Red Hat Training
A Red Hat training course is available for Red Hat Virtualization
第3章 Windows 仮想マシンのインストール
本章では、Windows 仮想マシンのインストールに必要な手順を説明します。
- オペレーティングシステムをインストールする空の仮想マシンを作成します。
- ストレージ用の仮想ディスクを追加します。
- 仮想マシンをネットワークに接続するためのネットワークインターフェースを追加します。
- オペレーティングシステムのインストール時に、VirtIO 用に最適化されたデバイスドライバーをインストールできるように、virtio-win.vfd ディスケットを仮想マシンにアタッチします。
- 仮想マシンにオペレーティングシステムをインストールします。手順については、お使いのオペレーティングシステムのドキュメントを参照してください。
- 仮想マシンの追加機能用に、ゲストエージェントおよびドライバーをインストールします。
これらの手順をすべて完了したら、新しい仮想マシンが機能し、タスクを実行する準備が整います。
3.1. Run Once オプションを使用した仮想マシンの起動
3.1.1. VirtIO 用に最適化されたハードウェアへの Windows のインストール
virtio-win.vfd ディスケットを仮想マシンにアタッチして、Windows のインストール時に VirtIO 用に最適化されたディスクおよびネットワークデバイスドライバーをインストールします。これらのドライバーは、エミュレートされたデバイスドライバーよりもパフォーマンスが向上します。
Run once オプションを使用して、New Virtual Machine ウィンドウで定義された Boot Options とは異なる 1 度限りのブートで、ディスケットをアタッチします。この手順では、Red Hat VirtIO ネットワークインターフェースおよび VirtIO インターフェースを使用するディスクを仮想マシンに追加したと仮定しています。
virtio-win.vfd ディスクは、Manager サーバーでホストされる ISO ストレージドメインに自動的に配置されます。データストレージドメインに手動でアップロードできます。詳細は、『 Administration Guide 』 の 「 Uploading Images to a Data Storage Domain 」 を参照してください。
Windows インストール時の VirtIO ドライバーのインストール
- Compute → Virtual Machines をクリックし、仮想マシンを選択します。
- Run → Run Once をクリックします。
- Boot Options メニューを展開します。
- Attach Floppy チェックボックスを選択し、ドロップダウンリストから virtio-win.vfd を選択します。
- Attach CD チェックボックスを選択し、ドロップダウンリストから必要な Windows ISO を選択します。
- CD-ROM を Boot Sequence フィールドの一番上に移動します。
- 必要に応じて残りの Run Once オプションを設定します。詳細は、「Run once ウィンドウの設定についての説明」 を参照してください。
- OK をクリックします。
仮想マシンの ステータス が Up
に変更され、オペレーティングシステムのインストールが開始されます。仮想マシンが自動的に表示されない場合は、仮想マシンのコンソールを開きます。
Windows のインストールには、インストールプロセスの初期段階で追加のドライバーを読み込むオプションが含まれます。このオプションを使用して、仮想マシンに A:
としてアタッチされた virtio-win.vfd ディスケットからドライバーを読み込みます。サポートされる各仮想マシンのアーキテクチャーおよび Windows バージョンごとに、ディスクに最適化されたハードウェアデバイスドライバーが含まれるフォルダーがあります。
3.1.2. 仮想マシンのコンソールを開く
リモートビューアーを使用して仮想マシンに接続します。
仮想マシンへの接続
- リモートビューアーがまだインストールされていない場合は、インストールします。「コンソールコンポーネントのインストール」 を参照してください。
- Compute → Virtual Machines をクリックし、仮想マシンを選択します。
Console をクリックします。
- 接続プロトコルが SPICE に設定されている場合、仮想マシンのコンソールウィンドウが自動的に開きます。
- 接続プロトコルが VNC に設定されている場合は、console.vv ファイルがダウンロードされます。ファイルをクリックすると、仮想マシンのコンソールウィンドウが自動的に開きます。
自動的に仮想マシンに接続するようにシステムを設定できます。「仮想マシンへの自動接続」を参照してください。