Show Table of Contents
5.2.2. コマンドラインからの登録
マシンを登録する最も簡単な方法は、
register
コマンドで、認証に必要なユーザーアカウント情報をカスタマイズポータルのサブスクリプション管理にわたすことです。システムが正しく認証されると、新しく割り当てられたシステムインベントリ ID とそれを登録したユーザーのアカウント名がエコーバックされます。
register
のオプション一覧は、表5.2「register オプション」 に記載されています。
例5.1 カスタマーポータルへのシステム登録
[root@server1 ~]# subscription-manager register --username admin-example --password secret The system has been registered with id: 7d133d55-876f-4f47-83eb-0ee931cb0a97
例5.2 登録中の自動サブスクライブ
register
コマンドには --autosubscribe
というオプションがあります。これを使用すると、ワンステップでシステムをサブスクリプションサービスに登録し、そのシステムのアーキテクチャーに最適なサブスクリプションを即時にアタッチすることができます。
[root@server1 ~]# subscription-manager register --username admin-example --password secret --autosubscribe
これは、サブスクリプションマネージャー UI のデフォルト設定で登録する場合と同じ動作です。
例5.3 Subscription Asset Manager を使用したシステム登録
Subscription Asset Manager または CloudForms System Engine では、1 つのアカウントに 組織 と呼ばれる複数の独立した下位区分があります。システムの参加先となる組織 (基本的には、主要アカウント内の独立したグループまたはユニット) を指定する必要があります。これには、ユーザー名とパスワードの他に
--org
オプションを使用します。ここで指定するユーザーには、その組織にシステムを追加するためのアクセスパーミッションも必要となります。
カスタマーポータルのサブスクリプション管理以外のサブスクリプションサービスに登録するには、追加のオプションをいくつか使用して、システム登録先の環境および組織区分を特定する必要があります。
- サブスクリプションサービス内のユーザーアカウント のユーザー名およびパスワード
--serverurl
でサブスクリプションサービスのホスト名を指定--baseurl
でコンテンツ配信サービスのホスト名を指定 (CloudForms System Engine のみ)--org
でシステム登録する組織名を指定--environment
でシステムを追加する組織内の環境 (グループ) 名を指定。デフォルトの環境はすべての組織に設定されているため、これはオプションです。システムを環境に追加できるのは、登録中のみです。
[root@server1 ~]# subscription-manager register --username=admin-example --password=secret --org="IT Department" --environment="dev" --serverurl=sam-server.example.com
The system has been registered with id: 7d133d55-876f-4f47-83eb-0ee931cb0a97
注記
システムが複数組織環境内にある場合、組織が指定されていない状態で
register
コマンドを実行すると Remote Server エラーが返されます。
表5.2 register オプション
オプション | 詳細 | 必須 |
---|---|---|
--username=name | コンテンツサーバーのユーザーアカウント名を指定します。 | 必須 |
--password=password | ユーザーアカウントのパスワードを指定します。 | 必須 |
--serverurl=hostname | 使用するサブスクリプションサービスのホスト名を指定します。デフォルトは、カスタマーポータルのサブスクリプション管理、subscription.rhn.redhat.com です。このオプションを使用しない場合、システムはカスタマーポータルのサブスクリプション管理に登録されます。 | Subscription Asset Manager または CloudForms System Engine で必須 |
--baseurl=URL | 更新を受信するためのコンテンツ配信サーバーのホスト名を指定します。カスタマーポータルのサブスクリプション管理と Subscription Asset Manager のいずれも Red Hat がホストするコンテンツ配信サービスを使用します。URL は https://cdn.redhat.com です。CloudForms System Engine は独自のコンテンツをホストしているため、System Engine に登録するシステムはこの URL を使用する必要があります。 | CloudForms System Engine で必須 |
--org=name | システムの参加先となる組織を指定します。 | ホスト型環境以外では必須 |
--environment=name | 1 つの組織内の 1 つの環境にシステムを登録します。 | オプション |
--name=machine_name | 登録するシステム名を設定します。デフォルトではホスト名と同じです。 | オプション |
--autosubscribe | 互換性がある最適なサブスクリプションを自動的にアタッチします。ワンステップでシステムを設定できるため、自動設定の操作に適しています。 | オプション |
--activationkey=key | 登録プロセスの一環として、既存のサブスクリプションをアタッチします。サブスクリプションは、ベンダーまたはシステム管理者が Subscription Asset Manager を使用して事前に割り当てています。 | オプション |
--servicelevel=None|Standard|Premium | マシン上でサブスクリプションに使用するサービスレベルを設定します。これは --autosubscribe オプションのみで使用されます。 | オプション |
--release=NUMBER | システムのサブスクリプションで使用するオペレーティングシステムのマイナーリリースを設定します。製品と更新は、この特定のマイナーリリースバージョンに限定されます。--autosubscribe オプションのみで使用されます。 | オプション |
--force | システムが既に登録済みの場合でも登録します。通常、マシンが登録済みの場合には、登録の操作は失敗します。 | オプション |