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E.3. GRUB のインストール
多くの場合、Red Hat Enterprise Linux のインストールでは GRUB がデフォルトでインストールされ設定されます。ただし、何らかの理由で GRUB がインストールされない、または再インストールの必要がある場合には、手動でインストールすることができます。
UEFI ファームウェアがないシステムでは、有効な GRUB 設定ファイルが
/boot/grub/grub.conf
にある必要があります。(grub パッケージの一部である) grub-install
スクリプトを使って GRUB をインストールすることができます。例を示します。
#
grub-install disk
disk には
/dev/sda
などシステムの起動ドライブのデバイス名を入力します。
UEFI ファームウェア搭載のシステムでは、有効な GRUB 設定ファイルは
/boot/efi/EFI/redhat/grub.conf
にある必要があります。GRUB の第 1 ステージブートローダーのイメージは EFI システムパーティション上の EFI/redhat/
ディレクトリーに grubx64.efi
というファイル名で利用可能になっており、efibootmgr
コマンドを使って使用中のシステムの EFI システムパーティションにインストールできます。例を示します。
#
efibootmgr -c -d disk -p partition_number -l /EFI/redhat/grubx64.efi -L "grub_uefi"
disk には EFI システムパーティションを格納するデバイス名 (
/dev/sda
など)、partition_number には EFI システムパーティションのパーティション番号を入力します (デフォルト値はディスクの最初のパーティションを意味する 1)。
重要
Yum または RPM を使用してパッケージが更新されると、grub パッケージはシステムのブートローダーを自動的に更新しません。したがって、パッケージを更新しても、システムの実際のブートローダーは自動的に更新されません。パッケージの更新後は常に、
grub-install
コマンドを手動で使用します。
GRUB のインストールの詳細は GNU GRUB Manual および
grub-install(8)
man ページを参照してください。EFI システムパーティションの詳細は 「高度なブートローダーオプションの設定」 を参照してください。efibootmgr
ツールの詳細は efibootmgr(8)
man ページを参照してください。