付録C Red Hat Virtualization ユーザーインターフェイスプラグイン

C.1. Red Hat Virtualization ユーザーインターフェイスプラグインについて

Red Hat Virtualization は、非標準の機能を公開するプラグインをサポートしています。これにより、Red Hat Virtualization 管理ポータルを使用して他のシステムと統合することが容易になります。各インターフェイスプラグインは、Red Hat Virtualization で使用するためにパッケージ化および配布できるユーザーインターフェイス拡張機能のセットを表します。

Red Hat Virtualization のユーザーインターフェイスプラグインは、JavaScript プログラミング言語を使用して、クライアント上で直接管理ポータルと統合されます。プラグインは管理ポータルにより呼び出され、Web ブラウザーの JavaScript ランタイムで実行されます。ユーザーインターフェイスプラグインは、JavaScript 言語とそのライブラリーを使用できます。

実行時の主要なイベントで、管理ポータルは、管理ポータルからプラグインへの通信を表すイベントハンドラー関数を介して個々のプラグインを呼び出します。管理ポータルは複数のイベントハンドラー関数をサポートしていますが、プラグインはその実装に関係する関数のみを宣言します。各プラグインは、プラグインを管理ポータルで使用する前に、関連するイベントハンドラー関数をプラグインブートストラップシーケンスの一部として登録する必要があります。

ユーザーインターフェイス拡張機能を駆動するプラグインから管理ポータルへの通信を容易にするために、管理ポータルはプラグイン API を個々のプラグインが使用できるグローバル (トップレベル) の pluginApi JavaScript オブジェクトとして公開します。各プラグインは個別の pluginApi インスタンスを取得し、管理ポータルがプラグインのライフサイクルに関して各プラグインのプラグイン API 関数の呼び出しを制御できるようにします。