第2章 Red Hat Enterprise Linux 仮想マシンのインストール

Red Hat Enterprise Linux 仮想マシンをインストールするには、以下の主要な手順を実行します。

  1. 仮想マシンを作成します。ストレージ用の仮想ディスクと、仮想マシンをネットワークに接続するためのネットワークインターフェイスを追加する必要があります。
  2. 仮想マシンを起動 して、オペレーティングシステムをインストールします。手順については、お使いのオペレーティングシステムのドキュメントを参照してください。

  3. お使いのオペレーティングシステムに 必要なリポジトリーを有効にします
  4. 仮想マシンの追加機能用に ゲストエージェントおよびドライバーをインストールします

2.1. 仮想マシンの作成

新規仮想マシンの作成時に、その設定を指定します。チップセットや BIOS タイプなど、これらの設定の一部は後で編集できます。詳細は、管理ガイドUEFI および Q35 チップセット を参照してください。前提条件

注記

この仮想マシンを使用する前に、以下を行う必要があります。

  • オペレーティングシステムのインストール

  • コンテンツ配信ネットワークへの登録

手順

  1. ComputeVirtual Machinesをクリックします。
  2. New をクリックします。これにより、New Virtual Machine ウィンドウが開きます。
  3. ドロップダウンリストから Operating System を選択します。

    注記

    Red Hat Enterprise Linux CoreOS をオペレーティングシステムとして選択している場合は、Advanced Options Initial Run タブで Ignition を設定し、初期化方法を設定することをお勧めします。Ignition の設定 を参照してください。

  4. 仮想マシンの Name を入力します。
  5. 仮想マシンにストレージを追加します。Instance ImagesAttach または Create をクリックして仮想ディスクを選択または作成します。

    • Attach をクリックして、既存の仮想ディスクを選択します。

      または

    • Create をクリックし、新規仮想ディスクの Size(GB) および Alias を入力します。他のすべてのフィールドのデフォルト設定を受け入れるか、必要に応じて変更できます。すべてのディスクタイプのフィールドの詳細は、New Virtual Disk および Edit Virtual Disk ウィンドウの設定に関する説明 を参照してください。
  6. 仮想マシンをネットワークに接続します。General タブの一番下の nic1 ドロップダウンリストから、vNIC プロファイルを選択して、ネットワークインターフェイスを追加します。
  7. System タブで仮想マシンの Memory Size を指定します。
  8. Boot Options タブで、仮想マシンが起動するために使用する First Device を選択します。
  9. 他のすべてのフィールドのデフォルト設定を受け入れるか、必要に応じて変更できます。New Virtual Machine ウィンドウのすべてのフィールドの詳細は、New Virtual Machine および Edit Virtual Machine Windows ウィンドウの設定に関する説明 を参照してください。
  10. OK をクリックします。

新規の仮想マシンが作成され、ステータスが Down の仮想マシン一覧に表示されます。

Ignition の設定

Ignition は、初期設定時にディスクを操作するために Red Hat Enterprise Linux CoreOS によって使用されるユーティリティーです。ディスクのパーティション設定、パーティションのフォーマット、ファイルの記述、ユーザー設定など、一般的なディスクタスクを完了します。初回起動時に、Ignition はインストールメディアまたは指定する場所からその設定を読み取り、設定をマシンに適用します。

重要

Ignition が初期化メソッドとして設定されると、これを元に戻したり、再設定したりすることはできません。

  1. Add Virtual Machine または Edit Virtual Machine 画面で、Show Advanced Options をクリックします。
  2. Initial Run タブで Ignition 2.3.0 オプションを選択し、VM Hostname を入力します。
  3. Authorization オプションを展開し、ハッシュ化 (SHA-512) パスワードを入力し、再度パスワードを入力して確認します。
  4. 認可に SSH キーを使用している場合は、指定のスペースに SSH キーを入力します。
  5. また、カスタム Ignition スクリプトを Ignition Script フィールドに JSON 形式で入力することもできます。このスクリプトは、起動時に仮想マシンで実行されます。このフィールドに入力されるスクリプトは、Manager によって生成されるカスタム JSON セクションであり、カスタム Ignition 命令を使用できるようにします。

    注記

    使用している Red Hat Enterprise Linux CoreOS イメージに 2.3.0 以外の Ignition バージョンが含まれる場合、Ignition Script フィールドでスクリプトを使用して、Red Hat Enterprise Linux CoreOS イメージに含まれる Ignition バージョンを適用する必要があります。

    Ignition スクリプトを使用する場合、スクリプト命令が優先され、UI で設定した Ignition オプションで競合するものがあれば、上書きします。