第6章 Red Hat Virtualization 用ホストのインストール

Red Hat Virtualization は、Red Hat Virtualization Host (RHVH)Red Hat Enterprise Linux ホスト の 2 つのタイプのホストをサポートしています。環境に応じて、1 タイプのみまたは両方のタイプを使用することができます。移行や高可用性などの機能を利用するには、少なくとも 2 台のホストが必要です。

ネットワーク設定に関する情報は、「ホストネットワーク設定の推奨プラクティス」を参照してください。

重要

SELinux は インストール時に enforcing モードに設定されます。確認するには、getenforce コマンドを実行してください。Red Hat Virtualization 環境を Red Hat がサポートするには、すべてのホストと Manager で SELinux を enforcing モードに設定する必要があります。

表6.1 ホストタイプ

ホストタイプ別名説明

Red Hat Virtualization Host

RHVH、シンホスト

Red Hat Enterprise Linux をベースとする最小限のオペレーティングシステム。カスタマーポータルから ISO ファイルとして配信されており、ホストとして機能するマシンに必要なパッケージのみが含まれます。

Red Hat Enterprise Linux ホスト

RHEL ベースのハイパーバイザー、シックホスト

適切なサブスクリプションがアタッチされた Red Hat Enterprise Linux システムは、ホストとして使用することができます。

ホストの互換性

新規データセンターの作成時に、互換バージョンを設定することができます。データセンター内の全ホストに適した互換バージョンを選択します。一旦設定されると、それよりも古いバージョンに変更することはできません。Red Hat Virtualization を新規インストールした場合には、最新の互換バージョンが Default データセンターと Default クラスターに設定されるので、それ以前の互換バージョンを使用するには、追加でデータセンターおよびクラスターを作成する必要があります。互換バージョンに関する詳細情報については、「Red Hat Virtualization のライフサイクル」Red Hat Virtualization Manager の互換性 を参照してください。

6.1. Red Hat Virtualization Host

6.1.1. Red Hat Virtualization Host のインストール

Red Hat Virtualization Host (RHVH) は、Red Hat Virtualization 環境でハイパーバイザーとして機能する物理マシンの簡単な設定方法を提供するために設計された、Red Hat Enterprise Linux をベースとする最小構成のオペレーティングシステムです。この最小構成のオペレーティングシステムには、マシンがハイパーバイザーとして機能するのに必要なパッケージのみが含まれており、ホストの監視や管理タスクの実行用に Cockpit Web インターフェースが備えられています。最低限のブラウザー要件については、「Running Cockpit」を参照してください。

RHVH は NIST SP 800-53 パーティショニングの要件をサポートし、より強固なセキュリティーを提供します。RHVH は、デフォルトで NIST 800-53 パーティションレイアウトを使用します。

ホストは最低限の ホスト要件 を満たしている必要があります。

手順

  1. カスタマーポータルから RHVH ISO イメージをダウンロードします。

    1. カスタマーポータル (https://access.redhat.com) にログインします。
    2. メニューバーの ダウンロード をクリックします。
    3. Red Hat Virtualization をクリックします。スクロールアップし、最新の Red Hat Virtualization 4.3 Host and Manager のダウンロード をクリックして製品のダウンロードページに移動します。
    4. Hypervisor Image for RHV 4.3 に移動し、今すぐダウンロードする をクリックします。
    5. ブート可能なメディアデバイスを作成します。詳しい情報については、『Red Hat Enterprise Linux インストールガイド』「メディアの作成」を参照してください。
  2. RHVH のインストール先となるマシンを起動し、準備したインストールメディアから起動します。
  3. 起動メニューから Install RHVH 4.3 を選択して Enter キーを押します。

    注記

    または、Tab キーを押してカーネルパラメーターを編集することもできます。カーネルパラメーターはスペースで区切る必要があります。指定したカーネルパラメーターを使用してシステムを起動するには、Enter キーを押します。カーネルパラメーターへの変更を消去し、起動メニューに戻るには、Esc キーを押します。

  4. 言語を選択し、続行 をクリックします。
  5. 日付と時刻 の画面からタイムゾーンを選択して 完了 をクリックします。
  6. キーボードレイアウト の画面からキーボードのレイアウトを選択して 完了 をクリックします。
  7. インストール先 の画面から RHVH のインストール先のデバイスを選択します。オプションで暗号化を有効にします。完了 をクリックします。

    重要

    Red Hat は パーティションを自動構成する オプションを使用することを強く推奨します。

  8. ネットワークとホスト名 の画面からネットワークを選択して、設定​ をクリックして接続の詳細を設定します。ホスト名 フィールドにホスト名を入力して 完了 をクリックします。
  9. オプションで 言語サポートSECURITY POLICY、および KDUMP を設定します。インストールの概要 画面の各セクションの情報については、『Red Hat Enterprise Linux 7 インストールガイド』「Anaconda を使用したインストール」を参照してください。
  10. インストールの開始 をクリックします。
  11. RHVH のインストールの際に root パスワードを設定して、オプションで追加のユーザーを作成します。

    警告

    ローカルのセキュリティー脆弱性が攻撃される可能性があるので、Red Hat は RHVH に信頼できないユーザーを作成することは推奨しません。

  12. 再起動 をクリックしてインストールを完了します。

    注記

    RHVH の再起動時には、nodectl check がホストのヘルスチェックを実行して、コマンドラインへのログイン時に結果を表示します。メッセージ node status: OK または node status: DEGRADED により、ヘルスステータスを確認することができます。さらに詳しい情報を表示するには、nodectl check を実行します。このサービスは、デフォルトで有効化されています。

6.1.2. Red Hat Virtualization Host のリポジトリーの有効化

更新を受け取るためにシステムを登録します。Red Hat Virtualization Host に必要なリポジトリーは 1 つだけです。本セクションでは、RHVH を コンテンツ配信ネットワーク または Red Hat Satellite 6 に登録する手順について説明します。

コンテンツ配信ネットワークへの RHVH の登録

  1. https://HostFQDNorIP:9090 から Cockpit Web インターフェースにログインします。
  2. サブスクリプション に移動し、登録 をクリックしてカスタマーポータルのユーザー名とパスワードを入力します。Red Hat Virtualization Host のサブスクリプションが自動的にシステムにアタッチされます。
  3. 端末 をクリックします。
  4. Red Hat Virtualization Host に対する今後の更新が得られるように、Red Hat Virtualization Host 7 リポジトリーを有効にします。

    # subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rhvh-4-rpms

Red Hat Satellite 6 への RHVH の登録

  1. https://HostFQDNorIP:9090 から Cockpit Web インターフェースにログインします。
  2. 端末 をクリックします。
  3. RHVH を Red Hat Satellite 6 に登録します。

      # rpm -Uvh http://satellite.example.com/pub/katello-ca-consumer-latest.noarch.rpm
      # subscription-manager register --org="org_id"
      # subscription-manager list --available
      # subscription-manager attach --pool=pool_id
      # subscription-manager repos \
        --disable='*' \
        --enable=rhel-7-server-rhvh-4-rpms

6.1.3. 高度なインストール

6.1.3.1. カスタムパーティション設定

Red Hat Virtualization Host (RHVH) でのカスタムパーティション設定は推奨されません。Red Hat は、インストール先 ウィンドウの パーティションを自動構成する オプションを使用することを強く推奨します。

インストールでカスタムのパーティション設定が必要な場合は、インストール時に パーティションを自分で構成する オプションを選択します。ただし、以下の制限が適用される点に注意してください。

  • 手動パーティション設定 ウィンドウで、デフォルトの LVM シンプロビジョニング オプションを選択する必要があります。
  • 以下のディレクトリーが必要で、シンプロビジョニングされた論理ボリューム上になければなりません。

    • ルート (/)
    • /home
    • /tmp
    • /var
    • /var/crash
    • /var/log
    • /var/log/audit

      重要

      /usr 用に別のパーティションを作成しないでください。別のパーティションを作成すると、インストールに失敗します。

      /usr は、RHVH と共にバージョンを変更することのできる論理ボリューム上になければなりません。したがって、ルート (/) 上に残す必要があります。

      各パーティションに必要なストレージのサイズについては、「ストレージの要件」を参照してください。

  • /boot ディレクトリーは、標準パーティションとして定義する必要があります。
  • /var ディレクトリーは、別のボリュームまたはディスク上になければなりません。
  • XFS または Ext4 ファイルシステムのみがサポートされます。

キックスタートファイルでの手動パーティション設定の定義

以下の例で、キックスタートファイルで手動パーティション設定を定義する方法を説明します。

clearpart --all
part /boot --fstype xfs --size=1000 --ondisk=sda
part pv.01 --size=42000 --grow
volgroup HostVG pv.01 --reserved-percent=20
logvol swap --vgname=HostVG --name=swap --fstype=swap --recommended
logvol none --vgname=HostVG --name=HostPool --thinpool --size=40000 --grow
logvol / --vgname=HostVG --name=root --thin --fstype=ext4 --poolname=HostPool --fsoptions="defaults,discard" --size=6000 --grow
logvol /var --vgname=HostVG --name=var --thin --fstype=ext4 --poolname=HostPool
--fsoptions="defaults,discard" --size=15000
logvol /var/crash --vgname=HostVG --name=var_crash --thin --fstype=ext4 --poolname=HostPool --fsoptions="defaults,discard" --size=10000
logvol /var/log --vgname=HostVG --name=var_log --thin --fstype=ext4 --poolname=HostPool --fsoptions="defaults,discard" --size=8000
logvol /var/log/audit --vgname=HostVG --name=var_audit --thin --fstype=ext4 --poolname=HostPool --fsoptions="defaults,discard" --size=2000
logvol /home --vgname=HostVG --name=home --thin --fstype=ext4 --poolname=HostPool --fsoptions="defaults,discard" --size=1000
logvol /tmp --vgname=HostVG --name=tmp --thin --fstype=ext4 --poolname=HostPool --fsoptions="defaults,discard" --size=1000
注記

logvol --thinpool --grow を使用する場合は、volgroup --reserved-space または volgroup --reserved-percent も含め、シンプールの拡大用にボリュームグループの領域を確保する必要があります。

6.1.3.2. Red Hat Virtualization Host デプロイメントの自動化

物理メディアデバイスなしに Red Hat Virtualization Host (RHVH) をインストールすることができます。そのためには、インストールの質問に対する回答が含まれたキックスタートファイルを使用し、ネットワーク経由で PXE サーバーから起動します。

RHVH は Red Hat Enterprise Linux とほぼ同じ方法でインストールされるので、キックスタートファイルを使用し PXE サーバーからインストールする手順の概要については、『Red Hat Enterprise Linux インストールガイド』を参照してください。RHVH に固有の手順 (たとえば、Red Hat Satellite を使用した RHVH のデプロイメント) については、この後に説明します。

RHVH の自動デプロイメントは、以下の 3 つのステージで構成されます。

6.1.3.2.1. インストール環境の準備
  1. カスタマーポータル にログインします。
  2. メニューバーの ダウンロード をクリックします。
  3. Red Hat Virtualization をクリックします。スクロールアップし、最新の Red Hat Virtualization 4.3 Host and Manager のダウンロード をクリックして製品のダウンロードページに移動します。
  4. Hypervisor Image for RHV 4.3 に移動し、今すぐダウンロードする をクリックします。
  5. RHVH ISO イメージをネットワーク経由で提供できるようにします。『Red Hat Enterprise Linux インストールガイド』「インストールソース - ネットワーク」を参照してください。
  6. RHVH ISO から squashfs.img ハイパーバイザーイメージファイルを抽出します。

    # mount -o loop /path/to/RHVH-ISO /mnt/rhvh
    # cp /mnt/rhvh/Packages/redhat-virtualization-host-image-update* /tmp
    # cd /tmp
    # rpm2cpio redhat-virtualization-host-image-update* | cpio -idmv
    注記

    /tmp/usr/share/redhat-virtualization-host/image/ ディレクトリーに格納された squashfs.img ファイルの名前は、redhat-virtualization-host-version_number_version.squashfs.img です。物理マシンにインストールするためのハイパーバイザーイメージが含まれます。/LiveOS/squashfs.img ファイルとは混同しないでください。これは、Anaconda inst.stage2 オプションに使用されます。

6.1.3.2.2. PXE サーバーおよびブートローダーの設定
  1. PXE サーバーを設定します。『Red Hat Enterprise Linux インストールガイド』「ネットワークからのインストールの準備」を参照してください。
  2. RHVH 起動イメージを /tftpboot ディレクトリーにコピーします。

    # cp mnt/rhvh/images/pxeboot/{vmlinuz,initrd.img} /var/lib/tftpboot/pxelinux/
  3. rhvh ラベルを作成し、ブートローダー設定で RHVH 起動イメージを指定します。

    LABEL rhvh
    MENU LABEL Install Red Hat Virtualization Host
    KERNEL /var/lib/tftpboot/pxelinux/vmlinuz
    APPEND initrd=/var/lib/tftpboot/pxelinux/initrd.img inst.stage2=URL/to/RHVH-ISO

    RHVH Boot Loader Configuration Example for Red Hat Satellite

    Red Hat Satellite からの情報を使用してホストをプロビジョニングする場合には、グローバルまたはホストグループレベルのパラメーターを作成し (ここでは rhvh_image)、ISO をマウントまたは抽出するディレクトリーの URL を定義する必要があります。

    <%#
    kind: PXELinux
    name: RHVH PXELinux
    %>
    # Created for booting new hosts
    #
    
    DEFAULT rhvh
    
    LABEL rhvh
    KERNEL <%= @kernel %>
    APPEND initrd=<%= @initrd %> inst.ks=<%= foreman_url("provision") %> inst.stage2=<%= @host.params["rhvh_image"] %> intel_iommu=on console=tty0 console=ttyS1,115200n8 ssh_pwauth=1 local_boot_trigger=<%= foreman_url("built") %>
    IPAPPEND 2
  4. RHVH ISO の内容をローカルで利用可能な状態にし、たとえば HTTPD サーバーを使用してネットワークにエクスポートします。

    # cp -a /mnt/rhvh/ /var/www/html/rhvh-install
    # curl URL/to/RHVH-ISO/rhvh-install
6.1.3.2.3. キックスタートファイルの作成と実行
  1. キックスタートファイルを作成し、ネットワーク経由で提供できるようにします。『Red Hat Enterprise Linux インストールガイド』「キックスタートを使ったインストール」を参照してください。
  2. キックスタートファイルは以下に示す RHV 固有の要件を満たす必要があります。

    • %packages セクションは、RHVH には必要ありません。代わりに、liveimg オプションを使用して、RHVH ISO イメージからの redhat-virtualization-host-version_number_version.squashfs.img ファイルを指定します。

      liveimg --url=example.com/tmp/usr/share/redhat-virtualization-host/image/redhat-virtualization-host-version_number_version.squashfs.img
    • 自動パーティション設定を強く推奨します。

      autopart --type=thinp
      注記

      自動パーティション設定では、シンプロビジョニングを使用する必要があります。

      /home は必須のディレクトリーなので、RHVH では --no-home オプションは機能しません。

      インストールで手動パーティション設定が必要な場合は、「カスタムパーティション設定」でパーティション設定に適用される制限およびキックスタートファイルでの手動パーティション設定の例を確認してください。

    • nodectl init コマンドを呼び出す %post セクションが必要です。

      %post
      nodectl init
      %end

      Kickstart Example for Deploying RHVH on Its Own

      このキックスタートの例は、RHVH のデプロイ方法を示したものです。必要に応じて、さらにコマンドとオプションを追加してください。

      liveimg --url=http://FQDN/tmp/usr/share/redhat-virtualization-host/image/redhat-virtualization-host-version_number_version.squashfs.img
      clearpart --all
      autopart --type=thinp
      rootpw --plaintext ovirt
      timezone --utc America/Phoenix
      zerombr
      text
      
      reboot
      
      %post --erroronfail
      nodectl init
      %end

      Kickstart Example for Deploying RHVH with Registration and Network Configuration from Satellite

      このキックスタートの例では、Red Hat Satellite からの情報を使用してホストネットワークを設定し、ホストを Satellite サーバーに登録します。グローバルまたはホストグループレベルのパラメーターを作成し (ここでは rhvh_image)、squashfs.img ファイルを格納するディレクトリーの URL を定義する必要があります。ntp_server1 もグローバルまたはホストグループレベルの変数です。

      <%#
      kind: provision
      name: RHVH Kickstart default
      oses:
      - RHVH
      %>
      install
      liveimg --url=<%= @host.params['rhvh_image'] %>squashfs.img
      
      network --bootproto static --ip=<%= @host.ip %> --netmask=<%= @host.subnet.mask %> --gateway=<%= @host.subnet.gateway %> --nameserver=<%= @host.subnet.dns_primary %> --hostname <%= @host.name %>
      
      zerombr
      clearpart --all
      autopart --type=thinp
      
      rootpw --iscrypted <%= root_pass %>
      
      # installation answers
      lang en_US.UTF-8
      timezone <%= @host.params['time-zone'] || 'UTC' %>
      keyboard us
      firewall --service=ssh
      services --enabled=sshd
      
      text
      reboot
      
      %post --log=/root/ks.post.log --erroronfail
      nodectl init
      <%= snippet 'subscription_manager_registration' %>
      <%= snippet 'kickstart_networking_setup' %>
      /usr/sbin/ntpdate -sub <%= @host.params['ntp_server1'] || '0.fedora.pool.ntp.org' %>
      /usr/sbin/hwclock --systohc
      
      /usr/bin/curl <%= foreman_url('built') %>
      
      sync
      systemctl reboot
      %end
  3. キックスタートファイルの場所を、PXE サーバーのブートローダー設定ファイルに追加します。

    APPEND initrd=/var/tftpboot/pxelinux/initrd.img inst.stage2=URL/to/RHVH-ISO inst.ks=URL/to/RHVH-ks.cfg
  4. 『Red Hat Enterprise Linux インストールガイド』「PXE を使ってネットワークからインストールプログラムを起動する」の手順に従って、RHVH をインストールします。

6.2. Red Hat Enterprise Linux ホスト

6.2.1. Red Hat Enterprise Linux ホストのインストール

Red Hat Enterprise Linux ホストは、Red Hat Enterprise Linux Server および Red Hat Virtualization のサブスクリプションがアタッチされた、物理サーバー上の Red Hat Enterprise Linux 7 の標準的な基本インストールをベースにしています。

詳細なインストール手順は、『Red Hat Enterprise Linux 7 インストールガイド』を参照してください。

ホストは最低限の ホスト要件 を満たしている必要があります。

重要

ホストの BIOS 設定で仮想化が有効になっている必要があります。ホストの BIOS 設定の変更に関する情報については、そのホストのハードウェアのマニュアルを参照してください。

重要

サードパーティー製のウォッチドッグは、VDSM によって提供される watchdog デーモンを妨げる可能性があるので、Red Hat Enterprise Linux ホストにはインストールすべきではありません。

6.2.2. Red Hat Enterprise Linux ホストのリポジトリーの有効化

Red Hat Enterprise Linux マシンをホストとして使用するには、システムをコンテンツ配信ネットワークに登録し、Red Hat Enterprise Linux Server および Red Hat Virtualization サブスクリプションをアタッチし、ホストのリポジトリーを有効にする必要があります。

手順

  1. コンテンツ配信ネットワークにシステムを登録します。プロンプトが表示されたら、カスタマーポータルのユーザー名とパスワードを入力します。

    # subscription-manager register
  2. Red Hat Enterprise Linux Server および Red Hat Virtualization のサブスクリプションプールを探し、プール ID を記録しておきます。

    # subscription-manager list --available
  3. 上記のプール ID を使用して、サブスクリプションをシステムにアタッチします。

    # subscription-manager attach --pool=poolid
    注記

    現在アタッチされているサブスクリプションを表示するには、以下のコマンドを実行します。

    # subscription-manager list --consumed

    有効なリポジトリーをすべて一覧表示するには、以下のコマンドを実行します。

    # yum repolist
  4. リポジトリーを設定します。

    # subscription-manager repos \
        --disable='*' \
        --enable=rhel-7-server-rpms \
        --enable=rhel-7-server-rhv-4-mgmt-agent-rpms \
        --enable=rhel-7-server-ansible-2-rpms

    IBM POWER8 (リトルエンディアン) ハードウェアに Red Hat Enterprise Linux 7 ホストをインストールする場合:

    # subscription-manager repos \
        --disable='*' \
        --enable=rhel-7-server-rhv-4-mgmt-agent-for-power-le-rpms \
        --enable=rhel-7-for-power-le-rpms

    IBM POWER9 (リトルエンディアン) ハードウェアに Red Hat Enterprise Linux 7 ホストをインストールする場合:

    # subscription-manager repos \
        --disable='*' \
        --enable=rhel-7-server-rhv-4-mgmt-agent-for-power-9-rpms \
        --enable=rhel-7-for-power-9-rpms
  5. 現在インストールされている全パッケージを最新の状態にします。

    # yum update
  6. マシンを再起動します。

6.2.3. Red Hat Enterprise Linux ホストへの Cockpit のインストール

ホストのリソースの監視および管理タスクの実施のために、Cockpit をインストールすることができます。

手順

  1. dashboard パッケージをインストールします。

    # yum install cockpit-ovirt-dashboard
  2. cockpit.socket サービスを有効にし、さらにサービスを起動します。

    # systemctl enable cockpit.socket
    # systemctl start cockpit.socket
  3. ファイアウォールで Cockpit がアクティブなサービスかどうかを確認します。

    # firewall-cmd --list-services

    一覧に cockpit が表示されているはずです。表示されていない場合には、root 権限で以下のコマンドを入力し、cockpit をサービスとしてファイアウォールに追加します。

    # firewall-cmd --permanent --add-service=cockpit

    --permanent オプションにより、cockpit サービスは再起動後もアクティブな状態を維持します。

https://HostFQDNorIP:9090 から Cockpit Web インターフェースにログインすることができます。

6.4. Red Hat Virtualization Manager へのセルフホストエンジンノードの追加

セルフホストエンジンノードは、通常のホストと同じ方法で追加することができますが、セルフホストエンジンノードとしてホストをデプロイするという追加のステップが必要です。共有ストレージドメインは自動的に検出され、ノードは必要に応じて Manager 用仮想マシンをホストするフェイルオーバー用ホストとして使用することができます。セルフホストエンジン環境に通常のホストをアタッチすることもできますが、Manager 用仮想マシンをホストすることはできません。Red Hat では、Manager 用仮想マシンの高可用性を確保するために、セルフホストエンジンノードを最低でも 2 つ用意することを強く推奨します。追加ホストは、REST API を使用して追加することもできます。『REST API Guide』「Hosts」を参照してください。

前提条件

重要

静的 IPv6 アドレスを使用する管理ブリッジを作成する場合には、ホストを追加する前にネットワークマネージャーの制御をそのインターフェース設定 (ifcfg) ファイルで無効にします。詳しい情報は、「[RHV 4.3] Static IPv6 Address is lost on host deploy if NM manages the interface」を参照してください。

手順

  1. 管理ポータルで コンピュートホスト をクリックします。
  2. 新規作成 をクリックします。

    ホスト設定に関する追加情報は『Administration Guide』「Explanation of Settings and Controls in the New Host and Edit Host Windows」を参照してください。

  3. ドロップダウンリストを使用して、新規ホスト用の データセンター および ホストクラスター を選択します。
  4. 新規ホストの 名前ホスト名 を入力します。SSH ポート フィールドには、標準の SSH ポートであるポート 22 が自動入力されます。
  5. Manager がホストにアクセスするために使用する認証メソッドを選択します。

    • パスワード認証を使用するには、root ユーザーのパスワードを入力します。
    • または、SSH 公開鍵 フィールドに表示される鍵をホスト上の /root/.ssh/authorized_keys にコピーして、公開鍵認証を使用します。
  6. ホストにサポート対象の電源管理カードが搭載されている場合には、オプションとして電源管理を設定することができます。電源管理の設定に関する情報については、『Administration Guide』「Host Power Management Settings Explained」を参照してください。
  7. ホストエンジン タブをクリックします。
  8. デプロイ を選択します。
  9. OK をクリックします。

6.5. Red Hat Virtualization Manager への通常ホストの追加

Red Hat Virtualization 環境にホストを追加するには、仮想化のチェック、パッケージのインストール、およびブリッジの作成の各ステップをプラットフォームで完了する必要があるため、多少時間がかかります。

重要

静的 IPv6 アドレスを使用する管理ブリッジを作成する場合には、ホストを追加する前にネットワークマネージャーの制御をそのインターフェース設定 (ifcfg) ファイルで無効にします。詳しい情報は、「[RHV 4.3] Static IPv6 Address is lost on host deploy if NM manages the interface」を参照してください。

手順

  1. 管理ポータルから コンピュートホスト をクリックします。
  2. 新規作成 をクリックします。
  3. ドロップダウンリストを使用して、新規ホスト用の データセンター および ホストクラスター を選択します。
  4. 新規ホストの 名前ホスト名 を入力します。SSH ポート フィールドには、標準の SSH ポートであるポート 22 が自動入力されます。
  5. Manager がホストにアクセスするために使用する認証メソッドを選択します。

    • パスワード認証を使用するには、root ユーザーのパスワードを入力します。
    • または、SSH 公開鍵 フィールドに表示される鍵をホスト上の /root/.ssh/authorized_keys にコピーして、公開鍵認証を使用します。
  6. オプションとして、詳細パラメーター ボタンをクリックして、以下に示すホストの詳細設定を変更します。

    • ファイアウォールの自動設定を無効にする。
    • ホストの SSH フィンガープリントを追加し、セキュリティーを強化する。手動での追加または自動取得が可能です。
  7. ホストにサポート対象の電源管理カードが搭載されている場合には、オプションとして電源管理を設定することができます。電源管理の設定に関する情報については、『Administration Guide』「Host Power Management Settings Explained」を参照してください。
  8. OK をクリックします。

新規ホストが Installing のステータスでホスト一覧に表示され、通知ドロワー ( EventsIcon ) の イベント セクションでインストールの進捗状況を確認することができます。しばらくすると、ホストのステータスが Up に変わります。