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7.10. テンプレートをベースとするクローン仮想マシンの作成
クローン仮想マシンは、テンプレートをベースにしており、テンプレートの設定を継承します。クローン仮想マシンは、作成後にはベースとなっているテンプレートには依存しません。つまり、他の依存関係がない場合にはテンプレートを削除できます。
注記
テンプレートから仮想マシンをクローン作成すると、ベースとなったテンプレートの名前は、その仮想マシンの 仮想マシンの編集 ウィンドウの 全般 タブに表示されます。このテンプレート名を変更すると、全般 タブのテンプレート名も更新されます。ただし、Manager からテンプレートを削除した場合には、そのテンプレートの元の名前が代わりに表示されます。
テンプレートから仮想マシンを作成する場合には、RAW または QCOW2 のディスク形式を選択できます。ストレージの割り当て が シンプロビジョニング の場合は、ディスク形式は QCOW2 とマークされ、これは変更できません。ストレージの割り当て がクローンの場合は、QCOW2 または RAW から選択できます。
手順7.16 テンプレートをベースとした仮想マシンのクローン作成
- 仮想マシン タブをクリックします。
- 仮想マシンを実行する クラスター を選択します。
- テンプレートベース のドロップダウンメニューからテンプレートを選択します。
- 名前、説明、および コメント を入力し、それ以外のフィールドではテンプレートから継承されたデフォルト値を受け入れるか、必要に応じてこれらの値を変更することが可能です。
- リソースの割り当て タブを選択します。
- ストレージの割り当て のセクションで クローン のラジオボタンを選択します。
- 形式 ドロップダウンリストからディスク形式を選択してください。このディスク形式により、クローン作成操作の速度と新規仮想マシンが最初に必要とするディスク領域の容量が左右されます。
- QCOW2 を選択すると、クローン作成操作が速くなり、ストレージ容量の使用率が最適化されます。ディスク容量は必要に応じて割り当てられます。これは、デフォルトの選択肢です。
- RAW を選択すると、クローン作成操作が遅くなり、仮想マシンの読み取り/書き込み操作が最適化されます。テンプレートで要求されている全ディスク領域は、クローン操作時に割り当てられます。
- ターゲット のドロップダウンメニューを使用して、仮想マシンの仮想ディスクの保存先となるストレージドメインを選択します。
注記
仮想マシンのクローン作成には多少時間がかかる場合があります。テンプレートのディスクのコピーが新規作成される必要があります。この間、仮想マシンのステータスは最初に Image Locked と表示された後、Down に変わります。
仮想マシンが作成され、仮想マシン タブに表示されます。クローン操作が完了したら、その仮想マシンにユーザーを割り当て、使用を開始することができます。