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32.7. インストール後のスクリプト
インストール完了後にシステムで実行するコマンドを追加するオプションがあります。このセクションは 「キックスタートのオプション」 の説明にあるように、キックスタートコマンドの後でキックスタートファイルの最後に配置する必要があります。また、
%post
コマンドで開始し、%end
コマンドで終了する必要があります。キックスタートファイルに %pre
セクションも含まれる場合は、%pre
および %post
セクションの順番は重要ではありません。設定ファイルの例については、「キックスタートの例」 を参照してください。
このセクションは、追加のソフトウェアをインストールする場合や、追加のネームサーバーを設定する場合に役立ちます。
注記
ネームサーバーを含め、ネットワークを静的 IP 情報で設定した場合は、ネットワークにアクセスして、
%post
セクション内で IP アドレスを解決できます。ネットワークを DHCP 用に設定した場合は、インストールが %post
セクションを実行する時点では、 /etc/resolv.conf
ファイルが完了していませんので ネットワークにアクセスできますが、IP アドレスは解決できません。そのため、DHCP を使用する場合も、%post
セクションに IP アドレスを指定する必要があります。
注記
インストール後のスクリプトは chroot 環境で実行されることに注意してください。したがって、インストールメディアからスクリプトや RPM をコピーするなどの作業を実行することはできません。
--nochroot
- chroot 環境外で実行するコマンドを指定することができます。以下の例では、ファイル
/etc/resolv.conf
をインストールされたばかりのファイルシステムにコピーします。%post --nochroot cp /etc/resolv.conf /mnt/sysimage/etc/resolv.conf
--interpreter /usr/bin/python
- Python などの異なるスクリプト言語を指定できます。 /usr/bin/python を目的のスクリプト言語に入れ換えます。
--log /path/to/logfile
- インストール後スクリプトの出力をログに記録します。ログファイルのパスは、ユーザーが
--nochroot
オプションを使用するかどうかを考慮に入れる必要があることに注意してください。例えば、--nochroot
なしでは以下のようになります。%post --log=/root/ks-post.log
--nochroot
がある場合は以下のようになります。%post --nochroot --log=/mnt/sysimage/root/ks-post.log