3.2.6. Red Hat Virtualization Manager の 4.2 から 4.3 へのアップグレード

以下のいずれかをアップグレードする場合は、同じ手順に従います。

  • Red Hat Virtualization Manager
  • Data Warehouse サービスを使用するリモートマシン

アップグレードしているマシンにログインする必要があります。

重要

アップグレードに失敗すると、engine-setup コマンドは Red Hat Virtualization Manager のインストールを以前の状態に復元しようとします。このため、アップグレードが完了するまで、以前のバージョンのリポジトリーを削除しないでください。アップグレードに失敗すると、engine-setup スクリプトによりインストールの復元方法を説明します。

手順

  1. Red Hat Virtualization 4.3 のリポジトリーを有効にします。

    # subscription-manager repos \
        --enable=rhel-7-server-rhv-4.3-manager-rpms \
        --enable=jb-eap-7.2-for-rhel-7-server-rpms

    その他のリポジトリーはすべて、Red Hat Virtualization リリース全体を通して同じになります。

  2. setup のパッケージを更新します。

    # yum update ovirt\*setup\* rh\*vm-setup-plugins
  3. engine-setup を実行し、プロンプトに従って Red Hat Virtualization Manager、リモートデータベース、またはリモートサービスをアップグレードします。

    # engine-setup
    注記

    Manager のアップグレードプロセス中に、engine-setup スクリプトにより、リモート Data Warehouse データベースへの接続が解除される場合があります。接続を切断して設定を続行する必要があります。

    スクリプトが正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。

    Execution of setup completed successfully
  4. Red Hat Virtualization 4.2 のリポジトリーを無効にして、このシステムで 4.2 のパッケージが使用されないようにします。

    # subscription-manager repos \
        --disable=rhel-7-server-rhv-4.2-manager-rpms \
        --disable=jb-eap-7-for-rhel-7-server-rpms
  5. ベースオペレーティングシステムを更新します。

    # yum update
    重要

    更新中に必要な Ansible パッケージの競合が発生した場合は、Cannot perform yum update on my RHV manager (ansible conflict) を参照してください。

    重要

    いずれかのカーネルパッケージが更新された場合には、マシンを再起動してアップグレードを完了してください。

Manager はバージョン 4.3 にアップグレードされました。

3.2.6.1. リモート Data Warehouse データベースアップグレードの完了

リモート Data Warehouse データベースを PostgreSQL 9.5 から 10 にアップグレードするときに、これらの追加の手順を実行します。

手順

  1. ovirt-engine-dwhd サービスが Manager マシンで実行されるようになりました。ovirt-engine-dwhd サービスがリモートマシンにある場合は、Manager マシンの ovirt-engine-dwhd サービスを停止して無効にし、engine-setup が作成した設定ファイルを削除します。

    # systemctl stop ovirt-engine-dwhd
    # systemctl disable ovirt-engine-dwhd
    # rm -f /etc/ovirt-engine-dwh/ovirt-engine-dwhd.conf.d/*
  2. ovirt-engine-dwhd サービスをホストするマシンで、Manager を 4.3 にアップグレード する手順を繰り返します。

次に、ホストを更新してください。