8.2.16. クラスターの互換バージョンの変更

Red Hat Virtualization のクラスターには互換バージョンがあります。クラスターの互換バージョンは、そのクラスター内の全ホストがサポートする Red Hat Virtualization の機能を示します。クラスターの互換バージョンは、そのクラスター内で最も機能性の低いホストオペレーティングシステムのバージョンに応じて設定されます。

重要

クラスターの互換バージョンを変更するには、まず、クラスター内の全ホストを更新して、必要な互換性レベルをサポートするレベルにする必要があります。更新が利用可能であることを示すアイコンがホストの横にあるかどうかを確認します。

手順

  1. 管理ポータルで、コンピュートクラスター をクリックします。
  2. 変更を行うクラスターを選択し、編集 をクリックします。
  3. 全般 タブで 互換バージョン を必要な値に変更します。
  4. OK をクリックします。クラスターの互換バージョンを変更 の確認ダイアログが開きます。
  5. OK をクリックして確定します。
重要

一部の仮想マシンおよびテンプレートが不適切に設定されていることを警告するエラーメッセージが表示される場合があります。このエラーを修正するには、それぞれの仮想マシンを手動で編集します。仮想マシンの編集 ウィンドウには、修正すべき項目を確認することのできる新たな検証および警告が表示されます。問題が自動的に修正され、仮想マシンの設定を再度保存するだけで十分な場合もあります。それぞれの仮想マシンを編集したら、クラスターの互換バージョンを変更することができます。

クラスターの互換バージョンを更新したら、実行中またはサスペンド中のすべての仮想マシンについてクラスターの互換バージョンを更新する必要があります。そのためには、ゲストオペレーティングシステム内からではなく、管理ポータルから、または REST API を使用して仮想マシンを再起動します。再起動が必要な仮想マシンには、変更が保留されていることを示すアイコン ( pendingchanges ) が付きます。プレビュー状態にある仮想マシンスナップショットについては、クラスターの互換バージョンを変更することができません。まずコミットするか、プレビューを取り消す必要があります。

セルフホスト型エンジン環境では、Manager 仮想マシンを再起動する必要はありません。

別途適切な時期に仮想マシンを再起動することもできますが、仮想マシンで最新の設定が使用されるように、直ちに再起動することを強く推奨します。更新されていない仮想マシンは古い設定で実行され、再起動前に仮想マシンに他の変更を加えた場合には新しい設定が上書きされてしまう可能性があります。

データセンター内のすべてのクラスターと仮想マシンの互換性バージョンを更新したら、データセンター自体の互換性バージョンを変更できます。