Red Hat Training

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2.2. 仮想マシンの起動

2.2.1. 仮想マシンの起動

手順2.2 仮想マシンの起動

  1. 仮想マシン タブをクリックして、ステータスが Down の仮想マシンを選択します。
  2. 実行 ( ) のボタンをクリックします。
    または、仮想マシンを右クリックして 実行 を選択します。
仮想マシンの ステータスUp に変わり、オペレーティングシステムのインストールが開始します。仮想マシンへのコンソールが自動的に開かれていない場合には開きます。

2.2.2. 仮想マシンのコンソールの表示

Remote Viewer を使用して仮想マシンに接続します。

手順2.3 仮想マシンへの接続

  1. Remote Viewer がインストールされていない場合はインストールします。「コンソールコンポーネントのインストール」 を参照してください。
  2. 仮想マシン タブをクリックして仮想マシンを選択します。
  3. コンソールボタンをクリックするか、仮想マシンを右クリックして コンソール を選択します。
    • 接続プロトコルに SPICE が指定されている場合は、仮想マシンのコンソールウィンドウが自動的に開きます。
    • 接続プロトコルに VNC が指定されている場合は、console.vv ファイルがダウンロードされます。ファイルをクリックすると、仮想マシンのコンソールウィンドウが自動的に開きます。

注記

システムが仮想マシンに自動的に接続されるように設定することができます。「仮想マシンへの自動接続」を参照してください。

2.2.3. 仮想マシンのシリアルコンソールの表示

仮想マシンのシリアルコンソールには、管理ポータルやユーザーポータルからコンソールを開くのではなく、コマンドラインからアクセスします。シリアルコンソールは、SSH とキーペアを使用して VirtIO チャネル経由でエミュレートされます。Manager は接続のプロキシーの役割を果たし、仮想マシンの配置の情報を提供して、認証鍵を保管します。管理ポータルまたはユーザーポータルから各ユーザーの公開鍵を追加できます。適切なパーミッションのある仮想マシンのシリアルコンソールにのみアクセス可能です。

重要

仮想マシンのシリアルコンソールにアクセスするには、ユーザーは仮想マシン上の UserVmManager、SuperUser または UserInstanceManager のパーミッションが必要です。これらのパーミッションは、ユーザーごとに明示的に定義する必要があり、全員 にこれらのパーミッションを割り当てるだけでは不十分です。
シリアルコンソールには、Manager の TCP ポート 2222 経由でアクセスします。このポートは、新規インストールで engine-setup を実行中に開放されます。シリアルコンソールは、Manager の ovirt-vmconsole パッケージおよび ovirt-vmconsole-proxy、仮想ホストの ovirt-vmconsole パッケージおよび ovirt-vmconsole-host に依存します。デフォルトでは、新規インストールの際に、これらのパッケージはインストールされます。既存の環境にパッケージをインストールするには、ホストを再インストールしてください。『管理ガイド』の「仮想化ホストの再インストール」を参照してください。

手順2.4 仮想マシンのシリアルコンソールへの接続

  1. 仮想マシンのシリアルコンソールにアクセスするクライアントマシンで、SSH キーペアを生成します。Manager は、RSA キーの生成など、標準の SSH キータイプをサポートします。
    # ssh-keygen -t rsa -b 2048 -C "admin@internal" -f .ssh/serialconsolekey
    このコマンドで、公開鍵と秘密鍵が生成されます。
  2. 管理ポータルまたはユーザーポータルのヘッダーバーにあるログインユーザーの名前をクリックし、オプション をクリックして オプションの編集 ウィンドウを開きます。
  3. ユーザーの公開鍵 のテキストフィールドで、シリアルコンソールにアクセスする際に使用するクライアントマシンの公開鍵を貼り付けます。
  4. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  5. 編集 をクリックします。
  6. 仮想マシンの編集 ウィンドウの コンソール タブで、VirtIO シリアルコンソールを有効にする のチェックボックスを選択します。
  7. クライアントマシンで、仮想マシンのシリアルコンソールに接続します。
    1. 利用可能な仮想マシンが 1 台の場合には、以下のコマンドでユーザーをその仮想マシンに接続します。
      # ssh -t -p 2222 ovirt-vmconsole@MANAGER_IP
      Red Hat Enterprise Linux Server release 6.7 (Santiago)
      Kernel 2.6.32-573.3.1.el6.x86_64 on an x86_64
      USER login:
      複数の仮想マシンが使用できる状態の場合には、このコマンドは利用可能な仮想マシンを一覧表示します。
      # ssh -t -p 2222 ovirt-vmconsole@MANAGER_IP
      1. vm1 [vmid1]
      2. vm2 [vmid2]
      3. vm3 [vmid3]
      > 2
      Red Hat Enterprise Linux Server release 6.7 (Santiago)
      Kernel 2.6.32-573.3.1.el6.x86_64 on an x86_64
      USER login:
      接続するマシンの数を入力して、Enter を押します。
    2. または、一意識別子または名前を使用して仮想マシンに直接接続します。
      # ssh -t -p 2222 ovirt-vmconsole@MANAGER_IP --vm-id vmid1
      # ssh -t -p 2222 ovirt-vmconsole@MANAGER_IP --vm-name vm1

重要

接続の異常によりシリアルコンソールセッションが切断された場合には、TCP タイムアウトが発生します。タイムアウトの期間が終了するまで、この仮想マシンのシリアルコンソールに再接続することはできません。

2.2.4. 仮想マシンへの自動接続

ログインすると、実行中の仮想マシンが 1 台の場合には、その仮想マシンに自動的に接続することができます。これは、オプション ウィンドウから設定できます。

手順2.5 仮想マシンへの自動接続

  1. ヘッダーバーにあるサインイン中のユーザー名をクリックしてから、オプション をクリックし、オプションの編集 ウィンドウを開きます。
  2. 自動的に接続 チェックボックスをクリックします。
  3. OK をクリックします。
実行中の仮想マシンが 1 台だけの場合は、ユーザーポータルに次回ログインすると、そのマシンに自動的に接続されます。