11.3. ローカルストレージの準備と追加

11.3.1. ローカルストレージの準備

ホスト上にローカルストレージドメインをセットアップすることができます。ホストがローカルストレージを使用するように設定すると、そのホストは、他のホストを追加することができない新規データセンターとクラスターに自動的に追加されます。複数のホストで設定されるクラスターの場合は、全ホストが全ストレージドメインにアクセス可能である必要があり、ローカルストレージでは対応不可能です。単一ホストのクラスター内で作成された仮想マシンは、移行、フェンシング、スケジューリングはできません。

重要

Red Hat Virtualization Host (RHVH) の場合は、必ず / (root) とは異なるファイルシステム上にローカルストレージを定義する必要があります。Red Hat は、アップグレード中にデータが失われる可能性を防ぐために、別の論理ボリュームまたはディスクを使用することをお勧めします。

ローカルストレージの準備 (Red Hat Enterprise Linux ホスト向け)

  1. ホストで、ローカルストレージで使用するディレクトリーを作成します。

    # mkdir -p /data/images
  2. vdsm ユーザー (UID 36) および kvm グループ (GID 36) がそのディレクトリーに読み取り/書き込みアクセスできるように、パーミッションを設定します。

    # chown 36:36 /data /data/images
    # chmod 0755 /data /data/images

ローカルストレージの準備 (Red Hat Virtualization Host 向け)

Red Hat は、次のように論理ボリューム上にローカルストレージを作成することをお勧めします。

  1. ローカルストレージディレクトリーを作成します。

    # mkdir /data
    # lvcreate -L $SIZE rhvh -n data
    # mkfs.ext4 /dev/mapper/rhvh-data
    # echo "/dev/mapper/rhvh-data /data ext4 defaults,discard 1 2" >> /etc/fstab
    # mount /data
  2. 新しいローカルストレージをマウントし、続いてパーミッションと所有者を変更します。

    # mount -a
    # chown 36:36 /data /rhvh-data
    # chmod 0755 /data /rhvh-data