マウントしていないディスクに、/proc/diskstats および iostat コマンドからはディスクに実行中の IO があるのはなぜですか?

Resolution

原因の可能性はいくつかありますが、最も一般的なものはファイルシステムの署名スキャナーです。

queued コマンドは、メタデータのデバイスをスキャンしようとする lvm の結果になる場合があります。sosreport から、このデバイスとその他のデバイスをスキャンするには、lvm フィルターが現在設定されています。

/etc/lvm/lvm.conf:

    # By default we accept every block device:

    filter = [ "a/sda[1-9]$/" "a/sdb[1-9]$/" "a/sdc[1-9]$/" "a/sdd[1-9]$/" "a/emcpower.*/" "r/.*/" ]

sosreport の pvs の出力によると、/dev/sdN デバイスはいずれも物理ボリュームではないことが分かります。したがって、上述のフィルターでスキャンリストから削除しても問題はありません。

  PV              VG        Fmt  Attr PSize   PFree DevSize PV UUID                              
  /dev/emcpowera1               --        0      0   20.00G
  /dev/emcpowerb  prod5vg  lvm2 a-     5.00G    0    5.00G dpWmjp-ByB9-vwHK-oHxb-X0XR-2dQ5-jEVcUK
  /dev/emcpowerc  prod6vg  lvm2 a-     5.00G    0    5.00G HU6UrH-SyRH-2vDm-6Chl-Ucoj-yPMF-KkYI5m
  /dev/emcpowerd  prod3vg  lvm2 a-   268.00G    0  268.00G pgzPN6-QeSB-EgbY-rwBn-mkO6-Ylhc-pIzP7D
  /dev/emcpowere  orabinvg lvm2 a-   100.00G    0  100.00G Qw2C1G-Lnvq-vR5P-hOAK-x3zD-bRTx-qKE3R6
  /dev/emcpowerf  homevg    lvm2 a-   50.00G    0   50.00G cp5gHm-R1wp-ebQ9-q0I7-2J2k-tFLS-jhfPcm
  /dev/emcpowerg  archvg   lvm2 a-   200.00G    0  200.00G gkcrxe-U1FI-K2aH-ZMfn-O9g0-Lnz2-9tBigx
  /dev/emcpowerh  prod1vg  lvm2 a-   400.00G    0  400.00G yhz2Ee-ZveX-zbsr-v2FO-YoL0-3Ng4-5BtRDA
  /dev/emcpoweri  prod2vg  lvm2 a-   400.00G    0  400.00G foVt7i-c4Qp-F06K-H751-y32f-kdaV-JSUlc7
  /dev/emcpowerj  prod4vg  lvm2 a-     5.00G    0    5.00G PoA275-Z4GS-c8wj-pDxf-vO6J-ssYN-jDji5X
  /dev/sda1                      --        0     0  101.94M 
  /dev/sda2                      --        0     0    64.22G
  /dev/sda3                      --        0     0    1.95G
  /dev/sdb1                      --        0     0   18.64G
  /dev/sdb5                      --        0     0  117.98G
  /dev/sdc1                      --        0     0  409.86G

lvm フィルターが問題のデバイスに IO を発行しないように lvm フィルターを変更することができます。

/etc/lvm/lvm.conf:

    # By default we accept every block device:

    filter = [ "a/emcpower.*/" "r/.*/" ]

これはすべての emcpower デバイスを許可しますが、sda、sdb、および sdc を含むその他のすべてのブロックデバイスを拒否 (除外) します。

lvm.conf に上述の変更を行ったら、変更を有効にするためにいくつかの手順を行う必要があります。

1. lvm キャッシュを削除します。

# rm -f /etc/lvm/cache/.cache

2. キャッシュファイルを再生成します。

# pvscan
# lvscan
# vgscan

上述のコマンドを実行すると正しく動作することを確認します。つまり、pvscan は /dev/emcpowerX などのデバイスを出力し、iostat または /proc/diskstats はデバイスに IO を送りません。

3. 最後に、たとえば、この新しい lvm.conf が含まれるように initrd イメージファイルを再構築します。

# cp /boot/initrd-2.6.9-67.0.7.ELhugemem.img /boot/initrd-2.6.9-67.0.7.ELhugemem.img.BAK
# mkinitrd -v -f /boot/initrd-2.6.9-67.0.7.ELhugemem.img 2.6.9-67.0.7.ELhugemem