8.6. 個々のホストの更新
ホストのアップグレードマネージャーを使用して、管理ポータルから直接個々のホストを更新します。
アップグレードマネージャーが確認するのは、ステータスが Up または Non-operational のホストだけです。ステータスが Maintenance のホストは確認されません。
制約事項
-
RHVH の更新時には、
/etc
および/var
ディレクトリー内の変更データしか維持されません。他のパスに含まれる変更データは更新時に上書きされます。 - クラスターレベルで移行が有効化されている場合には、仮想マシンはそのクラスター内の別のホストに自動的に移行されます。したがって、使用率が比較的に低い時間帯にホストを更新してください。
- セルフホストエンジン環境では、Manager 用仮想マシンは同一クラスター内のセルフホストエンジンノード間でのみ移行が可能です。通常のホストに移行することはできません。
- ホストが属するクラスターには、ホストがメンテナンスを実行するのに十分なメモリーが確保されている必要があります。確保されていないと、仮想マシンの移行がハングして失敗してしまいます。ホストを更新する前に一部またはすべての仮想マシンをシャットダウンしておくと、ホスト更新によるメモリー使用量を低減することができます。
- すべてのホストを同時に更新しないでください。Storage Pool Manager (SPM) のタスクを実行するために、1 台のホストは使用可能でなければなりません。
- ホストに固定された仮想マシン (vGPU を使用している仮想マシン等) を別のホストに移行することはできません。ホストを更新する前に、固定された仮想マシンをシャットダウンする必要があります。
手順
適切なリポジトリーが有効であることを確認します。現在有効なリポジトリーの一覧を表示するには、
yum repolist
を実行します。Red Hat Virtualization Host の場合:
# subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rhvh-4-rpms
Red Hat Enterprise Linux ホストの場合:
# subscription-manager repos \ --enable=rhel-7-server-rpms \ --enable=rhel-7-server-rhv-4-mgmt-agent-rpms \ --enable=rhel-7-server-ansible-2-rpms
- 管理ポータルで → をクリックし、更新するホストを選択します。
通知ドロワー (
) を開き、イベント セクションを展開して結果を確認します。
- 更新が利用可能であれば、 → をクリックします。
- Maintenance
- Installing
- Reboot
Up
このホストから別のホストに移行していた仮想マシンがあれば、この時点で元に戻すことができます。
注記更新が失敗すると、ホストのステータスは Install Failed に変わります。Install Failed の状態から → を再度クリックすることができます。
Red Hat Virtualization 環境内のホストごとに同じ手順を繰り返してください。
次に、クラスターの互換バージョンを 4.2 に変更してください。