Red Hat Training
A Red Hat training course is available for Red Hat Virtualization
5.2. Manager 用仮想マシンの管理
hosted-engine
ユーティリティーは、Manager 用仮想マシンの管理を補助するために提供されています。このユーティリティーは、環境内の任意のセルフホストエンジンノードで実行することができます。全オプションを確認するには、hosted-engine --help
コマンドを実行してください。また、特定のコマンドに関する追加情報を確認するには、hosted-engine --command --help
コマンドを実行してください。詳しくは、「Manager 用仮想マシンのトラブルシューティング」を参照してください。
以下の手順は、初回のデプロイメント後に、共有ストレージドメインにあるセルフホストエンジンの設定ファイル (/var/lib/ovirt-hosted-engine-ha/broker.conf) を更新する方法について説明します。現在は、セルフホストエンジンノードの HA 状態の遷移に関するメール通知 (SMTP を使用) を設定できます。更新可能なキーには、smtp-server
、smtp-port
、source-email
、destination-emails
、state_transition
などがあります。
共有ストレージドメイン上のセルフホストエンジン設定の更新
セルフホストエンジンノードで、
smtp-server
キーに目的の SMTP サーバーのアドレスを設定します。# hosted-engine --set-shared-config smtp-server smtp.example.com --type=broker
注記セルフホストエンジンの設定ファイルが更新されたことを確認するには、以下のコマンドを実行します。
# hosted-engine --get-shared-config smtp-server --type=broker broker : smtp.example.com, type : broker
デフォルトの SMTP ポート (ポート 25) が設定されているかどうかを確認します。
# hosted-engine --get-shared-config smtp-port --type=broker broker : 25, type : broker
SMTP サーバーがメール通知の送信元に使用するメールアドレスを指定します。指定できるのは 1 つのアドレスのみです。
# hosted-engine --set-shared-config source-email source@example.com --type=broker
メール通知を受信する宛先のメールアドレスを指定します。複数のメールアドレスを指定するには、各アドレスをコンマで区切ってください。
# hosted-engine --set-shared-config destination-emails destination1@example.com,destination2@example.com --type=broker
SMTP がお使いのセルフホストエンジン環境に対して適切に設定されているかどうかを確認するには、セルフホストエンジンノードの HA 状態を変更して、メール通知が送信されたかどうかをチェックします。たとえば、HA エージェントをメンテナンスモードに切り替えることで、HA 状態を変更できます。詳しくは、「セルフホストエンジンのメンテナンス」を参照してください。