リモートデータベースが設定されたスタンドアロン Manager の Red Hat Virtualization のインストール

Red Hat Virtualization 4.3

Red Hat Virtualization Manager を 1 つのサーバーにインストールし、そのデータベースを別のサーバーにインストールする方法

Red Hat Virtualization Documentation Team

Red Hat Customer Content Services

概要

本書では、Manager データベースならびに Data Warehouse サービスおよびデータベースがリモートサーバーでホストされる、スタンドアロンの Manager 環境をインストールする方法について説明します。なお、スタンドアロンの Manager 環境では、Red Hat Virtualization Manager は物理サーバーまたは別の環境でホストされている仮想マシンのいずれかにインストールされます。1 つのデータベースをローカルでホストし、残りをリモートでホストする選択も可能ですが、本書では両方のデータベースがリモートでホストされることを前提としています。これが希望する構成ではない場合には、『製品ガイド』でその他の インストールオプション を参照してください。

前書き

スタンドアロンの Manager は手動でインストールを行い、カスタマイズが可能です。Red Hat Enterprise Linux マシンをインストールし、続いて設定スクリプト (engine-setup) を実行し、Red Hat Virtualization Manager をどのように設定するかに関する情報を提供する必要があります。Manager を実行したら、ホストおよびストレージを追加します。仮想マシンの高可用性のためには、少なくとも 2 台のホストが必要です。

リモートデータベース環境では、engine-setup を実行する前に、Manager データベースを手動で作成する必要があります。Data Warehouse データベースは手動で作成することも、Data Warehouse 設定スクリプト (ovirt-engine-dwh-setup) により自動的に作成することもできます (ただし、Data Warehouse サービスを同じマシンにインストールする場合)。

環境オプションおよび推奨される構成に関する情報は、『Planning and Prerequisites Guide』を参照してください。

表1 Red Hat Virtualization の主要コンポーネント

コンポーネント名説明

Red Hat Virtualization Manager

環境内のリソースを管理するグラフィカルユーザーインターフェースと REST API を提供するサービス。Manager は、Red Hat Enterprise Linux を実行する物理マシンまたは仮想マシンにインストールされます。

ホスト

サポートされているホストには、Red Hat Enterprise Linux ホスト (RHEL ベースのハイパーバイザー) と Red Hat Virtualization Host (イメージベースのハイパーバイザー) の 2 つのタイプがあります。ホストは、Kernel-based Virtual Machine (KVM) テクノロジーを使用して、仮想マシンを実行するためのリソースを提供します。

共有ストレージ

仮想マシンに関連付けられたデータの保管に使用するストレージサービス

Data Warehouse

Manager から設定情報および統計データを収集するサービス

スタンドアロンの Manager のアーキテクチャー

Red Hat Virtualization Manager は物理サーバーか、別の仮想環境でホストされている仮想マシン上で実行されます。スタンドアロンの Manager は、デプロイと管理が簡単ですが、追加の物理サーバーが 1 台必要となります。Manager は、Red Hat の High Availability Add-On などの別製品を使用して管理した場合にのみ高可用性になります。

スタンドアロンの Manager 環境の最小限のセットアップには、以下が含まれます。

  • Red Hat Virtualization Manager マシン 1 台。Manager は通常物理サーバーにデプロイされます。仮想マシン上にデプロイすることも可能ですが、その仮想マシンは別の環境でホストされていなければなりません。Manager は Red Hat Enterprise Linux 7 上で実行する必要があります。
  • 仮想マシンの高可用性には、最小でホストが 2 台。Red Hat Enterprise Linux ホストか Red Hat Virtualization Host (RHVH) を使用することができます。VDSM (ホストエージェント) はすべてのホストで実行され、Red Hat Virtualization Manager との通信を円滑化します。
  • ストレージサービスを 1 つ。使用するストレージタイプに応じて、ローカルまたはリモートサーバーでホストすることができます。ストレージサービスは全ホストからアクセス可能である必要があります。

図1 スタンドアロンの Manager の Red Hat Virtualization アーキテクチャー

Standalone Manager Red Hat Virtualization Architecture

第1章 インストールの概要

リモートデータベースが設定されたスタンドアロンの Manager 環境をインストールするステップは、以下のとおりです。

  1. Red Hat Virtualization Manager をインストールおよび設定します。

  2. 仮想マシンを実行するためのホストをインストールします。

    1. 以下のホストタイプのいずれか、または両方を使用します。

    2. Manager にホストを追加します。
  3. ストレージドメインに使用するストレージを準備します。以下のストレージタイプのいずれかを使用することができます。

  4. Manager にストレージドメインを追加します。
重要

環境を最新の状態に維持してください。詳細については、「How do I update my Red Hat Virtualization system?」を参照してください。既知の問題に対するバグ修正が頻繁にリリースされることから、Red Hat ではホストおよび Manager の更新タスクをスケジュール化することを推奨します。

第2章 要件

2.1. Red Hat Virtualization Manager の要件

2.1.1. ハードウェアの要件

以下に記載するハードウェアの最低要件および推奨要件は、一般的な中小規模のインストールをベースとしています。正確な要件は、デプロイメントの規模や負荷により異なります。

Red Hat Virtualization のハードウェア認定には、Red Hat Enterprise Linux のハードウェア認定が適用されます。詳しくは、「Does Red Hat Enterprise Virtualization also have hardware certification?」を参照してください。特定のハードウェア項目が Red Hat Enterprise Linux での使用に認定されているかどうかを確認するには、「The Red Hat Ecosystem」を参照してください。

表2.1 Red Hat Virtualization Manager ハードウェアの要件

リソース最低要件推奨要件

CPU

デュアルコア CPU

クアッドコア CPU または複数のデュアルコア CPU

メモリー

利用可能なシステムメモリー 4 GB (Data Warehouse が未インストールで、かつ既存のプロセスによって消費されていないこと)

システムメモリー 16 GB

ハードディスク

ディスクの空き容量 25 GB (ローカルアクセス、書き込みが可能であること)

ディスクの空き容量 50 GB (ローカルアクセス、書き込みが可能であること)

Manager 履歴データベースのサイズに適したディスク容量を算出するには、RHV Manager History Database Size Calculator ツールを使用することができます。

ネットワークインターフェース

1 Gbps 以上の帯域幅のネットワークインターフェースカード (NIC) 1 基

1 Gbps 以上の帯域幅のネットワークインターフェースカード (NIC) 1 基

2.1.2. ブラウザーの要件

管理ポータルと VM ポータルには、以下のブラウザーバージョンとオペレーティングシステムを使用してアクセスすることができます。

ブラウザーのサポートは下記のように階層に分かれます。

  • 階層 1: 全面的に検証済みで、完全にサポートされているブラウザーとオペレーティングシステムの組み合わせ。この階層のブラウザーで問題が発生した場合には、Red Hat のエンジニアリングチームは必ず修正を行います。
  • 階層 2: 部分的に検証済みで、正常に機能する可能性の高いブラウザーとオペレーティングシステムの組み合わせ。この階層のサポートは限定されます。この階層のブラウザーで問題が発生した場合には、Red Hat のエンジニアリングチームは修正を試みます。
  • 階層 3: 未検証ですが、正常に機能することが予想されるブラウザーとオペレーティングシステムの組み合わせ。この階層では、最小限のサポートが提供されます。この階層のブラウザーでは、Red Hat のエンジニアリングチームはマイナーな問題のみ修正を試みます。

表2.2 ブラウザーの要件

サポート階層オペレーティングシステムファミリーブラウザー

階層 1

Red Hat Enterprise Linux

Mozilla Firefox 延長サポート版 (ESR) のバージョン

 

任意

Google Chrome、Mozilla Firefox、または Microsoft Edge の最新バージョン

階層 2

  

階層 3

任意

Google Chrome または Mozilla Firefox の旧バージョン

 

任意

その他のブラウザー

2.1.3. クライアントの要件

仮想マシンコンソールは、Red Hat Enterprise Linux および Windows でサポートされているリモートビューアー (virt-viewer) クライアントを使用した場合にのみアクセスすることができます。virt-viewer をインストールするには、『Virtual Machine Management Guide』「Installing Supporting Components on Client Machines」を参照してください。virt-viewer のインストールには管理者権限が必要です。

仮想マシンコンソールには、SPICE、VCN、または RDP (Windows のみ) プロトコルを使用してアクセスします。ゲストのオペレーティングシステムに QXL グラフィカルドライバーをインストールすると、SPICE の機能を向上/強化させることができます。SPICE が現在サポートしている最大解像度は 2560 x 1600 ピクセルです。

サポートされている QXL ドライバーは、Red Hat Enterprise Linux、Windows XP、および Windows 7 で利用できます。

SPICE のサポートは下記のように階層に分かれます。

  • 階層 1: Remote Viewer が全面的に検証済みでサポートされているオペレーティングシステム
  • 階層 2: Remote Viewer が部分的に検証済みで、正常に機能する可能性の高いオペレーティングシステム。この階層のサポートは限定されます。この階層の remote-viewer で問題が発生した場合には、Red Hat のエンジニアリングチームは修正を試みます。

表2.3 クライアントオペレーティングシステムの SPICE サポート

サポート階層オペレーティングシステム

階層 1

Red Hat Enterprise Linux 7.2 以降

 

Microsoft Windows 7

階層 2

Microsoft Windows 8

 

Microsoft Windows 10

2.1.4. オペレーティングシステムの要件

Red Hat Virtualization Manager は、最新のマイナーリリースに更新済みの Red Hat Enterprise Linux 7 のベースインストール上にインストールする必要があります。

Manager に必要なパッケージのインストールを試みる際に、依存関係の問題が発生する可能性があるため、ベースのインストール後に他のパッケージをインストールしないでください。

Manager のインストールに必要なリポジトリー以外は有効にしないでください。

2.2. ホストの要件

Red Hat Virtualization のハードウェア認定には、Red Hat Enterprise Linux のハードウェア認定が適用されます。詳しくは、「Does Red Hat Enterprise Virtualization also have hardware certification?」を参照してください。特定のハードウェア項目が Red Hat Enterprise Linux での使用に認定されているかどうかを確認するには、「The Red Hat Ecosystem」を参照してください。

ゲストに適用される要件および制限に関する詳しい情報は、「Red Hat Enterprise Linux テクノロジーの機能と制限」および「Virtualization limits for Red Hat Enterprise Virtualization」を参照してください。

2.2.1. CPU の要件

すべての CPU が Intel® 64 または AMD64 CPU の拡張機能をサポートし、AMD-V™ または Intel VT® のハードウェア仮想化拡張機能が有効化されている必要があります。No eXecute flag (NX) のサポートも必要です。

以下の CPU モデルがサポートされています。

  • AMD

    • Opteron G4
    • Opteron G5
    • EPYC
  • Intel

    • Nehalem
    • Westmere
    • Sandybridge
    • Haswell
    • Haswell-noTSX
    • Broadwell
    • Broadwell-noTSX
    • Skylake (クライアント)
    • Skylake (サーバー)
  • IBM POWER8

2.2.1.1. プロセッサーが必要なフラグをサポートしているかどうかのチェック

BIOS で仮想化を有効にする必要があります。この設定を行った後には、ホストの電源をオフにしてから再起動して、変更が適用されるようにします。

  1. Red Hat Enterprise Linux または Red Hat Virtualization Host の起動画面で任意のキーを押し、一覧から BootBoot with serial console のエントリーを選択します。
  2. Tab キーを押して、選択したオプションのカーネルパラメーターを編集します。
  3. 最後のカーネルパラメーターの後にスペースが 1 つあることを確認して、rescue パラメーターを追記します。
  4. Enter キーを押して、レスキューモードで起動します。
  5. プロンプトが表示されたら次のコマンドを実行して、プロセッサーに必要な仮想化拡張機能があるかどうか、またそれらが有効になっているかどうかを確認します。

    # grep -E 'svm|vmx' /proc/cpuinfo | grep nx

何らかの出力が表示されれば、プロセッサーはハードウェアの仮想化が可能です。出力が何も表示されない場合でも、プロセッサーがハードウェアの仮想化に対応している可能性があります。場合によっては、メーカーが BIOS で仮想化拡張機能を無効にしていることがあります。これに該当すると思われる場合には、メーカーが提供しているシステムの BIOS やマザーボードに関するマニュアルを参照してください。

2.2.2. メモリーの要件

必要最小限の RAM は 2 GB です。Red Hat Virtualization Host 上の仮想マシンでサポートされている RAM の最大値は、1 台あたり 4 TB です。

ただし、必要な RAM 容量は、ゲストオペレーティングシステムの要件、ゲストのアプリケーションの要件、ゲストのメモリーアクティビティーと使用状況によって異なります。KVM は、全ゲストがピークの負荷で同時に稼働しないことを前提として、仮想ゲストに対して物理 RAM をオーバーコミットして、物理的に存在する RAM を超える要件でゲストをプロビジョニングすることも可能です。KVM は、ゲストが必要とする RAM だけを割り当てて、使用率の低いゲストを swap に移動することによって、オーバーコミットします。

2.2.3. ストレージの要件

ホストには、設定、ログ、カーネルダンプを格納し、swap 領域として使用するためのストレージが必要です。ストレージはローカルまたはネットワークベースとすることができます。Red Hat Virtualization Host (RHVH) は、ネットワークストレージのデフォルト割り当ての 1 つ、一部、またはすべてを使用して起動することができます。ネットワークストレージから起動する場合、ネットワークの接続が失われるとフリーズする場合があります。ドロップインマルチパス設定ファイルを追加すると、ネットワーク接続のアドレス喪失の問題を解消することができます。SAN ストレージから起動した RHVH がネットワーク接続を失うと、接続が回復するまでファイルは読み取り専用になります。ネットワークストレージを使用すると、パフォーマンスが低下する場合があります。

本セクションでは、RHVH の最低ストレージ要件について説明します。Red Hat Enterprise Linux ホストのストレージ要件は、既存の設定で使用されるディスク容量によって異なりますが、RHVH の要件よりも多くなるはずです。

ホストのインストールの最低ストレージ要件を以下に示します。ただし、Red Hat では、より多くのストレージ領域を利用できるデフォルトの割り当てを使用することを推奨しています。

  • / (ルート): 6 GB
  • /home: 1 GB
  • /tmp: 1 GB
  • /boot: 1 GB
  • /var: 15 GB
  • /var/crash: 10 GB
  • /var/log: 8 GB
  • /var/log/audit: 2 GB
  • swap: 1 GB (推奨の swap サイズについては、「Red Hat Enterprise Linux で推奨される swap のサイズ」を参照してください)
  • Anaconda では、将来のメタデータ拡張用に、ボリュームグループ内のシンプールサイズの 20% が確保されます。これは、通常の使用条件においてデフォルト設定でストレージを使い果たすのを防ぐためです。インストール中のシンプールのオーバープロビジョニングもサポートされていません。
  • 最少の合計: 55 GB

セルフホストエンジンのシステム環境に RHV-M Appliance もインストールする場合には、/var/tmp は 5 GB 以上でなければなりません。

メモリーのオーバーコミットを使用する場合には、すべての仮想マシンに仮想メモリーを提供するのに十分な swap 領域を追加してください。『Administration Guide』の「Memory Optimization」を参照してください。

2.2.4. PCI デバイスの要件

ホストには、1 Gbps 以上の帯域幅のネットワークインターフェースが少なくとも 1 基搭載されている必要があります。Red Hat は、各ホストには 2 つのネットワークインターフェースを搭載し、そのうちの 1 つは仮想マシンの移行などネットワークへの負荷が高い作業専用にすることを推奨します。このように負荷の高い操作のパフォーマンスは、利用可能な帯域幅により制限されます。

Intel Q35 ベースの仮想マシンで PCI Express と従来の PCI デバイスを使用する方法に関する情報は、「Using PCI Express and Conventional PCI Devices with the Q35 Virtual Machine」を参照してください。

2.2.5. デバイス割り当ての要件

仮想マシンがホストから特定の PCIe デバイスを使用できるように、デバイス割り当ておよび PCI パススルーを実装する予定がある場合は、以下の要件を満たしていることを確認してください。

  • CPU が IOMMU (例: VT-d または AMD-Vi) をサポートしていること。IBM POWER8 はデフォルトで IOMMU をサポートしています。
  • ファームウェアが IOMMU をサポートしていること。
  • 使用する CPU ルートポートが ACS または ACS と同等の機能をサポートしていること。
  • PCIe デバイスが ACS または ACS と同等の機能をサポートしていること。
  • Red Hat では、PCIe デバイスとルートポート間の PCIe スイッチとブリッジがすべて ACS をサポートしていることを推奨しています。たとえば、スイッチが ACS をサポートしていない場合には、そのスイッチの背後にあるデバイスはすべて同じ IOMMU グループを共有し、同じ仮想マシンにしか割り当てることができません。
  • GPU のサポートについては、Red Hat Enterprise Linux 7 は VGA 以外のグラフィックデバイスとして PCIe ベースの NVIDIA K シリーズ Quadro (モデル 2000 シリーズ以降)、GRID、Tesla の PCI デバイス割り当てをサポートしています。現在、標準のエミュレーションされた VGA インターフェースの 1 つ以外に、仮想マシンには GPU を 2 つまでアタッチすることができます。エミュレーションされた VGA は、起動前やインストールに使用され、NVIDIA グラフィックドライバーが読み込まれると NVDIA GPU に引き継がれます。NVIDIA Quadro 2000 も、Quadro K420 カードもサポートされていない点にご注意ください。

ベンダーの仕様とデータシートをチェックして、お使いのハードウェアが要件を満たしていることを確認してください。lspci -v コマンドで、システムにインストール済みの PCI デバイスの情報を表示することができます。

2.2.6. vGPU の要件

ホスト上の仮想マシンに vGPU のインストールを許可する設定を行う場合は、以下の条件が満たされる必要があります。

  • GPU が vGPU に対応していること
  • ホストカーネルで GPU が有効であること
  • 適切なドライバーと共に GPU がインストールされていること
  • 事前定義の mdev_type が、デバイスのサポートする mdev タイプのいずれかに設定されていること
  • クラスター内の各ホストに vGPU に対応したドライバーがインストールされていること
  • vGPU ドライバーと共に vGPU に対応した仮想マシンのオペレーティングシステムがインストールされていること

2.3. ネットワークの要件

2.3.1. DNS、NTP、および IPMI フェンシングに対するファイアウォールの要件

DNS、NTP、および IPMI フェンシングに対するファイアウォールの要件は特殊なケースで、個別に検討する必要があります。

DNS および NTP

Red Hat Virtualization では DNS または NTP サーバーは作成されません。したがって、ファイアウォールには、着信トラフィックに対するオープンポートは必要ありません。

デフォルトでは、Red Hat Enterprise Linux は任意のアドレス上の DNS および NTP への送信トラフィックを許可します。発信トラフィックを無効にする場合には、DNS および NTP サーバーに送付されるリクエストに例外を設定します。

重要
  • Red Hat Virtualization Manager およびすべてのホスト (Red Hat Virtualization Host および Red Hat Enterprise Linux ホスト) には、完全修飾ドメイン名と、全面的かつ完全な正引きおよび逆引きの名前解決が必要です。
  • DNS サービスを Red Hat Virtualization 環境内の仮想マシンとして実行する方法はサポートされていません。Red Hat Virtualization 環境が使用する DNS サービスは、すべて環境の外部でホストする必要があります。
  • Red Hat では、名前解決に /etc/hosts ファイルではなく DNS を使用することを強く推奨しています。hosts ファイルを使用すると、より多くの作業が必要となり、誤設定の可能性がより高くなります。

IPMI およびその他のフェンシング機構 (オプション)

IPMI (Intelligent Platform Management Interface) およびその他のフェンシング機構については、ファイアウォールには、着信トラフィックに対するオープンポートは必要ありません。

デフォルトでは、Red Hat Enterprise Linux は任意のアドレス上のポートへの送信 IPMI トラフィックを許可します。発信トラフィックを無効にする場合には、IPMI またはフェンシングサーバーに送付されるリクエストに例外を設定します。

クラスター内の各 Red Hat Virtualization Host および Red Hat Enterprise Linux ホストは、クラスター内にある残りの全ホストのフェンシングデバイスに接続できる必要があります。クラスターのホストにエラー (ネットワークエラー、ストレージエラー等) が生じてホストとして機能することができない場合には、データセンター内のその他のホストに接続できる必要があります。

具体的なポート番号は、使用するフェンスエージェントのタイプおよびその設定により異なります。

以降のセクションで説明するファイアウォール要件の表には、このオプションは含まれていません。

2.3.2. Red Hat Virtualization Manager ファイアウォールの要件

Red Hat Virtualization Manager では、ネットワークトラフィックがシステムのファイアウォールを通過できるように複数のポートを開放しておく必要があります。

engine-setup スクリプトにより、ファイアウォールを自動設定することができますが、iptables を使用している場合には、既存のファイアウォール設定はすべて上書きされます。既存のファイアウォール設定を維持する場合には、Manager が必要とするファイアウォールルールを手動で挿入する必要があります。engine-setup コマンドは、必要な iptables ルールの一覧を /etc/ovirt-engine/iptables.example ファイルに保存します。firewalld を使用している場合には、engine-setup によって既存の設定は上書きされません。

本セクションに記載するファイアウォール設定は、デフォルトの設定を前提としています。

注記

これらのファイアウォール要件の模式図が、「Red Hat Virtualization: Firewall Requirements Diagram」に記載されています。表に書かれた ID を使用して、模式図内の接続を探すことができます。

表2.4 Red Hat Virtualization Manager ファイアウォールの要件

IDポートプロトコル送信元宛先目的

M1

-

ICMP

Red Hat Virtualization Host

Red Hat Enterprise Linux ホスト

Red Hat Virtualization Manager

オプション

診断に役立つ場合があります。

M2

22

TCP

バックエンドの設定やソフトウェアのアップグレードなど、Manager のメンテナンスに使うシステム

Red Hat Virtualization Manager

Secure Shell (SSH) アクセス

オプション

M3

2222

TCP

仮想マシンのシリアルコンソールにアクセスするクライアント

Red Hat Virtualization Manager

仮想マシンのシリアルコンソールへの接続を可能にするための Secure Shell (SSH) アクセス

M4

80、443

TCP

管理ポータルのクライアント

VM ポータルのクライアント

Red Hat Virtualization Host

Red Hat Enterprise Linux ホスト

REST API クライアント

Red Hat Virtualization Manager

HTTP および HTTPS 経由で Manager にアクセスできるようにします。

M5

6100

TCP

管理ポータルのクライアント

VM ポータルのクライアント

Red Hat Virtualization Manager

Manager 上で Websocket プロキシーを実行している場合に Web ベースのコンソールクライアント (noVNC) に対する websocket プロキシーアクセスを提供します。ただし、Websocket プロキシーが別のホストで実行されている場合には、このポートは使用されません。

M6

7410

UDP

Red Hat Virtualization Host

Red Hat Enterprise Linux ホスト

Red Hat Virtualization Manager

ホストの Kdump が有効な場合には、Manager の fence_kdump リスナー用にこのポートを開きます。『Administration Guide』の「fence_kdump Advanced Configuration」を参照してください。

M7

54323

TCP

管理ポータルのクライアント

Red Hat Virtualization Manager (ImageIO Proxy サーバー)

ImageIO Proxy (ovirt-imageio-proxy) との通信に必要です。

M8

6442

TCP

Red Hat Virtualization Host

Red Hat Enterprise Linux ホスト

Open Virtual Network (OVN) southbound データベース

Open Virtual Network (OVN) データベースへの接続

M9

9696

TCP

OVN 用外部ネットワークプロバイダーのクライアント

OVN 用外部ネットワークプロバイダー

OpenStack Networking API

M10

35357

TCP

OVN 用外部ネットワークプロバイダーのクライアント

OVN 用外部ネットワークプロバイダー

OpenStack Identity API

M11

53

TCP、UDP

Red Hat Virtualization Manager

DNS サーバー

1023 より大きいポート番号からポート 53 への DNS ルックアップリクエストおよび応答。デフォルトで開いています。

M12

123

UDP

Red Hat Virtualization Manager

NTP サーバー

1023 より大きいポート番号からポート 123 への NTP リクエストおよび応答。デフォルトで開いています。

注記
  • デフォルトの設定ではクライアントは ovirt-provider-ovn なので、OVN northbound データベースのポート (6641) は記載されていません。両者は同じホスト上で動作しているので、その通信はネットワークには現れません。
  • デフォルトでは、Red Hat Enterprise Linux は任意のアドレス上の DNS および NTP への送信トラフィックを許可します。発信トラフィックを無効にする場合には、Manager がリクエストを DNS および NTP サーバーに送付するように例外を設定します。他のノードでも DNS および NTP が必要な場合があります。その際には、それらのノードの要件を確認し、適切にファイアウォールを設定してください。

2.3.3. ホストファイアウォールの要件

Red Hat Enterprise Linux ホストおよび Red Hat Virtualization Host (RHVH) では、ネットワークトラフィックがシステムのファイアウォールを通過できるように複数のポートを開放しておく必要があります。新たなホストを Manager に追加する際に、ファイアウォールルールがデフォルトで自動的に設定され、既存のファイアウォール設定はすべて上書きされます。

新規ホストの追加時のファイアウォール自動設定を無効にするには、詳細パラメーター の下の ホストのファイアウォールを自動設定する のチェックボックスからチェックを外します。

ホストのファイアウォールルールをカスタマイズするには、「RHV: How to customize the Host's firewall rules?」を参照してください。

注記

これらのファイアウォール要件の模式図が、「Red Hat Virtualization: Firewall Requirements Diagram」に記載されています。表に書かれた ID を使用して、模式図内の接続を探すことができます。

表2.5 仮想化ホストファイアウォールの要件

IDポートプロトコル送信元宛先目的

H1

22

TCP

Red Hat Virtualization Manager

Red Hat Virtualization Host

Red Hat Enterprise Linux ホスト

Secure Shell (SSH) アクセス

オプション

H2

2223

TCP

Red Hat Virtualization Manager

Red Hat Virtualization Host

Red Hat Enterprise Linux ホスト

仮想マシンのシリアルコンソールへの接続を可能にするための Secure Shell (SSH) アクセス

H3

161

UDP

Red Hat Virtualization Host

Red Hat Enterprise Linux ホスト

Red Hat Virtualization Manager

Simple Network Management Protocol (SNMP)。ホストから 1 つまたは複数の外部 SNMP マネージャーに Simple Network Management Protocol のトラップを送信する場合にのみ必要です。

オプション

H4

111

TCP

NFS ストレージサーバー

Red Hat Virtualization Host

Red Hat Enterprise Linux ホスト

NFS 接続

オプション

H5

5900 - 6923

TCP

管理ポータルのクライアント

VM ポータルのクライアント

Red Hat Virtualization Host

Red Hat Enterprise Linux ホスト

VNC および SPICE を介したリモートゲストのコンソールアクセス。クライアントが仮想マシンに容易にアクセスできるように、これらのポートは開放しておく必要があります。

H6

5989

TCP、UDP

Common Information Model Object Manager (CIMOM)

Red Hat Virtualization Host

Red Hat Enterprise Linux ホスト

Common Information Model Object Managers (CIMOM) がホスト上で実行中の仮想マシンをモニタリングするのに使用します。このポートは、環境内の仮想マシンのモニタリングに CIMOM を使用する場合にのみ開放する必要があります。

オプション

H7

9090

TCP

Red Hat Virtualization Manager

クライアントマシン

Red Hat Virtualization Host

Red Hat Enterprise Linux ホスト

Cockpit がインストールされている場合には、その Web インターフェースにアクセスするために必要です。

H8

16514

TCP

Red Hat Virtualization Host

Red Hat Enterprise Linux ホスト

Red Hat Virtualization Host

Red Hat Enterprise Linux ホスト

libvirt を使った仮想マシンの移行

H9

49152 - 49216

TCP

Red Hat Virtualization Host

Red Hat Enterprise Linux ホスト

Red Hat Virtualization Host

Red Hat Enterprise Linux ホスト

VDSM を使用した仮想マシンの移行とフェンシング。仮想マシンの自動および手動での移行を容易に実行できるように、これらのポートを開放しておく必要があります。

H10

54321

TCP

Red Hat Virtualization Manager

Red Hat Virtualization Host

Red Hat Enterprise Linux ホスト

Red Hat Virtualization Host

Red Hat Enterprise Linux ホスト

VDSM による Manager およびその他の仮想化ホストとの通信

H11

54322

TCP

Red Hat Virtualization Manager (ImageIO Proxy サーバー)

Red Hat Virtualization Host

Red Hat Enterprise Linux ホスト

ImageIO デーモン (ovirt-imageio-daemon) との通信に必要です。

H12

6081

UDP

Red Hat Virtualization Host

Red Hat Enterprise Linux ホスト

Red Hat Virtualization Host

Red Hat Enterprise Linux ホスト

Open Virtual Network (OVN) をネットワークプロバイダーとして使用している場合に、OVN がホスト間にトンネルを作成するために必要です。

H13

53

TCP、UDP

Red Hat Virtualization Host

Red Hat Enterprise Linux ホスト

DNS サーバー

1023 より大きいポート番号からポート 53 への DNS ルックアップリクエストおよび応答。このポートは必須で、デフォルトで開いています。

H14

123

UDP

Red Hat Virtualization Host

Red Hat Enterprise Linux ホスト

NTP サーバー

1023 より大きいポート番号からポート 123 への NTP リクエストおよび応答。このポートは必須で、デフォルトで開いています。

注記

デフォルトでは、Red Hat Enterprise Linux は任意のアドレス上の DNS および NTP への送信トラフィックを許可します。発信トラフィックを無効にする場合には、ホストがリクエストを DNS および NTP サーバーに送付するように例外を設定します。

Red Hat Enterprise Linux ホストは DNS および NTP サーバーにリクエストを送付します。他のノードでも DNS および NTP が必要な場合があります。その際には、それらのノードの要件を確認し、適切にファイアウォールを設定してください。

2.3.4. データベースサーバーファイアウォールの要件

Red Hat Virtualization では、Manager データベース (engine) および Data Warehouse データベース (ovirt-engine-history) にリモートのデータベースサーバーの使用をサポートしています。リモートのデータベースサーバーを使用する予定の場合には、Manager および Data Warehouse サービス (Manager と分離することが可能) からの接続を許可する必要があります。

同様に、Red Hat CloudForms などの外部システムからローカルまたはリモートの Data Warehouse データベースにアクセスする予定の場合には、そのシステムからのアクセスをデータベースで許可する必要があります。

重要

外部システムからの Manager データベースへのアクセスはサポートされていません。

注記

これらのファイアウォール要件の模式図が、「Red Hat Virtualization: Firewall Requirements Diagram」に記載されています。表に書かれた ID を使用して、模式図内の接続を探すことができます。

表2.6 データベースサーバーファイアウォールの要件

IDポートプロトコル送信元宛先目的

D1

5432

TCP、UDP

Red Hat Virtualization Manager

Data Warehouse サービス

Manager (engine) データベースサーバー

Data Warehouse (ovirt-engine-history) データベースサーバー

PostgreSQL データベース接続のデフォルトポート

D2

5432

TCP、UDP

外部のシステム

Data Warehouse (ovirt-engine-history) データベースサーバー

PostgreSQL データベース接続のデフォルトポート

第3章 Red Hat Virtualization Manager のインストール

3.1. Red Hat Virtualization Manager マシンおよびリモートサーバーのインストール

  1. Red Hat Virtualization Manager は Red Hat Enterprise Linux 7 上で実行する必要があります。Red Hat Enterprise Linux の詳細なインストール手順は、『Red Hat Enterprise Linux 7 インストールガイド』を参照してください。

    このマシンは最低限の Manager ハードウェア要件 を満たしている必要があります。

  2. データベースに使用する第二の Red Hat Enterprise Linux マシンをインストールします。ここではこのマシンをリモートサーバーと呼びます。

コンテンツ配信ネットワークにアクセスすることのできないシステムに Red Hat Virtualization Manager をインストールするには、Manager を設定する前に「付録A Red Hat Virtualization Manager をオフラインでインストールするためのローカルリポジトリーの設定」を参照してください。

3.2. Red Hat Virtualization Manager リポジトリーの有効化

Red Hat Subscription Manager でシステムを登録し、Red Hat Virtualization Manager のサブスクリプションをアタッチし、Manager のリポジトリーを有効にします。

手順

  1. コンテンツ配信ネットワークにシステムを登録します。プロンプトが表示されたら、カスタマーポータルのユーザー名とパスワードを入力します。

    # subscription-manager register
    注記

    IPv6 ネットワークを使用していて IPv6 から IPv4 への (6to4) リレーを使用することができない、または使用する必要がある場合には、--baseurl オプションを追加して IPv6 互換の CDN ホストを使用することができます (subscription-manager register --baseurl=https://cdn6.redhat.com)。

  2. Red Hat Virtualization Manager のサブスクリプションプールを探し、プール ID を記録しておきます。

    # subscription-manager list --available
  3. 上記のプール ID を使用して、サブスクリプションをシステムにアタッチします。

    # subscription-manager attach --pool=pool_id
    注記

    現在アタッチされているサブスクリプションを表示するには、以下のコマンドを実行します。

    # subscription-manager list --consumed

    有効なリポジトリーをすべて一覧表示するには、以下のコマンドを実行します。

    # yum repolist
  4. リポジトリーを設定します。

    # subscription-manager repos \
        --disable='*' \
        --enable=rhel-7-server-rpms \
        --enable=rhel-7-server-supplementary-rpms \
        --enable=rhel-7-server-rhv-4.3-manager-rpms \
        --enable=rhel-7-server-rhv-4-manager-tools-rpms \
        --enable=rhel-7-server-ansible-2-rpms \
        --enable=jb-eap-7.2-for-rhel-7-server-rpms

Red Hat Virtualization Manager を設定する前に、Manager データベースをリモートサーバーに手動で設定する必要があります。Data Warehouse の設定スクリプトにより Data Warehouse データベースを自動的に設定しない場合には、この手順を使用してデータベースを手動で設定することもできます。

3.3. リモートの PostgreSQL データベースの準備

Manager マシンとは別のマシンにデータベースを手動で設定します。

注記

engine-setup および engine-backup --mode=restore コマンドは、システムロケールが違っていても en_US.UTF8 ロケールのシステムエラーメッセージしかサポートしません。

postgresql.conf ファイルのロケール設定は en_US.UTF8 に設定する必要があります。

重要

データベース名には、数字、アンダースコア、小文字しか使用できません。

Red Hat Virtualization Manager リポジトリーの有効化

Red Hat Subscription Manager でシステムを登録し、Red Hat Virtualization Manager のサブスクリプションをアタッチし、Manager のリポジトリーを有効にします。

手順

  1. コンテンツ配信ネットワークにシステムを登録します。プロンプトが表示されたら、カスタマーポータルのユーザー名とパスワードを入力します。

    # subscription-manager register
    注記

    IPv6 ネットワークを使用していて IPv6 から IPv4 への (6to4) リレーを使用することができない、または使用する必要がある場合には、--baseurl オプションを追加して IPv6 互換の CDN ホストを使用することができます (subscription-manager register --baseurl=https://cdn6.redhat.com)。

  2. Red Hat Virtualization Manager のサブスクリプションプールを探し、プール ID を記録しておきます。

    # subscription-manager list --available
  3. 上記のプール ID を使用して、サブスクリプションをシステムにアタッチします。

    # subscription-manager attach --pool=pool_id
    注記

    現在アタッチされているサブスクリプションを表示するには、以下のコマンドを実行します。

    # subscription-manager list --consumed

    有効なリポジトリーをすべて一覧表示するには、以下のコマンドを実行します。

    # yum repolist
  4. リポジトリーを設定します。

    # subscription-manager repos \
        --disable='*' \
        --enable=rhel-7-server-rpms \
        --enable=rhel-7-server-supplementary-rpms \
        --enable=rhel-7-server-rhv-4.3-manager-rpms \
        --enable=rhel-7-server-rhv-4-manager-tools-rpms \
        --enable=rhel-7-server-ansible-2-rpms \
        --enable=jb-eap-7.2-for-rhel-7-server-rpms

PostgreSQL データベースの初期化

  1. PostgreSQL サーバーパッケージをインストールします。

    # yum install rh-postgresql10 rh-postgresql10-postgresql-contrib
  2. PostgreSQL データベースを初期化し、postgresql サービスを起動し、さらにブート時に起動されるように設定します。

    # scl enable rh-postgresql10 -- postgresql-setup --initdb
    # systemctl enable rh-postgresql10-postgresql
    # systemctl start rh-postgresql10-postgresql
  3. postgres ユーザーとして、psql コマンドラインインターフェースに接続します。

    su - postgres -c 'scl enable rh-postgresql10 -- psql'
  4. デフォルトユーザーを作成します。Manager および Data Warehouse のデフォルトユーザーは、それぞれ engine および ovirt_engine_history です。

    postgres=# create role user_name with login encrypted password 'password';
  5. データベースを作成します。Manager および Data Warehouse のデフォルトのデータベース名は、それぞれ engine および ovirt_engine_history です。

    postgres=# create database database_name owner user_name template template0 encoding 'UTF8' lc_collate 'en_US.UTF-8' lc_ctype 'en_US.UTF-8';
  6. 新しいデータベースに接続します。

    postgres=# \c database_name
  7. uuid-ossp エクステンションを追加します。

    database_name=# CREATE EXTENSION "uuid-ossp";
  8. 言語に plpgsql がなければ、それを追加します。

    database_name=# CREATE LANGUAGE plpgsql;
  9. md5 クライアントの認証を有効にして、データベースにリモートからアクセスできるようにします。/var/lib/pgsql/data/pg_hba.conf ファイルを編集して、ファイルの一番下にある local で始まる行のすぐ下に以下の行を追加します。::0/32 または ::0/128 は、Manager または Data Warehouse マシンの IP アドレスに置き換えてください。

    host    database_name    user_name    ::0/32    md5
    host    database_name    user_name    ::0/128   md5

    以下に例を示します。

    host    engine    engine    10.00.0.114/22   md5
  10. データベースへの TCP/IP 接続を許可します。/var/opt/rh/rh-postgresql10/lib/pgsql/data/postgresql.conf ファイルを編集して、以下の行を追加します。

    listen_addresses='*'

    上記の例では、全インターフェースの接続をリッスンするように postgresql サービスを設定しています。IP アドレスを指定して、特定のインターフェースをリッスンするように設定することもできます。

  11. PostgreSQL サーバーの設定を更新します。/var/opt/rh/rh-postgresql10/lib/pgsql/data/postgresql.conf ファイルを編集して、以下の行を追加します。

    autovacuum_vacuum_scale_factor=0.01
    autovacuum_analyze_scale_factor=0.075
    autovacuum_max_workers=6
    maintenance_work_mem=65536
    max_connections=150
    work_mem=8192
  12. PostgreSQL データベースの接続に使用するデフォルトのポートを開放して、更新したファイアウォールルールを保存します。

    # firewall-cmd --zone=public --add-service=postgresql
    # firewall-cmd --permanent --zone=public --add-service=postgresql
  13. postgresql サービスを再起動します。

    # systemctl restart rh-postgresql10-postgresql
  14. オプションで、PostgreSQL のドキュメント の手順に従って、SSL を設定してデータベース接続をセキュリティー保護します。

3.4. Red Hat Virtualization Manager の設定

rhvm パッケージと依存関係をインストールし、engine-setup コマンドで Red Hat Virtualization Manager を設定します。スクリプトにより一連の質問が表示され、各質問に必要な値を入力すると、その設定が適用されて ovirt-engine サービスが開始されます。

重要

設定は、engine-setup コマンドの手順に従って、複数の段階に分けて行います。各段階には、ユーザー入力が必要なステップが複数あり、設定候補のデフォルト値が大かっこ内に提示されます。提示された値がそのステップに有効な場合には、Enter キーを押してその値を確定します。

engine-setup --accept-defaults を実行すると、設定候補のデフォルト値があるすべての質問でデフォルト値を自動的に適用することができます。このオプションの使用には注意が必要なので、engine-setup を熟知している場合に限って実行してください。

手順

  1. すべてのパッケージを最新の状態にします。

    # yum update
    注記

    いずれかのカーネル関連のパッケージを更新した場合には、マシンを再起動してください。

  2. rhvm パッケージと依存関係をインストールします。

    # yum install rhvm
  3. engine-setup コマンドを実行して、Red Hat Virtualization Manager の設定を開始します。

    # engine-setup
  4. Enter キーを押して、このマシンに Manager を設定します。

    Configure Engine on this host (Yes, No) [Yes]:
  5. オプションとして、Open Virtual Network (OVN) をインストールします。Yes を選択すると、Manager マシンに OVN 集中サーバーをインストールし、それを外部ネットワークプロバイダーとして Red Hat Virtualization に追加します。デフォルトクラスターは OVN をそのデフォルトネットワークプロバイダーとして使用し、デフォルトクラスターに追加されたホストは OVN と通信するように自動的に設定されます。

    Configure ovirt-provider-ovn (Yes, No) [Yes]:

    Red Hat Virtualization での OVN ネットワーク使用の詳細については、『Administration Guide』「Adding Open Virtual Network (OVN) as an External Network Provider」を参照してください。

  6. オプションとして、Manager が仮想ディスクをストレージドメインにアップロードできるように、engine-setup が Image I/O Proxy (ovirt-imageio-proxy) を設定するのを許可します。

    Configure Image I/O Proxy on this host? (Yes, No) [Yes]:
  7. また、engine-setup では、noVNC コンソールから仮想マシンに接続できるように Websocket プロキシーサーバーを設定することができます (オプション)。

    Configure WebSocket Proxy on this machine? (Yes, No) [Yes]:

    リモートサーバーに Websocket プロキシーを設定するには No と回答し、Manager の設定を完了した後に「付録B 別のマシンへの Websocket プロキシーのインストール」を参照してください。

    重要

    Websocket プロキシーおよび noVNC は、テクノロジープレビュー機能としてのみ提供されています。テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat では実稼働環境での使用を推奨していません。これらの機能は、近々発表予定の製品機能をリリースに先駆けてご提供することにより、開発プロセスの中でお客様に機能性のテストとフィードバックをしていただくことを目的としています。詳しい情報は、「テクノロジプレビュー機能のサポート範囲」を参照してください。

  8. このマシン上に Data Warehouse を設定するかどうかを選択します。

    Please note: Data Warehouse is required for the engine. If you choose to not configure it on this host, you have to configure it on a remote host, and then configure the engine on this host so that it can access the database of the remote Data Warehouse host.
    Configure Data Warehouse on this host (Yes, No) [Yes]:

    リモートサーバーに Data Warehouse を設定するには No と回答し、Manager の設定を完了した後に「別のマシンへの Data Warehouse のインストールおよび設定」を参照してください。

  9. オプションで、コマンドラインから仮想マシンのシリアルコンソールへのアクセスを許可します。

    Configure VM Console Proxy on this host (Yes, No) [Yes]:

    この機能を使用するには、クライアントマシンで追加の設定が必要です。『Virtual Machine Management Guide』「Opening a Serial Console to a Virtual Machine」を参照してください。

  10. Enter キーを押して自動検出されたホスト名をそのまま使用するか、別のホスト名を入力して Enter キーを押します。仮想化ホストを使用している場合には、自動的に検出されたホスト名が間違っている可能性がある点に注意してください。

    Host fully qualified DNS name of this server [autodetected host name]:
  11. 次に、engine-setup コマンドは、ファイアウォールの設定を確認し、ポート 80 や 443 など、Manager が外部との通信に使用するポートを開放するかどうかを尋ねます。engine-setup によるファイアウォール設定の変更を許可しない場合は、Manager で使用するポートを手動で開放する必要があります。firewalld がファイアウォール管理機能として設定されます (iptables は非推奨です)。

    Setup can automatically configure the firewall on this system.
    Note: automatic configuration of the firewall may overwrite current settings.
    NOTICE: iptables is deprecated and will be removed in future releases
    Do you want Setup to configure the firewall? (Yes, No) [Yes]:

    ファイアウォールの自動設定を選択した場合に、ファイアウォール管理機能がアクティブ化されていなければ、サポートされているオプション一覧から選択するファイアウォール管理機能を指定するように要求されるので、そのファイアウォール管理機能の名前を入力して Enter キーを押してください。この操作は、オプションが 1 つしかリストされていない場合でも必要です。

  12. Manager データベースをこのマシン上に設定するか、別のマシン上に設定するかを指定します。

    Where is the Engine database located? (Local, Remote) [Local]:
    • Remote を選択した場合には、事前設定したリモートデータベースサーバーに関する以下の値を入力してください。

      Engine database host [localhost]:
      Engine database port [5432]:
      Engine database secured connection (Yes, No) [No]:
      Engine database name [engine]:
      Engine database user [engine]:
      Engine database password:
  13. 自動作成された Red Hat Virtualization Manager の管理ユーザーのパスワードを設定します。

    Engine admin password:
    Confirm engine admin password:
  14. GlusterVirt、または Both を選択します。

    Application mode (Both, Virt, Gluster) [Both]:

    Both は、最も柔軟性が高いモードです。大半の場合は Both を選択します。Virt を選択すると、環境内で仮想マシンを実行することができます。Gluster を選択した場合には、管理ポータルからの GlusterFS 管理のみが可能です。

  15. OVN プロバイダーをインストールした場合には、デフォルトの認証情報を使用するか、代わりの認証情報を指定するかを選択することができます。

    Use default credentials (admin@internal) for ovirt-provider-ovn (Yes, No) [Yes]:
    oVirt OVN provider user[admin@internal]:
    oVirt OVN provider password:
  16. ディスクの削除時に仮想ディスクのブロックをワイプする wipe_after_delete フラグのデフォルト値を設定します。

    Default SAN wipe after delete (Yes, No) [No]:
  17. Manager は、ホストとセキュアな通信を行うため各種証明書を使用します。この証明書は、オプションとして、Manager との HTTPS 通信のセキュリティー保護に使用することも可能です。証明書の組織名を指定してください。

    Organization name for certificate [autodetected domain-based name]:
  18. オプションで、engine-setup により、Apache Web サーバーが指定するデフォルトのページを Manager のランディングページに設定することができます。

    Setup can configure the default page of the web server to present the application home page. This may conflict with existing applications.
    Do you wish to set the application as the default web page of the server? (Yes, No) [Yes]:
  19. デフォルトでは、Manager と外部クライアント間の SSL (HTTPS) 通信は、以前の設定で作成された自己署名証明書を使用してセキュリティーが保護されます。または、外部との HTTPS 接続向けに別の証明書を選択します (これにより、ホストと Manager 間の通信方法に影響が出るわけではありません)。

    Setup can configure apache to use SSL using a certificate issued from the internal CA.
    Do you wish Setup to configure that, or prefer to perform that manually? (Automatic, Manual) [Automatic]:
  20. インストール設定を確認して、Enter キーを押して値を確定し、インストールを続行します。

    Please confirm installation settings (OK, Cancel) [OK]:

    環境の設定が完了すると、engine-setup は環境へのアクセス方法を表示します。ファイアウォールの手動設定を選択した場合、engine-setup は設定中に選択したオプションを元に開放する必要のあるポートのカスタムリストを表示します。また、engine-setup は、Manager を同じ値で再設定できるようにファイルに回答を保存して、Red Hat Virtualization Manager の設定プロセスのログファイルの場所を出力します。

  21. Red Hat Virtualization 環境をディレクトリーサーバーにリンクする予定の場合には、日付と時刻をディレクトリーサーバーが使用するシステムクロックに同期して、アカウントの期限が予期せずに切れてしまう問題が発生しないようにしてください。詳しくは、『Red Hat Enterprise Linux システム管理者のガイド』「システムクロックのリモートサーバーとの同期」セクションを参照してください。
  22. ブラウザーから提供される手順に従って、認証局の証明書をインストールします。http://manager-fqdn/ovirt-engine/services/pki-resource?resource=ca-certificate&format=X509-PEM-CA にアクセスして、認証局の証明書を取得することができます (manager-fqdn は、インストール時に指定した FQDN に置き換えてください)。

リモートサーバーに Data Warehouse サービスおよびデータベースをインストールします。

3.5. 別のマシンへの Data Warehouse のインストールおよび設定

Red Hat Virtualization Manager とは別のマシンに Data Warehouse をインストールおよび設定します。Data Warehouse を別のマシンにインストールすることは、Manager マシンの負荷を削減するのに役立ちます。

前提条件

  • Red Hat Virtualization Manager が別のマシンにインストールされている。
  • Red Hat Enterprise Linux 7 を実行中の物理サーバーまたは仮想マシン。
  • Manager データベースのパスワード。

Red Hat Virtualization Manager リポジトリーの有効化

Red Hat Subscription Manager でシステムを登録し、Red Hat Virtualization Manager のサブスクリプションをアタッチし、Manager のリポジトリーを有効にします。

手順

  1. コンテンツ配信ネットワークにシステムを登録します。プロンプトが表示されたら、カスタマーポータルのユーザー名とパスワードを入力します。

    # subscription-manager register
    注記

    IPv6 ネットワークを使用していて IPv6 から IPv4 への (6to4) リレーを使用することができない、または使用する必要がある場合には、--baseurl オプションを追加して IPv6 互換の CDN ホストを使用することができます (subscription-manager register --baseurl=https://cdn6.redhat.com)。

  2. Red Hat Virtualization Manager のサブスクリプションプールを探し、プール ID を記録しておきます。

    # subscription-manager list --available
  3. 上記のプール ID を使用して、サブスクリプションをシステムにアタッチします。

    # subscription-manager attach --pool=pool_id
    注記

    現在アタッチされているサブスクリプションを表示するには、以下のコマンドを実行します。

    # subscription-manager list --consumed

    有効なリポジトリーをすべて一覧表示するには、以下のコマンドを実行します。

    # yum repolist
  4. リポジトリーを設定します。

    # subscription-manager repos \
        --disable='*' \
        --enable=rhel-7-server-rpms \
        --enable=rhel-7-server-supplementary-rpms \
        --enable=rhel-7-server-rhv-4.3-manager-rpms \
        --enable=rhel-7-server-rhv-4-manager-tools-rpms \
        --enable=rhel-7-server-ansible-2-rpms \
        --enable=jb-eap-7.2-for-rhel-7-server-rpms

別のマシンへの Data Warehouse のインストール

  1. すべてのパッケージを最新の状態にします。

    # yum update
  2. ovirt-engine-dwh-setup パッケージをインストールします。

    # yum install ovirt-engine-dwh-setup
  3. engine-setup コマンドを実行してインストールを開始します。

    # engine-setup
  4. このマシンに Manager をインストールするかどうかを尋ねられたら、必ず No と回答します。

    Configure Engine on this host (Yes, No) [Yes]: No
  5. Yes と回答してこのマシンに Data Warehouse をインストールします。

    Configure Data Warehouse on this host (Yes, No) [Yes]:
  6. Enter キーを押して自動検出されたホスト名をそのまま使用するか、別のホスト名を入力して Enter キーを押します。

    Host fully qualified DNS name of this server [autodetected hostname]:
  7. Enter キーを押してファイアウォールを自動設定するか、No と入力して Enter キーを押し既存の設定を維持します。

    Setup can automatically configure the firewall on this system.
    Note: automatic configuration of the firewall may overwrite current settings.
    Do you want Setup to configure the firewall? (Yes, No) [Yes]:

    ファイアウォールの自動設定を選択した場合に、ファイアウォール管理機能がアクティブ化されていなければ、サポートされているオプション一覧から選択するファイアウォール管理機能を指定するように要求されるので、そのファイアウォール管理機能の名前を入力して Enter キーを押してください。この操作は、オプションが 1 つしかリストされていない場合でも必要です。

  8. Manager マシンの完全修飾ドメイン名を入力して Enter キーを押します。

    Host fully qualified DNS name of the engine server []:
  9. Enter キーを押して、設定で SSH を使用して Manager の証明書に署名するのを許可します。

    Setup will need to do some actions on the remote engine server. Either automatically, using ssh as root to access it, or you will be prompted to manually perform each such action.
    Please choose one of the following:
    1 - Access remote engine server using ssh as root
    2 - Perform each action manually, use files to copy content around
    (1, 2) [1]:
  10. Enter キーを押してデフォルトの SSH ポートをそのまま使用するか、別のポート番号を入力して Enter キーを押します。

    ssh port on remote engine server [22]:
  11. Manager マシンの root パスワードを入力します。

    root password on remote engine server manager.example.com:
  12. Data Warehouse データベースをこのマシンでホストするか、別のマシンでホストするかを指定します。

    Where is the DWH database located? (Local, Remote) [Local]:
    • Local を選択した場合には、engine-setup スクリプトにより、データベースを自動で設定するか (ユーザーおよびデータベースの追加を含む)、事前に設定したローカルのデータベースに接続することができます。

      Setup can configure the local postgresql server automatically for the DWH to run. This may conflict with existing applications.
      Would you like Setup to automatically configure postgresql and create DWH database, or prefer to perform that manually? (Automatic, Manual) [Automatic]:
      • Enter キーを押して Automatic を選択した場合には、ここでは、これ以上操作の必要はありません。
      • Manual を選択した場合には、手動設定したローカルデータベースに関する以下の値を入力してください。

        DWH database secured connection (Yes, No) [No]:
        DWH database name [ovirt_engine_history]:
        DWH database user [ovirt_engine_history]:
        DWH database password:
  13. Manager データベースマシンの完全修飾ドメイン名およびパスワードを入力します。その他のフィールドについては、Enter キーを押してそれぞれのデフォルト値をそのまま使用します。

    Engine database host []: engine-db-fqdn
    Engine database port [5432]:
    Engine database secured connection (Yes, No) [No]:
    Engine database name [engine]:
    Engine database user [engine]:
    Engine database password: password
  14. Data Warehouse のデータを保持する期間のオプションを選択します。

    Please choose Data Warehouse sampling scale:
    (1) Basic
    (2) Full
    (1, 2)[1]:

    Full を選択すると、『Red Hat Virtualization Data Warehouse Guide』の「Application Settings for the Data Warehouse service in ovirt-engine-dwhd.conf」に記載のデータストレージ設定のデフォルト値が使用されます (Data Warehouse がリモートホストにインストールされている場合に推奨)。

    Basic は、DWH_TABLES_KEEP_HOURLY の値を 720 に、DWH_TABLES_KEEP_DAILY0 に下げて、Manager マシンの負荷を軽減します (Manager とData Warehouse が同じマシンにインストールされている場合に推奨)。

  15. インストールの設定を確認します。

    Please confirm installation settings (OK, Cancel) [OK]:
  16. Red Hat Virtualization Manager で ovirt-engine サービスを再起動します。

    # systemctl restart ovirt-engine
  17. オプションで、PostgreSQL のドキュメント の手順に従って、SSL を設定してデータベース接続をセキュリティー保護します。

次に管理ポータルにログインします。ここで、環境にホストおよびストレージを追加することができます。

3.6. 管理ポータルへの接続

Web ブラウザーを使って管理ポータルへアクセスします。

  1. Web ブラウザーで https://manager-fqdn/ovirt-engine にアクセスします (manager-fqdn は、インストール時に指定した完全修飾ドメイン名に置き換えてください)。

    注記

    別のホスト名または IP アドレスを使用して、管理ポータルにアクセスすることができます。これには、/etc/ovirt-engine/engine.conf.d/ に設定ファイルを追加する必要があります。以下に例を示します。

    # vi /etc/ovirt-engine/engine.conf.d/99-custom-sso-setup.conf
    SSO_ALTERNATE_ENGINE_FQDNS="alias1.example.com alias2.example.com"

    代替ホストの一覧は、スペースで区切る必要があります。また、Manager の IP アドレスを一覧に追加することもできますが、DNS で解決可能なホスト名の代わりに IP アドレスを使用することは推奨していません。

  2. 管理ポータル をクリックすると、SSO ログインページが表示されます。SSO ログインにより、管理ポータルと VM ポータルに同時にログインすることができます。
  3. ユーザー名パスワード を入力します。初回ログインの場合は、ユーザー名 admin とインストール時に指定したパスワードを使用してください。
  4. 認証する プロファイル を選択します。内部の admin ユーザー名を使用してログインする場合は、プロファイルに internal を選択します。
  5. ログイン をクリックします。
  6. 管理ポータルは複数の言語で表示することができます。デフォルトの選択は、お使いの Web ブラウザーのロケール設定をベースに決定されます。デフォルト以外の言語で管理ポータルを表示する場合は、ウェルカムページのドロップダウンリストから任意の言語を選択してください。

Red Hat Virtualization 管理ポータルからログアウトするには、ヘッダーバーでユーザー名をクリックして、サインアウト をクリックします。すべてのポータルからログアウトされ、Manager のウェルカム画面が表示されます。

第4章 Red Hat Virtualization 用ホストのインストール

Red Hat Virtualization は、Red Hat Virtualization Host (RHVH)Red Hat Enterprise Linux ホスト の 2 つのタイプのホストをサポートしています。環境に応じて、1 タイプのみまたは両方のタイプを使用することができます。移行や高可用性などの機能を利用するには、少なくとも 2 台のホストが必要です。

ネットワーク設定に関する情報は、「ホストネットワーク設定の推奨プラクティス」を参照してください。

重要

SELinux は インストール時に enforcing モードに設定されます。確認するには、getenforce コマンドを実行してください。Red Hat Virtualization 環境を Red Hat がサポートするには、すべてのホストと Manager で SELinux を enforcing モードに設定する必要があります。

表4.1 ホストタイプ

ホストタイプ別名説明

Red Hat Virtualization Host

RHVH、シンホスト

Red Hat Enterprise Linux をベースとする最小限のオペレーティングシステム。カスタマーポータルから ISO ファイルとして配信されており、ホストとして機能するマシンに必要なパッケージのみが含まれます。

Red Hat Enterprise Linux ホスト

RHEL ベースのハイパーバイザー、シックホスト

適切なサブスクリプションがアタッチされた Red Hat Enterprise Linux システムは、ホストとして使用することができます。

ホストの互換性

新規データセンターの作成時に、互換バージョンを設定することができます。データセンター内の全ホストに適した互換バージョンを選択します。一旦設定されると、それよりも古いバージョンに変更することはできません。Red Hat Virtualization を新規インストールした場合には、最新の互換バージョンが Default データセンターと Default クラスターに設定されるので、それ以前の互換バージョンを使用するには、追加でデータセンターおよびクラスターを作成する必要があります。互換バージョンに関する詳細情報については、「Red Hat Virtualization のライフサイクル」Red Hat Virtualization Manager の互換性 を参照してください。

4.1. Red Hat Virtualization Host

4.1.1. Red Hat Virtualization Host のインストール

Red Hat Virtualization Host (RHVH) は、Red Hat Virtualization 環境でハイパーバイザーとして機能する物理マシンの簡単な設定方法を提供するために設計された、Red Hat Enterprise Linux をベースとする最小構成のオペレーティングシステムです。この最小構成のオペレーティングシステムには、マシンがハイパーバイザーとして機能するのに必要なパッケージのみが含まれており、ホストの監視や管理タスクの実行用に Cockpit Web インターフェースが備えられています。最低限のブラウザー要件については、「Running Cockpit」を参照してください。

RHVH は NIST SP 800-53 パーティショニングの要件をサポートし、より強固なセキュリティーを提供します。RHVH は、デフォルトで NIST 800-53 パーティションレイアウトを使用します。

ホストは最低限の ホスト要件 を満たしている必要があります。

手順

  1. カスタマーポータルから RHVH ISO イメージをダウンロードします。

    1. カスタマーポータル (https://access.redhat.com) にログインします。
    2. メニューバーの ダウンロード をクリックします。
    3. Red Hat Virtualization をクリックします。スクロールアップし、最新の Red Hat Virtualization 4.3 Host and Manager のダウンロード をクリックして製品のダウンロードページに移動します。
    4. Hypervisor Image for RHV 4.3 に移動し、今すぐダウンロードする をクリックします。
    5. ブート可能なメディアデバイスを作成します。詳しい情報については、『Red Hat Enterprise Linux インストールガイド』「メディアの作成」を参照してください。
  2. RHVH のインストール先となるマシンを起動し、準備したインストールメディアから起動します。
  3. 起動メニューから Install RHVH 4.3 を選択して Enter キーを押します。

    注記

    または、Tab キーを押してカーネルパラメーターを編集することもできます。カーネルパラメーターはスペースで区切る必要があります。指定したカーネルパラメーターを使用してシステムを起動するには、Enter キーを押します。カーネルパラメーターへの変更を消去し、起動メニューに戻るには、Esc キーを押します。

  4. 言語を選択し、続行 をクリックします。
  5. 日付と時刻 の画面からタイムゾーンを選択して 完了 をクリックします。
  6. キーボードレイアウト の画面からキーボードのレイアウトを選択して 完了 をクリックします。
  7. インストール先 の画面から RHVH のインストール先のデバイスを選択します。オプションで暗号化を有効にします。完了 をクリックします。

    重要

    Red Hat は パーティションを自動構成する オプションを使用することを強く推奨します。

  8. ネットワークとホスト名 の画面からネットワークを選択して、設定​ をクリックして接続の詳細を設定します。ホスト名 フィールドにホスト名を入力して 完了 をクリックします。
  9. オプションで 言語サポートSECURITY POLICY、および KDUMP を設定します。インストールの概要 画面の各セクションの情報については、『Red Hat Enterprise Linux 7 インストールガイド』「Anaconda を使用したインストール」を参照してください。
  10. インストールの開始 をクリックします。
  11. RHVH のインストールの際に root パスワードを設定して、オプションで追加のユーザーを作成します。

    警告

    ローカルのセキュリティー脆弱性が攻撃される可能性があるので、Red Hat は RHVH に信頼できないユーザーを作成することは推奨しません。

  12. 再起動 をクリックしてインストールを完了します。

    注記

    RHVH の再起動時には、nodectl check がホストのヘルスチェックを実行して、コマンドラインへのログイン時に結果を表示します。メッセージ node status: OK または node status: DEGRADED により、ヘルスステータスを確認することができます。さらに詳しい情報を表示するには、nodectl check を実行します。このサービスは、デフォルトで有効化されています。

4.1.2. Red Hat Virtualization Host のリポジトリーの有効化

更新を受け取るためにシステムを登録します。Red Hat Virtualization Host に必要なリポジトリーは 1 つだけです。本セクションでは、RHVH を コンテンツ配信ネットワーク または Red Hat Satellite 6 に登録する手順について説明します。

コンテンツ配信ネットワークへの RHVH の登録

  1. https://HostFQDNorIP:9090 から Cockpit Web インターフェースにログインします。
  2. サブスクリプション に移動し、登録 をクリックしてカスタマーポータルのユーザー名とパスワードを入力します。Red Hat Virtualization Host のサブスクリプションが自動的にシステムにアタッチされます。
  3. 端末 をクリックします。
  4. Red Hat Virtualization Host に対する今後の更新が得られるように、Red Hat Virtualization Host 7 リポジトリーを有効にします。

    # subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rhvh-4-rpms

Red Hat Satellite 6 への RHVH の登録

  1. https://HostFQDNorIP:9090 から Cockpit Web インターフェースにログインします。
  2. 端末 をクリックします。
  3. RHVH を Red Hat Satellite 6 に登録します。

      # rpm -Uvh http://satellite.example.com/pub/katello-ca-consumer-latest.noarch.rpm
      # subscription-manager register --org="org_id"
      # subscription-manager list --available
      # subscription-manager attach --pool=pool_id
      # subscription-manager repos \
        --disable='*' \
        --enable=rhel-7-server-rhvh-4-rpms

4.1.3. 高度なインストール

4.1.3.1. カスタムパーティション設定

Red Hat Virtualization Host (RHVH) でのカスタムパーティション設定は推奨されません。Red Hat は、インストール先 ウィンドウの パーティションを自動構成する オプションを使用することを強く推奨します。

インストールでカスタムのパーティション設定が必要な場合は、インストール時に パーティションを自分で構成する オプションを選択します。ただし、以下の制限が適用される点に注意してください。

  • 手動パーティション設定 ウィンドウで、デフォルトの LVM シンプロビジョニング オプションを選択する必要があります。
  • 以下のディレクトリーが必要で、シンプロビジョニングされた論理ボリューム上になければなりません。

    • ルート (/)
    • /home
    • /tmp
    • /var
    • /var/crash
    • /var/log
    • /var/log/audit

      重要

      /usr 用に別のパーティションを作成しないでください。別のパーティションを作成すると、インストールに失敗します。

      /usr は、RHVH と共にバージョンを変更することのできる論理ボリューム上になければなりません。したがって、ルート (/) 上に残す必要があります。

      各パーティションに必要なストレージのサイズについては、「ストレージの要件」を参照してください。

  • /boot ディレクトリーは、標準パーティションとして定義する必要があります。
  • /var ディレクトリーは、別のボリュームまたはディスク上になければなりません。
  • XFS または Ext4 ファイルシステムのみがサポートされます。

キックスタートファイルでの手動パーティション設定の定義

以下の例で、キックスタートファイルで手動パーティション設定を定義する方法を説明します。

clearpart --all
part /boot --fstype xfs --size=1000 --ondisk=sda
part pv.01 --size=42000 --grow
volgroup HostVG pv.01 --reserved-percent=20
logvol swap --vgname=HostVG --name=swap --fstype=swap --recommended
logvol none --vgname=HostVG --name=HostPool --thinpool --size=40000 --grow
logvol / --vgname=HostVG --name=root --thin --fstype=ext4 --poolname=HostPool --fsoptions="defaults,discard" --size=6000 --grow
logvol /var --vgname=HostVG --name=var --thin --fstype=ext4 --poolname=HostPool
--fsoptions="defaults,discard" --size=15000
logvol /var/crash --vgname=HostVG --name=var_crash --thin --fstype=ext4 --poolname=HostPool --fsoptions="defaults,discard" --size=10000
logvol /var/log --vgname=HostVG --name=var_log --thin --fstype=ext4 --poolname=HostPool --fsoptions="defaults,discard" --size=8000
logvol /var/log/audit --vgname=HostVG --name=var_audit --thin --fstype=ext4 --poolname=HostPool --fsoptions="defaults,discard" --size=2000
logvol /home --vgname=HostVG --name=home --thin --fstype=ext4 --poolname=HostPool --fsoptions="defaults,discard" --size=1000
logvol /tmp --vgname=HostVG --name=tmp --thin --fstype=ext4 --poolname=HostPool --fsoptions="defaults,discard" --size=1000
注記

logvol --thinpool --grow を使用する場合は、volgroup --reserved-space または volgroup --reserved-percent も含め、シンプールの拡大用にボリュームグループの領域を確保する必要があります。

4.1.3.2. Red Hat Virtualization Host デプロイメントの自動化

物理メディアデバイスなしに Red Hat Virtualization Host (RHVH) をインストールすることができます。そのためには、インストールの質問に対する回答が含まれたキックスタートファイルを使用し、ネットワーク経由で PXE サーバーから起動します。

RHVH は Red Hat Enterprise Linux とほぼ同じ方法でインストールされるので、キックスタートファイルを使用し PXE サーバーからインストールする手順の概要については、『Red Hat Enterprise Linux インストールガイド』を参照してください。RHVH に固有の手順 (たとえば、Red Hat Satellite を使用した RHVH のデプロイメント) については、この後に説明します。

RHVH の自動デプロイメントは、以下の 3 つのステージで構成されます。

4.1.3.2.1. インストール環境の準備
  1. カスタマーポータル にログインします。
  2. メニューバーの ダウンロード をクリックします。
  3. Red Hat Virtualization をクリックします。スクロールアップし、最新の Red Hat Virtualization 4.3 Host and Manager のダウンロード をクリックして製品のダウンロードページに移動します。
  4. Hypervisor Image for RHV 4.3 に移動し、今すぐダウンロードする をクリックします。
  5. RHVH ISO イメージをネットワーク経由で提供できるようにします。『Red Hat Enterprise Linux インストールガイド』「インストールソース - ネットワーク」を参照してください。
  6. RHVH ISO から squashfs.img ハイパーバイザーイメージファイルを抽出します。

    # mount -o loop /path/to/RHVH-ISO /mnt/rhvh
    # cp /mnt/rhvh/Packages/redhat-virtualization-host-image-update* /tmp
    # cd /tmp
    # rpm2cpio redhat-virtualization-host-image-update* | cpio -idmv
    注記

    /tmp/usr/share/redhat-virtualization-host/image/ ディレクトリーに格納された squashfs.img ファイルの名前は、redhat-virtualization-host-version_number_version.squashfs.img です。物理マシンにインストールするためのハイパーバイザーイメージが含まれます。/LiveOS/squashfs.img ファイルとは混同しないでください。これは、Anaconda inst.stage2 オプションに使用されます。

4.1.3.2.2. PXE サーバーおよびブートローダーの設定
  1. PXE サーバーを設定します。『Red Hat Enterprise Linux インストールガイド』「ネットワークからのインストールの準備」を参照してください。
  2. RHVH 起動イメージを /tftpboot ディレクトリーにコピーします。

    # cp mnt/rhvh/images/pxeboot/{vmlinuz,initrd.img} /var/lib/tftpboot/pxelinux/
  3. rhvh ラベルを作成し、ブートローダー設定で RHVH 起動イメージを指定します。

    LABEL rhvh
    MENU LABEL Install Red Hat Virtualization Host
    KERNEL /var/lib/tftpboot/pxelinux/vmlinuz
    APPEND initrd=/var/lib/tftpboot/pxelinux/initrd.img inst.stage2=URL/to/RHVH-ISO

    Red Hat Satellite からの情報を使用してホストをプロビジョニングする場合には、グローバルまたはホストグループレベルのパラメーターを作成し (ここでは rhvh_image)、ISO をマウントまたは抽出するディレクトリーの URL を定義する必要があります。

    <%#
    kind: PXELinux
    name: RHVH PXELinux
    %>
    # Created for booting new hosts
    #
    
    DEFAULT rhvh
    
    LABEL rhvh
    KERNEL <%= @kernel %>
    APPEND initrd=<%= @initrd %> inst.ks=<%= foreman_url("provision") %> inst.stage2=<%= @host.params["rhvh_image"] %> intel_iommu=on console=tty0 console=ttyS1,115200n8 ssh_pwauth=1 local_boot_trigger=<%= foreman_url("built") %>
    IPAPPEND 2
  4. RHVH ISO の内容をローカルで利用可能な状態にし、たとえば HTTPD サーバーを使用してネットワークにエクスポートします。

    # cp -a /mnt/rhvh/ /var/www/html/rhvh-install
    # curl URL/to/RHVH-ISO/rhvh-install
4.1.3.2.3. キックスタートファイルの作成と実行
  1. キックスタートファイルを作成し、ネットワーク経由で提供できるようにします。『Red Hat Enterprise Linux インストールガイド』「キックスタートを使ったインストール」を参照してください。
  2. キックスタートファイルは以下に示す RHV 固有の要件を満たす必要があります。

    • %packages セクションは、RHVH には必要ありません。代わりに、liveimg オプションを使用して、RHVH ISO イメージからの redhat-virtualization-host-version_number_version.squashfs.img ファイルを指定します。

      liveimg --url=example.com/tmp/usr/share/redhat-virtualization-host/image/redhat-virtualization-host-version_number_version.squashfs.img
    • 自動パーティション設定を強く推奨します。

      autopart --type=thinp
      注記

      自動パーティション設定では、シンプロビジョニングを使用する必要があります。

      /home は必須のディレクトリーなので、RHVH では --no-home オプションは機能しません。

      インストールで手動パーティション設定が必要な場合は、「カスタムパーティション設定」でパーティション設定に適用される制限およびキックスタートファイルでの手動パーティション設定の例を確認してください。

    • nodectl init コマンドを呼び出す %post セクションが必要です。

      %post
      nodectl init
      %end

      このキックスタートの例は、RHVH のデプロイ方法を示したものです。必要に応じて、さらにコマンドとオプションを追加してください。

      liveimg --url=http://FQDN/tmp/usr/share/redhat-virtualization-host/image/redhat-virtualization-host-version_number_version.squashfs.img
      clearpart --all
      autopart --type=thinp
      rootpw --plaintext ovirt
      timezone --utc America/Phoenix
      zerombr
      text
      
      reboot
      
      %post --erroronfail
      nodectl init
      %end

      このキックスタートの例では、Red Hat Satellite からの情報を使用してホストネットワークを設定し、ホストを Satellite サーバーに登録します。グローバルまたはホストグループレベルのパラメーターを作成し (ここでは rhvh_image)、squashfs.img ファイルを格納するディレクトリーの URL を定義する必要があります。ntp_server1 もグローバルまたはホストグループレベルの変数です。

      <%#
      kind: provision
      name: RHVH Kickstart default
      oses:
      - RHVH
      %>
      install
      liveimg --url=<%= @host.params['rhvh_image'] %>squashfs.img
      
      network --bootproto static --ip=<%= @host.ip %> --netmask=<%= @host.subnet.mask %> --gateway=<%= @host.subnet.gateway %> --nameserver=<%= @host.subnet.dns_primary %> --hostname <%= @host.name %>
      
      zerombr
      clearpart --all
      autopart --type=thinp
      
      rootpw --iscrypted <%= root_pass %>
      
      # installation answers
      lang en_US.UTF-8
      timezone <%= @host.params['time-zone'] || 'UTC' %>
      keyboard us
      firewall --service=ssh
      services --enabled=sshd
      
      text
      reboot
      
      %post --log=/root/ks.post.log --erroronfail
      nodectl init
      <%= snippet 'subscription_manager_registration' %>
      <%= snippet 'kickstart_networking_setup' %>
      /usr/sbin/ntpdate -sub <%= @host.params['ntp_server1'] || '0.fedora.pool.ntp.org' %>
      /usr/sbin/hwclock --systohc
      
      /usr/bin/curl <%= foreman_url('built') %>
      
      sync
      systemctl reboot
      %end
  3. キックスタートファイルの場所を、PXE サーバーのブートローダー設定ファイルに追加します。

    APPEND initrd=/var/tftpboot/pxelinux/initrd.img inst.stage2=_URL/to/RHVH-ISO_ inst.ks=_URL/to/RHVH-ks_.cfg
  4. 『Red Hat Enterprise Linux インストールガイド』「PXE を使ってネットワークからインストールプログラムを起動する」の手順に従って、RHVH をインストールします。

4.2. Red Hat Enterprise Linux ホスト

4.2.1. Red Hat Enterprise Linux ホストのインストール

Red Hat Enterprise Linux ホストは、Red Hat Enterprise Linux Server および Red Hat Virtualization のサブスクリプションがアタッチされた、物理サーバー上の Red Hat Enterprise Linux 7 の標準的な基本インストールをベースにしています。

詳細なインストール手順は、『Red Hat Enterprise Linux 7 インストールガイド』を参照してください。

ホストは最低限の ホスト要件 を満たしている必要があります。

重要

ホストの BIOS 設定で仮想化が有効になっている必要があります。ホストの BIOS 設定の変更に関する情報については、そのホストのハードウェアのマニュアルを参照してください。

重要

サードパーティー製のウォッチドッグは、VDSM によって提供される watchdog デーモンを妨げる可能性があるので、Red Hat Enterprise Linux ホストにはインストールすべきではありません。

4.2.2. Red Hat Enterprise Linux ホストリポジトリーの有効化

Red Hat Enterprise Linux マシンをホストとして使用するには、システムをコンテンツ配信ネットワークに登録し、Red Hat Enterprise Linux Server および Red Hat Virtualization サブスクリプションをアタッチし、ホストのリポジトリーを有効にする必要があります。

手順

  1. コンテンツ配信ネットワークにシステムを登録します。プロンプトが表示されたら、カスタマーポータルのユーザー名とパスワードを入力します。

    # subscription-manager register
  2. Red Hat Enterprise Linux Server および Red Hat Virtualization のサブスクリプションプールを探し、プール ID を記録しておきます。

    # subscription-manager list --available
  3. 上記のプール ID を使用して、サブスクリプションをシステムにアタッチします。

    # subscription-manager attach --pool=poolid
    注記

    現在アタッチされているサブスクリプションを表示するには、以下のコマンドを実行します。

    # subscription-manager list --consumed

    有効なリポジトリーをすべて一覧表示するには、以下のコマンドを実行します。

    # yum repolist
  4. リポジトリーを設定します。

    # subscription-manager repos \
        --disable='*' \
        --enable=rhel-7-server-rpms \
        --enable=rhel-7-server-rhv-4-mgmt-agent-rpms \
        --enable=rhel-7-server-ansible-2-rpms

    IBM POWER8 (リトルエンディアン) ハードウェアに Red Hat Enterprise Linux 7 ホストをインストールする場合:

    # subscription-manager repos \
        --disable='*' \
        --enable=rhel-7-server-rhv-4-mgmt-agent-for-power-le-rpms \
        --enable=rhel-7-for-power-le-rpms

    IBM POWER9 (リトルエンディアン) ハードウェアに Red Hat Enterprise Linux 7 ホストをインストールする場合:

    # subscription-manager repos \
        --disable='*' \
        --enable=rhel-7-server-rhv-4-mgmt-agent-for-power-9-rpms \
        --enable=rhel-7-for-power-9-rpms
  5. 現在インストールされている全パッケージを最新の状態にします。

    # yum update
  6. マシンを再起動します。

4.2.3. Red Hat Enterprise Linux ホストへの Cockpit のインストール

ホストのリソースの監視および管理タスクの実施のために、Cockpit をインストールすることができます。

手順

  1. dashboard パッケージをインストールします。

    # yum install cockpit-ovirt-dashboard
  2. cockpit.socket サービスを有効にし、さらにサービスを起動します。

    # systemctl enable cockpit.socket
    # systemctl start cockpit.socket
  3. ファイアウォールで Cockpit がアクティブなサービスかどうかを確認します。

    # firewall-cmd --list-services

    一覧に cockpit が表示されているはずです。表示されていない場合には、root 権限で以下のコマンドを入力し、cockpit をサービスとしてファイアウォールに追加します。

    # firewall-cmd --permanent --add-service=cockpit

    --permanent オプションにより、cockpit サービスは再起動後もアクティブな状態を維持します。

https://HostFQDNorIP:9090 から Cockpit Web インターフェースにログインすることができます。

4.4. Red Hat Virtualization Manager への通常ホストの追加

Red Hat Virtualization 環境にホストを追加するには、仮想化のチェック、パッケージのインストール、およびブリッジの作成の各ステップをプラットフォームで完了する必要があるため、多少時間がかかります。

重要

静的 IPv6 アドレスを使用する管理ブリッジを作成する場合には、ホストを追加する前にネットワークマネージャーの制御をそのインターフェース設定 (ifcfg) ファイルで無効にします。詳しい情報は、「[RHV 4.3] Static IPv6 Address is lost on host deploy if NM manages the interface」を参照してください。

手順

  1. 管理ポータルから コンピュートホスト をクリックします。
  2. 新規作成 をクリックします。
  3. ドロップダウンリストを使用して、新規ホスト用の データセンター および ホストクラスター を選択します。
  4. 新規ホストの 名前ホスト名 を入力します。SSH ポート フィールドには、標準の SSH ポートであるポート 22 が自動入力されます。
  5. Manager がホストにアクセスするために使用する認証メソッドを選択します。

    • パスワード認証を使用するには、root ユーザーのパスワードを入力します。
    • または、SSH 公開鍵 フィールドに表示される鍵をホスト上の /root/.ssh/authorized_keys にコピーして、公開鍵認証を使用します。
  6. オプションとして、詳細パラメーター ボタンをクリックして、以下に示すホストの詳細設定を変更します。

    • ファイアウォールの自動設定を無効にする。
    • ホストの SSH フィンガープリントを追加し、セキュリティーを強化する。手動での追加または自動取得が可能です。
  7. ホストにサポート対象の電源管理カードが搭載されている場合には、オプションとして電源管理を設定することができます。電源管理の設定に関する情報については、『Administration Guide』「Host Power Management Settings Explained」を参照してください。
  8. OK をクリックします。

新規ホストが Installing のステータスでホスト一覧に表示され、通知ドロワー ( EventsIcon ) の イベント セクションでインストールの進捗状況を確認することができます。しばらくすると、ホストのステータスが Up に変わります。

第5章 Red Hat Virtualization 用ストレージの準備

新たな環境のストレージドメインとして使用するストレージを準備します。Red Hat Virtualization 環境には少なくとも 1 つのデータストレージドメインが必要ですが、さらに追加することを推奨します。

データドメインには、データセンター内の仮想マシンおよびテンプレートの仮想ハードディスクと OVF ファイルを格納します。このドメインは、アクティブな間は複数のデータセンター間で共有することはできません (ただし、データセンター間で移行することは可能です)。複数のストレージタイプのデータドメインを同じデータセンターに追加することは可能ですが、それらはすべてローカルドメインではなく、全ホストがアクセス可能なドメインであることが条件となります。

以下のストレージタイプのいずれかを使用することができます。

5.1. NFS ストレージの準備

Red Hat Enterprise Linux サーバー上でストレージドメインとして機能する NFS 共有を設定します。

NFS の準備および設定に関する情報は、『Red Hat Enterprise Linux 7 ストレージ管理ガイド』「NFS (Network File System)」を参照してください。

Red Hat Virtualization には、特定のシステムユーザーアカウントおよびシステムユーザーグループが必要です。これにより、Manager はストレージドメイン (エクスポートしたディレクトリー) にデータを保管することができます。以下の手順では、1 つのディレクトリーのパーミションを設定しています。Red Hat Virtualization のストレージドメインとして使用するすべてのディレクトリーについて、chown および chmod のステップを繰り返す必要があります。

手順

  1. kvm というグループを作成します。

    # groupadd kvm -g 36
  2. ユーザー vdsm を作成してグループ kvm に追加します。

    # useradd vdsm -u 36 -g 36
  3. エクスポートディレクトリーの所有権を 36:36 に設定すると、vdsm:kvm に所有権が付与されます。

    # chown -R 36:36 /exports/data
  4. 所有者に読み取り/書き込みアクセスを許可し、グループおよびその他のユーザーに読み取り/実行アクセスを許可するように、ディレクトリーのモードを変更します。

    # chmod 0755 /exports/data

5.2. iSCSI ストレージの準備

Red Hat Virtualization は、LUN で構成されるボリュームグループから作成されるストレージドメインである iSCSI ストレージをサポートします。ボリュームグループおよび LUN は、いずれも同時に複数のストレージドメインにアタッチすることはできません。

iSCSI ストレージの準備および設定に関する情報は、『Red Hat Enterprise Linux 7 ストレージ管理ガイド』「オンラインストレージ管理」を参照してください。

重要

ブロックストレージを使用する際、仮想マシンを Raw デバイスまたは直接 LUN にデプロイし、論理ボリュームマネージャーで管理する場合は、フィルターを作成してゲストの論理ボリュームを除外する必要があります。これにより、ホストの起動時にゲストの論理ボリュームがアクティブ化されるのを防ぐことができます。アクティブ化されると、論理ボリュームと論理ボリュームマネージャーのメタデータが同期しなくなり、データ破損が生じる可能性があります。詳細については、「RHV: Hosts boot with Guest LVs activated」を参照してください。

重要

現状、Red Hat Virtualization はブロックサイズ 4K のストレージはサポートしていません。ブロックストレージはレガシー (512b ブロック) モードで設定する必要があります。

重要

SAN ストレージから起動したホストがストレージへの接続を失うと、ストレージファイルシステムは読み取り専用になり、接続が回復した後もその状態が続きます。

パスが利用可能な状況であればブート LUN が必ず再接続されるように、SAN のルートファイルシステムに以下のドロップインマルチパス設定ファイルを追加してください。

# cat /etc/multipath/conf.d/host.conf
multipaths {
    multipath {
        wwid boot_LUN_wwid
        no_path_retry queue
    }

5.3. FCP ストレージの準備

Red Hat Virtualization は、既存の LUN で構成されるボリュームグループからストレージドメインを作成する方法で、SAN ストレージをサポートしています。ボリュームグループおよび LUN は、いずれも同時に複数のストレージドメインにアタッチすることはできません。

Red Hat Virtualization システムの管理者には Storage Area Networks (SAN) の概念に関する作業知識が必要になります。SAN は通常、ホストと外部の共有ストレージ間のトラフィックに Fibre Channel Protocol (FCP) を使用します。このため、SAN は FCP ストレージとも呼ばれています。

Red Hat Enterprise Linux での FCP またはマルチパスの準備および設定に関する情報は、『Red Hat Enterprise Linux 7 ストレージ管理ガイド』および『Red Hat Enterprise Linux 7 DM Multipath』を参照してください。

重要

ブロックストレージを使用する際、仮想マシンを Raw デバイスまたは直接 LUN にデプロイし、論理ボリュームマネージャーで管理する場合は、フィルターを作成してゲストの論理ボリュームを除外する必要があります。これにより、ホストの起動時にゲストの論理ボリュームがアクティブ化されるのを防ぐことができます。アクティブ化されると、論理ボリュームと論理ボリュームマネージャーのメタデータが同期しなくなり、データ破損が生じる可能性があります。詳細については、「RHV: Hosts boot with Guest LVs activated」を参照してください。

重要

現状、Red Hat Virtualization はブロックサイズ 4K のストレージはサポートしていません。ブロックストレージはレガシー (512b ブロック) モードで設定する必要があります。

重要

SAN ストレージから起動したホストがストレージへの接続を失うと、ストレージファイルシステムは読み取り専用になり、接続が回復した後もその状態が続きます。

パスが利用可能な状況であればブート LUN が必ず再接続されるように、SAN のルートファイルシステムに以下のドロップインマルチパス設定ファイルを追加してください。

# cat /etc/multipath/conf.d/host.conf
multipaths {
    multipath {
        wwid boot_LUN_wwid
        no_path_retry queue
    }

5.4. POSIX 準拠ファイルシステムストレージの準備

POSIX ファイルシステムのサポートにより、通常コマンドラインから手動でマウントするときと同じマウントオプションを使ってファイルシステムをマウントすることができます。この機能は、NFS、iSCSI、または FCP 以外を使用してマウントするストレージへのアクセスを可能にすることを目的としています。

Red Hat Virtualization でストレージドメインとして使用する POSIX 準拠のファイルシステムは、Global File System 2 (GFS2) 等のクラスター化したファイルシステムで、かつスパースファイルおよびダイレクト I/O をサポートしている必要があります。たとえば、Common Internet File System (CIFS) は、ダイレクト I/O をサポートしていないので、Red Hat Virtualization との互換性はありません。

POSIX 準拠ファイルシステムストレージの準備および設定に関する情報は、『Red Hat Enterprise Linux Global File System 2』を参照してください。

重要

POSIX 準拠ファイルシステムのストレージドメインを作成して、NFS ストレージを マウントしないでください。必ず、NFS ストレージドメインを作成してください。

5.5. ローカルストレージの準備

ホスト上にローカルストレージドメインをセットアップすることができます。ホストがローカルストレージを使用するように設定すると、そのホストは、他のホストを追加することができない新規データセンターとクラスターに自動的に追加されます。複数のホストで構成されるクラスターの場合は、全ホストが全ストレージドメインにアクセス可能である必要があり、ローカルストレージでは対応不可能です。単一ホストのクラスター内で作成された仮想マシンは、移行、フェンシング、スケジューリングはできません。

重要

Red Hat Virtualization Host (RHVH) の場合は、必ず / (ルート) とは異なるファイルシステム上にローカルストレージを定義すべきです。Red Hat では、アップグレード中のデータ喪失を防ぐために、別の論理ボリュームまたはディスクを使用することを推奨しています。

ローカルストレージの準備 (Red Hat Enterprise Linux ホスト向け)

  1. ホストで、ローカルストレージとして使用するディレクトリーを作成します。

    # mkdir -p /data/images
  2. vdsm ユーザー (UID 36) と kvm グループ (GID 36) がそのディレクトリーに読み取り/書き込みアクセスできるように、パーミッションを設定します。

    # chown 36:36 /data /data/images
    # chmod 0755 /data /data/images

ローカルストレージの準備 (Red Hat Virtualization Host 向け)

Red Hat では、以下のように論理ボリューム上に論理ストレージを作成することを推奨します。

  1. ローカルストレージディレクトリーを作成します。

    # mkdir /data
    # lvcreate -L $SIZE rhvh -n data
    # mkfs.ext4 /dev/mapper/rhvh-data
    # echo "/dev/mapper/rhvh-data /data ext4 defaults,discard 1 2" >> /etc/fstab
    # mount /data
  2. 新しいローカルストレージをマウントし、続いてパーミッションと所有者を変更します。

    # mount -a
    # chown 36:36 /data /rhvh-data
    # chmod 0755 /data /rhvh-data

5.6. Red Hat Gluster Storage の準備

Red Hat Gluster Storage の準備および設定に関する情報は、『Red Hat Gluster Storage Installation Guide』を参照してください。

Red Hat Virtualization でサポートされる Red Hat Gluster Storage のバージョンについては、「Red Hat Gluster Storage Version Compatibility and Support」を参照してください。

重要

Red Hat Virtualization 4.3 では、現在 Red Hat ハイパーコンバージドインフラストラクチャーはサポートされていません。

第6章 Red Hat Virtualization 用ストレージの追加

新たな環境にデータドメインとしてストレージを追加します。Red Hat Virtualization 環境には少なくとも 1 つのデータドメインが必要ですが、さらに追加することを推奨します。

前の手順で準備したストレージを追加します。

6.1. NFS ストレージの追加

この手順では、既存の NFS ストレージをデータドメインとして Red Hat Virtualization 環境にアタッチする方法について説明します。

ISO またはエクスポートドメインが必要な場合にも、この手順を使用します。ただし、ドメイン機能 の一覧から ISO または エクスポート を選択します。

手順

  1. 管理ポータルで ストレージドメイン をクリックします。
  2. 新規ドメイン をクリックします。
  3. ストレージドメインの 名前 を入力します。
  4. データセンタードメイン機能ストレージタイプ形式、および 使用するホスト のデフォルト値をそのまま使用します。
  5. ストレージドメインに使用する エクスポートパス を入力します。エクスポートパスは、123.123.0.10:/data (IPv4 の場合)、[2001:0:0:0:0:0:0:5db1]:/data (IPv6 の場合)、または domain.example.com:/data の形式で指定する必要があります。
  6. オプションで、詳細パラメーターを設定することが可能です。

    1. 詳細パラメーター をクリックします。
    2. 容量不足の警告 のフィールドに、パーセンテージ値を入力します。ストレージドメインの空き容量がこの値を下回ると、ユーザーに警告のメッセージが表示され、ログに記録されます。
    3. アクションをブロックする深刻な容量不足 のフィールドに GB 単位で値を入力します。ストレージドメインの空き容量がこの値を下回ると、ユーザーにエラーメッセージが表示され、ログに記録されます。容量を消費する新規アクションは、一時的であってもすべてブロックされます。
    4. 削除後にワイプするオプションを有効にするには、削除後にワイプ チェックボックスを選択します。このオプションは、ドメインの作成後に編集することが可能ですが、その場合にはすでに存在していたディスクの「削除後にワイプ」プロパティーは変更されません。
  7. OK をクリックします。

ディスクの準備が完了するまで新規 NFS データドメインのステータスは ロック と表示され、その後データセンターに自動的にアタッチされます。

6.2. iSCSI ストレージの追加

この手順では、既存の iSCSI ストレージをデータドメインとして Red Hat Virtualization 環境にアタッチする方法について説明します。

手順

  1. ストレージドメイン をクリックします。
  2. 新規ドメイン をクリックします。
  3. 新規ストレージドメインの 名前 を入力します。
  4. ドロップダウンリストから データセンター を選択します。
  5. ドメイン機能データ を、ストレージタイプiSCSI を、それぞれ選択します。
  6. 使用するホスト にアクティブなホストを選択します。

    重要

    ストレージドメインへの通信は、直接 Manager からではなく、選択したホストを介して行われます。したがって、ストレージドメインを設定する前には、全ホストがストレージデバイスにアクセスできる状態でなければなりません。

  7. Manager は iSCSI ターゲットを LUN に、または LUN を iSCSI ターゲットにマッピングすることができます。新規ドメイン ウィンドウでストレージタイプに iSCSI を選択すると、未使用の LUN が割り当てられた既知のターゲットが自動的に表示されます。ストレージを追加するのに使用するターゲットが表示されない場合には、ターゲットの検出機能を使用して検索することができます。表示されている場合には、次の手順に進んでください。

    1. ターゲットを検出 をクリックし、ターゲットの検出オプションを有効にします。Manager がターゲットを検出してログインすると、新規ドメイン ウィンドウに、その環境では未使用の LUN が割り当てられたターゲットが自動的に表示されます。

      注記

      環境の外部で使用されている LUN も表示されます。

      ターゲットを検出 のオプションを使用すると、多数のターゲットの LUN を追加したり、同じ LUN に複数のパスを追加したりすることができます。

    2. アドレス フィールドに iSCSI ホストの完全修飾ドメイン名または IP アドレスを入力します。
    3. ポート フィールドには、ターゲットを参照する際にホストに接続するポートを入力します。デフォルトは 3260 です。
    4. ストレージのセキュリティー保護に CHAP を使用している場合は、ユーザー認証 のチェックボックスを選択します。CHAP のユーザー名CHAP のパスワード を入力してください。

      注記

      REST API を使用して、特定ホストの iSCSI ターゲットに認証情報を定義することができます。詳しくは、『REST API Guide』「StorageServerConnectionExtensions: add」を参照してください。

    5. 検出 をクリックします。
    6. 検出結果から 1 つまたは複数のターゲットを選択し、各ターゲットの ログイン をクリックします。あるいは、全ターゲットにログイン をクリックします。

      重要

      複数のパスのアクセスが必要な場合には、すべての必要なパスを通してターゲットを検出してログインするようにしてください。ストレージドメインを変更してさらにパスを追加する方法は、現在サポートされていません。

  8. 対象のターゲットの横に表示されている + ボタンをクリックします。エントリーが展開され、ターゲットにアタッチされている未使用の LUN がすべて表示されます。
  9. ストレージドメインの作成に使用する各 LUN のチェックボックスにチェックを入れます。
  10. オプションで、詳細パラメーターを設定することが可能です。

    1. 詳細パラメーター をクリックします。
    2. 容量不足の警告 のフィールドに、パーセンテージ値を入力します。ストレージドメインの空き容量がこの値を下回ると、ユーザーに警告のメッセージが表示され、ログに記録されます。
    3. アクションをブロックする深刻な容量不足 のフィールドに GB 単位で値を入力します。ストレージドメインの空き容量がこの値を下回ると、ユーザーにエラーメッセージが表示され、ログに記録されます。容量を消費する新規アクションは、一時的であってもすべてブロックされます。
    4. 削除後にワイプするオプションを有効にするには、削除後にワイプ チェックボックスを選択します。このオプションは、ドメインの作成後に編集することが可能ですが、その場合にはすでに存在していたディスクの「削除後にワイプ」プロパティーは変更されません。
    5. 削除後に破棄 チェックボックスを選択して、削除後に破棄のオプションを有効化します。このオプションは、ドメインの作成後に編集できます。また、このオプションを利用できるのは、ブロックストレージドメインのみです。
  11. OK をクリックします。

同じターゲットに対して複数のストレージ接続パスを設定している場合には、『Administration Guide』の「Configuring iSCSI Multipathing」に記載の手順に従って、iSCSI のボンディング設定を完了してください。

現在のストレージネットワークを iSCSI ボンディングに移行するには、『Administration Guide』の「Migrating a Logical Network to an iSCSI Bond」を参照してください。

6.3. FCP ストレージの追加

この手順では、既存の FCP ストレージをデータドメインとして Red Hat Virtualization 環境にアタッチする方法について説明します。

手順

  1. ストレージドメイン をクリックします。
  2. 新規ドメイン をクリックします。
  3. ストレージドメインの 名前 を入力します。
  4. ドロップダウンリストから FCP データセンター を選択します。

    適切な FCP データセンターがない場合には (none) を選択します。

  5. ドロップダウンリストから ドメイン機能 および ストレージタイプ を選択します。選択したデータセンターとの互換性がないストレージドメインタイプは選択できません。
  6. 使用するホスト のフィールドでアクティブなホストを 1 台選択します。データセンターで初めて作成するデータドメインでなければ、そのデータセンターの SPM ホストを選択する必要があります。

    重要

    ストレージドメインへの通信はすべて、Red Hat Virtualization Manager から直接ではなく、選択したホストを介して行われます。システムには、アクティブなホストが少なくとも 1 台存在し、選択したデータセンターにアタッチされている必要があります。ストレージドメインを設定する前には、全ホストがストレージデバイスにアクセスできる状態でなければなりません。

  7. 新規ドメイン ウィンドウで、ストレージタイプに ファイバーチャネル を選択した場合は、未使用の LUN が割り当てられた既知のターゲットが自動的に表示されます。LUN ID チェックボックスを選択し、使用可能な LUN をすべて選択します。
  8. オプションで、詳細パラメーターを設定することが可能です。

    1. 詳細パラメーター をクリックします。
    2. 容量不足の警告 のフィールドに、パーセンテージ値を入力します。ストレージドメインの空き容量がこの値を下回ると、ユーザーに警告のメッセージが表示され、ログに記録されます。
    3. アクションをブロックする深刻な容量不足 のフィールドに GB 単位で値を入力します。ストレージドメインの空き容量がこの値を下回ると、ユーザーにエラーメッセージが表示され、ログに記録されます。容量を消費する新規アクションは、一時的であってもすべてブロックされます。
    4. 削除後にワイプするオプションを有効にするには、削除後にワイプ チェックボックスを選択します。このオプションは、ドメインの作成後に編集することが可能ですが、その場合にはすでに存在していたディスクの「削除後にワイプ」プロパティーは変更されません。
    5. 削除後に破棄 チェックボックスを選択して、削除後に破棄のオプションを有効化します。このオプションは、ドメインの作成後に編集できます。また、このオプションを利用できるのは、ブロックストレージドメインのみです。
  9. OK をクリックします。

使用準備中、新規 FCP データドメインは ロック のステータスとなります。準備が整った時点で、自動的にデータセンターにアタッチされます。

6.4. POSIX 準拠ファイルシステムストレージの追加

この手順では、既存の POSIX 準拠ファイルシステムストレージをデータドメインとして Red Hat Virtualization 環境にアタッチする方法について説明します。

手順

  1. ストレージドメイン をクリックします。
  2. 新規ドメイン をクリックします。
  3. ストレージドメインの 名前 を入力します。
  4. このストレージドメインと関連づける データセンター を選択します。選択したデータセンターのタイプは、POSIX (POSIX 準拠 FS) でなければなりません。または、(none) を選択します。
  5. ドメイン機能 ドロップダウンリストから データ を、ストレージタイプ ドロップダウンリストから POSIX 準拠 FS を、それぞれ選択します。

    該当する場合には、ドロップダウンメニューから 形式 を選択します。

  6. 使用するホスト のドロップダウンリストからホストを選択します。
  7. 通常 mount コマンドで指定するように、POSIX ファイルシステムへの パス を入力します。
  8. 通常 -t 引数を使用して mount コマンドで指定するように、VFS タイプ を入力します。有効な VFS タイプの一覧については、man mount で確認してください。
  9. 通常 -o 引数を使用して mount コマンドで指定するように、追加の マウントオプション を入力します。このマウントオプションはコンマ区切りで提示してください。有効なマウントオプションの一覧については、man mount で確認してください。
  10. オプションで、詳細パラメーターを設定することが可能です。

    1. 詳細パラメーター をクリックします。
    2. 容量不足の警告 のフィールドに、パーセンテージ値を入力します。ストレージドメインの空き容量がこの値を下回ると、ユーザーに警告のメッセージが表示され、ログに記録されます。
    3. アクションをブロックする深刻な容量不足 のフィールドに GB 単位で値を入力します。ストレージドメインの空き容量がこの値を下回ると、ユーザーにエラーメッセージが表示され、ログに記録されます。容量を消費する新規アクションは、一時的であってもすべてブロックされます。
    4. 削除後にワイプするオプションを有効にするには、削除後にワイプ チェックボックスを選択します。このオプションは、ドメインの作成後に編集することが可能ですが、その場合にはすでに存在していたディスクの「削除後にワイプ」プロパティーは変更されません。
  11. OK をクリックします。

6.5. ローカルストレージの追加

ホストにローカルストレージを追加すると、ホストが新規のデータセンターとクラスターに配置されます。ローカルストレージ設定ウィンドウは、データセンター、クラスター、ストレージの作成を 1 つのプロセスにまとめています。

手順

  1. コンピュートホスト をクリックし、ホストを選択します。
  2. 管理メンテナンス をクリックし、OK をクリックします。
  3. 管理ローカルストレージを設定 をクリックします。
  4. データセンタークラスターストレージ フィールドの横にある 編集 ボタンをクリックし、ローカルのストレージドメインを設定して名前を付けます。
  5. 文字入力フィールドにローカルストレージへのパスを設定します。
  6. 該当する場合には、最適化 タブをクリックして新規ローカルストレージクラスターのメモリー最適化ポリシーを設定します。
  7. OK をクリックします。

ホストが、自己のデータセンター内でオンラインになります。

6.6. Red Hat Gluster Storage の追加

Red Hat Virtualization で Red Hat Gluster Storage を使用するには、『Configuring Red Hat Virtualization with Red Hat Gluster Storage』を参照してください。

Red Hat Virtualization でサポートされる Red Hat Gluster Storage のバージョンについては、「Red Hat Gluster Storage Version Compatibility and Support」を参照してください。

重要

Red Hat Virtualization 4.3 では、現在 Red Hat ハイパーコンバージドインフラストラクチャーはサポートされていません。

付録A Red Hat Virtualization Manager をオフラインでインストールするためのローカルリポジトリーの設定

コンテンツ配信ネットワークに直接接続できないシステムに Red Hat Virtualization Manager をインストールするには、インターネットアクセスのあるシステムに必要なパッケージをダウンロードしてから、オフラインの Manager マシンと共有可能なリポジトリーを作成します。リポジトリーをホストするシステムはパッケージのインストール先となるクライアントシステムと同じネットワークに接続されている必要があります。

前提条件

  • コンテンツ配信ネットワークへアクセスできるシステムにインストールされた Red Hat Enterprise Linux 7 Server。このシステムは、必要なすべてのパッケージをダウンロードし、それらのパッケージをオフラインのシステムに配布します。
  • 十分なディスクの空き容量があること。この手順では、多数のパッケージをダウンロードするため、ディスクの空き容量は最大 50 GB 必要になります。

オンラインのシステムで Red Hat Virtualization Manager のリポジトリーを有効にします。

Red Hat Virtualization Manager リポジトリーの有効化

Red Hat Subscription Manager でシステムを登録し、Red Hat Virtualization Manager のサブスクリプションをアタッチし、Manager のリポジトリーを有効にします。

手順

  1. コンテンツ配信ネットワークにシステムを登録します。プロンプトが表示されたら、カスタマーポータルのユーザー名とパスワードを入力します。

    # subscription-manager register
    注記

    IPv6 ネットワークを使用していて IPv6 から IPv4 への (6to4) リレーを使用することができない、または使用する必要がある場合には、--baseurl オプションを追加して IPv6 互換の CDN ホストを使用することができます (subscription-manager register --baseurl=https://cdn6.redhat.com)。

  2. Red Hat Virtualization Manager のサブスクリプションプールを探し、プール ID を記録しておきます。

    # subscription-manager list --available
  3. 上記のプール ID を使用して、サブスクリプションをシステムにアタッチします。

    # subscription-manager attach --pool=pool_id
    注記

    現在アタッチされているサブスクリプションを表示するには、以下のコマンドを実行します。

    # subscription-manager list --consumed

    有効なリポジトリーをすべて一覧表示するには、以下のコマンドを実行します。

    # yum repolist
  4. リポジトリーを設定します。

    # subscription-manager repos \
        --disable='*' \
        --enable=rhel-7-server-rpms \
        --enable=rhel-7-server-supplementary-rpms \
        --enable=rhel-7-server-rhv-4.3-manager-rpms \
        --enable=rhel-7-server-rhv-4-manager-tools-rpms \
        --enable=rhel-7-server-ansible-2-rpms \
        --enable=jb-eap-7.2-for-rhel-7-server-rpms

オフラインリポジトリーの設定

  1. インターネットに接続されていないサーバーは、ファイル転送プロトコル (FTP) を使用して他のシステムのソフトウェアリポジトリーにアクセスすることができます。FTP リポジトリーを作成するには、vsftpd をインストールおよび設定します。

    1. vsftpd パッケージをインストールします。

      # yum install vsftpd
    2. vsftpd サービスを起動し、さらにサービスがブート時に起動されるようにします。

      # systemctl start vsftpd.service
      # systemctl enable vsftpd.service
    3. /var/ftp/pub/ ディレクトリー内にサブディレクトリーを作成します。ここから、ダウンロードしたパッケージを提供します。

      # mkdir /var/ftp/pub/rhvrepo
  2. 設定した全ソフトウェアリポジトリーから rhvrepo ディレクトリーにパッケージをダウンロードします。これには、システムにアタッチしたコンテンツ配信ネットワークの全サブスクリプションプール用リポジトリーとローカルで設定したあらゆるリポジトリーが含まれます。

    # reposync -l -p /var/ftp/pub/rhvrepo

    このコマンドにより、多数のパッケージがダウンロードされるため、完了するには時間かかります。-l のオプションにより、yum プラグインのサポートが有効化されます。

  3. createrepo パッケージをインストールします。

    # yum install createrepo
  4. /var/ftp/pub/rhvrepo 下で、パッケージがダウンロードされた各サブディレクトリーにリポジトリーメタデータを作成します。

    # for DIR in find /var/ftp/pub/rhvrepo -maxdepth 1 -mindepth 1 -type d; do createrepo $DIR; done;
  5. リポジトリーファイルを作成して、Manager のインストール先となるオフラインマシンの /etc/yum.repos.d/ ディレクトリーにコピーします。

    設定ファイルは、手動またはスクリプトを使用して作成することができます。リポジトリーをホストしているシステムで、以下のスクリプトを実行します。baseurlADDRESS はリポジトリーをホストしているシステムの IP アドレスまたは FQDN に置き換えます。

    #!/bin/sh
    
    REPOFILE="/etc/yum.repos.d/rhev.repo"
    echo -e " " > $REPOFILE
    
    for DIR in `find /var/ftp/pub/rhvrepo -maxdepth 1 -mindepth 1 -type d`;
    do
        echo -e "[`basename $DIR`]"	>> $REPOFILE
        echo -e "name=`basename $DIR`" >> $REPOFILE
        echo -e "baseurl=ftp://_ADDRESS_/pub/rhvrepo/`basename $DIR`" >> $REPOFILE
        echo -e "enabled=1" >> $REPOFILE
        echo -e "gpgcheck=0" >> $REPOFILE
        echo -e "\n" >> $REPOFILE
    done;

「Red Hat Virtualization Manager の設定」に戻ります。パッケージは、コンテンツ配信ネットワークからではなく、ローカルリポジトリーからインストールされます。

付録B 別のマシンへの Websocket プロキシーのインストール

重要

Websocket プロキシーおよび noVNC は、テクノロジープレビュー機能としてのみ提供されています。テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat では実稼働環境での使用を推奨していません。これらの機能は、近々発表予定の製品機能をリリースに先駆けてご提供することにより、開発プロセスの中でお客様に機能性のテストとフィードバックをしていただくことを目的としています。詳しい情報は、「テクノロジプレビュー機能のサポート範囲」を参照してください。

Websocket プロキシーにより、ユーザーは noVNC コンソールを介して仮想マシンに接続することができます。noVNC クライアントは Websocket を使用して VNC データを渡しますが、QEMU の VNC サーバーには Websocket サポートがないため、Websocket プロキシーはクライアントと VNC サーバーの間に配置する必要があります。プロキシーは、Manager マシンなど、ネットワークにアクセス可能なマシンで実行可能です。

セキュリティーおよびパフォーマンスの理由から、ユーザーは別のマシンで Websocket プロキシーを設定することを推奨します。

手順

  1. Websocket プロキシーをインストールします。

    # yum install ovirt-engine-websocket-proxy
  2. engine-setup コマンドを実行して Websocket プロキシーを設定します。

    # engine-setup
    注記

    rhvm パッケージもインストールした場合には、このホストに Manager (Engine) を設定するか聞かれた場合に No を選択してください。

  3. Enter キーを押して、engine-setup がマシンに Websocket プロキシーサーバーを設定できるようにします。

    Configure WebSocket Proxy on this machine? (Yes, No) [Yes]:
  4. Enter キーを押して自動検出されたホスト名をそのまま使用するか、別のホスト名を入力して Enter キーを押します。仮想化ホストを使用している場合には、自動的に検出されたホスト名が間違っている可能性がある点に注意してください。

    Host fully qualified DNS name of this server [host.example.com]:
  5. Enter キーを押して、engine-setup がファイアウォールを設定して外部との通信に必要なポートを開放できるようにします。engine-setup でのファイアウォール設定の変更を許可しない場合には、手動で必要なポートを開放する必要があります。

    Setup can automatically configure the firewall on this system.
    Note: automatic configuration of the firewall may overwrite current settings.
    Do you want Setup to configure the firewall? (Yes, No) [Yes]:
  6. Manager マシンの完全修飾ドメイン名を入力して Enter キーを押します。

    Host fully qualified DNS name of the engine server []: manager.example.com
  7. Enter キーを押して、engine-setup が Manager マシンでアクションを実行するのを許可するか、2 を押して手動でアクションを実行してください。

    Setup will need to do some actions on the remote engine server. Either automatically, using ssh as root to access it, or you will be prompted to manually perform each such action.
    Please choose one of the following:
    1 - Access remote engine server using ssh as root
    2 - Perform each action manually, use files to copy content around
    (1, 2) [1]:
    1. Enter キーを押してデフォルトの SSH ポート番号をそのまま使用するか、Manager マシンのポート番号を入力します。

      ssh port on remote engine server [22]:
    2. Manager マシンにログインするための root パスワードを入力して Enter キーを押します。

      root password on remote engine server engine_host.example.com:
  8. 現在の設定と異なる場合には、iptables のルールを確認するかどうかを選択します。

    Generated iptables rules are different from current ones.
    Do you want to review them? (Yes, No) [No]:
  9. Enter キーを押して構成設定を確定します。

    --== CONFIGURATION PREVIEW ==--
    
    Firewall manager                        : iptables
    Update Firewall                         : True
    Host FQDN                               : host.example.com
    Configure WebSocket Proxy               : True
    Engine Host FQDN                        : engine_host.example.com
    
    Please confirm installation settings (OK, Cancel) [OK]:

    Manager が設定済みの Websocket プロキシーを使用するように設定する際の説明が表示されます。

    Manual actions are required on the engine host
    in order to enroll certs for this host and configure the engine about it.
    
    Please execute this command on the engine host:
       engine-config -s WebSocketProxy=host.example.com:6100
    and than restart the engine service to make it effective
  10. Manager マシンへログインして、表示された説明に沿って操作を行います。

    # engine-config -s WebSocketProxy=host.example.com:6100
    # systemctl restart ovirt-engine.service

付録C PCI パススルーを有効にするためのホストの設定

PCI パススルーを有効化すると、デバイスが仮想マシンに直接アタッチされているかのように、ホストのデバイスを仮想マシンで使用することができます。PCI パススルー機能を有効化するには、仮想化拡張機能および IOMMU 機能を有効化する必要があります。以下の手順では、ホストを再起動する必要があります。すでにホストが Manager にアタッチされている場合には、まずホストをメンテナンスモードに設定してください。

前提条件

  • ホストハードウェアが PCI デバイスパススルーおよび割り当ての要件を満たしていることを確認してください。詳しい情報は、『Planning and Prerequisites Guide』の「PCI Device Requirements」参照してください。

PCI パススルーを有効にするためのホストの設定

  1. BIOS の仮想化拡張機能および IOMMU 拡張機能を有効化してください。詳しい情報については、『Red Hat Enterprise Linux 仮想化の導入および管理ガイド』「BIOS での Intel VT-x と AMD-V の仮想化ハードウェア拡張の有効化」を参照してください。
  2. ホストを Manager に追加する際に ホストデバイスパススルー & SR-IOV のチェックボックスを選択するか、手動で grub 設定ファイルを編集して、カーネルの IOMMU フラグを有効化します。

  3. GPU パススルーを有効にするには、ホストとゲストシステムの両方で追加の設定手順を実行する必要があります。詳しい情報については、『Administration Guide』「Preparing Host and Guest Systems for GPU Passthrough」を参照してください。

IOMMU の手動での有効化

  1. grub 設定ファイルを編集して IOMMU を有効化します。

    注記

    IBM POWER8 ハードウェアを使用している場合は、IOMMU がデフォルトで有効化されているのでこの手順は飛ばしてください。

    • Intel の場合はマシンを起動して grub 設定ファイルの GRUB_CMDLINE_LINUX 行の末尾に intel_iommu=on を追記してください。

      # vi /etc/default/grub
      ...
      GRUB_CMDLINE_LINUX="nofb splash=quiet console=tty0 ... intel_iommu=on
      ...
    • AMD の場合はマシンを起動して grub 設定ファイルの GRUB_CMDLINE_LINUX 行の末尾に amd_iommu=on を追記してください。

      # vi /etc/default/grub
      ...
      GRUB_CMDLINE_LINUX="nofb splash=quiet console=tty0 ... amd_iommu=on
      ...
      注記

      intel_iommu=on または amd_iommu=on が機能する場合は、iommu=pt または amd_iommu=pt を追加してみてください。pt オプションにより、パススルーで使用するデバイスの IOMMU のみが有効化されて、ホストのパフォーマンスが向上しますが、このオプションはすべてのハードウェアでサポートされるわけではありません。pt オプションがお使いのホストで機能しない場合には、以前のオプションに戻してください。

      ハードウェアが割り込みの再マッピングをサポートしていないためにパススルーが失敗する場合は、仮想マシンが信頼できるのであれば allow_unsafe_interrupts オプションを有効化することも検討してください。allow_unsafe_interrupts を有効化すると、ホストは仮想マシンからの MSI 攻撃に晒されることになるため、このオプションはデフォルトで有効化されていません。オプションを有効化するには以下のように設定してください。

      # vi /etc/modprobe.d
      options vfio_iommu_type1 allow_unsafe_interrupts=1
  2. grub.cfg ファイルをリフレッシュしてからホストを再起動し、変更を有効にします。

    # grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg
    # reboot

SR-IOV を有効にし専用の仮想 NIC を仮想マシンに割り当てるには、「How to enable host device passthrough and SR-IOV to allow assigning dedicated virtual NICs to virtual machines in RHV」を参照してください。

付録D Red Hat Virtualization Manager の削除

engine-cleanup コマンドを使用して、Red Hat Virtualization Manager の特定またはすべてのコンポーネントを削除することができます。

注記

Manager データベースのバックアップおよび PKI キーや設定の圧縮アーカイブは常に自動で作成されます。これらのファイルは、/var/lib/ovirt-engine/backups/ に配置されており、ファイル名に日付ならびにそれぞれ engine- および engine-pki- が含まれています。

手順

  1. Manager マシンで以下のコマンドを実行します。

    # engine-cleanup
  2. Red Hat Virtualization Manager コンポーネントをすべて削除するかどうかを確認するプロンプトが表示されます。

    • 全コンポーネントを削除するには、Yes と入力してから Enter キーを押します。

      Do you want to remove all components? (Yes, No) [Yes]:
    • 削除するコンポーネントを選択するには、No と入力して Enter キーを押します。各コンポーネントについて保持するか削除するかを個別に選択することができます。

      Do you want to remove Engine database content? All data will be lost (Yes, No) [No]:
      Do you want to remove PKI keys? (Yes, No) [No]:
      Do you want to remove PKI configuration? (Yes, No) [No]:
      Do you want to remove Apache SSL configuration? (Yes, No) [No]:
  3. この段階でも Red Hat Virtualization Manager の削除を中止することができます。削除を続行した場合には、ovirt-engine サービスが停止し、選択したオプションに従って環境の設定が削除されます。

    During execution engine service will be stopped (OK, Cancel) [OK]:
    ovirt-engine is about to be removed, data will be lost (OK, Cancel) [Cancel]:OK
  4. Red Hat Virtualization パッケージを削除します。

    # yum remove rhvm* vdsm-bootstrap