第20章 トラブルシューティング: 仮想化された RHEL の過剰報告の修正

サブスクリプションサービスが仮想データセンター (VDC) サブスクリプションなどの仮想化環境における Red Hat Enterprise Linux を正確にレポートするためには、サブスクリプションサービスが分析するデータにホスト-ゲストマッピングが存在する必要があります。Red Hat Satellite では、Satellite インベントリーアップロードプラグインと virt-who ツールがこれらのマッピングをサブスクリプションサービス用に収集します。Red Hat サブスクリプション管理では、virt-who ツールがこれらのマッピングを収集します。これらのサブスクリプション管理オプションについては、仮想 RHEL の使用状況を正確に報告するために、必要なすべてのツールがインストールされ、適切に設定されている必要があります。

これらのツールを使用しないと、仮想化の使用状況データを正しく算出できません。このようなシナリオでは、ゲストは無視されるのではなく、カウントされます。ゲストはそれぞれ個別の仮想マシンとしてカウントされるため、仮想化されたソケット数が急速に増加し、容量を超えてデプロイされることも珍しくありません。多数の VDC サブスクリプションが複数のゲストを実行しているとき、サブスクリプションサービスが、サブスクリプションのしきい値を大幅に超える RHEL の過剰なデプロイメントを容易に示すことがあります。

次の例には、サブスクリプションサービスのインターフェイスから抜き出した RHEL の使用量と使用率のグラフビューが含まれています。期間の前半部分では、グラフには、物理、仮想、およびパブリッククラウドの使用量が表示されていますが、ハイパーバイザーの使用量は表示されていません。期間の後半部分では、Satellite インベントリーアップロードプラグインおよび virt-who がホストとゲストのマッピングを検出して報告するように正しく設定されているため、ハイパーバイザーの使用量の新しいレポートがグラフに表示され、仮想化の使用量のレポートが大幅に減少しています。表示されている期間全体で、サブスクリプションのしきい値は一定のままです。修正前は、RHEL の合計使用量がサブスクリプションのしきい値を超えていました。修正後は、ハイパーバイザーの使用量をカウントできるようになり、仮想化の使用量が大幅に減少しました。RHEL の合計使用量がサブスクリプションのしきい値を下回りました。

図20.1 virt-who および Satellite のデータを使用して、RHEL の仮想化の使用量を修正し、RHEL ハイパーバイザーの使用量を新たに表示

virt-who および Satellite のデータを使用して、RHEL の仮想化の使用量を修正し、RHEL ハイパーバイザーの使用量を新たに表示

手順

サブスクリプションサービスで仮想化 RHEL の使用量が過剰に報告されるのを修正するには、以下の手順が完了していることを確認してください。

  1. Red Hat Satellite または Red Hat サブスクリプション管理で RHEL のサブスクリプションプロファイルを確認し、どのサブスクリプションが virt-who を必要としているかを確認します。

    • Satellite Web UI で、Content > Subscriptionsをクリックします。必要に応じて、Searchフィールドを使用して結果のリストを絞り込みます。Requires Virt-Who の欄の値を確認してください。いずれかのチェックボックスが選択されている場合は、virt-who を設定する必要があります。
    • Red Hat サブスクリプション管理のカスタマーポータルインターフェイスの概要ページで、すべてのサブスクリプションを表示をクリックします。必要に応じて、フィルタリングを使用して結果のリストを絞り込みます。サブスクリプション名を選択すると、詳細が表示されます。SKU の詳細Virt-Who: Required と表示される場合は、virt-who を設定する必要があります。
  2. ハイパーバイザーに virt-who ツールが導入されていることを確認し、ホスト-ゲストのマッピングを通信できるようにします。詳しくは、ご利用のサブスクリプション管理ツールに適した仮想化のドキュメントをご参照ください。

  3. Satellite の場合は、Satellite インベントリーアップロードプラグインがインストールされ、サブスクリプションサービスにデータを供給するように設定されていることを確認してください。