3.3. CS 10.3 のバグ修正

この箇所では、ユーザーに重大な影響を及ぼしていて、Red Hat Certificate System 10.3 で修正されたバグについて説明します。

pki-core パッケージでのバグ修正

pcsc-litepcsc-lite-ccid および esc が追加され、特定の SCP03 および SCP01 トークンを使用したセキュアなチャネルの完了が失敗しなくなる

Red Hat Certificate System 10.2 のリリース時点で、pcsc-litepcsc-lite-ccid、および esc パッケージの問題により、特定の SCP03 および SCP01 トークンを使用してセキュリティー保護されたチャネルを完了できませんでした。これは、その後のバッチ更新で修正されています。

SubCA 署名証明書の検証中に SubCA の 2 段階インストールが失敗することはなくなった

以前のリリースでは、FIPS が有効になっている HSM 環境で、2 段階の方法を使用して SubCA をインストールすると失敗しました。RSA または ECC オプションのいずれかで、SubCA 署名証明書を検証しようとすると、エラーが返されました。今回の修正により、pki cli コマンドが nss-import-cert から client-import-cert--cert `to `--ca-cert に変更されました。その結果、CA 署名証明書は信頼できる状態で nssdb に適切にインポートされます。さらに、pkispawn が pki-server subsystem-cert-validate 呼び出しに失敗した場合、このパッチを使用すると、pkispawn を完了させながら、失敗の詳細を提供できます。これにより、管理者は CA 署名証明書を手動で追加できますが、前述の修正により、問題の発生を防ぐことができます。