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C.2.2. ウィンドウマネージャー
ウィンドウマネージャー は、デスクトップ環境の一部、または場合によってはスタンドアロンである X クライアントプログラムです。この主要な目的は、グラフィカルウィンドウを配置/サイズ変更/移動する方法を制御することです。また、ウィンドウマネージャーは、タイトルバー、ウィンドウフォーカスの動作、ユーザー指定のキー及びマウスボタンの組み合わせの制御も行います。
Red Hat Enterprise Linux リポジトリは、4 つの異なるウィンドウマネージャーを提供します。
metacity
- Metacity のウィンドウマネージャーは、GNOME のデフォルトウィンドウマネージャーです。これは、カスタムのテーマをサポートするシンプルかつ効率的なウィンドウマネージャーです。このウィンドウマネージャーは、GNOME デスクトップがインストールされた場合に依存関係として自動的にプルされます。
kwin
- KWin のウィンドウマネージャーは、KDE 用のデフォルトウィンドウマネージャーです。これは、カスタムのテーマをサポートする効率的なウィンドウマネージャーです。このウィンドウマネージャーは、KDE デスクトップがインストールされた場合に依存関係として自動的にプルされます。
compiz
- Compiz のコンポジット型ウィンドウマネージャーは OpenGL をベースにしており、3D グラフィックスハードウェアを使用して、ウィンドウ管理のための高速な合成のデスクトップ効果を作成することができます。立体的なワークスペースなどの高度な機能は、ロード可能なプラグインとして実装されています。このウィンドウマネージャーを実行するには、
compiz
パッケージをインストールする必要があります。 mwm
- Motif Window Manager (
mwm
) は、簡易のスタンドアロンウィンドウマネージャーです。これはスタンドアロンとして設計されているため、GNOME や KDE との併用はお勧めしません。このウィンドウマネージャーを実行するには、openmotif
パッケージをインストールする必要があります。 twm
- 最低限の機能を搭載した Tab Window Manager (
twm
) は、利用可能なウィンドウマネージャーの中でも最も基本的なツールを提供しており、スタンドアロンとしてまたはデスクトップ環境と共に使用することができます。このウィンドウマネージャーを実行するには、xorg-x11-twm
パッケージをインストールする必要があります。