A.3. セルフホストエンジンの更新

4.3 セルフホストエンジンを現在お使いのバージョンから最新のバージョンに更新するには、環境をグローバルメンテナンスモードに切り替え、続いてマイナーバージョン間の標準更新手順に従う必要があります。

グローバルメンテナンスモードの有効化

Manager 用仮想マシンに関する設定またはアップグレード作業を実施する前に、セルフホストエンジン環境をグローバルメンテナンスモードに切り替える必要があります。

手順

  1. セルフホストエンジンノードのいずれかにログインして、グローバルメンテナンスモードを有効にします。

    # hosted-engine --set-maintenance --mode=global
  2. 作業を進める前に、環境がメンテナンスモードにあることを確認します。

    # hosted-engine --vm-status

    クラスターがメンテナンスモードにあることを示すメッセージが表示されるはずです。

Red Hat Virtualization Manager の更新

Red Hat Virtualization Manager の更新はコンテンツ配信ネットワーク (CDN) 経由でリリースされます。

手順

  1. Manager 用仮想マシンにログインします。
  2. Manager マシンにログインします。
  3. 更新パッケージが利用可能かどうかを確認します。

    # engine-upgrade-check
  4. setup のパッケージを更新します。

    # yum update ovirt\*setup\*
  5. engine-setup スクリプトを使用して Red Hat Virtualization Manager を更新します。engine-setup スクリプトにより、設定に関する質問への回答が求められます。その後、ovirt-engine サービスの停止、更新パッケージのダウンロード/インストール、データベースのバックアップ/更新、インストール後設定の実施を経てから、ovirt-engine サービスが起動します。

    # engine-setup

    スクリプトが正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。

    Execution of setup completed successfully
    注記

    engine-setup スクリプトは Red Hat Virtualization Manager のインストールプロセス中にも使用され、指定した設定値が保存されます。更新時には、設定のプレビューの際に保存された値が表示されますが、インストール後の設定変更に engine-config を使用している場合には、表示される値が最新のものではない可能性があります。たとえば、インストール後に engine-config を使用して SANWipeAfterDeletetrue に変更している場合、engine-setup による設定プレビューでは「Default SAN wipe after delete: False」と出力されますが、変更した値が engine-setup により上書きされるわけではありません。

    重要

    更新プロセスには時間がかかる場合があるため、更新プロセスが完了するまでの時間を計算に入れて、一旦更新を開始したらプロセスを停止しないようにしてください。

  6. Manager にインストールされているベースオペレーティングシステムと、オプションパッケージを更新します。

    # yum update
    重要

    いずれかのカーネルパッケージが更新された場合には、マシンを再起動して更新を完了してください。

グローバルメンテナンスモードの無効化

手順

  1. Manager 用仮想マシンにログインします。
  2. 仮想マシンをシャットダウンします。
  3. セルフホストエンジンノードのいずれかにログインして、グローバルメンテナンスモードを無効にします。

    # hosted-engine --set-maintenance --mode=none

    グローバルメンテナンスモードを終了すると、ovirt-ha-agent が Manager 用仮想マシンを起動し、続いて Manager が自動的に起動します。Manager が起動するまでに最大で 10 分程度かかる場合があります。

  4. 環境が動作していることを確認します。

    # hosted-engine --vm-status

    情報の一覧に、Engine status が含まれます。Engine status の値は、以下のようになるはずです。

    {"health": "good", "vm": "up", "detail": "Up"}
    注記

    仮想マシンが起動中で Manager がまだ動作していない場合には、Engine status は以下のようになります。

    {"reason": "bad vm status", "health": "bad", "vm": "up", "detail": "Powering up"}

    このような場合には、数分間待ってからやり直してください。