2.2. ストレージバッキングストレージドメインの種類

ストレージドメインは、ブロックベースおよびファイルベースのストレージを使用して実装できます。

ファイルベースのストレージ

Red Hat Virtualization でサポートされているファイルベースのストレージタイプは、NFS、GlusterFS、その他の POSIX 準拠のファイルシステム、およびホストにローカルなストレージです。

注記

GlusterFS Storage は非推奨となり、将来のリリースではサポートされなくなります。

ファイルベースのストレージは、Red Hat Virtualization 環境の外部で管理されます。

NFS ストレージは、Red Hat Enterprise Linux NFS サーバーまたはその他のサードパーティーのネットワーク接続ストレージサーバーによって管理されます。

ホストは、独自のローカルストレージファイルシステムを管理できます。

ブロックベースのストレージ

ブロックストレージは、フォーマットされていないブロックデバイスを使用します。ブロックデバイスは、Logical Volume Manager (LVM) によってボリュームグループに集約されます。LVM のインスタンスは、他のホストで実行されているインスタンスを認識せずに、すべてのホストで実行されます。VDSM は、ボリュームグループの変更をスキャンすることにより、LVM の上にクラスターリングロジックを追加します。変更が検出されると、VDSM は、ボリュームグループ情報を更新するように指示することにより、個々のホストを更新します。ホストはボリュームグループを論理ボリュームに分割し、論理ボリュームのメタデータをディスクに書き込みます。既存のストレージドメインにさらにストレージ容量が追加されると、Red Hat Virtualization Manager により、各ホストの VDSM がボリュームグループ情報を更新します。

論理ユニット番号 (LUN) は、個々のブロックデバイスです。サポートされているブロックストレージプロトコルの 1 つである iSCSI またはファイバーチャネルは、LUN への接続に使用されます。Red Hat Virtualization Manager は、LUN へのソフトウェア iSCSI 接続を管理します。他のすべてのブロックストレージ接続は、Red Hat Virtualization 環境の外部で管理されます。論理ボリュームの作成、論理ボリュームの拡張または削除、新しい LUN の追加など、ブロックベースのストレージ環境での変更は、Storage Pool Manager と呼ばれる特別に選択されたホスト上の LVM によって処理されます。次に、変更は VDSM によって同期され、ストレージメタデータはクラスター内のすべてのホスト間で更新されます。