6.2. iSCSI ストレージの追加

ここでは、既存の iSCSI ストレージをデータドメインとして Red Hat Virtualization 環境にアタッチする手順について説明します。

手順

  1. StorageDomains をクリックします。
  2. New Domain をクリックします。
  3. 新規ストレージドメインの Name を入力します。
  4. ドロップダウンリストから Data Center を選択します。
  5. Domain Function として Data を、Storage Type として iSCSI を、それぞれ選択します。
  6. Host としてアクティブなホストを選択します。

    重要

    ストレージドメインへの通信は、Manager から直接ではなく、選択したホストを介して行われます。したがって、ストレージドメインを設定する前には、全ホストがストレージデバイスにアクセスできる状態でなければなりません。

  7. Manager は iSCSI ターゲットを LUN に、または LUN を iSCSI ターゲットにマッピングすることができます。New Domain ウィンドウでストレージタイプに iSCSI を選択すると、未使用の LUN が割り当てられた既知のターゲットが自動的に表示されます。ストレージの追加に使用するターゲットが表示されない場合は、ターゲットの検出機能を使用して検索することができます。表示されている場合は、次の手順に進んでください。

    1. Discover Targets をクリックし、ターゲットの検出オプションを有効にします。Manager がターゲットを検出してログインすると、New Domain ウィンドウに、その環境では未使用の LUN が割り当てられたターゲットが自動的に表示されます。

      注記

      環境外で使用されている LUN も表示されます。

      Discover Targets のオプションを使用すると、多数のターゲットの LUN を追加したり、同じ LUN に複数のパスを追加したりすることができます。

      重要

      REST API メソッド discoveriscsi を使用して、iSCSI ターゲットを検出する場合には、FQDN または IP アドレスを使用できますが、REST API メソッド iscsilogin を使用してログインするには、検出された iSCSI ターゲットの詳細を使用する必要があります。詳細は、REST API ガイドdiscoveriscsi を参照してください。

    2. Address フィールドに iSCSI ホストの FQDN または IP アドレスを入力します。
    3. Port フィールドには、ターゲットを参照する際にホストに接続するポートを入力します。デフォルトは 3260 です。
    4. ストレージのセキュリティー保護に CHAP を使用している場合は、User Authentication チェックボックスを選択します。CHAP user nameCHAP password を入力してください。

      注記

      REST API を使用して、特定ホストの iSCSI ターゲットに認証情報を定義することができます。詳細は、REST API ガイドStorageServerConnectionExtensions: add を参照してください。

    5. Discover をクリックします。
    6. 検出結果から 1 つまたは複数のターゲットを選択し、1 つのターゲットの場合は Login をクリックします。複数のターゲットの場合は Login All をクリックします。

      重要

      複数のパスのアクセスが必要な場合は、すべての必要なパスを通してターゲットを検出してログインする必要があります。ストレージドメインを変更してパスを追加する方法は、現在サポートされていません。

      重要

      REST API メソッド iscsilogin を使用してログインする場合は、discoveriscsi メソッドで検出された iSCSI ターゲット の詳細を使用する必要があります。詳細は、REST API ガイドiscsilogin を参照してください。

  8. ターゲットの横に表示されている + ボタンをクリックします。エントリーが展開され、ターゲットにアタッチされている未使用の LUN がすべて表示されます。
  9. ストレージドメインの作成に使用する各 LUN のチェックボックスにチェックを入れます。
  10. オプションで、詳細パラメーターを設定できます。

    1. Advanced Parameters をクリックします。
    2. Warning Low Space Indicator フィールドに、パーセンテージ値を入力します。ストレージドメインの空き容量がこの値を下回ると、ユーザーに警告メッセージが表示され、ログに記録されます。
    3. Critical Space Action Blocker のフィールドに GB 単位で値を入力します。ストレージドメインの空き容量がこの値を下回ると、ユーザーにエラーメッセージが表示され、ログに記録されます。容量を消費する新規アクションは、一時的であってもすべてブロックされます。
    4. 削除後にワイプするオプションを有効にするには、Wipe After Delete チェックボックスを選択します。このオプションは、ドメインの作成後に編集できますが、その場合はすでに存在している wipe after delete プロパティーは変更されません。
    5. Discard After Delete のチェックボックスを選択して、削除後に破棄のオプションを有効化します。このオプションは、ドメインの作成後に編集できます。また、このオプションを利用できるのは、ブロックストレージドメインのみです。
  11. OK をクリックします。

同じターゲットに対して複数のストレージ接続パスを設定している場合は、iSCSI マルチパスの設定 に記載されている手順に従い、iSCSI のボンディング設定を完了してください。

現在のストレージネットワークを iSCSI ボンディングに移行するには、論理ネットワークから iSCSI ボンディングへの移行 を参照してください。