BL920s Gen8 Blades システムを使用する HP Integrity Superdome X では、kdump を完了するのにアップデートしたエラータカーネルが必要

問題

HP BL920s Gen8 システムで kdump を完了させるには、アップデートしたエラータカーネルが必要になります。

システム構成

RHEL6.5
BL920s Gen8 Blades を使用する HP Integrity Superdome X
kdump

説明

以前は、IO の構成が大きなシステム (たとえば BL920s Gen8 Blades を使用する HP Integrity Superdome X) では利用可能な割り込みベクトルが不足しているため、起動時に kdump カーネルでカーネルパニックが発生したり、無反応状態になることがあり、kdump はコアダンプを取得できませんでした。起動する kdump カーネルの CPU を増やすと、利用可能な割り込みベクトルの数を増やすことができます。ただし、kdump カーネルは、常にブートストラッププロセッサー (BSP) を使用して起動しようとするため、特定の環境では複数の CPU を使用することができません。

解決策

この問題に対応するために、Red Hat はカーネルエラータのアップデートをリリースしました。このアップデートでは、kdump カーネルが起動時に BSP を無効にし、複数のプロセッサーで起動するようにするカーネルパラメーター (disable_cpu_acipid) が導入されました。これにより、多数のデバイスを使用するシステムで利用できる割り込みベクトルが不足する問題が解決するため、このようなシステムでも kdump はコアダンプを取得できるようになります。

修正が含まれるエラータカーネルのバージョンは kernel-2.6.32-431.20.3.el6 となります。

アドバイザリーの詳細については、以下のリンクを参照してください。

http://rhn.redhat.com/errata/RHSA-2014-0771.html