17.3. 測定単位

製品の使用状況を追跡するための測定単位は、サブスクリプションの条件によって決定されます。

17.3.1. Red Hat Enterprise Linux の測定単位

従来の年間サブスクリプションの Red Hat Enterprise Linux

従来の年間サブスクリプションの場合、サブスクリプションサービスは通常、RHEL の使用量をソケット単位で測定します。ただし、物理、仮想、パブリッククラウド、およびハイパーバイザー製品とハードウェアとの関係には固有の違いがあるため、サブスクリプションサービスの追跡では、次のようにさまざまな測定単位を使用しています。

物理的な使用状況

サブスクリプションサービスは、お客様の物理的な RHEL インストールを CPU ソケットペアで測定します。各システムは、インストールされているソケット数を、偶数に切り上げて提供します。表示される値は、システムレベルでソケットペアをすべて端数処理した後の合計ソケット数です。

現在のインスタンステーブルでは、オンプレミスの物理ハードウェアが物理マシンとして表示されます。

仮想化の使用状況
サブスクリプションサービスは、仮想化された RHEL インストールを個々のソケットで測定します。1 つのソケットは 1 つの仮想マシンを表します。仮想化の使用状況でカウントされるシステムは、スタンドアロンシステムです。つまり、これらは、Satellite インベントリーアップロードプラグインまたは Red Hat Subscription Management を通じてサブスクリプションサービスに送信される virt-who ホストとゲストのマッピングデータを含む、検出可能なハイパーバイザー管理がない仮想マシンです。
パブリッククラウドの使用状況

サブスクリプションサービスは、パブリッククラウドの RHEL インストールをソケット単位で計測します。

パブリッククラウドの RHEL イメージから起動されたインスタンスは、イメージとインスタンスのメタデータに存在する Desktop Management Interfaces (DMI) のファクトと値のペアによって認識されます。DMI ファクトの値は、インスタンスが Amazon Web Services (AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud、Alibaba Cloud が提供するクラウドインフラストラクチャーで実行されていることを示しています。他のシステムプロファイルファクトは、クラウドプロバイダーのアイデンティティードキュメント (AWS インスタンスアイデンティティードキュメントなど) から取得され、インスタンスの分析中に DMI ファクトと結合されます。実行中の各インスタンスは 1 日中実行されているものとしてカウントされ、1 ソケット分としてソケット数に含まれます。

クラウドプロバイダーのアイデンティティードキュメントには、イメージが購入された場所を特定するのに役立つシステムプロファイルファクトが含まれています。イメージがクラウドプロバイダーマーケットプレイスから直接購入したものとして識別された場合、そのイメージのインスタンスはパブリッククラウドソケットの合計には寄与せず、サブスクリプションのしきい値に対してもカウントされず、使用量および使用率のグラフにも表示されません。ただし、これらのタイプの RHEL インスタンスを含むシステムは、現在のインスタンステーブルに表示されます。表では、Sockets 列が null 値 (二重ダッシュ (--) で表されます) になるため、クラウドプロバイダーマーケットプレイスのインスタンスを持つシステムを識別できます。この null 値は、これらのシステムが使用状況データに寄与しないことを示します。

ハイパーバイザーの使用状況

サブスクリプションサービスは、ハイパーバイザーの RHEL インストールを CPU ソケットペア単位で測定します。Satellite インベントリーアップロードプラグインまたは Red Hat Subscription Management を介してサブスクリプションサービスに virt-who ホストとゲストのマッピングデータを提供しているシステムは、ハイパーバイザーとして分類されます。ハイパーバイザーとして分類されるシステムは、マルチゲスト仮想データセンター (VDC) サブスクリプションや、同様の仮想化環境を持っている場合があります。ハイパーバイザーの使用量は、次の方法でカウントされます。

  • RHEL ゲストを持つ RHEL ベースのハイパーバイザーの場合、ハイパーバイザーのソケット数は、ソケットペア方式で 2 回カウントされます。1 回目のカウントは、ハイパーバイザーを実行するオペレーティングシステムとして使用される RHEL のノード独自のコピーに対するカウントです。2 回目のカウントは、ゲストシステムが使用する RHEL に対するカウントです。
  • RHEL ゲストを持つ非 RHEL ベースのハイパーバイザーの場合、ハイパーバイザーのソケット数は、ソケットペア方式で 1 回カウントされます。このカウントは、ゲストシステムが使用する RHEL に対するカウントです。

従量課金制オンデマンド型サブスクリプションの Red Hat Enterprise Linux

サブスクリプションサービスは、RHEL の使用量を仮想 CPU 時間単位で測定します。仮想 CPU 時間 とは、1 つの仮想コア (サブスクリプション条件で定義) における合計 1 時間の計算活動への使用可能率を、使用するメーターの粒度に合わせて測定したものです。RHEL 従量課金制オンデマンド型サブスクリプションの使用量の場合、計算活動への使用可能率は、RHEL インスタンスの経時的な使用可能率です。

注記

現時点では、Extended Life Cycle Support アドオンを備えた Red Hat Enterprise Linux for Third Party Linux Migration が、サブスクリプションサービスによって追跡される唯一の RHEL 従量課金制オンデマンド型サブスクリプションです。

17.3.2. Red Hat OpenShift の測定単位

年間サブスクリプションのある Red Hat OpenShift Container Platform

サブスクリプションサービスは、Red Hat OpenShift の使用量を CPU コアまたは CPU ソケットの単位で測定します。Red Hat OpenShift 4 ではクラスターレベルで、Red Hat OpenShift 3 ではノードレベルで集計しています。現在、サブスクリプションサービスでは、同じアカウント内にコアベースとソケットベースのクラスターが含まれる環境では、Red Hat OpenShift の使用状況を単一の混合ユニットビューで表示することができません。そのデータを別々のビューに表示するには、フィルタリングを使用する必要があります。

フィルターを使用して、使用量と容量のデータを 2 つの測定単位で切り替えることができます。サブスクリプション属性がクラスター上 (Red Hat OpenShift 4 の場合は Red Hat OpenShift Cluster Manager を通じて)、またはノード上 (Red Hat OpenShift 3 の場合は ocm.units 値を設定するコマンドを通じて) で設定されている場合、そのデータはコアまたはソケットごとに報告することができます。サブスクリプション属性が設定されていない、または設定できない場合は、コアとソケットベースの両方の使用状況のレポートにデータが含まれています。

物理的な使用状況

サブスクリプションサービスは、お客様のコアベースの物理的な Red Hat OpenShift インストールを実際のコア数で測定します。ソケットベースの物理的インストールは、ソケットペアで測定されるため、カウントは次の偶数に切り上げられます。

現在のインスタンステーブルでは、Red Hat OpenShift の物理システムの例として、ベアメタル上で実行される Red Hat OpenShift クラスターを挙げています。他の例としては、Red Hat OpenShift 3 のクラスターノードとして報告する RHEL システムがあります。

仮想化の使用状況

サブスクリプションサービスでは、コアベースおよびソケットベースのインストールを、実際のコア数および実際のソケット数で測定します。

現在のインスタンステーブルでは、Red Hat OpenShift の仮想システムの例として、Red Hat OpenStack Platform、Red Hat Virtualization、VMware vSphere などの環境や、パブリッククラウド上に設置されたクラスターが挙げられています。

従量課金制のオンデマンド型サブスクリプションでの Red Hat OpenShift Container Platform または Red Hat OpenShift Dedicated

サブスクリプションサービスは、Red Hat OpenShift Container Platform または Red Hat OpenShift Dedicated の使用量の従量課金制のオンデマンド型サブスクリプションをコア時間で測定します。コア時間 とは、1 つのコア (サブスクリプション条件で定義されている) における合計 1 時間の計算活動を、使用するメーターの粒度に合わせて測定した単位です。

物理的な使用状況
サブスクリプションサービスは、お客様のコアベースの物理的な Red Hat OpenShift インストールを実際のコア数で測定します。ソケットベースの物理的インストールは、ソケットペアで測定されるため、カウントは次の偶数に切り上げられます。
仮想化の使用状況
サブスクリプションサービスでは、コアベースおよび vCPU ベースの仮想インストールを実際のコア数で測定し、vCPU は最大の効率を用いてコアに合理化されます。ソケットベースの仮想インストールは、ハイパーバイザーが報告するソケット数で測定されます。最適なレポートを得るためには、ハイパーバイザーが仮想マシンの正確なソケット数を報告していることを確認してください。
コントロールプレーンの使用状況
Red Hat OpenShift Dedicated On-Demand のみの場合は、サブスクリプションサービスはクラスターの可用性をインスタンス時間ごとに測定します。Red Hat OpenShift Dedicated On-Demand の場合には、このインスタンス毎のコントロールプレーンの使用量計算は、クラスター時間の測定単位に基づいています。

前払いおよびオンデマンド型サブスクリプションの Red Hat OpenShift Service on AWS ホスト型コントロールプレーン

サブスクリプションサービスは、Red Hat OpenShift Service on AWS ホスト型コントロールプレーン(ROSA Hosted Control Plane)の使用状況の前払いとオンデマンドのサブスクリプションを、vCPU 時間およびコントロールプレーン時間で測定します。

  • 仮想 CPU 時間 とは、1 つの仮想コア (サブスクリプション条件で定義) における合計 1 時間の計算活動への使用可能率を、使用するメーターの粒度に合わせて測定したものです。
  • コントロールプレーン時間は、コントロールプレーンの可用性の測定です。ROSA Hosted Control Plane では、各クラスターに Red Hat が所有する ROSA Hosted Control Planes サービスアカウントで分離された専用のコントロールプレーンがあります。

17.3.3. Red Hat Cloud Services の測定単位

Red Hat OpenShift AI

サブスクリプションサービスは、vCPU 時間で Red Hat OpenShift Data Science 使用量の従量課金制オンデマンドサブスクリプションを測定します。vCPU 時間 とは、1 つの仮想コア (サブスクリプション条件で定義) における合計 1 時間の計算活動を、使用するメーターの粒度に合わせて測定した単位です。

Kubernetes 用 Red Hat Advanced Cluster Security

従量課金制のオンデマンド型サブスクリプションの Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes (RHACS)

サブスクリプションサービスは、RHACS 使用量の従量課金制のオンデマンド型サブスクリプションを vCPU 時間で測定します。vCPU 時間 とは、1 つの仮想コア (サブスクリプション条件で定義) における合計 1 時間の計算活動を、使用するメーターの粒度に合わせて測定した単位です。