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36.2. Power Systems サーバーでのレスキューモード
システムがブートしない場合に、インストールディスクをレスキューモードで使用することができます。レスキューモードでシステムのディスクパーティションにアクセスすることができるため、インストールを救出するのに必要な変更を行なうことができます。
言語選択の画面 (「言語の設定」) の後で、インストールプログラムがシステム上にディスクパーティションをマウントしようと試みます。その後、必要な変更が実行できるシェルプロンプトが提示されます。これらの変更には、インストール完了セクション (「インストールの完了」) に説明がある通り、カーネルとコマンドラインの IPL ソースへの収納が含まれる場合があります。
変更が完了したら、
exit 0
でシェルを終了します。これにより C サイドから再起動になります。A または B サイド、*NWSSTG から再起動するには、シェルを終了する代わりにシステムをオフにしてください。
36.2.1. レスキューモードから SCSI ユーティリティへのアクセスに関する注意事項
システムがネイティブ DASD ディスクを使用する場合、レスキューモードから SCSI ユーティリティにアクセスする必要があるかもしれません。これらのユーティリティはドライバーディスク CD 上にあります。ドライバーディスク CD は、特別な手順を実行しない限りレスキューモードからマウントすることはできません。以下にその手順を説明します。
ご使用の Linux システムに割り当てられている 2 番目の CD-ROM ドライブがある場合、ドライバーディスク CD を 2 番目のドライブにマウントできます。
CD-ROM ドライブが 1 つだけなら、次の手順で NFS ブートを設定する必要があります。
linux rescue askmethod
コマンドで CD-ROM から起動します。これにより、CD-ROM ドライブにデフォルト設定する代わりに、レスキューメディアのソースとして手動で NFS を選択できるようになります。- 1 番目のインストールディスクを別の Linux システムのファイルシステムにコピーします。
- このインストールディスクのコピーを NFS か FTP から利用できるようにします。
- レスキューするシステムをオフにするか、または電源を落します。IPL ソースが IFS で
boot.img
のコピーを指していること(上記の手順 1) 以外は、その IPL パラメーターをレスキューモードでインストールディスクをブートする方法の説明にある通りに設定します。 - インストールディスクが DVD ドライブに入っていないことを確認します。
- Linux システムを IPL します。
- 「Power Systems サーバーでのレスキューモード」 の説明のとおりプロンプトに従います。インストールソース用の追加のプロンプトが表示されます。NFS か FTP (該当する方) を選択して、次のネットワーク設定画面を終了します。
- Linux システムがレスキューモードで起動したら、CD-ROM ドライブが使えるようになり、ドライバメディアをマウントして SCSI ユーティリティにアクセスできます。