Red Hat Training
A Red Hat training course is available for Red Hat Virtualization
6.13.6. RHEL 5 Xen ホストからの仮想マシンのインポート
仮想マシンを Red Hat Enterprise Linux 5 上のXen から Red Hat Virtualization 環境にインポートします。Red Hat Virtualization は、V2V を使用して QCOW2 または raw 仮想マシンディスク形式をインポートします。
virt-v2v
パッケージは、少なくとも 1 つのホスト (この手順ではプロキシーホストと呼ばれる) にインストールする必要があります。Red Hat Virtualization Host (RHVH) では、virt-v2v
パッケージがデフォルトで利用でき、Red Hat Virtualization 環境に追加されると、Red Hat Enterprise Linux ホストに VDSM の依存関係としてインストールされます。Red Hat Enterprise Linux ホストは、Red Hat Enterprise Linux 7.2 以降である必要があります。
RHEL 5 Xen ホストから Windows 仮想マシンをインポートし、VirtIO デバイスを使用する場合は、仮想マシンをインポートする前に VirtIO ドライバーをインストールします。ドライバーがインストールされていない場合、インポート後に仮想マシンが起動しないことがあります。
VirtIO ドライバーは virtio-win.iso または xmvn- tools-setup.iso からインストールできます。詳しくは 「Windows へのゲストエージェントおよびドライバーのインストール」 をご覧ください。
VirtIO ドライバーを使用していない場合は、最初に起動する前に仮想マシンの設定を確認し、VirtIO デバイスが使用されていないことを確認します。
ppc64le アーキテクチャーでは virt-v2v
パッケージが利用できず、これらのホストはプロキシーホストとして使用できません。
インポート操作には、同じアーキテクチャーを共有する仮想マシンのみを含めることができます。インポートする仮想マシンのアーキテクチャーが異なる場合、警告が表示され、同じアーキテクチャーを持つ仮想マシンのみが含まれるように選択を変更するようにプロンプトが表示されます。
インポートが失敗した場合は、/var/log/vdsm/import/ にある関連するログファイルと、プロキシホストの /var/log/vdsm/vdsm.log で詳細を確認してください。
RHEL 5 Xen からの仮想マシンのインポート
- 仮想マシンをシャットダウンします。インポートプロセス中に Xen を介して仮想マシンを起動すると、データが破損する可能性があります。
プロキシーホストと RHEL 5 ホスト間の公開鍵認証を有効にします。
プロキシーホストにログインし、vdsm ユーザーの SSH キーを生成します。
# sudo -u vdsm ssh-keygen
vdsm ユーザーの公開鍵を RHEL 5 Xen ホストにコピーします。
# sudo -u vdsm ssh-copy-id root@xenhost.example.com
RHEL 5 Xen ホストにログインして、ログインが正常に機能していることを確認します。
# sudo -u vdsm ssh root@xenhost.example.com
- 管理ポータルにログインします。
- Compute → Virtual Machinesをクリックします。
- More Actions → Import をクリックして、Import Virtual Machine(s) ウィンドウを開きます。
- プロキシーホストが含まれる Data Center を選択します。
- Source ドロップダウンリストから XEN (via RHEL) を選択します。
- 必要に応じて、ドロップダウンリストから RHEL 5 Xen のExternal Provider を選択します。URI には、正しい URI が事前に入力されます。詳細は、『 Administration Guide 』 の 「 Adding a RHEL 5 Xen Host as a Virtual Machine Provider 」 を参照してください。
-
RHEL 5 Xen ホストの URI を入力します。必要な形式は事前に入力されています。
<hostname>
を RHEL 5 Xen ホストのホスト名に置き換えます。 - Proxy Host ドロップダウンリストからプロキシーホストを選択します。
- Load をクリックして、インポートできる RHEL 5 Xen ホスト上の仮想マシンを一覧表示します。
Virtual Machines on Source 一覧から仮想マシンを 1 つ以上選択し、矢印を使用してこれを Virtual Machines to Import 一覧に移動します。
注記現在の制限により、ブロックデバイスを持つ Xen 仮想マシンは Virtual Machines on Source のリストに表示されません。それらは手動でインポートする必要があります。RHEL 5 Xen ホストからのブロックベースの仮想マシンのインポートを参照してください。
- Next をクリックします。
- 仮想マシンが存在する Cluster を選択します。
- 仮想マシンの CPU Profile を選択します。
Allocation Policy および Storage Domain リストを使用して、仮想マシンが使用するディスクがシンプロビジョニングされるかまたは事前割り当てされるかどうかを選択します。また、ディスクが保存されるストレージドメインを選択します。
注記ターゲットストレージドメインはファイルベースのドメインである必要があります。現在の制限により、ブロックベースのドメインを指定すると、V2V 操作が失敗します。
仮想マシンの名前の横に警告記号が表示される場合や、VM in System 列にチェックマークがある場合は、Cloneチェックボックスを選択して仮想マシンのクローンを作成します。
注記仮想マシンのクローンを作成すると、名前および MAC アドレスが変更され、すべてのディスクのクローンが作成され、すべてのスナップショットが削除されます。
- OK をクリックして、仮想マシンをインポートします。
仮想マシンの CPU タイプは、インポート先のクラスターの CPU タイプと同じである必要があります。管理ポータルでクラスターの CPU Type を表示するには、以下を実行します。
- Compute → Clusters をクリックします。
- クラスターを選択します。
- Edit をクリックします。
- 全般 タブをクリックします。
仮想マシンの CPU タイプが異なる場合は、インポートされた仮想マシンの CPU タイプを設定します。
- Compute → Virtual Machinesをクリックします。
- 仮想マシンを選択します。
- Edit をクリックします。
- System タブをクリックします。
- Advanced Parameters 矢印をクリックします。
- Custom CPU Type を指定して、OK をクリックします。
RHEL 5 Xen ホストからのブロックベースの仮想マシンのインポート
プロキシーホストと RHEL 5 ホスト間の公開鍵認証を有効にします。
プロキシーホストにログインし、vdsm ユーザーの SSH キーを生成します。
# sudo -u vdsm ssh-keygen
vdsm ユーザーの公開鍵を RHEL 5 Xen ホストにコピーします。
# sudo -u vdsm ssh-copy-id root@xenhost.example.com
RHEL 5 Xen ホストにログインして、ログインが正常に機能していることを確認します。
# sudo -u vdsm ssh root@xenhost.example.com
- エクスポートドメインをアタッチします。詳細は、『 Administration Guide 』 の 「 Attaching an Existing Export Domain to a Data Center 」 を参照してください。
プロキシーホストで、RHEL 5 Xen ホストから仮想マシンをコピーします。
# virt-v2v-copy-to-local -ic xen+ssh://root@xenhost.example.com vmname
仮想マシンを libvirt XML に変換し、ファイルをエクスポートドメインに移動します。
# virt-v2v -i libvirtxml vmname.xml -o rhev -of raw -os storage.example.com:/exportdomain
- 管理ポータルで Storage → Domains をクリックし、エクスポートドメインの名前をクリックし、詳細ビューの VM Import タブをクリックして、仮想マシンがエクスポートドメインにあることを確認します。
- 仮想マシンを移行先のデータドメインにインポートします。詳しくは 「エクスポートドメインからの仮想マシンのインポート」 をご覧ください。