6.3.3. 既知の問題

  • 以前のバージョンの Red Hat OpenShift Pipelines からアップグレードする場合は、既存のデプロイメントを削除してから Red Hat OpenShift Pipelines バージョン 1.0 にアップグレードする必要があります。既存のデプロイメントを削除するには、まずカスタムリソースを削除してから Red Hat OpenShift Pipelines Operator をアンインストールする必要があります。詳細は、Red Hat OpenShift Pipelines のアンインストールについてのセクションを参照してください。
  • 同じ v1alpha1 Task を複数回送信すると、エラーが発生します。v1alpha1 Task の再送信時に、oc apply ではなく oc replace を使用します。
  • buildah ClusterTask は、新規ユーザーがコンテナーに追加されると機能しません。

    Operator がインストールされると、buildah ClusterTask の --storage-driver フラグが指定されていないため、フラグはデフォルト値に設定されます。これにより、ストレージドライバーが正しく設定されなくなることがあります。新規ユーザーが追加されると、storage-driver が間違っている場合に、buildah ClusterTask が以下のエラーを出して失敗します。

    useradd: /etc/passwd.8: lock file already used
    useradd: cannot lock /etc/passwd; try again later.

    回避策として、buildah-task.yaml ファイルで --storage-driver フラグの値を overlay に手動で設定します。

    1. cluster-admin としてクラスターにログインします。

      $ oc login -u <login> -p <password> https://openshift.example.com:6443
    2. oc edit コマンドを使用して buildah ClusterTask を編集します。

      $ oc edit clustertask buildah

      buildah clustertask YAML ファイルの現行バージョンが EDITOR 環境変数で設定されたエディターで開かれます。

    3. steps フィールドで、以下の command フィールドを見つけます。

       command: ['buildah', 'bud', '--format=$(params.FORMAT)', '--tls-verify=$(params.TLSVERIFY)', '--layers', '-f', '$(params.DOCKERFILE)', '-t', '$(resources.outputs.image.url)', '$(params.CONTEXT)']
    4. command フィールドを以下に置き換えます。

       command: ['buildah', '--storage-driver=overlay', 'bud', '--format=$(params.FORMAT)', '--tls-verify=$(params.TLSVERIFY)', '--no-cache', '-f', '$(params.DOCKERFILE)', '-t', '$(params.IMAGE)', '$(params.CONTEXT)']
    5. ファイルを保存して終了します。

    または、PipelinesCluster Tasksbuildah に移動して、buildah ClusterTask YAML ファイルを Web コンソール上で直接変更することもできます。Actions メニューから Edit Cluster Task を選択し、直前の手順のように command フィールドを置き換えます。