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3.2. 仮想マシンネットワークの QoS
仮想マシンネットワークの QoS は、個別の仮想ネットワークインターフェースコントローラーの受信/送信トラフィックを制限するプロファイルの作成を可能にする機能です。この機能を使用すると、多数のレイヤーの帯域幅を制限して、ネットワークリソースの消費を制御することができます。
3.2.1. 仮想マシンネットワーク QoS エントリーの作成
仮想ネットワークインターフェースコントローラー (仮想 NIC) プロファイル (別称: 仮想マシンネットワークインターフェースのプロファイル) に適用してネットワークトラフィックを制御するための仮想マシンネットワーク QoS エントリーを作成します。
仮想マシンネットワーク QoS エントリーの作成
- コンピュート → データセンター をクリックします。
- データセンターの名前をクリックして、詳細ビューを表示します。
- QoS タブをクリックします。
- 仮想マシンネットワーク セクションで 新規作成 をクリックします。
- 仮想マシンネットワーク QoS エントリーの 名前 を入力します。
- 受信 および 送信 ネットワークトラフィックの上限値を入力します。
- OK をクリックします。
仮想ネットワークインターフェースコントローラーに使用することのできる仮想マシンネットワーク QoS エントリーの作成が完了しました。
3.2.2. 新規ネットワーク QoS およびネットワーク QoS の編集ウィンドウの設定
仮想マシンネットワーク QoS の設定により、3 つの特定のレベルにおける受信/送信トラフィックの帯域幅の制限を設定することができます。
表3.1 仮想マシンネットワーク QoS の設定
フィールド名 | 説明 |
---|---|
データセンター |
仮想マシンネットワーク QoS ポリシーを追加するデータセンター。このフィールドは、選択されているデータセンターによって自動的に設定されます。 |
名前 |
Manager 内で表示される仮想マシンネットワーク QoS ポリシーの名前 |
受信 |
受信トラフィックに適用される設定。この設定を有効にするには 受信 チェックボックスにチェックを入れ、無効にするには外します。
|
送信 |
送信トラフィックに適用される設定。この設定を有効にするには 送信 チェックボックスにチェックを入れ、無効にするには外します。
|
平均、最大値、または バースト フィールドの最大許容値を変更するには、engine-config
コマンドを使用して MaxAverageNetworkQoSValue
、MaxPeakNetworkQoSValue
、または MaxBurstNetworkQoSValue
設定キーの値を変更します。変更を有効にするには、ovirt-engine サービスを再起動する必要があります。以下に例を示します。
# engine-config -s MaxAverageNetworkQoSValue=2048 # systemctl restart ovirt-engine
3.2.3. 仮想マシンネットワーク QoS エントリーの削除
既存の仮想マシンネットワーク QoS エントリーを削除します。
仮想マシンネットワーク QoS エントリーの削除
- コンピュート → データセンター をクリックします。
- データセンターの名前をクリックして、詳細ビューを表示します。
- QoS タブをクリックします。
- 仮想マシンネットワーク セクションで仮想マシンネットワーク QoS エントリーを選択し、削除 をクリックします。
- OK をクリックします。