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付録E Red Hat Virtualization Manager で使用するための手動設定のローカル PostgreSQL データベースの準備

オプションで、Manager マシン上でローカルの PostgreSQL データベースを Manager データベースとして使用するように設定することができます。デフォルトでは、Red Hat Virtualization Manager の設定スクリプト engine-setup は、Manager マシンのローカルに Manager データベースを作成/設定します。データベースの自動設定は、「Red Hat Virtualization Manager の設定」を参照してください。また、Manager のインストール先とは別のマシンに Manager データベースを設定する方法については、「付録D リモートの PostgreSQL データベースを Red Hat Virtualization Manager で使用するための準備」を参照してください。
以下の手順を使用して、カスタムの値を使用して Manager データベースを設定します。engine-setup の実行中に、データベースの認証情報を提示する必要があるため、このデータベースを設定してから、Manager を設定するようにしてください。データベースを設定するには、まず Manager マシンに rhevm パッケージをインストールしてから、依存関係として postgresql-server パッケージをインストールします。

注記

engine-setup および engine-backup --mode=restore コマンドは、システムロケールが違っていても en_US.UTF8 ロケールのシステムエラーメッセージしかサポートしません。
postgresql.conf ファイルのロケール設定は en_US.UTF8 に設定する必要があります。

重要

データベース名には、数字、アンダースコア、小文字しか使用できません。

手順E.1 Red Hat Virtualization Manager で使用するための手動設定のローカル PostgreSQL データベースの準備

  1. PostgreSQL データベースを初期化し、postgresql サービスを起動してブート時に起動されるように設定します。
    # su -l postgres -c "/usr/bin/initdb --locale=en_US.UTF8 --auth='ident' --pgdata=/var/lib/pgsql/data/"
    # systemctl start postgresql.service
    # systemctl enable postgresql.service
  2. postgres ユーザーとして、psql コマンドラインインターフェースに接続します。
    # su - postgres
    $ psql
  3. データベースの読み取り/書き込み時に使用する Manager のユーザーを作成します。Manager のデフォルトユーザー名は engine です。
    postgres=# create role user_name with login encrypted password 'password';
  4. Red Hat Virtualization 環境についてのデータを保管するデータベースを作成します。Manager のデフォルトのデータベース名は engine です。
    postgres=# create database database_name owner user_name template template0 encoding 'UTF8' lc_collate 'en_US.UTF-8' lc_ctype 'en_US.UTF-8';
  5. 新規データベースに接続して plpgsql 言語を追加します。
    postgres=# \c database_name
    database_name=# CREATE LANGUAGE plpgsql;
  6. md5 クライアントの認証を有効にして、データベースにリモートからアクセスできるようにします。/var/lib/pgsql/data/pg_hba.conf ファイルを編集して、ファイルの一番下にある local で始まる行のすぐ下に以下の行を追加します。
    host    [database name]    [user name]    0.0.0.0/0  md5
    host    [database name]    [user name]    ::0/0      md5
  7. postgresql サービスを再起動します。
    # systemctl restart postgresql.service
オプションで、http://www.postgresql.org/docs/8.4/static/ssl-tcp.html#SSL-FILE-USAGE の説明に従い、SSL を設定してデータベース接続のセキュリティーを保護します。