5.3. 仮想ディスク

5.3.1. 新しい仮想ディスクの追加

仮想マシンに複数の仮想ディスクを追加できます。

イメージ はデフォルトのタイプのディスクです。ダイレクト LUN ディスクを追加することもできます。イメージ ディスクの作成は、Manager がすべて管理します。ダイレクト LUN ディスクには、外部で準備された、既存のターゲットが必要です。既存のディスクは、仮想マシンに接続されたフローティングディスクまたは共有可能ディスクのいずれかです。

仮想マシンへのディスクの追加

  1. ComputeVirtual Machinesをクリックします。
  2. 仮想マシン名をクリックして、詳細ビューに移動します。
  3. Disks タブをクリックします。
  4. New をクリックします。
  5. 適切なラジオボタンを使用して、イメージダイレクト LUN を切り替えます。
  6. 新しいディスクのSize (GB)Alias、および Description を入力します。
  7. ドロップダウンリストとチェックボックスを使用して、ディスクを設定します。すべてのディスクタイプのフィールドの詳細は、仮想ディスクの追加のダイアログエントリー を参照してください。
  8. OK をクリックします。

しばらくすると、新しいディスクが詳細ビューに表示されます。

5.3.2. 既存のディスクの仮想マシンへの接続

フローティングディスクは、仮想マシンに関連付けられていないディスクです。

フローティングディスクを使用すると、仮想マシンのセットアップに必要な時間を最小限に抑えることができます。フローティングディスクを仮想マシンのストレージとして指定すると、仮想マシンの作成時にディスクの事前割り当てを待つ必要がなくなります。

フローティングディスクは、単一の仮想マシンに接続することも、ディスクが共有可能な場合は複数の仮想マシンに接続することもできます。共有ディスクを使用する仮想マシンごとに、さまざまなディスクインターフェイスタイプを使用できます。

フローティングディスクが仮想マシンにアタッチされると、仮想マシンはそのディスクにアクセスできます。

手順

  1. ComputeVirtual Machinesをクリックします。
  2. 仮想マシン名をクリックして、詳細ビューに移動します。
  3. Disks タブをクリックします。
  4. アタッチ をクリックします。
  5. 使用可能なディスクのリストから 1 つ以上の仮想ディスクを選択し、インターフェイスドロップダウンから必要なインターフェイスを選択します。
  6. OK をクリックします。
注記

仮想マシンに仮想ディスクをアタッチしたり、仮想マシンから仮想ディスクをデタッチしたりしても、クォータリソースは消費されません。

5.3.3. 仮想ディスクの使用可能なサイズの拡張

仮想ディスクが仮想マシンにアタッチされているときに、仮想ディスクの使用可能なサイズを拡張できます。仮想ディスクのサイズを変更しても、その仮想ディスクの基になるパーティションまたはファイルシステムのサイズは変更されません。fdisk ユーティリティーを使用して、必要に応じてパーティションとファイルシステムのサイズを変更します。詳細は、fdisk を使用してパーティションのサイズを変更する方法 を参照してください。

仮想ディスクの利用可能なサイズの拡張

  1. ComputeVirtual Machinesをクリックします。
  2. 仮想マシン名をクリックして、詳細ビューに移動します。
  3. Disks タブをクリックし、編集するディスクを選択します。
  4. Edit をクリックします。
  5. Extend size by(GB) フィールドに値を入力します。
  6. OK をクリックします。

ターゲットディスクのステータスが短時間 ロック され、その間にドライブのサイズが変更されます。ドライブのサイズ変更が完了すると、ドライブのステータスは OK になります。

5.3.4. 仮想ディスクのホットプラグ

仮想ディスクは、ホットプラグできます。ホットプラグとは、仮想マシンの実行中にデバイスを有効または無効にすることを意味します。

注記

ゲストオペレーティングシステムは、仮想ディスクのホットプラグをサポートしている必要があります。

仮想ディスクのホットプラグ

  1. ComputeVirtual Machinesをクリックします。
  2. 仮想マシン名をクリックして、詳細ビューに移動します。
  3. ディスク タブをクリックし、ホットプラグする仮想ディスクを選択します。
  4. More Actions ( moreactions ) をクリックしてから、Activate をクリックしてディスクを有効にするか、Deactivate をクリックしてディスクを無効にします。
  5. OK をクリックします。

5.3.5. 仮想マシンからの仮想ディスクの削除

仮想マシンから仮想ディスクの削除

  1. ComputeVirtual Machinesをクリックします。
  2. 仮想マシン名をクリックして、詳細ビューに移動します。
  3. ディスク タブをクリックし、削除する仮想ディスクを選択します。
  4. More Actions ( moreactions ) をクリックしてから、Deactivate をクリックします。
  5. OK をクリックします。
  6. Remove をクリックします。
  7. 必要に応じて、Remove Permanently のチェックボックスをチェックを入れて、環境から仮想ディスクを完全に削除します。このオプションを選択しない場合には (たとえば、ディスクが共有ディスクであるため)、仮想ディスクは StorageDisks に残ります。
  8. OK をクリックします。

ディスクが iSCSI などのブロックストレージとして作成され、ディスクの作成時に Wipe After Delete チェックボックスがオンになっている場合には、ホスト上のログファイルを表示して、ディスクを完全に削除した後にデータが消去されたことを確認できます。管理ガイド削除後に仮想ディスクをワイプするための設定 を参照してください。

ディスクが iSCSI などのブロックストレージとして作成され、ディスクが削除される前にストレージドメインで Discard After Delete チェックボックスがオンになっている場合には、削除時に blkdiscard コマンドが論理ボリュームで呼び出され、ブロックが開放されたことが下層のストレージに通知されます。管理ガイドストレージドメインの削除後の破棄の設定 を参照してください。破棄を有効にする のチェックボックスがオンになっている仮想ディスクが少なくとも 1 台の仮想マシンにアタッチされている場合に、仮想ディスクが削除されると、論理ボリュームでも blkdiscard が呼び出されます。

5.3.6. インポートされたストレージドメインからのディスクイメージのインポート

インポートされたストレージドメインからフローティング仮想ディスクをインポートできます。

この手順では、管理ポータルにアクセスする必要があります。

注記

Manager にインポートできるのは QEMU 互換ディスクのみです。

ディスクイメージのインポート

  1. StorageDomains をクリックします。
  2. インポートされたストレージドメインをクリックして、詳細ビューに移動します。
  3. Disk Import をクリックします。
  4. 1 つ以上のディスクイメージを選択し、Import をクリックします。これにより、Disk Import ウィンドウが開きます。
  5. 各ディスクに適切な Disk Profile を選択します。
  6. OK をクリックして、選択したディスクをインポートします。

5.3.7. インポートされたストレージドメインからの未登録のディスクイメージのインポート

ストレージドメインからフローティング仮想ディスクをインポートできます。Red Hat Virtualization 環境の外部で作成されたフローティングディスクは、Manager には登録されません。ストレージドメインをスキャンして、インポートする未登録のフローティングディスクを特定します。

この手順では、管理ポータルにアクセスする必要があります。

注記

Manager にインポートできるのは QEMU 互換ディスクのみです。

ディスクイメージのインポート

  1. StorageDomains をクリックします。
  2. More Actions ( moreactions ) をクリックしてから、Manager が未登録のディスクを特定できるように、Scan Disks をクリックします。
  3. 未登録のディスク名を選択し、Disk Import をクリックします。
  4. 1 つ以上のディスクイメージを選択し、Import をクリックします。これにより、Disk Import ウィンドウが開きます。
  5. 各ディスクに適切な Disk Profile を選択します。
  6. OK をクリックして、選択したディスクをインポートします。