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14.6.5. 指定されたドメインへのキーストロークの組み合わせの送信

virsh send-key domain --codeset --holdtime keycode を使用すると、シーケンスを keycode として特定のドメインに送信できます。
キーコード は、数値または対応する コードセット のシンボリック名になります。複数の キーコード を指定すると、すべてがゲスト仮想マシンに同時に送信されるため、順不同で受信されることがあります。個別のキーコードが必要な場合は、send-key コマンドを複数回送信する必要があります。
# virsh send-key rhel6 --holdtime 1000 0xf
--holdtime を指定すると、各キーストロークは指定した時間 (ミリ秒単位) 保持されます。--codeset ではコードセットを指定できます。デフォルトは Linux ですが、以下のオプションを使用できます。
  • linux - このオプションを選択すると、シンボリック名が対応する Linux キー定数マクロ名に一致するようになります。数値は、Linux 汎用入力イベントサブシステムが提供するものになります。
  • xt - XT キーボードコントローラーで定義する値を送信します。シンボリック名は記載されていません。
  • atset1 - 数値は、AT キーボードコントローラー、set1 (XT 互換セット) で定義されるものです。atset1 から拡張されたキーコードは、XT コードセットの拡張キーコードとは異なる場合があります。シンボリック名は記載されていません。
  • atset2 - 数値は、AT キーボードコントローラー、set 2 で定義されるものです。シンボリック名は記載されていません。
  • atset3 - 数値は、AT キーボードコントローラー、set 3 (PS/2 互換) で定義されるものです。シンボリック名は記載されていません。
  • os_x - 数値は、OS-X キーボード入力サブシステムで定義されるものです。シンボリック名は、対応する OS-X の鍵定数マクロ名と一致します。
  • xt_kbd - 数値は、Linux KBD デバイスーで定義されるものです。これは、元の XT コードセットのバリアントですが、拡張キーコードのエンコードが異なります。シンボリック名は記載されていません。
  • win32 - 数値は、Win32 キーボード入力サブシステムで定義されるものです。シンボリック名は、対応する Win32 鍵定数マクロ名と一致します。
  • usb - 数値は、キーボード入力の USB HID で定義されるものです。シンボリック名は記載されていません。
  • rfb - 数値は、raw キーコードを送信するために RFB 拡張で定義されるものです。これは XT コードセットのバリアントですが、拡張キーコードでは、最初のバイトの上位ビットではなく、2 番目のビットセットの下位ビットが使用されます。シンボリック名は記載されていません。