Red Hat Training

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第3章 Windows 仮想マシンのインストール

本章では、Windows 仮想マシンのインストールに必要な手順を説明します。

  1. オペレーティングシステムをインストールする空の仮想マシンを作成します。
  2. ストレージ用の仮想ディスクを追加します。
  3. 仮想マシンをネットワークに接続するためのネットワークインターフェースを追加します。
  4. オペレーティングシステムのインストール時に、VirtIO 用に最適化されたデバイスドライバーをインストールできるように、virtio-win.vfd ディスケットを仮想マシンにアタッチします。
  5. 仮想マシンにオペレーティングシステムをインストールします。手順については、お使いのオペレーティングシステムのドキュメントを参照してください。
  6. 仮想マシンの追加機能用に、ゲストエージェントおよびドライバーをインストールします。

これらの手順をすべて完了したら、新しい仮想マシンが機能し、タスクを実行する準備が整います。

3.1. Run Once オプションを使用した仮想マシンの起動

3.1.1. VirtIO 用に最適化されたハードウェアへの Windows のインストール

virtio-win.vfd ディスケットを仮想マシンにアタッチして、Windows のインストール時に VirtIO 用に最適化されたディスクおよびネットワークデバイスドライバーをインストールします。これらのドライバーは、エミュレートされたデバイスドライバーよりもパフォーマンスが向上します。

Run once オプションを使用して、New Virtual Machine ウィンドウで定義された Boot Options とは異なる 1 度限りのブートで、ディスケットをアタッチします。この手順では、Red Hat VirtIO ネットワークインターフェースおよび VirtIO インターフェースを使用するディスクを仮想マシンに追加したと仮定しています。

注記

virtio-win.vfd ディスクは、Manager サーバーでホストされる ISO ストレージドメインに自動的に配置されます。データストレージドメインに手動でアップロードできます。詳細は、『 Administration Guide 』 の 「 Uploading Images to a Data Storage Domain 」 を参照してください。

Windows インストール時の VirtIO ドライバーのインストール

  1. ComputeVirtual Machines をクリックし、仮想マシンを選択します。
  2. RunRun Once をクリックします。
  3. Boot Options メニューを展開します。
  4. Attach Floppy チェックボックスを選択し、ドロップダウンリストから virtio-win.vfd を選択します。
  5. Attach CD チェックボックスを選択し、ドロップダウンリストから必要な Windows ISO を選択します。
  6. CD-ROMBoot Sequence フィールドの一番上に移動します。
  7. 必要に応じて残りの Run Once オプションを設定します。詳細は、「Run once ウィンドウの設定についての説明」 を参照してください。
  8. OK をクリックします。

仮想マシンの ステータスUp に変更され、オペレーティングシステムのインストールが開始されます。仮想マシンが自動的に表示されない場合は、仮想マシンのコンソールを開きます。

Windows のインストールには、インストールプロセスの初期段階で追加のドライバーを読み込むオプションが含まれます。このオプションを使用して、仮想マシンに A: としてアタッチされた virtio-win.vfd ディスケットからドライバーを読み込みます。サポートされる各仮想マシンのアーキテクチャーおよび Windows バージョンごとに、ディスクに最適化されたハードウェアデバイスドライバーが含まれるフォルダーがあります。

3.1.2. 仮想マシンのコンソールを開く

リモートビューアーを使用して仮想マシンに接続します。

仮想マシンへの接続

  1. リモートビューアーがまだインストールされていない場合は、インストールします。「コンソールコンポーネントのインストール」 を参照してください。
  2. ComputeVirtual Machines をクリックし、仮想マシンを選択します。
  3. Console をクリックします。

    • 接続プロトコルが SPICE に設定されている場合、仮想マシンのコンソールウィンドウが自動的に開きます。
    • 接続プロトコルが VNC に設定されている場合は、console.vv ファイルがダウンロードされます。ファイルをクリックすると、仮想マシンのコンソールウィンドウが自動的に開きます。
注記

自動的に仮想マシンに接続するようにシステムを設定できます。「仮想マシンへの自動接続」を参照してください。