Data Warehouse ガイド

Red Hat Virtualization 4.4

Red Hat Virtualization の Data Warehouse 機能を使用する方法

Red Hat Virtualization Documentation Team

Red Hat Customer Content Services

概要

本書では、Red Hat Virtualization Data Warehouse に関連する情報および手順について説明します。

はじめに

Red Hat Virtualization Manager には、ホスト、仮想マシン、およびストレージに関するモニタリングデータを収集する Data Warehouse が含まれています。データベースとサービスを含む Data Warehouse は、Manager の設定と合わせて、同一のマシンまたは別のサーバーにインストールおよび設定する必要があります。

Red Hat Virtualization 環境では、以下の 2 つのデータベースが作成されます。

  • Manager データベース (engine) は、Red Hat Virtualization Manager が使用するメインのデータストアです。仮想化環境に関する情報 (状態、設定、およびパフォーマンスなど) が、このデータベースに保管されます。
  • Data Warehouse データベース (ovirt_engine_history) には、経時的に照合された Manager データベースからの設定情報および統計データが保管されます。Manager データベースの設定データを 1 分ごとに照合し、変更があれば複製して Data Warehouse データベースに保管します。データベースへの変更を追跡することで、データベース内のオブジェクトに関する情報が提供されます。これにより、Red Hat Virtualization 環境のパフォーマンスを分析して向上させ、問題を解決することができます。

ovirt_engine_history データベースが使用する容量およびリソースの推定値を算出するには、RHV Manager History Database Size Calculator ツールを使用します。この推定値は、エンティティー数と、履歴の記録を保持するように選択した期間に基づいて算出されます。

第1章 Data Warehouse のインストールおよび設定

1.1. Data Warehouse の設定の概要

Data Warehouse は、Manager と同じマシン、または Manager にアクセスできる別のマシンにインストールして設定することができます。

Manager マシンへの Data Warehouse のインストールおよび設定
この設定には 1 つの登録マシンのみが必要で、設定が最も簡単な方法ですが、Manager マシンの需要が高まります。Data Warehouse サービスへのアクセスが必要なユーザーには、Manager マシン自体へのアクセスが必要です。Installing Red Hat Virtualization as a standalone Manager with local databasesConfiguring the Red Hat Virtualization Manager を参照してください。
別マシンへの Data Warehouse のインストールおよび設定
この設定には、2 つの登録済みマシンが必要です。これにより、Manager マシンの負荷が軽減され、そのマシン上での CPU およびメモリー共有の競合を防ぎます。また、管理者は Manager マシンへのアクセスを許可することなく、Data Warehouse マシンへのユーザーアクセスを許可することもできます。この設定の詳細は 別のマシンへの Data Warehouse のインストールおよび設定 を参照してください。
重要

Data Warehouse デプロイメントのすべてのマシンのシステムタイムゾーンを UTC に設定することを推奨します。これにより、ローカルのタイムゾーンのバリエーションによりデータ収集が中断されることがなくなります (たとえば夏時間から冬時間への変更など)。

ovirt_engine_history データベースが使用する容量およびリソースの推定値を算出するには、RHV Manager History Database Size Calculator ツールを使用します。この推定値は、エンティティー数と、履歴の記録を保持するように選択した期間に基づいて算出されます。

重要

以下の動作は engine-setup で予想されます。

  • Data Warehouse パッケージをインストールし、engine-setup を実行し、Data Warehouse の設定に No と答えます。
Configure Data Warehouse on this host (Yes, No) [Yes]: No
  • engine-setup を再度実行します。Data Warehouse を設定するオプションは表示されなくなります。

engine-setup にオプションを再度表示させるには、engine-setup --reconfigure-optional-components を実行します。

現在インストールされている Data Warehouse パッケージのみを設定し、設定で有効なリポジトリーにあるパッケージ更新が適用されないようにするには、--offline オプションを追加します。

1.2. 別のマシンへの Data Warehouse のインストールおよび設定

本セクションでは、Data Warehouse サービスを Red Hat Virtualization Manager マシンから別のマシンにインストールおよび設定する方法を説明します。Data Warehouse を別のマシンにインストールすることは、Manager マシンの負荷の削減に役立ちます。

注記

Red Hat は、Data Warehouse データベース、Data Warehouse サービス、および Grafana をそれぞれ別々のマシンにインストールすることが可能です。ただし、サポート対象は、これらの各コンポーネントをすべて同じマシンにインストールすることのみです。

前提条件

  • Red Hat Virtualization Manager が別のマシンにインストールされている必要があります。
  • Red Hat Enterprise Linux 8 を実行中の物理サーバーまたは仮想マシンが必要です。
  • Manager データベースのパスワードが必要です。
  • Data Warehouse マシンから Manager データベースマシンの TCP ポート 5432 へのアクセス
  • Data Warehouse データベースを Data Warehouse サービスとは別にインストールする場合は、最初にデータベースを設定する必要があります。リモート Data Warehouse データベースを手動でインストールするには、リモートの PostgreSQL データベースの準備 を参照してください。データベースマシンに関する以下の情報が必要です。

    • FQDN
    • データベースに到達できるポート (デフォルトでは 5432)
    • データベース名
    • データベースユーザー
    • データベースのパスワード
    • postgresql.conf ファイルを編集してアクセスを手動で付与する必要があります。/var/lib/pgsql/data/postgresql.conf ファイルを編集し、listen_addresses 行を変更して以下と一致するようにします。

      listen_addresses = '*'

      その行が存在しない、またはコメントアウトされている場合には、手動で追加します。

Red Hat Virtualization Manager リポジトリーの有効化

ログインして、Red Hat Subscription Manager で Data Warehouse マシンを登録し、Red Hat Virtualization Manager のサブスクリプションをアタッチして Manager のリポジトリーを有効にする必要があります。

手順

  1. コンテンツ配信ネットワークにシステムを登録します。プロンプトが表示されたら、カスタマーポータルのユーザー名とパスワードを入力します。

    # subscription-manager register
    注記

    IPv6 ネットワークを使用している場合は、IPv6 移行メカニズムを使用して、コンテンツ配信ネットワークおよびサブスクリプションマネージャーにアクセスします。

  2. Red Hat Virtualization Manager のサブスクリプションプールを見つけ、プール ID を記録します。

    # subscription-manager list --available
  3. 上記のプール ID を使用して、サブスクリプションをシステムにアタッチします。

    # subscription-manager attach --pool=pool_id
    注記

    現在アタッチされているサブスクリプションを表示するには、以下のコマンドを実行します。

    # subscription-manager list --consumed

    有効なリポジトリーをすべて一覧表示するには、以下のコマンドを実行します。

    # dnf repolist
  4. リポジトリーを設定します。

    # subscription-manager repos \
        --disable='*' \
        --enable=rhel-8-for-x86_64-baseos-eus-rpms \
        --enable=rhel-8-for-x86_64-appstream-eus-rpms \
        --enable=rhv-4.4-manager-for-rhel-8-x86_64-rpms \
        --enable=fast-datapath-for-rhel-8-x86_64-rpms \
        --enable=jb-eap-7.4-for-rhel-8-x86_64-rpms \
        --enable=openstack-16.2-cinderlib-for-rhel-8-x86_64-rpms \
        --enable=rhceph-4-tools-for-rhel-8-x86_64-rpms
  5. RHEL のバージョンを 8.6 に設定します。

    # subscription-manager release --set=8.6
  6. pki-deps モジュールを有効にします。

    # dnf module -y enable pki-deps
  7. postgresql モジュールのバージョン 12 を有効にします。

    # dnf module -y enable postgresql:12
  8. nodejs モジュールのバージョン 14 を有効にします。

    # dnf module -y enable nodejs:14
  9. インストール済みパッケージを同期して、利用可能な最新バージョンに更新します。

    # dnf distro-sync --nobest

関連情報

モジュールおよびモジュールストリームの詳細は、ユーザー空間コンポーネントのインストール、管理、および削除 の以下のセクションを参照してください。

別のマシンへの Data Warehouse のインストール

手順

  1. データベースをインストールするマシンにログインします。
  2. すべてのパッケージを最新の状態にします。

    # dnf upgrade --nobest
  3. ovirt-engine-dwh-setup パッケージをインストールします。

    # dnf install ovirt-engine-dwh-setup
  4. engine-setup コマンドを実行してインストールを開始します。

    # engine-setup
  5. Yes と回答して、このマシンに Data Warehouse をインストールします。

    Configure Data Warehouse on this host (Yes, No) [Yes]:
  6. Yes と回答して、このマシンに Grafana をインストールします。

    Configure Grafana on this host (Yes, No) [Yes]:
  7. Enter キーを押して、自動検出されたホスト名をそのまま使用するか、別のホスト名を入力し、Enter キーを押します。

    Host fully qualified DNS name of this server [autodetected hostname]:
  8. Enter キーを押して、ファイアウォールを自動設定するか、No と入力し、Enter キーを押して、既存の設定を維持します。

    Setup can automatically configure the firewall on this system.
    Note: automatic configuration of the firewall may overwrite current settings.
    Do you want Setup to configure the firewall? (Yes, No) [Yes]:

    ファイアウォールの自動設定を選択した場合に、ファイアウォール管理機能がアクティブ化されていなければ、サポートされているオプション一覧から、選択したファイアウォール管理機能を指定するように要求されます。ファイアウォール管理機能の名前を入力して、Enter キーを押してください。この操作は、オプションが 1 つしかリストされていない場合でも必要です。

  9. Manager マシンの完全修飾ドメイン名を入力して Enter キーを押します。

    Host fully qualified DNS name of the engine server []:
  10. Enter キーを押して、設定で SSH を使用して Manager の証明書に署名することを許可します。

    Setup will need to do some actions on the remote engine server. Either automatically, using ssh as root to access it, or you will be prompted to manually perform each such action.
    Please choose one of the following:
    1 - Access remote engine server using ssh as root
    2 - Perform each action manually, use files to copy content around
    (1, 2) [1]:
  11. Enter キーを押してデフォルトの SSH ポートをそのまま使用するか、別のポート番号を入力して Enter キーを押します。

    ssh port on remote engine server [22]:
  12. Manager マシンの root パスワードを入力します。

    root password on remote engine server manager.example.com:
  13. Data Warehouse データベースをこのマシン (ローカル) でホストするか、別のマシン (リモート) でホストするかを指定します。

    注記

    Red Hat は、Data Warehouse データベース、Data Warehouse サービス、および Grafana をそれぞれ別々のマシンにインストールすることが可能です。ただし、サポート対象は、これらの各コンポーネントをすべて同じマシンにインストールすることのみです。

    Where is the DWH database located? (Local, Remote) [Local]:
    • Local を選択した場合には、engine-setup スクリプトにより、データベースを自動で設定するか (ユーザーおよびデータベースの追加を含む)、事前に設定したローカルのデータベースに接続することができます。

      Setup can configure the local postgresql server automatically for the DWH to run. This may conflict with existing applications.
      Would you like Setup to automatically configure postgresql and create DWH database, or prefer to perform that manually? (Automatic, Manual) [Automatic]:
      • Enter を押して Automatic を選択した場合は、ここで追加のアクションは必要ありません。
      • Manual を選択した場合には、手動設定したローカルデータベースに関する以下の値を入力してください。

        DWH database secured connection (Yes, No) [No]:
        DWH database name [ovirt_engine_history]:
        DWH database user [ovirt_engine_history]:
        DWH database password:
  14. Manager データベースマシンの完全修飾ドメイン名およびパスワードを入力します。Manager データベースがインストールされているマシンに Data Warehouse データベースをインストールする場合は、同じ FQDN を使用します。その他のフィールドについては、Enter キーを押してそれぞれのデフォルト値をそのまま使用します。

    Engine database host []: engine-db-fqdn
    Engine database port [5432]:
    Engine database secured connection (Yes, No) [No]:
    Engine database name [engine]:
    Engine database user [engine]:
    Engine database password: password
  15. 収集したデータを Data Warehouse が保持する期間のオプションを選択します。

    Please choose Data Warehouse sampling scale:
    (1) Basic
    (2) Full
    (1, 2)[1]:

    Full を選択すると、Red Hat Virtualization Data Warehouse Guide の ovirt-engine-dwhd.conf の Data Warehouse サービスのアプリケーション設定 に記載のデータストレージ設定のデフォルト値が使用されます (Data Warehouse がリモートホストにインストールされている場合に推奨)。

    Basic を使用すると、DWH_TABLES_KEEP_HOURLY の値を 720DWH_TABLES_KEEP_DAILY の値を 0 にして、Manager マシンの負荷を軽減します。Manager と Data Warehouse が同じマシンにインストールされている場合に Basic を使用します。

  16. インストールの設定を確認します。

    Please confirm installation settings (OK, Cancel) [OK]:
  17. Data Warehouse の設定完了後に、Red Hat Virtualization Manager で ovirt-engine サービスを再起動します。

    # systemctl restart ovirt-engine
  18. オプションで、データベース接続を保護するために SSL をセットアップします。

第2章 データウェアハウスを別のマシンに移行する

本セクションでは、Data Warehouse データベースおよびサービスを Red Hat Virtualization Manager マシンから別のマシンに移行する方法を説明します。Data Warehouse サービスを別のマシンでホストすることで、各個別マシンの負荷が削減され、CPU やメモリーリソースを他のプロセスと共有することで競合が生じる可能性を回避します。

注記

Red Hat は、Data Warehouse データベース、Data Warehouse サービス、および Grafana をそれぞれ別々のマシンにインストールすることが可能です。ただし、サポート対象は、これらの各コンポーネントをすべて同じマシンにインストールすることのみです。

以下の移行オプションがあります。

  • Manager マシンから Data Warehouse サービスを移行し、既存の Data Warehouse データベース (ovirt_engine_history) に接続できます。
  • Manager マシンから Data Warehouse データベースを移行してから、Data Warehouse サービスを移行することができます。

2.1. 別のマシンへの Data Warehouse データベースの移行

Data Warehouse サービスを移行する前に、Data Warehouse データベース (ovirt_engine_history) を移行します。engine-backup を使用してデータベースのバックアップを作成し、それを新規データベースマシンで復元します。engine-backup の詳細は、engine-backup --help を実行してください。

注記

Red Hat は、Data Warehouse データベース、Data Warehouse サービス、および Grafana をそれぞれ別々のマシンにインストールすることが可能です。ただし、サポート対象は、これらの各コンポーネントをすべて同じマシンにインストールすることのみです。

新規データベースサーバーに Red Hat Enterprise Linux 8 がインストールされている必要があります。

新規データベースサーバーで必要なリポジトリーを有効にします。

2.1.1. Red Hat Virtualization Manager リポジトリーの有効化

ログインして、Red Hat Subscription Manager で Data Warehouse マシンを登録し、Red Hat Virtualization Manager のサブスクリプションをアタッチして Manager のリポジトリーを有効にする必要があります。

手順

  1. コンテンツ配信ネットワークにシステムを登録します。プロンプトが表示されたら、カスタマーポータルのユーザー名とパスワードを入力します。

    # subscription-manager register
    注記

    IPv6 ネットワークを使用している場合は、IPv6 移行メカニズムを使用して、コンテンツ配信ネットワークおよびサブスクリプションマネージャーにアクセスします。

  2. Red Hat Virtualization Manager のサブスクリプションプールを見つけ、プール ID を記録します。

    # subscription-manager list --available
  3. 上記のプール ID を使用して、サブスクリプションをシステムにアタッチします。

    # subscription-manager attach --pool=pool_id
    注記

    現在アタッチされているサブスクリプションを表示するには、以下のコマンドを実行します。

    # subscription-manager list --consumed

    有効なリポジトリーをすべて一覧表示するには、以下のコマンドを実行します。

    # dnf repolist
  4. リポジトリーを設定します。

    # subscription-manager repos \
        --disable='*' \
        --enable=rhel-8-for-x86_64-baseos-eus-rpms \
        --enable=rhel-8-for-x86_64-appstream-eus-rpms \
        --enable=rhv-4.4-manager-for-rhel-8-x86_64-rpms \
        --enable=fast-datapath-for-rhel-8-x86_64-rpms \
        --enable=jb-eap-7.4-for-rhel-8-x86_64-rpms \
        --enable=openstack-16.2-cinderlib-for-rhel-8-x86_64-rpms \
        --enable=rhceph-4-tools-for-rhel-8-x86_64-rpms
  5. RHEL のバージョンを 8.6 に設定します。

    # subscription-manager release --set=8.6
  6. postgresql モジュールのバージョン 12 を有効にします。

    # dnf module -y enable postgresql:12
  7. nodejs モジュールのバージョン 14 を有効にします。

    # dnf module -y enable nodejs:14
  8. インストール済みパッケージを同期して、利用可能な最新バージョンに更新します。

    # dnf distro-sync --nobest

関連情報

モジュールおよびモジュールストリームの詳細は、ユーザー空間コンポーネントのインストール、管理、および削除 の以下のセクションを参照してください。

2.1.2. 別のマシンへの Data Warehouse データベースの移行

手順

  1. Manager で Data Warehouse データベースおよび設定ファイルのバックアップを作成します。

    # engine-backup --mode=backup --scope=grafanadb --scope=dwhdb --scope=files --file=file_name --log=log_file_name
  2. そのバックアップファイルを Manager マシンから新たなマシンにコピーします。

    # scp /tmp/file_name root@new.dwh.server.com:/tmp
  3. engine-backup を新しいマシンにインストールします。

    # dnf install ovirt-engine-tools-backup
  4. PostgreSQL サーバーパッケージをインストールします。

    # dnf install postgresql-server postgresql-contrib
  5. PostgreSQL データベースを初期化し、postgresql サービスを開始して、このサービスが起動時に開始されることを確認します。

    # su - postgres -c 'initdb'
    # systemctl enable postgresql
    # systemctl start postgresql
  6. 新しいマシンで Data Warehouse データベースを復元します。file_name は、Manager からコピーされたバックアップファイルです。

    # engine-backup --mode=restore --scope=files --scope=grafanadb --scope=dwhdb --file=file_name --log=log_file_name --provision-dwh-db --restore-permissions

これで、Manager がホストされるマシンとは別のマシンで、Data Warehouse データベースがホストされるようになりました。Data Warehouse データベースを正常に復元したら、engine-setup コマンドの実行を指示するプロンプトが表示されます。このコマンドを実行する前に、Data Warehouse サービスを移行します。

2.2. 別のマシンへの Data Warehouse サービスの移行

Red Hat Virtualization Manager にインストールおよび設定した Data Warehouse サービスは、別のマシンに移行することができます。Data Warehouse サービスを別のマシンでホストすることは、Manager マシンの負荷を削減する上で役立ちます。

この手順では、Data Warehouse サービスのみを移行することに注意してください。

Data Warehouse サービスを移行する前に Data Warehouse データベース (ovirt_engine_history) を移行するには、Data Warehouse のデータセットの別のマシンへの移行 を参照してください。

注記

Red Hat は、Data Warehouse データベース、Data Warehouse サービス、および Grafana をそれぞれ別々のマシンにインストールすることが可能です。ただし、サポート対象は、これらの各コンポーネントをすべて同じマシンにインストールすることのみです。

前提条件

  • Manager と Data Warehouse が同じマシン上にインストールおよび設定されている必要があります。
  • 新たな Data Warehouse マシンを設定するには、以下の項目が必要です。

    • Manager /etc/ovirt-engine/engine.conf.d/10-setup-database.conf ファイルからのパスワード
    • Data Warehouse マシンから Manager データベースマシンの TCP ポート 5432 へのアクセス許可
    • Manager の /etc/ovirt-engine-dwh/ovirt-engine-dwhd.conf.d/10-setup-database.conf ファイルからの Data Warehouse データベースのユーザー名とパスワード。

      Data Warehouse データセットの別のマシンへの移行 で説明されている手順を使用して ovirt_engine_history データベースを移行した場合、バックアップには、そのマシンでのデータベースのセットアップ中に定義したこれらの認証情報が含まれます。

このシナリオのインストールでは、以下の 4 つのステップを実施する必要があります。

  1. 新たな Data Warehouse マシンの準備
  2. Manager マシンでの Data Warehouse サービスの停止
  3. 新たな Data Warehouse マシンの設定
  4. Manager マシンでの Data Warehouse サービスの無効化

2.2.1. 新たな Data Warehouse マシンの準備

Red Hat Virtualization のリポジトリーを有効にし、Red Hat Enterprise Linux 8 マシンに Data Warehouse セットアップパッケージをインストールします。

  1. 必要なリポジトリーを有効にします。

    1. コンテンツ配信ネットワークにシステムを登録します。プロンプトが表示されたら、カスタマーポータルのユーザー名とパスワードを入力します。

      # subscription-manager register
    2. Red Hat Virtualization Manager のサブスクリプションプールを見つけ、プール ID を記録します。

      # subscription-manager list --available
    3. 上記のプール ID を使用して、サブスクリプションをシステムにアタッチします。

      # subscription-manager attach --pool=pool_id
    4. リポジトリーを設定します。

      # subscription-manager repos \
          --disable='*' \
          --enable=rhel-8-for-x86_64-baseos-eus-rpms \
          --enable=rhel-8-for-x86_64-appstream-eus-rpms \
          --enable=rhv-4.4-manager-for-rhel-8-x86_64-rpms \
          --enable=fast-datapath-for-rhel-8-x86_64-rpms \
          --enable=jb-eap-7.4-for-rhel-8-x86_64-rpms
      
      # subscription-manager release --set=8.6
  2. pki-deps モジュールを有効にします。

    # dnf module -y enable pki-deps
  3. 現在インストールされている全パッケージを最新の状態にします。

    # dnf upgrade --nobest
  4. ovirt-engine-dwh-setup パッケージをインストールします。

    # dnf install ovirt-engine-dwh-setup

2.2.2. Manager マシンでの Data Warehouse サービスの停止

手順

  1. Data Warehouse サービスを停止します。

    # systemctl stop ovirt-engine-dwhd.service
  2. データベースがリモートマシンでホストされる場合には、postgres.conf ファイルを編集して手動でアクセス権限を付与する必要があります。/var/lib/pgsql/data/postgresql.conf ファイルを編集し、listen_addresses 行を変更して以下と一致するようにします。

    listen_addresses = '*'

    その行が存在しない、またはコメントアウトされている場合には、手動で追加します。

    Manager マシンでデータベースがホストされていて、そのデータベースが Red Hat Virtualization Manager のクリーンセットアップ中に設定された場合には、デフォルトでアクセス権限が付与されます。

  3. postgresql サービスを再起動します。

    # systemctl restart postgresql

2.2.3. 新たな Data Warehouse マシンの設定

本セクションで示すオプションまたは設定の順序は、お使いの環境によって異なる場合があります。

  1. ovirt_engine_history データベースと Data Warehouse サービスの両方を 同じ マシンに移行する場合は、以下のコマンドを実行します。移行しない場合は、次のステップに進みます。

    # sed -i '/^ENGINE_DB_/d' \
            /etc/ovirt-engine-dwh/ovirt-engine-dwhd.conf.d/10-setup-database.conf
    
    # sed -i \
         -e 's;^\(OVESETUP_ENGINE_CORE/enable=bool\):True;\1:False;' \
         -e '/^OVESETUP_CONFIG\/fqdn/d' \
         /etc/ovirt-engine-setup.conf.d/20-setup-ovirt-post.conf
  2. apache/grafana PKI ファイルを削除して、engine-setup によって正しい値で再生成されるようにします。

    # rm -f \
      /etc/pki/ovirt-engine/certs/apache.cer \
      /etc/pki/ovirt-engine/certs/apache-grafana.cer \
      /etc/pki/ovirt-engine/keys/apache.key.nopass \
      /etc/pki/ovirt-engine/keys/apache-grafana.key.nopass \
      /etc/pki/ovirt-engine/apache-ca.pem \
      /etc/pki/ovirt-engine/apache-grafana-ca.pem
  3. engine-setup コマンドを実行し、マシンでの Data Warehouse の設定を開始します。

    # engine-setup
  4. Enter キーを押して自動検出されたホスト名をそのまま使用するか、別のホスト名を入力して Enter キーを押します。

    Host fully qualified DNS name of this server [autodetected host name]:
  5. Enter キーを押して、ファイアウォールを自動設定するか、No と入力し、Enter キーを押して、既存の設定を維持します。

    Setup can automatically configure the firewall on this system.
    Note: automatic configuration of the firewall may overwrite current settings.
    Do you want Setup to configure the firewall? (Yes, No) [Yes]:

    ファイアウォールの自動設定を選択した場合に、ファイアウォール管理機能がアクティブ化されていなければ、サポートされているオプション一覧から、選択したファイアウォール管理機能を指定するように要求されます。ファイアウォール管理機能の名前を入力して、Enter キーを押してください。この操作は、オプションが 1 つしかリストされていない場合でも必要です。

  6. Manager の完全修飾ドメイン名およびパスワードを入力します。その他のフィールドについては、Enter キーを押してそれぞれのデフォルト値をそのまま使用します。

    Host fully qualified DNS name of the engine server []: engine-fqdn
    Setup needs to do some actions on the remote engine server. Either automatically, using ssh as root to access it, or you will be prompted to manually perform each such action.
    Please choose one of the following:
    1 - Access remote engine server using ssh as root
    2 - Perform each action manually, use files to copy content around
    (1, 2) [1]:
    ssh port on remote engine server [22]:
    root password on remote engine server engine-fqdn: password
  7. Manager データベースマシンの完全修飾ドメイン名 (FQDN) およびパスワードを入力します。その他のフィールドについては、Enter キーを押してそれぞれのデフォルト値をそのまま使用します。

    Engine database host []: manager-db-fqdn
    Engine database port [5432]:
    Engine database secured connection (Yes, No) [No]:
    Engine database name [engine]:
    Engine database user [engine]:
    Engine database password: password
  8. インストールの設定を確認します。

    Please confirm installation settings (OK, Cancel) [OK]:

これで、Data Warehouse サービスがリモートマシンに設定されました。次は、Manager マシンの Data Warehouse サービスを無効にします。

注記

Data Warehouse のサンプリングスケールをリモートサーバーで推奨されるスケールに変更する場合は、Data Warehouse のサンプリングスケールの変更 を参照してください。

2.2.4. Manager マシンでの Data Warehouse サービスの無効化

前提条件

  • Manager マシンの Grafana サービスが無効になっています。

    # systemctl disable --now grafana-server.service

手順

  1. Manager マシンで Manager を再起動します。

    # service ovirt-engine restart
  2. 以下のコマンドを実行して /etc/ovirt-engine-setup.conf.d/20-setup-ovirt-post.conf ファイルを変更し、オプションを False に設定します。

    # sed -i \
         -e 's;^\(OVESETUP_DWH_CORE/enable=bool\):True;\1:False;' \
         -e 's;^\(OVESETUP_DWH_CONFIG/remoteEngineConfigured=bool\):True;\1:False;' \
         /etc/ovirt-engine-setup.conf.d/20-setup-ovirt-post.conf
    
    # sed -i \
         -e 's;^\(OVESETUP_GRAFANA_CORE/enable=bool\):True;\1:False;' \
         /etc/ovirt-engine-setup.conf.d/20-setup-ovirt-post.conf
  3. Data Warehouse サービスを無効にします。

    # systemctl disable ovirt-engine-dwhd.service
  4. Data Warehouse に関するファイルを削除します。

    # rm -f /etc/ovirt-engine-dwh/ovirt-engine-dwhd.conf.d/*.conf /var/lib/ovirt-engine-dwh/backups/*

これで、Data Warehouse サービスが Manager とは別のマシンでホストされるようになりました。

2.3. Data Warehouse のサンプリングスケールの変更

Red Hat Virtualization には Data Warehouse が必要です。Manager と同じマシン、または Manager にアクセスできる別のマシンにインストールして設定することができます。デフォルトのデータ保持設定はすべてのセットアップに必要なわけではないため、engine-setup は、BasicFull の 2 つのデータサンプリングスケールを提供します。

  • Full を選択すると、Red Hat Virtualization Data Warehouse Guide の Data Warehouse サービスのアプリケーション設定 に記載のデータ保持設定のデフォルト値が使用されます (Data Warehouse がリモートホストにインストールされている場合に推奨)。
  • Basic を使用すると、DWH_TABLES_KEEP_HOURLY の値を 720DWH_TABLES_KEEP_DAILY の値を 0 にして、Manager マシンの負荷を軽減します。Manager と Data Warehouse が同じマシンにインストールされている場合に Basic を使用します。

サンプリングスケールは、インストール中に engine-setup によって設定されます。

--== MISC CONFIGURATION ==--

Please choose Data Warehouse sampling scale:
(1) Basic
(2) Full
(1, 2)[1]:

--reconfigure-dwh-scale オプションを指定して engine-setup を再度実行することにより、後でサンプリングスケールを変更できます。

Data Warehouse のサンプリングスケールの変更

# engine-setup --reconfigure-dwh-scale
[...]
Setup can automatically configure the firewall on this system.
Note: automatic configuration of the firewall may overwrite current settings.
Do you want Setup to configure the firewall? (Yes, No) [Yes]:
[...]
Perform full vacuum on the oVirt engine history
database ovirt_engine_history@localhost?
This operation may take a while depending on this setup health and the
configuration of the db vacuum process.
See https://www.postgresql.org/docs/12/static/sql-vacuum.html
(Yes, No) [No]:
[...]
Setup can backup the existing database. The time and space required for the database backup depend on its size. This process takes time, and in some cases (for instance, when the size is few GBs) may take several hours to complete.
If you choose to not back up the database, and Setup later fails for some reason, it will not be able to restore the database and all DWH data will be lost.
Would you like to backup the existing database before upgrading it? (Yes, No) [Yes]:
[...]
Please choose Data Warehouse sampling scale:
(1) Basic
(2) Full
(1, 2)[1]: 2
[...]
During execution engine service will be stopped (OK, Cancel) [OK]:
[...]
Please confirm installation settings (OK, Cancel) [OK]:

Data Warehouse サービスのアプリケーション設定 に記載されているように、必要に応じて個々のデータ保持設定を調整することもできます。

第3章 履歴データベースについて

3.1. 履歴データベースの概要

Red Hat Virtualization には、包括的な管理履歴データベースが含まれています。このデータベースをレポートアプリケーションで使用して、データセンター、クラスター、ホストレベルでレポートを生成できます。本章では、履歴データベースに対してクエリーを設定する方法について説明します。

Red Hat Virtualization Manager は、データベースプラットフォームとして PostgreSQL 12.x を使用して、仮想化環境の状態、その設定、およびパフォーマンスに関する情報を格納します。インストール時に、Red Hat Virtualization Manager は engine と呼ばれる PostgreSQL データベースを作成します。

ovirt-engine-dwh パッケージをインストールすると、ovirt_engine_history という 2 番目のデータベースが作成されます。このデータベースには、engine 運用データベースから 1 分ごとに収集された設定履歴情報と統計メトリクスが含まれます。データベースへの変更を追跡すると、データベース内のオブジェクトに関する情報が提供され、ユーザーはアクティビティーの分析、パフォーマンスの強化、問題の解決が可能になります。

警告

ovirt_engine_history データベースにおけるデータのレプリケーションは、Red Hat Virtualization Manager Extract Transform Load Service、ovirt-engine-dwhd によって実行されます。このサービスは、データ統合ツールである Talend Open Studio に基づいています。このサービスは、データウェアハウスパッケージのセットアップ中に自動的に開始するように設定されています。これは、engine データベースからデータを抽出し、データを履歴データベース標準に変換して、ovirt_engine_history データベースにロードする Java プログラムです。

ovirt-engine-dwhd サービスは停止しないでください。

ovirt_engine_history データベーススキーマは時間の経過とともに変化します。データベースには、サポートされているバージョン管理された API に一貫した構造を提供するための一連のデータベースビューが含まれています。ビューは、データベースクエリーの結果セットで設定される仮想テーブルです。データベースは、ビューの定義を SELECT ステートメントとして格納します。SELECT ステートメントの結果は、ビューが返す仮想テーブルにデータを入力されます。ユーザーは、テーブルが参照されるのと同じ方法で、PL/PGSQL ステートメントでビュー名を参照します。

3.2. 設定履歴の追跡

Red Hat Virtualization 履歴データベース (ovirt_engine_history と呼ばれる) のデータを使用して、engine データベースを追跡できます。

ETL サービス (ovirt-engine-dwhd) は 3 種類の変更を追跡します。

  • 新しいエンティティーが engine データベースに追加されます。ETL サービスは、変更を ovirt_engine_history データベースに新しいエントリーとして複製します。
  • 既存のエンティティーが更新されます。ETL サービスは、変更を ovirt_engine_history データベースに新しいエントリーとして複製します。
  • エンティティーが engine データベースから削除されます。ovirt_engine_history データベースの新しいエントリーは、対応するエンティティーに削除済みのフラグを付けます。削除されたエンティティーには、削除済みのフラグのみが付けられます。

ovirt_engine_history データベースの設定テーブルは、engine データベースの対応するテーブルといくつかの点で異なります。最も明らかな違いは、設定 列が少ないことです。これは、特定の設定アイテムは他の設定アイテムよりもレポートする内容が興味深くなく、データベースサイズを考慮して保持されないためです。また、engine データベースのいくつかのテーブルの列は、ovirt_engine_history の 1 つのテーブルに表示され、データの表示をより便利でわかりやすくするために異なる列名が付けられています。すべての設定テーブルには以下が含まれます。

  • history_id: エンティティーの設定バージョン。
  • create_date フィールド: エンティティーがシステムに追加されたタイミング。
  • update_date フィールド: エンティティーが変更されたタイミング。
  • delete_date: エンティティーがシステムから削除された日付。

3.3. 統計履歴の記録

ETL サービスは、1 分ごとに統計テーブルにデータを収集します。少なくとも過去 24 時間のデータが 1 分ごとに保存されますが、削除ジョブが最後に実行された時刻によっては、48 時間まで保存できます。2 時間以上経過した分単位のデータは、1 時間ごとのデータに集約され、2 か月間保存されます。2 日以上経過した毎時データは日次データに集計され、5 年間保存されます。

毎時データおよび日次データは毎時および日次テーブルで確認できます。

個別の統計データはそれぞれの集計レベルテーブルに保持されます (サンプル、毎時、日次の履歴)。すべての履歴テーブルには、行を一意に識別する history_id 列も含まれます。テーブルは、過去の設定に関連してエンティティーの統計値に関するレポートを有効にするために、ホストの設定バージョンを参照します。

3.4. ovirt-engine-dwhd.conf の Data Warehouse サービスのアプリケーション設定

以下は、Data Warehouse サービスのアプリケーション設定を行うためのオプション一覧です。これらのオプションは、/usr/share/ovirt-engine-dwh/services/ovirt-engine-dwhd/ovirt-engine-dwhd.conf ファイルで使用できます。/etc/ovirt-engine-dwh/ovirt-engine-dwhd.conf.d/ の下のオーバーライドファイルでデフォルト値への変更を設定します。変更を保存したら、Data Warehouse サービスを再起動します。

表3.1 ovirt-engine-dwhd.conf アプリケーション設定変数

変数名デフォルト値備考

DWH_DELETE_JOB_HOUR

3

削除ジョブが実行される時間。0 から 23 までの値を指定します。0 は午前 0 時です。

DWH_SAMPLING

60

データが統計テーブルに収集される間隔 (秒単位)。

DWH_TABLES_KEEP_SAMPLES

24

DWH_SAMPLING からのデータが保存される時間数。2 時間以上経過したデータは、毎時データに集約されます。

DWH_TABLES_KEEP_HOURLY

1440

毎時データが保存される時間数。デフォルトは 60 日です。2 日以上経過した毎時データは日次データに集計されます。

DWH_TABLES_KEEP_DAILY

43800

日次データが保存される時間数。デフォルトは 5 年間です。

DWH_ERROR_EVENT_INTERVAL

300000

Manager の audit.log にエラーがプッシュされる最小間隔 (ミリ秒単位)。

3.5. タグ履歴の追跡

ETL サービスは、管理ポータルに表示されるタグ情報を 1 分ごとに収集し、このデータをタグ履歴テーブルに保存します。ETL サービスは 5 種類の変更を追跡します。

  • タグは管理ポータルで作成されます。ETL サービスは、タグの詳細、タグツリー内の位置、およびタグツリー内の他のオブジェクトとの関係をコピーします。
  • エンティティーは管理ポータルのタグツリーに割り当てられます。ETL サービスは、ovirt_engine_history データベースへの追加を新しいエントリーとして複製します。
  • タグが更新されます。ETL サービスは、タグ詳細の変更を ovirt_engine_history データベースに新しいエントリーとして複製します。
  • エンティティーまたはタグブランチが管理ポータルから削除されます。ovirt_engine_history データベースは、新しいエントリーで対応するタグと関連に削除済みのフラグを付けます。削除されたタグと関連は、削除済みまたは解除済みとしてフラグを付けます。
  • タグブランチが移動します。対応するタグと関連は新規エントリーとして更新されます。移動したタグと関連は、更新済みのフラグのみが付けられます。

3.6. 履歴データベースへの読み取り専用アクセスの許可

編集を許可せずに履歴データベースへのアクセスを許可するには、ovirt_engine_history データベースにログインして読み取ることができる読み取り専用の PostgreSQL ユーザーを作成する必要があります。この手順は、履歴データベースがインストールされているシステムで実行する必要があります。

履歴データベースへの読み取り専用アクセスの許可

  1. root として postgres ユーザーシェルにログインします。

    # su - postgres
  2. 履歴データベースへの読み取り専用アクセスを許可するユーザーを作成します。

    # psql -U postgres -c "CREATE ROLE username WITH LOGIN ENCRYPTED PASSWORD 'password';" -d ovirt_engine_history
  3. 新しく作成されたユーザーに、履歴データベースに接続するための権限を付与します。

    # psql -U postgres -c "GRANT CONNECT ON DATABASE ovirt_engine_history TO username;"
  4. 新しく作成されたユーザーに public スキーマの使用を許可します。

    # psql -U postgres -c "GRANT USAGE ON SCHEMA public TO username;" ovirt_engine_history
  5. 新しく作成されたユーザーに付与される残りの権限を生成し、ファイルに保存します。

    # psql -U postgres -c "SELECT 'GRANT SELECT ON ' || relname || ' TO username;' FROM pg_class JOIN pg_namespace ON pg_namespace.oid = pg_class.relnamespace WHERE nspname = 'public' AND relkind IN ('r', 'v');" --pset=tuples_only=on  ovirt_engine_history > grant.sql
  6. 前の手順で作成したファイルを使用して、新たに作成したユーザーに権限を付与します。

    # psql -U postgres -f grant.sql ovirt_engine_history
  7. 新しく作成されたユーザーに権限を付与するために使用したファイルを削除します。

    # rm grant.sql
  8. Ctrl+d を押して postgres ユーザーシェルを終了します。
  9. 新しく作成されたユーザーの次の行を local all all で始まる行の前の /var/lib/pgsql/data/pg_hba.conf に追加します。

    # TYPE  DATABASE                USER           ADDRESS                 METHOD
    host    ovirt_engine_history    username    0.0.0.0/0               md5
    host    ovirt_engine_history    username    ::0/0                   md5
    local   all             all                                     peer
  10. PostgreSQL サービスをリロードします。

    # systemctl reload postgresql
  11. 読み取り専用ユーザーのアクセス権限をテストするには、以下を実行します。

    # su - postgres -c 'psql -U username ovirt_engine_history -h localhost'
    Password for user username:
    psql (9.2.23)
    Type "help" for help.
    
    ovirt_engine_history=>
  12. ovirt_engine_history データベースを終了するには、\q を入力します。

ovirt_engine_history データベースのテーブルとビューに対する読み取り専用ユーザーの SELECT ステートメントは成功しますが、変更は失敗します。

3.7. 統計履歴ビュー

統計データは、hourlydaily、および samples ビューで使用できます。

統計ビューを照会するには、SELECT * FROM view_name_[hourly|daily|samples]; を実行します。以下に例を示します。

# SELECT * FROM v4_4_statistics_hosts_resources_usage_daily;

使用可能なビューの一覧を表示するには、以下を実行します。

# \dv

3.7.1. デバッグモードの有効化

デバッグモードを有効にして、ログサンプリング、時間単位および日単位のジョブ時間を /var/log/ovirt-engine-dwh/ovirt-engine-dwhd.log ファイルに記録できます。これは、ETL プロセスを確認する際に役立ちます。デバッグモードはデフォルトで無効になっています。

  1. Manager マシンにログインし、設定ファイル (例: /etc/ovirt-engine-dwh/ovirt-engine-dwhd.conf.d/logging.conf) を作成します。
  2. 以下の行を設定ファイルに追加します。

    DWH_AGGREGATION_DEBUG=true
  3. ovirt-engine-dwhd サービスを再起動します。

    # systemctl restart ovirt-engine-dwhd.service
     To disable debug mode, delete the configuration file and restart the service.
    // removed note

3.7.2. ストレージドメイン統計ビュー

表3.2 システム内の各ストレージドメインの履歴統計

名前説明インデックス付き

history_id

bigint

テーブル内のこの行の一意の ID。

いいえ

history_datetime

date

この履歴行のタイムスタンプ (集計レベルに従って分、時間、日に丸められます)。

はい

storage_domain_id

uuid

システム内のストレージドメインの一意の ID。

はい

storage_domain_status

smallint

ストレージドメインのステータス

いいえ

seconds_in_status

integer

集計期間中に、ストレージドメインがステータス列に示される通りのステータス表示状態にあった合計秒数。たとえば、1 分間のうちストレージドメインが Active であったのが 55 秒間、Inactive であったのが 5 秒間だった場合、2 つの行は同じ 1 分間としてテーブルに報告されます。1 つの行は、ステータスが Active で seconds_in_status が 55 となり、別の行はステータスが Inactive で seconds_in_status が 5 になります。

いいえ

minutes_in_status

numeric(7,2)

集計期間中に、ストレージドメインがステータス列に示される通りのステータス表示状態にあった合計分数。たとえば、1 時間のうちストレージドメインが Active であったのが 55 分間、Inactive であったのが 5 分間だった場合、2 つの行は同じ 1 時間としてテーブルに報告されます。1 つの行は、ステータスが Active で minutes_in_status が 55 となり、別の行はステータスが Inactive で minutes_in_status が 5 となります。

いいえ

available_disk_size_gb

integer

ディスクで使用可能な (未使用の) 合計容量。ギガバイト (GB) で表されます。

いいえ

used_disk_size_gb

integer

ディスクの合計使用容量。ギガバイト (GB) で表されます。

いいえ

storage_configuration_version

integer

サンプル時のストレージドメイン設定バージョン。これは、v4_4_configuration_history_storage_domains ビューの history_id の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。

はい

3.7.3. ホスト統計ビュー

表3.3 システム内の各ホストの履歴統計

名前説明インデックス付き

history_id

bigint

テーブル内のこの行の一意の ID。

いいえ

history_datetime

date

この履歴行のタイムスタンプ (集計レベルに従って分、時間、日に丸められます)。

はい

host_id

uuid

システム内のホストの一意の ID。

はい

host_status

smallint

  • -1 - Unknown Status (ETL の問題を示すためにのみ使用されます。Red Hat サポートにお知らせください。)
  • 1 - Up
  • 2 - Maintenance
  • 3 - Problematic

いいえ

seconds_in_status

integer

集計期間中に、ホストがステータス列に示される通りのステータスであった合計秒数。たとえば、1 分間のうちホストがアップの状態であったのが 55 秒間、ダウンの状態であったのが 5 秒間であった場合、この 1 分間は 2 行で表示されます。1 つは、ステータスが Up で seconds_in_status が 55 となり、別の行はステータスが Down で seconds_in_status が 5 になります。

いいえ

minutes_in_status

numeric(7,2)

集計期間中に、ホストがステータス列に示される通りのステータスであった合計分数。たとえば、1 時間のうちホストがアップの状態であったのが 55 分間、ダウンの状態であったのが 5 分間であった場合、この 1 時間は 2 行で表示されます。1 つは、ステータスが Up で minutes_in_status が 55 となり、別の行はステータスが Down で minutes_in_status が 5 になります。

いいえ

memory_usage_percent

smallint

ホストで使用されているメモリーのパーセンテージ。

いいえ

max_memory_usage

smallint

集計期間の最大メモリー使用量。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。

いいえ

ksm_shared_memory_mb

bigint

ホストが使用しているカーネル共有メモリーのサイズ。メガバイト (MB) で表されます。

いいえ

max_ksm_shared_memory_mb

bigint

集計期間の最大 KSM メモリー使用量。メガバイト (MB) で表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。

いいえ

cpu_usage_percent

smallint

ホストで使用されている CPU の割合。

いいえ

max_cpu_usage

smallint

集計期間の最大 CPU 使用量。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。

いいえ

ksm_cpu_percent

smallint

ホスト上の KSM が使用している CPU のパーセンテージ。

いいえ

max_ksm_cpu_percent

smallint

集計期間の最大 LSM 使用量。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。

いいえ

active_vms

smallint

この集計におけるアクティブな仮想マシンの平均数。

いいえ

max_active_vms

smallint

集計期間中の仮想マシンの最大アクティブ数。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。

いいえ

total_vms

smallint

この集計におけるホスト上のすべての仮想マシンの平均数。

いいえ

max_total_vms

smallint

集計期間中の仮想マシンの最大総数。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。

いいえ

total_vms_vcpus

integer

ホストに割り当てられた vCPU の総数。

いいえ

max_total_vms_vcpus

integer

集計期間中の仮想マシン vCPU の最大総数。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。

いいえ

cpu_load

integer

ホストの CPU 負荷。

いいえ

max_cpu_load

integer

集計期間の最大 CPU 負荷。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。

いいえ

system_cpu_usage_percent

smallint

ホストで使用されている CPU の割合。

いいえ

max_system_cpu_usage_percent

smallint

集計期間の最大 システム CPU 使用量。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。

いいえ

user_cpu_usage_percent

smallint

ホストで使用されているユーザー CPU の割合。

いいえ

max_user_cpu_usage_percent

smallint

集計期間の最大 ユーザー CPU 使用量。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。

いいえ

swap_used_mb

integer

ホストの使用済みスワップサイズ使用量。メガバイト (MB) で表されます。

いいえ

max_swap_used_mb

integer

集約期間のホストの最大ユーザースワップサイズ (メガバイト、MB)。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。

いいえ

host_configuration_version

integer

サンプル時のホスト設定バージョン。サンプル時のホスト設定バージョン。これは、v4_4_configuration_history_hosts ビューの history_id の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。

はい

3.7.4. ホストインターフェイスの統計ビュー

表3.4 システム内の各ホストネットワークインターフェイスの履歴統計

名前説明インデックス付き

history_id

bigint

テーブル内のこの行の一意の ID。

いいえ

history_datetime

date

この履歴ビューのタイムスタンプ (集計レベルに従って分、時間、日に丸められます)。

はい

host_interface_id

uuid

システム内のインターフェイスの一意識別子。

はい

receive_rate_percent

smallint

ホストで使用された受信レートのパーセンテージ。

いいえ

max_receive_rate_percent

smallint

集計期間の最大受信レート。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。

いいえ

transmit_rate_percent

smallint

ホストで使用された送信レートのパーセンテージ。

いいえ

max_transmit_rate_percent

smallint

集計期間の最大送信レート。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。

いいえ

received_total_byte

bigint

ホストが受信した合計バイト数。

いいえ

transmitted_total_byte

bigint

ホストから送信された合計バイト数。

いいえ

host_interface_configuration_version

integer

サンプル時のホストインターフェイス設定バージョン。これは、v4_4_configuration_history_hosts_interfaces ビューの history_id の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。

はい

3.7.5. 仮想マシン統計ビュー

表3.5 システム内の各仮想マシンの履歴統計

名前説明インデックス付き

history_id

bigint

テーブル内のこの行の一意の ID。

いいえ

history_datetime

date

この履歴行のタイムスタンプ (集計レベルに従って分、時間、日に丸められます)。

はい

vm_id

uuid

システム内の仮想マシンの一意の ID。

はい

vm_status

smallint

  • -1 - Unknown Status (ETL の問題を示すためにのみ使用されます。Red Hat サポートにお知らせください。)
  • 0 - Down
  • 1 - Up
  • 2 - Paused
  • 3 - Problematic

いいえ

seconds_in_status

integer

集計期間中に、仮想マシンがステータス列に示される通りのステータスであった合計秒数。たとえば、1 分間のうち仮想マシンがアップの状態であったのが 55 秒間、ダウンの状態であったのが 5 秒間であった場合、この 1 分間は 2 行で表示されます。1 つは、ステータスが Up で seconds_in_status が 55 となり、別の行はステータスが Down で seconds_in_status が 5 になります。

いいえ

minutes_in_status

numeric(7,2)

集計期間中に、仮想マシンがステータス列に示される通りのステータスであった合計分数。たとえば、1 時間のうち仮想マシンがアップの状態であったのが 55 分間、ダウンの状態であったのが 5 分間であった場合、この 1 時間は 2 行で表示されます。1 つは、ステータスが Up で minutes_in_status が表示され、別の行はステータスが Down で minutes_in_status が 5 になります。

いいえ

cpu_usage_percent

smallint

仮想マシンによって使用されている CPU の割合。

いいえ

max_cpu_usage

smallint

集計期間の最大 CPU 使用量。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。

いいえ

memory_usage_percent

smallint

仮想マシンで使用されているメモリーの割合。メモリー使用量を記録するには、ゲストツールを仮想マシンにインストールする必要があります。

いいえ

max_memory_usage

smallint

集計期間の最大メモリー使用量。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。メモリー使用量を記録するには、ゲストツールを仮想マシンにインストールする必要があります。

いいえ

user_cpu_usage_percent

smallint

ホストで使用されているユーザー CPU の割合。

いいえ

max_user_cpu_usage_percent

smallint

集計期間の最大 ユーザー CPU 使用量。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。

いいえ

system_cpu_usage_percent

smallint

ホストで使用されているシステム CPU の割合。

いいえ

max_system_cpu_usage_percent

smallint

集計期間の最大 システム CPU 使用量。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。

いいえ

vm_ip

text

最初の NIC の IP アドレスゲストエージェントがインストールされている場合にのみ表示されます。

いいえ

currently_running_on_host

uuid

仮想マシンが実行されているホストの一意の ID。

いいえ

current_user_id

uuid

仮想マシンコンソールにログインしているユーザーの一意の ID (ゲストエージェントがインストールされている場合)

いいえ

disks_usage

text

ディスクの説明。ファイルシステムの種類、マウントポイント、合計サイズ、および使用サイズ。

いいえ

vm_configuration_version

integer

サンプル時の仮想マシン設定バージョン。これは、v4_4_configuration_history_vms ビューの history_id の値と同じです。

はい

current_host_configuration_version

integer

サンプル時のホスト設定バージョン。これは、v4_4_configuration_history_hosts ビューの history_id の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。

はい

memory_buffered_kb

bigint

仮想マシン上のバッファーされたメモリー容量 (キロバイト単位)。

いいえ

memory_cached_kb

bigint

仮想マシン上でキャッシュされたメモリー容量 (キロバイト単位)。

いいえ

max_memory_buffered_kb

bigint

集計期間の最大バッファーメモリー (キロバイト (KB) 単位)。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。

いいえ

max_memory_cached_kb

bigint

集計期間の最大キャッシュメモリー (キロバイト (KB) 単位)。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。

いいえ

3.7.6. 仮想マシンインターフェイス統計ビュー

表3.6 システム内の仮想マシンネットワークインターフェイスの履歴統計

名前説明インデックス付き

history_id

integer

テーブル内のこの行の一意の ID。

いいえ

history_datetime

date

この履歴行のタイムスタンプ (集計レベルに従って分、時間、日に丸められます)。

はい

vm_interface_id

uuid

システム内のインターフェイスの一意の ID。

はい

receive_rate_percent

smallint

ホストで使用された受信レートのパーセンテージ。

いいえ

max_receive_rate_percent

smallint

集計期間の最大受信レート。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。

いいえ

transmit_rate_percent

smallint

ホストで使用された送信レートのパーセンテージ。

いいえ

max_transmit_rate_percent

smallint

集計期間の最大送信レート。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均レートです。

いいえ

received_total_byte

bigint

仮想マシンが受信した合計バイト数。

いいえ

transmitted_total_byte

bigint

仮想マシンから送信された合計バイト数。

いいえ

vm_interface_configuration_version

integer

サンプル時のインターフェイス設定バージョン。これは、v4_4_configuration_history_vms_interfaces ビューの history_id の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。

はい

3.7.7. 仮想ディスク統計ビュー

表3.7 システム内の仮想ディスクの履歴統計

名前説明インデックス付き

history_id

bigint

テーブル内のこの行の一意の ID。

いいえ

history_datetime

date

この履歴行のタイムスタンプ (集計レベルに従って分、時間、日に丸められます)。

はい

vm_disk_id

uuid

システム内のディスクの一意の ID。

はい

vm_disk_status

smallint

  • 0 - 未割り当て
  • 1 - OK
  • 2 - ロックされています
  • 3 - 無効
  • 4 - 不正

いいえ

seconds_in_status

integer

集計期間中に、仮想ディスクがステータス列に示される通りのステータスであった合計秒数。たとえば、1 分間のうち仮想ディスクがロックされている状態であったのが 55 秒間、OK の状態であったのが 5 秒間であった場合、この 1 分間は 2 行で表示されます。1 つは、ステータスが Locked で seconds_in_status が 55 となり、別の行はステータスが OK で seconds_in_status が 5 になります。

いいえ

minutes_in_status

numeric(7,2)

集計期間中に、仮想ディスクがステータス列に示される通りのステータスであった合計分数。たとえば、1 時間のうち仮想ディスクがロックされている状態であったのが 55 分間、OK の状態であったのが 5 分間であった場合、この 1 時間は 2 行で表示されます。1 つは、ステータスが Locked で minutes_in_status が 55 となり、別の行はステータスが OK で minutes_in_status が 5 になります。

いいえ

vm_disk_actual_size_mb

integer

ディスクに割り当てられる実際のサイズ。

いいえ

read_rate_bytes_per_second

integer

1 秒あたりのバイト数で表したディスクの読み取りレート。

いいえ

max_read_rate_bytes_per_second

integer

集計期間の最大読み取りレート。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。

いいえ

read_ops_total_count

numeric(20,0)

vm を起動してからのディスクへの読み取り I/O 操作。

いいえ

read_latency_seconds

numeric(18,9)

秒単位で測定される仮想ディスクの読み取りレイテンシー。

いいえ

write_rate_bytes_per_second

integer

1 秒あたりのバイト数で表したディスクへの書き込みレート。

いいえ

max_read_latency_seconds

numeric(18,9)

秒単位で測定される、集約期間中の最大読み取りレイテンシー。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。

いいえ

max_write_rate_bytes_per_second

integer

集計期間の最大書き込みレート。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。

いいえ

write_ops_total_count

numeric(20,0)

vm を起動してからのディスクへの書き込み I/O 操作。

いいえ

write_latency_seconds

numeric(18,9)

秒単位で測定される仮想ディスクの書き込みレイテンシー。

いいえ

max_write_latency_seconds

numeric(18,9)

秒単位で測定される、集約期間中の最大書き込みレイテンシー。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。

いいえ

flush_latency_seconds

numeric(18,9)

秒単位で測定される仮想ディスクのフラッシュレイテンシー。

いいえ

max_flush_latency_seconds

numeric(18,9)

秒単位で測定される、集約期間中の最大フラッシュレイテンシー。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。

いいえ

vm_disk_configuration_version

integer

サンプル時の仮想ディスク設定バージョン。これは、v4_4_configuration_history_vms_disks ビューの history_id の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。

はい

3.8. 設定履歴ビュー

設定ビューのクエリーを行うには、SELECT * FROM view_name; を実行します。以下に例を示します。

# SELECT * FROM v4_4_configuration_history_datacenters;

使用可能なビューの一覧を表示するには、以下を実行します。

# \dv
注記

delete_date は、最新のビューには表示されません。これらのビューは、定義上、削除されていない生きているエンティティーの最新の設定を提供するためです。

3.8.1. データセンターの設定

次の表は、システム内のデータセンターの設定履歴パラメーターを示しています。

表3.8 v4_4_configuration_history_datacenters

名前説明インデックス付き

history_id

integer

履歴データベースの設定バージョンの ID。これは、v4_4_configuration_history_clusters ビューの datacenter_configuration_version の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。

いいえ

datacenter_id

uuid

システム内のデータセンターの一意の ID。

はい

datacenter_name

character varying(40)

編集ダイアログに表示されるデータセンターの名前。

いいえ

datacenter_description

character varying(4000)

編集ダイアログに表示されるデータセンターの説明。

いいえ

is_local_storage

boolean

データセンターがローカルストレージを使用するかどうかを示すフラグ。

いいえ

create_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムに追加された日付。

いいえ

update_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムで変更された日付。

いいえ

delete_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムから削除された日付。

いいえ

3.8.2. データセンターストレージドメインマップ

次の表は、システム内のストレージドメインとデータセンターの関係を示しています。

表3.9 v4_4_map_history_datacenters_storage_domains

名前説明インデックス付き

history_id

integer

履歴データベースの設定バージョンの ID。これは、v4_4_configuration_history_clusters ビューの datacenter_configuration_version の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。

いいえ

storage_domain_id

uuid

システム内のこのストレージドメインの一意の ID。

はい

datacenter_id

uuid

システム内のデータセンターの一意の ID。

いいえ

attach_date

timestamp with time zone

ストレージドメインがデータセンターに接続された日付。

いいえ

detach_date

timestamp with time zone

ストレージドメインがデータセンターから切り離された日付。

いいえ

3.8.3. ストレージドメインの設定

次の表は、システム内のストレージドメインの設定履歴パラメーターを示しています。

表3.10 v4_4_configuration_history_storage_domains

名前説明インデックス付き

history_id

integer

履歴データベースの設定バージョンの ID。これは、ストレージドメイン統計ビューの storage_configuration_version の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。

いいえ

storage_domain_id

uuid

システム内のこのストレージドメインの一意の ID。

はい

storage_domain_name

character varying(250)

ストレージドメイン名。

いいえ

storage_domain_type

smallint

* 0 - データ (マスター)

* 1 - データ

* 2 - ISO

* 3 - エクスポート

いいえ

storage_type

smallint

* 0 - 不明

* 1 - NFS

* 2 - FCP

* 3 - iSCSI

* 4 - ローカル

* 6 - すべて

いいえ

create_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムに追加された日付。

いいえ

update_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムで変更された日付。

いいえ

delete_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムから削除された日付。

いいえ

3.8.4. クラスターの設定

次の表は、システム内のクラスターの設定履歴パラメーターを示しています。

表3.11 v4_4_configuration_history_clusters

名前説明インデックス付き

history_id

integer

履歴データベースの設定バージョンの ID。これは、v4_4_configuration_history_hosts および v4_4_configuration_history_vms ビューの cluster_configuration_version の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。

いいえ

cluster_id

uuid

このクラスターが存在するデータセンターの一意識別子。

はい

cluster_name

character varying(40)

編集ダイアログに表示されるクラスターの名前。

いいえ

cluster_description

character varying(4000)

編集ダイアログで定義されているとおり。

いいえ

datacenter_id

uuid

このクラスターが存在するデータセンターの一意識別子。

はい

cpu_name

character varying(255)

編集ダイアログで表示されるとおり。

いいえ

count_threads_as_cores

boolean

ホストが、ホストのコア数よりも大きいプロセッサーコアの合計数で仮想マシンを実行することができる場合、Count Threads As Cores 列は true を示します。

いいえ

compatibility_version

character varying(40)

編集ダイアログで表示されるとおり。

いいえ

datacenter_configuration_version

integer

作成時または更新時のデータセンター設定バージョン。作成時または更新時のデータセンター設定バージョン。これは、v4_4_configuration_history_datacenters ビューの history_id の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。

いいえ

create_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムに追加された日付。

いいえ

update_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムで変更された日付。

いいえ

delete_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムから削除された日付。

いいえ

3.8.5. ホストの設定

次の表は、システム内のホストの設定履歴パラメーターを示しています。

表3.12 v4_4_configuration_history_hosts

名前説明インデックス付き

history_id

integer

履歴データベースの設定バージョンの ID。これは、ホスト統計ビューの host_configuration_version の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。

いいえ

host_id

uuid

システム内のホストの一意の ID。

はい

host_unique_id

character varying(128)

このフィールドは、ホストの物理 UUID とその MAC アドレスの 1 つを組み合わせたものであり、システムにすでに登録されているホストを検出するために使用されます。

いいえ

host_name

character varying(255)

ホストの名前 (編集ダイアログと同じ)。

いいえ

cluster_id

uuid

このホストが属するクラスターの一意の ID。

はい

host_type

smallint

* 0 - RHEL ホスト

* 2 - RHEV ハイパーバイザーノード

いいえ

fqdn_or_ip

character varying(255)

Red Hat Virtualization Manager が通信するホストの DNS 名または IP アドレス (編集ダイアログに表示されるとおり)。

いいえ

memory_size_mb

integer

ホストの物理メモリー容量 (メガバイト (MB) 単位)

いいえ

swap_size_mb

integer

ホストスワップパーティションのサイズ。

いいえ

cpu_model

character varying(255)

ホストの CPU モデル。

いいえ

number_of_cores

smallint

ホスト内の CPU コアの合計数。

いいえ

number_of_sockets

smallint

CPU ソケットの合計数。

いいえ

cpu_speed_mh

numeric(18,0)

メガヘルツ (MHz) で表されるホストの CPU 速度。

いいえ

host_os

character varying(255)

ホストのオペレーティングシステムのバージョン。

いいえ

kernel_version

character varying(255)

ホストのカーネルバージョン。

いいえ

kvm_version

character varying(255)

ホストの KVM バージョン。

いいえ

vdsm_version

character varying

ホストの VDSM バージョン。

いいえ

vdsm_port

integer

編集ダイアログで表示されるとおり。

いいえ

threads_per_core

smallint

コアあたりのスレッドの総数。

いいえ

hardware_manufacturer

character varying(255)

ホストのハードウェア製造元。

いいえ

hardware_product_name

character varying(255)

ホストのハードウェアの製品名。

いいえ

hardware_version

character varying(255)

ホストのハードウェアのバージョン。

いいえ

hardware_serial_number

character varying(255)

ホストのハードウェアのシリアル番号。

いいえ

cluster_configuration_version

integer

作成時または更新時のクラスター設定バージョン。これは、v4_4_configuration_history_clusters ビューの history_id の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。

いいえ

create_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムに追加された日付。

いいえ

update_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムで変更された日付。

いいえ

delete_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムから削除された日付。

いいえ

3.8.6. ホストインターフェイスの設定

次の表は、システム内のホストインターフェイスの設定履歴パラメーターを示しています。

表3.13 v4_4_configuration_history_hosts_interfaces

名前説明インデックス付き

history_id

integer

履歴データベースの設定バージョンの ID。これは、ホストインターフェイス統計ビューの host_interface_configuration_version の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。

いいえ

host_interface_id

uuid

システム内のこのインターフェイスの一意の ID。

はい

host_interface_name

character varying(50)

ホストから報告されるインターフェイス名。

いいえ

host_id

uuid

このインターフェイスが属するホストの一意の ID。

はい

host_interface_type

smallint

* 0 - rt18139_pv

* 1 - rt18139

* 2 - e1000

* 3 - pv

いいえ

host_interface_speed_bps

integer

インターフェイス速度 (ビット/秒)。

いいえ

mac_address

character varying(59)

インターフェイスの MAC アドレス。

いいえ

logical_network_name

character varying(50)

インターフェイスに関連付けられた論理ネットワーク。

いいえ

ip_address

character varying(20)

編集ダイアログで表示されるとおり。

いいえ

gateway

character varying(20)

編集ダイアログで表示されるとおり。

いいえ

bond

boolean

このインターフェイスがボンディングインターフェイスであることを示すフラグ。

いいえ

bond_name

character varying(50)

このインターフェイスが含まれているボンディングの名前 (ボンディングの一部である場合)。

いいえ

vlan_id

integer

編集ダイアログで表示されるとおり。

いいえ

host_configuration_version

integer

作成時または更新時のホスト設定バージョン。これは、v4_4_configuration_history_hosts ビューの history_id の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。

いいえ

create_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムに追加された日付。

いいえ

update_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムで変更された日付。

いいえ

delete_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムから削除された日付。

いいえ

3.8.7. 仮想マシンの設定

次の表は、システム内の仮想マシンの設定履歴パラメーターを示しています。

表3.14 v4_4_configuration_history_vms

名前説明インデックス付き

history_id

integer

履歴データベースの設定バージョンの ID。これは、仮想マシン統計ビューの vm_configuration_version の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。

いいえ

vm_id

uuid

システム内のこの仮想マシンの一意の ID。

はい

vm_name

character varying(255)

仮想マシンの名前。

いいえ

vm_description

character varying(4000)

編集ダイアログで表示されるとおり。

いいえ

vm_type

smallint

* 0 - デスクトップ

* 1 - サーバー

いいえ

cluster_id

uuid

この仮想マシンが属するクラスターの一意の ID。

はい

template_id

uuid

この仮想マシンの派生元であるテンプレートの一意の ID。このバージョンの Red Hat Virtualization では、テンプレートは履歴データベースに同期されません。

いいえ

template_name

character varying(40)

この仮想マシンの派生元であるテンプレートの名前。

いいえ

cpu_per_socket

smallint

ソケットあたりの仮想 CPU。

いいえ

number_of_sockets

smallint

仮想 CPU ソケットの合計数。

いいえ

memory_size_mb

integer

仮想マシンに割り当てられた合計メモリー。メガバイト (MB) で表されます。

いいえ

operating_system

smallint

* 0 - 他の OS

* 1 - Windows XP

* 3 - Windows 2003

* 4 - Windows 2008

* 5 - Linux

* 7 - Red Hat Enterprise Linux 5.x

* 8 - Red Hat Enterprise Linux 4.x

* 9 - Red Hat Enterprise Linux 3.x

* 10 - Windows 2003 x64

* 11 - Windows 7

* 12 - Windows 7 x64

* 13 - Red Hat Enterprise Linux 5.x x64

* 14 - Red Hat Enterprise Linux 4.x x64

* 15 - Red Hat Enterprise Linux 3.x x64

* 16 - Windows 2008 x64

* 17 - Windows 2008 R2 x64

* 18 - Red Hat Enterprise Linux 6.x

* 19 - Red Hat Enterprise Linux 6.x x64

* 20 - Windows 8

* 21 - Windows 8 x64

* 23 - Windows 2012 x64

* 1001 - その他

* 1002 - Linux

* 1003 - Red Hat Enterprise Linux 6.x

* 1004 - SUSE Linux Enterprise Server 11

* 1193 - SUSE Linux Enterprise Server 11

* 1252 - Ubuntu Precise Pangolin LTS

* 1253 - Ubuntu Quantal Quetzal

* 1254 - Ubuntu Raring Ringtails

* 1255 - Ubuntu Saucy Salamander

いいえ

default_host

uuid

編集ダイアログに表示されるとおり、システムのデフォルトホストの ID。

いいえ

high_availability

boolean

編集ダイアログで表示されるとおり。

いいえ

initialized

boolean

この仮想マシンが、少なくとも 1 回は Sysprep 初期化目的で起動されたかどうかを示すフラグ。

いいえ

stateless

boolean

編集ダイアログで表示されるとおり。

いいえ

fail_back

boolean

編集ダイアログで表示されるとおり。

いいえ

usb_policy

smallint

編集ダイアログで表示されるとおり。

いいえ

time_zone

character varying(40)

編集ダイアログで表示されるとおり。

いいえ

vm_pool_id

uuid

この仮想マシンが属するプールの ID。

いいえ

vm_pool_name

character varying(255)

仮想マシンのプールの名前。

いいえ

created_by_user_id

uuid

この仮想マシンを作成したユーザーの ID。

いいえ

cluster_configuration_version

integer

作成時または更新時のクラスター設定バージョン。これは、v4_4_configuration_history_clusters ビューの history_id の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。

いいえ

default_host_configuration_version

integer

作成時または更新時のホスト設定バージョン。これは、v4_4_configuration_history_hosts ビューの history_id の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。

いいえ

create_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムに追加された日付。

いいえ

update_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムで変更された日付。

いいえ

delete_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムから削除された日付。

いいえ

3.8.8. 仮想マシンインターフェイスの設定

次の表は、システム内の仮想インターフェイスの設定履歴パラメーターを示しています。

表3.15 v4_4_configuration_history_vms_interfaces

名前説明インデックス付き

history_id

integer

履歴データベースの設定バージョンの ID。これは、仮想マシンインターフェイス統計ビューの vm_interface_configuration_version の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。

いいえ

vm_id

uuid

システム内の仮想マシンの一意の ID。

はい

vm_interface_id

uuid

システム内のこのインターフェイスの一意の ID。

はい

vm_interface_name

character varying(50)

編集ダイアログで表示されるとおり。

いいえ

vm_interface_type

smallint

仮想インターフェイスのタイプ。

* 0 - rt18139_pv

* 1 - rt18139

* 2 - e1000

* 3 - pv

いいえ

vm_interface_speed_bps

integer

集計中のインターフェイスの平均速度 (ビット/秒)。

いいえ

mac_address

character varying(20)

編集ダイアログで表示されるとおり。

いいえ

logical_network_name

character varying(50)

編集ダイアログで表示されるとおり。

いいえ

vm_configuration_version

integer

作成時または更新時の仮想マシン設定バージョン。これは、v4_4_configuration_history_vms ビューの history_id の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。

いいえ

create_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムに追加された日付。

いいえ

update_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムで変更された日付。

いいえ

delete_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムから削除された日付。

いいえ

3.8.9. 仮想マシンデバイスの設定

次の表は、仮想マシンと、ディスクや仮想インターフェイスなどの関連デバイスとの関係を示しています。

表3.16 v4_4_configuration_history_vms_devices

名前説明インデックス付き

history_id

integer

履歴データベースの設定バージョンの ID。

いいえ

vm_id

uuid

システム内の仮想マシンの一意の ID。

はい

device_id

uuid

システム内のデバイスの一意の ID。

いいえ

type

character varying(30)

仮想マシンデバイスのタイプ。disk または interface を指定できます。

はい

address

character varying(255)

デバイスの物理アドレス。

いいえ

is_managed

boolean

デバイスが Manager によって管理されているかどうかを示すフラグ。

いいえ

is_plugged

boolean

デバイスが仮想マシンにプラグインされているかどうかを示すフラグ。

いいえ

is_readonly

boolean

デバイスが読み取り専用かどうかを示すフラグ。

いいえ

vm_configuration_version

integer

サンプルが取得された時点の仮想マシン設定バージョン。

いいえ

device_configuration_version

integer

サンプル取得時のデバイス設定バージョン。
- type フィールドの値が interface に設定されている場合、このフィールドは v4_4_configuration_history_vms_interfaces ビューの history_id フィールドと結合されます。
- type フィールドの値が disk に設定されている場合、このフィールドは v4_4_configuration_history_vms_disks ビューの history_id フィールドに結合されます。

いいえ

create_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムに追加された日付。

いいえ

update_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムに追加された日付。

いいえ

delete_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムに追加された日付。

いいえ

3.8.10. 仮想ディスクの設定

次の表は、システム内の仮想ディスクの設定履歴パラメーターを示しています。

表3.17 v4_4_configuration_history_vms_disks

名前説明インデックス付き

history_id

integer

履歴データベースの設定バージョンの ID。これは、仮想ディスク統計ビューの vm_disk_configuration_version の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。

いいえ

vm_disk_id

uuid

システム内のこのディスクの一意の ID。

はい

vm_disk_name

text

編集ダイアログに表示される仮想ディスクの名前。

いいえ

vm_disk_description

character varying(500)

編集ダイアログで表示されるとおり。

いいえ

image_id

uuid

システム内のイメージの一意の ID。

いいえ

storage_domain_id

uuid

このディスクイメージが属するストレージドメインの ID。

はい

vm_disk_size_mb

integer

ディスクの定義済みサイズ。メガバイト (MB) で表されます。

いいえ

vm_disk_type

smallint

編集ダイアログで表示されるとおり。現在、システムおよびデータのみが使用されています。

* 0 - 未割り当て

* 1 - システム

* 2 - データ

* 3 - 共有

* 4 - Swap

* 5 - Temp

いいえ

vm_disk_format

smallint

編集ダイアログで表示されるとおり。

* 3 - 未割り当て

* 4 - COW

* 5 - Raw

いいえ

is_shared

boolean

仮想マシンのディスクが共有されているかどうかを示すフラグ。

いいえ

create_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムに追加された日付。

いいえ

update_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムで変更された日付。

いいえ

delete_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムから削除された日付。

いいえ

3.8.11. ユーザー詳細の履歴

次の表は、システム内のユーザーの設定履歴パラメーターを示しています。

表3.18 v4_4_users_details_history

名前説明

user_id

uuid

Manager によって生成された、システム内のユーザーの一意の ID。

first_name

character varying(255)

ユーザーの名。

last_name

character varying(255)

ユーザーの姓。

domain

character varying(255)

承認拡張の名前。

username

character varying(255)

アカウント名。

department

character varying(255)

ユーザーが属する組織の部門。

user_role_title

character varying(255)

組織内のユーザーの役職またはロール。

email

character varying(255)

組織内のユーザーの電子メール。

external_id

text

外部システムからのユーザーの一意識別子。

active

boolean

ユーザーがアクティブかどうかを示すフラグ。これは 1 時間ごとにチェックされます。承認拡張でユーザーが見つかると、アクティブのままになります。ログインに成功すると、ユーザーはアクティブになります。

create_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムに追加された日付。

update_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムで変更された日付。

delete_date

timestamp with time zone

このエンティティーがシステムから削除された日付。