付録C ovirt-fast-forward-upgrade を使用した Red Hat Virtualization Manager 4.3 へのアップグレード
Red Hat Virtualization 4.0 以降のバージョンをインストールしている場合は、ovirt-fast-forward-upgrade
ツールを使用して Manager を最新バージョンにアップグレードすることができます。ovirt-fast-forward-upgrade
は現在の Manager のバージョンを検出し、アップグレードが利用可能かどうかを確認します。アップグレードが利用可能であれば、ツールは Manager を次のメジャーバージョンにアップグレードし、最新のバージョンがインストールされるまで Manager のアップグレードを続けます。
ovirt-fast-forward-upgrade
では Manager がアップグレードされます。ホストをアップグレードするには、「クラスター内の全ホストの更新」を参照してください。
ovirt-fast-forward-upgrade
を使用したアップグレード
ovirt-fast-forward-upgrade
ツールをインストールします。# yum install ovirt-fast-forward-upgrade
以下のコマンドを実行して Manager をアップグレードします。同時に、現在のバージョンのバックアップが作成されます。
# ovirt-fast-forward-upgrade --backup --backup-dir=/backup
注記Red Hat では、
--backup
および--backup-dir
オプションを使用して、現在の Manager のバックアップを作成することを推奨します。バックアップのディレクトリーを指定しないと、バックアップは/tmp
に保存されます。--backup
オプションはengine-backup
ツールに対するラッパーで、以下のコマンドを実行するのと等価です。# engine-backup --scope=all --mode=backup --file=file_name --log=log_file_name
バックアップを復元するには、
restore
モードでengine-backup
を実行します。# engine-backup --mode=restore
詳細については、『Administration Guide』の「Backing Up and Restoring the Red Hat Virtualization Manager」を参照してください。
あるいは、バックアップを作成せずにアップグレードするには、以下のコマンドを実行します。
# ovirt-fast-forward-upgrade
-
エラーが発生した場合には、ログ (
/var/log/ovirt-engine/ovirt-fast-forward-upgrade.log
) を確認してください。