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9.2.8. エイリアスファイルとクローンファイル
使用頻度が低い 2 種類のインターフェース設定ファイルは、エイリアス ファイルと クローン ファイルです。iproute パッケージの
ip
コマンドが今では同一への複数アドレス割り当てに対応するので、この方法で複数アドレスを同一インターフェースにバインディングする必要はもうありません。
注記
本書執筆の時点では、 NetworkManager は、
ifcfg
ファイルの IP アドレスを検出しません。例えば、ifcfg-eth0
および ifcfg-eth0:1
ファイルがある場合に、NetworkManager が 2 つの接続を作成すると、混乱を引き起こすことになります。
新規インストールでは、ユーザーは NetworkManager の IPv4 または IPv6 タブ上で 手動 を選択し、同一インターフェースに複数の IP アドレスを割り当てることをお勧めします。このツールの使用に関する詳細は 8章NetworkManager を参照してください。
複数のアドレスを単一のインターフェースにバインドするために使用するエイリアスインターフェース設定ファイルは、
ifcfg-if-name:alias-value
命名スキームを使用します。
例えば、
ifcfg-eth0:0
ファイルは DEVICE=eth0:0
及び 10.0.0.2
の静的 IP アドレスを指定するように設定でき、DHCP を介して ifcfg-eth0
の IP 情報を受信するように既に設定されたイーサネットインターフェースのエイリアスとして機能します。こうした設定の下で、eth0
は動的 IP アドレスにバインドされますが、同一の物理ネットワークカードで、固定された 10.0.0.2
IP アドレスを介して要求を受信することができます。
警告
エイリアスインターフェースは DHCP に対応していません。
クローンインターフェース設定ファイルは、命名慣習に従って
ifcfg-if-name-clone-name
を使用します。エイリアスファイルは既存のインターフェースに複数のアドレスを使用できるようにするのに対し、クローンファイルはインターフェースの追加オプションを指定するのに使用されます。例えば、eth0
という名前の標準 DHCP イーサネットインターフェースでは、以下のようになります。
DEVICE=eth0 ONBOOT=yes BOOTPROTO=dhcp
USERCTL
指示文のデフォルト値は no
であるため、これが指定されていなければ、ユーザーはこのインターフェースをアクティベート、非アクティベートすることはできません。ユーザーがインターフェースを制御できるようにするには、ifcfg-eth0
を ifcfg-eth0-user
にコピーしてクローンを作成し、ifcfg-eth0-user
に以下の行を追加します:
USERCTL=yes
この方法では、
ifcfg-eth0
と ifcfg-eth0-user
の設定オプションが統合されるため、ユーザーは /sbin/ifup eth0-user
コマンドを使用して、eth0
インターフェースをアクティベートすることができます。これは基本的な例ですが、この方法は様々なオプションやインターフェースで使用できます。
グラフィカルツールを使ってエイリアスやクローンインターフェース設定ファイルを作成することは、できなくなりました。しかし、本セクションの最初で説明したように、同一インターフェースに複数の IP アドレスを直接割り当てることが化膿になったので、この方法はもう必要ありません。新規インストールでは、ユーザーは NetworkManager の IPv4 または IPv6 タブ上で 手動 を選択し、同一インターフェースに複数の IP アドレスを割り当てることをお勧めします。このツールの使用に関する詳細は 8章NetworkManager を参照してください。