8.3. スナップショットの作成

Red Hat Virtualization では、仮想マシンの初期スナップショットは、初期スナップショットが QCOW2 または raw のいずれかの形式を保持するという点で後続のスナップショットとは異なります。仮想マシンの最初のスナップショットは、既存のボリュームをベースイメージとして使用します。追加のスナップショットは、前のスナップショット以降にイメージに保存されたデータに加えられた変更を追跡する追加の COW レイヤーです。

初期スナップショットの作成 にあるように、スナップショットの作成により、仮想ディスクを設定するボリュームが、その後のすべてのスナップショットのベースイメージとして機能するようになります。

図8.1 最初のスナップショットの作成

最初のスナップショットの作成

最初のスナップショットの後に作成されたスナップショットは、スナップショットの作成後に作成または変更されたデータが保存される新しい COW ボリュームの作成につながります。新しく作成された各 COW レイヤーには、COW メタデータのみが含まれます。スナップショットの作成後に仮想マシンを使用して操作することによって作成されたデータは、この新しい COW レイヤーに書き込まれます。仮想マシンを使用して前の COW レイヤーに存在するデータを変更すると、データは前のレイヤーから読み取られ、最新のレイヤーに書き込まれます。仮想マシンは、仮想マシンに対して透過的に、最新から最古までの各 COW レイヤーをチェックすることによってデータを検索します。

図8.2 追加のスナップショットの作成

追加のスナップショットの作成