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管理ガイド

Red Hat Virtualization 4.2

Red Hat Virtualization の管理タスク

Red Hat Virtualization Documentation Team

Red Hat Customer Content Services

概要

本ガイドには、Red Hat Virtualization の管理者に役立つ情報と手順を記載しています。

パート I. Red Hat Virtualization 環境の管理とメンテナンス

Red Hat Virtualization 環境を継続的に稼働させるには管理者が必要です。管理者のタスクには、以下が含まれます。

  • ホストや仮想マシンなどの物理/仮想リソースの管理。これには、ホストのアップグレードや追加、ドメインのインポート、異種のハイパーバイザーで作成された仮想マシンの変換、仮想マシンプールのメンテナンスなどが含まれます。
  • 1 台のホストに対する過度の負荷やメモリー/ディスク容量の不足などの潜在的な問題を特定するために、システムリソース全体のモニタリングと必要措置を実施する (例: 仮想マシンを別のホストに移行して負荷を軽減したり、マシンをシャットダウンしてリソースを解放したりするなど)。
  • 仮想マシンの新規要件への対応 (例: オペレーティングシステムのアップグレード、追加メモリー割り当てなど)。
  • タグを使用してカスタマイズしたオブジェクトプロパティーの管理
  • 公開ブックマークとして保存した検索の管理
  • ユーザー設定の管理やパーミッションレベルの設定
  • 特定のユーザー、仮想マシン、またはシステム全体の機能のトラブルシューティング
  • 一般レポートおよび明細レポートの生成

第1章 グローバルの設定

管理ポータルの 管理設定 をクリックして 設定 ウィンドウを開くと、ユーザー、ロール、システム権限、スケジューリングポリシー、インスタンスタイプ、MAC アドレスプールなどの Red Hat Virtualization 環境のさまざまなグローバルリソースを設定することができます。このウィンドウで、ユーザーが環境内のリソースと対話する方法をカスタマイズすることが可能です。また、複数のクラスターに適用できるオプションを一元的に設定することができます。

1.1. ロール

ロールとは、Red Hat Virtualization Manager から設定することが可能な、事前定義済みの権限セットです。ロールは、データセンター内の異なるレベルのリソース、特定の物理/仮想リソースに対するアクセスと管理のパーミッションを提供します。

マルチレベルの管理では、コンテナーオブジェクトに適用されるパーミッションは、そのコンテナー内の個々のオブジェクトすべてに適用されます。たとえば、特定のホストを対象とするホスト管理者ロールがユーザーに割り当てられると、そのユーザーには、使用できるすべてのホスト操作を実行するパーミッションが付与されますが、その対象は割り当てられたホストに限定されます。一方、データセンターを対象とするホスト管理者ロールが割り当てられると、そのユーザーには、データセンターのクラスター内の全ホストに対してホスト操作を実行するパーミッションが付与されます。

1.1.1. 新規ロールの作成

必要とするロールが Red Hat Virtualization のデフォルトロール一覧にない場合には、新規ロールを作成し、目的に応じてカスタマイズすることができます。

新規ロールの作成

  1. 管理設定 をクリックすると 設定 ウィンドウが開きます。デフォルトでは ロール タブが選択され、デフォルトのユーザー/管理者ロールとカスタムロールの一覧が表示されます。
  2. 新規作成 をクリックします。
  3. 新規ロールの 名前説明 を入力します。
  4. アカウントタイプ管理者 または ユーザー のいずれかを選択します。
  5. 操作を許可するチェックボックス の一覧に表示されているオブジェクトに対するパーミッションは、すべてを展開 または すべてを折りたたむ ボタンを使用して表示を展開または折りたたむことができます。また、オブジェクト別にオプションを展開または折りたたむことも可能です。
  6. オブジェクト別に、設定中のロールで許可するアクションにはチェックを入れ、許可しないアクションからはチェックを外します。
  7. OK をクリックして、変更を適用します。ロールの一覧に新規ロールが表示されます。

1.1.2. ロールの編集とコピー

自分で作成したロールの設定は変更することができますが、デフォルトのロールは変更できません。デフォルトのロールを変更するには、そのデフォルトのロールをコピーしてから、コピーしたロールを要件に応じて変更してください。

ロールの編集とコピー

  1. 管理設定 をクリックすると 設定 ウィンドウが開きます。このウィンドウには、デフォルトのユーザー/管理者ロールとカスタムロールの一覧が表示されます。
  2. 変更するロールを選択し、編集 をクリックすると ロールの編集 ウィンドウが開きます。また、コピー をクリックすると、ロールのコピー ウィンドウが開きます。
  3. 必要な場合には、ロールの 名前説明 を編集します。
  4. 一覧表示されているオブジェクトに対するパーミッションは、すべてを展開 または すべてを折りたたむ ボタンを使用して表示を展開または折り畳むことができます。また、オブジェクト別にオプションを展開または折り畳むことも可能です。
  5. オブジェクト別に、編集中のロールで許可するアクションにはチェックを入れ、許可しないアクションからはチェックを外します。
  6. OK をクリックして、変更を適用します。

1.1.3. ユーザーロールと認証の例

以下の例では、本章で説明する認証システムの多様な機能を使用して、さまざまなシナリオで認証管理を適用する方法について説明します。

例1.1 クラスターのパーミッション

Sarah は、ある企業の経理部門のシステム管理者です。この部門の全仮想リソースは、Accounts という名前の Red Hat Virtualization クラスター にまとめられています。Sarah は、このクラスターの ClusterAdmin ロールを割り当てられました。仮想マシンはクラスターの子オブジェクトであるため、クラスター内の全仮想マシンを管理できるようになります。仮想マシンの管理には、ディスクなどの仮想リソースの編集/追加/削除や、スナップショットの作成などが含まれますが、このクラスター外のリソースは一切管理できません。ClusterAdmin は管理者ロールなので、管理ポータルまたは VM ユーザーポータルを使用してこれらのリソースを管理できます。

例1.2 VM PowerUser のパーミッション

John は経理部門のソフトウェア開発者です。仮想マシンを使用してソフトウェアの構築やテストを行います。Sarah は John に johndesktop という仮想デスクトップを作成しました。John には、johndesktop 仮想マシンに対する UserVmManager ロールが割り当てられました。これによって、John は、VM ユーザーポータルを使用してこの 1 台の仮想マシンにアクセスすることができます。UserVmManager のパーミッションがあるので、仮想マシンの設定を変更することができます。UserVmManager はユーザーロールであるため、管理ポータルは使用できません。

例1.3 データセンターパワーユーザーロールのパーミッション

Penelope はオフィスマネージャーです。自分の責務以外に、人事部マネージャーの人事関連の業務を手伝って、面接の日取りを決めたり、身元照会の追跡調査を行ったりすることもあります。Penelope がこのような人事関連の業務を行う際には、会社の方針に従って、特定のアプリケーションを使用する必要があります。

Penelope にはオフィス管理業務用に自分のマシンがありますが、人事関連のアプリケーションを実行するためにもう 1 台別のマシンを必要としています。Penelope には、新たに提供されるマシンが属するデータセンターに対する PowerUserRole パーミッションが割り当てられました。新規仮想マシンを作成する際には、ストレージドメイン内での仮想ディスク作成など、そのデータセンター内のいくつかのコンポーネントに変更を加える必要があるためです。

これは、DataCenterAdmin の権限を Penelope に割り当てるのとは異なる点に注意してください。Penelope はデータセンターの PowerUser として VM ユーザーポータルにログインし、そのデータセンター内の仮想マシンに対して仮想マシン固有のアクションを実行することができますが、データセンターへのホストやストレージのアタッチなど、データセンターレベルの操作は実行できません。

例1.4 ネットワーク管理者のパーミッション

Chris は IT 部門のネットワーク管理者として勤めています。日常業務には、その IT 部門の Red Hat Virtualization 環境内にあるネットワークの作成/操作/削除などが含まれます。Chris の役割には、リソースおよび各リソースのネットワークに対する管理者の権限が必要です。たとえば、IT 部門のデータセンターに対する NetworkAdmin の権限があると、そのデータセンター内でのネットワークの追加/削除や、そのデータセンターに属する全仮想マシン用のネットワークのアタッチ/デタッチが可能です。

例1.5 カスタムロールのパーミッション

Rachel は、IT 部門に勤めており、Red Hat Virtualization 内のユーザーアカウントを管理する責務を担っています。Rachel には、ユーザーアカウントを追加して、適切なロールとパーミッションを割り当てるためのパーミッションが必要です。自分では仮想マシンは使用しておらず、ホスト、仮想マシン、クラスター、データセンターの管理アクセスは必要はありません。このような特定のパーミッションセットを提供する既成のロールはありません。Rachel の立場に適したパーミッションセットを定義するには、カスタムロールを作成する必要があります。

図1.1 UserManager のカスタムロール

UserManagerRole

上記に示した UserManager カスタムロールでは、ユーザー、パーミッション、ロールの操作ができます。これらの操作は、図1.3「Red Hat Virtualization のオブジェクト階層」に示した階層の最上位のオブジェクトである システム 下にまとめられており、システム内のその他すべてのオブジェクトに適用されることになります。ロールには、管理者アカウントタイプ が指定されています。これにより、Rachel がこのロールを割り当てられると、管理ポータルと VM ユーザーポータルの両方を使用できます。

1.2. システムパーミッション

パーミッションによりユーザーは、オブジェクトに対するアクションを実行することができます。アクションの対象となるオブジェクトは、個別のオブジェクトもしくはコンテナーオブジェクトです。

図1.2 パーミッッション & ロール

496

コンテナーオブジェクトに適用されるパーミッションは、そのコンテナーの全メンバーに対しても適用されます。以下の図は、システム内のオブジェクトの階層を示しています。

図1.3 Red Hat Virtualization のオブジェクト階層

492

1.2.1. ユーザーのプロパティー

ロールとパーミッションは、ユーザーのプロパティーです。ロールは、さまざまなレベルの物理/仮想リソースへのアクセスを可能にする事前定義された一連の権限です。マルチレベルの管理により、粒度の細かいパーミッション階層が提供されます。たとえば、データセンター管理者には、データセンター内の全オブジェクトを管理するパーミッションがある一方、ホスト管理者には、単一の物理ホストに対するシステム管理者のパーミッションがあります。また、あるユーザーには、仮想マシンを使用することができるが、その仮想マシンの設定変更はできないパーミッションを割り当てることができる一方、別のユーザーには仮想マシンのシステムパーミッションを割り当てることができます。

1.2.2. ユーザーロールと管理者ロール

Red Hat Virtualization は、システム全体のパーミッションを持つ管理者から単一の仮想マシンへのアクセス権限を持つエンドユーザーまで、さまざまな事前設定済みロールを提供しています。デフォルトのロールは、変更/削除することはできませんが、必要に応じてクローン作成、カスタマイズ、または新規作成することができます。ロールには 2 つのタイプがあります。

  • 管理者ロール: 管理ポータル を使用して物理/仮想リソースを管理できます。管理者ロールにより、VM ユーザーポータルで操作を行うためのパーミッションも付与されますが、このパーミッションは VM ユーザーポータルでユーザーに表示される内容とは関係ありません。
  • ユーザーロール: VM ユーザーポータル を使用して仮想マシンやテンプレートの管理とアクセスができます。ユーザーロールにより、VM ユーザーポータルでそのユーザーに表示される項目が決定します。管理者ロールが設定されたユーザーに付与されるパーミッションは、VM ユーザーポータルでそのユーザーが行うことができる操作に反映されます。

1.2.3. ユーザーロール

以下の表には、VM ユーザーポータルで仮想マシンへのアクセスと設定を行うためのパーミッションを付与する基本的なユーザーロールについての説明をまとめています。

表1.1 Red Hat Virtualization ユーザーロール (基本)

ロール権限備考

UserRole

仮想マシンとプールにアクセスして使用することができます。

VM ユーザーポータルにログインし、割り当てられた仮想マシンとプールを使用したり、仮想マシンのステータスや詳細情報を確認したりすることができます。

PowerUserRole

仮想マシンとテンプレートの作成および管理ができます。

このロールをユーザーに適用するには、設定 ウィンドウを使用して環境全体で設定するか、特定のデータセンターまたはクラスターで設定します。たとえば、PowerUserRole がデータセンターレベルで適用されると、PowerUser はそのデータセンター内で仮想マシンおよびテンプレートの作成ができます。

UserVmManager

仮想マシンのシステム管理者

仮想マシンの管理およびスナップショットの作成と使用ができます。VM ユーザーポータル内で仮想マシンを作成したユーザーには、そのマシンに対する UserVmManager ロールが自動的に割り当てられます。

以下の表には、上級のユーザーロールについての説明をまとめています。これらのロールにより、VM ユーザーポータルでリソースに対するパーミッションを細かく設定することができます。

表1.2 Red Hat Virtualization ユーザーロール (上級)

ロール権限備考

UserTemplateBasedVm

テンプレートのみを使用できる制限付き権限

テンプレートを使用して仮想マシンを作成することができます。

DiskOperator

仮想ディスクのユーザー

仮想ディスクの使用/表示/編集ができます。仮想ディスクがアタッチされた仮想マシンを使用するためのパーミッションを継承します。

VmCreator

VM ユーザーポータルで仮想マシンを作成することができます。

このロールは特定の仮想マシンに適用するのではなく、設定 ウィンドウを使用して環境全体でユーザーに適用するか、特定のデータセンターまたはクラスターで適用します。クラスターにこのロールを適用する場合は、データセンター全体、または特定のストレージドメインに対して DiskCreator ロールも適用する必要があります。

TemplateCreator

割り当てられたリソース内で仮想マシンのテンプレートの作成/編集/管理/削除ができます。

このロールは特定のテンプレートに適用するのではなく、設定 ウィンドウを使用して環境全体でユーザーに適用するか、特定のデータセンター、クラスター、ストレージドメインに適用します。

DiskCreator

割り当てられたクラスターまたはデータセンター内で仮想ディスクの作成/編集/管理/削除ができます。

このロールは特定の仮想ディスクに適用するのではなく、設定 ウィンドウを使用して環境全体でユーザーに適用するか、特定のデータセンターまたはストレージドメインに適用します。

TemplateOwner

テンプレートの編集や削除、またテンプレートのユーザーパーミッションの割り当てや管理ができます。

このロールは、テンプレートを作成したユーザーに自動的に割り当てられます。テンプレートに対する TemplateOwner パーミッションのないその他のユーザーは、そのテンプレートを表示または使用することはできません。

VnicProfileUser

仮想マシンおよびテンプレートの論理ネットワークおよびネットワークインターフェースのユーザー

特定の論理ネットワークにネットワークインターフェースをアタッチ/デタッチできます。

1.2.4. 管理者ロール

以下の表には、管理ポータルでリソースにアクセスして設定を行うためのパーミッションを付与する基本的な管理者ロールについての説明をまとめています。

表1.3 Red Hat Virtualization のシステム管理者ロール (基本)

ロール権限備考

SuperUser

Red Hat Virtualization 環境のシステム管理者

すべてのオブジェクトおよびレベルに対する完全なパーミッションがあり、全データセンターの全オブジェクトを管理できます。

ClusterAdmin

クラスターの管理者

特定のクラスター下の全オブジェクトに対する管理者パーミッションがあります。

DataCenterAdmin

データセンターの管理者

ストレージを除く特定のデータセンター下の全オブジェクトに対する管理者パーミッションがあります。

重要

ディレクトリーサーバーの管理ユーザーは Red Hat Virtualization の管理ユーザーとしては使用せずに、Red Hat Virtualization の管理ユーザーとして専用に使用するユーザーを作成してください。

以下の表には、上級の管理者ロールについての説明をまとめています。これらのロールにより、管理ポータルでリソースに対するパーミッションを細かく設定することができます。

表1.4 Red Hat Virtualization のシステム管理者ロール (上級)

ロール権限備考

TemplateAdmin

仮想マシンテンプレートの管理者

ストレージドメインやテンプレートのネットワーク詳細の作成/削除/設定やドメイン間のテンプレートの移動ができます。

StorageAdmin

ストレージの管理者

割り当て済みのストレージドメインを作成/削除/設定/管理できます。

HostAdmin

ホストの管理者

特定のホストをアタッチ/削除/設定/管理できます。

NetworkAdmin

ネットワークの管理者

特定のデータセンターまたはクラスターのネットワークの設定と管理ができます。データセンターまたはクラスターのネットワーク管理者は、クラスター内の仮想プールに対するネットワークパーミッションも継承します。

VmPoolAdmin

仮想プールのシステム管理者

仮想プールの作成/削除/設定、仮想プールユーザーの割り当て/削除、およびプール内の仮想マシンに対する基本操作ができます。

GlusterAdmin

Gluster ストレージの管理者

Gluster ストレージボリュームを作成、削除、設定、管理することができます。

VmImporterExporter

仮想マシンのインポート/エクスポートに関する管理者

仮想マシンのインポートとエクスポートを実行することが可能です。また、他のユーザーによってエクスポートされた仮想マシンとテンプレートをすべて表示することができます。

1.2.5. リソースに対する管理者およびユーザーロールの割り当て

リソースに対して管理者またはユーザーのロールを割り当てると、ユーザーはそのリソースへのアクセスや管理ができるようになります。

リソースへのロール割り当て

  1. リソースを特定し、その名前をクリックして詳細ビューを表示します。
  2. パーミッション タブをクリックして、選択したリソースに割り当てられたユーザー、ユーザーのロール、継承されたパーミッションを一覧表示します。
  3. 追加 をクリックします。
  4. 検索 テキストボックスに既存ユーザーの名前またはユーザー名を入力し、検索 をクリックします。結果一覧に表示される検索候補からユーザーを選択します。
  5. 割り当てるロール ドロップダウンリストからロールを選択します。
  6. OK をクリックします。

ユーザーは、対象のリソースに対して有効化されたロールのパーミッションを継承します。

1.2.6. リソースからの管理者またはユーザーロールの削除

リソースから管理者またはユーザーのロールを削除すると、そのリソースのロールに関連付けられたユーザーのパーミッションは継承されなくなります。

リソースからのロールの削除

  1. リソースを特定し、その名前をクリックして詳細ビューを表示します。
  2. パーミッション タブをクリックして、選択したリソースに割り当てられたユーザー、ユーザーのロール、継承されたパーミッションを一覧表示します。
  3. リソースから削除するユーザーを選択します。
  4. 削除 をクリックします。
  5. OK をクリックします。

1.2.7. データセンターに対するシステムパーミッションの管理

システム管理者は、SuperUser として管理ポータルの全側面を管理する管理者です。他のユーザーには、より特定的な管理者ロールを割り当てることができます。このような制限付きの管理者ロールは、特定のリソースに限定した特定の管理者権限をユーザーに付与する場合に有用です。たとえば、DataCenterAdmin ロールは、割り当てられたデータセンターに対してのみ (ただし、そのデータセンター用のストレージは例外)、ClusterAdmin は割り当てられたクラスターに対してのみ管理者権限があります。

データセンター管理者は、特定のデータセンターのみを対象とするシステム管理者ロールです。これは、複数のデータセンターがある仮想化環境で、各データセンターに管理者が必要な場合に有用です。DataCenterAdmin ロールは階層モデルで、特定のデータセンターを対象とするデータセンター管理者ロールを割り当てられたユーザーは、そのデータセンター内のストレージを除く全オブジェクトを管理することができます。仮想化環境内の全データセンターにデータセンター管理者を割り当てるには、ヘッダーバーの 設定 ボタンを使用してください。

データセンター管理者ロールは、以下のアクションを許可します。

  • データセンターに関連付けられたクラスターの作成/削除
  • データセンターに関連付けられたホスト、仮想マシン、プールの作成/削除
  • データセンターに関連付けられた仮想マシンのユーザーパーミッションの編集
注記

ロールとパーミッションは、既存のユーザーにしか割り当てることができません。

また、既存のシステム管理者を削除して、新規システム管理者を追加することによって、データセンターのシステム管理者を変更することができます。

1.2.8. データセンター管理者ロール

データセンターに対するパーミッションがあるロール

以下の表には、データセンターの管理に適用可能な管理者のロールと権限についての説明をまとめています。

表1.5 Red Hat Virtualization のシステム管理者ロール

ロール権限備考

DataCenterAdmin

データセンター管理者

ストレージを除く、特定のデータセンター内の全物理/仮想リソース (クラスター、ホスト、テンプレート、仮想マシンを含む) を使用、作成、削除、管理することができます。

NetworkAdmin

ネットワーク管理者

特定のデータセンターのネットワークを設定、管理できます。データセンターのネットワーク管理者は、データセンター内の仮想マシンに対するネットワークパーミッションも継承します。

1.2.9. クラスターに対するシステムパーミッションの管理

システム管理者は、SuperUser として管理ポータルの全側面を管理する管理者です。他のユーザーには、より特定的な管理者ロールを割り当てることができます。このような制限付きの管理者ロールは、特定のリソースに限定した特定の管理者権限をユーザーに付与する場合に有用です。たとえば、DataCenterAdmin ロールは、割り当てられたデータセンターに対してのみ (ただし、そのデータセンター用のストレージは例外)、ClusterAdmin は割り当てられたクラスターに対してのみ管理者権限があります。

クラスター管理者は、特定のクラスターのみを対象とするシステム管理者ロールです。これは、複数のクラスターがあるデータセンターで、各クラスターにシステム管理者が必要な場合に有用です。ClusterAdmin ロールは階層モデルで、特定のクラスターを対象とするクラスター管理者ロールを割り当てられたユーザーは、そのクラスター内の全オブジェクトを管理することができます。環境内の全クラスターにクラスター管理者を割り当てるには、ヘッダーバーの 設定 ボタンを使用してください。

クラスター管理者ロールは、以下のアクションを許可します。

  • 関連付けられたクラスターの作成/削除
  • クラスターに関連付けられたホスト、仮想マシン、プールの作成/削除
  • クラスターに関連付けられた仮想マシンのユーザーパーミッションの編集
注記

ロールとパーミッションは、既存のユーザーにしか割り当てることができません。

また、既存のシステム管理者を削除して、新規システム管理者を追加することによって、クラスターのシステム管理者を変更することもできます。

1.2.10. クラスター管理者ロール

クラスターに対するパーミッションがあるロール

以下の表には、クラスターの管理に適用可能な管理者ロールと権限についての説明をまとめています。

表1.6 Red Hat Virtualization のシステム管理者ロール

ロール権限備考

ClusterAdmin

クラスター管理者

特定のクラスター内の全物理/仮想リソース (ホスト、テンプレート、仮想マシンを含む) を使用、作成、削除、管理することができます。クラスター内のネットワークプロパティーを設定することができます (ディスプレイネットワークの指定、ネットワークを必須または任意にマークするなど)。

ただし、ClusterAdmin には、クラスターにネットワークをアタッチ/デタッチするパーミッションはありません。この操作を行うには、NetworkAdmin パーミッションが必要です。

NetworkAdmin

ネットワーク管理者

特定のクラスターのネットワークを設定、管理できます。クラスターのネットワーク管理者はクラスター内の仮想マシンに対するネットワークパーミッションも継承します。

1.2.11. ネットワークに対するシステムパーミッションの管理

システム管理者は、SuperUser として管理ポータルの全側面を管理する管理者です。他のユーザーには、より特定的な管理者ロールを割り当てることができます。このような制限付きの管理者ロールは、特定のリソースに限定した特定の管理者権限をユーザーに付与する場合に有用です。たとえば、DataCenterAdmin ロールは、割り当てられたデータセンターに対してのみ (ただし、そのデータセンター用のストレージは例外)、ClusterAdmin は割り当てられたクラスターに対してのみ管理者権限があります。

ネットワーク管理者は、特定のネットワークに対して適用したり、データセンター、クラスター、ホスト、仮想マシン、またはテンプレート上の全ネットワークに対して適用したりすることができるシステム管理ロールです。ネットワークユーザーは、特定の仮想マシンやテンプレート上のネットワークの表示やアタッチなどの限定された管理ロールを実行することができます。環境内の全ネットワークにネットワーク管理者を割り当てるには、ヘッダーバーの 設定 ボタンを使用してください。

ネットワーク管理者ロールは、以下のアクションを許可します。

  • ネットワークの作成/編集/削除
  • ポートミラーリングの設定などのネットワーク設定の編集
  • クラスターおよび仮想マシンを含むリソースへのネットワークのアタッチ/デタッチ

ネットワークを作成したユーザーには、作成したネットワークに対する NetworkAdmin パーミッションが自動的に割り当てられます。また、既存の管理者を削除して、新規管理者を追加することによって、ネットワークの管理者を変更することもできます。

1.2.12. ネットワーク管理者およびユーザーロール

ネットワークに対するパーミッションがあるロール

以下の表には、ネットワークの管理に適用可能な管理者とユーザーのロールと権限についての説明をまとめています。

表1.7 Red Hat Virtualization のネットワーク管理者/ユーザーロール

ロール権限備考

NetworkAdmin

データセンター、クラスター、ホスト、仮想マシン、またはテンプレートのネットワーク管理者。ネットワークを作成したユーザーには、作成したネットワークに対する NetworkAdmin パーミッションが自動的に割り当てられます。

特定のデータセンター、クラスター、ホスト、仮想マシン、またはテンプレートのネットワークを設定管理することができます。データセンターまたはクラスターのネットワーク管理者は、クラスター内の仮想プールのネットワークパーミッションを継承します。仮想マシンネットワークにポートミラーリングを設定するには、そのネットワークに対する NetworkAdmin ロールと、仮想マシンに対する UserVmManager ロールを適用します。

VnicProfileUser

仮想マシンおよびテンプレートの論理ネットワークおよびネットワークインターフェースのユーザー

特定の論理ネットワークにネットワークインターフェースをアタッチ/デタッチできます。

1.2.13. ホストに対するシステムパーミッションの管理

システム管理者は、SuperUser として管理ポータルの全側面を管理する管理者です。他のユーザーには、より特定的な管理者ロールを割り当てることができます。このような制限付きの管理者ロールは、特定のリソースに限定した特定の管理者権限をユーザーに付与する場合に有用です。たとえば、DataCenterAdmin ロールは、割り当てられたデータセンターに対してのみ (ただし、そのデータセンター用のストレージは例外)、ClusterAdmin は割り当てられたクラスターに対してのみ管理者権限があります。

ホスト管理者は、特定のホストのみを対象とするシステム管理者ロールです。これは、複数のホストで構成されるクラスターで、各ホストにシステム管理者が必要な場合に有用です。環境内の全ホストにホスト管理者を割り当てるには、ヘッダーバーの 設定 ボタンを使用してください。

ホスト管理者ロールは、以下のアクションを許可します。

  • ホストの設定の編集
  • 論理ネットワークの設定
  • ホストの削除

既存のシステム管理者を削除して新規システム管理者を追加することにより、ホストのシステム管理者を変更することも可能です。

1.2.14. ホスト管理者ロール

ホストに対するパーミッションがあるロール

以下の表には、ホストの管理に適用可能な管理者のロールと権限についての説明をまとめています。

表1.8 Red Hat Virtualization のシステム管理者ロール

ロール権限備考

HostAdmin

ホスト管理者

特定のホストの設定、管理、削除ができます。また、特定のホストに対するネットワーク関連の操作を行うこともできます。

1.2.15. ストレージドメインに対するシステムパーミッションの管理

システム管理者は、SuperUser として管理ポータルの全側面を管理する管理者です。他のユーザーには、より特定的な管理者ロールを割り当てることができます。このような制限付きの管理者ロールは、特定のリソースに限定した特定の管理者権限をユーザーに付与する場合に有用です。たとえば、DataCenterAdmin ロールは、割り当てられたデータセンターに対してのみ (ただし、そのデータセンター用のストレージは例外)、ClusterAdmin は割り当てられたクラスターに対してのみ管理者権限があります。

ストレージ管理者は、特定のストレージドメインのみを対象とするシステム管理者ロールです。これは、複数のストレージドメインを使用するデータセンターで、各ストレージドメインにシステム管理者が必要な場合に有用です。環境内の全ストレージドメインにストレージ管理者を割り当てるには、ヘッダーバーの 設定 ボタンを使用してください。

ストレージ管理者ロールは、以下のアクションを許可します。

  • ストレージドメインの設定の編集
  • ストレージドメインのメンテナンスモードへの切り替え
  • ストレージドメインの削除
注記

ロールとパーミッションは、既存のユーザーにしか割り当てることができません。

また、既存のシステム管理者を削除して、新規システム管理者を追加することによって、ストレージドメインのシステム管理者を変更することができます。

1.2.16. ストレージ管理者ロール

ストレージドメインに対するパーミッションがあるロール

以下の表には、ストレージドメインの管理に適用可能な管理者のロールと権限についての説明をまとめています。

表1.9 Red Hat Virtualization のシステム管理者ロール

ロール権限備考

StorageAdmin

ストレージ管理者

特定のストレージドメインを作成/削除/設定/管理できます。

GlusterAdmin

Gluster ストレージ管理者

Gluster ストレージボリュームを作成/削除/設定/管理できます。

1.2.17. 仮想マシンプールに対するシステムパーミッションの管理

システム管理者は、SuperUser として管理ポータルの全側面を管理する管理者です。他のユーザーには、より特定的な管理者ロールを割り当てることができます。このような制限付きの管理者ロールは、特定のリソースに限定した特定の管理者権限をユーザーに付与する場合に有用です。たとえば、DataCenterAdmin ロールは、割り当てられたデータセンターに対してのみ (ただし、そのデータセンター用のストレージは例外)、ClusterAdmin は割り当てられたクラスターに対してのみ管理者権限があります。

仮想マシンプール管理者は、データセンター内の仮想マシンプールの管理ロールです。このロールは、特定の仮想マシンプール、データセンター、または仮想化環境全体に適用することができるので、異なるユーザーが特定の仮想マシンプールのリソースを管理する場合に有用です。

仮想マシンプール管理者ロールは、以下のアクションを許可します。

  • プールの作成/編集/削除
  • プールへの仮想マシン追加/プールからの仮想マシンのデタッチ
注記

ロールとパーミッションは、既存のユーザーにしか割り当てることができません。

1.2.18. 仮想マシンプールの管理者ロール

プールに対するパーミッションがあるロール

以下の表には、プールの管理に適用可能な管理者のロールと権限についての説明をまとめています。

表1.10 Red Hat Virtualization のシステム管理者ロール

ロール権限備考

VmPoolAdmin

仮想プールのシステム管理者ロール

仮想プールの作成/削除/設定、仮想プールユーザーの割り当て/削除、および仮想マシンに対する基本操作ができます。

ClusterAdmin

クラスター管理者

特定のクラスター内の全仮想マシンプールを作成、削除、管理することができます。

1.2.19. 仮想ディスクに対するシステムパーミッションの管理

システム管理者は、SuperUser として管理ポータルの全側面を管理する管理者です。他のユーザーには、より特定的な管理者ロールを割り当てることができます。このような制限付きの管理者ロールは、特定のリソースに限定した特定の管理者権限をユーザーに付与する場合に有用です。たとえば、DataCenterAdmin ロールは、割り当てられたデータセンターに対してのみ (ただし、そのデータセンター用のストレージは例外)、ClusterAdmin は割り当てられたクラスターに対してのみ管理者権限があります。

Red Hat Virtualization Manager は、デフォルトの仮想ディスクユーザーロールを 2 タイプ提供していますが、デフォルトの仮想ディスク管理者ロールはありません。このユーザーロールの 1 つである DiskCreator ロールにより、VM ユーザーポータルから仮想ディスクの管理が行えるようになります。このロールは、特定の仮想マシン、データセンター、ストレージドメインだけでなく、仮想化環境全体に適用することができます。ユーザー別に異なる仮想リソースを管理できるようにするのに便利です。

仮想ディスクの作成者ロールは、以下のアクションを許可します。

  • 仮想マシンや他のリソースに関連付けられた仮想ディスクの作成/編集/削除
  • 仮想ディスクのユーザーパーミッションの編集
注記

ロールとパーミッションは、既存のユーザーにしか割り当てることができません。

1.2.20. 仮想ディスクユーザーロール

仮想ディスクに対するユーザーパーミッションがあるロール

以下の表には、VM ユーザーポータルで仮想ディスクを使用および管理するのに適用可能なユーザーロールや権限についての説明をまとめています。

表1.11 Red Hat Virtualization のシステム管理者ロール

ロール権限備考

DiskOperator

仮想ディスクのユーザー

仮想ディスクの使用/表示/編集ができます。仮想ディスクがアタッチされた仮想マシンを使用するためのパーミッションを継承します。

DiskCreator

割り当てられたクラスターまたはデータセンター内で仮想ディスクの作成/編集/管理/削除ができます。

このロールは特定の仮想ディスクに適用するのではなく、設定 ウィンドウを使用して環境全体でユーザーに適用するか、特定のデータセンター、クラスター、またはストレージドメインに適用します。

1.3. スケジューリングポリシー

スケジューリングポリシーとは、そのスケジューリングポリシーが適用されるクラスター内のホスト間で仮想マシンを分散するロジックを定義する一式のルールです。スケジューリングポリシーは、フィルター、加重値、負荷分散ポリシーを組み合わせてこのロジックを決定します。フィルターモジュールはハード強制を適用し、そのフィルターで指定した条件を満たさないホストを除外します。加重値モジュールはソフト強制を適用し、仮想マシンを実行することのできるクラスター内のホストを決定する際に考慮される要素の相対的な優先順位を制御するのに使用されます。

Red Hat Virtualization Manager はデフォルトで evenly_distributedcluster_maintenancenonepower_saving、および vm_evenly_distributed の 5 つのスケジューリングポリシーを提供しますが、より細かい粒度で仮想マシンの分散を制御することが可能な、新しいスケジューリングポリシーを定義することもできます。スケジューリングポリシーの設定にかかわらず、CPU が過負荷の状態にあるホストでは仮想マシンは起動しません。デフォルトでは、80% 以上の負荷が 5 分間続いた場合に、ホストの CPU が過負荷状態にあるとみなされます。ただし、これらの値はスケジューリングポリシーを使用して変更することができます。各スケジューリングポリシーのプロパティーに関する詳細については、「スケジューリングポリシーの設定」を参照してください。

図1.4 均等分散スケジューリングポリシー

RHV SchedulingPolicies 444396 0417 ECE EvenlyDistributed

evenly_distributed スケジューリングポリシーでは、クラスター内の全ホストでメモリーおよび CPU 処理の負荷が均等に分散されます。ホストが定義された CpuOverCommitDurationMinutesHighUtilization、または MaxFreeMemoryForOverUtilized に達している場合には、仮想マシンをそのホストに追加でアタッチしてもその仮想マシンは起動しません。

vm_evenly_distributed スケジューリングポリシーでは、仮想マシンの数に基づいて仮想マシンがホスト間で均等に分散されます。HighVmCount を超える数の仮想マシンを実行しているホストがあり、かつ仮想マシンの数が MigrationThreshold から外れているホストが少なくとも 1 台ある場合に、そのクラスターはバランスが取れていない状態とみなされます。

図1.5 パワーセービングスケジューリングポリシー

RHV SchedulingPolicies 444396 0417 ECE PowerSaving

power_saving スケジューリングポリシーでは、使用可能なホストのサブセットでメモリーおよび CPU 処理の負荷を分散し、十分に活用されていないホストの電力消費を低減します。ホストの CPU 負荷が使用率の下限値以下の状態で所定の時間が経過すると、仮想マシンはすべて別のホストに移行され、電源をオフにできるようになります。ホストが定義された使用率の上限値に達している場合には、仮想マシンをそのホストに追加でアタッチしてもその仮想マシンは起動しません。

実行中の仮想マシンに関して、ホスト間で負荷の分散または電源の共有を行わない場合には、none ポリシーに設定します。これは、デフォルトのモードです。仮想マシンの起動時には、クラスター内のホスト間でメモリーと CPU 処理の負荷が均等に分散されます。ホストが定義された CpuOverCommitDurationMinutesHighUtilization、または MaxFreeMemoryForOverUtilized に達している場合には、仮想マシンをそのホストに追加でアタッチしてもその仮想マシンは起動しません。

cluster_maintenance スケジューリングポリシーでは、メンテナンス作業を実施中のクラスター内のアクティビティーが制限されます。cluster_maintenance ポリシーが設定されると、高可用性の仮想マシンを除き新たな仮想マシンは起動しません。ホストで障害が発生すると、高可用性の仮想マシンは適切に再起動し、その他の仮想マシンも移行することができます。

1.3.1. スケジューリングポリシーの作成

新規スケジューリングポリシーを作成して、Red Hat Virtualization 環境内の特定のクラスターで仮想マシンを分散するロジックを制御することができます。

スケジューリングポリシーの作成

  1. 管理設定 をクリックします。
  2. スケジューリングポリシー タブをクリックします。
  3. 新規作成 をクリックします。
  4. スケジューリングポリシーの 名前説明 を入力します。
  5. フィルターモジュールを設定します。

    1. フィルターモジュール セクションで、スケジューリングポリシーに適用する対象のフィルターモジュールを 無効なフィルター セクションから 有効なフィルター セクションにドラッグアンドドロップします。
    2. 基本的な最適化を行うために、特定のフィルターモジュールを 最初 に設定して優先順位を最も高くすることや、最後 に設定して優先順位を最も低くすることも可能です。優先順位を設定するには、任意のフィルターモジュールを右クリックし、カーソルで 位置 をポイントして 最初 または 最後 を選択します。
  6. 加重値モジュールを設定します。

    1. 加重値モジュール セクションで、スケジューリングポリシーに適用する対象の加重値モジュールを 無効な加重値 セクションから 有効な加重値と係数 セクションにドラッグアンドドロップします。
    2. 有効な加重値モジュールの左側にある + または - ボタンを使用して、それらのモジュールの加重値を増減します。
  7. 負荷分散ポリシーを指定します。

    1. ロードバランサー セクションのドロップダウンメニューで、スケジューリングポリシーに適用する負荷分散ポリシーを選択します。
    2. プロパティー セクションのドロップダウンメニューで、スケジューリングポリシーに適用する負荷分散のプロパティーを選択し、そのプロパティーの右側にあるテキストフィールドに値を指定します。
    3. + または - ボタンを使用して、プロパティーを追加/削除します。
  8. OK をクリックします。

1.3.2. 新規スケジューリングポリシーおよびスケジューリングポリシーの編集ウィンドウの設定

以下の表には、新規スケジューリングポリシースケジューリングポリシーの編集 のウィンドウで使用できるオプションについての説明をまとめています。

表1.12 新規スケジューリングポリシーおよびスケジューリングポリシーの編集の設定

フィールド名説明

名前

スケジューリングポリシーの名前。ここで指定した名前は、Red Hat Virtualization Manager でスケジューリングポリシーを参照するのに使用されます。

説明

スケジューリングポリシーの説明。このフィールドへの入力は推奨されますが、必須ではありません。

フィルターモジュール

クラスター内の仮想マシンを実行することのできるホストを制御するためのフィルターのセット。フィルターを有効にすると、そのフィルターにより指定されている以下のような条件を満たさないホストは除外されます。

  • CpuPinning: CPU ピニングの定義を満たさないホスト
  • Migration: 同じホストへのマイグレーションを防ぎます。
  • PinToHost: 仮想マシンが固定されているホスト以外のホスト
  • CPU-Level: 仮想マシンの CPU トポロジーに対応しないホスト
  • CPU: 仮想マシンに割り当てられている数よりも CPU の少ないホスト
  • Memory: 仮想マシンを実行するのに十分なメモリーがないホスト
  • VmAffinityGroups: アフィニティーグループのメンバーとなっている仮想マシンに指定された条件を満たさないホスト。たとえば、1 つのアフィニティーグループ内の仮想マシンは、同じホストまたは別のホストで実行されるように指定されます。
  • VmToHostsAffinityGroups: アフィニティーグループのメンバーとなっている仮想マシンに指定された条件を満たさないホストのグループ。たとえば、1 つのアフィニティーグループ内の仮想マシンは、グループ内のいずれかのホストまたはグループ外の別のホストで実行されるように指定されます。
  • InClusterUpgrade: 仮想マシンを実行しているホストよりも前のバージョンのオペレーティングシステムを使用しているホスト
  • HostDevice: 仮想マシンが必要とするホストデバイスをサポートしていないホスト
  • HA: セルフホストエンジン環境の Manager 用仮想マシンが、高可用性スコアがポジティブのホストでのみ実行されるように強制します。
  • Emulated-Machine: エミュレーションする仮想マシンタイプを正式にサポートしていないホスト
  • Network: 仮想マシンのネットワークインターフェースコントローラーが必要とするネットワークがインストールされていないホスト、またはクラスターのディスプレイネットワークがインストールされていないホスト
  • HostedEnginesSpares: 指定した数のセルフホストエンジンノード上に、Manager 用仮想マシン用にディスク容量を確保します。
  • Label: 必要なアフィニティーラベルのないホスト
  • Compatibility-Version: 正しい互換バージョンがサポートされるホストでのみ仮想マシンを実行します。
  • CPUOverloaded: CPU が過負荷状態にあるホスト

加重値モジュール

仮想マシンを実行することのできるクラスター内のホストを決定する際に考慮される要素の相対的な優先順位を制御するための加重値

  • InClusterUpgrade: オペレーティングシステムのバージョンに応じてホストを重み付けします。重み付けにより、仮想マシンを実行しているホストよりも前のバージョンのオペレーティングシステムを使用しているホストには、同じバージョンのオペレーティングシステムを使用しているホストよりも大きなペナルティーが科されます。したがって、より後のバージョンのオペレーティングシステムを使用しているホストが常に優先されます。
  • OptimalForHaReservation: 高可用性スコアに応じてホストに加重します。
  • None: 負荷均等配分のモジュールに応じてホストに加重します。
  • OptimalForEvenGuestDistribution: ホスト上で実行されている仮想マシンの数に応じてホストに加重します。
  • VmAffinityGroups: 仮想マシンに定義されているアフィニティーグループに応じてホストに加重します。この加重値モジュールは、アフィニティーグループのパラメーターに応じて、そのアフィニティーグループ内の仮想マシンが同じホストまたは異なるホストで実行される可能性を決定します。
  • VmToHostsAffinityGroups: 仮想マシンに定義されているアフィニティーグループに応じてホストに加重します。この加重値モジュールは、アフィニティーグループ内の仮想マシンがグループ内のいずれかのホストまたはグループ外の別のホストで実行される可能性を決定します。
  • OptimalForCPUPowerSaving: CPU 使用率に応じてホストに加重し、CPU 使用率の高いホストを優先します。
  • OptimalForEvenCpuDistribution: CPU 使用率に応じてホストに加重し、CPU 使用率の低いホストを優先します。
  • HA: 高可用性スコアに応じてホストに加重します。
  • PreferredHosts: 優先ホストから先に、仮想マシンをセットアップして実行します。
  • OptimalForMemoryPowerSaving: メモリー使用率に応じてホストに加重し、利用可能なメモリーの少ないホストを優先します。
  • OptimalForMemoryEvenDistribution: メモリー使用率に応じてホストに加重し、利用可能なメモリーの多いホストを優先します。

ロードバランサー

このドロップダウンメニューにより、適用する負荷分散モジュールを選択することができます。負荷分散モジュールは、高使用率から低使用率のホストへの仮想マシン移行に使用されるロジックを決定します。

プロパティー

このドロップダウンメニューでは、負荷分散モジュールのプロパティーを追加/削除することができます。このメニューは、スケジューリングポリシーで負荷分散モジュールを選択した場合にのみ利用できます。デフォルトではプロパティーは定義されず、提供されるプロパティーは選択した負荷分散モジュール固有です。+ または - ボタンを使用して負荷分散モジュールにプロパティーを追加/削除します。

1.4. インスタンスのタイプ

インスタンスタイプは、仮想マシンのハードウェア設定を定義するのに使用することができます。仮想マシンの作成/編集時にインスタンスタイプを選択すると、ハードウェア設定のフィールドが自動的に設定されます。これにより、ユーザーは手動で全フィールドを設定する必要なく、同じハードウェア設定の仮想マシンを複数作成することができます。

以下の表には、デフォルトで提供されている事前定義済みのインスタンスタイプをまとめています。

表1.13 事前定義済みのインスタンスタイプ

名前メモリー仮想 CPU

Tiny

512 MB

1

Small

2 GB

1

Medium

4 GB

2

Large

8 GB

2

XLarge

16 GB

4

管理者は、設定 ウィンドウの インスタンスタイプ のタブでインスタンスタイプの作成、編集、削除を行うこともできます。

新規仮想マシン および 仮想マシンの編集 ウィンドウで、インスタンスタイプにバインドされたフィールドの横には鎖のリンクマークが表示されます ( 6121 )。これらのフィールドの値が変更された場合には、仮想マシンはそのインスタンスタイプからデタッチされて、カスタム に変わり、鎖のリンクが解除されて表示されます ( 6122 )。ただし、その値が元に戻された場合には、鎖のリンクが再度繋がり、選択したインスタンスタイプに戻ります。

1.4.1. インスタンスタイプの作成

管理者は、仮想マシンの作成または編集時にユーザーが選択できるように、新しいインスタンスタイプを作成することができます。

インスタンスタイプの作成

  1. 管理設定 をクリックします。
  2. インスタンスタイプ タブをクリックします。
  3. 新規作成 をクリックします。
  4. インスタンスタイプの 名前説明 を入力します。
  5. 詳細オプションを表示 をクリックし、必要に応じて、インスタンスタイプの項目を設定します。新規インスタンスタイプ ウィンドウに表示される設定項目は、新規仮想マシン ウィンドウの設定項目と同じですが、関連するフィールドのみが表示されます。『仮想マシン管理ガイド』「新規仮想マシンおよび仮想マシンの編集ウィンドウの設定」のセクションを参照してください。
  6. OK をクリックします。

新規インスタンスタイプが 設定 ウィンドウの インスタンスタイプ タブに表示され、仮想マシンの作成/編集時に インスタンスタイプ のドロップダウンリストから選択することができるようになりました。

1.4.2. インスタンスタイプの編集

管理者は、設定 ウィンドウで既存のインスタンスタイプを編集することができます。

インスタンスタイプのプロパティーの編集

  1. 管理設定 をクリックします。
  2. インスタンスタイプ タブをクリックします。
  3. 編集するインスタンスタイプを選択します。
  4. 編集 をクリックします。
  5. 必要に応じて設定を変更します。
  6. OK をクリックします。

インスタンスタイプの設定が更新されます。このインスタンスタイプをベースとする新規仮想マシンを作成する際に、またはこのインスタンスタイプをベースとする既存の仮想マシンを更新する際に、新しい設定が適用されます。

このインスタンスタイプをベースとする既存仮想マシンに表示される鎖のアイコンが付いたフィールドは、この変更を反映して更新されます。実行中の既存仮想マシンのインスタンスタイプを変更した場合は、仮想マシンの横にオレンジ色の「保留中の変更」アイコンが表示され、鎖のアイコンが付いたフィールドは次回の再起動時に更新されます。

1.4.3. インスタンスタイプの削除

インスタンスタイプの削除

  1. 管理設定 をクリックします。
  2. インスタンスタイプ タブをクリックします。
  3. 削除するインスタンスタイプを選択します。
  4. 削除 をクリックします。
  5. いずれかの仮想マシンが削除するインスタンスタイプをベースとしている場合には、アタッチされている仮想マシンが一覧表示された警告のウィンドウが表示されます。このインスタンスタイプの削除を続行するには、操作を承認 のチェックボックスを選択します。続行しない場合には キャンセル をクリックします。
  6. OK をクリックします。

インスタンスタイプ の一覧から対象のインスタンスタイプが削除され、新規仮想マシンの作成時には表示されなくなりました。削除したインスタンスタイプにアタッチされていた仮想マシンは カスタム (インスタンスタイプなし) にアタッチされます。

1.5. MAC アドレスプール

MAC アドレスプールは、各クラスターで割り当てられる MAC アドレスの範囲を定義します。MAC アドレスプールは、各クラスターに指定されます。MAC アドレスプールを使用すると、Red Hat Virtualization は MAC アドレスを自動的に生成して、新規仮想ネットワークデバイスに割り当てることができます。これは、MAC アドレスの重複を防ぐのに役立ちます。1 つのクラスターに関連するすべての MAC アドレスが、割り当て済みの MAC アドレスプールの範囲内にある場合に、MAC アドレスプールのメモリー効率がより高くなります。

同じ MAC アドレスプールを複数のクラスターで共有することができますが、各クラスターには単一の MAC アドレスプールが割り当てられます。デフォルトの MAC アドレスプールは、Red Hat Virtualization によって作成され、他に MAC アドレスプールが割り当てられていない場合に使用されます。クラスターへの MAC アドレスプールの割り当てに関する詳しい情報は、「新規クラスターの作成」を参照してください。

注記

複数の Red Hat Virtualization クラスターが 1 つのネットワークを共有している場合には、デフォルトの MAC アドレスプールに完全には依存しないでください。各クラスターの仮想マシンが同じ範囲の MAC アドレスの使用を試みるので、競合が生じるためです。MAC アドレスの競合を防ぐためには、MAC アドレスプールの範囲を確認し、それぞれのクラスターに固有の MAC アドレス範囲が割り当てられるようにしてください。

MAC アドレスプールは、最後にプールに返されたアドレスの後に利用可能な MAC アドレスを割り当てます。この範囲内にそれ以降のアドレスが残っていない場合には、範囲の開始値から検索を開始します。単一の MAC アドレスプール内で複数の MAC アドレス範囲が定義されている場合には、それらの範囲は交互に使用され、利用可能な MAC アドレスが選択されるのと同じ方法で、受信した要求に対応します。

1.5.1. MAC アドレスプールの作成

新規 MAC アドレスプールを作成することができます。

MAC アドレスプールの作成

  1. 管理設定 をクリックします。
  2. MAC アドレスプール タブをクリックします。
  3. 追加 をクリックします。
  4. 新規 MAC アドレスプールの 名前説明 を入力します。
  5. 1 つのプールで同じ MAC アドレスを複数回使用できるようにするには、重複を許可する チェックボックスを選択します。MAC アドレスプールは、重複した MAC アドレスを自動的には使用しませんが、重複のオプションを有効にすると、ユーザーは重複した MAC アドレスを手動で指定することができます。

    注記

    1 つの MAC アドレスプールで重複のオプションを無効にし、別の MAC アドレスプールで重複のオプションを有効にした場合には、重複が無効な MAC アドレスプールでは、各 MAC アドレスを 1 回しか使用できませんが、重複のオプションが有効なプールでは、MAC アドレスを複数回使用することができます。

  6. 必要な MAC アドレスの範囲 を指定します。複数の範囲を入力するには、開始アドレス終了アドレス のフィールドの横にあるプラス (+) のボタンをクリックします。
  7. OK をクリックします。

1.5.2. MAC アドレスプールの編集

MAC アドレスプールを編集して、プール内で利用可能な MAC アドレスの範囲や、重複を許可するかどうかなどの詳細設定を変更することができます。

MAC アドレスプールのプロパティー編集

  1. 管理設定 をクリックします。
  2. MAC アドレスプール タブをクリックします。
  3. 編集する MAC アドレスプールを選択します。
  4. 編集 をクリックします。
  5. 必要に応じて、名前説明重複を許可するMAC アドレスの範囲 のフィールドを変更します。

    注記

    MAC アドレス範囲の更新時に、既存の NIC の MAC アドレスは再割り当てされません。割り当て済みの MAC アドレスが、新しい MAC アドレスの範囲外となった場合には、ユーザー指定の MAC アドレスとして追加され、その MAC アドレスプールによって引き続きトラッキングされます。

  6. OK をクリックします。

1.5.3. MAC アドレスプールのパーミッションの編集

MAC アドレスプールを作成した後には、そのユーザーパーミッションを設定することができます。ユーザーパーミッションは、その MAC アドレスプールをどのデータセンターで使用することができるかを制御します。新規ユーザーパーミッションの追加については、「ロール」を参照してください。

MAC アドレスプールのパーミッションの編集

  1. 管理設定 をクリックします。
  2. MAC アドレスプール タブをクリックします。
  3. 対象の MAC アドレスプールを選択します。
  4. MAC アドレスプールのユーザーパーミッションを編集します。

    • MAC アドレスプールにユーザーパーミッションを追加するには、以下の手順を実行します。

      1. 設定 ウィンドウの最下部にあるユーザーパーミッションペインで 追加 をクリックします。
      2. 対象のユーザーを検索して選択します。
      3. 割り当てるロール ドロップダウンリストから必要なロールを選択します。
      4. OK をクリックすると、ユーザーパーミッションが追加されます。
    • MAC アドレスプールからユーザーパーミッションを削除するには、以下の手順を実行します。

      1. 設定 ウィンドウの最下部にあるユーザーパーミッションペインで削除するユーザーパーミッションを選択します。
      2. 削除 をクリックすると、ユーザーパーミッションが削除されます。

1.5.4. MAC アドレスプールの削除

作成した MAC アドレスプールがクラスターに関連付けられていない場合には、その MAC アドレスプールを削除することができます。ただし、デフォルトの MAC アドレスプールは削除できません。

MAC アドレスプールの削除

  1. 管理設定 をクリックします。
  2. MAC アドレスプール タブをクリックします。
  3. 削除する MAC アドレスプールを選択します。
  4. 削除 をクリックします。
  5. OK をクリックします。

第2章 ダッシュボード

ダッシュボードは、Red Hat Virtualization のリソースと使用状況のサマリーを表示して、Red Hat Virtualization システムのステータスに関する概要を提供します。このサマリーは問題を警告して、その問題の領域を分析することができるようにします。

ダッシュボードの情報は、Data Warehouse からはデフォルトで 15 分間隔で、Manager API によってはデフォルトで 15 秒間隔で更新され、またダッシュボードがリフレッシュされるたびに更新されます。最新の情報は、別のページを表示していたユーザーがダッシュボードタブを再び開いた時と、リフレッシュを手動で実行した時にダッシュボードに反映されます。ダッシュボードは、自動ではリフレッシュされません。インベントリーカードの情報は、Manager API によって提供され、使用状況に関する情報は Data Warehouse によって提供されます。ダッシュボードは、UI プラグインコンポーネントとして実装され、このコンポーネントは Manager と共に自動的にインストールおよびアップグレードされます。

図2.1 ダッシュボード

RHVdashboard

2.1. 前提条件

ダッシュボードが機能するには、Data Warehouse がインストールおよび設定されている必要があります。『Data Warehouse Guide』「Installing and Configuring Data Warehouse」のセクションを参照してください。

2.2. グローバルインベントリー

ダッシュボードの最上部には、Red Hat Virtualization リソースのグローバルインベントリーが表示されます。これには、データセンター、クラスター、ホスト、ストレージドメイン、仮想マシン、イベントの項目が含まれます。アイコンは、各リソースのステータスを示し、数値は、そのステータスのリソースの数量を示します。

図2.2 グローバルインベントリー

Dashboard Inventory

タイトルには、特定のタイプのリソースの数が示され、その下には、それらの状態が示されます。リソースのタイトルをクリックすると、Red Hat Virtualization Manager 内の関連するページが開きます。クラスター のステータスは、常に「該当なし」と表示されます。

表2.1 リソースのステータス

アイコンステータス

Dashboard No Items

そのリソースは、Red Hat Virtualization には 1 つも追加されていません。

Dashboard Warning

警告のステータスのリソースの数を表示します。このアイコンをクリックすると、対象のページが開き、検索は警告のステータスのリソースに限定されます。検索の制限は、リソースによって異なります。

  • データセンター: 検索は、非稼働中または応答なしの状態のデータセンターに限定されます。
  • Gluster ボリューム: 検索は、電源投入中、一時停止中、移行中、待機中、サスペンド中、電源切断中のステータスの Gluster ボリュームに限定されます。
  • ホスト: 検索は、未割り当て、メンテナンスモード、インストール中、リブート中、メンテナンス準備中、承認待ち、接続中の状態のホストに限定されます。
  • ストレージドメイン: 検索は、未初期化、未アタッチ、非アクティブ、メンテナンスモード、メンテナンス準備中、デタッチ中、アクティブ化中のステータスのストレージドメインに限定されます。
  • 仮想マシン: 検索は、電源投入中、一時停止中、移行中、待機中、サスペンド中、電源切断中のステータスの仮想マシンに限定されます。
  • イベント: 検索は、重大度が警告レベルのイベントに限定されます。

Dashboard Up

稼働中のステータスのリソースの数を表示します。このアイコンをクリックすると、対象のページが開き、検索は稼働中のステータスのリソースに限定されます。

Dashboard Down

停止中の状態のリソースの数を表示します。このアイコンをクリックすると、対象のページが開き、検索は、停止中の状態のリソースに限定されます。検索の制限は、リソースによって異なります。

  • データセンター: 検索は、未初期化、メンテナンスモード、停止中の状態のデータセンターに限定されます。
  • Gluster ボリューム: 検索は、未アタッチまたは非アクティブの状態の Gluster ボリュームに限定されます。
  • ホスト: 検索は、応答なし、エラーおよびインストールエラーが発生したホスト、非稼働中、初期化中、停止中の状態のホストに限定されます。
  • ストレージドメイン: 検索は、未アタッチまたは非アクティブの状態のストレージドメインに限定されます。
  • 仮想マシン: 検索は、停止中、応答なし、リブート中の状態の仮想マシンに限定されます。

Dashboard Alert

ステータスが警告のイベントの数を表示します。アイコンをクリックすると、イベント のページが開き、検索は重大度が警告のイベントに限定されます。

Dashboard Error

ステータスがエラーのイベントの数を表示します。アイコンをクリックすると、イベント のページが開き、検索は重大度がエラーのイベントに限定されます。

2.3. システム全体の使用状況

システム全体の使用状況 のセクションには、システムの CPU、メモリー、ストレージの使用状況が表示されます。

図2.3 システム全体の使用状況

Dashboard Global Utilization
  • 最上部には、使用可能な CPU、メモリー、ストレージ、オーバーコミット比のパーセンテージが表示されます。たとえば、CPU のオーバコミット比は、Data Warehouse の最新のデータに基づいて、仮想コア数を仮想マシンの実行に利用可能な物理コア数で除算した値です。
  • ドーナツグラフには、CPU、メモリー、ストレージの使用状況がパーセンテージで表示されるとともに、過去 5 分間の平均的な使用状況に基づいた全ホストの平均使用率も表示されます。ドーナツグラフをポイントすると、選択したセクションの値が表示されます。
  • 最下部の折れ線グラフには、過去 24 時間のトレンドが表示されます。各データポイントは、特定の時間の平均使用率を示します。グラフの特定の箇所をポイントすると、CPU のグラフでは時刻と使用率、メモリーとストレージのグラフでは時刻と使用量が表示されます。

2.3.1. 使用率の高いリソース

図2.4 使用率の高いリソース (メモリー)

Dashboard Pop Up

ダッシュボードのシステム全体の使用状況のセクションにあるドーナツグラフをクリックすると、CPU、メモリー、ストレージの使用率の高いリソースの一覧が表示されます。CPU とメモリーでは、ポップアップウインドウに使用率の高い上位 10 位のホストと仮想マシンの一覧が表示されます。ストレージのポップアップウインドウには、使用率の高い上位 10 位のストレージドメインと仮想マシンの一覧が表示されます。使用率バーの右側にある矢印で、過去 1 分間における対象リソースの使用状況の傾向が表示されます。

2.4. クラスター使用率

クラスター使用率 のセクションには、クラスターの CPU とメモリーの使用率がヒートマップで表示されます。

図2.5 クラスター使用率

Dashboard Cluster Utilization

2.4.1. CPU

特定のクラスターの CPU 使用率を示すヒートマップ。過去 24 時間の CPU 平均使用率を表示します。ヒートマップをポイントすると、クラスター名が表示されます。ヒートマップをクリックすると、コンピュートホスト に移動し、特定のクラスターの検索結果が CPU 使用率順でソートされます。クラスターの CPU 使用率には、クラスター内の CPU の平均使用率の計算式が使用されます。クラスター別の CPU 使用率の全体平均を割り出すには、各ホストの過去 24 時間の平均 CPU 使用率を使用して算出します。

2.4.2. メモリー

特定のクラスターのメモリー使用率を示すヒートマップ。過去 24 時間のメモリー平均使用率を表示します。ヒートマップをポイントすると、クラスター名が表示されます。ヒートマップをクリックすると、コンピュートホスト に移動し、特定のクラスターの検索結果がメモリー使用率順でソートされます。クラスターのメモリー使用率には、クラスター内のメモリーの合計使用率の計算式 (GB 単位) が使用されます。クラスター別のメモリー使用率の全体平均を割り出すには、各ホストの過去 24 時間の平均メモリー使用率を使用して算出します。

2.5. ストレージ使用率

ストレージ使用率 のセクションには、ストレージの使用率がヒートマップで表示されます。

図2.6 ストレージ使用率

Dashboard Storage Utilization

このヒートマップは、過去 24 時間のストレージの平均使用率を示します。クラスターのストレージ使用率には、クラスター内のストレージの合計使用率の計算式 (GB 単位) が使用されます。クラスター別のストレージ使用率の全体平均を割り出すには、各ホストの過去 24 時間の平均ストレージ使用率を使用して算出します。ヒートマップをポイントすると、ストレージドメイン名が表示されます。ヒートマップをクリックすると、ストレージドメイン に移動し、ストレージの使用率順にストレージドメインがソートされます。

パート II. リソースの管理

第3章 QoS (Quality of Service)

Red Hat Virtualization では、環境内のリソースがアクセス可能な入出力、処理、ネットワークの各機能のレベルに対する粒度の細かい制御を提供する QoS エントリーを定義することができます。QoS エントリーはデータセンターレベルで定義され、クラスターおよびストレージドメイン下で作成されるプロファイルに割り当てられます。このプロファイルは、作成元のクラスターおよびストレージドメイン内の個別のリソースに割り当てられます。

3.1. ストレージの QoS

ストレージの QoS は、ストレージドメイン内の仮想ディスクのスループットの最大レベルと、入出力操作の最大レベルを定義します。仮想ディスクにストレージの QoS を割り当てると、ストレージドメインのパフォーマンスが微調整されるとともに、特定の仮想ディスクに伴うストレージの操作により同じストレージドメイン内でホストされる他の仮想ディスクに提供されるストレージ機能に影響が及ばないようにすることができます。

3.1.1. ストレージ QoS エントリーの作成

ストレージ QoS エントリーの作成

  1. コンピュートデータセンター をクリックします。
  2. データセンターの名前をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. QoS タブをクリックします。
  4. ストレージ セクションで 新規作成 をクリックします。
  5. QoS エントリーの QoS 名説明 を入力します。
  6. ラジオボタンのいずれかをクリックして、スループット の QoS を指定します。

    • なし
    • 合計: MB/s のフィールドに総スループットの最大許容値を入力します。
    • 読み取り / 書き込み: 左側の MB/s フィールドに読み取り操作の最大許容スループットを入力し、右側の MB/s フィールドに書き込み操作の最大許容スループットを入力します。
  7. ラジオボタンのいずれかをクリックして、入出力 (IOps) の QoS を指定します。

    • なし
    • 合計: IOps のフィールドに 1 秒あたりの入出力操作の最大許容数を入力します。
    • 読み取り / 書き込み: 左側の IOps フィールドに 1 秒あたりの入力操作の最大許容数を入力し、右側の IOps フィールドに 1 秒あたりの出力操作の最大許容数を入力します。
  8. OK をクリックします。

ストレージ QoS エントリーが作成されました。このエントリーをベースにして、そのデータセンターに属するデータストレージドメインにディスクプロファイルを作成することができます。

3.1.2. ストレージ QoS エントリーの削除

既存のストレージ QoS エントリーを削除します。

ストレージ QoS エントリーの削除

  1. コンピュートデータセンター をクリックします。
  2. データセンターの名前をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. QoS タブをクリックします。
  4. ストレージ セクションでストレージ QoS エントリーを選択し、削除 をクリックします。
  5. OK をクリックします。

いずれかのディスクプロファイルがこのエントリーをベースにしていた場合には、それらのプロファイルのストレージ QoS エントリーは自動的に [無制限] に設定されます。

3.2. 仮想マシンネットワークの QoS

仮想マシンネットワークの QoS は、個別の仮想ネットワークインターフェースコントローラーの受信/送信トラフィックを制限するプロファイルの作成を可能にする機能です。この機能を使用すると、多数のレイヤーの帯域幅を制限して、ネットワークリソースの消費を制御することができます。

3.2.1. 仮想マシンネットワーク QoS エントリーの作成

仮想ネットワークインターフェースコントローラー (仮想 NIC) プロファイル (別称: 仮想マシンネットワークインターフェースのプロファイル) に適用してネットワークトラフィックを制御するための仮想マシンネットワーク QoS エントリーを作成します。

仮想マシンネットワーク QoS エントリーの作成

  1. コンピュートデータセンター をクリックします。
  2. データセンターの名前をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. QoS タブをクリックします。
  4. 仮想マシンネットワーク セクションで 新規作成 をクリックします。
  5. 仮想マシンネットワーク QoS エントリーの 名前 を入力します。
  6. 受信 および 送信 ネットワークトラフィックの上限値を入力します。
  7. OK をクリックします。

仮想ネットワークインターフェースコントローラーに使用することのできる仮想マシンネットワーク QoS エントリーの作成が完了しました。

3.2.2. 新規ネットワーク QoS およびネットワーク QoS の編集ウィンドウの設定

仮想マシンネットワーク QoS の設定により、3 つの特定のレベルにおける受信/送信トラフィックの帯域幅の制限を設定することができます。

表3.1 仮想マシンネットワーク QoS の設定

フィールド名説明

データセンター

仮想マシンネットワーク QoS ポリシーを追加するデータセンター。このフィールドは、選択されているデータセンターによって自動的に設定されます。

名前

Manager 内で表示される仮想マシンネットワーク QoS ポリシーの名前

受信

受信トラフィックに適用される設定。この設定を有効にするには 受信 チェックボックスにチェックを入れ、無効にするには外します。

  • 平均: 受信トラフィックの平均スピード
  • 最大値: ピーク時の受信トラフィックのスピード
  • バースト: バースト中の受信トラフィックのスピード

送信

送信トラフィックに適用される設定。この設定を有効にするには 送信 チェックボックスにチェックを入れ、無効にするには外します。

  • 平均: 送信トラフィックの平均スピード
  • 最大値: ピーク時の送信トラフィックのスピード
  • バースト: バースト中の送信トラフィックのスピード

平均最大値、または バースト フィールドの最大許容値を変更するには、engine-config コマンドを使用して MaxAverageNetworkQoSValueMaxPeakNetworkQoSValue、または MaxBurstNetworkQoSValue 設定キーの値を変更します。変更を有効にするには、ovirt-engine サービスを再起動する必要があります。以下に例を示します。

# engine-config -s MaxAverageNetworkQoSValue=2048
# systemctl restart ovirt-engine

3.2.3. 仮想マシンネットワーク QoS エントリーの削除

既存の仮想マシンネットワーク QoS エントリーを削除します。

仮想マシンネットワーク QoS エントリーの削除

  1. コンピュートデータセンター をクリックします。
  2. データセンターの名前をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. QoS タブをクリックします。
  4. 仮想マシンネットワーク セクションで仮想マシンネットワーク QoS エントリーを選択し、削除 をクリックします。
  5. OK をクリックします。

3.3. ホストネットワークの QoS

ホストネットワークの QoS は、1 台のホスト上の複数のネットワークを設定して、物理インターフェースを通過するネットワークトラフィックの制御を可能にします。ホストネットワークの QoS は、同一の物理ネットワークインターフェースコントローラー上におけるネットワークリソースの消費を制御することによって、ネットワークパフォーマンスを微調整することができます。これは、1 つのネットワークによって、同じ物理ネットワークインターフェースコントローラーにアタッチされている他のネットワークが機能しなくなる状態を防ぐのに役立ちます。ホストネットワークの QoS を設定することにより、輻輳の問題が発生することなく、それらのネットワークが同じ物理ネットワークインターフェースコントローラー上で正常に機能できるようになります。

3.3.1. ホストネットワーク QoS エントリーの作成

ホストネットワーク QoS エントリーを作成します。

ホストネットワーク QoS エントリーの作成

  1. コンピュートデータセンター をクリックします。
  2. データセンターの名前をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. QoS タブをクリックします。
  4. ホストネットワーク セクションで 新規作成 をクリックします。
  5. QoS エントリーの QoS 名説明 を入力します。
  6. 加重シェア速度の上限 [Mbps]、および コミット速度 [Mbps] に適切な値を入力します。
  7. OK をクリックします。

3.3.2. 新規ホストネットワーク QoS およびホストネットワーク QoS の編集ウィンドウの設定

ホストネットワーク QoS の設定で、送信トラフィックの帯域幅の上限を設定することができます。

表3.2 ホストネットワーク QoS の設定

フィールド名説明

データセンター

ホストネットワーク QoS ポリシーを追加するデータセンター。このフィールドは、選択されているデータセンターによって自動的に設定されます。

QoS 名

Manager 内で表示されるホストネットワーク QoS ポリシーの名前

説明

ホストネットワーク QoS ポリシーの説明

送信

送信トラフィックに適用される設定

  • 加重シェア: 特定のネットワークに割り当てる論理リンクのキャパシティーを、同じ論理リンクにアタッチされた他のネットワークに対して相対的に示します。シェアの具体的な値は、そのリンク上の全ネットワークのシェアの和によって異なります。デフォルトでは、これは、1 - 100 の範囲内の数値です。
  • 速度の上限 [Mbps]: ネットワークが使用する最大帯域幅
  • コミット速度 [Mbps]: ネットワークに必要な最小の帯域幅。要求されるコミット速度は保証されず、ネットワークインフラストラクチャーや同じ論理リンク上の他のネットワークに要求されるコミット速度によって異なります。

速度の上限 [Mbps] または コミット速度 [Mbps] フィールドの最大許容値を変更するには、engine-config コマンドを使用して MaxAverageNetworkQoSValue 設定キーの値を変更します。変更を有効にするには、ovirt-engine サービスを再起動する必要があります。以下に例を示します。

# engine-config -s MaxAverageNetworkQoSValue=2048
# systemctl restart ovirt-engine

3.3.3. ホストネットワーク QoS エントリーの削除

既存のネットワーク QoS エントリーを削除します。

ホストネットワーク QoS エントリーの削除

  1. コンピュートデータセンター をクリックします。
  2. データセンターの名前をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. QoS タブをクリックします。
  4. ホストネットワーク セクションでホストネットワーク QoS エントリーを選択し、削除 をクリックします。
  5. プロンプトが表示されたら OK をクリックします。

3.4. CPU の QoS

CPU の QoS は、仮想マシンが、その仮想マシンを実行するホストで利用できる最大処理能力を定義します。この値は、そのホストで利用可能な総処理能力に対するパーセンテージで指定します。CPU の QoS を仮想マシンに割り当てると、クラスター内の 1 台の仮想マシンのワークロードが、同じクラスター内のその他の仮想マシンが利用可能な処理リソースに影響を及ぼすのを防ぐことができます。

3.4.1. CPU QoS エントリーの作成

CPU QoS エントリーを作成します。

CPU QoS エントリーの作成

  1. コンピュートデータセンター をクリックします。
  2. データセンターの名前をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. QoS タブをクリックします。
  4. CPU セクションで 新規作成 をクリックします。
  5. QoS エントリーの QoS 名説明 を入力します。
  6. 上限 フィールドには、QoS エントリーが許容する最大処理能力をパーセンテージで入力します。% のシンボルは入力しないでください。
  7. OK をクリックします。

CPU QoS エントリーが作成されました。このエントリーをベースにして、そのデータセンターに属するクラスターで CPU プロファイルを作成することができます。

3.4.2. CPU QoS エントリーの削除

既存の CPU QoS エントリーを削除します。

CPU QoS エントリーの削除

  1. コンピュートデータセンター をクリックします。
  2. データセンターの名前をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. QoS タブをクリックします。
  4. CPU セクションで CPU QoS エントリーを選択し、削除 をクリックします。
  5. OK をクリックします。

いずれかの CPU プロファイルがこのエントリーをベースにしていた場合には、それらのプロファイルの CPU QoS エントリーは自動的に [無制限] に設定されます。

第4章 データセンター

4.1. データセンターについて

データセンターとは、特定の環境で使用するリソースを定義する論理エンティティーです。データセンターはコンテナーリソースと考えられ、その中には、論理リソース (クラスター、ホストの形式) とネットワークリソース (論理ネットワークと物理 NIC の形式)、ストレージリソース (ストレージドメインの形式) が含まれています。

データセンターは、複数のクラスターで構成することができます。各クラスターには複数のホストを含めることが可能です。また、データセンターに複数のストレージドメインを関連付けたり、各ホスト上で複数の仮想マシンをサポートしたりすることもできます。Red Hat Virtualization 環境は、複数のデータセンターで構成することができます。データセンターのインフラストラクチャーにより、これらのセンターを別々に分けることが可能です。

データセンターはすべて管理ポータルから一元管理されます。

図4.1 データセンター

523

Red Hat Virtualization はインストール中にデフォルトのデータセンターを作成します。このデフォルトのデータセンターを構成するか、適切な名前のデータセンターを新たに設定することが可能です。

図4.2 データセンターのオブジェクト

179

4.2. Storage Pool Manager

Storage Pool Manager (SPM) はデータセンター内の 1 台のホストに割り当てられるロールで、そのホストはデータセンターのストレージドメインを管理できるようになります。SPM エンティティーはデータセンターのどのホストでも実行できます。Red Hat Virtualization Manager はこのロールを 1 台のホストに割り当てます。SPM によって、ホストが標準の操作を実行できなくなるわけではありません。SPM として稼働しているホストは、引き続き仮想リソースをホストすることができます。

SPM エンティティーは、複数のストレージドメインにまたがるメタデータを調整し、ストレージへのアクセスを制御します。これには、仮想ディスク (イメージ)、スナップショットおよびテンプレートの作成/削除/操作や、スパースブロックデバイス (SAN 上) 用のストレージ割り当てが含まれます。このロールは排他的であり、1 つのデータセンター内で一度に 1 台のホストしか SPM となることができないため、メタデータの整合性が確保されます。

Red Hat Virtualization Manager は、SPM が常に稼働している状態を維持します。SPM がストレージにアクセスする際に問題が発生すると、Manager は SPM のロールを別のホストに移します。SPM の起動時には、Manager は、SPM ロールが付与されているのがそのホストのみとなるようにするので、ストレージセントリックリースを取得します。このプロセスには多少時間がかかる場合があります。

4.3. SPM の優先度

SPM ロールは、ホストの利用可能なリソースを使用します。ホストの SPM 優先度設定により、ホストが SPM ロールに割り当てられる可能性が変更されます。SPM 優先度の高いホストには、優先度の低いホストより先に SPM ロールが割り当てられます。SPM 優先度の低いホスト上にある重要な仮想マシンは、SPM の操作と、ホストのリソースを巡って争う必要はありません。

ホストの SPM 優先度は、ホストの編集 ウィンドウの SPM タブで変更することができます。

4.4. データセンターのタスク

4.4.1. 新しいデータセンターの作成

仮想化環境でデータセンターを作成するには、以下の手順で行います。データセンターが稼働するには、正常に機能するクラスター、ホスト、ストレージドメインが必要です。

注記

互換バージョン は、一旦設定されると、後で低くすることはできません。下位バージョンへの変更はできないようになっています。

データセンターに MAC プール範囲を指定するオプションは無効になり、現在はクラスターレベルで指定するようになりました。

新しいデータセンターの作成

  1. コンピュートデータセンター をクリックします。
  2. 新規作成 をクリックします。
  3. データセンターの 名前説明 を入力します。
  4. ドロップダウンメニューからデータセンターの ストレージタイプ互換バージョンクォータモード を選びます。
  5. OK をクリックしデータセンターを作成すると、データセンター - ガイド ウィンドウが開きます。
  6. データセンター - ガイド ウィンドウでは、データセンターに設定する必要のあるエンティティーが表示されます。これらのエンティティーを設定するか、後で設定 ボタンを押して後ほど設定を行います。設定を再開するにはデータセンターを選択し、その他の操作Guide Me をクリックしてください。

クラスター、ホスト、ストレージドメインが設定されるまで、新しいデータセンターのステータスは 未初期化 のままとなります。これらのエンティティの設定には Guide Me を使用してください。

4.4.2. 新規データセンターおよびデータセンターの編集ウィンドウの設定

以下の表には、新規データセンター および データセンターの編集 ウィンドウに表示されるデータセンターの設定についての説明をまとめています。OK をクリックすると、無効な値が入力されている箇所はオレンジ色の枠で囲まれ、そのままでは変更が確定されないようになっています。また、フィールドプロンプトには、期待値または期待値の範囲が表示されます。

表4.1 データセンタープロパティー

フィールド説明/アクション

名前

データセンターの名前。このテキストフィールドは最長で 40 文字に制限されており、アルファベットの大文字/小文字、数字、ハイフン、アンダースコアを任意に組み合わせた一意名にする必要があります。

説明

データセンターの説明。このフィールドへの入力は推奨されますが、必須ではありません。

ストレージタイプ

共有 または ローカル ストレージタイプのいずれかを選択します。

同じデータセンターに異なるタイプのストレージドメイン (iSCSI、NFS、FC、POSIX、Gluster) を追加することができます。ただし、ローカルドメインと共有ドメインを混在させることはできません。

データセンターの動作開始後でも、ストレージタイプを変更することができます。「データセンターのストレージタイプの変更」を参照してください。

互換バージョン

Red Hat Virtualization のバージョン

Red Hat Virtualization Manager のアップグレード後に、ホスト、クラスター、データセンターが前のバージョンのままになっている可能性があります。最初に全ホストをアップグレードし、次にクラスターをアップグレードしてから、データセンターの互換性レベルをアップグレードしてください。

クォータモード

クォータは、Red Hat Virtualization に搭載されているリソース制限ツールです。以下のいずれかを選択します。

  • 無効: クォータを実装しない場合に選択します。
  • 監査: クォータの設定をテストする場合に選択します。
  • 有効: クォータを実装する場合に選択します。

コメント

オプションとして、データセンターに関するプレーンテキスト形式のコメントを追加します。

4.4.3. データセンターの再初期化: リカバリーの手順

このリカバリー手順を実行すると、データセンターのマスターデータドメインが新規のマスターデータドメインに置き換えられます。マスターデータドメインのデータが破損した場合には、その再初期化が必要です。データセンターを再初期化すると、データセンターに関連付けられたその他のリソースすべて (例: クラスター、ホスト、問題のないストレージドメインなど) を復元することができます。

バックアップまたはエクスポートした仮想マシン/テンプレートを新規のマスターデータドメインにインポートすることができます。

データセンターの再初期化

  1. コンピュートデータセンター をクリックし、データセンターを選択します。
  2. データセンターにアタッチされているストレージドメインがメンテナンスモードになっていることを確認してください。
  3. その他の操作データセンターを再初期化 をクリックします。
  4. データセンターの再初期化 ウィンドウでは使用可能な (デタッチされた状態で、メンテナンスモードに入っている) ストレージドメインをすべて表示します。データセンターに追加するストレージドメインのラジオボタンをクリックしてください。
  5. 操作を承認 のチェックボックスを選択します。
  6. OK をクリックします。

ストレージドメインがマスターデータドメインとしてデータセンターにアタッチされて、アクティブ化されました。バックアップまたはエクスポートした仮想マシン/テンプレートを新規のマスターデータドメインにインポートできるようになりました。

4.4.4. データセンターの削除

データセンターを削除するには、アクティブなホストが 1 台必要です。データセンターを削除しても、そのデータセンターに関連付けられたリソースは削除されません。

データセンターの削除

  1. データセンターにアタッチされているストレージドメインがメンテナンスモードになっていることを確認してください。
  2. コンピュートデータセンター をクリックし、削除するデータセンターを選択します。
  3. 削除 をクリックします。
  4. OK をクリックします。

4.4.5. データセンターの強制削除

アタッチされているストレージドメインが破損した場合や、ホストが Non Responsive になった場合には、データセンターは 応答なし になります。いずれの状況でも、データセンターを 削除 することはできません。

強制削除 を実行するには、アクティブなホストは必要はありません。また、強制削除により、アタッチされているストレージドメインも完全に削除されます。

破損したストレージドメインを 破棄 してからデータセンターの 強制削除 を行う必要がある場合もあります。

データセンターの強制削除

  1. コンピュートデータセンター をクリックし、削除するデータセンターを選択します。
  2. その他の操作強制削除 をクリックします。
  3. 操作を承認 のチェックボックスを選択します。
  4. OK をクリックします。

データセンターとアタッチされていたストレージドメインが Red Hat Virtualization 環境から完全に削除されました。

4.4.6. データセンターのストレージタイプの変更

データセンターの動作開始後でも、ストレージタイプを変更することができます。この機能は、仮想マシンまたはテンプレートを移動するのに使用されるデータドメインに有用です。

制約

  • 共有からローカル: 複数のホストおよび複数のクラスターが含まれていないデータセンターの場合に変更可能 (ローカルのデータセンターでは複数のホストおよび複数のクラスターはサポートされていないため)。
  • ローカルから共有: ローカルストレージドメインが含まれていないデータセンターの場合に変更可能。

データセンターのストレージタイプの変更

  1. コンピュートデータセンター をクリックし、変更するデータセンターを選択します。
  2. 編集 をクリックします。
  3. ストレージタイプ を適切な値に変更します。
  4. OK をクリックします。

4.4.7. データセンターの互換バージョンの変更

Red Hat Virtualization データセンターには、互換バージョンがあります。互換バージョンとは、データセンターと互換性のある Red Hat Virtualization のバージョンを指します。データセンター内のクラスターはすべて、指定の互換性レベルをサポートします。

重要

データセンターの互換バージョンを変更するには、まず、データセンター内の全クラスターを更新して、必要な互換性レベルをサポートするレベルにしておく必要があります。

手順

  1. コンピュートデータセンター をクリックし、変更するデータセンターを選択します。
  2. 編集 をクリックします。
  3. 互換バージョン を必要な値に変更します。
  4. OK をクリックして、データセンターの互換バージョンを変更 の確認ウィンドウを開きます。
  5. OK をクリックして確定します。

4.5. データセンターとストレージドメイン

4.5.1. データセンターへの既存データドメインのアタッチ

ステータスが 未アタッチ のデータドメインはデータセンターにアタッチすることができます。複数のタイプの共有ストレージドメイン (iSCSI、NFS、FC、POSIX、および Gluster) を同じデータセンターに追加することが可能です。

データセンターへの既存データドメインのアタッチ

  1. コンピュートデータセンター をクリックします。
  2. データセンターの名前をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. ストレージ タブをクリックし、すでにデータセンターにアタッチされているストレージドメインを表示します。
  4. データをアタッチ をクリックします。
  5. データセンターにアタッチするデータドメインのチェックボックスを選択します。チェックボックスを複数選択して複数のデータドメインをアタッチすることが可能です。
  6. OK をクリックします。

データドメインがデータセンターにアタッチされ、自動的にアクティブ化されます。

4.5.2. データセンターへの既存 ISO ドメインのアタッチ

ステータスが 未アタッチ の ISO ドメインはデータセンターにアタッチすることができます。この ISO ドメインは、データセンターと同じ ストレージタイプ でなければなりません。

1 つのデータセンターにアタッチできる ISO ドメインは 1 つのみです。

データセンターへの既存 ISO ドメインのアタッチ

  1. コンピュートデータセンター をクリックします。
  2. データセンターの名前をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. ストレージ タブをクリックし、すでにデータセンターにアタッチされているストレージドメインを表示します。
  4. ISO をアタッチ をクリックします。
  5. 対象の ISO ドメインのラジオボタンをクリックします。
  6. OK をクリックします。

ISO ドメインがデータセンターにアタッチされ、自動的にアクティブ化されます。

4.5.3. データセンターへの既存エクスポートドメインのアタッチ

注記

エクスポートストレージドメインは非推奨になりました。データストレージドメインは、データセンターからアタッチを解除して、同じ環境または異なる環境にある別のデータセンターにインポートすることができます。仮想マシン、フローティング仮想ディスク、テンプレートは、インポートしたストレージドメインからアタッチされているデータセンターにアップロードすることができます。ストレージドメインのインポートに関する情報は、「既存のストレージドメインのインポート」の項を参照してください。

ステータスが 未アタッチ のエクスポートドメインはデータセンターにアタッチすることができます。1 つのデータセンターにアタッチできるエクスポートドメインは 1 つのみです。

データセンターへの既存エクスポートドメインのアタッチ

  1. コンピュートデータセンター をクリックします。
  2. データセンターの名前をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. ストレージ タブをクリックし、すでにデータセンターにアタッチされているストレージドメインを表示します。
  4. エクスポートをアタッチ をクリックします。
  5. 対象のエクスポートドメインのラジオボタンをクリックします。
  6. OK をクリックします。

エクスポートドメインがデータセンターにアタッチされ、自動的にアクティブ化されます。

4.5.4. データセンターからのストレージドメインのデタッチ

データセンターからストレージドメインをデタッチすると、そのデータセンターはストレージドメインに関連付けられなくなります。そのストレージドメインは、Red Hat Virtualization 環境からは削除されず、別のデータセンターにアタッチすることができます。

仮想マシンやテンプレートなどのデータは、そのストレージドメインにアタッチされたままとなります。

注記

使用可能なストレージドメインがマスターストレージ以外に残っていない場合は、削除することはできません。

データセンターからのストレージドメインのデタッチ

  1. コンピュートデータセンター をクリックします。
  2. データセンターの名前をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. ストレージ タブをクリックし、データセンターにアタッチされているストレージドメインを表示します。
  4. デタッチするストレージドメインを選択します。ストレージドメインが アクティブ である場合は、メンテナンス をクリックします。
  5. OK をクリックしてメンテナンスモードを開始します。
  6. デタッチ をクリックします。
  7. OK をクリックします。

ストレージドメインが詳細ビューに表示されなくなるまでに数分かかる場合があります。

第5章 クラスター

5.1. クラスターについて

クラスターとは、同じストレージドメインを共有し、同じタイプの CPU (Intel または AMD) を使用するホストの論理的な集合体です。ホストの各 CPU モデルの世代が違う場合には、すべてのモデルで提供されている機能のみを使用します。

システム内のクラスターはすべて 1 つのデータセンターに属し、またシステム内のホストはすべて 1 つのクラスターに属する必要があります。仮想マシンは、クラスターに定義したポリシーや仮想マシンの設定に従って、クラスター内のいずれかのホストに動的に割り当てられ、ホスト間での移行が可能です。また、クラスターは、電源および負荷共有ポリシーを定義することができる最上位にあります。

クラスターに属するホストと仮想マシンの数はそれぞれ、結果一覧の ホスト数仮想マシン数 の欄に表示されます。

クラスターは、仮想マシンまたは Red Hat Gluster Storage Server のいずれかを実行します。これらの 2 つの用途は相互に排他的なので、1 つのクラスターで仮想化ホストとストレージホストを同時にサポートすることはできません。

Red Hat Virtualization では、インストール中にデフォルトのデータセンター内にデフォルトのクラスターが作成されます。

図5.1 クラスター

223

5.2. クラスターのタスク

注記

一部のクラスターオプションは Gluster クラスターには適用されません。Red Hat Virtualization での Red Hat Gluster Storage 使用の詳細については、『Configuring Red Hat Virtualization with Red Hat Gluster Storage』を参照してください。

5.2.1. 新規クラスターの作成

データセンターには複数のクラスターが属することができます。また、クラスターには複数のホストが属することが可能です。クラスター内のホストは同じ CPU タイプ (Intel あるいは AMD) である必要があります。CPU タイプを確実に最適化するには、クラスターを作成する前にホストを作成しておくことをお勧めします。ただしホストの設定は、Guide Me ボタンを使用して後で行うことができます。

新規クラスターの作成

  1. コンピュートクラスター をクリックします。
  2. 新規作成 をクリックします。
  3. ドロップダウンリストからクラスターが属する データセンター を選択します。
  4. クラスターの 名前説明 を入力します。
  5. 管理ネットワーク ドロップダウンリストでネットワークを選択して、管理ネットワークのロールを割り当てます。
  6. ドロップダウンリストから CPU アーキテクチャーCPU タイプ を選択します。CPU のプロセッサーファミリーが、クラスターにアタッチするホストの最小限必要な CPU タイプに適合していることが重要です。この条件が満たされない場合には、ホストは稼働しません。

    注記

    Intel および AMD のいずれの CPU タイプでも、CPU モデルは最も古いものから最も新しいものに論理的な順序でリストされます。クラスターに異なる複数の CPU モデルが含まれている場合には、最も古い CPU モデルを選択してください。各 CPU モデルについての詳しい情報は、「Which CPU family should a RHEV3 or RHV4 cluster be set to?」を参照してください。

  7. ドロップダウンリストからクラスターの 互換バージョン を選択します。
  8. ドロップダウンリストから スイッチのタイプ を選択します。
  9. クラスター内のホストの ファイアウォールタイプ として、iptables または firewalld のいずれかを選択します。
  10. クラスターに仮想マシンホストまたは Gluster 対応ノードを事前設定するかどうかに応じて、Virt サービスを有効にする または Gluster サービスを有効にする のいずれかのチェックボックスを選択します。
  11. オプションで、仮想マシンのメンテナンスを行う理由の設定を有効にする のチェックボックスを選択して、Manager から仮想マシンをシャットダウンする際の理由フィールド (オプション) を有効にして、管理者がメンテナンスの説明を提示できるようにします。
  12. オプションで、ホストのメンテナンスを行う理由の設定を有効にする のチェックボックスを選択して、Manager からホストをメンテナンスモードに切り替える際の理由フィールド (オプション) を有効にして、管理者がメンテナンスの説明を提示できるようにします。
  13. オプションとして、/dev/hwrng ソース (外部のハードウェアデバイス) のチェックボックスを選択すると、クラスター内の全ホストが使用する乱数ジェネレーターデバイスを指定することができます。/dev/urandom ソース (Linux で提供されるデバイス) はデフォルトで有効化されます。
  14. 最適化 タブをクリックし、クラスターのメモリーページ共有の閾値を選択します。またオプションで、クラスターのホストで CPU スレッド処理とメモリーバルーニングを有効化します。
  15. クラスターに対して仮想マシンの移行ポリシーを定義するには 移行ポリシー タブをクリックします。
  16. スケジューリングポリシー タブをクリックして、そのクラスター内のホストのスケジューリングポリシーの設定、スケジューラーの最適化の設定、信頼済みサービスの有効化、HA 予約の有効化、カスタムのシリアル番号ポリシーの指定などをオプションで設定します。
  17. オプションとして、グローバルの SPICE プロキシー (該当する場合) を上書きするには、コンソール タブをクリックして、そのクラスター内のホストの SPICE プロキシーのアドレスを指定します。
  18. フェンシングポリシー タブをクリックして、クラスター内のフェンシングを有効化/無効化して、フェンシングオプションを選択します。
  19. クラスターのデフォルトのプール以外の MAC アドレスプールを指定するには、MAC アドレスプール タブをクリックします。MAC アドレスプールの作成、編集、削除のオプションに関する詳しい情報は、「MAC アドレスプール」を参照してください。
  20. OK をクリックしてクラスターを作成すると、クラスター - ガイド ウィンドウが開きます。
  21. クラスター - ガイド ウィンドウでは、クラスターに設定する必要のあるエンティティーが表示されます。これらのエンティティーを設定するか、後で設定 ボタンを押して後ほど設定を行います。設定を再開するにはクラスターを選択し、その他の操作Guide Me をクリックしてください。

5.2.2. クラスターの全般の設定

以下の表には、新規クラスター および クラスターの編集 ウィンドウの 全般 タブの設定についての説明をまとめています。OK をクリックすると、無効な値が入力されている箇所はオレンジ色の枠で囲まれ、そのままでは変更が確定されないようになっています。また、フィールドプロンプトには、期待値または期待値の範囲が表示されます。

表5.1 クラスターの全般の設定

フィールド説明/アクション

データセンター

クラスターが所属するデータセンター。このデータセンターは、クラスターを追加する前に作成しておく必要があります。

名前

クラスターの名前。このテキストフィールドは最長で 40 文字に制限されており、アルファベットの大文字/小文字、数字、ハイフン、アンダースコアを任意に組み合わせた一意名にする必要があります。

説明/コメント

クラスターの説明または補注。これらのフィールドへの入力は推奨されますが、必須ではありません。

管理ネットワーク

管理ネットワークロールが割り当てられる論理ネットワーク。デフォルトでは ovirtmgmt です。移行ネットワークが移行元または移行先ホストに適切にアタッチされていない場合には、このネットワークは仮想マシンの移行にも使用されます。

既存のクラスターの管理ネットワークは、詳細ビューの 論理ネットワーク タブの ネットワークを管理 ボタンを使用して変更するのが唯一の方法です。

CPU アーキテクチャー

クラスターの CPU アーキテクチャー。選択する CPU アーキテクチャーによって、異なる CPU タイプが利用できます。

  • 未定義: すべての CPU タイプを利用できます。
  • x86_64: すべての Intel および AMD CPU タイプを利用できます。
  • ppc64: IBM POWER 8 のみを利用できます。

CPU タイプ

クラスターの CPU タイプ。サポートされる CPU タイプの一覧については、『プランニングおよび前提条件ガイド』「CPU の要件」を参照してください。クラスター内の全ホストが Intel、AMD、IBM POWER 8 のいずれかの CPU タイプを実行する必要があります。作成後に変更すると大幅なサービスの中断を招きます。CPU タイプは、クラスター内で最も古い CPU モデルに設定すべきです。全モデルで実装されている機能のみが使用可能です。Intel および AMD のいずれの CPU タイプでも、CPU モデルは最も古いものから最も新しいものに論理的な順序でリストされます。

互換バージョン

Red Hat Virtualization のバージョン。データセンターに指定されているバージョンよりも前のバージョンは選択できません。

スイッチのタイプ

クラスターで使用されるスイッチのタイプ。Linux Bridge が Red Hat Virtualization の標準スイッチです。OVS は Open vSwitch ネットワーク機能に対応します。

ファイアウォールタイプ

クラスター内のホストのファイアウォールタイプを、iptables または firewalld のどちらかに指定します。既存クラスターのファイアウォールタイプを変更した場合には、そのクラスター内の ホストをすべて再インストールして 変更を適用する必要があります。

デフォルトのネットワークプロバイダー

クラスターで使用されるデフォルトの外部ネットワークプロバイダーを指定します。Open Virtual Network (OVN) を選択すると、クラスターに追加されたホストは、OVN プロバイダーと通信するように自動的に設定されます。

デフォルトのネットワークプロバイダーを変更した場合には、そのクラスター内の ホストをすべて再インストールして 変更を適用する必要があります。

Virt サービスを有効にする

このラジオボタンを選択した場合、そのクラスター内のホストは仮想マシンの実行に使用されます。

Gluster サービスを有効にする

このラジオボタンを選択した場合、そのクラスター内のホストは Red Hat Gluster Storage Server のノードとして使用され、仮想マシンは実行しません。

既存の Gluster 設定をインポート

このチェックボックスは、Gluster サービスを有効にする のラジオボタンが選択されている場合にのみ表示されます。このオプションにより、既存の Gluster 対応クラスターおよびそのクラスターにアタッチされた全ホストを Red Hat Virtualization Manager にインポートすることができます。

次のオプションは、インポートするクラスター内の各ホストに必要となります。

  • ホスト名: Gluster ホストサーバーの IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名を入力します。
  • SSH フィンガープリント: Red Hat Virtualization Manager がホストのフィンガープリントを取得し、正しいホストに接続していることを確認します。
  • パスワード: ホストとの通信に必要な root パスワードを入力します。

仮想マシンのメンテナンスを行う理由の設定を有効にする

このチェックボックスを選択した場合には、Manager を使用してクラスター内の仮想マシンをシャットダウンする際に、オプションの理由のフィールドが表示され、メンテナンスの理由を入力することができます。この理由は、ログに表示され、また仮想マシンの電源が再度オンになると表示されます。

ホストのメンテナンスを行う理由の設定を有効にする

このチェックボックスを選択した場合には、Manager を使用してクラスター内のホストをメンテナンスモードに切り替える際に、オプションの理由のフィールドが表示され、メンテナンスの理由を入力することができます。この理由は、ログに表示され、またホストが再度アクティブ化されると表示されます。

追加の乱数ジェネレーターのソース

このチェックボックスを選択した場合には、クラスター内の全ホストで追加の乱数ジェネレーターデバイスを利用できます。この設定により、乱数ジェネレーターデバイスからエントロピーを仮想マシンに渡すことができるようになります。

5.2.3. 最適化の設定

メモリーページ共有により、仮想マシンは他の仮想マシンで未使用のメモリーを活用することで、割り当てられたメモリーを最大 200% 利用することができます。このプロセスは、Red Hat Virtualization 環境にある仮想マシンが同時にフル稼働しておらず、未使用のメモリーを特定の仮想マシンに一時的に割り当てることができるという前提に基づいています。

CPU スレッド処理により、ホストは、そのホストのコア数を上回るプロセッサーコア合計数で仮想マシンを実行することができます。この機能は、CPU を集中的に使用しないワークロードに有用で、より多くの仮想マシンを実行可能にすることにより、ハードウェア要件を軽減できます。またこれにより、特にゲストのコア数がホストのコアよりも多く、ホストのスレッド数よりも少ない場合に、この機能がなければ不可能な CPU トポロジーで仮想マシンを実行できます。

以下の表には、新規クラスター および クラスターの編集 ウィンドウの 最適化 タブの設定についての説明をまとめています。

表5.2 最適化の設定

フィールド説明/アクション

メモリーの最適化

  • なし - メモリーのオーバーコミットを無効にする: メモリーページの共有が無効になります。
  • サーバーの負荷 - 物理メモリーの 150% のスケジューリングを許可する: メモリーページ共有の閾値を各ホストのシステムメモリーの 150% に設定します。
  • デスクトップの負荷 - 物理メモリーの 200% のスケジューリングを許可する: メモリーページ共有の閾値を各ホストのシステムメモリーの 200% に設定します。

CPU スレッド

スレッドをコアとしてカウントする のチェックボックスを選択すると、ホストのコア数を上回るプロセッサーコア合計数の仮想マシンを実行することができます。

公開されたホストのスレッドは、コアとして扱われ、仮想マシンに活用することができます。たとえば、1 コアあたり 2 スレッドの 24 コアシステム (合計 48 スレッド) は、それぞれ最大 48 コアの仮想マシンを実行することができ、ホスト CPU の負荷を算出するアルゴリズムは、2 倍の利用可能コアに対して負荷を比較します。

メモリーバルーン

メモリーバルーンの最適化を有効にする のチェックボックスを選択すると、このクラスター内のホストで実行されている仮想マシンのメモリーのオーバーコミットが有効になります。このオプションが設定されると、Memory Overcommit Manager (MOM) が可能な箇所で可能な場合にバルーニングを開始します。各仮想マシンに確保されているメモリーのサイズが上限となります。

バルーンを稼働させるには、バルーンデバイスと適切なドライバーが必要です。バルーンデバイスは、特に削除していない限り、各仮想マシンに含まれます。このクラスター内の各ホストは、ステータスが Up に切り替わった時点でバルーンポリシーの更新を受信します。必要な場合には、ホスト上でステータスを変更せずにバルーンポリシーを手動で更新することができます。「クラスター内のホスト上での MOM ポリシーの更新」を参照してください。

シナリオによっては、バルーニングが KSM と競合する可能性があることを認識しておくことが重要です。そのような場合には、MOM がバルーンサイズの調整を試みて、競合を最小限に抑えます。また、一部のシナリオでは、バルーニングによって、仮想マシンでパフォーマンスが十分最適化されない可能性があります。バルーニングの最適化は、慎重に使用することを推奨します。

KSM コントロール

KSM を有効にする のチェックボックスを選択すると、MOM が有効になり、必要な場合に、CPU を犠牲にしてもメモリーを節約することでより高いメリットが得られる場合に Kernel Same-page Merging (KSM) を実行します。

5.2.4. 移行ポリシーの設定

移行ポリシーは、ホストに問題が発生した場合に、仮想マシンをライブマイグレーションする条件を定義します。これらの条件には、移行中の仮想マシンのダウンタイム、ネットワーク帯域幅、仮想マシンの優先順位付けなどが含まれます。

表5.3 移行ポリシー

ポリシー説明

Legacy

バージョン 3.6 のレガシーの動作。デフォルトの動作に優先する vdsm.conf への設定変更が、そのまま適用されます。ゲストエージェントのフックメカニズムは無効になります。

Minimal downtime

一般的な状況での仮想マシンの移行が可能です。仮想マシンのダウンタイムは長時間にならないはずです。仮想マシンが長時間経過した後に収束されない場合は移行が中断されます (最大 500 ミリ秒の QEMU の繰り返し回数により異なります)。ゲストエージェントのフックメカニズムは有効になります。

Post-copy migration

このポリシーは、テクノロジープレビュー機能です。最小ダウンタイムのポリシーと同様に、仮想マシンで大幅なダウンタイムが発生してはなりません。長時間経過しても仮想マシンの移行が収束しない場合には、マイグレーションはポストコピーに切り替わります。このポリシーの欠点は、ポストコピー段階に、メモリーの不足している部分がホスト間で転送されるために、仮想マシンの動作の速度が大幅に低減する可能性があることです。ポストコピー段階に、ホスト間のネットワーク障害などの何らかの問題が発生した場合には、実行中の仮想マシンインスタンスは損失します。そのため、ポストコピー段階には、マイグレーションを中止することはできません。ゲストエージェントのフックメカニズムは有効になります。

Suspend workload if needed

仮想マシンが高負荷のワークロードを実行している場合など、多くの状況で仮想マシンを移行できます。仮想マシンのダウンタイムはさらに長時間にわたる可能性があります。ワークロードが過剰な場合には、移行が中断されてしまう可能性があります。ゲストエージェントのフックメカニズムは有効になります。

帯域幅の設定では、ホスト毎の移行 (移行される場合も移行する場合も両方) の際の最大帯域幅を定義します。

表5.4 帯域幅

ポリシー説明

自動

帯域幅は、データセンターの ホストネットワーク QoS速度の上限 [Mbps] 設定からコピーされます。速度の上限が定義されていない場合には、ネットワークインターフェースの送受信の最低リンクスピードとして算出されます。速度の上限が定義されておらず、リンクスピードが取得できない場合には、送信ホストのローカル VDSM の設定により決まります。

ハイパーバイザーのデフォルト

帯域幅は、送信元のホストのローカル VDSM 設定で制御されます。

カスタム

ユーザーが定義します (Mbps 単位)。この値が同時に発生する移行の数 (デフォルト値は 2 で、出と入の移行に対応します) で割られます。したがって、同時に発生するすべての移行に対応するために、ユーザー定義の帯域幅を十分に大きくする必要があります。

たとえば、カスタム 帯域幅を 600 Mbps と定義した場合、仮想マシン移行の最大帯域幅は、実際には 300 Mbps になります。

耐障害性ポリシーは、移行時に仮想マシンをどのように優先順位付けするかを定義します。

表5.5 耐障害性ポリシー

フィールド説明/アクション

仮想マシンを移行する

定義した優先度の順に、すべての仮想マシンを移行します。

高可用性の仮想マシンのみを移行する

高可用性の仮想マシンのみ移行し、他のホストが過負荷状態になるのを防ぎます。

仮想マシンを移行しない

仮想マシンが移行されないようにします。

追加のプロパティー は、Legacy の移行ポリシーにのみ適用されます。

表5.6 追加のプロパティー

プロパティー説明

移行の自動収束

仮想マシンのライブマイグレーション中に自動収束を使用するかどうかを設定することができます。ワークロードが大きくサイズの大きい仮想マシンは、ライブマイグレーション中に到達する転送速度よりも早くメモリーをダーティーな状態にして、移行を収束できないようにする可能性があります。QEMU の自動収束機能は、仮想マシンの移行を強制的に収束することができます。収束されていない場合には、QEMU が自動的に検出して、仮想マシン上の vCPU の使用率を制限します。デフォルトでは、自動収束はグローバルレベルで無効化されています。

  • グローバルレベルで設定されている自動収束の設定を使用するには、グローバル設定から継承する を選択します。このオプションはデフォルトで選択されます。
  • グローバル設定を無効にして仮想マシンの自動収束を可能にするには、自動収束 を選択します。
  • グローバル設定を無効にして仮想マシンの自動収束を避けるには、自動収束しない を選択します。

移行時の圧縮の有効化

仮想マシンのライブマイグレーション中に移行の圧縮を使用するかどうかを設定することができます。この機能は、Xor Binary Zero Run-Length-Encoding を使用して、仮想マシンのダウンタイム、およびメモリーの書き込みの多いワークロードを実行する仮想マシンやメモリー更新パターンがスパースなアプリケーションの合計ライブマイグレーション時間を減らします。デフォルトでは、移行の圧縮はグローバルレベルで無効化されています。

  • グローバルレベルで設定されている圧縮の設定を使用するには、グローバル設定から継承する を選択します。このオプションはデフォルトで選択されます。
  • グローバル設定を無効にして仮想マシンの圧縮を可能にするには、圧縮 を選択します。
  • グローバル設定を無効にして仮想マシンの圧縮を避けるには、圧縮しない を選択します。

5.2.5. スケジューリングポリシーの設定

スケジューリングポリシーにより、利用可能なホスト間で仮想マシンの使用率や配分を指定することができます。クラスター内のホスト間で、自動的に負荷を分散できるようにするには、スケジューリングポリシーを定義します。スケジューリングポリシーの設定にかかわらず、CPU が過負荷の状態にあるホストでは仮想マシンは起動しません。デフォルトでは、80% 以上の負荷が 5 分間続いた場合に、ホストの CPU が過負荷状態にあるとみなされます。ただし、これらの値はスケジューリングポリシーを使用して変更することができます。スケジューリングポリシーの詳細については、「スケジューリングポリシー」を参照してください。

表5.7 スケジューリングポリシータブのプロパティー

フィールド説明/アクション

ポリシーを選択

ドロップダウンリストからポリシーを選択します。

  • none: すでに実行中の仮想マシンに関して、ホスト間で負荷の分散または電源の共有を行わない場合には、ポリシー値を none に設定します。これは、デフォルトのモードです。仮想マシンの起動時には、クラスター内のホスト間でメモリーと CPU 処理の負荷が均等に分散されます。ホストが定義された CpuOverCommitDurationMinutesHighUtilization、または MaxFreeMemoryForOverUtilized に達している場合には、仮想マシンをそのホストに追加でアタッチしてもその仮想マシンは起動しません。
  • evenly_distributed: クラスター内の全ホストでメモリーおよび CPU 処理の負荷が均等に分散されます。ホストが定義された CpuOverCommitDurationMinutesHighUtilization、または MaxFreeMemoryForOverUtilized に達している場合には、仮想マシンをそのホストに追加でアタッチしてもその仮想マシンは起動しません。
  • cluster_maintenance: メンテナンス作業を実施中のクラスター内のアクティビティーが制限され、高可用性の仮想マシンを除き新たな仮想マシンは起動しません。ホストで障害が発生すると、高可用性の仮想マシンは適切に再起動し、その他の仮想マシンも移行することができます。
  • power_saving: 使用可能なホストのサブセットでメモリーおよび CPU 処理の負荷を分散し、十分に活用されていないホストの電力消費を低減します。ホストの CPU 負荷が使用率の下限値以下の状態で所定の時間が経過すると、仮想マシンはすべて別のホストに移行され、電源をオフにできるようになります。ホストが定義された使用率の上限値に達している場合には、仮想マシンをそのホストに追加でアタッチしてもその仮想マシンは起動しません。
  • vm_evenly_distributed: 仮想マシンの数に基づいて仮想マシンがホスト間で均等に分散されます。HighVmCount を超える数の仮想マシンを実行しているホストがあり、かつ仮想マシンの数が MigrationThreshold から外れているホストが少なくとも 1 台ある場合に、そのクラスターはバランスが取れていない状態とみなされます。

プロパティー

以下のプロパティーは、選択したポリシーに応じて表示され、必要に応じて編集することができます。

  • HighVmCount: 負荷分散を可能にするために、1 台のホストで最低限実行しなければならない仮想マシンの数を設定します。デフォルト値は 10 です。HighVmCount で定義した数以上の仮想マシンを実行中のホストがクラスター内に最低でも 1 台なければ、負荷分散は有効になりません。
  • MigrationThreshold: 仮想マシンがホストから移行されない許容値を定義します。これは、稼働率の最も高いホストと最も低いホストの間での仮想マシン数の差異の最大値 (この値を含む) です。クラスター内の全ホストで仮想マシン数がこの移行閾値内に収まる場合は、そのクラスターはバランスが取れた状態ということになります。デフォルト値は 5 です。
  • SpmVmGrace: SPM ホスト上で仮想マシン用に確保されるスロット数に関する定義を行います。SPM ホストの負荷が他のホストよりも低くなるように、この変数で SPM ホストが他のホストよりもどれだけ少ない数の仮想マシンを実行するかを定義します。デフォルト値は 5 です。
  • CpuOverCommitDurationMinutes: スケジューリングポリシーが対応するまでに、ホストが所定の使用率外で CPU 負荷を実行できる時間 (分単位) を設定します。この時間を定義することにより、CPU 負荷の一時的な急上昇によりスケジューリングポリシーがアクティブ化されて仮想マシンの移行が不必要に行われるのを防ぐことができます。最大 2 桁までとします。デフォルト値は 2 です。
  • HighUtilization: パーセンテージで指定します。ホストの CPU 使用率が上限値を超えた状態で規定の時間が経過すると、Red Hat Virtualization Manager は、ホストの CPU 負荷が上限閾値を下回るまで、仮想マシンをクラスター内の別のホストに移行します。デフォルト値は 80 です。
  • LowUtilization: パーセンテージで指定します。ホストの CPU 使用率が下限値を下回る状態で規定の時間が経過すると、Red Hat Virtualization Manager は仮想マシンをクラスター内の別のホストに移行します。Manager は元のホストマシンの電源を遮断し、負荷分散で必要となった場合やクラスター内で使用可能なホストが十分にない場合にそのホストを再起動します。デフォルト値は 20 です。
  • ScaleDown: 指定した値でホストのスコアを除することにより、HA 予約 の加重関数による影響を軽減します。これは、none を含む任意のポリシーに追加することができるオプションのプロパティーです。
  • HostsInReserve: 実行中の仮想マシンがなくても稼働を続けるホストの数を指定します。これは、power_saving ポリシーに追加することができるオプションのプロパティーです。
  • EnableAutomaticHostPowerManagement: クラスター内の全ホストの自動電源管理を有効にします。これは、power_saving ポリシーに追加することができるオプションのプロパティーです。デフォルト値は true です。
  • MaxFreeMemoryForOverUtilized: 最低限のサービスレベルに必要な空きメモリー容量の最小値を MB 単位で設定します。ホストの空きメモリー容量がこの値以下になると、Red Hat Virtualization Manager は、ホストの空きメモリーが最小のサービス閾値を下回っている間は、仮想マシンをクラスター内の別のホストに移行します。MaxFreeMemoryForOverUtilizedMinFreeMemoryForUnderUtilized の両方を 0 MB に設定すると、メモリーベースの負荷分散は無効になります。MaxFreeMemoryForOverUtilized を設定する場合は、予期せぬ挙動を避けるために MinFreeMemoryForUnderUtilized も設定する必要があります。これは、power_saving および evenly_distributed のポリシーに追加することができるオプションのプロパティーです。
  • MinFreeMemoryForUnderUtilized: ホストを稼働するのに必要な空きメモリー容量の最大値を MB 単位で設定します。ホストの空きメモリー容量がこの値を超えると、ホストは使用率が低いとみなされます。その場合、Red Hat Virtualization Manager は仮想マシンをクラスター内の別のホストに移行します。Manager は元のホストマシンの電源を自動的に切断し、負荷分散で必要となった場合やクラスター内で使用可能なホストが十分にない場合にそのホストを再起動します。MaxFreeMemoryForOverUtilizedMinFreeMemoryForUnderUtilized の両方を 0 MB に設定すると、メモリーベースの負荷分散は無効になります。MinFreeMemoryForUnderUtilized を設定する場合は、予期せぬ挙動を避けるために MaxFreeMemoryForOverUtilized も設定する必要があります。これは、power_saving および evenly_distributed のポリシーに追加することができるオプションのプロパティーです。
  • HeSparesCount: Manager 用仮想マシンが移行またはシャットダウンした際にその仮想マシンを起動するのに十分な空きメモリーを確保するための、追加セルフホストエンジンノードの数を設定します。セルフホストエンジンノードで他の仮想マシンを起動すると Manager 用仮想マシン用に十分な空きメモリーを確保できない場合には、ノード上で他の仮想マシンを起動することができなくなります。これは、power_savingvm_evenly_distributed、および evenly_distributed のポリシーに追加することができるオプションのプロパティーです。デフォルト値は 0 です。

スケジューラーの最適化

ホストの加重/順序のスケジューリングを最適化します。

  • 使用率で最適化: スケジューリングに加重モジュールが含まれ、最適な選択が可能となります。
  • スピードで最適化: 保留中の要求が 10 件以上ある場合には、ホストの重み付けをスキップします。

信頼済みサービスを有効にする

OpenAttestation サーバーとの統合を有効にします。この設定を有効にする前に、engine-config ツールを使用して OpenAttestation サーバーの詳細を入力します。詳しくは、「信頼済みコンピュートプール」を参照してください。

HA 予約を有効にする

Manager による高可用性仮想マシン用のクラスターキャパシティーのモニタリングを有効にします。Manager は、既存のホストで予期しないエラーが発生した場合に、高可用性に指定されている仮想マシンを移行するための適切なキャパシティーをクラスター内で確保します。

カスタムのシリアル番号ポリシーを指定する

このチェックボックスを選択すると、クラスター内の仮想マシンのシリアル番号ポリシーを指定することができます。以下のいずれかのオプションを選択してください。

  • ホストの ID: 仮想マシンのシリアル番号に、ホストの UUID を設定します。
  • 仮想マシンの ID: 仮想マシンのシリアル番号に、仮想マシンの UUID を設定します。
  • カスタムのシリアル番号: カスタムのシリアル番号を指定することができます。

ホストの空きメモリーが 20% 未満に下がると、mom.Controllers.Balloon - INFO Ballooning guest:half1 from 1096400 to 1991580 のようなバルーニングコマンドが /var/log/vdsm/mom.log にログ記録されます。/var/log/vdsm/mom.log は、Memory Overcommit Manager のログファイルです。

5.2.6. クラスターのコンソールの設定

以下の表には、新規クラスター および クラスターの編集 ウィンドウの コンソール タブの設定についての説明をまとめています。

表5.8 コンソールの設定

フィールド説明/アクション

クラスターの SPICE プロキシーを定義する

グローバル設定で定義されている SPICE プロキシーの上書きを有効にするには、このチェックボックスを選択します。この機能は、ハイパーバイザーが属するネットワークの外部からユーザーが接続する場合 (例: VM ユーザーポータルからの接続) に有用です。

SPICE プロキシーアドレスの上書き

SPICE クライアントが仮想マシンに接続するのに使用するプロキシー。このアドレスは、以下の形式で指定する必要があります。

protocol://[host]:[port]

5.2.7. フェンシングポリシーの設定

以下の表には、新規クラスター および クラスターの編集 ウィンドウの フェンシングポリシー タブの設定についての説明をまとめています。

表5.9 フェンシングポリシーの設定

フィールド説明/アクション

フェンシングを有効にする

クラスターでフェンシングを有効にします。フェンシングはデフォルトで有効化されていますが、必要に応じて無効にすることができます。たとえば、一時的なネットワークの問題が発生している場合、または発生することが予想される場合に、診断またはメンテナンスの作業が完了するまでの間、管理者はフェンシングを無効にすることができます。フェンシングが無効になると、応答なしの状態のホストで実行されている高可用性の仮想マシンは、別のホストでは再起動されなくなる点に注意してください。

ホストがストレージの有効なリースを持っている場合はフェンシングをスキップ

このチェックボックスを選択した場合には、ステータスが Non Responsive で、かつストレージにまだ接続されているクラスター内のホストはフェンシングされません。

クラスターの接続性に問題がある場合はフェンシングをスキップ

このチェックボックスを選択すると、クラスター内で接続の問題が発生しているホストの割合が定義済みの 閾値 以上となった場合にフェンシングが一時的に無効となります。閾値 の値はドロップダウンリストから選択します。設定可能な値は、255075100 です。

Gluster ブリックが UP の場合はフェンシングをスキップ

このオプションは、Red Hat Gluster Storage の機能が有効な場合にのみ利用することができます。このチェックボックスを選択すると、ブリックが稼働中で他のピアから到達可能な場合には、フェンシングが一時的に無効となります。詳細については、『Maintaining Red Hat Hyperconverged Infrastructure』「Configure High Availability using Fencing Policies」および「Appendix A. Fencing Policies for Red Hat Gluster Storage」を参照してください。

Gluster クォーラムが満たされない場合にはフェンシングをスキップ

このオプションは、Red Hat Gluster Storage の機能が有効な場合にのみ利用することができます。このチェックボックスを選択すると、ブリックが稼働中でそのホストをシャットダウンするとクォーラムが失われる場合には、フェンシングが一時的に無効となります。詳細については、『Maintaining Red Hat Hyperconverged Infrastructure』「Configure High Availability using Fencing Policies」および「Appendix A. Fencing Policies for Red Hat Gluster Storage」を参照してください。

5.2.8. クラスター内のホストへの負荷および電源管理ポリシーの設定

evenly_distributed および power_saving のスケジューリングポリシーでは、許容可能なメモリーおよび CPU 使用率の値と、どの時点で仮想マシンがホスト間で移行される必要があるかを指定することができます。vm_evenly_distributed スケジューリングポリシーは、仮想マシンの数に基づいて、ホスト間で仮想マシンを均等に配分します。クラスター内のホスト間における自動負荷分散を有効にするスケジューリングポリシーを定義します。各スケジューリングポリシーに関する詳しい説明は、「スケジューリングポリシーの設定」を参照してください。

ホストへの負荷および電源管理ポリシーの設定

  1. コンピュートクラスター をクリックし、クラスターを選択します。
  2. 編集 をクリックします。
  3. スケジューリングポリシー タブをクリックします。
  4. 以下のポリシーのいずれかを選択します。

    • none
    • vm_evenly_distributed

      1. HighVmCount フィールドには、負荷分散を可能にするために、少なくとも 1 台のホストで最低限実行しなければならない仮想マシンの数を設定します。
      2. MigrationThreshold フィールドには、稼働率が最も高いホスト上の仮想マシン数と最も低いホスト上の仮想マシン数の差の最大許容値を定義します。
      3. SpmVmGrace フィールドで定義するスロット数により、SPM ホスト上で仮想マシン用に確保されるスロット数が他のホストよりもどれだけ少なくなるかを指定します。
      4. オプションとして、HeSparesCount フィールドに、Manager 用仮想マシンが移行またはシャットダウンした際にその仮想マシンを起動するのに十分な空きメモリーを確保するための、追加セルフホストエンジンノードの数を入力します。詳細については、『セルフホストエンジンガイド』「追加ホスト上にセルフホストエンジン用として確保するメモリースロットの設定」を参照してください。
    • evenly_distributed

      1. CpuOverCommitDurationMinutes フィールドには、スケジューリングポリシーが対応するまでに、ホストが所定の使用率外で CPU 負荷を実行できる時間 (分単位) を設定します。
      2. HighUtilization フィールドには、他のホストへの仮想マシン移行を開始する CPU 使用率を入力します。
      3. MinFreeMemoryForUnderUtilized には、ホストを稼働するのに必要な空きメモリー容量の最大値を MB 単位で入力します。この値を超えると、他のホストへの仮想マシン移行が開始されます。
      4. MaxFreeMemoryForOverUtilized には、必要な空きメモリー容量の最小値を MB 単位で入力します。この値を下回ると、他のホストへの仮想マシン移行が開始されます。
      5. オプションとして、HeSparesCount フィールドに、Manager 用仮想マシンが移行またはシャットダウンした際にその仮想マシンを起動するのに十分な空きメモリーを確保するための、追加セルフホストエンジンノードの数を入力します。詳細については、『セルフホストエンジンガイド』「追加ホスト上にセルフホストエンジン用として確保するメモリースロットの設定」を参照してください。
    • power_saving

      1. CpuOverCommitDurationMinutes フィールドには、スケジューリングポリシーが対応するまでに、ホストが所定の使用率外で CPU 負荷を実行できる時間 (分単位) を設定します。
      2. LowUtilization フィールドには、ホストが十分に活用されていないとみなされる CPU 使用率の下限を入力します。
      3. HighUtilization フィールドには、他のホストへの仮想マシン移行を開始する CPU 使用率を入力します。
      4. MinFreeMemoryForUnderUtilized には、ホストを稼働するのに必要な空きメモリー容量の最大値を MB 単位で入力します。この値を超えると、他のホストへの仮想マシン移行が開始されます。
      5. MaxFreeMemoryForOverUtilized には、必要な空きメモリー容量の最小値を MB 単位で入力します。この値を下回ると、他のホストへの仮想マシン移行が開始されます。
      6. オプションとして、HeSparesCount フィールドに、Manager 用仮想マシンが移行またはシャットダウンした際にその仮想マシンを起動するのに十分な空きメモリーを確保するための、追加セルフホストエンジンノードの数を入力します。詳細については、『セルフホストエンジンガイド』「追加ホスト上にセルフホストエンジン用として確保するメモリースロットの設定」を参照してください。
  5. クラスターの スケジューラーの最適化 には、以下のいずれかを選択します。

    • 使用率で最適化 を選択すると、スケジューリングに加重モジュールが含まれ、最適な選択が可能となります。
    • スピードで最適化 を選択すると、保留中の要求が 10 件以上ある場合には、ホストの重み付けをスキップします。
  6. engine-config ツールを使用してサーバーの詳細を設定済みで、OpenAttestation サーバーを使用してホストを検証する場合は、信頼済みサービスを有効にする のチェックボックスを選択します。
  7. オプションとして、Manager による高可用性仮想マシン用のクラスターキャパシティーのモニタリングを有効にするには、HA 予約を有効にする のチェックボックスにチェックを入れます。
  8. オプションとして、クラスター内の仮想マシンのシリアル番号ポリシーを指定するには、カスタムのシリアル番号ポリシーを指定する チェックボックスにチェックを入れて、以下のオプションのいずれかを選択します。

    • ホストの UUID を仮想マシンのシリアル番号として設定するには、ホストの ID を選択します。
    • 仮想マシンの UUID を仮想マシンのシリアル番号として設定するには、仮想マシンの ID を選択します。
    • カスタムのシリアル番号を指定するには、カスタムのシリアル番号 を選択します。
  9. OK をクリックします。

5.2.9. クラスター内のホスト上での MOM ポリシーの更新

Memory Overcommit Manager は、ホストでメモリーバルーンと KSM の機能を処理します。これらの機能をクラスターレベルで変更した場合には、その設定がホストに渡されるのは、ホストの再起動後か、ホストがメンテナンスモードから Up のステータスに切り替わった後のみです。ただし、必要な場合には、ホストが Up の状態の時に MOM ポリシーを同期することによって、重要な変更をホストに即時に適用することができます。以下の手順は、各ホストで個別に実行する必要があります。

ホスト上での MOM ポリシーの同期

  1. コンピュートクラスター をクリックします。
  2. クラスター名をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. ホスト タブをクリックして、MOM ポリシーを更新する必要のあるホストを選択します。
  4. MOM ポリシーを同期 をクリックします。

この操作を実行すると、ホストをメンテナンスモードに切り替えてから Up のステータスに戻す必要なく、ホスト上の MOM ポリシーが更新されます。

5.2.10. CPU プロファイルの作成

CPU プロファイルは、クラスター内の仮想マシンが、その仮想マシンを実行するホストで利用できる最大処理能力を定義します。この値は、そのホストで利用可能な総処理能力に対するパーセンテージで指定します。CPU プロファイルは、データセンター下で定義されている CPU プロファイルに基づいて作成されますが、クラスター内の全仮想マシンには自動的に適用されないので、有効にするには個別の仮想マシンに手動で割り当てる必要があります。

以下の手順は、クラスターの属するデータセンター下で CPU QoS エントリーが 1 つ以上定義済みであることを前提としています。

CPU プロファイルの作成

  1. コンピュートクラスター をクリックします。
  2. クラスター名をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. CPU プロファイル タブをクリックします。
  4. 新規作成 をクリックします。
  5. CPU プロファイルの 名前説明 を入力します。
  6. QoS 一覧から CPU プロファイルに適用する QoS を選択します。
  7. OK をクリックします。

5.2.11. CPU プロファイルの削除

Red Hat Virtualization 環境から既存の CPU プロファイルを削除します。

CPU プロファイルの削除

  1. コンピュートクラスター をクリックします。
  2. クラスター名をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. CPU プロファイル タブをクリックし、削除する CPU プロファイルを選択します。
  4. 削除 をクリックします。
  5. OK をクリックします。

CPU プロファイルが仮想マシンに割り当てられていた場合は、その仮想マシンには default CPU プロファイルが自動的に割り当てられます。

5.2.12. 既存の Red Hat Gluster Storage クラスターのインポート

Red Hat Gluster Storage クラスターおよびそのクラスターに属する全ホストを Red Hat Virtualization Manager にインポートすることができます。

クラスター内のホストの IP アドレスやホスト名、パスワードなどの情報を提供する際には、SSH 経由で、そのホスト上で gluster peer status コマンドを実行すると、そのクラスターに属するホストの一覧が表示されます。各ホストのフィンガープリントは手動で確認して、パスワードを提供する必要があります。クラスター内のいずれかのホストが停止しているか、または到達不可な時には、クラスターをインポートすることはできません。新たにインポートされたホストには、VDSM はインストールされていないので、インポートした後には、ブートストラップスクリプトにより必要な VDSM パッケージがすべてホストにインストールされ、ホストが再起動されます。

Red Hat Virtualization Manager への既存の Red Hat Gluster Storage クラスターのインポート

  1. コンピュートクラスター をクリックします。
  2. 新規作成 をクリックします。
  3. クラスターが属する データセンター を選択します。
  4. クラスターの 名前説明 を入力します。
  5. Gluster サービスを有効にする のチェックボックスと 既存の Gluster 設定をインポート のチェックボックスを選択します。

    既存の Gluster 設定をインポート のフィールドは、Gluster サービスを有効にする を選択した場合にのみ表示されます。

  6. ホスト名 フィールドに、クラスター内の任意のサーバーのホスト名または IP アドレスを入力します。

    ホストの SSH フィンガープリント が表示され、正しいホストに接続していることを確認します。ホストが到達不可の場合、またはネットワークエラーが発生している場合には、SSH フィンガープリント フィールドに「フィンガープリントの取得でエラーが発生しました」というエラーメッセージが表示されます。

  7. サーバーの パスワード を入力し、OK をクリックします。
  8. ホストの追加 ウィンドウが開き、クラスターに属するホストの一覧が表示されます。
  9. 各ホストの 名前root パスワード を入力します。
  10. 全ホストで同じパスワードを使用する場合は、共通のパスワードを使用 のチェックボックスを選択し、表示されているテキストフィールドにパスワードを入力します。

    適用 をクリックし、入力したパスワードを全ホストに設定します。

    フィンガープリントが有効であることを確認した上で OK をクリックし、変更を送信します。

ホストをインポートした後に、ブートストラップスクリプトにより必要な VDSM パッケージがすべてホストにインストールされ、その後ホストが再起動されます。既存の Red Hat Gluster Storage クラスターが Red Hat Virtualization Manager に正常にインポートされました。

5.2.13. ホストの追加ウィンドウの設定

ホストの追加 ウィンドウでは、Gluster 対応クラスターの一部としてインポートするホストの詳細を指定することができます。このウィンドウは、新規クラスター ウィンドウの Gluster サービスを有効にする のチェックボックスを選択して、必要なホストの詳細を指定した後に表示されます。

表5.10 Gluster ホスト追加の設定

フィールド説明

共通のパスワードを使用

クラスター内の全ホストに同じパスワードを使用するには、このチェックボックスにチェックを入れます。パスワード フィールドにパスワードを入力して、適用 ボタンをクリックすると、そのパスワードが全ホストに設定されます。

名前

ホスト名を入力します。

ホスト名/IP アドレス

このフィールドには、新規クラスター ウィンドウで指定したホストの完全修飾ドメイン名または IP アドレスが自動的に入力されます。

root パスワード

ホストごとに異なる root パスワードを使用する場合には、このフィールドにパスワードを入力します。このフィールドにより、クラスター内の全ホストに対して指定した共通パスワードが上書きされます。

フィンガープリント

ホストのフィンガープリントが表示され、正しいホストに接続することを確認します。このフィールドには、新規クラスター ウィンドウで指定したホストのフィンガープリントが自動的に入力されます。

5.2.14. クラスターの削除

削除前にクラスターからすべてのホストを移動します。

注記

Default クラスターには Blank テンプレートが含まれているため削除することはできません。ただし、Default クラスターの名前を変更し、新規データセンターに追加することはできます。

クラスターの削除

  1. コンピュートクラスター をクリックし、クラスターを選択します。
  2. クラスター内にホストがないことを確認します。
  3. 削除 をクリックします。
  4. OK をクリックします。

5.2.15. クラスターの互換バージョンの変更

Red Hat Virtualization のクラスターには互換バージョンがあります。クラスターの互換バージョンは、そのクラスター内の全ホストがサポートする Red Hat Virtualization の機能を示します。クラスターの互換バージョンは、そのクラスター内で最も機能性の低いホストのバージョンに応じて設定されます。

重要

クラスターの互換バージョンを変更するには、まず、クラスター内の全ホストを更新して、必要な互換性レベルをサポートするレベルにする必要があります。更新が利用可能であることを示すアイコンがホストの横にあるかどうかを確認します。ホストの更新に関する詳しい情報は、『アップグレードガイド』「ホストの更新」を参照してください。

手順

  1. コンピュートクラスター をクリックし、変更するクラスターを選択します。
  2. 編集 をクリックします。
  3. 互換バージョン を必要な値に変更します。
  4. OK をクリックして、クラスターの互換バージョンを変更 の確認ウィンドウを開きます。
  5. OK をクリックして確定します。
重要

一部の仮想マシンおよびテンプレートが不適切に設定されていることを警告するエラーメッセージが表示される場合があります。このエラーを修正するには、それぞれの仮想マシンを手動で編集します。仮想マシンの編集 ウィンドウには、修正すべき項目を確認することのできる新たな検証および警告が表示されます。問題が自動的に修正され、仮想マシンの設定を再度保存するだけで十分な場合もあります。それぞれの仮想マシンを編集したら、クラスターの互換バージョンを変更することができます。

クラスターの互換バージョンを変更したら、実行中またはサスペンド中のすべての仮想マシンについてクラスターの互換バージョンを変更する必要があります。そのためには、ゲストオペレーティングシステム内ではなく、Manager 内から、または REST API を使用して仮想マシンを再起動します。再起動するまで、仮想マシンは以前のクラスターの互換性レベルで動作を続けます。再起動が必要な仮想マシンには、変更が保留されていることを示すアイコン ( pendingchanges ) が付きます。プレビュー状態にある仮想マシンスナップショットについては、クラスター互換バージョンを変更することができません。まずコミットするか、プレビューを取り消す必要があります。

セルフホストエンジンの仮想マシンを再起動する必要はありません。

データセンター内の全クラスターの互換バージョンの更新が完了したら、次にデータセンター自体の互換バージョンも変更することができます。

第6章 論理ネットワーク

6.1. 論理ネットワークのタスク

6.1.1. ネットワークタスクの実行

ネットワークネットワーク から、論理ネットワーク関連の操作や各ネットワークのプロパティーまたはその他のリソースとの関連付けに基づいた論理ネットワークの検索など、あらゆるタスクを実行することができます。新規作成編集削除 のボタンで、データセンター内の論理ネットワークの作成、プロパティー変更、削除を行うことができます。

それぞれのネットワーク名をクリックして、詳細ビューの各タブを使用すると、以下のような操作を実行することができます。

  • クラスターおよびホストへのネットワークのアタッチ/デタッチ
  • 仮想マシンおよびテンプレートからのネットワークインターフェースの削除
  • ユーザーがネットワークにアクセスして管理するためのパーミッションの追加/削除

これらの機能には、各リソースからもアクセスすることができます。

警告

実行中のホストがある場合には、クラスターやデータセンター内のネットワークを変更しないでください。ホストが到達不能となるリスクがあります。

重要

Red Hat Virtualization ノードをサービスの提供に使用する予定がある場合には、Red Hat Virtualization 環境が稼働停止すると、そのサービスも停止してしまうことを念頭に置いてください。

これはすべてのサービスが対象となりますが、特に以下のサービスを Red Hat Virtualization で実行する場合の危険性を認識しておく必要があります。

  • ディレクトリーサービス
  • DNS
  • ストレージ

6.1.2. データセンターまたはクラスター内での新規論理ネットワークの作成

データセンター内またはデータセンター内のクラスターに論理ネットワークを作成し、その用途を定義します。

データセンターまたはクラスター内での新規論理ネットワークの作成

  1. コンピュートデータセンター または コンピュートクラスター をクリックします。
  2. データセンターまたはクラスターの名前をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. 論理ネットワーク タブをクリックします。
  4. 新規論理ネットワーク ウィンドウを開きます。

    • データセンターの詳細ビューからは、新規作成 をクリックします。
    • クラスターの詳細ビューからは、ネットワークを追加 をクリックします。
  5. 論理ネットワークの 名前説明、および コメント を入力します。
  6. オプションで VLAN タグ付けを有効にする を選択します。
  7. オプションで 仮想マシンネットワーク を無効にします。
  8. オプションとして、Create on external provider チェックボックスを選択します。これにより、ネットワークラベル仮想マシンネットワーク、および MTU オプションが無効になります。詳細については、「11章外部プロバイダー」を参照してください。
  9. 外部プロバイダー を選択します。外部プロバイダー の一覧には、読み取り専用 モードの外部プロバイダーは表示されません。

    内部の独立したネットワークを作成するには、外部プロバイダー の一覧から ovirt-provider-ovn を選択し、Connect to physical network チェックボックスのチェックを外します。

  10. ネットワークラベル のテキストフィールドには、その論理ネットワーク用に新規ラベルを入力するか、既存のラベルを選択します。
  11. MTU 値を デフォルト (1500) または カスタム に設定します。
  12. クラスター タブから、ネットワークを割り当てるクラスターを選択します。その論理ネットワークを必須ネットワークにするかどうかも指定することができます。
  13. Create on external provider を選択した場合には、サブネット タブが表示されます。この サブネット タブで サブネットを作成 を選択して、その論理ネットワークが提供するサブネットの 名前CIDRゲートウェイ アドレスを入力し、IP バージョン を選択します。また、必要に応じて、DNS サーバーも追加することができます。
  14. 必要に応じて、仮想 NIC プロファイル タブから、仮想 NIC プロファイルを論理ネットワークに追加します。
  15. OK をクリックします。

論理ネットワークにラベルを指定した場合には、論理ネットワークは、そのラベルがついた全ホストネットワークインターフェースに自動的に追加されます。

注記

新規論理ネットワークを作成する場合、またはディスプレイネットワークとして使用されている既存の論理ネットワークを変更する場合には、ネットワークが使用可能になる前または変更が適用される前に、そのネットワークを使用する実行中の仮想マシンを再起動する必要があります。

6.1.3. 論理ネットワークの編集

重要

論理ネットワークは、ホスト上のネットワーク設定と同期されていない場合には、編集したり、別のインターフェースに移動したりすることはできません。ネットワークの同期方法については、「ホストネットワークインターフェースの編集とホストへの論理ネットワークの割り当て」を参照してください。

論理ネットワークの編集

  1. コンピュートデータセンター をクリックします。
  2. データセンターの名前をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. 論理ネットワーク タブをクリックし、論理ネットワークを選択します。
  4. 編集 をクリックします。
  5. 必要な設定を編集します。

    注記

    デフォルトのネットワークを除き、仮想マシンを停止せずに新規または既存ネットワークの名前を編集することができます。

  6. OK をクリックします。
注記

マルチホストネットワーク設定により、そのネットワークが割り当てられたデータセンター内の全ホストに、更新したネットワークの設定が自動的に適用されます。変更は、そのネットワークを使用する仮想マシンの停止時にのみ適用することができます。ホスト上ですでに設定済みの論理ネットワークの名前は変更できません。仮想マシンネットワーク オプションは、そのネットワークを使用する仮想マシンまたはテンプレートの実行中には無効にすることはできません。

注記

ホストの設定が更新されている間、そのステータスが以下のように表示されます。

  • ホストの ネットワークインターフェース タブの各ネットワークインターフェースの下に、更新中であることを示すアイコン Updating が表示されます。
  • Networks updating のステータスが以下のように表示されます。

    • ホストの ステータス 列 (コンピュートホスト ウィンドウ)
    • ホストの ステータス 列 (コンピュート > クラスター ウィンドウでクラスターを選択し、ホスト タブにアクセス)
    • ホストの ネットワークデバイスのステータス 列 (ネットワーク > ネットワーク ウィンドウでネットワークを選択し、ホスト タブにアクセス)

6.1.4. 論理ネットワークの削除

ネットワークネットワーク または コンピュートデータセンター から、論理ネットワークを削除することができます。以下の手順には、データセンターに関連付けられた論理ネットワークを削除する方法を記載します。Red Hat Virtualization 環境が稼働するには、少なくとも 1 つの論理ネットワークを ovirtmgmt 管理ネットワークとして使用する必要があります。

論理ネットワークの削除

  1. コンピュートデータセンター をクリックします。
  2. データセンターの名前をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. 論理ネットワーク タブをクリックし、データセンター内の論理ネットワークを表示します。
  4. 論理ネットワークを選択し、削除 をクリックします。
  5. オプションで、ネットワークが外部プロバイダーから提供されている場合は このネットワークを外部プロバイダーからも削除する のチェックボックスにチェックを入れることで、Manager と外部プロバイダーの両方から論理ネットワークを削除することができます。外部プロバイダーが読み取り専用モードの場合には、このチェックボックスはグレーアウトします。
  6. OK をクリックします。

Manager から論理ネットワークが削除され、利用できなくなりました。

6.1.5. デフォルトルートとしての非管理論理ネットワークの設定

クラスター内のホストが使用するデフォルトのルートは、管理ネットワーク (ovirtmgmt) 経由です。デフォルトのルートに非管理論理ネットワークを設定する手順を以下に示します。

前提条件:

  • default_route カスタムプロパティーを使用している場合は、アタッチされたすべてのホストからカスタムプロパティーの設定を削除してから以下の手順を実施する必要があります。

デフォルトルートロールの設定

  1. ネットワークネットワーク をクリックします。
  2. デフォルトルートに設定する非管理論理ネットワークの名前をクリックし、その詳細ビューを表示します。
  3. クラスター タブをクリックします。
  4. ネットワークの管理 をクリックして ネットワークを管理 ウィンドウを開きます。
  5. 適切なクラスターの デフォルトルート チェックボックスを選択します。
  6. OK をクリックします。

ネットワークがホストにアタッチされると、ホストのデフォルトルートがこのネットワークに設定されます。ホストをクラスターに追加する前に、デフォルトルートロールを設定することを推奨します。ホストがすでにクラスターに含まれている場合は、変更をこれらのホストに同期するまでホストは「非同期」の状態となります。

6.1.6. 論理ネットワークのゲートウェイの表示/編集

論理ネットワークのゲートウェイは、IP アドレスやサブネットマスクと同様にユーザーが定義することができます。これは、1 台のホストに複数のネットワークが存在する場合に、デフォルトのゲートウェイではなく、指定のネットワークを使用してトラフィックをルーティングする必要がある場合に不可欠です。

1 台のホストに複数のネットワークが存在し、ゲートウェイが定義されていない場合には、リターントラフィックはデフォルトのゲートウェイを使用してルーティングされ、目的の送信先に到達しない可能性があります。その場合には、ユーザーはホストを ping できなくなります。

Red Hat Virtualization は、インターフェースの状態が up または down に切り替わると、自動的に複数のゲートウェイに対応します。

論理ネットワークのゲートウェイの表示/編集

  1. コンピュートホスト をクリックします。
  2. ホスト名をクリックし、詳細ビューを表示します。
  3. ネットワークインターフェース タブをクリックし、ホストにアタッチされたネットワークインターフェースおよびその設定を一覧表示します。
  4. ホストネットワークを設定 をクリックします。
  5. カーソルで割り当て済み論理ネットワークをポイントし、鉛筆のアイコンをクリックすると、管理ネットワークの編集 ウィンドウが開きます。

管理ネットワークの編集 ウィンドウには、ネットワーク名、ブートプロトコル、IP アドレス、サブネットマスク、およびゲートウェイのアドレスが表示されます。静的 ブートプロトコルを選択すると、アドレス情報が手動で編集できる状態になります。

6.1.7. 論理ネットワークの全般の設定

以下の表には、新規論理ネットワーク および 論理ネットワークの編集 ウィンドウの 全般 タブの設定についての説明をまとめています。

表6.1 新規論理ネットワーク および 論理ネットワークの編集 の設定

フィールド名説明

名前

論理ネットワークの名前。このテキストフィールドには、アルファベットの大文字/小文字、数字、ハイフン、アンダースコアを任意に組み合わせた一意名を設定する必要があります。

15 文字を超える論理ネットワーク名を定義することや非 ASCII 文字を含めることもできますが、ホストが使用する論理ネットワークの識別名 (vdsm_name) は定義した名前と異なる点に注意してください。これらの名前のマッピングを表示する手順については、「VDSM 名と論理ネットワーク名のマッピング」を参照してください。

説明

論理ネットワークの説明。このテキストフィールドは、最長で 40 文字に制限されています。

コメント

論理ネットワークに関する、プレーンテキスト形式の人間が判読できるコメントを追加するためのフィールド

Create on external provider

外部プロバイダーとして Manager に追加済みの OpenStack Networking サービスのインスタンスに論理ネットワークを作成することができます。

外部プロバイダー: 論理ネットワークの作成先となる外部プロバイダーを選択することができます。

VLAN タグ付けを有効にする

VLAN タグ付けは、論理ネットワーク上のネットワークトラフィックすべてに特定の特性を指定するセキュリティー機能です。VLAN タグが付いたトラフィックは、同じ特性を持つインターフェース以外で読み取ることはできません。論理ネットワークで VLAN を使用すると、1 つのネットワークインターフェースを異なる VLAN タグの付いた複数の論理ネットワークに関連付けることができます。VLAN タグ付けを有効にする場合は、テキスト入力フィールドに数値を入力してください。

仮想マシンネットワーク

そのネットワークを仮想マシンのみが使用する場合には、このオプションを選択します。ネットワークが仮想マシンには関係のないトラフィック (例: ストレージ用の通信など) に使用される場合には、このチェックボックスは選択しないでください。

MTU

デフォルト を選択して論理ネットワークの最大転送単位 (MTU) を括弧内の値に設定するか、カスタム を選択してカスタムの MTU を設定します。この設定を使用すると、新規論理ネットワークがサポートする MTU 値と、そのネットワークがインターフェース接続するハードウェアがサポートする MTU 値を適合させることができます。カスタム を選択した場合は、テキスト入力フィールドに数値を入力してください。

ネットワークラベル

ネットワークの新規ラベルを指定したり、ホストネットワークインターフェースにすでにアタッチされている既存のラベルから選択したりすることができます。既存のラベルを選択した場合には、論理ネットワークは、そのラベルが付いた全ホストネットワークインターフェースに自動的に割り当てられます。

6.1.8. 論理ネットワークのクラスターの設定

以下の表には、新規論理ネットワーク ウィンドウの クラスター タブの設定についての説明をまとめています。

表6.2 新規論理ネットワーク の設定

フィールド名説明

クラスターに対するネットワークのアタッチ/デタッチ

データセンター内のクラスターに論理ネットワークをアタッチ/デタッチして、その論理ネットワークが個別のクラスターの必須ネットワークとなるかどうかを指定することができます。

名前: 設定を適用するクラスターの名前。この値は編集できません。

すべてをアタッチ: データセンター内の全クラスターに論理ネットワークをアタッチ/デタッチすることができます。もしくは、各クラスター名の横にある アタッチ チェックボックスを選択または選択解除して、特定のクラスターに論理ネットワークをアタッチ/デタッチします。

すべて必須: その論理ネットワークを全クラスター上の必須ネットワークとするかどうかを指定することができます。もしくは、各クラスター名の横にある 必須 チェックボックスを選択または選択解除して、特定のクラスターでその論理ネットワークを必須ネットワークとするかどうかを指定します。

6.1.9. 論理ネットワークの仮想 NIC プロファイルの設定

以下の表には、新規論理ネットワーク ウィンドウの 仮想 NIC プロファイル タブの設定についての説明をまとめています。

表6.3 新規論理ネットワーク の設定

フィールド名説明

仮想 NIC プロファイル

対象の論理ネットワークに 1 つまたは複数の仮想 NIC プロファイルを指定することができます。仮想 NIC プロファイルの横にあるプラスまたはマイナスのボタンをクリックすると、論理ネットワークに仮想 NIC プロファイルを追加または削除することができます。最初のフィールドには、仮想 NIC プロファイルの名前を入力します。

パブリック: 対象のプロファイルを全ユーザーが利用できるかどうかを指定することができます。

QoS: ネットワークのサービス品質 (QoS) プロファイルを仮想 NIC プロファイルに指定することができます。

6.1.10. ネットワークの管理ウィンドウでの論理ネットワークへの特定トラフィックタイプの指定

論理ネットワークのトラフィックタイプを指定して、ネットワークトラフィックのフローを最適化します。

論理ネットワークのトラフィックタイプの指定

  1. コンピュートクラスター をクリックします。
  2. クラスター名をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. 論理ネットワーク タブをクリックします。
  4. ネットワークを管理 をクリックします。
  5. 該当するチェックボックスおよびラジオボタンを選択します。
  6. OK をクリックします。
注記

外部プロバイダーが提供する論理ネットワークは、仮想マシンネットワークとして使用する必要があり、ディスプレイや移行などの特別なクラスターロールを割り当てることはできません。

6.1.11. ネットワークの管理ウィンドウの設定

以下の表には、ネットワークの管理 ウィンドウの設定についての説明をまとめています。

表6.4 ネットワークの管理の設定

フィールド説明/アクション

割り当て

論理ネットワークをクラスター内の全ホストに割り当てます。

必須

関連付けられているホストが正常に機能するためには、「必須」とマークされているネットワークは稼働状態を維持する必要があります。必須ネットワークが機能を停止すると、そのネットワークに関連付けられたホストはいずれも非稼働状態となります。

仮想マシンネットワーク

「仮想マシンネットワーク」とマークされている論理ネットワークは、仮想マシンのネットワークに関連するネットワークトラフィックを伝送します。

ディスプレイネットワーク

「ディスプレイネットワーク」とマークされている論理ネットワークは、SPICE および仮想ネットワークコントローラーに関連するネットワークトラフィックを伝送します。

移行ネットワーク

「移行ネットワーク」とマークされている論理ネットワークは、仮想マシンおよびストレージの移行トラフィックを伝送します。このネットワークが利用できない場合には、代わりに管理ネットワーク (デフォルトでは ovirtmgmt) が使用されます。

6.1.12. NIC の Virtual Function 設定の編集

Single Root I/O Virtualization (SR-IOV) により、単一の PCIe エンドポイントを複数の別個のデバイスとして使用できるようになります。これは、Physical Function (PF) と Virtual Function (VF) の 2 つの PCIe 機能を導入することによって実現します。1 つの PCIe カードには 1 から 8 までの PF を使用することができますが、各 PF は、それよりもはるかに多くの VF をサポートすることが可能です (デバイスによって異なります)。

各 NIC 上の VF 数や VF にアクセス可能な仮想ネットワークの指定などを含む SR-IOV 対応のネットワークインターフェースコントローラー (NIC) の設定は、Red Hat Virtualization Manager で編集することが可能です。

VF の作成が完了したら、各 VF をスタンドアロンの NIC と同様に扱うことができます。これには、1 つまたは複数の論理ネットワークを VF に割り当てたり、VF でボンディングされたインターフェースを作成したり、仮想 NIC を直接割り当てて直接のデバイスパススルーを可能にしたりするなどが含まれます。

仮想 NIC を VF に直接アタッチするには、仮想 NIC でパススルーを有効化する必要があります。「仮想 NIC プロファイルでのパススルーの有効化」を参照してください。

NIC の Virtual Function 設定の編集

  1. コンピュートホスト をクリックします。
  2. SR-IOV 対応ホストの名前をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. ネットワークインターフェース タブをクリックします。
  4. ホストネットワークを設定 をクリックします。
  5. SR IOV icon のマークが付いた SR-IOV 対応の NIC を選択し、鉛筆アイコンをクリックします。
  6. Virtual Function の数を編集するには、VF 設定数 のドロップダウンボタンをクリックして、VF 数 テキストフィールドを編集します。

    重要

    VF の数を変更すると、新規 VF が作成される前にそのネットワークインターフェース上の以前の VF は削除されます。これには、仮想マシンが直接アタッチされていた VF も含まれます。

  7. 全ネットワーク チェックボックスはデフォルトで選択され、全ネットワークが Virtual Function にアクセスすることができます。Virtual Function にアクセス可能な仮想ネットワークを指定するには、特定のネットワーク ラジオボタンを選択して、全ネットワークの一覧を表示してから、指定するネットワークのチェックボックスを選択するか、ラベル テキストフィールドを使用して 1 つまたは複数のネットワークラベルに基づいてネットワークを自動的に選択します。
  8. OK をクリックします。
  9. ホストのネットワーク設定 ウィンドウで OK をクリックします。

6.2. 仮想ネットワークインターフェースカード

6.2.1. 仮想 NIC プロファイルの概要

仮想ネットワークインターフェースカード (仮想 NIC) のプロファイルは、Manager 内の個別の仮想マシンネットワークインターフェースに適用することができる設定値の集合体です。仮想 NIC プロファイルにより、ネットワーク QoS プロファイルを 仮想 NIC に適用して、ポートミラーリングを有効化/無効化したり、カスタムプロパティーを追加/削除したりできます。また、仮想 NIC プロファイルにより、管理における柔軟性が向上します。プロファイルを使用 (消費) するためのパーミッションを特定のユーザーに付与することができるので、特定のネットワークから異なるユーザーに提供されるサービス品質を制御することができます。

6.2.2. 仮想 NIC プロファイルの作成と編集

ユーザーおよびグループ用のネットワーク帯域幅を制御するための仮想ネットワークインターフェースコントローラー (仮想 NIC) プロファイルを作成/編集します。

注記

ポートミラーリングを有効化/無効化する場合には、変更する前に、関連付けられたプロファイルを使用している仮想マシンをすべて停止状態にする必要があります。

仮想 NIC プロファイルの作成と編集

  1. ネットワークネットワーク をクリックします。
  2. 論理ネットワーク名をクリックし、詳細ビューを表示します。
  3. 仮想 NIC プロファイル タブをクリックします。
  4. 新規作成 または 編集 をクリックします。
  5. プロファイルの 名前説明 を入力します。
  6. QoS 一覧から対象の QoS を選択します。
  7. 仮想マシンとの間で送受信するネットワークパケットのトラフィックを管理するには、ドロップダウンリストから ネットワークフィルター を選択します。ネットワークフィルターに関する詳しい情報は、『Red Hat Enterprise Linux 仮想化の導入および管理ガイド』「ネットワークフィルター機能の適用」を参照してください。
  8. 仮想 NIC でパススルーを有効化して Virtual Function のデバイスの直接割り当てができるようにするには、パススルー チェックボックスを選択します。パススルーのプロパティーを有効にすると、QoS、ネットワークフィルター、およびポートミラーリングは互換性がないため無効になります。パススルーに関する詳しい説明は、「仮想 NIC プロファイルでのパススルーの有効化」を参照してください。
  9. パススルー を選択した場合は、オプションとして 移行可能 チェックボックスのチェックを外し、このプロファイルを使用する仮想 NIC の移行を無効にします。このチェックボックスを選択したままにする場合は、『仮想マシン管理ガイド』「SR-IOV 対応 vNIC を持つ仮想マシンに対する追加の前提条件」を参照してください。
  10. ポートミラーリング および 全ユーザーにこのプロファイルの使用を許可する のチェックボックスを使用して、これらのオプションを切り替えます。
  11. カスタムプロパティーの一覧からカスタムプロパティーを 1 つ選択します。このフィールドには、デフォルトで キーを選択してください と表示されます。+ および - のボタンを使用して、カスタムプロパティーを追加または削除します。
  12. OK をクリックします。

このプロファイルをユーザーおよびグループに適用して、ネットワーク帯域幅を制御してください。仮想 NIC プロファイルを編集した場合には、仮想マシンを再起動するか、仮想 NIC をホットアンプラグしてからホットプラグする必要があります (ゲストオペレーティングシステムが仮想 NIC のホットプラグ/ホットアンプラグに対応している場合)。

6.2.3. 仮想マシンインターフェースのプロファイルウィンドウの設定

表6.5 仮想マシンインターフェースのプロファイルウィンドウ

フィールド名説明

ネットワーク

仮想 NIC プロファイルを適用することができるネットワークのドロップダウンリスト

名前

仮想 NIC プロファイルの名前。1 - 50 文字のアルファベットの大文字/小文字、数字、ハイフン、アンダースコアを任意に組み合わせた一意名にする必要があります。

説明

仮想 NIC プロファイルの説明。このフィールドは、必須ではありませんが、記入することを推奨します。

QoS

仮想 NIC プロファイルに適用する利用可能なネットワーク QoS ポリシーのドロップダウンリスト。QoS ポリシーは仮想 NIC の受信/送信トラフィックを制御します。

ネットワークフィルター

仮想 NIC プロファイルに適用可能なネットワークフィルターのドロップダウンリスト。ネットワークフィルターは、仮想マシンとの間で送受信できるパケットのタイプをフィルタリングすることにより、ネットワークのセキュリティーを強化します。デフォルトのフィルターは vdsm-no-mac-spoofing です。これは、no-mac-spoofingno-arp-mac-spoofing を組み合わせたフィルターです。libvirt によって提供されるネットワークフィルターについての詳しい情報は、『Red Hat Enterprise Linux 仮想化の導入および管理ガイド』「既存のネットワークフィルター」のセクションを参照してください。

仮想マシンの VLAN およびボンディングには <ネットワークフィルターなし> を使用してください。信頼されている仮想マシンでは、ネットワークフィルターを使用しないと、パフォーマンスを向上させることができます。

注記

Red Hat では、engine-config ツールを使用して EnableMACAntiSpoofingFilterRules パラメーターを false に設定してフィルターを無効にする操作をサポートしなくなりました。その代わりに、<No Network Filter> オプションを使用してください。

パススルー

パススルーのプロパティーを切り替えるためのチェックボックス。パススルーにより、仮想 NIC をホストの Virtual Function に直接接続することができます。仮想 NIC プロファイルが仮想マシンにアタッチされている場合には、パススループロパティーは編集できません。

パススルーを有効化した場合には、仮想 NIC プロファイルで QoS、ネットワークフィルター、ポートミラーリングが無効化されます。

移行可能

このプロファイルを使用する仮想 NIC の移行を許可するかどうかを切り替えるチェックボックス。通常の仮想 NIC プロファイルの場合、移行はデフォルトで有効になっています (このチェックボックスが選択され、変更することはできません)。パススルー のチェックボックスを選択すると 移行可能 のチェックボックスが使用可能になり、必要に応じてチェックを外してパススルー仮想 NIC の移行を無効にすることができます。

ポートミラーリング

ポートミラーリングを切り替えるためのチェックボックス。ポートミラーリングは、論理ネットワーク上のレイヤー 3 ネットワークトラフィックを仮想マシン上の仮想インターフェースにコピーします。デフォルトでは選択されていません。詳しくは、『テクニカルリファレンス』「ポートミラーリング」のセクションを参照してください。

カスタムプロパティー

仮想 NIC プロファイルに適用する利用可能なカスタムプロパティーを選択するためのドロップダウンメニュー。プロパティーを追加する場合は + ボタンを、削除する場合は - ボタンを使用します。

全ユーザーにこのプロファイルの使用を許可する

環境内の全ユーザーがこのプロファイルを利用できるかどうかの設定を切り替えるためのチェックボックス。デフォルトで選択されます。

6.2.4. 仮想 NIC プロファイルでのパススルーの有効化

仮想 NIC のパススループロパティーにより、SR-IOV を有効化した NIC の Virtual Function (VF) に仮想 NIC を直接接続することができるようになります。これにより仮想 NIC はソフトウェアのネットワーク仮想化を迂回して VF に直接接続され、デバイスの直接割り当てが可能になります。

仮想 NIC プロファイルがすでに仮想 NIC にアタッチされている場合には、パススループロパティーは有効化できません。以下の手順では、この問題を回避するために新規プロファイルを作成します。仮想 NIC プロファイルでパススルーが有効化されている場合には、同じプロファイルの QoS、ネットワークフィルター、およびポートミラーリングを有効にすることはできません。

SR-IOV、デバイスの直接割り当て、およびそれらを Red Hat Virtualization に実装する際のハードウェアの考慮事項に関する詳しい情報は、『Hardware Considerations for Implementing SR-IOV』を参照してください。

パススルーの有効化

  1. ネットワークネットワーク をクリックします。
  2. 論理ネットワーク名をクリックし、詳細ビューを表示します。
  3. 仮想 NIC プロファイル タブをクリックし、その論理ネットワークの全 NIC プロファイルを表示します。
  4. 新規作成 をクリックします。
  5. プロファイルの 名前説明 を入力します。
  6. パススルー のチェックボックスを選択します。
  7. オプションとして 移行可能 チェックボックスのチェックを外し、このプロファイルを使用する仮想 NIC の移行を無効にします。このチェックボックスを選択したままにする場合は、『仮想マシン管理ガイド』「SR-IOV 対応 vNIC を持つ仮想マシンに対する追加の前提条件」を参照してください。
  8. 必要に応じて、カスタムプロパティーの一覧からカスタムプロパティーを 1 つ選択します。このフィールドには、デフォルトで キーを選択してください と表示されます。+ および - のボタンを使用して、カスタムプロパティーを追加または削除します。
  9. OK をクリックします。

仮想 NIC プロファイルがパススルー対応になりました。このプロファイルを使用して仮想マシンを直接 NIC または PCI VF にアタッチするには、その論理ネットワークを NIC にアタッチしてから、パススルーの仮想 NIC プロファイルを使用する任意の仮想マシン上で PCI パススルー 対応の新規仮想 NIC を作成します。これらの手順については、それぞれ「ホストネットワークインターフェースの編集とホストへの論理ネットワークの割り当て」『仮想マシン管理ガイド』「新規ネットワークインターフェースの追加」のセクションを参照してください。

6.2.5. 仮想 NIC プロファイルの削除

仮想化環境から、仮想 NIC プロファイルを削除します。

仮想 NIC プロファイルの削除

  1. ネットワークネットワーク をクリックします。
  2. 論理ネットワーク名をクリックし、詳細ビューを表示します。
  3. 仮想 NIC プロファイル タブをクリックすると、利用可能な仮想 NIC プロファイルが表示されます。
  4. プロファイルを 1 つまたは複数選択して 削除 をクリックします。
  5. OK をクリックします。

6.2.6. 仮想 NIC プロファイルへのセキュリティーグループの割り当て

注記

この機能は、外部ネットワークプロバイダーとして OpenStack Networking (Neutron) を追加した場合にのみ利用することができます。Red Hat Virtualization Manager からセキュリティーグループを作成することはできません。セキュリティーグループは、OpenStack から作成する必要があります。詳しくは、『Red Hat OpenStack Platform ユーザーおよびアイデンティティー管理ガイド』「プロジェクトのセキュリティー管理」を参照してください。

OpenStack Networking インスタンスからインポートした、Open vSwitch プラグインを使用するネットワークの仮想 NIC プロファイルにセキュリティーグループを割り当てることができます。セキュリティーグループとは、厳格に実行されるルールのコレクションで、ユーザーがネットワークインターフェース上で送受信トラフィックをフィルタリングできます。以下の手順では、セキュリティーグループを仮想 NIC プロファイルにアタッチする方法を説明します。

注記

セキュリティーグループは、OpenStack Networking インスタンスに登録されたのと同じセキュリティーグループの ID を使用して識別されます。特定のテナントのセキュリティーグループ ID を確認するには、OpenStack Networking がインストールされているシステムで以下のコマンドを実行します。

# neutron security-group-list

仮想 NIC プロファイルへのセキュリティーグループの割り当て

  1. ネットワークネットワーク をクリックします。
  2. 論理ネットワーク名をクリックし、詳細ビューを表示します。
  3. 仮想 NIC プロファイル タブをクリックします。
  4. 新規作成 をクリックするか、既存の仮想 NIC プロファイルを選択して 編集 をクリックします。
  5. カスタムプロパティーのドロップダウンリストから SecurityGroups を選択します。カスタムプロパティーのドロップダウンを空欄のままにした場合には、デフォルトのセキュリティーグループが適用されます。デフォルトのセキュリティー設定は、すべての送信トラフィックと内部通信を許可しますが、デフォルトのセキュリティーグループ外からの受信トラフィックはすべて拒否します。後で SecurityGroups プロパティーを削除しても、適用済みのセキュリティーグループには影響を及ぼしません。
  6. テキストフィールドに仮想 NIC プロファイルにアタッチするセキュリティーグループの ID を入力します。
  7. OK をクリックします。

セキュリティーグループが仮想 NIC プロファイルにアタッチされました。そのプロファイルがアタッチされている論理ネットワークを通過するトラフィックはすべて、そのセキュリティーグループで定義されているルールに従ってフィルタリングされます。

6.2.7. 仮想 NIC プロファイルのユーザーパーミッション

ユーザーを特定の仮想 NIC プロファイルに割り当てるためのユーザーパーミッションを設定します。プロファイルを使用できるようにするには、VnicProfileUser ロールをユーザーに割り当てます。ユーザーが特定のプロファイルを使用できないように制限するには、そのプロファイルからユーザーのパーミッションを削除します。

仮想 NIC プロファイルのユーザーパーミッション

  1. ネットワーク仮想 NIC プロファイル をクリックします。
  2. 仮想 NIC プロファイルの名前をクリックし、詳細ビューを表示します。
  3. パーミッション タブをクリックすると、そのプロファイルに対する現在のユーザーパーミッションが表示されます。
  4. 追加 または 削除 をクリックして、その仮想 NIC プロファイルのユーザーパーミッションを変更します。
  5. ユーザーへのパーミッション追加 ウィンドウで 自分のグループ をクリックし、自分のユーザーグループを表示します。このオプションを使用して、グループ内の他のユーザーにパーミッションを付与することができます。

仮想 NIC プロファイルのユーザーパーミッションの設定が完了しました。

6.2.8. UCS 統合のための仮想 NIC プロファイルの設定

Cisco の Unified Computing System (UCS) は、コンピューティング、ネットワーク、ストレージリソースなどのデータセンター機能の管理に使用されます。

vdsm-hook-vmfex-devフックにより、仮想 NIC プロファイルを設定して、仮想マシンは Cisco の UCS で定義されたポートプロファイルに接続することができます。UCS で定義されたポートプロファイルには、UCS 内で仮想インターフェースを設定するのに使用するプロパティーと設定が含まれます。vdsm-hook-vmfex-dev フックは、VDSM でデフォルトでインストールされます。詳しくは、「付録A VDSM とフック」を参照してください。

仮想 NIC を使用する仮想マシンを作成する際には、Cisco の仮想 NIC を使用します。

UCS 統合のための仮想 NIC プロファイルの設定手順では、カスタムデバイスプロパティーを最初に設定する必要があります。カスタムデバイスプロパティーの設定時には、既存の設定値はいずれも上書きされます。新規のカスタムプロパティーと既存のカスタムプロパティーを組み合わせる場合には、キー値の設定に使用するコマンドにすべてのカスタムプロパティーを含めてください。カスタムプロパティーを複数指定する場合には、セミコロンで区切ります。

注記

UCS ポートプロファイルは、仮想 NIC プロファイルを設定する前に、Cisco UCS で設定しておく必要があります。

カスタムデバイスプロパティーの設定

  1. Red Hat Virtualization Manager 上で、vmfex のカスタムプロパティーを設定し、--cver を使用してクラスターの互換レベルを指定します。

    # engine-config -s CustomDeviceProperties='{type=interface;prop={vmfex=^[a-zA-Z0-9_.-]{2,32}$}}' --cver=3.6
  2. vmfex のカスタムプロパティーが追加されたことを確認します。

    # engine-config -g CustomDeviceProperties
  3. ovirt-engine サービスを再起動します。

    # systemctl restart ovirt-engine.service

設定する仮想 NIC プロファイルは、新規または既存の論理ネットワークに属することができます。新規論理ネットワークの設定手順については、「データセンターまたはクラスター内での新規論理ネットワークの作成」を参照してください。

UCS 統合のための仮想 NIC プロファイルの設定

  1. ネットワークネットワーク をクリックします。
  2. 論理ネットワーク名をクリックし、詳細ビューを表示します。
  3. 仮想 NIC プロファイル タブをクリックします。
  4. 新規作成 をクリックするか、仮想 NIC プロファイルを選択して 編集 をクリックします。
  5. プロファイルの 名前説明 を入力します。
  6. カスタムプロパティーの一覧から vmfex のカスタムプロパティーを選択して、UCS ポートプロファイル名を入力します。
  7. OK をクリックします。

6.3. 外部プロバイダーネットワーク

6.3.1. 外部プロバイダーからのネットワークのインポート

外部ネットワークプロバイダー (OpenStack Networking または OpenStack Neutron REST API を実装するサードパーティープロバイダー) を使用するには、そのプロバイダーを Manager に登録します。詳しくは、「ネットワークプロビジョニング用の OpenStack Networking (Neutron) インスタンスの追加」または「外部ネットワークプロバイダーの追加」を参照してから、以下の手順に従って、そのプロバイダーによって提供されているネットワークを Manager にインポートし、仮想マシンがそのネットワークを使用できるようにします。

外部プロバイダーからのネットワークのインポート

  1. ネットワークネットワーク をクリックします。
  2. インポート をクリックします。
  3. ネットワークプロバイダー のドロップダウンリストから外部プロバイダーを選択します。プロバイダーが提供するネットワークは自動的に検出され、プロバイダーネットワーク 一覧に表示されます。
  4. チェックボックスを使用して、プロバイダーネットワーク 一覧からインポートするネットワークを選択し、下向きの矢印をクリックしてそのネットワークを インポートするネットワーク 一覧に移動します。
  5. インポートするネットワークの名前は、カスタマイズすることが可能です。名前をカスタマイズするには、名前 のコラムでそのネットワークの名前をクリックして編集します。
  6. データセンター ドロップダウンリストから、ネットワークのインポート先となるデータセンターを選択します。
  7. オプションとして、ネットワークの使用が全ユーザーに許可されないようにするには、全ユーザーに許可 チェックボックスのチェックを外します。
  8. インポート をクリックします。

選択したネットワークは、ターゲットのデータセンターにインポートされ、仮想マシンにアタッチできるようになります。詳しくは、『仮想マシン管理ガイド』「新規ネットワークインターフェースの追加」のセクションを参照してください。

6.3.2. 外部プロバイダーネットワークの使用における制限事項

以下の制限事項は、Red Hat Virtualization 環境内の外部プロバイダーからインポートした論理ネットワークの使用に適用されます。

  • 外部プロバイダーから提供される論理ネットワークは、仮想マシンネットワークとして使用する必要があり、ディスプレイネットワークとしては使用できません。
  • 同じ論理ネットワークを複数回インポートすることが可能ですが、インポート先が異なるデータセンターの場合のみです。
  • 外部プロバイダーによって提供される論理ネットワークは、Manager 内で編集することはできません。外部プロバイダーによって提供される論理ネットワークの情報を編集するには、その論理ネットワークを提供する外部プロバイダーから直接、論理ネットワークを編集する必要があります。
  • ポートミラーリングは、外部プロバイダーによって提供される論理ネットワークに接続された仮想ネットワークインターフェースカードには使用できません。
  • 外部プロバイダーが提供する論理ネットワークを仮想マシンが使用している場合には、その論理ネットワークが仮想マシンにより使用されている間は、Manager からそのプロバイダーを削除することはできません。
  • 外部プロバイダーによって提供されるネットワークは、必須ではありません。このため、そのような論理ネットワークがインポートされたクラスターのスケジューリングでは、ホストの選択中にそれらの論理ネットワークは考慮されません。また、そのような論理ネットワークがインポートされたクラスター内のホスト上の論理ネットワークの可用性を確保するのは、ユーザーの責任となります。

6.3.3. 外部プロバイダーの論理ネットワーク上のサブネット設定

外部プロバイダーが提供する論理ネットワークは、その論理ネットワークに 1 つ以上のサブネットが定義されていないと、仮想マシンに IP アドレスを割り当てることができません。サブネットが定義されていない場合は、仮想マシンには IP アドレスが割り当てられません。またサブネットが 1 つの場合は、そのサブネットから仮想マシンに IP アドレスが割り当てられ、サブネットが複数ある場合は、使用可能なサブネットのいずれかから IP アドレスが割り当てられます。論理ネットワークをホストする外部ネットワークプロバイダーが提供する DHCP サービスは、これらの IP アドレスを割り当てる役割を果たします。

Red Hat Virtualization Manager では、インポートされた論理ネットワーク上で事前定義されているサブネットが自動的に検出されますが、Manager 内で論理ネットワークにサブネットを追加したり、サブネットを削除したりすることも可能です。

6.3.4. 外部プロバイダーの論理ネットワークへのサブネット追加

外部プロバイダーが提供する論理ネットワークにサブネットを作成します。

外部プロバイダーの論理ネットワークへのサブネット追加

  1. ネットワークネットワーク をクリックします。
  2. 論理ネットワーク名をクリックし、詳細ビューを表示します。
  3. サブネット タブをクリックします。
  4. 新規作成 をクリックします。
  5. 新規サブネットの 名前CIDR を入力します。
  6. IP バージョン のドロップダウンリストから、IPv4 または IPv6 のいずれかを選択します。
  7. OK をクリックします。

6.3.5. 外部プロバイダーの論理ネットワークからのサブネット削除

外部プロバイダーが提供する論理ネットワークからサブネットを削除します。

外部プロバイダーの論理ネットワークからのサブネット削除

  1. ネットワークネットワーク をクリックします。
  2. 論理ネットワーク名をクリックし、詳細ビューを表示します。
  3. サブネット タブをクリックします。
  4. サブネットを選択し、削除 をクリックします。
  5. OK をクリックします。

6.4. ホストとネットワーク

6.4.1. ホストの機能のリフレッシュ

ホストにネットワークインターフェースカードを追加した場合は、Manager でそのネットワークインターフェースカードを表示するには、そのホストの機能をリフレッシュする必要があります。

ホストの機能のリフレッシュ

  1. コンピュートホスト をクリックし、ホストを選択します。
  2. 管理機能をリフレッシュ をクリックします。

選択したホストの ネットワークインターフェース タブのネットワークインターフェースカードの一覧が更新され、Manager で新しいネットワークインターフェースカードを使用できるようになりました。

注記

ホストの設定が更新されている間、そのステータスが以下のように表示されます。

  • ホストの ネットワークインターフェース タブの各ネットワークインターフェースの下に、更新中であることを示すアイコン Updating が表示されます。
  • Networks updating のステータスが以下のように表示されます。

    • ホストの ステータス 列 (コンピュートホスト ウィンドウ)
    • ホストの ステータス 列 (コンピュート > クラスター ウィンドウでクラスターを選択し、ホスト タブにアクセス)
    • ホストの ネットワークデバイスのステータス 列 (ネットワーク > ネットワーク ウィンドウでネットワークを選択し、ホスト タブにアクセス)

6.4.2. ホストネットワークインターフェースの編集とホストへの論理ネットワークの割り当て

物理ホストのネットワークインターフェースの設定を変更して、物理ホストのネットワークインターフェース間で管理ネットワークを移動し、物理ホストのネットワークインターフェースに論理ネットワークを割り当てることができます。ブリッジおよび ethtool のカスタムプロパティーもサポートされています。

警告

Red Hat Virtualization でホストの IP アドレスを変更するには、ホストを削除してから、再度追加するのが唯一の方法です。

ホストの VLAN 設定を変更するには、「ホストの VLAN 設定の編集」を参照してください。

重要

外部プロバイダーによって提供されている論理ネットワークは、物理ホストのネットワークインターフェースには割り当てることはできません。そのようなネットワークは、仮想マシンの要求に応じて、ホストに動的に割り当てられます。

注記

Link Layer Discovery Protocol (LLDP) 情報を提供するようにスイッチが設定されている場合、カーソルで物理ネットワークインターフェースをポイントして、スイッチポートの現在の設定を表示することができます。この機能は、誤設定を防止するのに役立ちます。Red Hat では、論理ネットワークを割り当てる前に以下の情報を確認することを推奨します。

  • port description (TLV タイプ 4) および system name (TLV タイプ 5) は、ホストのインターフェースがパッチされるポート/スイッチを把握するのに役立ちます。
  • Port VLAN ID には、タグ付けされていないイーサネットフレームのスイッチポートに設定されたネイティブ VLAN ID が表示されます。スイッチポートに設定されたすべての VLAN が、VLAN NameVLAN ID の組み合わせで表示されます。

ホストネットワークインターフェースの編集とホストへの論理ネットワークの割り当て

  1. コンピュートホスト をクリックします。
  2. ホスト名をクリックし、詳細ビューを表示します。
  3. ネットワークインターフェース タブをクリックします。
  4. ホストネットワークを設定 をクリックします。
  5. オプションとして、カーソルでホストネットワークインターフェースをポイントして、スイッチから提供される設定情報を表示します。
  6. 論理ネットワークを物理ホストに割り当てるには、その論理ネットワークを選択して、その物理ホストのネットワークインターフェースの横にある 割り当て済み論理ネットワーク のエリアにドラッグします。

    もしくは、論理ネットワークを右クリックしてドロップダウンメニューからネットワークインターフェースを選択します。

  7. 論理ネットワークを設定します。

    1. カーソルで割り当て済み論理ネットワークをポイントし、鉛筆のアイコンをクリックすると、管理ネットワークの編集 ウィンドウが開きます。
    2. IPv4 タブで、ブートプロトコルなしDHCP静的 のいずれかを選択します。静的 を選択した場合には、IP アドレスネットマスク / ルーティングプレフィックス、および ゲートウェイ を入力してください。

      注記

      ホストの管理ネットワークの IP アドレスを変更した場合には、ホストを再インストールして 新しい IP アドレスを設定する必要があります。

      各論理ネットワークには、管理ネットワークゲートウェイで定義されている別のゲートウェイを使用することができます。これにより、論理ネットワークに到着したトラフィックは、管理ネットワークが使用するデフォルトのゲートウェイではなく、論理ネットワークのゲートウェイを使用して転送されます。

      IPv6 タブは現在サポートされていないので使用しないでください

    3. QoS タブを使用してデフォルトのホストのネットワーク QoS を上書きします。QoS を上書き を選択して、以下のフィールドに必要な値を入力します。

      • 加重シェア: 特定のネットワークに割り当てる論理リンクのキャパシティーを、同じ論理リンクにアタッチされた他のネットワークに対して相対的に示します。シェアの具体的な値は、そのリンク上の全ネットワークのシェアの和によって異なります。デフォルトでは、これは、1 - 100 の範囲内の数値です。
      • 速度の上限 [Mbps]: ネットワークが使用する最大帯域幅
      • コミット速度 [Mbps]: ネットワークに必要な最小の帯域幅。要求されるコミット速度は保証されず、ネットワークインフラストラクチャーや同じ論理リンク上の他のネットワークに要求されるコミット速度によって異なります。
    4. ネットワークブリッジを設定するには、カスタムプロパティー タブをクリックして、ドロップダウンリストから bridge_opts を選択します。有効なキーと値を key=value の構文で入力します。エントリーが複数ある場合は、空白文字で区切ります。以下のキーが有効です (値は例として提示しています)。これらのパラメーターに関する詳しい説明は、「bridge_opts パラメーター」を参照してください。

      forward_delay=1500
      gc_timer=3765
      group_addr=1:80:c2:0:0:0
      group_fwd_mask=0x0
      hash_elasticity=4
      hash_max=512
      hello_time=200
      hello_timer=70
      max_age=2000
      multicast_last_member_count=2
      multicast_last_member_interval=100
      multicast_membership_interval=26000
      multicast_querier=0
      multicast_querier_interval=25500
      multicast_query_interval=13000
      multicast_query_response_interval=1000
      multicast_query_use_ifaddr=0
      multicast_router=1
      multicast_snooping=1
      multicast_startup_query_count=2
      multicast_startup_query_interval=3125
    5. イーサネットのプロパティーを設定するには、カスタムプロパティー タブをクリックして、ドロップダウンリストから ethtool_opts を選択します。ethtool のコマンドライン引数の形式を使用して有効な値を入力します。以下に例を示します。

      --coalesce em1 rx-usecs 14 sample-interval 3 --offload em2 rx on lro on tso off --change em1 speed 1000 duplex half

      このフィールドではワイルドカードを使用することができます。たとえば、このネットワークの全インターフェースに同じオプションを適用するには、以下のように指定します。

      --coalesce * rx-usecs 14 sample-interval 3

      ethtool_opts オプションはデフォルトでは利用できないので、engine 設定ツールを使用して追加する必要があります。詳しくは、「Red Hat Virtualization Manager で Ethtool を使用するための設定方法」を参照してください。ethtool のプロパティーに関する詳しい情報は、コマンドラインで man ethtool と入力して man ページを参照してください。

    6. Fibre Channel over Ethernet (FCoE) を設定するには、カスタムプロパティー タブをクリックして、ドロップダウンリストから fcoe を選択します。key=value の構文で有効なキーと値を入力します。少なくとも enable=yes が必要です。dcb=auto_vlan=[yes|no] を追加することもできます。エントリーが複数の場合には空白文字で区切ってください。fcoe のオプションはデフォルトでは利用できないので、engine 設定ツールを使用して追加する必要があります。詳しくは、「Red Hat Virtualization Manager で FCoE を使用するための設定方法」を参照してください。

      注記

      FCoE には、別の専用論理ネットワークを使用することを推奨します。

    7. ホストが使用するデフォルトネットワークを管理ネットワーク (ovirtmgmt) から非管理ネットワークに変更するには、非管理ネットワークのデフォルトルートを設定します。詳細については、「デフォルトルートとしての非管理論理ネットワークの設定」を参照してください。
    8. 論理ネットワークの定義がホスト上のネットワーク設定と同期されていない場合には、ネットワークを同期 のチェックボックスを選択します。同期されていないホストに関する詳細な説明およびそれらの同期方法については、「ホストネットワークの同期」を参照してください。
  8. ネットワーク接続をチェックするには、ホストと Engine 間の接続を検証 のチェックボックスを選択します。この操作は、ホストがメンテナンスモードに入っている場合にのみ機能します。
  9. 環境をリブートした時に変更が維持されるようにするには、ネットワーク設定を保存 のチェックボックスを選択します。
  10. OK をクリックします。
注記

ホストの全ネットワークインターフェースカードが表示されない場合には、管理機能をリフレッシュ をクリックして、そのホストで利用可能なネットワークインターフェースカードの一覧を更新します。

注記

ホストの設定が更新されている間、そのステータスが以下のように表示されます。

  • ホストの ネットワークインターフェース タブの各ネットワークインターフェースの下に、更新中であることを示すアイコン Updating が表示されます。
  • Networks updating のステータスが以下のように表示されます。

    • ホストの ステータス 列 (コンピュートホスト ウィンドウ)
    • ホストの ステータス 列 (コンピュート > クラスター ウィンドウでクラスターを選択し、ホスト タブにアクセス)
    • ホストの ネットワークデバイスのステータス 列 (ネットワーク > ネットワーク ウィンドウでネットワークを選択し、ホスト タブにアクセス)

6.4.3. ホストネットワークの同期

ホスト上のインターフェースの定義が Manager に保管されている定義と異なる場合に、Manager はネットワークインターフェースを 非同期 と定義します。非同期のネットワークには、ホストの ネットワークインターフェース タブでは非同期アイコン out of sync が、ホストのネットワーク設定 ウィンドウではアイコン out of sync setup が、それぞれ表示されます。

ホストのネットワークが非同期になった場合には、ホストのネットワーク設定 ウィンドウで非同期のネットワークに対して実施できる操作は、ネットワークインターフェースから論理ネットワークをデタッチするか、ネットワークを同期させることだけです。

ホストが非同期になる状況について

以下のような場合に、ホストは非同期になります。

  • 論理ネットワークの編集 ウィンドウを使用せずにホストで設定変更を行った。以下に例を示します。

    • 物理ホストの VLAN 識別子の変更
    • 物理ホストの カスタム MTU の変更
  • ホストを別のデータセンターに移動した際、そのデータセンターに名前は同じだが異なる値/パラメーターが設定されたネットワークが存在した。
  • ホストからブリッジを手動で削除して、ネットワークの 仮想マシンネットワーク プロパティーを変更した。
  • ホストのネットワーク設定 ウィンドウを使用して定義を更新し、その変更を保存する際に ネットワーク設定を保存 チェックボックスを選択しなかった。この場合、ホストは再起動後に非同期になります。

ホストの非同期化の防止

以下に示すベストプラクティスに従うことで、ホストが非同期になるのを防ぐことができます。

  1. ホストのネットワーク設定 ウィンドウで行った変更を保存する際に、必ず ネットワーク設定を保存 チェックボックスを選択する (デフォルトで選択されています)。
  2. ホスト上でローカルに変更を加えずに、管理ポータルを使用して変更を行う。
  3. 「ホストの VLAN 設定の編集」の手順に従って VLAN 設定を編集する。

ホストの同期

ホストのネットワークインターフェース定義を同期するには、Manager からの定義を使用してそれらをホストに適用します。それらが希望する定義でなければ、ホストの同期後に管理ポータルから定義を更新します。ホストネットワークの同期には、3 つのレベルがあります。

  • 論理ネットワークレベル
  • ホストレベル
  • クラスターレベル
注記

ホストの設定が更新されている間、そのステータスが以下のように表示されます。

  • ホストの ネットワークインターフェース タブの各ネットワークインターフェースの下に、更新中であることを示すアイコン Updating が表示されます。
  • Networks updating のステータスが以下のように表示されます。

    • ホストの ステータス 列 (コンピュートホスト ウィンドウ)
    • ホストの ステータス 列 (コンピュート > クラスター ウィンドウでクラスターを選択し、ホスト タブにアクセス)
    • ホストの ネットワークデバイスのステータス 列 (ネットワーク > ネットワーク ウィンドウでネットワークを選択し、ホスト タブにアクセス)

論理ネットワークレベルでのホストネットワークの同期

  1. コンピュートホスト をクリックします。
  2. ホスト名をクリックし、詳細ビューを表示します。
  3. ネットワークインターフェース タブをクリックします。
  4. ホストネットワークを設定 をクリックします。
  5. カーソルで非同期のネットワークをポイントし、鉛筆のアイコンをクリックすると、ネットワークの編集 ウィンドウが開きます。
  6. ネットワークを同期 のチェックボックスを選択します。
  7. OK をクリックします。
  8. 環境をリブートした時に変更が維持されるようにするには、ホストのネットワーク設定 ウィンドウで ネットワーク設定を保存 のチェックボックスを選択します。
  9. OK をクリックします。

ホストレベルでのホストネットワークの同期

  • ホストの ネットワークインターフェース タブで 全ネットワークの同期 ボタンをクリックし、ホストの非同期ネットワークインターフェースをすべて同期します。

クラスターレベルでのホストネットワークの同期

  • クラスターの 論理ネットワーク タブで 全ネットワークの同期 ボタンをクリックし、クラスターレベルで非同期論理ネットワークの定義をすべて同期します。
注記

REST API を使用してホストのネットワークを同期することもできます。『REST API Guide』「syncallnetworks」を参照してください。

6.4.4. ホストの VLAN 設定の編集

ホストの VLAN 設定を変更するには、そのホストを Manager から削除し、再設定してから、Manager に再度追加する必要があります。

ネットワークの同期を維持するには、以下の手順を実施します。

  1. ホストをメンテナンスモードに切り替えます。
  2. ホストから管理ネットワークを手動で削除します。これにより、新しい VLAN を介してホストにアクセスできるようになります。
  3. ホストをクラスターに追加します。管理ネットワークに直接接続されていない仮想マシンは、ホスト間で安全に移行することができます。

管理ネットワークの VLAN ID が変更されると、以下のような警告が表示されます。

管理ネットワークの特定のプロパティー (例: VLAN、MTU) を変更すると、配下のネットワークインフラストラクチャーがそのような変更に対応するように設定されていない場合には、データセンター内でのホストへの接続が切断される可能性があります。操作を続行してもよろしいですか?

続行すると、データセンター内の全ホストが Manager に接続できなくなり、新規管理ネットワークへのホストの移行は失敗します。管理ネットワークは「非同期」と報告されます。

重要

管理ネットワークの VLAN ID を変更した場合には、ホストを再インストールして 新しい VLAN ID を適用する必要があります。

6.4.5. 論理ネットワークを使用した単一ネットワークインターフェースへの複数の VLAN 追加

単一のネットワークインターフェースに複数の VLAN を追加することにより、1 台のホスト上のトラフィックを分離することができます。

重要

そのためには、あらかじめ複数の論理ネットワークを作成しておく必要があります。それらの論理ネットワークにはすべて、新規論理ネットワーク または 論理ネットワークの編集 のウィンドウで VLAN タグ付けを有効にする のチェックボックスにチェックを入れてください。

論理ネットワークを使用したネットワークインターフェースへの複数の VLAN 追加

  1. コンピュートホスト をクリックします。
  2. ホスト名をクリックし、詳細ビューを表示します。
  3. ネットワークインターフェース タブをクリックします。
  4. ホストネットワークを設定 をクリックします。
  5. VLAN タグの付いた論理ネットワークを物理ネットワークインターフェースの横にある 割り当て済み論理ネットワーク のエリアにドラッグします。VLAN タグ付けにより、物理ネットワークインターフェースに複数の論理ネットワークを割り当てることができます。
  6. 論理ネットワークを編集します。

    1. カーソルで割り当て済み論理ネットワークをポイントし、鉛筆のアイコンをクリックします。
    2. 論理ネットワークの定義がホスト上のネットワーク設定と同期されていない場合には、ネットワークを同期 のチェックボックスを選択します。
    3. 次のいずれかの ブートプロトコル を選択します。

      • なし
      • DHCP
      • 静的
    4. IP アドレスネットマスク / ルーティングプレフィックス を入力します。
    5. OK をクリックします。
  7. ネットワークのチェックを実行するには、ホストと Engine 間の接続を検証 のチェックボックスを選択します。この検証は、ホストがメンテナンスモードに入っている場合にのみ機能します。
  8. ネットワーク設定を保存 チェックボックスを選択します。
  9. OK をクリックします。

クラスター内のホストの NIC を編集して、各ホストに論理ネットワークを追加します。この作業が完了すると、ネットワークが稼働するようになります。

この手順を繰り返して、各ホストで同じネットワークインターフェースを選択/編集し、単一のネットワークインターフェースに異なる VLAN タグの付いた論理ネットワークを各ホストに追加することができます。

注記

ホストの設定が更新されている間、そのステータスが以下のように表示されます。

  • ホストの ネットワークインターフェース タブの各ネットワークインターフェースの下に、更新中であることを示すアイコン Updating が表示されます。
  • Networks updating のステータスが以下のように表示されます。

    • ホストの ステータス 列 (コンピュートホスト ウィンドウ)
    • ホストの ステータス 列 (コンピュート > クラスター ウィンドウでクラスターを選択し、ホスト タブにアクセス)
    • ホストの ネットワークデバイスのステータス 列 (ネットワーク > ネットワーク ウィンドウでネットワークを選択し、ホスト タブにアクセス)

6.4.6. ホストネットワークへの追加の IPv4 アドレスの割り当て

ovirtmgmt 管理ネットワークなどのホストネットワークは、初回の設定では IP アドレスが 1 つのみで作成されます。このため、NIC の設定ファイル (例: /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth01) に複数の IP アドレスが設定されている場合でも、ホストネットワークに割り当てられるのは最初にリストされている IP アドレスのみとなります。ストレージへの接続や、同じ NIC を使用する別のプライベートサブネット上のサーバーへの接続に、追加の IP アドレスが必要となる場合があります。

vdsm-hook-extra-ipv4-addrs フックにより、ホストネットワークに追加の IPv4 アドレスを設定することができます。フックに関する詳しい情報は、「付録A VDSM とフック」を参照してください。

以下の手順では、追加の IP アドレスを設定する各ホストでホスト固有のタスクを実行する必要があります。

ホストネットワークへの追加の IPv4 アドレスの割り当て

  1. 追加の IPv4 アドレスを設定するホストに VDSM フックパッケージをインストールします。このパッケージは、Red Hat Virtualization Host ではデフォルトで利用可能ですが、Red Hat Enterprise Linux ホストにはインストールする必要があります。

    # yum install vdsm-hook-extra-ipv4-addrs
  2. Manager で以下のコマンドを実行してキーを追加します。

    # engine-config -s 'UserDefinedNetworkCustomProperties=ipv4_addrs=.*'
  3. ovirt-engine サービスを再起動します。

    # systemctl restart ovirt-engine.service
  4. 管理ポータルで コンピュートホスト をクリックします。
  5. ホスト名をクリックし、詳細ビューを表示します。
  6. ネットワークインターフェース タブをクリックして、ホストネットワークを設定 をクリックします。
  7. カーソルで割り当て済み論理ネットワークをポイントして鉛筆のアイコンをクリックし、ホストのネットワークインターフェースを編集します。
  8. カスタムプロパティー のドロップダウンリストから ipv4_addr を選択して追加の IP アドレスとプレフィックス (例: 5.5.5.5/24) を指定します。IP アドレスを複数指定する場合にはコンマで区切る必要があります。
  9. OK をクリックします。
  10. ネットワーク設定を保存 チェックボックスを選択します。
  11. OK をクリックします。

追加の IP アドレスは Manager には表示されませんが、ホストで ip addr show コマンドを実行すると、追加されているかどうかを確認できます。

注記

ホストの設定が更新されている間、そのステータスが以下のように表示されます。

  • ホストの ネットワークインターフェース タブの各ネットワークインターフェースの下に、更新中であることを示すアイコン Updating が表示されます。
  • Networks updating のステータスが以下のように表示されます。

    • ホストの ステータス 列 (コンピュートホスト ウィンドウ)
    • ホストの ステータス 列 (コンピュート > クラスター ウィンドウでクラスターを選択し、ホスト タブにアクセス)
    • ホストの ネットワークデバイスのステータス 列 (ネットワーク > ネットワーク ウィンドウでネットワークを選択し、ホスト タブにアクセス)

6.4.7. ホストネットワークインターフェースへのネットワークラベルの追加

ネットワークラベルを使用することによって、ホストネットワークインターフェースへの論理ネットワーク割り当てに伴う管理ワークロードを大幅に簡素化することができます。

注記

ロールネットワーク (例: 移行ネットワークやディスプレイネットワークなど) にラベルを設定すると、そのネットワークが全ホストに一括でデプロイされます。このようなネットワークの一括追加は、DHCP を使用して処理されます。この方法による一括デプロイは、静的アドレスを入力する方法よりも優先されます。これは、多数の静的 IP アドレスを入力する作業が性質上スケーラブルでないことが理由です。

ホストのネットワークインターフェースにラベルを追加するには、2 とおりの方法があります。

  • ホストのネットワーク設定 ウィンドウから手動で追加する
  • LLDP Labeler を使用して自動的に追加する

ホストネットワークインターフェースへのネットワークラベルの手動追加

  1. コンピュートホスト をクリックします。
  2. ホスト名をクリックし、詳細ビューを表示します。
  3. ネットワークインターフェース タブをクリックします。
  4. ホストネットワークを設定 をクリックします。
  5. ラベル をクリックして [新規ラベル] を右クリックします。ラベルを付ける物理ネットワークインターフェースを選択します。
  6. ラベル のテキストフィールドにネットワークラベル名を入力します。
  7. OK をクリックします。

ホストネットワークインターフェースへのネットワークラベルの自動追加

LLDP Labeler サービスにより、指定したクラスターのホストネットワークインターフェースにラベルを割り当てるプロセスを自動化することができます。

デフォルトでは、LLDP Labeler サービスは 1 時間毎に実行するように設定されています。このオプションは、NIC、スイッチ、ケーブル等のハードウェアを変更する場合、またはスイッチ設定を変更する場合に役立ちます。

前提条件

  • インターフェースが Juniper スイッチに接続されていること
  • LLDP を使用して ポート VLAN に対応するように Juniper スイッチが設定されていること

手順

  1. テキストエディターで /etc/ovirt-lldp-labeler/conf.d/ovirt-lldp-credentials.conf を開き、以下のように Manager のユーザー名およびパスワードを設定します。

    • username: Manager の管理者のユーザー名。デフォルトは admin@internal です。
    • password: Manager の管理者のパスワード。デフォルトは 123456 です。
  2. テキストエディターで etc/ovirt-lldp-labeler/conf.d/ovirt-lldp-credentials.conf を開き、以下のように LLDP Labeler サービスを設定します。

    • clusters: サービスを実行するクラスターのコンマ区切りリスト。ワイルドカードを使用することができます。たとえば、Cluster* と定義すると、Cluster で始まるすべてのクラスターで LLDP Labeler が実行されます。データセンター内の全クラスターでサービスを実行するには、* と入力します。デフォルトは Def* です。
    • api_url: Manager の API の完全な URL。デフォルトは https://ovirt-engine/ovirt-engine/api です。
    • ca_file: カスタム証明書ファイルへのパス。カスタム証明書を使用しない場合には、この値は空欄のままにしてください。デフォルトは空欄です。
    • auto_bonding: LLDP Labeler のボンディング機能を有効にします。デフォルトは true です。
    • auto_labeling: LLDP Labeler のラベル機能を有効にします。デフォルトは true です。
  3. オプションとして、異なる時間間隔でサービスが実行されるように設定します。テキストエディターで etc/ovirt-lldp-labeler/conf.d/ovirt-lldp-labeler.timer を編集し、OnUnitActiveSec の値を変更します。デフォルトは 1h です。
  4. 以下のコマンドを実行してサービスを有効にします。

    # systemctl enable --now ovirt-lldp-labeler
  5. オプションとして、サービスを手動で呼び出すには、以下のコマンドを実行します。

    # /usr/bin/python /usr/share/ovirt-lldp-labeler/ovirt_lldp_labeler_cli.py

ホストネットワークインターフェースにネットワークラベルが追加されました。同じラベルで新規作成される論理ネットワークはいずれも、そのラベルが付いたホストネットワークインターフェースに自動的に割り当てられます。また、論理ネットワークからラベルを削除すると、その論理ネットワークは、そのラベルが付いた全ホストネットワークインターフェースから自動的に削除されます。

注記

ホストの設定が更新されている間、そのステータスが以下のように表示されます。

  • ホストの ネットワークインターフェース タブの各ネットワークインターフェースの下に、更新中であることを示すアイコン Updating が表示されます。
  • Networks updating のステータスが以下のように表示されます。

    • ホストの ステータス 列 (コンピュートホスト ウィンドウ)
    • ホストの ステータス 列 (コンピュート > クラスター ウィンドウでクラスターを選択し、ホスト タブにアクセス)
    • ホストの ネットワークデバイスのステータス 列 (ネットワーク > ネットワーク ウィンドウでネットワークを選択し、ホスト タブにアクセス)

6.4.8. ホストの完全修飾ドメイン名の変更

ホストの完全修飾ドメイン名を変更するには、以下の手順に従ってください。

ホストの完全修飾ドメイン名の更新

  1. ホストをメンテナンスモードに切り替えて、仮想マシンが別のホストにライブマイグレーションされるようにします。詳しい説明は、「ホストのメンテナンスモードへの切り替え」を参照してください。または、全仮想マシンを手動でシャットダウンして、別のホストに移行します。詳しくは、『仮想マシン管理ガイド』「手動での仮想マシン移行」のセクションを参照してください。
  2. 削除 をクリックしてから OK をクリックし、管理ポータルからホストを削除します。
  3. ホスト名を更新するには、hostnamectl ツールを使用します。その他のオプションについては、『Red Hat Enterprise Linux 7 ネットワークガイド』「ホスト名の設定」の章を参照してください。

    # hostnamectl set-hostname NEW_FQDN
  4. ホストをリブートします。
  5. Manager でホストを再登録します。詳しい情報は「Red Hat Virtualization Manager へのホストの追加」を参照してください。

6.5. ボンディングデバイス

6.5.1. ボンディング方法

互換性のある複数のネットワークデバイスをボンディングしてまとめることができます。このタイプの設定を使用することで帯域幅が増加し信頼度が高まります。

ホストが使用するスイッチのポートに対して、ボンディングを有効にする必要があります。ボンディングを有効化する手順は、スイッチによって若干異なります。ボンディング有効化に関する詳しい情報は、そのスイッチのメーカーが提供しているマニュアルを参照してください。

注記

モード 4 のボンディングの場合には、スイッチで全スレーブを正しく設定する必要があります。正しく設定されていないと、ad_partner_mac は 00:00:00:00:00:00 となり、Manager により ネットワークインターフェース タブのボンディングに警告を表す感嘆符のアイコンが表示されます。いずれかのスレーブが稼働している場合には警告は表示されません。

ボンディングデバイスの作成には、2 とおりの方法があります。

6.5.2. 管理ポータルを使用したボンディングデバイスの作成

管理ポータルを使用して、複数のネットワークインターフェース、既存のボンディングデバイス、この 2 つを組み合わせたものに対してボンディングを適用することができます。ボンディングは VLAN タグ付きのトラフィックと、VLAN タグなしのトラフィックの両方を伝送することができます。

注記

Link Layer Discovery Protocol (LLDP) 情報を提供するようにスイッチが設定されている場合、カーソルで物理ネットワークインターフェースをポイントして、スイッチポートの現在の集約設定を表示することができます。Red Hat では、ボンディングデバイスを作成する前に設定を確認することを推奨します。

手順

  1. コンピュートホスト をクリックします。
  2. ホスト名をクリックし、詳細ビューを表示します。
  3. ネットワークインターフェース タブをクリックし、ホストにアタッチされた物理ネットワークインターフェースを一覧表示します。
  4. ホストネットワークを設定 をクリックします。
  5. オプションとして、カーソルでホストネットワークインターフェースをポイントして、スイッチから提供される設定情報を表示します。
  6. 一方のデバイスを選択して、他方のデバイスの上にドラッグアンドドロップすると、新規ボンディングの作成 ウィンドウが開きます。または、一方のデバイスを右クリックして、他方のデバイスをドロップダウンメニューから選択します。

    デバイスに互換性がない場合には、ボンディングの操作は失敗し、互換性の問題を解決する方法を示したメッセージが表示されます。ボンディングロジックについては、「Red Hat Virtualization におけるボンディングロジック」を参照してください。

  7. ドロップダウンメニューから ボンディング名 および ボンディングモード を選択します。

    ボンディングモード 1、2、4、5 を選択することができます。その他のモードを設定するには、カスタム オプションを使用します。ボンディングモードの詳細については、「ボンディングモード」を参照してください。

  8. OK をクリックしてボンディングを作成し、新規ボンディングの作成 ウィンドウを閉じます。
  9. 新規作成したボンディングデバイスに論理ネットワークを割り当てます。
  10. オプションとして、ホストと Engine 間の接続を検証 および ネットワーク設定を保存、またはそのどちらかを選択することができます。
  11. OK をクリックします。

複数のネットワークデバイスが 1 つのボンディングデバイスにリンクされ、単一のインターフェースとして編集できるようになりました。このボンディングデバイスは、選択したホストの ネットワークインターフェース タブに表示されます。

注記

ホストの設定が更新されている間、そのステータスが以下のように表示されます。

  • ホストの ネットワークインターフェース タブの各ネットワークインターフェースの下に、更新中であることを示すアイコン Updating が表示されます。
  • Networks updating のステータスが以下のように表示されます。

    • ホストの ステータス 列 (コンピュートホスト ウィンドウ)
    • ホストの ステータス 列 (コンピュート > クラスター ウィンドウでクラスターを選択し、ホスト タブにアクセス)
    • ホストの ネットワークデバイスのステータス 列 (ネットワーク > ネットワーク ウィンドウでネットワークを選択し、ホスト タブにアクセス)

ホストが使用するスイッチのポートに対して、ボンディングを有効にする必要があります。ボンディングを有効化する手順は、スイッチによって若干異なります。ボンディング有効化に関する詳しい情報は、そのスイッチのメーカーが提供しているマニュアルを参照してください。

注記

モード 4 のボンディングの場合には、スイッチで全スレーブを正しく設定する必要があります。スイッチで正しく設定されているスレーブが 1 つもない場合には、ad_partner_mac は 00:00:00:00:00:00 として報告されます。Manager は ネットワークインターフェース タブのボンディングに感嘆符のアイコンで警告を表示します。いずれかのスレーブが稼働している場合には警告は表示されません。

6.5.3. ボンディングデバイスの自動作成

1 つもしくは複数のクラスターまたはデータセンター全体について、LLDP Labeler を使用してボンディングされていない NIC をボンディングするプロセスを自動化することができます。ボンディングモード 4 を使用してボンディングが作成されます。ボンディングモードの詳細については、「ボンディングモード」を参照してください。

デバイスの自動ボンディング

デフォルトでは、LLDP Labeler サービスは 1 時間毎に実行するように設定されています。このオプションは、NIC、スイッチ、ケーブル等のハードウェアを変更する場合、またはスイッチ設定を変更する場合に役立ちます。

前提条件

  • インターフェースが Juniper スイッチに接続されていること
  • LLDP を使用して Link Aggregation Control Protocol (LACP) に対応するように Juniper スイッチが設定されていること

手順

  1. テキストエディターで /etc/ovirt-lldp-labeler/conf.d/ovirt-lldp-credentials.conf を開き、以下のように Manager のユーザー名およびパスワードを設定します。

    • username: Manager の管理者のユーザー名。デフォルトは admin@internal です。
    • password: Manager の管理者のパスワード。デフォルトは 123456 です。
  2. テキストエディターで etc/ovirt-lldp-labeler/conf.d/ovirt-lldp-credentials.conf を開き、以下のように LLDP Labeler サービスを設定します。

    • clusters: サービスを実行するクラスターのコンマ区切りリスト。ワイルドカードを使用することができます。たとえば、Cluster* と定義すると、Cluster で始まるすべてのクラスターで LLDP Labeler が実行されます。データセンター内の全クラスターでサービスを実行するには、* と入力します。デフォルトは Def* です。
    • api_url: Manager の API の完全な URL。デフォルトは https://ovirt-engine/ovirt-engine/api です。
    • ca_file: カスタム証明書ファイルへのパス。カスタム証明書を使用しない場合には、この値は空欄のままにしてください。デフォルトは空欄です。
    • auto_bonding: LLDP Labeler のボンディング機能を有効にします。デフォルトは true です。
    • auto_labeling: LLDP Labeler のラベル機能を有効にします。デフォルトは true です。
  3. オプションとして、異なる時間間隔でサービスが実行されるように設定します。テキストエディターで etc/ovirt-lldp-labeler/conf.d/ovirt-lldp-labeler.timer を編集し、OnUnitActiveSec の値を変更します。デフォルトは 1h です。
  4. 以下のコマンドを実行してサービスを有効にします。

    # systemctl enable --now ovirt-lldp-labeler
  5. オプションとして、サービスを手動で呼び出すには、以下のコマンドを実行します。

    # /usr/bin/python /usr/share/ovirt-lldp-labeler/ovirt_lldp_labeler_cli.py

デバイスに互換性がない場合には、これらのルールに違反する NIC はボンディングされません。ボンディングロジックについては、「Red Hat Virtualization におけるボンディングロジック」を参照してください。

複数のネットワークデバイスが 1 つのボンディングデバイスにリンクされ、単一のインターフェースとして編集できるようになりました。このボンディングデバイスは、選択したホストの ネットワークインターフェース タブに表示されます。NIC がまだ論理ネットワークに接続されていない場合には、論理ネットワークを新たに作成したボンディングデバイスに割り当てます。詳細については、「ホストネットワークインターフェースの編集とホストへの論理ネットワークの割り当て」を参照してください。

6.5.4. Red Hat Virtualization におけるボンディングロジック

ボンディング作成には複数の異なるシナリオがあり、それぞれに独自のロジックが適用されます。

ボンディングロジックに影響を及ぼす 2 つの要素:

  • いずれかのデバイスが論理ネットワークをすでに伝送しているかどうか。
  • デバイスが互換性のある論理ネットワークを伝送しているかどうか。
注記

複数の論理ネットワークが 1 つの NIC に接続されている場合、VLAN への割り当てを除外できるネットワークはどれか 1 つだけです。それ以外の論理ネットワークは、すべて固有の VLAN 用に割り当てる必要があります。

さらに、各 NIC はスイッチの同一ポートに接続する必要があります。

表6.6 ボンディングシナリオ、結果、および作成方法

ボンディングシナリオ結果方法

NIC + NIC

新規ボンディングの作成 ウィンドウが表示され、新規ボンディングデバイスを設定することができます。

ネットワークインターフェースが互換性のない論理ネットワークを伝送している場合には、新規ボンディングを形成するデバイスから互換性のない論理ネットワークをデタッチするまで、ボンディング操作は失敗します。

管理ポータルまたは LLDP Labeler

NIC + ボンディング

NIC がボンディングデバイスに追加されます。NIC とボンディングデバイスが伝送する各論理ネットワークに互換性がある場合には、それらの論理ネットワークはすべて、この操作で作成されるボンディングデバイスに追加されます。

ボンディングデバイスが互換性のない論理ネットワークを伝送している場合には、新規ボンディングを形成するデバイスから互換性のない論理ネットワークをデタッチするまで、ボンディング操作は失敗します。

管理ポータル

ボンディング + ボンディング

ボンディングデバイスが論理ネットワークにアタッチされていない場合、または互換性のある論理ネットワークにアタッチされている場合には、新規ボンディングデバイスが作成されます。これには、すべてのネットワークインターフェースが含まれ、ボンディングを構成するデバイスの全論理ネットワークを伝送します。新規ボンディングの作成 ウィンドウが表示され、新規ボンディングを設定することができます。

ボンディングデバイスが互換性のない論理ネットワークを伝送している場合には、新規ボンディングを形成するデバイスから互換性のない論理ネットワークをデタッチするまで、ボンディング操作は失敗します。

管理ポータル

6.5.5. ボンディングモード

ボンディングとは、複数のネットワークインターフェースをソフトウェアで定義したデバイス 1 つに集約することです。ボンディングされたネットワークインターフェースは、ボンディングで含まれているネットワークインターフェースカード (NIC) の伝送機能を統合して、1 つのネットワークインターフェースとして機能するため、単一の NIC よりも伝送速度が早くなります。また、ボンディング内の NIC すべてに障害が発生しない限り、ボンディング自体には障害が発生しないため、ボンディングすることでフォールトトレランスが向上します。ただし、一点制約があり、ボンディング内のすべてのネットワークインターフェースカードが同じオプションやモードをサポートするように、ネットワークインターフェースをボンディングする NIC は、必ず同じメーカーおよびモデルでなければなりません。

ボンディングのパケット分散アルゴリズムは、使用するボンディングモードによって決定されます。

重要

モード 1、2、3、4 は、仮想マシン (ブリッジ) および物理マシン (ブリッジなし) のネットワークタイプをサポートします。モード 0、5、6 は、物理マシン (ブリッジなし) のネットワークのみをサポートします。

Red Hat Virtualization は、デフォルトでモード 4 を使用しますが、以下にあげる一般的なボンディングモードに対応しています。

モード 0 (round-robin ポリシー)
このモードは、ネットワークインターフェースカードを順番に使用してパケットを送信します。パケットの送信は、ボンディングで最初に利用可能なネットワークインターフェースカードから、最後に利用可能なネットワークインターフェースカードまでループで使用をくり返します。それ以降のループでもすべて、最初に利用可能なネットワークインターフェースカードから使用されます。モード 0 では、耐障害性やボンディング内の全ネットワークインターフェースカード間での負荷分散が提供されますが、ブリッジと併用できないため、仮想マシンの論理ネットワークとの互換性はありません。
モード 1 (active-backup ポリシー)
このモードは、1 つのネットワークインターフェースカードをアクティブにし、それ以外のネットワークインターフェースカードはすべてバックアップ状態にします。アクティブなネットワークインターフェースカードで障害が発生すると、バックアップに設定されていたネットワークインターフェースカードの 1 つが、障害の発生したネットワークインターフェースカードに代わって、ボンディング内で唯一アクティブなネットワークインターフェースカードになります。新たにアクティブになったネットワークインターフェースカードの MAC アドレスを反映するためにボンディングの MAC アドレスが変更されると、混乱が生じる可能性があます。このような混乱を避ける目的で、このボンディングの MAC アドレスはネットワークアダプターポートでのみ表示されます。モード 1 は耐障害性を提供し、Red Hat Virtualization でサポートされています。
モード 2 (XOR ポリシー)
このモードは、送信元と送信先の MAC アドレスの XOR (排他的理論和) をネットワークインターフェースカード数で除算した modulo (剰余) の結果を使用して、パケット送信に用いるネットワークインターフェースカードを選択します。この計算により、各送信先の MAC アドレスに必ず同じネットワークインターフェースカードが選択されるようになります。モード 2 は耐障害性と負荷分散を提供し、Red Hat Virtualization でサポートされています。
モード 3 (broadcast ポリシー)
このモードは、全パケットをすべてのネットワークインターフェースカードに送信します。モード 3 は耐障害性を提供し、Red Hat Virtualization でサポートされています。
モード 4 (dynamic link aggregation ポリシー)
このモードは、任意の集約グループを作成し、このグループ内のインターフェースが速度およびデュプレックスの設定を共有します。モード 4 は、IEEE 802.3ad 仕様に従ってアクティブな集約グループ内のネットワークインターフェースカードをすべて使用します。このモードも、Red Hat Virtualization でサポートされています。
モード 5 (adaptive transmit load-balancing ポリシー)
このモードは、ボンディング内の各ネットワークインターフェースカードの負荷に応じて発信トラフィックを分散し、アクティブなネットワークインターフェースカードで着信トラフィックを受信するようにします。着信トラフィックを受信するネットワークインターフェースカードに障害が発生した場合には、別のネットワークインターフェースカードが割り当てられます。モード 5 はブリッジと併用できないため、仮想マシンの論理ネットワークとの互換性はありません。
モード 6 (adaptive load-balancing ポリシー)
このモードは、モード 5 (adaptive transmit load-balancing ポリシー) に IPv4 トラフィックの受信負荷分散を組み合わせたポリシーで、特別なスイッチ要件はありません。受信負荷の分散に ARP ネゴシエーションが使用されます。モード 6 はブリッジと併用できないため、仮想マシンの論理ネットワークとの互換性はありません。

6.5.6. ホストインターフェースのカスタムボンディングオプションの使用例

新規ボンディングの作成 ウィンドウで ボンディングモード から カスタム を選択すると、カスタマイズされたボンディングデバイスを作成することができます。以下の例は、必要に応じて適用してください。ボンディングオプションとその説明をまとめた包括的なリストは、Kernel.org の『Linux Ethernet Bonding Driver HOWTO』を参照してください。

例6.1 xmit_hash_policy

このオプションは、ボンディングモード 2 および 4 の送信負荷分散ポリシーを定義します。たとえば、多数の異なる IP アドレス間のトラフィックが大半の場合には、IP アドレス別に負荷分散するようにポリシーを設定することができます。この負荷分散ポリシーを設定するには、カスタム ボンディングモードを選択して、テキストフィールドに以下の値を入力します。

mode=4 xmit_hash_policy=layer2+3

例6.2 ARP モニタリング

ARP モニターは、ethtool を介して適切にリンク状態を報告できない、もしくは報告しないシステムに有用です。ホストのボンディングデバイスに arp_interval を設定するには、カスタム ボンディングモードを選択して、テキストフィールドに以下の値を入力します。

mode=1 arp_interval=1 arp_ip_target=192.168.0.2

例6.3 プライマリー

ボンディングデバイス内のプライマリーインターフェースとして、特定の NIC により高いスループットを指定する必要がある場合があります。プライマリーとなる NIC を指定するには、カスタム ボンディングモードを選択して、テキストフィールドに以下の値を入力します。

mode=1 primary=eth0

第7章 ホスト

7.1. ホストについて

ホストとは、仮想マシンを実行する物理サーバーで、ハイパーバイザーとしても知られています。Kernel-based Virtual Machine (KVM) と呼ばれる読み込み可能な Linux カーネルモジュールを使用することにより、完全仮想化が提供されます。

KVM は、Windows または Linux オペレーティングシステムを実行する複数の仮想マシンを同時に実行することができます。仮想マシンは、ホストマシン上で個別の Linux プロセスおよびスレッドとして実行され、Red Hat Virtualization Manager によってリモートで管理されます。Red Hat Virtualization 環境には、単一または複数のホストをアタッチすることができます。

Red Hat Virtualization はホストのインストールで 2 つのメソッドをサポートしており、Red Hat Virtualization Host (RHVH) インストールメディアを使用する方法または標準の Red Hat Enterprise Linux の環境にハイパーバイザーのパッケージをインストールする方法のいずれかを使用することができます。

注記

Red Hat Virtualization Manager では、個々のホストのホストタイプを特定することができます。ホスト名を選択して詳細ビューを表示し、ソフトウェア セクションの OS の説明 を確認してください。

ホストは、tuned プロファイルを使用して仮想化を最適化します。tuned に関する詳しい情報は、『Red Hat Enterprise Linux 7 パフォーマンスチューニングガイド』を参照してください。

Red Hat Virtualization Host ではセキュリティー機能が有効化されています。Security Enhanced Linux (SELinux) およびファイアウォールがデフォルトで完全に設定済みで、有効な状態となっています。選択したホストの SELinux ステータスは、詳細ビューにある 全般 タブの SELinux モード に表示されます。Manager が Red Hat Enterprise Linux ホストを環境に追加する際には、そのホスト上の必要なポートを開くことができます。

ホストは、Red Hat Enterprise Linux 7 (AMD64/Intel 64 バージョン) を実行する Intel VT または AMD-V 拡張機能搭載の 64 ビットの物理サーバーです。

Red Hat Virtualization プラットフォームの物理ホストの要件は次のとおりです。

  • システム内の単一のクラスターにのみ属していること。
  • AMD-V または Intel VT ハードウェア仮想化拡張機能をサポートする CPU が搭載されていること。
  • クラスター作成時に選択した仮想 CPU タイプで公開される全機能をサポートする CPU が搭載されていること。
  • 最小で 2 GB の RAM が搭載されていること。
  • システムパーミッションを持つシステム管理者を 1 名指定可能であること。

管理者は、Red Hat Virtualization のウォッチリスト (rhev-watch-list) から最新のセキュリティーアドバイザリーを受信することができます。Red Hat Virtualization 製品に関するセキュリティーアドバイザリーをメールで受信するには、Red Hat Virtualization ウォッチリストをサブスクライブします。以下のフォームで登録してください。

RHSA-announce -- Security announcements for all Red Hat products and services.

7.2. Red Hat Virtualization Host

Red Hat Virtualization Host (RHVH) は、仮想マシンをホストするのに必要なパッケージのみで構成される Red Hat Enterprise Linux の特別なビルドを使用してインストールされます。RHVH は、Red Hat Enterprise Linux ホストに使用される Anaconda のインストールインターフェースを使用し、Red Hat Virtualization Manager または yum で更新が可能です。追加のパッケージをインストールして、アップグレード後にもそれらが永続的に適用されるようにするには、yum コマンドを使用するのが唯一の方法です。

RHVH には、ホストのリソースのモニタリングと管理タスク実行のためのユーザーインターフェースである Cockpit の機能があります。SSH またはコンソールを使用した RHVH への直接のアクセスはサポートされていないので、Cockpit のユーザーインターフェースは、Red Hat Virtualization Manager にホストを追加する前のタスク (例: ネットワークの設定、セルフホストエンジンのデプロイなど) のためのグラフィカルユーザーインターフェースを提供します。また、Cockpit のユーザーインターフェースを使用して、端末 のサブタブからターミナルコマンドを実行することもできます。

Web ブラウザーで、https://HostFQDNorIP:9090 を開いて、Cockpit ユーザーインターフェースにアクセスします。RHVH 用の Cockpit にはホストのヘルスステータス、SSH ホストキー、セルフホストエンジンのステータス、仮想マシン、および仮想マシンの統計を表示する、カスタムの Virtualization ダッシュボードが搭載されています。

RHVH では、アプリケーションのクラッシュに関する有用なデバッグ情報を収集するために、自動バグ報告ツール (ABRT) が使われています。詳細については、『Red Hat Enterprise Linux システム管理者のガイド』を参照してください。

注記

grubby ツールを使用して、カスタムのブートカーネル引数を Red Hat Virtualization Host に追加することが可能です。grubby ツールは、grub.cfg ファイルに永続的な変更を加えます。grubby コマンドを使用するには、ホストの Cockpit ユーザーインターフェースで 端末 サブタブにナビゲートします。詳しくは、『Red Hat Enterprise Linux システム管理者のガイド』を参照してください。

警告

ローカルのセキュリティー脆弱性が攻撃される可能性があるので、Red Hat は RHVH に信頼できないユーザーを作成することは推奨しません。

7.3. Red Hat Enterprise Linux ホスト

Red Hat Enterprise Linux 7 を対応するハードウェアにインストールして、ホストとして使用することができます。Red Hat Virtualization は、Intel VT または AMD-V 拡張機能搭載の AMD64/Intel 64 バージョン Red Hat Enterprise Linux 7 サーバーを実行するホストをサポートしています。Red Hat Enterprise Linux マシンをホストとして使用するには、Red Hat Enterprise Linux Server および Red Hat Virtualization サブスクリプションをアタッチする必要もあります。

ホストを追加する際には、プラットフォームにより、仮想化の確認、パッケージのインストール、ブリッジの作成などのタスクが実行されるため、多少時間がかかる場合があります。ホストと管理システムが接続を確立する際のプロセスをモニタリングするには、詳細ビューを使用してください。

オプションとして、ホストのリソースのモニタリングと管理タスク実行のために Cockpit のユーザーインターフェースをインストールすることができます。Cockpit のユーザーインターフェースは、Red Hat Virtualization Manager にホストを追加する前のタスク (例: ネットワークの設定、セルフホストエンジンのデプロイなど) のためのグラフィカルユーザーインターフェースを提供します。また、Cockpit のユーザーインターフェースを使用して、端末 のサブタブからターミナルコマンドを実行することもできます。

重要

サードパーティー製のウォッチドッグは、VDSM によって提供される watchdog デーモンを妨げる可能性あるので、Red Hat Enterprise Linux ホストにはインストールすべきではありません。

7.4. Satellite ホストプロバイダーのホスト

Red Hat Virtualization Manager では、Satellite ホストプロバイダーによって提供されるホストを仮想化ホストとして使用することができます。Satellite ホストプロバイダーが外部プロバイダーとして Manager に追加された後には、その Satellite ホストプロバイダーが提供するホストはすべて、Red Hat Virtualization に追加して Red Hat Virtualization Host (RHVH) や Red Hat Enterprise Linux ホストと同じように使用することができます。

7.5. ホストのタスク

7.5.1. Red Hat Virtualization Manager へのホストの追加

Red Hat Virtualization 環境にホストを追加するには、仮想化のチェック、パッケージのインストール、およびブリッジの作成の各ステップをプラットフォームで完了する必要があるため、多少時間がかかります。ホストと Manager 間での接続確立の進行状況は、詳細ビューで確認してください。

Red Hat Virtualization Manager へのホストの追加

  1. コンピュートホスト をクリックします。
  2. 新規作成 をクリックします。
  3. ドロップダウンリストを使用して、新規ホスト用の データセンター および ホストクラスター を選択します。
  4. 新規ホストの 名前ホスト名 を入力します。SSH ポート フィールドには、標準の SSH ポートであるポート 22 が自動入力されます。
  5. Manager がホストにアクセスするために使用する認証メソッドを選択します。

    • パスワード認証を使用するには、root ユーザーのパスワードを入力します。
    • または、SSH 公開鍵 フィールドに表示される鍵をホスト上の /root/.ssh/authorized_keys にコピーして、公開鍵認証を使用します。
  6. 詳細パラメーター ボタンをクリックして、ホストの詳細設定を展開します。

    1. オプションとして、ファイアウォールの自動設定を無効にすることができます。
    2. オプションとして、ホストの SSH フィンガープリントを追加し、セキュリティーを強化することができます。手動での追加または自動取得が可能です。
  7. オプションで 電源管理SPMコンソールネットワークプロバイダーカーネル を設定します。詳しくは、「新規ホストおよびホストの編集ウィンドウの設定とコントロール」を参照してください。セルフホストエンジン は、セルフホストエンジンのデプロイまたはアンデプロイ時に使用します。
  8. OK をクリックします。

新規ホストが Installing のステータスでホスト一覧に表示され、詳細ビューでインストールの進捗状況を確認することができます。しばらくすると、ホストのステータスが Up に変わります。

重要

環境を最新の状態に維持してください。詳細については、「How do I update my Red Hat Virtualization system?」を参照してください。既知の問題に対するバグ修正が頻繁にリリースされることから、Red Hat ではホストおよび Manager の更新タスクをスケジュール化することを推奨します。

7.5.2. Satellite ホストプロバイダーのホストの追加

Satellite ホストプロバイダーのホストを追加する手順は、Manager でホストを特定する方法を除いては、Red Hat Enterprise Linux ホストを追加する手順とほぼ同じです。以下の手順では、Satellite ホストプロバイダーによって提供されるホストを追加する方法について説明します。

Satellite ホストプロバイダーのホストの追加

  1. コンピュートホスト をクリックします。
  2. 新規作成 をクリックします。
  3. ドロップダウンメニューで、新規ホスト用の ホストクラスター を選択します。
  4. Foreman/Satellite を使用する のチェックボックスを選択して、Satellite ホストプロバイダーを追加するためのオプションを表示し、ホストを追加するプロバイダーを選択します。
  5. 検出されたホスト または プロビジョン済みホスト のいずれかを選択します。

    • 検出されたホスト (デフォルトオプション): ドロップダウンリストからホスト、ホストグループ、コンピュートリソースを選択します。
    • プロビジョン済みホスト: プロバイダーのホスト のドロップダウンリストからホストを 1 つ選択します。

      外部プロバイダーから取得可能なホストに関する情報は、自動的に設定され、必要に応じて編集することができます。

  6. 新規ホストの 名前 および SSH ポート (プロビジョン済みホストのみ) を入力します。
  7. ホストに使用する認証のメソッドを選択します。

    • パスワード認証を使用するには、root ユーザーのパスワードを入力します。
    • 公開鍵認証を使用するには、SSH 公開鍵 フィールドに表示される鍵をホスト上の /root/.ssh/authorized_hosts にコピーします (プロビジョン済みホストのみ)。
  8. Red Hat Enterprise Linux ホストを追加するための必須手順が完了しました。次に、詳細パラメーター の展開ボタンをクリックして、ホストの詳細設定を表示します。

    1. オプションとして、ファイアウォールの自動設定を無効にすることができます。
    2. オプションとして、ホストの SSH フィンガープリントを追加し、セキュリティーを強化することができます。手動での追加または自動取得が可能です。
  9. 該当するタブで 電源管理SPMコンソール、および ネットワークプロバイダー を設定することができる状態になりました。ただし、これらの設定は、Red Hat Enterprise Linux ホストの追加に必須ではないため、このセクションでは説明していません。
  10. OK をクリックしてホストを追加し、ウィンドウを閉じます。

新規ホストが Installing のステータスでホスト一覧に表示され、詳細ビューでインストールの進捗状況を確認することができます。インストールが完了するとステータスは Reboot になります。ステータスを Up に変えるには、ホストをアクティブ化する必要があります。

7.5.3. ホストを対象とする Satellite のエラータ管理の設定

Red Hat Virtualization では、Red Hat Satellite からエラータを表示するように設定できます。これにより、ホストの管理者は、ホストの設定の管理に使用するのと同じ画面で、利用可能なエラータの更新とそれらの重大度についての情報を受信することができます。Red Hat Satellite に関する詳しい情報は、『Red Hat Satellite User Guide』を参照してください。

Red Hat Virtualization 4.2 では、Red Hat Satellite 6.1 を使用したエラータ管理をサポートしています。

重要

Satellite サーバー内では、ホストは FQDN で識別されます。IP アドレスを使用して追加されたホストは、エラータを報告できません。このため、外部コンテンツホストの ID を Red Hat Virtualization で維持管理する必要がありません。

ホストの管理に使用する Satellite のアカウントには、管理者の権限とデフォルトの組織を設定する必要があります。

ホストを対象とする Satellite のエラータ管理の設定

  1. Satellite サーバーを外部プロバイダーとして追加します。詳しい説明は、「ホストプロビジョニング用の Red Hat Satellite インスタンスの追加」を参照してください。
  2. 対象のホストを Satellite サーバーに関連付けます。

    注記

    ホストは、Satellite サーバーにコンテンツホストとして登録し、katello-agent パッケージをインストールする必要があります。

    ホスト登録の設定方法についての詳しい情報は、『Red Hat Satellite User Guide』「Configuring a Host for Registration」のセクションを参照してください。また、ホストの登録および katello-agent パッケージのインストール方法に関する詳しい情報は、『Red Hat Satellite User Guide』「Registration」のセクションを参照してください。

    1. コンピュートホスト をクリックし、ホストを選択します。
    2. 編集 をクリックします。
    3. Foreman/Satellite を使用する チェックボックスを選択します。
    4. ドロップダウンリストから対象の Satellite サーバーを選択します。
    5. OK をクリックします。

ホストの設定が完了し、ホストの設定を管理するのと同じ画面で、利用可能なエラータとその重大度が表示されるようになりました。

7.5.4. 新規ホストおよびホストの編集ウィンドウの設定とコントロール

7.5.5. ホストの全般の設定

以下の設定は、ホストの詳細を編集したり、Red Hat Enterprise Linux ホストおよび Satellite ホストプロバイダーのホストを新規追加したりする際に適用されます。

全般 の設定の表には、新規ホスト または ホストの編集 ウィンドウの 全般 タブに必要な情報をまとめています。

表7.1 全般 の設定

フィールド名説明

ホストクラスター

ホストが属するクラスターおよびデータセンター

Foreman/Satellite を使用する

Satellite ホストプロバイダーによって提供されるホストを追加するためのオプションを表示/非表示にするには、このチェックボックスを選択/選択解除します。以下のオプションを設定することができます。

検出されたホスト

  • 検出されたホスト: engine によって検出された Satellite ホストの名前が含まれるドロップダウンリスト
  • ホストグループ: 利用可能なホストグループのドロップダウンリスト
  • コンピュートリソース: コンピュートリソースを提供するハイパーバイザーのドロップダウンリスト

プロビジョン済みホスト

  • プロバイダーのホスト: 選択した外部プロバイダーによって提供されるホストの名前が記載されたドロップダウンリスト。このリストのエントリーは、プロバイダー検索フィルター のフィールドに入力した検索クエリーに応じてフィルターされます。
  • プロバイダー検索フィルター: 選択した外部プロバイダーによって提供されるホストを検索することができるテキストフィールド。このオプションは、プロバイダー固有です。特定のプロバイダーの検索クエリー形成に関する詳しい情報は、そのプロバイダーのマニュアルを参照してください。利用可能なホストをすべて表示するには、このフィールドは空欄のままにします。

名前

ホストの名前。このテキストフィールドは最長で 40 文字に制限されており、アルファベットの大文字/小文字、数字、ハイフン、アンダースコアを任意に組み合わせた一意名にする必要があります。

コメント

ホストに関する、プレーンテキスト形式の人間が判読できるコメントを追加するためのフィールド

ホスト名

ホストの IP アドレスまたは解決可能なホスト名

パスワード

ホストの root ユーザーのパスワード。ホストを追加する時にのみ指定することができ、それ以降は編集できません。

SSH 公開鍵

ホストとの認証で、パスワードを使用する代わりに Manager の SSH キーを使用する場合には、テキストボックスの内容をホストの /root/.ssh/authorized_hosts ファイルにコピーします。

ホストのファイアウォールを自動設定する

新規ホストを追加する際には、Manager がホストのファイアウォール上の必要なポートを開くことができます。この設定はデフォルトで有効化されています。これは 詳細パラメーター です。

SSH フィンガープリント

ホストの SSH フィンガープリントを 取得 して、ホストが返すはずのフィンガープリントと比較し、それらが一致しているかどうかを確認することができます。これは 詳細パラメーター です。

7.5.6. ホストの電源管理の設定

電源管理 の設定の表には、新規ホスト または ホストの編集 ウィンドウの 電源管理 タブに必要な情報をまとめています。電源管理は、ホストにサポート対象の電源管理カードが搭載されている場合に設定できます。

表7.2 電源管理 の設定

フィールド名説明

電源管理を有効にする

ホストで電源管理を有効にします。このチェックボックスを選択して、電源管理 タブの残りのフィールドを有効にします。

kdump 統合

カーネルクラッシュダンプの実行中にホストがフェンシングされるのを防ぎ、クラッシュダンプが中断されないようにします。Red Hat Enterprise Linux 7.1 以降のバージョンでは、kdump はデフォルトで利用可能です。ホストで kdump が利用可能であっても、設定が有効でない (kdump サービスが起動できない) 場合には、kdump 統合 を有効にすると、ホストのインストールが失敗します。このようなエラーが発生した場合には、「fence_kdump の詳細設定」を参照してください。

電源管理のポリシー制御を無効にする

電源管理は、ホストの クラスター で設定されている スケジューリングポリシー によって制御されます。電源管理を有効にすると、ホストの使用率が定義済みの下限値に達した場合、Manager はそのホストマシンの電源を遮断し、負荷分散で必要となった場合やクラスター内で使用可能なホストが十分にない場合にそのホストを再起動します。ポリシー制御を無効にする場合は、このチェックボックスを選択します。

順次に使用するエージェント

ホストのフェンスエージェントを一覧表示します。フェンスエージェントは、順次、同時、またはそれらの両方を組み合わせて使用することができます。

  • フェンスエージェントが順次に使用される場合には、ホストの停止/起動にまず 1 番目のエージェントが使用され、失敗すると 2 番目のエージェントが使用されます。
  • フェンスエージェントが同時に使用される場合、ホストが停止するには、両方のエージェントが停止のコマンドに応答する必要があります。1 つのエージェントが起動のコマンドに応答すると、ホストが起動します。

デフォルトでは、フェンスエージェントは順次に使用されます。フェンスエージェントの使用順序を変更するには、上向き/下向きのボタンを使用してください。

2 つのフェンスエージェントを同時に使用するには、一方のフェンスエージェントの横にある 同時に使用するフェンスエージェント のドロップダウンリストからもう一方のフェンスエージェントを選択します。同時に使用するフェンスエージェントのグループにフェンスエージェントをさらに追加するには、その追加のフェンスエージェントの横にある 同時に使用するフェンスエージェント ドロップダウンリストから対象のグループを選択して設定することができます。

フェンスエージェントの追加

+ のボタンをクリックして、新規フェンスエージェントを追加します。フェンスエージェントの編集 ウィンドウが開きます。以下の表には、このウィンドウのフィールドについての詳しい説明をまとめています。

電源管理プロキシーの設定

デフォルトでは、Manager がホストと同じ cluster 内のフェンシングプロキシーを検索するように指定されます。フェンシングプロキシーが見つからない場合には、Manager は同じ dc (データセンター) 内を検索します。これらのリソースの使用順序を変更するには、上向き/下向きのボタンを使用します。このフィールドは、詳細パラメーター の下にあります。

以下の表には、フェンスエージェントの編集 ウィンドウに必要な情報をまとめています。

表7.3 フェンスエージェントの編集 の設定

フィールド名説明

アドレス

ホストの電源管理デバイスにアクセスするアドレス。解決可能なホスト名または IP アドレスのいずれかを入力します。

ユーザー名

電源管理デバイスにアクセスするユーザーアカウント。デバイスにユーザーを設定するか、デフォルトのユーザーを使用してください。

パスワード

電源管理デバイスにアクセスするユーザーのパスワード

タイプ

ホストの電源管理デバイスのタイプ。以下のいずれかを選択します。

  • apc: APC MasterSwitch ネットワーク電源スイッチ。APC 5.x 電源スイッチデバイスには使用できません。
  • apc_snmp: APC 5.x 電源スイッチデバイスに使用
  • bladecenter: IBM Bladecenter Remote Supervisor Adapter
  • cisco_ucs: Cisco Unified Computing System
  • drac5: Dell コンピューター用の Dell Remote Access Controller
  • drac7: Dell コンピューター用の Dell Remote Access Controller
  • eps: ePowerSwitch 8M+ ネットワーク電源スイッチ
  • hpblade: HP BladeSystem
  • iloilo2ilo3ilo4: HP Integrated Lights-Out
  • ipmilan: Intelligent Platform Management Interface および Sun Integrated Lights Out Management デバイス
  • rsa: IBM Remote Supervisor Adapter
  • rsb: Fujitsu-Siemens RSB 管理インターフェース
  • wti: WTI Network Power Switch

電源管理デバイスの詳細については、『テクニカルリファレンス』「電源管理」を参照してください。

SSH ポート

電源管理デバイスがホストとの通信に使用するポート番号

スロット

電源管理デバイスのブレードの特定に使用する番号

サービスプロファイル

電源管理デバイスのブレードの特定に使用するサービスプロファイル名。このフィールドは、デバイスタイプが cisco_ucs の場合に スロット フィールドの代わりに表示されます。

オプション

電源管理デバイス固有のオプション。「key=value」として指定します。使用可能なオプションについては、ホストの電源管理デバイスのマニュアルを参照してください。

Red Hat Enterprise Linux 7 ホストで、電源管理デバイスに cisco_ucs を使用する場合には、オプション フィールドに ssl_insecure=1 を追記する必要もあります。

セキュリティー保護

電源管理デバイスがホストにセキュアに接続できるようにするには、このチェックボックスを選択します。この接続には、電源管理エージェントに応じて、ssh、ssl、またはその他の認証プロトコルを使用することができます。

7.5.7. SPM 優先度の設定

SPM の設定の表には、新規ホスト または ホストの編集 ウィンドウの SPM タブに必要な情報をまとめています。

表7.4 SPM の設定

フィールド名説明

SPM 優先度

ホストに Storage Pool Manager (SPM) のロールが割り当てられる優先度を定義します。優先度のオプションは、標準 です。優先度が低の場合は、そのホストに SPM のロールが割り当てられる確率が低くなり、高の場合は確率が高くなります。デフォルト設定は標準です。

7.5.8. ホストのコンソールの設定

コンソール の設定の表には、新規ホスト または ホストの編集 ウィンドウの コンソール タブに必要な情報をまとめています。

表7.5 コンソール の設定

フィールド名説明

表示アドレスを上書き

ホストの表示アドレスを上書きするには、このチェックボックスを選択します。この機能は、ホストが内部 IP アドレスで定義され、かつ NAT ファイアウォールの内側にある場合に有用です。ユーザーが内部ネットワークの外から仮想マシンに接続すると、仮想マシンを実行しているホストのプライベートアドレスの代わりに、パブリック IP アドレスまたは FQDN (外部ネットワークでパブリック IP アドレスに解決される) がそのマシンによって返されます。

表示アドレス

このフィールドに指定する表示アドレスは、そのホスト上で実行する全仮想マシンに使用されます。アドレスは完全修飾ドメイン名または IP アドレスの形式にする必要があります。

7.5.9. ネットワークプロバイダーの設定

ネットワークプロバイダー の設定の表には、新規ホスト または ホストの編集 ウィンドウの ネットワークプロバイダー タブに必要な情報をまとめています。

表7.6 ネットワークプロバイダー の設定

フィールド名説明

外部ネットワークプロバイダー

外部ネットワークプロバイダーを追加済みで、その外部ネットワークプロバイダーでホストのネットワークをプロビジョニングする場合は、該当するプロバイダーを一覧から選択します。

7.5.10. カーネルの設定

カーネル の設定の表には、新規ホスト または ホストの編集 ウィンドウの カーネル タブに必要な情報をまとめています。一般的なカーネルブートパラメーターのオプションは、チェックボックスとしてリストされるので簡単に選択できます。

より複雑な変更の場合は、カーネルコマンドライン の自由形式のテキスト入力欄を使用して必要なパラメーターを追加します。カーネルコマンドラインパラメーターを変更した場合には、ホストを再インストールする 必要があります。

重要

ホストが Manager にアタッチされている場合には、変更を加える前にそのホストをメンテナンスモードに切り替える必要があります。変更を加えたら、ホストを再インストールして 変更を適用してください。

表7.7 カーネル の設定

フィールド名説明

ホストデバイスパススルー & SR-IOV

カーネルで IOMMU フラグを有効にすると、ホストのデバイスは、仮想マシン自体に直接アタッチされているかのような状態で、仮想マシンが使用できるようになります。これには、ホストのハードウェアとファームウェアも IOMMU をサポートしている必要があります。また、仮想化拡張機能と IOMMU 拡張機能をハードウェアで有効にする必要があります。『インストールガイド』「PCI パススルーを有効にするためのホストの設定」を参照してください。IBM POWER8 では IOMMU はデフォルトで有効化されています。

ネストされた仮想化

vmx または svm フラグを有効にすると、仮想マシン内で仮想マシンを実行できるようになります。このオプションは、評価目的でのみ提供されており、実稼働目的ではサポートされていません。これには、ホストに vdsm-hook-nestedvt フックをインストールしておく必要があります。

安全でない割り込み

ハードウェアが再マッピングの割り込みをサポートしていないことが原因で IOMMU が有効化されているのにも拘らずパススルーが失敗する場合は、このオプションを有効にすることを検討してみてください。このオプションは、ホスト上の仮想マシンが信頼されている場合にのみ有効にすべきである点に注意してください。このオプションを有効にすることによって、仮想マシンからホストが MSI 攻撃に晒される可能性があります。このオプションは、認定されていないハードウェアを評価目的で使用する場合に、回避策として使用することのみを目的としています。

PCI 再割り当て

メモリーの問題が原因で SR-IOV NIC が Virtual Function を割り当てることができない場合には、このオプションを有効化することを検討してください。ホストのハードウェアとファームウェアも PCI の再割り当てをサポートしている必要があります。このオプションは、認定されていないハードウェアを評価目的で使用する場合に、回避策として使用することのみを目的としています。

カーネルコマンドライン

このフィールドでは、デフォルトのカーネルパラメーターに追加のパラメータを追記することができます。

注記

カーネルのブートパラメーターがグレーアウトしている場合には、リセット ボタンをクリックするとこのオプションが利用できるようになります。

7.5.11. セルフホストエンジンの設定

セルフホストエンジン の設定の表には、新規ホスト または ホストの編集 ウィンドウの セルフホストエンジン タブに必要な情報をまとめています。

表7.8 セルフホストエンジン の設定

フィールド名説明

セルフホストエンジンのデプロイメントアクションの選択

以下の 3 つのオプションがあります。

  • NONE: アクションは必要ありません。
  • DEPLOY: セルフホストエンジンノードとしてホストをデプロイするには、このオプションを選択します。
  • UNDEPLOY: セルフホストエンジンノードの場合には、このオプションを選択してホストをアンデプロイし、セルフホストエンジンに関連した設定を削除することができます。

7.5.12. ホストの電源管理設定の定義

管理ポータルからホストのライフサイクル操作 (停止、開始、再起動) を行うには、ホストの電源管理デバイス設定値を設定します。

ホストおよび仮想マシンの高可用性を活用するには、ホストの電源管理設定を行う必要があります。電源管理デバイスの詳細については、『テクニカルリファレンス』「電源管理」を参照してください。

電源管理設定の定義

  1. コンピュートホスト をクリックし、ホストを選択します。
  2. 管理メンテナンス をクリックし、OK をクリックして確定します。
  3. ホストがメンテナンスモードに切り替わったら、編集 をクリックします。
  4. 電源管理 タブをクリックします。
  5. 電源管理を有効にする のチェックボックスを選択し、フィールドを有効にします。
  6. kdump 統合 チェックボックスを選択して、カーネルクラッシュダンプの実行中にホストがフェンシングされないようにします。

    重要

    既存のホストで kdump 統合 を有効または無効にする場合には、ホストを再インストールして kdump を設定する必要があります。

  7. オプションで、ホストの クラスタースケジューリングポリシー がホストの電源管理を制御しないようにするには、電源管理のポリシー制御を無効にする のチェックボックスを選択します。
  8. プラス (+) のボタンをクリックして、新規電源管理デバイスを追加します。フェンスエージェントの編集 ウィンドウが開きます。
  9. 電源管理デバイスの ユーザー名 および パスワード を該当するフィールドに入力します。
  10. ドロップダウンリストで電源管理デバイスの タイプ を選択します。
  11. アドレス フィールドに IP アドレスを入力します。
  12. 電源管理デバイスがホストとの通信に使用する SSH ポート 番号を入力します。
  13. 電源管理デバイスのブレードの特定に使用する スロット 番号を入力します。
  14. 電源管理デバイスの オプション を入力します。「key=value」エントリーのコンマ区切りリストを使用してください。

    • IPv4 および IPv6 IP アドレスの両方を使用することができる場合は (デフォルト)、オプション フィールドを空欄のままにしてください。
    • IPv4 の IP アドレスしか使用することができない場合は、inet4_only=1 と入力します。
    • IPv6 の IP アドレスしか使用することができない場合は、inet6_only=1 と入力します。
  15. 電源管理デバイスからホストへのセキュアな接続を有効にするには、セキュリティー保護 のチェックボックスを選択します。
  16. テスト をクリックして、設定が正しいことを確認します。検証が正常に完了すると、「Test Succeeded, Host Status is: on」というメッセージが表示されます。
  17. OK をクリックして フェンスエージェントの編集 ウィンドウを閉じます。
  18. 電源管理 タブでは、オプションとして 詳細パラメーター の箇所を展開し、上下に移動するボタンを使用して Manager がフェンシングプロキシーを探す際に使用するリソース (cluster および dc (データセンター)) の順序を指定します。
  19. OK をクリックします。

管理ポータルで、管理電源管理 のドロップダウンメニューが有効になりました。

7.5.13. ホストの Storage Pool Manager 設定の定義

Storage Pool Manager (SPM) とは、ストレージドメインに対するアクセス制御を維持管理するためにデータセンター内のホストに割り当てられる管理ロールです。SPM は常に稼働状態である必要があり、SPM ホストが使用不可となった場合には、SPM ロールは別のホストに割り当てられます。SPM ロールは、そのホストの使用可能なリソースを一部使用するので、リソースに余裕のあるホストの優先度を高く設定することが重要となります。

ホストの Storage Pool Manager (SPM) 優先度設定により、SPM ロールが割り当てられる可能性を変更することができます。SPM 優先度の高いホストには、SPM 優先度の低いホストよりも先に SPM ロールが割り当てられます。

SPM 設定の定義

  1. コンピュートホスト をクリックします。
  2. 編集 をクリックします。
  3. SPM タブをクリックします。
  4. ラジオボタンで、そのホストに適切な SPM 優先度を選択します。
  5. OK をクリックします。

7.5.14. ホストのメンテナンスモードへの切り替え

ネットワーク設定やソフトウェアアップデートのデプロイメントなど、多くの一般的なメンテナンスタスクを行う際には、ホストをメンテナンスモードに切り替える必要があります。再起動や、ネットワークまたはストレージの問題で、VDSM が正しく機能しなくなる事態が発生する前に、ホストをメンテナンスモードに切り替える必要があります。

ホストをメンテナンスモードに切り替えると、Red Hat Virtualization Manager は稼働中の全仮想マシンを別のホストに移行しようと試みます。この場合には、ライブマイグレーションの標準の前提条件が適用されます。特に、クラスター内には、移行された仮想マシンを実行するキャパシティーのあるアクティブなホストが少なくとも 1 台必要です。

注記

ホストに固定されていて移行することのできない仮想マシンは、シャットダウンされます。どの仮想マシンがホストに固定されているかを確認するには、ホストの詳細ビューの 仮想マシン タブで ホストに固定済み をクリックしてください。

ホストのメンテナンスモードへの切り替え

  1. コンピュートホスト をクリックし、対象のホストを選択します。
  2. 管理メンテナンス をクリックすると ホストのメンテナンス の確認ウィンドウが開きます。
  3. オプションとして、ホストをメンテナンスモードに切り替える 理由 を入力します。この理由は、ログとホストの再アクティブ化時に表示されます。

    注記

    ホストのメンテナンスの 理由 フィールドは、クラスターの設定で有効化されている場合にのみ表示されます。詳しくは、「クラスターの全般の設定」を参照してください。

  4. オプションとして、Gluster をサポートするホストに必要なオプションを選択します。

    デフォルトの確認を避けるには、Gluster クォーラムと自己修復の検証を無視する のオプションを選択します。デフォルトでは、ホストがメンテナンスモードに切り替わる際に、Manager は Gluster クォーラムが失われないことを確認します。Manager は、ホストをメンテナンスモードに切り替えることで影響を受ける自己修復作業がないことも確認します。Gluster クォーラムの喪失や影響を受ける自己修復作業がある場合、Manager はホストをメンテナンスモードに切り替えません。このオプションは、これ以外にホストをメンテナンスモードに切り替える手段がない場合にしか使用しないでください。

    ホストをメンテナンスモードに切り替える間すべての Gluster サービスを停止するには、Gluster サービスを停止する のオプションを選択します。

    注記

    これらのフィールドは、選択したホストが Gluster をサポートする場合に限り、ホストのメンテナンス ウィンドウに表示されます。詳細については、『Maintaining Red Hat Hyperconverged Infrastructure』「Replacing the Primary Gluster Storage Node」を参照してください。

  5. OK をクリックしてメンテナンスモードを開始します。

稼働中の仮想マシンはすべて別のホストに移行されます。ホストが Storage Pool Manager (SPM) の場合には、SPM ロールは別のホストに移ります。ステータス フィールドが Preparing for Maintenance に変わり、操作が正常に完了すると最終的に Maintenance となります。VDSM は、ホストのメンテナンスモード中には停止しません。

注記

いずれかの仮想マシンの移行が失敗した場合には、ホストで 管理アクティブ化 をクリックしてメンテナンスモードへの切り替えの操作を停止してから、その仮想マシンで 移行をキャンセル をクリックし、移行を停止します。

7.5.15. メンテナンスモードのホストのアクティブ化

メンテナンスモードに入っているホストまたは最近環境に追加されたホストを使用するには、アクティブ化する必要があります。ホストの準備が整っていない場合には、アクティブ化が失敗する可能性があります。ホストのアクティブ化を試みる前には、全タスクが完了していることを確認してください。

メンテナンスモードのホストのアクティブ化

  1. コンピュートホスト をクリックし、ホストを選択します。
  2. 管理アクティブ化 をクリックします。

ホストのステータスが Unassigned に切り替わり、操作が完了すると最終的には Up となります。これで仮想マシンをこのホスト上で実行できるようになりました。このホストをメンテナンスモードに切り替えた際に別のホストに移行されていた仮想マシンは、ホストのアクティブ化時に自動的にこのホストには戻されませんが、手動で移行することができます。メンテナンスモードに切り替える前にホストが Storage Pool Manager (SPM) だった場合には、ホストがアクティブ化されても、SPM ロールは自動的に元には戻りません。

7.5.16. ホストファイアウォールルールの設定

Ansible を使用してホストのファイアウォールルールを設定し、そのルールを永続的に適用することができます。iptables ではなく firewalld を使用するように、クラスターを設定する必要があります。

ホスト用ファイアウォールルールの設定

  1. Manager マシンで ovirt-host-deploy-post-tasks.yml.example を編集し、カスタムファイアウォールポートを追加します。

    # vi /etc/ovirt-engine/ansible/ovirt-host-deploy-post-tasks.yml.example
    ---
    #
    # Any additional tasks required to be executing during host deploy process can
    # be added below
    #
    - name: Enable additional port on firewalld
      firewalld:
        port: "12345/tcp"
        permanent: yes
        immediate: yes
        state: enabled
  2. ファイルを ovirt-host-deploy-post-tasks.yml という名前で別の場所に保存します。

新規ホストまたは再インストールしたホストに、更新されたファイアウォールルールが設定されます。

既存のホストについては、再インストールが必要です。そのためには、インストール再インストール をクリックし、ホストのファイアウォールを自動設定する を選択します。

7.5.17. ホストの削除

仮想化環境からホストを削除します。

ホストの削除

  1. コンピュートホスト をクリックし、ホストを選択します。
  2. 管理メンテナンス をクリックします。
  3. ホストがメンテナンスモードに切り替わったら、削除 をクリックして ホストの削除 の確認ウィンドウを開きます。
  4. ホストが Red Hat Gluster Storage クラスターに属し、ボリュームブリックがある場合、もしくはホストが応答していない場合には、強制削除 のチェックボックスを選択します。
  5. OK をクリックします。

7.5.18. マイナーリリース間のホストの更新

7.5.18.1. ホストの更新

ホストのアップグレードマネージャーを使用して、Red Hat Virtualization Manager から直接個別のホストを更新します。

注記

アップグレードマネージャーが確認するのは、ステータスが Up または Non-operational のホストだけです。ステータスが Maintenance のホストは確認されません。

重要

RHVH の更新時には、/etc および /var ディレクトリー内の変更データしか維持されません。他のパスに含まれる変更データは更新時に上書きされます。

前提条件

  • クラスターレベルで移行が有効化されている場合には、仮想マシンはそのクラスター内の別のホストに自動的に移行されるので、ホストの更新は、ホストの使用率が比較的に低い時間帯に実行することを推奨します。
  • 更新の前に、クラスターに複数のホストが含まれていることを確認します。全ホストを同時に更新しないようにしてください。Storage Pool Manager (SPM) のタスクを実行するために、ホストが 1 台使用可能である必要があります。
  • ホストが属するクラスターに、ホストがメンテナンスを実行するのに十分なメモリーが確保されていることを確認してください。クラスターに十分なメモリーがない場合には、仮想マシンの移行操作がハングして失敗してしまいます。ホストを更新する前に一部またはすべての仮想マシンをシャットダウンしておくと、この操作のメモリー使用量を低減することができます。
  • vGPU を使用している仮想マシンを別のホストに移行することはできません。ホストを更新する前に、vGPU がインストールされた仮想マシンを停止する必要があります。

手順

  1. 適切なリポジトリーを有効にします。yum repolist を実行して、現在有効なリポジトリーを確認することができます。

    • Red Hat Virtualization Host の場合:

      # subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rhvh-4-rpms
    • Red Hat Enterprise Linux ホストの場合:

      # subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rpms
      # subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rhv-4-mgmt-agent-rpms
      # subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-ansible-2-rpms
  2. 管理ポータルで コンピュートホスト をクリックし、更新するホストを選択します。
  3. インストールアップグレードを確認 をクリックし、OK をクリックします。

    イベントおよびアラートの通知 アイコン ( EventsIcon ) をクリックし、イベント セクションを展開して結果を確認します。

  4. 更新が利用可能であれば、インストールアップグレード をクリックします。
  5. OK をクリックしてホストを更新します。実行中の仮想マシンは、その移行ポリシーに従って移行されます。いずれかの仮想マシンの移行が無効になっている場合は、シャットダウンするよう求められます。

    コンピュートホスト にホストの情報が更新され、ステータスが以下の順序で変わります。

    • Maintenance
    • Installing
    • Reboot
    • Up

      このホストから別のホストに移行していた仮想マシンがあれば、この時点で元に戻すことができます。

      注記

      更新が失敗すると、ホストのステータスは Install Failed に変わります。Install Failed の状態から インストールアップグレード を再度クリックすることができます。

Red Hat Virtualization 環境内のホストごとに同じ手順を繰り返してください。

7.5.18.2. ホストの手動更新

yum コマンドを使用して、ホストを更新することができます。セキュリティーやバグに関する修正がタイムリーに適用されるように、定期的にシステムを更新してください。

重要

RHVH の更新時には、/etc および /var ディレクトリー内の変更データしか維持されません。他のパスに含まれる変更データは更新時に上書きされます。

前提条件

  • クラスターレベルで移行が有効化されている場合には、仮想マシンはそのクラスター内の別のホストに自動的に移行されるので、ホストの更新は、ホストの使用率が比較的に低い時間帯に実行することを推奨します。
  • 更新の前に、クラスターに複数のホストが含まれていることを確認します。全ホストを同時に更新しないようにしてください。Storage Pool Manager (SPM) のタスクを実行するために、ホストが 1 台使用可能である必要があります。
  • ホストが属するクラスターに、ホストがメンテナンスを実行するのに十分なメモリーが確保されていることを確認してください。クラスターに十分なメモリーがない場合には、仮想マシンの移行操作がハングして失敗してしまいます。ホストを更新する前に一部またはすべての仮想マシンをシャットダウンしておくと、この操作のメモリー使用量を低減することができます。
  • vGPU を使用している仮想マシンを別のホストに移行することはできません。ホストを更新する前に、vGPU がインストールされた仮想マシンを停止する必要があります。

手順

  1. 適切なリポジトリーを有効にします。yum repolist を実行して、現在有効なリポジトリーを確認することができます。

    • Red Hat Virtualization Host の場合:

      # subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rhvh-4-rpms
    • Red Hat Enterprise Linux ホストの場合:

      # subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rpms
      # subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rhv-4-mgmt-agent-rpms
      # subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-ansible-2-rpms
  2. 管理ポータルで コンピュートホスト をクリックし、更新するホストを選択します。
  3. 管理メンテナンス をクリックします。
  4. ホストを更新します。

    # yum update
  5. すべての更新が正常に適用されるように、ホストを再起動します。

    注記

    imgbased ログをチェックして、Red Hat Virtualization Host 向けの追加パッケージの更新に失敗したものがないかを確認します。更新後にパッケージの一部の再インストールに失敗した場合には、そのパッケージが /var/imgbased/persisted-rpms に記載されていることを確認します。足りないパッケージを追加して、rpm -Uvh /var/imgbased/persisted-rpms/* を実行します。

Red Hat Virtualization 環境内のホストごとに同じ手順を繰り返してください。

7.5.19. ホストの再インストール

管理ポータルから、Red Hat Virtualization Host (RHVH) および Red Hat Enterprise Linux ホストを再インストールします。この手順には、ホストの停止、再起動の操作が含まれます。クラスターレベルでマイグレーションが有効化されている場合には、仮想マシンはクラスター内の別のホストに自動的に移行されるので、ホストの再インストールは、ホストの使用率が比較的に低いときに行うことを推奨します。

ホストが属するクラスターには、ホストがメンテナンスを実行するのに十分なメモリーが確保されている必要があります。メモリーが十分に確保されていないクラスターで稼働中の仮想マシンがあるホストをメンテナンスに切り替えると、仮想マシンの移行の操作がハングして、失敗してしまいます。ホストをメンテナンスに切り替える前に、一部またはすべての仮想マシンをシャットダウンしておくと、この操作のメモリー使用量を削減することができます。

重要

再インストールを実行する前に、クラスターに複数のホストが含まれていることを確認します。全ホストを同時に再インストールしないようにしてください。Storage Pool Manager (SPM) のタスクを実行するために、ホストが 1 台使用可能である必要があります。

Red Hat Virtualization Host および Red Hat Enterprise Linux ホストの再インストール

  1. コンピュートホスト をクリックし、ホストを選択します。
  2. 管理メンテナンス をクリックします。クラスターレベルでマイグレーションが有効化されている場合には、このホストで実行中の仮想マシンは別のホストに移行されます。ホストが SPM の場合には、SPM 機能も別のホストに移動します。ホストがメンテナンスモードに入るとステータスが変わります。
  3. インストール再インストール をクリックすると、ホストのインストール ウィンドウが開きます。
  4. OK をクリックしてホストを再インストールします。

再インストールが正常に完了すると、ホストは Up のステータスで表示されます。別のホストに移行された仮想マシンは、この時点で、元のホストに戻すことができます。

重要

Red Hat Virtualization Host が Red Hat Virtualization Manager に正常に登録され、再インストールされた後に、管理ポータルに Install Failed のステータスで誤って表示される場合があります。管理アクティブ化 をクリックすると、そのホストのステータスは Up に変わり、使用できる状態となります。

7.5.20. タグを使用したホストのカスタマイズ

タグを使用してホストについての情報を保存しておくと、そのタグを基に検索を行うことができます。

タグを使用したホストのカスタマイズ

  1. コンピュートホスト をクリックし、ホストを選択します。
  2. その他の操作タグを割り当て をクリックします。
  3. 対象のタグのチェックボックスを選択します。
  4. OK をクリックします。

ホストに関する、検索可能な補足情報がタグとして追加されます。

7.5.21. ホストのエラータの表示

ホストが Red Hat Satellite サーバーからエラータ情報を受信するように設定した後には、各ホストのエラータを表示することができます。エラータ情報を受信するための設定方法に関する詳しい説明は、「ホストを対象とする Satellite のエラータ管理の設定」を参照してください。

ホストのエラータの表示

  1. コンピュートホスト をクリックします。
  2. ホスト名をクリックし、詳細ビューを表示します。
  3. エラータ タブをクリックします。

7.5.22. ホストのヘルスステータスの確認

ホストには、通常の ステータス に加えて外部のヘルスステータスがあります。外部のヘルスステータスはプラグインまたは外部のシステムによってレポートされるか、管理者によって設定され、ホストの 名前 の左側に以下のアイコンのいずれかが表示されます。

  • OK: アイコンなし
  • 情報: Info
  • 警告: Warning
  • エラー: Error
  • 異常: Failure

ホストのヘルスステータスについての更に詳しい情報を確認するには、ホスト名をクリックして詳細ビューを表示し、イベント タブをクリックしてください。

ホストのヘルスステータスは、REST API を使用して確認することも可能です。ホストに対する GET 要求には、ヘルスステータスが記載された external_status 要素が含まれます。

events コレクションで REST API 内のホストのヘルスステータスを設定することができます。『REST API Guide』「Events - add」のセクションを参照してください。

7.5.23. ホストデバイスの表示

詳細ビューの ホストデバイス タブで、各ホストのホストデバイスを表示することができます。ホストでデバイスの直接割り当てが設定されている場合には、それらのデバイスを仮想マシンに直接アタッチしてパフォーマンスを向上させることができます。

デバイスを直接割り当てるためのハードウェア要件に関する詳しい情報は、『Hardware Considerations for Implementing SR-IOV』「Additional Hardware Considerations for Using Device Assignment」を参照してください。

デバイスを直接割り当てるためのホストの設定に関する詳しい情報は、『インストールガイド』「PCI パススルーを有効にするためのホストの設定」のセクションを参照してください。

ホストデバイスを仮想マシンにアタッチする操作に関する詳しい情報は、『仮想マシン管理ガイド』「ホストデバイス」のセクションを参照してください。

ホストデバイスの表示

  1. コンピュートホスト をクリックします。
  2. ホスト名をクリックし、詳細ビューを表示します。
  3. ホストデバイス タブをクリックします。

このタブにホストデバイスの詳細が表示され、デバイスが仮想マシンにアタッチされているかどうかや現在その仮想マシンによって使用されているかどうかなどの情報を確認することができます。

7.5.24. GPU パススルーを使用するためのホストおよびゲストシステムの準備

ホストの Graphics Processing Unit (GPU) デバイスを仮想マシンに直接割り当てることが可能です。この操作を実行する前には、ホストと仮想マシンの両方で grub 設定ファイルに必要な変更を加える必要があります。ホストの grub 設定ファイルは、管理ポータルの カーネルコマンドライン の自由形式のテキスト入力欄を使用して編集することができます。変更を有効にするには、ホストマシンと仮想マシンの両方を再起動する必要があります。

以下の手順は、x86_64 または ppc64le アーキテクチャーのホストに適した方法です。

デバイスを直接割り当てるためのハードウェア要件に関する詳しい情報は、『プランニングおよび前提条件ガイド』「PCI デバイスの要件」のセクションを参照してください。

重要

ホストが Manager にすでにアタッチ済みの場合には、変更を適用する前に、そのホストをメンテナンスモードに必ず切り替えてください。

GPU パススルーを使用するためのホストの準備

  1. 管理ポータルで コンピュートホスト をクリックします。
  2. ホスト名をクリックし、詳細ビューを表示します。
  3. 全般 タブをクリックして、ハードウェア をクリックします。GPU デバイスの ベンダー ID:製品 ID を特定します。この例では、ID は 10de:13ba10de:0fbc です。
  4. ホストを右クリックして、編集 を選択します。カーネル タブをクリックします。
  5. カーネルコマンドライン の自由形式のテキスト入力欄に、前のステップで特定した ID を入力します。

    pci-stub.ids=10de:13ba,10de:0fbc
  6. ホスト上の対応するドライバーをブラックリストします。たとえば、nVidia の nouveau ドライバーをブラックリストするには、pci-stub.ids=xxxx:xxxx の後に rdblacklist=nouveau と入力します。

    pci-stub.ids=10de:13ba,10de:0fbc rdblacklist=nouveau
  7. OK をクリックします。
  8. インストール再インストール をクリックして、ホストへの変更をコミットします。
  9. 再インストールが完了したら、ホストを再起動します。
注記

デバイスが pci-stub ドライバーにバインドされていることを確認するには、lspci コマンドを実行します。

# lspci -nnk
...
01:00.0 VGA compatible controller [0300]: NVIDIA Corporation GM107GL [Quadro K2200] [10de:13ba] (rev a2)
        Subsystem: NVIDIA Corporation Device [10de:1097]
        Kernel driver in use: pci-stub
01:00.1 Audio device [0403]: NVIDIA Corporation Device [10de:0fbc] (rev a1)
        Subsystem: NVIDIA Corporation Device [10de:1097]
        Kernel driver in use: pci-stub
...

grub 設定ファイルを手動で編集して上記の変更を加える方法については、バージョン 3.6 の『管理ガイド』「GPU パススルーに向けたホストおよびゲストシステムの準備」を参照してください。

次の手順に進み、ゲストシステム側で GPU パススルーを設定します。

GPU パススルーを使用するためのゲスト仮想マシンの準備

Linux の場合

  1. プロプライエタリーの GPU ドライバーのみがサポートされています。対応するオープンソースのドライバーは、grub 設定ファイルでブラックリストしてください。以下に例を示します。

    $ vi /etc/default/grub
    ...
    GRUB_CMDLINE_LINUX="nofb splash=quiet console=tty0 ... rdblacklist=nouveau"
    ...
  2. GPU BusID を特定します。以下の例では、BusID は 00:09.0 です。

    # lspci | grep VGA
    00:09.0 VGA compatible controller: NVIDIA Corporation GK106GL [Quadro K4000] (rev a1)
  3. /etc/X11/xorg.conf ファイルを編集して、以下の内容を追記します。

    Section "Device"
    Identifier "Device0"
    Driver "nvidia"
    VendorName "NVIDIA Corporation"
    BusID "PCI:0:9:0"
    EndSection
  4. 仮想マシンを再起動します。

Windows の場合

  1. デバイスに対応するドライバーをダウンロードして、インストールします。たとえば、Nvidia ドライバーの場合は、「NVIDIA Driver Downloads」のページにアクセスします。
  2. 仮想マシンを再起動します。

これで、準備した仮想マシンにホストの GPU を直接割り当てることができるようになりました。ホストデバイスを仮想マシンに割り当てる操作に関する詳しい情報は、『仮想マシン管理ガイド』「ホストデバイス」のセクションを参照してください。

7.5.25. 管理ポータルからの Cockpit へのアクセス

Cockpit は、デフォルトで Red Hat Virtualization Host (RHVH) および Red Hat Enterprise Linux ホストで利用可能です。ブラウザーにアドレスを入力して Cockpit ユーザーインターフェースにアクセスできますが、管理ポータルからアクセスすることも可能です。

管理ポータルからの Cockpit へのアクセス

  1. 管理ポータルで コンピュートホスト をクリックして、ホストを選択します。
  2. ホストコンソール をクリックします。

新しいブラウザーウィンドウに Cockpit のログインページが開きます。

7.6. ホストの耐障害性

7.6.1. ホストの高可用性

Red Hat Virtualization Manager はフェンシングを使用してクラスター内のホストを応答可能な状態に維持します。Non Responsive のホストは、Non Operational のホストとは異なります。Manager は Non Operational のホストとは通信することができますが、ホストの設定は正しくありません (例: 論理ネットワークが見つからないなど)。Manager は、Non Responsive のホストとは通信できません。

フェンシングにより、クラスターは予期せぬホスト障害に対応可能となり、パワーセービング、負荷分散、および仮想マシンの可用性の各ポリシーが強化されます。ホストの電源管理デバイスにはフェンシングパラメーターを設定し、その正確性を時々テストすることを推奨します。フェンシングの操作では、応答なしのホストがリブートされて、所定時間内にアクティブな状態に戻らない場合には、手動による介入とトラブルシューティングが行われるまで、応答なしの状態が続きます。

注記

engine-config の PMHealthCheckEnabled (デフォルト: false) および PMHealthCheckIntervalInSec (デフォルト: 3600 秒) オプションを設定して、フェンシングパラメーターを自動的に確認することができます。

PMHealthCheckEnabled を true に設定すると、PMHealthCheckIntervalInSec で指定した間隔ですべてのホストエージェントが確認され、問題が検出されると警告が出されます。engine-config オプション設定の詳細については、「engine-config コマンドの構文」を参照してください。

電源管理の操作は、再起動後の Red Hat Virtualization Manager、プロキシーホスト、または管理ポータルでの手動操作により実施することができます。応答なしのホスト上で実行されている仮想マシンはすべて停止し、高可用性の仮想マシンが別のホストで起動します。電源管理の操作には、少なくとも 2 台のホストが必要です。

Manager の起動後、沈黙時間 (デフォルトでは 5 分) が経過しても電源管理が設定されたホストが応答なしの場合には、自動的にフェンシングを試みます。沈黙時間は、engine-config の DisableFenceAtStartupInSec オプションを更新して設定することができます。

注記

engine-config の DisableFenceAtStartupInSec オプションにより、Manager が起動中のホストをフェンシングしようとするのを防ぐことができます。通常、ホストの起動プロセスは Manager より長いので、データセンターの障害が発生した後にこのような状況となる可能性があります。

電源管理のパラメーターを使用すると、プロキシーホストによりホストを自動的にフェンシングすることができます。手動で行うには、ホストを右クリックすると表示されるメニューのオプションを使用します。

重要

高可用性の仮想マシンを実行するホストでは、電源管理を有効にして設定する必要があります。

7.6.2. Red Hat Virtualization におけるプロキシーを使用した電源管理

Red Hat Virtualization Manager はフェンスエージェントとは直接通信を行いません。その代わりに、Manager はプロキシーを使用して電源管理のコマンドをホストの電源管理デバイスに送ります。Manager は VDSM を利用して電源管理デバイスの操作を実行し、環境内の別のホストがフェンシングプロキシーとして使用されます。

以下のいずれかを選択することができます。

  • フェンシングが必要なホストと同じクラスター内にある任意のホスト
  • フェンシングが必要なホストと同じデータセンター内にある任意のホスト

有効なフェンシングプロキシーホストのステータスは Up または Maintenance です。

7.6.3. ホスト上でのフェンシングパラメーターの設定

ホストのフェンシング用のパラメーターを編集するには、新規ホスト または ホストの編集 ウィンドウの 電源管理 タブを使用します。電源管理により、システムは Remote Access Card (RAC) などの追加のインターフェースを使用して、問題のあるホストをフェンシングすることができるようになります。

電源管理操作はすべて、Red Hat Virtualization Manager が直接行うのではなく、プロキシーホストを使用して実行します。電源管理の操作には、少なくとも 2 台のホストが必要です。

ホスト上でのフェンシングパラメーターの設定

  1. コンピュートホスト をクリックし、ホストを選択します。
  2. 編集 をクリックします。
  3. 電源管理 タブをクリックします。
  4. 電源管理を有効にする のチェックボックスを選択し、フィールドを有効にします。
  5. kdump 統合 チェックボックスを選択して、カーネルクラッシュダンプの実行中にホストがフェンシングされないようにします。

    重要

    既存のホストで kdump 統合 を有効または無効にする場合には、ホストを再インストールする 必要があります。

  6. オプションで、ホストが属するクラスターの スケジューリングポリシー がホストの電源管理を制御しないようにするには、電源管理のポリシー制御を無効にする のチェックボックスを選択します。
  7. + のボタンをクリックして、新規電源管理デバイスを追加します。フェンスエージェントの編集 ウィンドウが開きます。
  8. 電源管理デバイスの アドレスユーザー名、および パスワード を入力します。
  9. ドロップダウンリストから電源管理デバイスの タイプ を選択します。

    注記

    カスタムの電源管理デバイスの設定方法については、「How to set up a custom fence agent for power management in RHEV 3.5」の記事を参照してください。

  10. 電源管理デバイスがホストとの通信に使用する SSH ポート 番号を入力します。
  11. 電源管理デバイスのブレードの特定に使用する スロット 番号を入力します。
  12. 電源管理デバイスの オプション を入力します。「key=value」エントリーのコンマ区切りリストを使用してください。
  13. 電源管理デバイスからホストへのセキュアな接続を有効にするには、セキュリティー保護 のチェックボックスを選択します。
  14. テスト ボタンをクリックして、設定が正しいことを確認します。検証が正常に完了すると、「Test Succeeded, Host Status is: on」というメッセージが表示されます。

    警告

    Red Hat Virtualization Manager によって電源管理のパラメーター (ユーザー ID、パスワード、オプションなど) がテストされるのは、セットアップ時のみで、それ以降は手動で実行します。パラメーターが正しくないことを警告するアラートを無視した場合や、電源管理デバイスで変更されたパラメーターが Red Hat Virtualization Manager では同じように変更されていない場合には、フェンシングを最も必要とする時に失敗してしまう可能性があります。

  15. OK をクリックして フェンスエージェントの編集 ウィンドウを閉じます。
  16. 電源管理 タブでは、オプションとして 詳細パラメーター の箇所を展開し、上下に移動するボタンを使用して Manager がフェンシングプロキシーを探す際に使用するリソース (cluster および dc (データセンター)) の順序を指定します。
  17. OK をクリックします。

ホストの一覧に戻ります。ホスト名に横の感嘆符が表示されなくなった点に注意してください。これは、電源管理の設定が適切に完了したことを意味します。

7.6.4. fence_kdump の詳細設定

kdump

ホスト名をクリックして、詳細ビューの 全般 タブで kdump サービスのステータスを確認します。

  • 有効: kdump が適切に設定されており、kdump サービスが実行中です。
  • 無効: kdump サービスは実行されていません (その場合には、kdump 統合は適切に機能しません)。
  • 不明: kdump ステータスを報告しない、以前のバージョンの VDSM を使用しているホストでのみ発生します。

kdump のインストールおよび使用方法に関する詳しい情報は、『Red Hat Enterprise Linux 7 カーネル管理ガイド』の「カーネルクラッシュダンプガイド」を参照してください。

fence_kdump

新規ホスト または ホストの編集 ウィンドウの 電源管理 タブで kdump 統合 を有効にすると、標準的な fence_kdump 構成が設定されます。環境のネットワーク設定が単純で、かつ Manager の FQDN が全ホストで解決可能な場合に使用するには、デフォルトの fence_kdump 設定で十分です。

ただし、fence_kdump の詳細設定が必要となる場合があります。より複雑なネットワークには、Manager と fence_kdump リスナーのいずれか一方または両方の設定を手動で変更する必要がある可能性があります。たとえば、kdump 統合 を有効にした全ホストで Manager の FQDN が解決できない場合には、engine-config を使用して、適切なホスト名または IP アドレスを設定することができます。

engine-config -s FenceKdumpDestinationAddress=A.B.C.D

以下の例のような場合には、設定の変更も必要となる可能性があります。

  • Manager に 2 つの NIC があり、一方がパブリックで、他方が fence_kdump メッセージの指定送信先の場合。
  • 異なる IP またはポートで fence_kdump リスナーを実行する必要がある場合。
  • fence_kdump 通知メッセージの間隔をカスタム設定して、パッケージの損失を防ぐ必要がある場合。

デフォルト設定の変更は、ネットワーク設定がより複雑な場合にのみ必要となるので、カスタマイズされた fence_kdump 検出設定は上級ユーザーのみが使用することを推奨します。fence_kdump リスナーの設定オプションについては、「fence_kdump リスナーの設定」を参照してください。Manager 上での kdump の設定については、「Manager での fence_kdump の設定」を参照してください。

7.6.4.1. fence_kdump リスナーの設定

fence_kdump リスナーの設定を編集します。この手順は、デフォルトの設定が十分でない場合にのみ必要です。

fence_kdump リスナーの手動設定

  1. /etc/ovirt-engine/ovirt-fence-kdump-listener.conf.d/ に新規ファイルを作成します (例: my-fence-kdump.conf)。
  2. OPTION=value の構文でカスタマイズの設定を入力し、ファイルを保存します。

    重要

    編集した値は、「Manager での fence_kdump の設定」の fence_kdump リスナーの設定オプションの表に記載したように、engine-config でも変更する必要があります。

  3. fence_kdump リスナーを再起動します。

    # systemctl restart ovirt-fence-kdump-listener.service

以下のオプションは、必要に応じてカスタマイズすることができます。

表7.9 fence_kdump リスナーの設定オプション

変数説明デフォルト注記

LISTENER_ADDRESS

fence_kdump メッセージを取得する IP アドレスを定義します。

0.0.0.0

このパラメーターの値を変更する場合には、engine-configFenceKdumpDestinationAddress の値と一致する必要があります。

LISTENER_PORT

fence_kdump メッセージを受信するポートを定義します。

7410

このパラメーターの値を変更する場合には、engine-configFenceKdumpDestinationPort の値と一致する必要があります。

HEARTBEAT_INTERVAL

リスナーの Heartbeat の更新間隔を秒単位で定義します。

30

このパラメーターの値を変更する場合には、engine-configFenceKdumpListenerTimeout の値の半分以下にする必要があります。

SESSION_SYNC_INTERVAL

リスナーのホストのメモリー内の kdump セッションをデータベースと同期する間隔を秒単位で定義します。

5

このパラメーターの値を変更する場合には、engine-configKdumpStartedTimeout の値の半分以下にする必要があります。

REOPEN_DB_CONNECTION_INTERVAL

以前に利用できなかったデータベース接続を再開する間隔を秒単位で定義します。

30

-

KDUMP_FINISHED_TIMEOUT

kdump を実行するホストからメッセージを最後に受信した後に、ホストの kdump フローが FINISHED とマークされるまでのタイムアウトの最大値を秒単位で定義します。

60

このパラメーターの値を変更する場合には、engine-configFenceKdumpMessageInterval の値の 2 倍以上にする必要があります。

7.6.4.2. Manager での fence_kdump の設定

Manager の kdump 設定を編集します。この手順は、デフォルトの設定が十分でない場合にのみ必要です。現在の設定値は、以下のコマンドを実行すると確認できます。

# engine-config -g OPTION

engine-config を使用した kdump の手動設定

  1. engine-config コマンドを使用して kdump の設定を編集します。

    # engine-config -s OPTION=value
    重要

    編集した値は、Kdump の設定オプション の表に記載した fence_kdump リスナーの設定ファイルでも変更する必要があります。「fence_kdump リスナーの設定」を参照してください。

  2. ovirt-engine サービスを再起動します。

    # systemctl restart ovirt-engine.service
  3. 必要な場合には、kdump 統合 が有効化されている全ホストを再インストールします (以下の表を参照)。

以下のオプションは、engine-config を使用して設定することができます。

表7.10 Kdump の設定オプション

変数説明デフォルト注記

FenceKdumpDestinationAddress

fence_kdump メッセージの送信先のホスト名または IP アドレスを定義します。この値が指定されていない場合には、Manager の FQDN が使用されます。

空の文字列 (Manager の FQDN が使用されます)

このパラメーターの値を変更する場合には、fence_kdump リスナー設定ファイルの LISTENER_ADDRESS の値と一致しなければなりません。また、kdump 統合 が有効化された全ホストを再インストールする必要があります。

FenceKdumpDestinationPort

fence_kdump メッセージを送信するポートを定義します。

7410

このパラメーターの値を変更する場合には、fence_kdump リスナー設定ファイルの LISTENER_PORT の値と一致しなければなりません。また、kdump 統合 が有効化された全ホストを再インストールする必要があります。

FenceKdumpMessageInterval

fence_kdump メッセージの送信間隔を秒単位で定義します。

5

このパラメーターの値を変更する場合には、fence_kdump リスナー設定ファイルの KDUMP_FINISHED_TIMEOUT の値の半分以下にする必要があります。また、kdump 統合 が有効化された全ホストを再インストールする必要があります。

FenceKdumpListenerTimeout

最後の Heartbeat の後に、fence_kdump リスナーが実行中と見なされなくなるまでのタイムアウトの最大値を秒単位で定義します。

90

このパラメーターの値を変更する場合には、fence_kdump リスナー設定ファイルの HEARTBEAT_INTERVAL の値の 2 倍以上にする必要があります。

KdumpStartedTimeout

kdump を実行するホストからの最初のメッセージを受信するまで (ホストの kdump フローが開始したことを検知するまで) の待ち時間のタイムアウトの最大値を定義します。

30

このパラメーターの値を変更する場合には、fence_kdump リスナー設定ファイルの SESSION_SYNC_INTERVAL および FenceKdumpMessageInterval の値の 2 倍以上にする必要があります。

7.6.5. ホストのソフトフェンシング

ホストは、予期しない問題が原因となって応答なしの状態になる場合があります。VDSM は要求に応答できませんが、VDSM に依存している仮想マシンは稼働を続け、アクセス可能な状態のままとなります。このような状況が発生した場合には、VDSM を再起動すると、VDSM が応答可能な状態に戻り、問題は解決します。

「SSH を介したソフトフェンシング」は、Manager が SSH を使用して、応答しない状態のホストで VDSM の再起動を試みるプロセスです。Manager が SSH を使用した VDSM の再起動に失敗した場合には、フェンシングは外部のフェンスエージェントの責任となります (外部のフェンスエージェントが設定されている場合)。

SSH ソフトフェンシングが機能するためには、ホストでフェンシングが設定および有効化されており、かつ有効なプロキシーホスト (同じデータセンター内にある、ステータスが Up の第 2 のホスト) が存在している必要があります。Manager とホスト間の接続がタイムアウトになると、次のような状態となります

  1. 初回のネットワーク障害発生時には、ホストのステータスが「connecting」に変わります。
  2. Manager は次に VDSM に対してステータス確認を 3 回試みるか、ホストの負荷によって決定される時間が経過するのを待ちます。この時間は、[TimeoutToResetVdsInSeconds (デフォルトは 60 秒)] + [DelayResetPerVmInSeconds (デフォルトは 0.5 秒)] * [ホスト上で実行中の仮想マシン数] + [DelayResetForSpmInSeconds (デフォルトは 20 秒)] * [1 (ホストが SPM として稼働している場合) または 0 (ホストが SPM としては稼働していない場合)] の計算式で決定されます。VDSM が応答する時間を最大限にするために、Manager は上記のオプション (VDSM のステータス確認を 3 回試みる、または上記の計算式で決定される時間の経過を待つ) のいずれか長い方を選択します。
  3. この時間が経過してもホストが応答しない場合には、SSH を介して vdsm restart が実行されます。
  4. vdsm restart を実行しても、ホストと Manager 間の接続が再度確立されない場合には、ホストのステータスが Non Responsive に変わります。電源管理が設定されている場合には、フェンシングは外部のフェンスエージェントによって引き継がれます。
注記

SSH を介したソフトフェンシングは、電源管理を設定していないホストに対しても実行することが可能です。これは、「フェンシング」とは異なります。フェンシングは、電源管理が設定されたホストでしか実行することはできません。

7.6.6. ホストの電源管理機能の使用方法

ホストに電源管理の設定を行うと、管理ポータルから数多くのオプションにアクセスすることができるようになります。電源管理デバイスには、それぞれカスタマイズ可能なオプションがありますが、ホストを起動、停止、再起動する基本的なオプションは全デバイスでサポートされます。

ホストの電源管理機能の使用方法

  1. コンピュートホスト をクリックし、ホストを選択します。
  2. 管理 のドロップダウンメニューをクリックし、以下の 電源管理 オプションのいずれかを選択します。

    • 再起動: このオプションはホストを停止させて、ホストのステータスが Down に変わるのを待ちます。ホストが Down の状態となったことをエージェントが確認すると、高可用性の仮想マシンが同じクラスター内の別のホスト上で再起動します。次にエージェントは、このホストを再起動させて、ホストの準備が整うと、ステータスが Up に変わります。
    • 起動: このオプションは、ホストを起動させて、クラスターにアタッチします。使用する準備が整うと、ステータスが Up に変わります。
    • 停止: このオプションは、ホストの電源を切断します。このオプションを使用する前には、そのホスト上で実行中の仮想マシンが同じクラスター内の別のホストに移行済みであることを確認してください。そうでない場合には、仮想マシンがクラッシュし、高可用性のマシンのみが別のホストで再起動します。ホストが停止すると、ステータスは Non Operational に変わります。

      注記

      電源管理が有効ではないホストを再起動または停止するには、そのホストを選択して 管理 のドロップダウンメニューをクリックし、SSH 管理 オプションの 再起動 または 停止 を選択します。

      重要

      1 台のホストに 2 つのフェンスエージェントを定義すると、それらのエージェントは同時もしくは順次に使用することができます。同時エージェントの場合に、ホストを停止させるには、両方のエージェントが停止のコマンドに応答する必要があります。また、一方のエージェントが起動のコマンドに応答すると、ホストが起動します。順次エージェントの場合に、ホストを起動または停止させるには、プライマリーエージェントが最初に使用され、それが失敗するとセカンダリーエージェントが使用されます。

  3. OK をクリックします。

7.6.7. 応答なしのホストの手動によるフェンシングまたは分離

ハードウェア障害などが原因で、ホストが予期せず応答なしの状態となった場合には、環境のパフォーマンスに多大な影響を及ぼす可能性があります。電源管理デバイスを使用していない場合や、正しく設定されていない場合は、ホストを手動でリブートすることができます。

警告

ホストを手動でリブートした場合以外は、ホストがリブートされていることを確認 のオプションは使用しないでください。ホストの稼働中にこのオプションを使用すると、仮想マシンのイメージが破損してしまう場合があります。

応答なしのホストの手動によるフェンシングまたは分離

  1. 管理ポータルで コンピュートホスト をクリックし、ホストのステータスが Non Responsive であることを確認します。
  2. ホストを手動で再起動します。これは、物理マシンの電源ボタンを押してホストをリブートすることを意味します。
  3. 管理ポータルでホストを選択し、その他の操作ホストがリブートされていることを確認 をクリックします。
  4. 操作を承認 チェックボックスにチェックを入れて、OK をクリックします。
  5. ホストの起動に通常より長い時間がかかる場合は、ServerRebootTimeout を設定してホストを Non Responsive とみなすまでの時間を指定することができます (秒単位)。

    # engine-config --set ServerRebootTimeout=integer

第8章 ストレージ

Red Hat Virtualization では、仮想ディスク、ISO ファイル、スナップショット用に一元化されたストレージシステムを使用します。ストレージネットワークは、以下のストレージタイプを使用して実装することができます。

  • Network File System (NFS)
  • GlusterFS エクスポート
  • その他の POSIX 準拠のファイルシステム
  • Internet Small Computer System Interface (iSCSI)
  • 仮想化ホストに直接アタッチされたローカルストレージ
  • Fibre Channel Protocol (FCP)
  • Parallel NFS (pNFS)

データセンターは、ストレージドメインがアタッチされ、アクティブ化された状態でなければ使用できないため、ストレージの設定は新規データセンターの重要な前提条件となります。

Red Hat Virtualization システム管理者は、仮想化エンタープライズのストレージの作成、設定、アタッチ、メンテナンスを行う必要があるので、ストレージのタイプと使用方法に精通している必要があります。ストレージアレイのベンダーの説明書をお読みください。ストレージの概念、プロトコル、要件、一般的な使用方法についての詳しい説明は、『Red Hat Enterprise Linux ストレージ管理ガイド』を参照してください。

ストレージドメインを追加するには、管理ポータルに正常にアクセスすることが可能で、かつ、少なくとも 1 台のホストが Up のステータスで接続されている必要があります。

Red Hat Virtualization には 3 種類のストレージドメインがあります。

  • データドメイン: データドメインには、データセンター内にある全仮想マシンの仮想ハードディスクおよび OVF ファイル、ならびにテンプレートが保管されます。また、仮想マシンのスナップショットもデータドメインに格納されます。

    データドメインは、複数のデータセンター間で共有することができません。ドメインがローカルのドメインではなく全ホストからアクセス可能なドメインの場合は、複数のタイプのデータドメイン (iSCSI、NFS、FC、POSIX、Gluster) を同じデータセンターに追加することができます。

    データドメイン以外のタイプのドメインをデータセンターにアタッチするには、先にデータドメインをデータセンターにアタッチしておく必要があります。

  • ISO ドメイン: ISO ドメインには、仮想マシンのオペレーティングシステムとアプリケーションのインストールおよび起動に使用する ISO ファイル (または論理 CD) が保管されます。ISO ドメインにより、データセンターには物理メディアが必要なくなります。ISO ドメインは異なるデータセンター間で共有することができます。ISO ドメインは NFS ベースのみで、1 つのデータセンターに 1 つしか追加できません。
  • エクスポートドメイン: エクスポートドメインは、データセンターと Red Hat Virtualization 環境間でのイメージのコピーや移動に使用する一時的なストレージリポジトリーです。また、仮想マシンのバックアップにも使用できます。エクスポートドメインは、複数のデータセンター間で移動させることができますが、一度に 1 つのデータセンターでしかアクティブにすることはできません。エクスポートドメインは、NFS ベースのみで、1 つのデータセンターに 1 つしか追加できません。

    注記

    エクスポートストレージドメインは非推奨になりました。データストレージドメインは、データセンターからアタッチを解除して、同じ環境または異なる環境にある別のデータセンターにインポートすることができます。仮想マシン、フローティング仮想ディスク、テンプレートは、インポートしたストレージドメインからアタッチされているデータセンターにアップロードすることができます。ストレージドメインのインポートに関する情報は、「既存のストレージドメインのインポート」の項を参照してください。

重要

Red Hat Virtualization 環境に対するストレージの設定およびアタッチは、使用しているデータセンターのストレージ要件を決定してから、開始するようにしてください。

8.1. ストレージドメインについての知識

ストレージドメインとは、共通のストレージインターフェースを使用するイメージの集合体です。ストレージドメインには、テンプレートおよび仮想マシン (スナップショットを含む) の完全なイメージまたは ISO ファイルが格納されます。ストレージドメインには、ブロックデバイス (SAN: iSCSI もしくは FCP) またはファイルシステム (NAS: NFS、GlusterFS、もしくはその他の POSIX 準拠ファイルシステム) を使用することができます。

NFS では、仮想ディスク、テンプレート、スナップショットはすべてファイルです。

SAN (iSCSI/FCP) では、仮想ディスク、テンプレート、スナップショットはそれぞれが 1 つの論理ボリュームです。ブロックデバイスは、ボリュームグループと呼ばれる単一の論理エンティティーに集約された後に、仮想ハードディスクとして使用するように、LVM (論理ボリュームマネージャー) によって分割されます。LVM に関する詳しい情報は『Red Hat Enterprise Linux 論理ボリュームマネージャーの管理』を参照してください。

仮想ディスクには 2 つの形式 (QCOW2 または RAW) のいずれかを使用することができます。ストレージのタイプは、スパースまたは事前割り当て済みに指定することができます。スナップショットは常にスパースですが、いずれの形式のディスクのスナップショットも作成することができます。

同じストレージドメインを共有する仮想マシンは、同じクラスターに属するホスト間で移行することができます。

8.2. NFS ストレージの準備と追加

8.2.1. NFS ストレージの準備

Red Hat Enterprise Linux サーバー上でストレージドメインとして機能する NFS 共有を設定します。

注記

エクスポートストレージドメインは非推奨になりました。データストレージドメインは、データセンターからアタッチを解除して、同じ環境または異なる環境にある別のデータセンターにインポートすることができます。仮想マシン、フローティング仮想ディスク、テンプレートは、インポートしたストレージドメインからアタッチされているデータセンターにアップロードすることができます。ストレージドメインのインポートに関する情報は、「既存のストレージドメインのインポート」の項を参照してください。

Red Hat Enterprise Linux における NFS の設定および構成についての説明は、『Red Hat Enterprise Linux 6 ストレージ管理ガイド』「NFS (Network File System)」または『Red Hat Enterprise Linux 7 ストレージ管理ガイド』「NFS (Network File System)」を参照してください。

エクスポートされたディレクトリーにより表されるストレージドメインに Manager がデータを保管するには、Red Hat Virtualization には特定のシステムユーザーアカウントおよびシステムユーザーグループが必要です。

必要なシステムユーザーアカウントとシステムユーザーグループの設定

  1. kvm というグループを作成します。

    # groupadd kvm -g 36
  2. ユーザー vdsm を作成してグループ kvm に追加します。

    # useradd vdsm -u 36 -g 36
  3. エクスポートディレクトリーの所有権を 36:36 に設定すると、vdsm:kvm に所有権が付与されます。

    # chown -R 36:36 /exports/data
    # chown -R 36:36 /exports/export
    # chown -R 36:36 /exports/iso
  4. 所有者に読み取り/書き込みアクセスを許可し、グループおよびその他のユーザーに読み取り/実行アクセスを許可するようにディレクトリーのモードを変更します。

    # chmod 0755 /exports/data
    # chmod 0755 /exports/export
    # chmod 0755 /exports/iso

必要なシステムユーザーおよびグループについての詳しい情報は、「付録F システムアカウント」を参照してください。

8.2.2. NFS ストレージのアタッチ

NFS ストレージドメインを Red Hat Virtualization 環境のデータセンターにアタッチします。これらのストレージドメインは、仮想ディスク (データドメイン) および ISO 起動メディア (ISO ドメイン) 用のストレージを提供します。以下の手順は、共有がすでにエクスポート済みであることを前提としています。ISO ドメインおよびエクスポートドメインを作成する前に、データドメインを作成しておく必要があります。ISO ドメインおよびエクスポートドメインの作成には同じ手順を使用します。その際に、ドメイン機能 の一覧で ISO または エクスポート のいずれかを選択します。

  1. 管理ポータルで ストレージドメイン をクリックします。
  2. 新規ドメイン をクリックします。
  3. ストレージドメインの 名前 を入力します。
  4. データーセンタードメイン機能ストレージタイプ形式、および 使用するホスト の一覧のデフォルト値を受け入れます。
  5. ストレージドメインに使用する エクスポートパス を入力します。エクスポートパスは、123.123.0.10:/data (IPv4 の場合)、[2001:0:0:0:0:0:0:5db1]:/data (IPv6 の場合)、または domain.example.com:/data の形式にする必要があります。
  6. オプションで、詳細パラメーターを設定することが可能です。

    1. 詳細パラメーター をクリックします。
    2. 容量不足の警告 のフィールドに、パーセンテージ値を入力します。ストレージドメインの空き容量がこの値を下回ると、ユーザーに警告のメッセージが表示され、ログに記録されます。
    3. アクションをブロックする深刻な容量不足 のフィールドに GB 単位で値を入力します。ストレージドメインの空き容量がこの値を下回ると、ユーザーにエラーメッセージが表示され、ログに記録されます。容量を消費する新規アクションは、一時的であってもすべてブロックされます。
    4. 削除後にワイプするオプションを有効にするには、削除後にワイプ チェックボックスを選択します。このオプションは、ドメインの作成後に編集することが可能ですが、その場合にはすでに存在しているディスクの「削除後にワイプ」プロパティーは変更されません。
  7. OK をクリックします。

ディスクの準備が完了するまで新規 NFS データドメインのステータスは ロック と表示され、その後データセンターに自動的にアタッチされます。

8.2.3. NFS ストレージの拡張

NFS ストレージの容量を拡張するには、新規ストレージドメインを作成して既存のデータセンターに追加するか、NFS サーバー上の使用可能な空き容量を増やします。最初のオプションについては、「NFS ストレージのアタッチ」を参照してください。以下の手順は、既存の NFS サーバーで使用可能な空き容量を増やす方法について説明します。

既存の NFS ストレージドメインの拡張

  1. ストレージドメイン をクリックします。
  2. NFS ストレージドメインの名前をクリックし、詳細ビューを表示します。
  3. データセンター タブをクリックし、メンテナンス をクリックしてストレージドメインをメンテナンスモードに切り替えます。これにより、既存の共有がアンマウントされ、ストレージドメインのサイズ変更が可能となります。
  4. NFS サーバーで、ストレージをリサイズします。Red Hat Enterprise Linux 6 システムの場合は、『Red Hat Enterprise Linux 6 ストレージ管理ガイド』を参照してください。Red Hat Enterprise Linux 7 システムの場合は、『Red Hat Enterprise Linux 7 ストレージ管理ガイド』を参照してください。
  5. 詳細ビューで データセンター タブをクリックし、アクティブ化 をクリックしてストレージドメインをマウントします。

8.3. ローカルストレージの準備と追加

8.3.1. ローカルストレージの準備

ホスト上にローカルストレージドメインをセットアップすることができます。ホストがローカルストレージを使用するように設定すると、そのホストは、他のホストを追加することができない新規データセンターとクラスターに自動的に追加されます。複数のホストで構成されるクラスターの場合は、全ホストが全ストレージドメインにアクセス可能である必要があり、ローカルストレージでは対応不可能です。単一ホストのクラスター内で作成された仮想マシンは、移行、フェンシング、スケジューリングはできません。必要なシステムユーザーとグループについての詳しい情報は、「付録F システムアカウント」を参照してください。

注記

Red Hat Virtualization Host (RHVH) の再インストール時にローカルストレージドメインを維持する方法は、『Red Hat Virtualization 4.0 Upgrade Guide』「Upgrading to RHVH While Preserving Local Storage」を参照してください。

重要

Red Hat Virtualization Host (RHVH) の場合は、必ず / (ルート) とは異なるファイルシステム上にローカルストレージを定義すべきです。Red Hat では、アップグレード中のデータ喪失を防ぐために、別の論理ボリュームまたはディスクを使用することを推奨しています。

ローカルストレージの準備 (Red Hat Enterprise Linux ホスト向け)

  1. ホストで、ローカルストレージとして使用するディレクトリーを作成します。

    # mkdir -p /data/images
  2. vdsm ユーザー (UID 36) と kvm グループ (GID 36) がそのディレクトリーに読み取り/書き込みアクセスできるように、パーミッションを設定します。

    # chown 36:36 /data /data/images
    # chmod 0755 /data /data/images

    ローカルストレージを Red Hat Virtualization 環境に追加する準備が整いました。

ローカルストレージの準備 (Red Hat Virtualization Host 向け)

Red Hat では、以下のように論理ボリューム上に論理ストレージを作成することを推奨します。

# mkdir /data
# lvcreate -L $SIZE rhvh -n data
# mkfs.ext4 /dev/mapper/rhvh-data
# echo "/dev/mapper/rhvh-data /data ext4 defaults,discard 1 2" >> /etc/fstab

ローカルストレージを Red Hat Virtualization 環境に追加する準備が整いました。

8.3.2. ローカルストレージの追加

以下に説明する方法でホストをローカルストレージに追加すると、ホストが新規のデータセンターとクラスターに配置されます。ローカルストレージ設定ウィンドウは、データセンター、クラスター、ストレージの作成を 1 つのプロセスにまとめています。

ローカルストレージの追加

  1. コンピュートホスト をクリックし、ホストを選択します。
  2. 管理メンテナンス をクリックし、OK をクリックします。
  3. 管理ローカルストレージを設定 をクリックします。
  4. データセンタークラスターストレージ フィールドの横にある 編集 ボタンをクリックし、ローカルのストレージドメインを設定して名前を付けます。
  5. 文字入力フィールドにローカルストレージへのパスを設定します。
  6. 該当する場合には、最適化 タブをクリックして新規ローカルストレージクラスターのメモリー最適化ポリシーを設定します。
  7. OK をクリックします。

ホストが、自己のデータセンター内でオンラインになります。

8.4. POSIX 準拠ファイルシステムストレージの追加

8.4.1. POSIX 準拠ファイルシステムストレージのアタッチ

POSIX ファイルシステムのサポートにより、通常コマンドラインから手動でマウントするときと同じマウントオプションを使ってファイルシステムをマウントすることができます。この機能は、NFS、iSCSI、または FCP 以外を使用してマウントするストレージへのアクセスを可能にすることを目的としています。

Red Hat Virtualization でストレージドメインとして使用する POSIX 準拠のファイルシステムは、Global File System 2 (GFS2) 等のクラスター化したファイルシステムで、かつスパースファイルおよびダイレクト I/O をサポートしている必要があります。たとえば、Common Internet File System (CIFS) は、ダイレクト I/O をサポートしていないので、Red Hat Virtualization との互換性はありません。

重要

POSIX 準拠ファイルシステムのストレージドメインを作成して、NFS ストレージを マウントしないでください。必ず、NFS ストレージドメインを作成してください。

POSIX 準拠ファイルシステムストレージのアタッチ

  1. ストレージドメイン をクリックします。
  2. 新規ドメイン をクリックします。
  3. ストレージドメインの 名前 を入力します。
  4. このストレージドメインと関連づける データセンター を選択します。選択したデータセンターのタイプは、POSIX (POSIX 準拠 FS) でなければなりません。または、(none) を選択します。
  5. ドメイン機能 ドロップダウンリストから データ を、ストレージタイプ ドロップダウンリストから POSIX 準拠 FS を、それぞれ選択します。

    該当する場合には、ドロップダウンメニューから 形式 を選択します。

  6. 使用するホスト のドロップダウンリストからホストを選択します。
  7. 通常 mount コマンドで指定するように、POSIX ファイルシステムへの パス を入力します。
  8. 通常 -t 引数を使用して mount コマンドで指定するように、VFS タイプ を入力します。有効な VFS タイプの一覧については、man mount で確認してください。
  9. 通常 -o 引数を使用して mount コマンドで指定するように、追加の マウントオプション を入力します。このマウントオプションはコンマ区切りで提示してください。有効なマウントオプションの一覧については、man mount で確認してください。
  10. オプションで、詳細パラメーターを設定することが可能です。

    1. 詳細パラメーター をクリックします。
    2. 容量不足の警告 のフィールドに、パーセンテージ値を入力します。ストレージドメインの空き容量がこの値を下回ると、ユーザーに警告のメッセージが表示され、ログに記録されます。
    3. アクションをブロックする深刻な容量不足 のフィールドに GB 単位で値を入力します。ストレージドメインの空き容量がこの値を下回ると、ユーザーにエラーメッセージが表示され、ログに記録されます。容量を消費する新規アクションは、一時的であってもすべてブロックされます。
    4. 削除後にワイプするオプションを有効にするには、削除後にワイプ チェックボックスを選択します。このオプションは、ドメインの作成後に編集することが可能ですが、その場合にはすでに存在しているディスクの「削除後にワイプ」プロパティーは変更されません。
  11. OK をクリックします。

8.5. ブロックストレージの追加

重要

ブロックストレージを使用する際、仮想マシンを Raw デバイスまたは直接 LUN にデプロイし、論理ボリュームマネージャーで管理する場合は、フィルターを作成してゲストの論理ボリュームを除外する必要があります。これにより、ホストの起動時にゲストの論理ボリュームがアクティブ化されるのを防ぐことができます。アクティブ化されると、論理ボリュームと論理ボリュームマネージャーのメタデータが同期しなくなり、データ破損が生じる可能性があります。詳細については、「RHV: Hosts boot with Guest LVs activated」を参照してください。

重要

現状、Red Hat Virtualization はブロックサイズ 4K のストレージはサポートしていません。ブロックストレージはレガシー (512b ブロック) モードで設定する必要があります。

8.5.1. iSCSI ストレージの追加

Red Hat Virtualization は、既存の LUN で構成されるボリュームグループからストレージドメインを作成する方法で、iSCSI ストレージをサポートしています。ボリュームグループおよび LUN はいずれも、同時に複数のストレージドメインにはアタッチできません。

Red Hat Enterprise Linux における iSCSI の設定方法については、『Red Hat Enterprise Linux 6 ストレージ管理ガイド』「iSCSI ターゲットの設定」または『Red Hat Enterprise Linux 7 ストレージ管理ガイド』「オンラインストレージ管理」を参照してください。

iSCSI ストレージの追加

  1. ストレージドメイン をクリックします。
  2. 新規ドメイン をクリックします。
  3. 新規ストレージドメインの 名前 を入力します。
  4. ドロップダウンリストから データセンター を選択します。
  5. ドロップダウンリストから ドメイン機能 および ストレージタイプ を選択します。選択したドメイン機能との互換性がないストレージドメインタイプは選択できません。
  6. 使用するホスト のフィールドでアクティブなホストを 1 台選択します。データセンターで初めて作成するデータドメインでなければ、そのデータセンターの SPM ホストを選択する必要があります。

    重要

    ストレージドメインへの通信はすべて、Red Hat Virtualization Manager から直接ではなく、選択したホストを介して行われます。システムには、アクティブなホストが少なくとも 1 台存在し、選択したデータセンターにアタッチされている必要があります。ストレージドメインを設定する前には、全ホストがストレージデバイスにアクセスできる状態でなければなりません。

  7. Red Hat Virtualization Manager でマッピングが可能なのは、iSCSI ターゲットから LUN へのマッピング、または LUN から iSCSI ターゲットへのマッピングのいずれかです。新規ドメイン ウィンドウで、ストレージタイプに iSCSI を選択した場合は、未使用の LUN が割り当てられた既知のターゲットが自動的に表示されます。ストレージを追加する元のターゲットが表示されない場合には、「ターゲットを検出」を使用して検索することができます。表示されている場合には、次の手順に進んでください。

    1. ターゲットを検出 をクリックし、ターゲットの検出オプションを有効にします。Manager がターゲットを検出してログインすると、新規ドメイン ウィンドウに、その環境では未使用の LUN が割り当てられたターゲットが自動的に表示されます。

      注記

      環境の外部で使用されている LUN も表示されます。

      ターゲットを検出 のオプションを使用すると、多数のターゲットに LUN を追加したり、同じ LUN に複数のパスを追加したりすることができます。

    2. アドレス フィールドに iSCSI ホストの完全修飾ドメイン名または IP アドレスを入力します。
    3. ポート フィールドには、ターゲットを参照する際にホストに接続するポートを入力します。デフォルトは 3260 です。
    4. ストレージのセキュリティー保護に Challenge Handshake Authentication Protocol (CHAP) を使用している場合は、ユーザー認証 のチェックボックスを選択します。CHAP のユーザー名CHAP のパスワード を入力してください。

      注記

      REST API を使用して、ホスト毎の iSCSI ターゲットに特定の認証情報を定義することができるようになりました。詳しくは、『REST API Guide』「StorageServerConnectionExtensions - add」のセクションを参照してください。

    5. 検出 をクリックします。
    6. 検出結果から使用するターゲットを選択して ログイン ボタンをクリックします。

      もしくは、全ターゲットにログイン をクリックして、検出された全ターゲットにログインします。

      重要

      複数のパスのアクセスが必要な場合には、すべての必要なパスを通してターゲットを検出してログインするようにしてください。ストレージドメインを変更してさらにパスを追加する方法は、現在サポートされていません。

  8. 対象のターゲットの横に表示されている + ボタンをクリックします。エントリーが展開され、ターゲットにアタッチされている未使用の LUN がすべて表示されます。
  9. ストレージドメインの作成に使用する各 LUN のチェックボックスにチェックを入れます。
  10. オプションで、詳細パラメーターを設定することが可能です。

    1. 詳細パラメーター をクリックします。
    2. 容量不足の警告 のフィールドに、パーセンテージ値を入力します。ストレージドメインの空き容量がこの値を下回ると、ユーザーに警告のメッセージが表示され、ログに記録されます。
    3. アクションをブロックする深刻な容量不足 のフィールドに GB 単位で値を入力します。ストレージドメインの空き容量がこの値を下回ると、ユーザーにエラーメッセージが表示され、ログに記録されます。容量を消費する新規アクションは、一時的であってもすべてブロックされます。
    4. 削除後にワイプするオプションを有効にするには、削除後にワイプ チェックボックスを選択します。このオプションは、ドメインの作成後に編集することが可能ですが、その場合にはすでに存在しているディスクの「削除後にワイプ」プロパティーは変更されません。
    5. 削除後に破棄 チェックボックスを選択して、削除後に破棄のオプションを有効化します。このオプションは、ドメインの作成後に編集できます。また、このオプションを利用できるのは、ブロックストレージドメインのみです。
  11. OK をクリックします。

同じターゲットに対して複数のストレージ接続パスを設定している場合には、「iSCSI マルチパス機能の設定」の手順に従ってください。

8.5.2. iSCSI マルチパス機能の設定

iSCSI マルチパス により、論理ネットワークおよび iSCSI ストレージ接続のグループを作成/管理することができます。ネットワークパスのエラーによるホストのダウンタイムを防ぐには、ホストと iSCSI ストレージ間に複数のネットワークパスを設定します。設定が完了すると、Manager はデータセンター内の各ホストを、同じ iSCSI ボンディングの論理ネットワークに関連する NIC/VLAN を介して、ボンディングされた各ターゲットに接続します。ホストがデフォルトのネットワークを使用してトラフィックをルーティングできるようにする代わりに、ストレージトラフィックに使用するネットワークを指定することも可能です。このオプションは、少なくとも 1 つの iSCSI ストレージドメインがデータセンターにアタッチされた後にのみ、管理ポータルで指定することができます。

前提条件

  • iSCSI ストレージドメインの作成が完了していること。また、iSCSI ターゲットへの全パスを検出済みで、ログインしていること。
  • iSCSI ストレージの接続とボンディングするための 任意 の論理ネットワークが作成済みであること。複数の論理ネットワークまたはボンディングネットワークを設定すると、ネットワークのフェイルオーバーを可能にすることができます。

iSCSI マルチパス機能の設定

  1. コンピュートデータセンター をクリックします。
  2. データセンターの名前をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. iSCSI マルチパス タブをクリックします。
  4. 追加 をクリックします。
  5. iSCSI ボンディングの追加 ウィンドウでボンディングの 名前説明 を入力します。
  6. 論理ネットワーク の一覧から、ボンディングに使用するネットワークを選択します。ネットワークは、任意 のネットワークである必要があります。

    注記

    ネットワークの 必須 プロパティーを「任意」に変更するには、管理ポータルでそのネットワークを選択し、クラスター タブをクリックして ネットワークの管理 ボタンをクリックし、必須 チェックボックスのチェックを外します。

  7. ストレージターゲット の一覧から、指定したネットワークを介してアクセスするストレージドメインを選択します。同じターゲットへのパスをすべて選択するようにしてください。
  8. OK をクリックします。

データセンター内の全ホストは、選択した論理ネットワークを介して、選択した iSCSI ターゲットに接続されます。

8.5.3. FCP ストレージの追加

Red Hat Virtualization プラットフォームは、既存の LUN で構成されるボリュームグループからストレージドメインを作成する方法で、SAN ストレージをサポートしています。ボリュームグループおよび LUN はいずれも、同時に複数のストレージドメインにはアタッチできません。

Red Hat Virtualization システムの管理者には Storage Area Networks (SAN) の概念に関する作業知識が必要になります。SAN は通常、ホストと外部の共有ストレージ間のトラフィックに Fibre Channel Protocol (FCP) を使用します。このため、SAN は FCP ストレージとも呼ばれています。

Red Hat Enterprise Linux での FCP またはマルチパスの設定/構成に関する情報については、『ストレージ管理ガイド』および『DM Multipath』を参照してください。

以下の手順は、既存の FCP ストレージを Red Hat Virtualization 環境にデータドメインとしてアタッチする方法について説明します。サポートされているストレージタイプについての詳しい情報は、「8章ストレージ」を参照してください。

FCP ストレージの追加

  1. ストレージドメイン をクリックします。
  2. 新規ドメイン をクリックします。
  3. ストレージドメインの 名前 を入力します。
  4. ドロップダウンリストから FCP データセンター を選択します。

    適切な FCP データセンターがない場合には (none) を選択します。

  5. ドロップダウンリストから ドメイン機能 および ストレージタイプ を選択します。選択したデータセンターとの互換性がないストレージドメインタイプは選択できません。
  6. 使用するホスト のフィールドでアクティブなホストを 1 台選択します。データセンターで初めて作成するデータドメインでなければ、そのデータセンターの SPM ホストを選択する必要があります。

    重要

    ストレージドメインへの通信はすべて、Red Hat Virtualization Manager から直接ではなく、選択したホストを介して行われます。システムには、アクティブなホストが少なくとも 1 台存在し、選択したデータセンターにアタッチされている必要があります。ストレージドメインを設定する前には、全ホストがストレージデバイスにアクセスできる状態でなければなりません。

  7. 新規ドメイン ウィンドウで、ストレージタイプに ファイバーチャネル を選択した場合は、未使用の LUN が割り当てられた既知のターゲットが自動的に表示されます。LUN ID チェックボックスを選択し、使用可能な LUN をすべて選択します。
  8. オプションで、詳細パラメーターを設定することが可能です。

    1. 詳細パラメーター をクリックします。
    2. 容量不足の警告 のフィールドに、パーセンテージ値を入力します。ストレージドメインの空き容量がこの値を下回ると、ユーザーに警告のメッセージが表示され、ログに記録されます。
    3. アクションをブロックする深刻な容量不足 のフィールドに GB 単位で値を入力します。ストレージドメインの空き容量がこの値を下回ると、ユーザーにエラーメッセージが表示され、ログに記録されます。容量を消費する新規アクションは、一時的であってもすべてブロックされます。
    4. 削除後にワイプするオプションを有効にするには、削除後にワイプ チェックボックスを選択します。このオプションは、ドメインの作成後に編集することが可能ですが、その場合にはすでに存在しているディスクの「削除後にワイプ」プロパティーは変更されません。
    5. 削除後に破棄 チェックボックスを選択して、削除後に破棄のオプションを有効化します。このオプションは、ドメインの作成後に編集できます。また、このオプションを利用できるのは、ブロックストレージドメインのみです。
  9. OK をクリックします。

使用準備中、新規 FCP データドメインは ロック のステータスとなります。準備が整った時点で、自動的にデータセンターにアタッチされます。

8.5.4. iSCSI または FCP ストレージの拡張

iSCSI または FCP ストレージのサイズを拡張するには、いくつかの方法があります。

  • 既存の LUN を、現在のストレージドメインに追加する
  • 新しい LUN で新規ストレージドメインを作成して、既存のデータセンターに追加する (「iSCSI ストレージの追加」を参照)
  • 下層の LUN をリサイズして、ストレージドメインを拡張する

Red Hat Enterprise Linux 7 システムで iSCSI ストレージを作成、設定、リサイズする方法についての説明は、『Red Hat Enterprise Linux 7 ストレージ管理ガイド』を参照してください。

以下の手順では、既存のストレージドメインに新規 LUN を追加して、Storage Area Network (SAN) ストレージを拡張する方法について説明します。

前提条件

  • ストレージドメインのステータスは Up でなければなりません。
  • LUN は、ステータスが Up であるすべてのホストからアクセス可能でなければなりません。この条件が満たされないと、操作は失敗して LUN はドメインに追加されません。ただし、ホスト自体には影響を及ぼしません。新たに追加したホストまたはメンテナンス (もしくは Non Operational) の状態から回復したホストが LUN にアクセスすることができない場合、ホストのステータスは Non Operational となります。

既存の iSCSI または FCP ストレージドメインの拡張

  1. ストレージドメイン をクリックして、iSCSI または FCP ドメインを選択します。
  2. ドメインを管理 をクリックします。
  3. ターゲット > LUN をクリックして、ターゲットを検出 の展開ボタンをクリックします。
  4. ストレージサーバーへの接続情報を入力し、検出 をクリックして接続を開始します。
  5. LUN > ターゲット をクリックし、新しく利用可能となった LUN のチェックボックスを選択します。
  6. OK をクリックして、選択したストレージドメインに LUN を追加します。

これにより、ストレージドメインは、追加した LUN のサイズ分拡張されます。

下層の LUN をリサイズしてストレージドメインを拡張する場合には、管理ポータルで LUN をリフレッシュする必要もあります。

LUN サイズのリフレッシュ

  1. ストレージドメイン をクリックして、iSCSI または FCP ドメインを選択します。
  2. ドメインを管理 をクリックします。
  3. LUN > ターゲット をクリックします。
  4. 追加するサイズ のコラムで、LUN の Additional_Storage_Size 追加 ボタンをクリックしてリフレッシュします。
  5. OK をクリックして LUN をリフレッシュすると、新しいストレージのサイズが表示されます。

8.5.5. LUN の再使用

LUN をそのまま再使用して、ストレージドメインまたは仮想ディスクを作成することはできません。LUN の再使用を試みると、管理ポータルで以下のエラーメッセージが表示されます。

物理デバイスの初期化に失敗しました。デバイスが空で、かつホストからアクセス可能であることを確認してください。

セルフホストエンジンの場合は、インストール中に以下のエラーが表示されます。

[ ERROR ] Error creating Volume Group: Failed to initialize physical device: ("[u'/dev/mapper/000000000000000000000000000000000']",)
[ ERROR ] Failed to execute stage 'Misc configuration': Failed to initialize physical device: ("[u'/dev/mapper/000000000000000000000000000000000']",)

LUN を再使用するには、古いパーティションテーブルを消去する必要があります。

LUN からのパーティションテーブルの消去

重要

誤ってデータを破棄しないように、正しい LUN 上で以下のコマンドを実行する必要があります。

再使用する LUN の ID、一度に読み取り/書き込み可能な最大バイト数、およびコピーする入力ブロックの数を指定して、dd コマンドを実行します。

# dd if=/dev/zero of=/dev/mapper/LUN_ID bs=1M count=200 oflag=direct

8.6. Red Hat Gluster Storage の追加

Red Hat Virtualization で Red Hat Gluster Storage を使用するには、『Configuring Red Hat Virtualization with Red Hat Gluster Storage』を参照してください。

Red Hat Virtualization でサポートされる Red Hat Gluster Storage のバージョンについては、「Red Hat Gluster Storage Version Compatibility and Support」を参照してください。

重要

Red Hat Virtualization 4.2 では、現在 Red Hat Hyperconverged Infrastructure はサポートされていません。

8.7. 既存のストレージドメインのインポート

8.7.1. 既存のストレージドメインのインポートについての概要

データが一切格納されていない新規ストレージドメインを追加するだけでなく、既存のストレージドメインをインポートして、その中に格納されているデータにアクセスすることも可能です。ストレージドメインのインポート機能により、Manager データベースでエラーが発生した際にデータを復旧して、そのデータをデータセンター間または環境間で移行することができます。

ストレージドメインタイプ別のインポートについての概要は以下のとおりです。

データ

既存のデータストレージドメインをインポートすると、そのデータストレージドメインに格納されているすべての仮想マシンとテンプレートにアクセスすることができます。ストレージドメインをインポートした後には、仮想マシン、フローティングディスクのイメージ、テンプレートを手動でターゲットのデータセンターにインポートする必要があります。データストレージドメインに格納されている仮想マシンとテンプレートをインポートするプロセスは、エクスポートストレージドメインのプロセスと似ていますが、データストレージドメインには、特定のデータセンター内のすべての仮想マシンとテンプレートが含まれているので、データ復旧やデータセンター/環境間での大規模な仮想マシンの移行の場合には、データストレージドメインをインポートすることをお勧めします。

重要

互換性レベルが 3.5 以上のデータセンターにアタッチされていた既存のデータストレージドメインをインポートすることができます。

ISO
既存の ISO ストレージドメインをインポートすると、その ISO ストレージドメインに格納されているすべての ISO ファイルと仮想フロッピーにアクセスすることができます。ストレージドメインをインポートした後は、リソースへのアクセスに追加の操作は不要なので、必要に応じて仮想マシンにアタッチすることができます。
エクスポート

既存のエクスポートストレージドメインをインポートすると、そのエクスポートストレージドメインに格納されているすべての仮想マシンイメージとテンプレートにアクセスすることができます。エクスポートストレージドメインは、仮想マシンイメージとテンプレートのエクスポート/インポート用に設計されているので、同じ環境内または異なる環境間で少数の仮想マシンとテンプレートを移行する場合には、エクスポートストレージドメインをインポートする方法を推奨します。エクスポートストレージドメインを使用した仮想マシンとテンプレートのエクスポート/インポートについての情報は、『仮想マシン管理ガイド』「仮想マシンとテンプレートのエクスポート/インポート」のセクションを参照してください。

注記

エクスポートストレージドメインは非推奨になりました。データストレージドメインは、データセンターからアタッチを解除して、同じ環境または異なる環境にある別のデータセンターにインポートすることができます。仮想マシン、フローティング仮想ディスク、テンプレートは、インポートしたストレージドメインからアタッチしたデータセンターにアップロードすることができます。

8.7.2. ストレージドメインのインポート

同じ環境または異なる環境のデータセンターに以前アタッチされていたストレージドメインをインポートします。以下の手順では、データの破損を回避するために、ストレージドメインがどの環境のデータセンターにもアタッチされていない状態であることを前提としています。既存のデータストレージドメインをデータセンターにインポートするには、インポート先のデータセンターが動作開始済みである必要があります。

ストレージドメインのインポート

  1. ストレージドメイン をクリックします。
  2. ドメインをインポート をクリックします。
  3. ストレージドメインのインポート先となる データセンター を選択します。
  4. ストレージドメインの 名前 を入力します。
  5. ドロップダウンリストから ドメイン機能 および ストレージタイプ を選択します。
  6. 使用するホスト のドロップダウンリストからホストを選択します。

    重要

    ストレージドメインへの通信はすべて、Red Hat Virtualization Manager から直接ではなく、選択したホストを介して行われます。システムには、アクティブなホストが少なくとも 1 台存在し、選択したデータセンターにアタッチされている必要があります。ストレージドメインを設定する前には、全ホストがストレージデバイスにアクセスできる状態でなければなりません。

  7. ストレージドメインの詳細を入力します。

    注記

    ストレージドメインの詳細を指定するフィールドは、ドメイン機能 および ストレージタイプ の一覧で選択した値に応じて異なります。これらのフィールドは、新規ストレージドメインの追加で表示される項目と同じです。

  8. データセンター内のドメインを有効化する のチェックボックスにチェックを入れると、選択したデータセンターにストレージドメインがアタッチされた後にそのドメインがアクティブ化されます。
  9. OK をクリックします。

これで、ストレージドメインからデータセンターに仮想マシンとテンプレートをインポートできるようになりました。

8.7.3. 同じ環境内のデータセンター間でのストレージドメインの移行

同じ Red Hat Virtualization 環境内のデータセンター間でストレージドメインを移行すると、移行先のデータセンターで、そのストレージドメインに格納されているデータにアクセスすることができます。以下の手順では、移行元のデータセンターからストレージドメインをデタッチしてから、別のデータセンターにアタッチするステップを伴います。

同じ環境内のデータセンター間でのストレージドメインの移行

  1. 対象のストレージドメインで実行中の仮想マシンをすべて停止します。
  2. ストレージドメイン をクリックします。
  3. ストレージドメインの名前をクリックし、詳細ビューを表示します。
  4. データセンター タブをクリックします。
  5. メンテナンス をクリックして、OK をクリックします。
  6. デタッチ をクリックして、OK をクリックします。
  7. アタッチ をクリックします。
  8. 移行先のデータセンターを選択して OK をクリックします。

移行先のデータセンターにストレージドメインがアタッチされ、自動的にアクティブ化されます。これで、ストレージドメインから仮想マシンおよびテンプレートを移行先のデータセンターにインポートすることができます。

8.7.4. 異なる環境のデータセンター間でのストレージドメインの移行

異なる Red Hat Virtualization 環境間でストレージドメインを移行すると、移行先の環境で、そのストレージドメインに格納されているデータにアクセスすることができます。以下の手順は、1 つの Red Hat Virtualization 環境からストレージドメインを削除して、別の環境にインポートするステップを伴います。既存のデータストレージドメインをインポートして Red Hat Virtualization のデータセンターにアタッチするには、ストレージドメインの移行元のデータセンターの互換レベルが 3.5 以上である必要があります。

異なる環境のデータセンター間でのストレージドメインの移行

  1. 移行元の環境の管理ポータルにログインします。
  2. 対象のストレージドメインで実行中の仮想マシンをすべて停止します。
  3. ストレージドメイン をクリックします。
  4. ストレージドメインの名前をクリックし、詳細ビューを表示します。
  5. データセンター タブをクリックします。
  6. メンテナンス をクリックして、OK をクリックします。
  7. デタッチ をクリックして、OK をクリックします。
  8. 削除 をクリックします。
  9. ストレージの削除 ウィンドウで ドメインをフォーマットします。ストレージの中身が失われます。のチェックボックスが選択されていないことを確認します。このステップにより、ストレージドメイン内のデータが保持され、後で使用することができます。
  10. OK をクリックすると、移行元の環境からストレージドメインが削除されます。
  11. 移行先の環境の管理ポータルにログインします。
  12. ストレージドメイン をクリックします。
  13. ドメインをインポート をクリックします。
  14. データセンター のドロップダウンリストから、移行先のデータセンターを選択します。
  15. ストレージドメインの名前を入力します。
  16. 該当するドロップダウンリストから ドメイン機能 および ストレージタイプ を選択します。
  17. 使用するホスト のドロップダウンリストからホストを選択します。
  18. ストレージドメインの詳細を入力します。

    注記

    ストレージドメインの詳細を指定するフィールドは、ストレージタイプ のドロップダウンリストで選択した値に応じて異なります。これらのフィールドは、新規ストレージドメインの追加で表示される項目と同じです。

  19. データセンター内のドメインを有効化する のチェックボックスを選択すると、ストレージドメインがアタッチされた時に自動的にアクティブ化されます。
  20. OK をクリックします。

新しい Red Hat Virtualization 環境にある移行先のデータセンターにストレージドメインがアタッチされ、自動的にアクティブ化されます。これで、ストレージドメインから仮想マシンおよびテンプレートを移行先のデータセンターにインポートすることができます。

8.7.5. インポートされたデータストレージドメインからの仮想マシンのインポート

Red Hat Virtualization 環境にインポートしたデータストレージドメインから仮想マシンを 1 つまたは複数のクラスターにインポートします。以下の手順は、インポートされたデータストレージドメインがデータセンターにアタッチ済みで、かつアクティブ化されていることを前提としています。

インポートされたデータストレージドメインからの仮想マシンのインポート

  1. ストレージドメイン をクリックします。
  2. インポートしたストレージドメインの名前をクリックし、詳細ビューを表示します。
  3. 仮想マシンのインポート タブをクリックします。
  4. インポートする仮想マシンを 1 台または複数選択します。
  5. インポート をクリックします。
  6. 仮想マシンのインポート ウィンドウの各仮想マシンに、クラスター リストで正しいターゲットのクラスターが選択されていることを確認します。
  7. 外部の仮想マシンの仮想 NIC プロファイルをターゲットのクラスター上のプロファイルにマッピングします。

    1. 仮想 NIC プロファイルのマッピング をクリックします。
    2. 使用する仮想 NIC プロファイルを ターゲットの仮想 NIC プロファイル のドロップダウンリストから選択します。
    3. 仮想マシンのインポート ウィンドウで複数のターゲットクラスターが選択されている場合には、ターゲットのクラスター のドロップダウンリストで各ターゲットクラスターを選択して、正しくマッピングされるようにします。
    4. OK をクリックします。
  8. MAC アドレスの競合が検出された場合には、仮想マシン名の横に感嘆符が表示されます。このアイコンの上にマウスを移動するとヒントが表示され、発生したエラーのタイプを確認することができます。

    無効な MAC を再割り当て のチェックボックスを選択して、問題のあるすべての仮想マシンに新しい MAC アドレスを再割り当てします。仮想マシンごとに 再割り当て のチェックボックスを選択することができます。

    注記

    割り当てに利用可能なアドレスがない場合には、インポートの操作は失敗しますが、クラスターの MAC アドレスプール範囲外の MAC アドレスの場合には、新規 MAC アドレスを再割り当てせずに仮想マシンをインポートすることができます。

  9. OK をクリックします。

インポートした仮想マシンは、仮想マシンのインポート タブの一覧には表示されなくなります。

8.7.6. インポートされたデータストレージドメインからのテンプレートのインポート

Red Hat Virtualization 環境にインポートしたデータストレージドメインからテンプレートをインポートします。以下の手順は、インポートされたデータストレージドメインがデータセンターにアタッチ済みで、かつアクティブ化されていることを前提としています。

インポートされたデータストレージドメインからのテンプレートのインポート

  1. ストレージドメイン をクリックします。
  2. インポートしたストレージドメインの名前をクリックし、詳細ビューを表示します。
  3. テンプレートのインポート タブをクリックします。
  4. インポートするテンプレートを 1 つまたは複数選択します。
  5. インポート をクリックします。
  6. テンプレートのインポート ウィンドウの各テンプレートに、クラスター リストで正しいターゲットのクラスターが選択されていることを確認します。
  7. 外部の仮想マシンの仮想 NIC プロファイルをターゲットのクラスター上のプロファイルにマッピングします。

    1. 仮想 NIC プロファイルのマッピング をクリックします。
    2. 使用する仮想 NIC プロファイルを ターゲットの仮想 NIC プロファイル のドロップダウンリストから選択します。
    3. テンプレートのインポート ウィンドウで複数のターゲットクラスターが選択されている場合には、ターゲットのクラスター のドロップダウンリストで各ターゲットクラスターを選択して、正しくマッピングされるようにします。
    4. OK をクリックします。
  8. OK をクリックします。

インポートしたテンプレートは、テンプレートのインポート タブの一覧には表示されなくなります。

8.8. ストレージのタスク

8.8.1. データストレージドメインへのイメージのアップロード

管理ポータルまたは REST API を使用して、仮想ディスクイメージおよび ISO イメージをデータストレージドメインにアップロードすることができます。

注記

REST API を使用してイメージをアップロードする場合は、『REST API Guide』「ImageTransfers」および「ImageTransfer」を参照してください。

QEMU との互換性がある仮想ディスクは、仮想マシンにアタッチすることができます。仮想ディスクのタイプは、QCOW2 または Raw でなければなりません。QCOW2 仮想ディスクから作成したディスクは共有できません。QCOW2 仮想ディスクファイルには、バッキングファイルが含まれないようにしてください。

ISO イメージは、CD/DVD-ROM として仮想マシンにアタッチすることや、仮想マシンの起動に使用することができます。

前提条件

アップロード機能には HTML 5 API が使用され、お使いの環境には以下の項目が必要となります。

データストレージドメインへのイメージのアップロード

  1. ストレージディスク をクリックします。
  2. アップロード メニューから 開始 を選択します。
  3. ファイルを選択 をクリックし、アップロードするイメージを選択します。
  4. ディスクのオプション の各フィールドに入力します。各フィールドの説明については、「新規仮想ディスクウィンドウの設定」を参照してください。
  5. OK をクリックします。

    プログレスバーにアップロードのステータスが表示されます。アップロード メニューからアップロードを一時停止、キャンセル、再開することができます。

アップロードタイムアウト値の増大

  1. アップロードがタイムアウトし「Reason: timeout due to transfer inactivity」というメッセージが表示された場合には、タイムアウトの値を増やします。

    # engine-config -s TransferImageClientInactivityTimeoutInSeconds=6000
  2. ovirt-engine サービスを再起動します。

    # systemctl restart ovirt-engine

8.8.2. ストレージドメインのメンテナンスモードへの切り替え

ストレージドメインをデタッチして削除するには、メンテナンスモードに切り替えておく必要があります。これは、他のデータドメインをマスターデータドメインに指定し直すために必要です。

重要

仮想マシンがストレージドメインのリースを保持している場合には、そのストレージドメインはメンテナンスモードに切り替えることはできません。仮想マシンをシャットダウンするか、リースを削除または他のストレージドメインに移動する必要があります。仮想マシンのリースについての説明は、『仮想マシン管理ガイド』を参照してください。

ドメインがアクティブな場合のみ、LUN をさらに追加して iSCSI ドメインを拡張することができます。

ストレージドメインのメンテナンスモードへの切り替え

  1. ストレージドメインで実行中の仮想マシンをすべて停止します。
  2. ストレージドメイン をクリックします。
  3. ストレージドメインの名前をクリックし、詳細ビューを表示します。
  4. データセンター タブをクリックします。
  5. メンテナンス をクリックします。

    注記

    OVF の更新失敗を無視する チェックボックスにより、OVF の更新に失敗した場合でもストレージドメインをメンテナンスモードに切り替えることができます。

  6. OK をクリックします。

ストレージドメインがアクティブではなくなり、結果一覧に 非アクティブ のステータスで表示されます。これで、非アクティブなストレージドメインの編集、再アクティブ化、データセンターからのデタッチ、削除を行うことができるようになりました。

注記

ドメインのアクティブ化、デタッチ、メンテナンスモードへの切り替えを行うには、ドメインが関連付けられたデータセンターの詳細ビューにある ストレージ タブを使用することもできます。

8.8.3. ストレージドメインの編集

管理ポータルを使用して、ストレージドメインのパラメーターを編集することができます。ストレージドメインの状態がアクティブか非アクティブかによって、編集可能なフィールドが異なります。データセンタードメイン機能ストレージタイプ、および 形式 は変更できません。

  • アクティブ: ストレージドメインがアクティブな状態の時には、名前説明コメント容量不足の警告 (%)アクションをブロックする深刻な容量不足 (GB)削除後にワイプ、および 削除後に破棄 のフィールドを編集することが可能です。名前 のフィールドを編集できるのは、ストレージドメインがアクティブな間のみです。他のフィールドはすべて、ストレージドメインが非アクティブでも編集することができます。
  • 非アクティブ: ストレージドメインがメンテナンスモードまたは未アタッチ (したがって非アクティブの状態) の場合には、名前データセンタードメイン機能ストレージタイプ形式 以外の全フィールドを編集することができます。ストレージ接続、マウントオプション、その他の詳細パラメーターを編集するには、ストレージドメインが非アクティブである必要があります。これは、NFS、POSIX、およびローカルストレージタイプでのみサポートされています。
注記

管理ポータルを使用して iSCSI ストレージの接続を編集することはできませんが、REST API で編集可能です。『REST API Guide』「StorageServerConnectionExtension - update」を参照してください。

アクティブなストレージドメインの編集

  1. ストレージドメイン をクリックして、ストレージドメインを選択します。
  2. ドメインを管理 をクリックします。
  3. 必要に応じて、編集可能なフィールドを編集します。
  4. OK をクリックします。

非アクティブなストレージドメインの編集

  1. ストレージドメイン をクリックします。
  2. ストレージドメインがアクティブな場合には、メンテナンスモードに切り替えます。

    1. ストレージドメインの名前をクリックし、詳細ビューを表示します。
    2. データセンター タブをクリックします。
    3. メンテナンス をクリックします。
    4. OK をクリックします。
  3. ドメインを管理 をクリックします。
  4. ストレージパスおよびその他の情報を編集します。新しい接続情報は、元の接続と同じストレージタイプである必要があります。
  5. OK をクリックします。
  6. ストレージドメインをアクティブ化します。

    1. ストレージドメインの名前をクリックし、詳細ビューを表示します。
    2. データセンター タブをクリックします。
    3. アクティブ化 をクリックします。

8.8.4. OVF の更新

デフォルトでは、OVF は 60 分ごとに更新されます。ただし、重要な仮想マシンをインポートした場合や重要な更新を実施した場合には、OVF を手動で更新することができます。

OVF の更新

  1. ストレージドメイン をクリックします。
  2. ストレージドメインを選択し、その他の操作OVF を更新 をクリックします。

    OVF が更新され、メッセージが イベント に表示されます。

8.8.5. メンテナンスモードのストレージドメインのアクティブ化

データセンターのストレージに変更を加える場合は、ストレージドメインをメンテナンスモードに切り替える必要があります。使用を再開するには、ストレージドメインをアクティブ化します。

  1. ストレージドメイン をクリックします。
  2. 非アクティブなストレージドメインの名前をクリックし、詳細ビューを表示します。
  3. データセンター タブをクリックします。
  4. アクティブ化 をクリックします。
重要

データドメインよりも先に ISO ドメインをアクティブ化しようとすると、エラーメッセージが表示され、そのドメインはアクティブ化されません。

8.8.6. データセンターからのストレージドメインのデタッチ

ストレージドメインをあるデータセンターからデタッチして、別のデータセンターに移行します。

データセンターからのストレージドメインのデタッチ

  1. ストレージドメイン をクリックします。
  2. ストレージドメインの名前をクリックし、詳細ビューを表示します。
  3. データセンター タブをクリックします。
  4. メンテナンス をクリックします。
  5. OK をクリックしてメンテナンスモードを開始します。
  6. デタッチ をクリックします。
  7. OK をクリックしてストレージドメインをデタッチします。

ストレージドメインがデータセンターからデタッチされ、別のデータセンターをアタッチする準備ができました。

8.8.7. データセンターへのストレージドメインのアタッチ

データセンターにストレージドメインをアタッチします。

データセンターへのストレージドメインのアタッチ

  1. ストレージドメイン をクリックします。
  2. ストレージドメインの名前をクリックし、詳細ビューを表示します。
  3. データセンター タブをクリックします。
  4. アタッチ をクリックします。
  5. 対象のデータセンターを選択します。
  6. OK をクリックします。

ストレージドメインがデータセンターにアタッチされ、自動的にアクティブ化されます。

8.8.8. ストレージドメインの削除

データセンター内のストレージドメインを仮想化環境から削除します。

ストレージドメインの削除

  1. ストレージドメイン をクリックします。
  2. ストレージドメインをメンテナンスモードに切り替えて、デタッチします。

    1. ストレージドメインの名前をクリックし、詳細ビューを表示します。
    2. データセンター タブをクリックします。
    3. メンテナンス をクリックして、OK をクリックします。
    4. デタッチ をクリックして、OK をクリックします。
  3. 削除 をクリックします。
  4. オプションとして、ドメインをフォーマットします。ストレージの中身が失われます。のチェックボックスを選択して、ドメインの中身を消去します。
  5. OK をクリックします。

ストレージドメインが環境から完全に削除されました。

8.8.9. ストレージドメインの破棄

エラーが発生したストレージドメインは、通常の手順で削除することができません。ストレージドメインを強制的に破棄することによって、そのストレージドメインは仮想化環境から削除されます。

ストレージドメインの破棄

  1. ストレージドメイン をクリックします。
  2. ストレージドメインを選択し、その他の操作破棄 をクリックします。
  3. 操作を承認 のチェックボックスを選択します。
  4. OK をクリックします。

8.8.10. ディスクプロファイルの作成

ディスクプロファイルは、ストレージドメイン内の仮想ディスクのスループットの最大レベルと入出力操作の最大レベルを定義します。ディスクプロファイルは、データセンター下で定義されているストレージプロファイルをベースに作成されますが、プロファイルを有効にするには、個別の仮想ディスクに手動で割り当てる必要があります。

以下の手順は、ストレージドメインの属するデータセンター下でストレージ QoS エントリーが 1 つ以上定義済みであることを前提としています。

ディスクプロファイルの作成

  1. ストレージドメイン をクリックします。
  2. データストレージドメインの名前をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. ディスクプロファイル タブをクリックします。
  4. 新規作成 をクリックします。
  5. ディスクプロファイルの 名前説明 を入力します。
  6. QoS 一覧からディスクプロファイルに適用する QoS を選択します。
  7. OK をクリックします。

8.8.11. ディスクプロファイルの削除

Red Hat Virtualization 環境から既存のディスクプロファイルを削除します。

ディスクプロファイルの削除

  1. ストレージドメイン をクリックします。
  2. データストレージドメインの名前をクリックして、詳細ビューを表示します。
  3. ディスクプロファイル タブをクリックします。
  4. 削除するディスクプロファイルを選択します。
  5. 削除 をクリックします。
  6. OK をクリックします。

そのディスクプロファイルが仮想ディスクに割り当てられていた場合は、それらの仮想ディスクからディスクプロファイルが削除されます。

8.8.12. ストレージドメインのヘルスステータスの確認

ストレージドメインには、通常の ステータス に加えて外部のヘルスステータスがあります。外部のヘルスステータスはプラグインまたは外部のシステムによってレポートされるか、管理者によって設定され、ストレージドメインの 名前 の左側に以下のアイコンのいずれかが表示されます。

  • OK: アイコンなし
  • 情報: Info
  • 警告: Warning
  • エラー: Error
  • 異常: Failure

ストレージドメインのヘルスステータスについての更に詳しい情報を確認するには、ストレージドメイン名をクリックして詳細ビューを表示し、イベント タブをクリックしてください。

ストレージドメインのヘルスステータスは、REST API を使用して確認することも可能です。ストレージドメインに対する GET 要求には、ヘルスステータスが記載された external_status 要素が含まれます。

events コレクションで REST API 内のストレージドメインのヘルスステータスを設定することができます。『REST API Guide』「Events - add」のセクションを参照してください。

8.8.13. ストレージドメインの削除後に破棄の設定

削除後に破棄 のチェックボックスを選択すると、ストレージの削除時に論理ボリューム上で blkdiscard コマンドが呼び出され、下層のストレージにはブロックが解放されたことが通知されます。ストレージアレイは解放された領域を使用して、要求に応じて割り当てを行います。削除後に破棄 はブロックストレージでのみ機能します。NFS などのファイルストレージの場合には、Red Hat Virtualization Manager ではこのフラグを使用できません。

制限事項:

  • 削除後に破棄 は iSCSI、ファイバーチャネルなどのブロックストレージドメインでのみ利用可能です。
  • 下層のストレージが Discard をサポートしている必要があります。

削除後に破棄 はブロックストレージドメインの作成時や編集時に有効化することができます。「ブロックストレージの追加」および「ストレージドメインの編集」を参照してください。

第9章 プール

9.1. 仮想マシンプールについて

仮想マシンプールは、すべて同じテンプレートからクローン作成した仮想マシンのグループです。グループ内のいずれのユーザーも、プール内の仮想マシンをオンデマンドで使用することができます。仮想マシンプールにより、管理者は、一般化された仮想マシンのセットをユーザー向けに迅速に設定することができます。

ユーザーは、仮想マシンプールから仮想マシンを取得することによって、そのプールにアクセスします。ユーザーがプールから仮想マシンを取得すると、プール内に利用可能な仮想マシンがある場合には、その中の 1 つが提供されます。その仮想マシンには、プールのベースとなっているテンプレートと同じオペレーティングシステムと設定が適用されますが、ユーザーが仮想マシンを取得する度に同じ仮想マシンは割り当てられません。仮想マシンプールの設定によっては、ユーザーが同じ仮想マシンプールから複数の仮想マシンを取得することも可能です。

デフォルトでは仮想マシンプールはステートレスであるため、再起動後には仮想マシンのデータおよび変更した設定は維持されませんが、プールをステートフルに設定することができ、この場合には、以前のユーザーが加えた変更が維持されます。ただし、仮想マシンプールから取得した仮想マシンのコンソールオプションをユーザーが設定すると、それらのオプションはその仮想マシンプールでそのユーザーのデフォルトオプションとして設定されます。

注記

管理ポータルからアクセスした場合には、プールから取得した仮想マシンはステートレスではありません。これは、管理者が必要に応じてディスクに変更を書き込むことができるようにする必要があるためです。

原則として、プール内の仮想マシンはユーザーが取得した時点で起動し、ユーザーが使用を終了した時点でシャットダウンされますが、仮想マシンプールには、事前起動済みの仮想マシンを用意することもできます。事前起動済みの仮想マシンは、Up のステータスで維持され、ユーザーが取得するまではアイドル状態となります。これによりユーザーは、その仮想マシンを即時に使用開始することができますが、これらの仮想マシンは、アイドル時にもシステムリソースを消費します。

9.2. 仮想マシンプールの作成

仮想マシンプールを作成し、共通のテンプレートをベースにした複数の仮想マシンを含めることができます。仮想マシンのシーリングおよびテンプレートの作成については、『仮想マシン管理ガイド』「テンプレート」を参照してください。

Windows 仮想マシンにおける Sysprep ファイルの設定オプション

必要に応じて、sysprep ファイルのさまざまな設定オプションを利用することができます。

プールをドメインにアタッチする必要がなければ、/usr/share/ovirt-engine/conf/sysprep/ にあるデフォルトの sysprep ファイルを使用することができます。

プールをドメインにアタッチする必要がある場合は、それぞれの Windows オペレーティングシステム用のカスタム sysprep を作成することができます。

  1. それぞれのオペレーティングシステムの該当部分を /usr/share/ovirt-engine/conf/osinfo-defaults.properties から新しいファイルにコピーし、99-defaults.properties として保存します。
  2. 99-defaults.properties において、Windows アクティベーション用プロダクトキーおよび新しいカスタム sysprep ファイルのパスを指定します。

    os.operating_system.productKey.value=Windows_product_activation_key
    ...
    os.operating_system.sysprepPath.value = ${ENGINE_USR}/conf/sysprep/sysprep.operating_system
  3. 新しい sysprep ファイルを作成し、ドメイン、ドメインのパスワード、およびドメインの管理者を指定します。

        <Credentials>
            <Domain>AD_Domain</Domain>
            <Password>Domain_Password</Password>
            <Username>Domain_Administrator</Username>
        </Credentials>

Windows 仮想マシンのさまざまなプールに対応するために、さまざまな sysprep 設定を定義する必要がある場合には、管理ポータルでカスタム sysprep ファイルを作成することができます (以下に示す「仮想マシンプールの作成」を参照してください)。詳細については、『仮想マシン管理ガイド』「Sysprep を使用した仮想マシンの設定の自動化」を参照してください。

仮想マシンプールの作成

  1. コンピュートプール をクリックします。
  2. 新規作成 をクリックします。
  3. ドロップダウンリストから クラスター を選択します。
  4. ドロップダウンメニューから テンプレート およびバージョンを選択します。テンプレートはプール内の全仮想マシンの標準設定を提供します。
  5. ドロップダウンリストから オペレーティングシステム を選択します。
  6. 最適化オプション のドロップダウンリストを使用して、仮想マシンを デスクトップ 用または サーバー 用に最適化します。

    注記

    ハイパフォーマンス仮想マシンは単一のホストおよび特定のリソースに固定されるので、プールの最適化オプションに ハイパフォーマンス を設定することは推奨されません。そのような設定の仮想マシンが複数含まれるプールは、正しく機能しません。

  7. 名前 ならびにオプションとして 説明 および コメント を入力します。

    プール内の各仮想マシンには、数字の接尾辞と共にこのプールの 名前 が適用されます。? をプレースホルダーとして、仮想マシンの番号付けをカスタマイズすることができます。

    例9.1 プール名と仮想マシンの番号付けの例

    • プール: MyPool

      仮想マシン: MyPool-1MyPool-2、…​ MyPool-10

    • プール: MyPool-???

      仮想マシン: MyPool-001MyPool-002、…​ MyPool-010

  8. プール内の 仮想マシン数 を入力します。
  9. 事前起動済みの仮想マシン フィールドに事前起動する仮想マシンの数を入力します。
  10. 最大仮想マシン数/ユーザー で、1 ユーザーが 1 セッションで実行できる仮想マシンの最大数を指定します。最小値は 1 です。
  11. 削除防止 のチェックボックスを選択して、削除防止の設定を有効にします。
  12. Windows 以外の仮想マシンのプールを作成する場合、またはデフォルトの sysprep を使用する場合には、このステップを省略してください。Windows 仮想マシンのプール用にカスタム sysprep ファイルを作成する場合は、以下の手順を実施してください。

    1. 詳細オプションを表示 ボタンをクリックします。
    2. 初期起動 タブをクリックし、Cloud-Init/Sysprep を使用 のチェックボックスを選択します。
    3. 認証 の矢印をクリックし、ユーザー名パスワード を入力するか、設定済みのパスワードを使用 を選択します。

      注記

      この ユーザー名 は、ローカルの管理者名です。この 認証 セクションまたはカスタム sysprep ファイルで、その値をデフォルト値 (user) から変更することができます。

    4. カスタムスクリプト の矢印をクリックし、テキストボックスに /usr/share/ovirt-engine/conf/sysprep/ にあるデフォルトの sysprep ファイルの内容を貼り付けます。
    5. sysprep ファイルの以下の値を変更することができます。

      • Key。事前定義の Windows アクティベーション用プロダクトキーを使用しない場合は、<![CDATA[$ProductKey$]]> を有効なプロダクトキーに置き換えます。

            <ProductKey>
                <Key><![CDATA[$ProductKey$]]></Key>
            </ProductKey>

        例9.2 Windows プロダクトキーの例

        <ProductKey>
            <Key>0000-000-000-000</Key>
        </ProductKey>
      • Windows 仮想マシンをアタッチする Domain、ドメインの Password、およびドメイン管理者の Username:

            <Credentials>
                <Domain>AD_Domain</Domain>
                <Password>Domain_Password</Password>
                <Username>Domain_Administrator</Username>
            </Credentials>

        例9.3 ドメイン認証情報の例

        <Credentials>
            <Domain>addomain.local</Domain>
            <Password>12345678</Password>
            <Username>Sarah_Smith</Username>
        </Credentials>
        注記

        DomainPassword、および Username はドメインへのアタッチに必要です。Key はアクティベーション用です。両方は必要ありません。

        ドメインおよび認証情報を 初期起動 タブで変更することはできません。

      • ローカルの管理者の FullName:

            <UserData>
            ...
                <FullName>Local_Administrator</FullName>
            ...
            </UserData>
      • ローカルの管理者の DisplayName および Name:

            <LocalAccounts>
                <LocalAccount wcm:action="add">
                    <Password>
                        <Value><![CDATA[$AdminPassword$]]></Value>
                        <PlainText>true</PlainText>
                    </Password>
                    <DisplayName>Local_Administrator</DisplayName>
                    <Group>administrators</Group>
                    <Name>Local_Administrator</Name>
                </LocalAccount>
            </LocalAccounts>

        sysprepファイルの残りの変数は、初期起動 タブで入力することができます。

  13. オプションとして、プールタイプ を設定します。

    1. タイプ タブをクリックして プールタイプ を選択します。

      • 手動: 管理者は、仮想マシンをプールに明示的に返却する責任があります。
      • 自動: 仮想マシンは自動的に仮想マシンプールに返却されます。
    2. 仮想マシンを必ずステートフルモードで起動するには、ステートフルプール のチェックボックスを選択します。これにより、前のユーザーが仮想マシンに加えた変更が維持されます。
    3. OK をクリックします。
  14. オプションとして、SPICE プロキシーを上書きします。

    1. コンソール タブで SPICE プロキシーを上書きする のチェックボックスを選択します。
    2. SPICE プロキシーアドレスの上書き のテキストフィールドで、グローバルの SPICE プロキシーを上書きする SPICE プロキシーのアドレスを指定します。
    3. OK をクリックします。
  15. Windows 仮想マシンのプールの場合は、コンピュート仮想マシン をクリックし、プールからそれぞれの仮想マシンを選択して 実行1 回実行 をクリックします。

    注記

    仮想マシンが起動せず、%WINDIR%\panther\UnattendGC\setupact.log に「Info [windeploy.exe] Found no unattend file」と表示される場合は、プールのテンプレートを作成するために使用した Windows 仮想マシンのレジストリーに、UnattendFile キーを追加します。

    1. Windows 仮想マシンに unattend ファイルが入ったフロッピーデバイスがアタッチされていることを確認します (例: A:\Unattend.xml)。
    2. スタート をクリックして 実行 をクリックし、開く テキストボックスに regedit と入力して OK をクリックします。
    3. 左側のペインで HKEY_LOCAL_MACHINESYSTEMSetup の順に移動します。
    4. 右側のペインで右クリックし、新規文字列値 を選択します。
    5. キー名に UnattendFile と入力します。
    6. 新しいキーをダブルクリックし、キーの値として unattend ファイルの名前およびパスを入力します (例: A:\Unattend.xml)。
    7. レジストリーを保存し、Windows 仮想マシンをシーリングして新規テンプレートを作成します。詳細については、『仮想マシン管理ガイド』「テンプレート」を参照してください。

指定した数の同一の仮想マシンが入った仮想マシンプールの作成と設定が完了しました。これらの仮想マシンは、コンピュート仮想マシン で、またはプールの名前をクリックして表示される詳細ビューで確認することができます。仮想マシンプール内の仮想マシンと独立した仮想マシンは、アイコンで見分けることができます。

9.3. 新規プールおよびプールの編集ウィンドウの設定とコントロール

9.3.1. 新規プールおよびプールの編集における全般の設定

以下の表には、新規プール および プールの編集 ウィンドウの 全般 タブに必要な、仮想マシンプール固有の情報をまとめています。その他の設定は、新規仮想マシン ウィンドウと全く同じです。

表9.1 全般 の設定

フィールド名説明

テンプレート

仮想マシンプールのベースとなっているテンプレートおよびテンプレートのサブバージョン。テンプレートの 最新 サブバージョンをベースに仮想マシンプールを作成する場合、そのプール内の全仮想マシンはリブート時に最新のテンプレートバージョンを自動的に受け取ります。仮想マシンのテンプレートの設定に関する詳しい情報は、『仮想マシン管理ガイド』「仮想マシンの全般の設定」および「新規テンプレートウィンドウの設定」を参照してください。

説明

仮想マシンプールのわかりやすい説明

コメント

仮想マシンプールに関する、人間が判読できるプレーンテキスト形式のコメントを追加するためのフィールド

事前起動済みの仮想マシン

ユーザーが取得する前に起動され、取得するまでその状態で維持される、仮想マシンプール内の仮想マシンの数を指定することができます。このフィールドの値は、0 以上で、仮想マシンプール内の仮想マシンの合計数以下とする必要があります。

仮想マシン数/プールに追加する仮想マシンの数

仮想マシンプール内に作成され、使用可能となる仮想マシンの数を指定することができます。編集のウィンドウでは、数を指定して仮想マシンプール内の仮想マシン数を増やすことができます。デフォルトでは、1 プール内に作成できる仮想マシンの最大数は 1000 です。この値は、engine-config コマンドの MaxVmsInPool キーで設定することができます。

最大仮想マシン数/ユーザー

1 ユーザーが仮想マシンプールから 1 回に取得できる仮想マシンの最大数を指定することができます。このフィールドの値は、1 から 32,767 までの範囲内とする必要があります。

削除防止

プール内の仮想マシンが削除されるのを防ぐことができます。

9.3.2. 新規プールおよびプールの編集におけるタイプの設定

以下の表には、新規プール および プールの編集 ウィンドウの タイプ タブに必要な情報をまとめています。

表9.2 タイプ の設定

フィールド名説明

プールタイプ

このドロップダウンメニューで、仮想マシンプールのタイプを指定することができます。以下のオプションが利用可能です。

  • 自動: 仮想マシンプールから取得した仮想マシンをユーザーが使い終わった後に、その仮想マシンは自動的に仮想マシンプールに返却されます。
  • 手動: 仮想マシンプールから取得した仮想マシンをユーザーが使い終わった後に、管理者が手動で仮想マシンを返却した場合にのみ、その仮想マシンは仮想マシンプールに返却されます。

ステートフルプール

プール内の仮想マシンが別のユーザーに渡された時に、仮想マシンの状態が維持されるかどうかを指定します。選択すると、前のユーザーが仮想マシンに加えた変更が維持されます。

9.3.3. 新規プールおよびプールの編集におけるコンソールの設定

以下の表には、新規プール または プールの編集 ウィンドウの コンソール タブに必要な、仮想マシンプール固有の情報をまとめています。その他の設定は、新規仮想マシン および 仮想マシンの編集 ウィンドウと全く同じです。

表9.3 コンソール の設定

フィールド名説明

SPICE プロキシーを上書きする

グローバル設定で定義されている SPICE プロキシーの上書きを有効にするには、このチェックボックスを選択します。この機能は、ホストが属するネットワークの外部からユーザーが接続する場合 (例: VM ユーザーポータルからの接続) に有用です。

SPICE プロキシーアドレスの上書き

SPICE クライアントが仮想マシンに接続するのに使用するプロキシー。このプロキシーは、Red Hat Virtualization 環境で定義されているグローバル SPICE プロキシーと、仮想マシンプールが属する (該当する場合) クラスターの SPICE プロキシーの両方を上書きします。アドレスは以下の形式にする必要があります。

protocol://host:port

9.3.4. 仮想マシンプールのホストの設定

以下の表には、新規プール および プールの編集 ウィンドウの ホスト タブで使用可能なオプションについての説明をまとめています。

表9.4 仮想マシンプールのホストの設定

フィールド名サブ要素説明

実行を開始するホスト

 

仮想マシンを実行する優先ホストを定義します。以下のいずれかを選択してください。

  • クラスター内の任意のホスト: 仮想マシンはクラスター内の使用可能な任意のホストで起動、実行できます。
  • 特定のホスト: 仮想マシンは、クラスター内の特定のホストで起動します。ただし、Manager または管理者は、仮想マシンの移行/高可用性の設定に応じて、クラスター内の別のホストに仮想マシンを移行することが可能です。使用可能なホストの一覧から、特定のホストまたはホストのグループを選択します。

移行のオプション

移行モード

仮想マシンの実行/移行オプションを定義します。このオプションを使用しない場合には、仮想マシンはクラスターのポリシーに従って実行/移行されます。

  • 手動および自動の移行を許可する: 仮想マシンは、環境のステータスに応じてホスト間で自動移行されるか、管理者が手動で移行することができます。
  • 手動の移行のみを許可する: 仮想マシンは、管理者による手動のホスト間移行のみが可能です。
  • 移行を許可しない: 仮想マシンは、自動または手動のいずれでも移行することはできません。
 

カスタム移行ポリシーを使用する

移行収束のポリシーを定義します。チェックボックスにチェックが入っていない場合は、ホストがポリシーを決定します。

  • Legacy: バージョン 3.6 のレガシーの動作。デフォルトの動作に優先する vdsm.conf への設定変更が、そのまま適用されます。ゲストエージェントのフックメカニズムは無効になります。
  • Minimal downtime: 一般的な状況での仮想マシンの移行が可能です。仮想マシンのダウンタイムは長時間にならないはずです。長時間経過した後に仮想マシンの移行が収束しない場合は、移行が中断されます (QEMU の繰り返し回数によりますが、最大でも 500 ミリ秒)。ゲストエージェントのフックメカニズムは有効になります。
  • Suspend workload if needed: 仮想マシンが大きなワークロードを実行している場合を含め、多くの状況で仮想マシンを移行できます。仮想マシンのダウンタイムはさらに長時間にわたる可能性があります。極端に大きなワークロードの場合には、移行が中断されてしまう可能性があります。ゲストエージェントのフックメカニズムは有効になります。
 

カスタム移行ダウンタイムを使用

このチェックボックスにより、ライブマイグレーション中の仮想マシンの最長ダウンタイムをミリ秒単位で指定することができます。各仮想マシンのワークロードと SLA の要件に応じて、異なる最長ダウンタイムを設定してください。VDSM のデフォルト値を使用するには 0 を入力します。

 

移行の自動収束

移行ポリシーが Legacy の場合にのみ有効です。このオプションでは、仮想マシンのライブマイグレーション中に自動収束を使用するかどうかを設定することができます。ワークロードが大きくサイズの大きい仮想マシンは、ライブマイグレーション中に到達する転送速度よりも早くメモリーをダーティーな状態にして、移行を収束できないようにする可能性があります。QEMU の自動収束機能は、仮想マシンの移行を強制的に収束することができます。移行が収束されていない場合には、QEMU が自動的に検出して、仮想マシンの vCPU の使用率を制限します。デフォルトでは、自動収束はグローバルレベルで無効化されています。

  • クラスター設定から継承する を選択して、クラスターレベルで設定されている自動収束設定を使用します。このオプションは、デフォルトで選択されています。
  • クラスター設定またはグローバル設定を無効にして仮想マシンの自動収束を可能にするには、自動収束 を選択します。
  • クラスター設定またはグローバル設定を無効にして仮想マシンの自動収束を避けるには、自動収束しない を選択します。
 

移行時の圧縮の有効化

移行ポリシーが Legacy の場合にのみ有効です。このオプションでは、仮想マシンのライブマイグレーション中に移行の圧縮を使用するかどうかを設定することができます。この機能は、Xor Binary Zero Run-Length-Encoding を使用して、仮想マシンのダウンタイム、およびメモリーの書き込みの多いワークロードを実行する仮想マシンやメモリー更新パターンがスパースなアプリケーションの合計ライブマイグレーション時間を減らします。デフォルトでは、移行の圧縮はグローバルレベルで無効化されています。

  • クラスター設定から継承する を選択して、クラスターレベルで設定されている圧縮設定を使用します。このオプションは、デフォルトで選択されています。
  • クラスター設定またはグローバル設定を無効にして仮想マシンの圧縮を可能にするには、圧縮 を選択します。
  • クラスター設定またはグローバル設定を無効にして仮想マシンの圧縮を避けるには、圧縮しない を選択します。
 

ホストの CPU をパススルーする

このチェックボックスにより、仮想マシンはその仮想マシンが配置されているホストの物理 CPU の機能を活用することができます。このオプションは、移行を許可しない が選択されている場合のみ有効にすることができます。

NUMA の設定

NUMA ノード数

仮想マシンに割り当てる仮想 NUMA ノードの数。チューニングモード優先 に指定されている場合には、この値は 1 に設定する必要があります。

 

チューニングモード

メモリーの割り当てに使用する方法

  • 厳格: ターゲットノードでメモリーを割り当てることができない場合にはメモリーの割り当ては失敗します。
  • 優先: 単一の優先ノードからのみメモリーの割り当てが行われます。十分なメモリーが使用できない場合には、他のノードからメモリーを割り当てることができます。
  • インターリーブ: メモリーはラウンドロビンアルゴリズムでノード全体に割り当てられます。
 

NUMA 固定

NUMA トポロジー ウィンドウが開きます。このウィンドウでは、ホストの合計 CPU、メモリー、NUMA ノード、仮想マシンの仮想 NUMA ノードが表示されます。右側のボックスから各仮想 NUMA をクリックし、左側の NUMA ノードにドラッグして、仮想 NUMA ノードをホストの NUMA ノードに固定します。

9.3.5. 新規プールおよびプールの編集におけるリソースの割り当ての設定

以下の表には、新規プール および プールの編集 ウィンドウの リソースの割り当て タブに必要な、仮想マシンプール固有の情報をまとめています。その他の設定は、新規仮想マシン ウィンドウと全く同じです。詳細については、『仮想マシン管理ガイド』「仮想マシンにおけるリソースの割り当ての設定」を参照してください。

表9.5 リソースの割り当て の設定

フィールド名サブ要素説明

ディスクの割り当て

ターゲットを自動選択

空き容量が最も大きいストレージドメインを自動的に選択するには、このチェックボックスを選択します。ターゲット および ディスクプロファイル フィールドは無効になります。

 

形式

このフィールドは読み取り専用で、ストレージドメインのタイプに OpenStack Volume (Cinder) を設定しない限り常に QCOW2 と表示されます。OpenStack Volume の場合、形式は Raw となります。

9.4. 仮想マシンプールの編集

仮想マシンプールの作成後にそのプロパティーを編集することができます。仮想マシンプールの編集時に指定できるプロパティーは、仮想マシン数 プロパティーが プールに追加する仮想マシンの数 に置き換えられる以外は、新規仮想マシンプールの作成時に指定できるプロパティーと全く同じです。

注記

仮想マシンプールを編集すると、加えた変更は新しい仮想マシンだけに適用されます。変更を加えた時にすでに存在する仮想マシンには、変更は適用されません。

仮想マシンプールの編集

  1. コンピュートプール をクリックして、仮想マシンプールを選択します。
  2. 編集 をクリックします。
  3. 仮想マシンプールのプロパティーを編集します。
  4. OK をクリックします。

9.5. プール内の仮想マシンの事前起動

仮想マシンプール内では、各マシンはデフォルトで電源がオフの状態となっています。ユーザーがプールから仮想マシンを要求すると、マシンの電源が投入され、ユーザーに割り当てられます。一方、事前起動済みの仮想マシンはすでに起動しており、ユーザーを割り当てられるのを待機している状態なので、ユーザーがマシンにアクセスするまでの待機時間が短縮されます。事前起動済みの仮想マシンがシャットダウンされると、プールに戻り、元の状態に復元されます。事前起動済みの仮想マシンの最大数は、プール内の仮想マシンの数です。

事前起動済みの仮想マシンは、ユーザーが特にユーザー割り当てがされていない仮想マシンにすぐにアクセスする必要がある環境に適しています。自動プールのみが事前起動済みの仮想マシンに対応しています。

プール内の仮想マシンの事前起動

  1. コンピュートプール をクリックして、仮想マシンプールを選択します。
  2. 編集 をクリックします。
  3. 事前起動済みの仮想マシン フィールドに事前起動する仮想マシンの数を入力します。
  4. タイプ タブをクリックし、プールタイプ自動 に設定されていることを確認します。
  5. OK をクリックします。

9.6. 仮想マシンプールへの仮想マシン追加

仮想マシンプールで最初にプロビジョニングされた数以上の仮想マシンが必要な場合には、そのプールにマシンを追加します。

仮想マシンプールへの仮想マシン追加

  1. コンピュートプール をクリックして、仮想マシンプールを選択します。
  2. 編集 をクリックします。
  3. プールに追加する仮想マシンの数 フィールドに、追加する仮想マシンの数を入力します。
  4. OK をクリックします。

9.7. 仮想マシンプールからの仮想マシンのデタッチ

仮想マシンプールから仮想マシンをデタッチします。プールから仮想マシンをデタッチすると、独立した仮想マシンとなります。

仮想マシンプールからの仮想マシンのデタッチ

  1. コンピュートプール をクリックします。
  2. プール名をクリックし、詳細ビューを表示します。
  3. 仮想マシン タブをクリックすると、プール内の仮想マシンが一覧表示されます。
  4. 実行中の仮想マシンはデタッチできないので、その仮想マシンのステータスが Down であることを確認してください。
  5. 仮想マシンを 1 つまたは複数選択して、デタッチ をクリックします。
  6. OK をクリックします。
注記

仮想マシンはまだ環境に存在しており、コンピュート仮想マシン で表示およびアクセスすることができます。アイコンが変わり、仮想マシンがデタッチされて独立した仮想マシンになったことがわかる点に注意してください。

9.8. 仮想マシンプールの削除

データセンターから仮想マシンプールを削除することができます。そのプール内の仮想マシンはすべて、あらかじめ削除またはデタッチしておく必要があります。仮想マシンをプールからデタッチすると、独立した仮想マシンとして保持されます。

仮想マシンプールの削除

  1. コンピュートプール をクリックして、仮想マシンプールを選択します。
  2. 削除 をクリックします。
  3. OK をクリックします。

9.9. 信頼済みコンピュートプール

信頼済みのコンピュートプールは、Intel Trusted Execution Technology (Intel TXT) をベースとするセキュアなクラスターです。信頼済みクラスターは、Intel の OpenAttestation で検証済みのホストのみを許可します。OpenAttestation は、ホストのハードウェアとソフトウェアをホワイトリストデータベースと比較して整合性を評価します。信頼済みのホストと、そのホスト上で実行される仮想マシンには、セキュリティー要件の高いタスクを割り当てることができます。Intel TXT、信頼済みシステム、およびアテステーション (証明) についての詳しい情報は、『Intel® Trusted Execution Technology (Intel® TXT) Enabling Guide』を参照してください。

信頼済みのコンピュートプールを作成するには、以下のステップを実行します。

  • Manager が OpenAttestation サーバーと通信するように設定します。
  • 信頼済みのホストのみを実行することが可能な信頼済みクラスターを作成します。
  • 信頼済みホストを信頼済みクラスターに追加します。OpenAttestatoin サーバーがホストを検証するには、そのホストが OpenAttestation エージェントを実行している必要があります。

OpenAttestation サーバーのインストール、ホスト上での OpenAttestation エージェントのインストール、およびホワイトリストデータベースの作成方法についての説明は、https://github.com/OpenAttestation/OpenAttestation/wiki を参照してください。

9.9.1. OpenAttestation サーバーを Manager に接続する方法

信頼済みクラスターを作成する前に、Red Hat Virtualization Manager が OpenAttestation サーバーを認識するように設定する必要があります。engine-config を使用して、OpenAttestation サーバーの完全修飾ドメイン名または IP アドレスを追加します。

# engine-config -s AttestationServer=attestationserver.example.com

必要な場合には、以下の設定も変更することができます。

表9.6 engine-config の OpenAttestation 設定

オプションデフォルト値説明

AttestationServer

oat-server

OpenAttestation サーバーの完全修飾ドメイン名または IP アドレス。これは、Manager が OpenAttestation サーバーと通信するために設定する必要があります。

AttestationPort

8443

OpenAttestation サーバーが Manager と通信するために使用するポート

AttestationTruststore

TrustStore.jks

OpenAttestation サーバーとの通信をセキュリティー保護するために使用するトラストストア

AttestationTruststorePass

password

トラストストアへのアクセスに使用するパスワード

AttestationFirstStageSize

10

簡易初期化に使用します。適切な理由がない場合には、この値は変更しないことを推奨します。

SecureConnectionWithOATServers

true

OpenAttestation サーバーとのセキュアな通信を有効化または無効化します。

PollUri

AttestationService/resources/PollHosts

OpenAttestation サービスへのアクセスに使用する URI

9.9.2. 信頼済みクラスターの作成

信頼済みクラスターは、OpenAttestation サーバーと通信して、ホストのセキュリティーを評価します。ホストが信頼済みクラスターに追加されると、OpenAttestation サーバーは、ホストのハードウェアおよびソフトウェアをホワイトリストデータベースと比較します。仮想マシンは、信頼済みクラスター内の信頼済みホストの間で移行できるので、セキュアな環境で高可用性を得ることができます。

信頼済みクラスターの作成

  1. コンピュートクラスター をクリックします。
  2. 新規作成 をクリックします。
  3. クラスターの 名前 を入力します。
  4. Virt サービスを有効にする のチェックボックスを選択します。
  5. スケジューリングポリシー タブをクリックし、信頼済みサービスを有効にする のチェックボックスを選択します。
  6. OK をクリックします。

9.9.3. 信頼済みホストの作成

Red Hat Enterprise Linux ホストを信頼済みクラスターに追加して、OpenAttestationサーバーのホワイトリストデータベースと比較することができます。ホストが OpenAttestation サーバーに信頼されるには、以下の要件を満たす必要があります。

  • BIOS で Intel TXT が有効化されていること。
  • OpenAttestation エージェントがインストール済みで実行中であること。
  • ホスト上で実行中のソフトウェアが OpenAttestation サーバーのホワイトリストデータベースと一致していること。

信頼済みホストの作成

  1. コンピュートホスト をクリックします。
  2. 新規作成 をクリックします。
  3. ホストクラスター のドロップダウンリストから、信頼済みのクラスターを選択します。
  4. ホストの 名前 を入力します。
  5. ホストの ホスト名 を入力します。
  6. ホストの root パスワード を入力します。
  7. OK をクリックします。

ホストが信頼済みクラスターに追加された後には、OpenAttestation サーバーによって評価されます。ホストが OpenAttestation サーバーに信頼されなかった場合には、ステータスが Non Operational となり、信頼済みクラスターから削除する必要があります。

第10章 仮想ディスク

10.1. 仮想マシンストレージについての知識

Red Hat Virtualization は NFS、iSCSI、FCP の 3 つのストレージタイプをサポートしています。

各タイプでは、Storage Pool Manager (SPM) というホストがホストとストレージ間のアクセスを管理します。SPM ホストはストレージプール内で唯一フルアクセスのあるノードです。SPM はストレージドメインのメタデータおよびプールのメタデータを変更することができます。それ以外のホストはすべて、仮想マシンのハードディスクのメタデータにしかアクセスできません。

デフォルトでは、NFS、ローカル、または POSIX 準拠のデータセンターの場合に、SPM は仮想ディスクをシンプロビジョニング形式でファイルシステム内のファイルとして作成します。

iSCSI およびその他のブロックベースのデータセンターの場合には、SPM は提供される論理ユニット番号 (LUN) の最上位にボリュームグループを作成し、仮想ディスクとして使用する論理ボリュームを作成します。ブロックベースストレージ上の仮想ディスクは、デフォルトで事前割り当てされます。

事前割り当て済みの仮想ディスクの場合には、指定したサイズ (GB 単位) の論理ボリュームが作成されます。kpartxvgscanvgchangemount のいずれかを使用して仮想マシンを Red Hat Enterprise Linux サーバーにマウントし、その仮想マシンのプロセスや問題を調べることができます。

シンプロビジョニングされた仮想ディスクの場合には、1 GB の 論理ボリュームが作成されます。この論理ボリュームは、仮想マシンを実行しているホストによって継続的に監視されます。使用率が閾値に近づくと、ホストは SPM に通知し、SPM は論理ボリュームを 1 GB 単位で拡張します。ホストは、論理ボリュームの拡張後に仮想マシンを再開する役割を果たします。仮想マシンが一時停止状態になると、SPM は予定どおりにディスクの拡張ができないことになります。このような問題は、SPM が過度にビジー状態の場合や、十分なストレージ容量がない場合に発生します。

事前割り当て済み (Raw) 形式の仮想ディスクの書き込み速度は、シンプロビジョニング (QCOW2) 形式の仮想ディスクよりもはるかに高速です。シンプロビジョニングの場合には、仮想ディスク作成の所要時間は大幅に短くなります。シンプロビジョニング形式は I/O を集中的に使用しない仮想マシンに適しています。I/O 書き込みが高速な仮想マシンには、事前割り当て済み形式を推奨します。4 秒あたり 1 GB 以上の書き込みが可能な仮想マシンの場合には、可能であれば事前割り当て済みのディスクを使用してください。

10.2. 仮想ディスクについての知識

Red Hat Virtualization は、事前割り当て済み (シックプロビジョニング) および スパース (シンプロビジョニング) のストレージオプションを特長としています。