Red Hat Enterprise Linux のサブスクリプション管理の管理ガイド
RHEL のサブスクリプション管理の管理ガイド
概要
このガイドは、Red Hat サブスクリプションの使用状況を理解し、タスクを達成するためのツールとワークフローをしっかり把握しようとする組織を支援することを目的としています。
Red Hat のサブスクリプションツールは、組織が容易に Red Hat 製品の使用状況を理解し、購入を決定し、Red Hat の利用規約およびソフトウェアの適切なライセンスに関する社内要件に従って自らを管理できるようにすることを目的としています。支援するためのツールは多数存在しており、デプロイメントタイプに応じてこれらのツールの 1 つまたは複数を使用する必要があります。または、組織にソフトウェアの使用状況を追跡する他のツールがある場合は、それらのツールも使用できます。
Customers are responsible for monitoring subscription utilization and complying with applicable subscription terms. The subscriptions service is a customer benefit to manage and view subscription utilization. Red Hat does not intend to create new billing events based on the subscriptions service tooling, rather the tooling will help the customer gain visibility into utilization so it can keep track of its environment.
デプロイメントタイプ
このドキュメントの範囲内では、4 つのコアデプロイメントタイプが Red Hat のサブスクリプションツールでサポートされています。
一般原則として、コネクテッドエクスペリエンスが最も多機能 であり、最も完全な機能セットを備えています。
• 統合されたインベントリーで、選択した Red Hat 製品の使用状況と容量をフリートまたはアカウントレベルで追跡し、そのデータの毎日のスナップショットを console.redhat.com のわかりやすくフィルタリング可能なダッシュボードに提供します。
• 自己管理と分析のために、購入や更新の決定、継続的な容量計画、リスクの高いシナリオの緩和に役立つデータを長期にわたって追跡します。
• 組織全体のインベントリーを占めるサブスクリプションと現在のサブスクリプション制限の両方を表示するポートフォリオ中心のレポートダッシュボードを使用して、調達担当者がデータに基づいた選択を行えるよう支援します。
• 強力なレポート機能により、システムレベルの数量制御ではなく、より広範な組織レベルのサブスクリプション制御を特徴とする Simple Content Access ツールへの移行が可能になります。
コネクテッドエクスペリエンスの使用は必須ではありません。コネクテッドエクスペリエンスを使用できない、または使用しない顧客向けには代替手段が用意されています。ただし、手動で行うワークフローが増える可能性があります。
サブスクリプションサービスの概要
console.redhat.com でホストされているサブスクリプションサービスは、サブスクリプションの使用状況を確認する手段を提供するもので、オンライン環境とオフライン環境の両方からの使用状況データを表示できます (そのように設定されている場合)。
サブスクリプションサービスの開始と使い方
サブスクリプションサービスでは、“有効なサブスクリプション数を超えて Red Hat Enterprise Linux を使用しているか” などの集約的な質問や、“仮想データセンターのサブスクリプションがもっと必要か” などの具体的な質問に答える機能が提供されます。サブスクリプションサービスでは、強力なフィルタリングオプションを使用してこれを実現します。それらの一部について理解を深めましょう。
バリアント
バリアントのドロップダウンを使用すると、その製品ファミリー (RHEL、OpenShift、Ansible など) 内で使用状況を確認したい Red Hat 製品またはアドオンを選択できます。
フィルター (SLA|Usage|Type)
フィルターを使用すると、サブスクリプションを区別する次のような各種の属性に基づいてフィルタリングすることで、使用状況をより具体的に確認することができます。
• SLA - システムがどのようにサポートされるか (たとえば、Premium、Standard など)
• Usage - ユースケースは何か (たとえば、Production、Development)
• Type - デプロイメントのタイプ (Physical、Virtual、Hypervisor、Cloud)
たとえば、“RHEL Virtual Datacenter サブスクリプションの使用状況は?” などの質問に答えるには、Type: Hypervisor でフィルタリングするだけです。
注記: フィルタリングすると、使用状況のグラフ、および Current instances と Current subscriptions のタブが現在のフィルターを反映するように変更されるため、特定のサブスクリプションのプロファイルとそれらを使用するシステムを分離できます。
サブスクリプションサービスに関するより包括的なトレーニングは、自習型の Instruqt Lab にあります。
サブスクリプションサービスを使用するためのアカウント/システムの設定
オンライン (非 Satellite) ユーザー
オンラインの非 Satellite ユーザーの場合、このサブスクリプションサービスを利用するのに追加の操作は必要ありません。https://console.redhat.com/subscriptions/usage/rhel にアクセスするだけで、使用状況を追跡できます。Getting Started with RHEL Registration Guide のガイダンスに従ってシステムを登録するだけで、確実にシステムが適切にカウントされます。必要に応じ、System Purpose 属性を SLA および USAGE が表示されるように設定して、フィルタリングをさらに強化します。
オンライン Satellite ユーザー
オンラインの Satellite ユーザーは、まだ foreman_rh_cloud
プラグインが有効になっていなければ、これを有効にします (https://docs.redhat.com/en/documentation/subscription_central/1-latest/html/getting_started_with_the_subscriptions_service/proc-installing-satellite-inventory-upload-plugin_assembly-setting-up-subscriptionwatch-ctxt)。foreman_rh_cloud
プラグインは、Hybrid Cloud Console とインベントリーを共有し、サブスクリプションサービスを使って使用情報を追跡できるようにします。
このプラグインは、ホスト名や IP アドレスなど、サブスクリプションの目的とは関係のないデータを省略するよう設定できます。
オフラインユーザー
直接的なコネクテッドエクスペリエンスを使用することを望まない、または使用できない場合、一般的なエクスペリエンスでは、製品の使用状況の概要をローカルにエクスポートし、それを他のツール (CMDB、スプレッドシートなど) にインポートして、外部サービスに接続することなく使用状況を追跡できるようにします。
オフライン (Satellite なし)
オフラインユーザーの場合、Red Hat Discovery はシステム (スタンドアロンの RHEL システムまたは Red Hat Satellite などのツール) にクエリーしてローカルでレポートを作成する手段を提供します。または、任意のツール (Red Hat 提供またはそれ以外のもの) を利用してサブスクリプションの使用状況を追跡することもできます。
一部のユーザーは、使用状況レポートを確認してから Hybrid Cloud Console に送信することを好みますが、Discovery はアドホック方式でレポートをアップロードする手段を備えています。
オフライン (Satellite)
Satellite ユーザーは、2 つの方法のいずれかで Satellite から使用状況データをエクスポートできます。
• foreman_rh_cloud
プラグインを使用すると、レポートがローカルで生成され、ダウンロードできるようになります。このレポートは JSON 形式であり、自動スクリプトやマシンによる取り込みに最適です。このレポートは foreman-rake
コマンドでも生成できます。
• ホスト経由で、Monitor -> Reports -> Report Templates から Installed Products レポートを使用します。このレポートは CSV 形式であり、選択したスプレッドシートツールにインポートするのに最適です。
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