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4.6. 複数の電源管理フェンスエージェントの使用

単一のエージェントは、プライマリーエージェントとして扱われます。フェンスエージェントが 2 つある場合には、セカンダリーエージェントが有効になります (例: デュアルパワーのホストで、各電源スイッチに、同じ電源スイッチに接続されたエージェントが 2 つある場合)。エージェントは、同じタイプまたは異なるタイプを使用することができます。

1 台のホストに複数のフェンスエージェントがあると、フェンシングプロシージャーの信頼性が高くなります。たとえば、ホストに単一のフェンスエージェントしかない場合には、そのフェンスエージェントに障害が発生すると、ホストは手動でリブートするまで非稼働状態のままとなります。そのホストで実行されていた仮想マシンは一時停止され、元のホストが手動でフェンシングされてからでないと、クラスター内の別のホストにフェイルオーバーされません。複数のエージェントがある場合には、第 1 のエージェントに障害が発生しても、第 2 のエージェントを呼び出すことができます。

1 台のホストで 2 つのフェンスエージェントが定義されている場合には、「同時」または「順次」のフローを使用するように設定することができます。

  • 同時: ホストが停止するには、プライマリーエージェントとセカンダリーエージェントの両方が停止のコマンドに応答する必要があります。一方のエージェントが起動のコマンドに応答すると、ホストが起動します。
  • 順次: ホストの停止または起動には、プライマリーエージェントが最初に使用され、それが失敗した場合にセカンダリーエージェントが使用されます。