9.5.2. LLDP Labeler Service によるボンドデバイスの作成

LLDP Labeler サービスを利用すると、1 つ以上のクラスターまたはデータセンター全体のすべてのホストに対して、すべてのアンボンド NIC で自動的にボンドデバイスを作成することができます。ボンディングモードは (モード 4) 動的リンクアグリゲーション (802.3ad) です。

互換性のない論理ネットワーク を持つ NIC は結合できません。

デフォルトでは、LLDP Labeler は 1 時間ごとのサービスとして動作します。このオプションは、ハードウェアを変更する場合 (NIC、スイッチ、ケーブルなど)、またはスイッチ設定を変更する場合に役立ちます。

前提条件

  • インターフェイスは、ジュニパー製スイッチに接続されている必要があります。
  • ジュニパースイッチは、LLDP を使用してリンクアグリゲーション制御プロトコル (LACP) 用に設定する必要があります。

手順

  1. /etc/ovirt-lldp-labeler/conf.d/ovirt-lldp-credentials.confusername および password を設定します。

    • username: Manager 管理者のユーザー名。デフォルトは admin@internal です。
    • password: Manager 管理者のパスワード。デフォルトは 123456 です。
  2. etc/ovirt-lldp-labeler/conf.d/ovirt-lldp-credentials.conf で以下の値を更新して、LLDP Labeler サービスを設定します。

    • clusters: サービスが実行されるクラスターのコンマ区切りリスト。ワイルドカードはサポートされます。たとえば、Cluster* は、Cluster という単語から始まるすべてのクラスターで実行する LLDP ラクターを定義します。データセンター内のすべてのクラスターでサービスを実行するには、* と入力します。デフォルトは Def* です。
    • api_url: Manager の API の完全な URL。デフォルトは https://Manager_FQDN/ovirt-engine/api です。
    • ca_file: カスタム CA 証明書ファイルへのパス。カスタム証明書を使用しない場合は、この値を空欄のままにします。デフォルトは空です。
    • auto_bonding: LLDP ラベラーのボンディング機能を有効にします。デフォルトは true です。
    • auto_labeling: LLDP ラベラーのラベリング機能を有効にします。デフォルトは true です。
  3. 必要に応じて、etc/ovirt-lldp-labeler/conf.d/ovirt-lldp-labeler.timerOnUnitActiveSec の値を変更することで、別の時間間隔でサービスを実行するように設定できます。デフォルトは 1h です。
  4. 以下のコマンドを入力して、現在およびシステムの起動時にサービスが開始するように設定します。

    # systemctl enable --now ovirt-lldp-labeler

    手動でサービスを呼び出すには、以下のコマンドを入力します。

    # /usr/bin/python /usr/share/ovirt-lldp-labeler/ovirt_lldp_labeler_cli.py
  5. 新しいボンドに論理ネットワークを付けて設定します。手順は 「ホストのネットワークインターフェイスの編集とホストへの論理ネットワークの割り当て」 を参照してください。

    注記

    論理ネットワークをボンド内の個々の NIC に直接アタッチすることはできません。