22.5.3. パッケージ情報の保存

単一マシンの ABRT インストールでは、問題は通常 RHTSupport や Bugzilla などの外部のバグデータペースに報告されます。これらのバグデータベースに報告するには、通常、問題が発生したコンポーネントとパッケージについての情報が必要となります。post-create イベントは、(数ある手順の中で) abrt-action-save-package-data ツールを実行し、ABRT の標準インストール内にある、この情報を提供します。
集中型クラッシュ収集システムを設定する場合には、要件が大幅に異なる場合があります。必要に応じて、以下のような 2 つのオプションがあります:
問題の社内分析
外部のバグデータベースに報告せずに、社内で問題を分析する場合には、問題データを収集した後にパッケージ情報を収集する必要はありません。自社開発のプログラムまたはシステム上にインストールされたサードパーティのアプリケーションで発生したクラッシュの収集が有益な場合もあります。もしプログラムが RPM パッケージの一部ならば、可能なのは クライアントシステム 上と 専用のクラッシュ収集システム 上で /etc/abrt/gpg_keys ファイルにそれぞれの GPG ファイルを追加するか、/etc/abrt/abrt-action-save-package-data.conf ファイルに以下の行を設定することのみです。
OpenGPGCheck = no
プログラムがいずれの RPM パッケージに属していない場合は、クライアントシステム 上と 専用のクラッシュ収集システム 上の両方で以下のステップを実行します。
  • /etc/libreport/events.d/abrt_event.conf ファイルから以下のルールを削除します:
    EVENT=post-create component=
            abrt-action-save-package-data
  • いずれのインストール済みパッケージにも対応しない問題データディレクトリの削除を防止するには、/etc/abrt/abrt-action-save-package-data.conf ファイルで以下の指示文を設定します:
    ProcessUnpackaged = yes
外部バグデータベースへの報告
RHTSupport または Bugzilla にクラッシュを報告する場合には、パッケージ情報を収集する必要があります。通常、クライアントマシンとクラッシュ収集専用システムにインストールされているパッケージセットは同じではありません。このため、クライアントからアップロードされた問題データが、クラッシュ収集専用システムにインストールされているパッケージと一致しないことがあります。このような場合、ABRT の標準設定では、問題データが削除されてしまいます (ABRT が、その問題をアンパッケージされていない実行可能ファイル内のクラッシュと判断するため)。こういった事態を防ぐには、専用システムABRT の設定ファイルを以下のように変更しておく必要があります:
  • クライアントマシンからアップロードされた問題データのパッケージ情報を間違えて収集しないようにするには、/etc/libreport/events.d/abrt_event.conf ファイルに remote!=1 条件を追加します:
    EVENT=post-create remote!=1 component=
            abrt-action-save-package-data
  • いずれのインストール済みパッケージにも該当しない問題データディレクトリが削除されないようにするには、/etc/abrt/abrt-action-save-package-data.conf で以下の指示文を設定します:
    ProcessUnpackaged = yes

注記

この場合、クライアントシステムでは設定を変更する必要がない点に注意して下さい。クライアントシステムは、パッケージ情報の収集を継続し、アンパッケージされた実行可能ファイル内のクラッシュは引き続き無視します。