Red Hat Training
A Red Hat training course is available for Red Hat Virtualization
1.4. インスタンスのタイプ
インスタンスタイプは、仮想マシンのハードウェア設定を定義するのに使用することができます。仮想マシンの作成/編集時にインスタンスタイプを選択すると、ハードウェア設定のフィールドが自動的に設定されます。これにより、ユーザーは手動で全フィールドを設定する必要なく、同じハードウェア設定の仮想マシンを複数作成することができます。
以下の表には、デフォルトで提供されている事前定義済みのインスタンスタイプをまとめています。
表1.6 事前定義済みのインスタンスタイプ
名前
|
メモリー
|
仮想 CPU
|
---|---|---|
Tiny
|
512 MB
|
1
|
Small
|
2 GB
|
1
|
Medium
|
4 GB
|
2
|
Large
|
8 GB
|
2
|
XLarge
|
16 GB
|
4
|
管理者は、設定 ウィンドウの インスタンスタイプ のタブでインスタンスタイプの作成、編集、削除を行うこともできます。

図1.7 インスタンスタイプのタブ
新規仮想マシン および 仮想マシンの編集 ウィンドウで、インスタンスタイプにバインドされたフィールドの横には鎖のリンクマークが表示されます (
)。これらのフィールドの値が変更された場合には、仮想マシンはそのインスタンスタイプからデタッチされて、カスタム に変わり、鎖のリンクが解除されて表示されます (
)。ただし、その値が元に戻された場合には、鎖のリンクが再度繋がり、選択したインスタンスタイプに戻ります。


1.4.1. インスタンスタイプの作成
管理者は、仮想マシンの作成または編集時にユーザーが選択できるように、新しいインスタンスタイプを作成することができます。
手順1.4 インスタンスタイプの作成
- ヘッダーバーで 設定 をクリックします。
- インスタンスタイプ タブを開きます。
- 新規 をクリックして、新規インスタンスタイプ ウィンドウを開きます。
図1.8 新規インスタンスタイプのウィンドウ
- インスタンスタイプの 名前 と 説明 を入力します。
- 詳細オプションを表示 をクリックし、必要に応じて、インスタンスタイプの項目を設定します。新規インスタンスタイプ ウィンドウに表示される設定項目は、新規仮想マシン ウィンドウの設定項目と同じですが、関連するフィールドのみが表示されます。『仮想マシン管理ガイド』の「新規仮想マシンおよび仮想マシンの編集ウィンドウの設定」のセクションを参照してください。
- OK をクリックします。
新規インスタンスタイプが 設定 ウィンドウの インスタンスタイプ タブに表示され、仮想マシンの作成/編集時に インスタンスタイプ のドロップダウンリストから選択することができるようになりました。
1.4.2. インスタンスタイプの編集
管理者は、設定 ウィンドウで既存のインスタンスタイプを編集することができます。
手順1.5 インスタンスタイプのプロパティーの編集
- ヘッダーバーで 設定 をクリックします。
- インスタンスタイプ タブをクリックします。
- 編集するインスタンスタイプを選択します。
- 編集 をクリックして インスタンスタイプの編集 ウィンドウを開きます。
- 必要に応じて設定を変更します。
- OK をクリックします。
インスタンスタイプの設定が更新されます。このインスタンスタイプをベースとする新規仮想マシンと再起動された既存の仮想マシンが新規設定を使用するようになります。
1.4.3. インスタンスタイプの削除
手順1.6 インスタンスタイプの削除
- ヘッダーバーで 設定 をクリックします。
- インスタンスタイプ タブをクリックします。
- 削除するインスタンスタイプを選択します。
- 削除 をクリックして インスタンスタイプの削除 ウィンドウを開きます。
- いずれかの仮想マシンが削除するインスタンスタイプをベースとしている場合には、アタッチされている仮想マシンが一覧表示された警告のウィンドウが表示されます。このインスタンスタイプの削除を続行するには、操作を承認 のチェックボックスを選択して OK をクリックします。続行しない場合には キャンセル をクリックします。
- OK をクリックします。
インスタンスタイプ の一覧から対象のインスタンスタイプが削除され、新規仮想マシンの作成時には表示されなくなりました。削除したインスタンスタイプにアタッチされていた仮想マシンは カスタム (インスタンスタイプなし) にアタッチされます。