Red Hat Training
A Red Hat training course is available for Red Hat Virtualization
A.4. ホストの手動更新
yum
コマンドを使用して、ホストを更新することができます。セキュリティーやバグに関する修正がタイムリーに適用されるように、定期的にシステムを更新してください。
RHVH の更新時には、/etc および /var ディレクトリー内の変更データしか維持されません。他のパスに含まれる変更データは更新時に上書きされます。
前提条件
- クラスターレベルで移行が有効化されている場合には、仮想マシンはそのクラスター内の別のホストに自動的に移行されるので、ホストの更新は、ホストの使用率が比較的に低い時間帯に実行することを推奨します。
- 更新の前に、クラスターに複数のホストが含まれていることを確認します。全ホストを同時に更新しないようにしてください。Storage Pool Manager (SPM) のタスクを実行するために、ホストが 1 台使用可能である必要があります。
- ホストが属するクラスターに、ホストがメンテナンスを実行するのに十分なメモリーが確保されていることを確認してください。クラスターに十分なメモリーがない場合には、仮想マシンの移行操作がハングして失敗してしまいます。ホストを更新する前に一部またはすべての仮想マシンをシャットダウンしておくと、この操作のメモリー使用量を低減することができます。
- vGPU を使用している仮想マシンを別のホストに移行することはできません。ホストを更新する前に、vGPU がインストールされた仮想マシンを停止する必要があります。
手順
適切なリポジトリーを有効にします。
yum repolist
を実行して、現在有効なリポジトリーを確認することができます。Red Hat Virtualization Host の場合:
# subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rhvh-4-rpms
Red Hat Enterprise Linux ホストの場合:
# subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rpms # subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rhv-4-mgmt-agent-rpms # subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-ansible-2-rpms
- 管理ポータルで コンピュート → ホスト をクリックし、更新するホストを選択します。
- 管理 → メンテナンス をクリックします。
ホストを更新します。
# yum update
すべての更新が正常に適用されるように、ホストを再起動します。
注記imgbased ログをチェックして、Red Hat Virtualization Host 向けの追加パッケージの更新に失敗したものがないかを確認します。更新後にパッケージの一部の再インストールに失敗した場合には、そのパッケージが /var/imgbased/persisted-rpms に記載されていることを確認します。足りないパッケージを追加して、
rpm -Uvh /var/imgbased/persisted-rpms/*
を実行します。
Red Hat Virtualization 環境内のホストごとに同じ手順を繰り返してください。