第3章 ネットワークの設定

それぞれのプロビジョニングタイプにはネットワーク設定が必要です。本章を参照して、Satellite Server 上に統合された Capsule でネットワークサービスを設定します。

新規ホストは、Capsule Server にアクセスできる必要があります。Capsule Server は、Satellite Server 上に統合された Capsule、または外部 Capsule Server のいずれかになります。必要なホストが分離したネットワーク上にあり、Satellite Server に直接接続できない場合、またはコンテンツと Capsule Server を同期している場合には、外部 Capsule Server からのホストのプロビジョニングを選択できます。また、外部 Capsule Server を使用したプロビジョニングは、ネットワークの帯域幅を節約できます。

Capsule Server の設定には、基本的な要件が 2 つあります。

  1. ネットワークサービスの設定これには、以下のものが含まれます。

    • コンテンツ配信サービス
    • ネットワークサービス (DHCP、DNS、および TFTP)
    • Puppet 設定
  2. Satellite Server でネットワークリソースデータを定義し、新規ホストでのネットワークインターフェースの設定をサポートします。

以下の説明は、特定のネットワークを管理するスタンドアロンの Capsule の設定にも同様に当てはまります。Satellite が外部 DHCP、DNS および TFTP サービスを使用するように設定する方法は、『 オンラインネットワークからの Satellite Server のインストール』の「外部サービスの設定」を 参照してください。

3.1. ネットワークリソース

Satellite には、ホストの作成に必要なネットワークリソースが含まれます。Satellite には、以下のネットワークリソースが含まれます。

ドメイン
Satellite で管理するホストはすべてドメインに割り当てる必要があります。ドメインを使用して、Satellite は A、AAAA および PTR レコードを管理します。Satellite で DNS サーバーを管理しない場合でも、ドメイン 1 つ以上を作成して、関連付ける必要があります。ドメインは、Satellite がホストする命名規則に含めます。たとえば、example.com ドメインで名前が test123 のホストは、test123.example.com という完全修飾ドメイン名になります。
サブネット

Satellite が管理するホストはすべてサブネットに割り当てる必要があります。サブネットを使用することで、Satellite は IPv4 予約を管理できます。予約機能が統合されていない場合でも、最低でもサブネット 1 つを作成して関連付ける必要があります。Satellite でサブネットを管理すると、Satellite の外にあるサブネットの DHCP レコードを作成できません。Satellite では、IP Address Management (IPAM) を使用して、以下のオプションのいずれかで IP アドレスを管理できます。

  • DHCP: DHCP Capsule は、範囲の最初のアドレスから開始し、予約されているアドレスをすべて飛ばして、次に利用可能な IP アドレスを検索することで、IP アドレスの割り当てを管理します。Capsule は IP アドレスを割り当てる前に、ICMP と TCP に Ping を送信して、IP アドレスが使用中かどうかを確認します。ホストの電源がオフの場合または、ファイアウォールの設定で接続が無効な場合には、Satellite は IP アドレスが利用可能であると誤って判断します。このチェックは、電源がオフになっているホストでは機能しないので、DHCP オプションは Satellite が制御し、外部で作成されたホストが含まれていないサブネットでのみ利用できます。

    Capsule DHCP モジュールでは、提供された IP アドレスを短期間保持し、同時アクセス時の競合を回避するので、IP 範囲の IP アドレスによっては、一時的に未使用のままとなる場合があります。

  • 内部 DB: Satellite は、Satellite データベースからの IP アドレスを順番にすべて除外し、サブネットの範囲から次に利用可能な IP アドレスを検索します。主要なデータソースは、データベースで、DHCP 予約ではありません。複数のホストが並行して作成される場合には、この IPAM は安全ではないので、このような場合には、代わりに DHCP または Random DB IPAM を使用してください。
  • Random DB: Satellite は、Satellite データベースから無作為に全 IP アドレスを除外し、サブネットの範囲から次に利用可能な IP アドレスを検索します。主要なデータソースは、データベースで、DHCP 予約ではありません。この IPAM は、IP アドレスは無作為な順に返されるので、同時にホストを作成する場合にも安全に使用でき、競合の可能性を最小限に抑えることができます。
  • EUI-64: 48 ビットの MAC アドレスを使用して、RFC2373 に準拠した Extended Unique Identifier (EUI) 64 ビット IPv6 アドレスの生成を取得します。
  • 外部 IPAM: Capsule 機能を使用して IPAM を外部システムに委譲します。Satellite は現在、外部の IPAM 実装機能hw同梱されていませんが、プラグインが複数、開発中です。
  • None: 各ホストの IP アドレスは手動で入力する必要があります。

    オプション DHCP、内部 DB、およびランダム DBは、外部で作成されたレコードとのサブネットで DHCP の競合を引き起こす可能性があります。これらのサブネットは、Satellite でのみ管理する必要があります。

    サブネットの追加に関する詳細は、「Satellite Server へのサブネットの追加」 を参照してください。

DHCP の範囲
Satellite Server では、検出されたシステムおよびプロビジョニングシステムの両方に同じ DHCP 範囲を定義することはできますが、各サービスに同じサブネット内の別の範囲を使用することを推奨します。