Red Hat Training

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仮想マシン管理ガイド

Red Hat Virtualization 4.1

Red Hat Virtualization での仮想マシンの管理

Red Hat Virtualization Documentation Team

Red Hat Customer Content Services

概要

本書では、Red Hat Virtualization のインストール、設定、管理について説明します。

第1章 はじめに

仮想マシンは、コンピューターのソフトウェア実装です。Red Hat Virtualization 環境では、仮想デスクトップおよび仮想サーバーを作成することができます。
仮想マシンにより、コンピューティングタスクとワークロードが集約されます。従来のコンピューティング環境においては、通常ワークロードは個別に管理/アップグレードされたサーバーで実行されますが、仮想マシンにより、同じコンピューティングタスクとワークロードの実行に必要なハードウェア数と管理作業量が低減されます。

1.1. 対象読者

Red Hat Virtualization のタスクの大半は、ユーザーポータルと管理ポータルの両方で実行できますが、各ポータルのユーザーインターフェースは異なり、一部の管理タスクは管理ポータルへのアクセスが必要です。管理ポータルでしか実行できないタスクについては、本ガイドにその旨を記載しています。使用するポータルや、各ポータルで実行可能なタスクは、パーミッションレベルにより決定されます。仮想マシンのパーミッションについては「仮想マシンとパーミッション」で説明します。
ユーザーポータルのインターフェースについては、『ユーザーポータルの概要』に記載しています。
管理ポータルのユーザーインターフェースについては『管理ポータルの概要」に記載しています。
Red Hat Virtualization REST API を使用した仮想マシンの作成および管理については 『REST API Guide』 にまとめています。

1.2. サポートされている仮想マシンのオペレーティングシステム

Red Hat Virtualization でゲストオペレーティングシステムとして仮想化可能なオペレーティングシステムは、以下のとおりです。

表1.1 ゲストオペレーティングシステムとして使用可能なオペレーティングシステム

オペレーティングシステムアーキテクチャー
Red Hat Enterprise Linux 3
32 ビット、64 ビット
Red Hat Enterprise Linux 4
32 ビット、64 ビット
Red Hat Enterprise Linux 5
32 ビット、64 ビット
Red Hat Enterprise Linux 6
32 ビット、64 ビット
Red Hat Enterprise Linux 7
64 ビット
Red Hat Enterprise Linux Atomic Host 7
64 ビット
SUSE Linux Enterprise Server 10 (ユーザーインターフェースから、ゲストタイプに Other Linux を選択します。)
32 ビット、64 ビット
SUSE Linux Enterprise Server 11 (SPICE ドライバー (QXL) は、Red Hat では提供していませんが、ディストリビューションのベンダーがディストリビューションの一部として SPICE ドライバーを提供している場合あります。)
32 ビット、64 ビット
Ubuntu 12.04 (Precise Pangolin LTS)
32 ビット、64 ビット
Ubuntu 12.10 (Quantal Quetzal)
32 ビット、64 ビット
Ubuntu 13.04 (Raring Ringtail)
32 ビット、64 ビット
Ubuntu 13.10 (Saucy Salamander)
32 ビット、64 ビット
Windows 7
32 ビット、64 ビット
Windows 8
32 ビット、64 ビット
Windows 8.1
32 ビット、64 ビット
Windows 10
32 ビット、64 ビット
Windows Server 2008
32 ビット、64 ビット
Windows Server 2008 R2
64 ビット
Windows Server 2012
64 ビット
Windows Server 2012 R2
64 ビット
Red Hat Virtualization でゲストオペレーティングシステムとして仮想化が可能なオペレーティングシステムの中で、Global Support Services がサポートしているオペレーティングシステムは以下のとおりです。

表1.2 Global Support Services がサポートしているゲストオペレーティングシステム

オペレーティングシステムアーキテクチャーSPICE サポート
Red Hat Enterprise Linux 3
32 ビット、64 ビット
いいえ
Red Hat Enterprise Linux 4
32 ビット、64 ビット
いいえ
Red Hat Enterprise Linux 5
32 ビット、64 ビット
いいえ
Red Hat Enterprise Linux 6
32 ビット、64 ビット
はい (Red Hat Enterprise Linux 6.8 以降)
Red Hat Enterprise Linux 7
64 ビット
はい (Red Hat Enterprise Linux 7.2 以降)
Red Hat Enterprise Linux Atomic Host 7
64 ビット
はい
SUSE Linux Enterprise Server 10 (ユーザーインターフェースから、ゲストタイプに Other Linux を選択します。)
32 ビット、64 ビット
いいえ
SUSE Linux Enterprise Server 11 (SPICE ドライバー (QXL) は、Red Hat では提供していませんが、ディストリビューションのベンダーがディストリビューションの一部として SPICE ドライバーを提供している場合あります。)
32 ビット、64 ビット
いいえ
Windows 7
32 ビット、64 ビット
はい
Windows 8
32 ビット、64 ビット
いいえ
Windows 8.1
32 ビット、64 ビット
いいえ
Windows 10
32 ビット、64 ビット
いいえ
Windows Server 2008
32 ビット、64 ビット
いいえ
Windows Server 2008 R2
64 ビット
いいえ
Windows Server 2012
64 ビット
いいえ
Windows Server 2012 R2
64 ビット
いいえ
ユーザーポータルから Windows 8 および Windows 2012 のゲストにアクセスするためのデフォルトの接続プロトコルは、Remote Desktop Protocol (RDP) です。これは、Microsoft が Windows Display Driver Model に変更を加え、SPICE が最適な状態で機能できないようになったためです。

注記

Red Hat Enterprise Linux 3 および Red Hat Enterprise Linux 4 はサポートされていますが、32 ビット x86 カーネルでは ACPI サポートがされていないため、これらの 32 ビットのオペレーティングシステムを実行する仮想マシンは、管理ポータルから正常にシャットダウンできません。Red Hat Enterprise Linux 3 または Red Hat Enterprise Linux 4 の 32 ビット版を実行する仮想マシンを終了するには、Power Off オプションを選択します。

注記

ゲストのサポートに関する最新の情報は、https://access.redhat.com/ja/solutions/1419973 を参照してください。

1.3. 仮想マシンのパフォーマンスパラメーター

Red Hat Virtualization 仮想マシンがサポート可能なパラメーターに関する情報は、「Red Hat Enterprise Linux technology capabilities and limits」および「Virtualization limits for Red Hat Enterprise Virtualization 」を参照してください。

1.4. クライアントマシンへの補助コンポーネントのインストール

1.4.1. コンソールコンポーネントのインストール

コンソールとは、起動画面、シャットダウン画面、および仮想マシンのデスクトップを表示し、物理マシンと同じように仮想マシンと対話するためのグラフィカルウィンドウです。Red Hat Virtualization では、仮想マシンのコンソールを開くためのデフォルトのアプリケーションは Remote Viewer で、使用する前にクライアントマシンにインストールしておく必要があります。

1.4.1.1. Red Hat Enterprise Linux への Remote Viewer のインストール

Remote Viewer アプリケーションは、仮想マシンに接続するためのグラフィカルコンソールを提供します。このアプリケーションは、インストール後に仮想マシンで SPICE セッションを開こうとすると自動的に呼び出されます。または、スタンドアロンのアプリケーションとしても使用できます。Remote Viewer は、ベースの Red Hat Enterprise Linux Workstation および Red Hat Enterprise Linux Server リポジトリーで提供される virt-viewer パッケージに含まれています。

手順1.1 Linux への Remote Viewer のインストール

  1. virt-viewer パッケージをインストールします。
    # yum install virt-viewer
  2. ブラウザーを再起動して、変更を反映させます。
SPICE プロトコルまたは VNC プロトコルを使用して仮想マシンに接続できるようになりました。

1.4.1.2. Windows への Remote Viewer のインストール

Remote Viewer アプリケーションは、仮想マシンに接続するためのグラフィカルコンソールを提供します。このアプリケーションは、インストール後に仮想マシンで SPICE セッションを開こうとすると自動的に呼び出されます。または、スタンドアロンのアプリケーションとしても使用できます。

手順1.2 Windows への Remote Viewer のインストール

  1. Web ブラウザーを開き、お使いのシステムのアーキテクチャーに応じて、以下のインストーラーのいずれかをダウンロードします。
    • 32 ビットの Windows 用 Virt Viewer:
      https://your-manager-fqdn/ovirt-engine/services/files/spice/virt-viewer-x86.msi
    • 64 ビットの Windows 用 Virt Viewer:
      https://your-manager-fqdn/ovirt-engine/services/files/spice/virt-viewer-x64.msi
  2. ファイルを保存したフォルダーを開きます。
  3. ファイルをダブルクリックします。
  4. セキュリティー警告が表示された場合は 実行 をクリックします。
  5. ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示された場合は はい をクリックします。
Remote Viewer がインストールされ、スタートメニュー > すべてのプログラム の中の VirtViewer のフォルダーから Remote Viewer を使用できるようになります。

1.4.2. Windows への usbdk のインストール

usbdk は、Windows オペレーティングシステム上の USB デバイスに remote-viewer が排他的にアクセス できるようにするドライバーです。usbdk をインストールするには、管理者権限が必要です。以前にサポートされていた USB Clerk オプションは非推奨となり、サポート対象外となりました。

手順1.3 Windows への usbdk のインストール

  1. Web ブラウザーを開き、お使いのシステムのアーキテクチャーに応じて、以下のインストーラーのいずれかをダウンロードします。
    • 32 ビットの Windows 用 usbdk:
      https://[your manager's address]/ovirt-engine/services/files/spice/usbdk-x86.msi
    • 64 ビットの Windows 用 usbdk:
      https://[your manager's address]/ovirt-engine/services/files/spice/usbdk-x64.msi
  2. ファイルを保存したフォルダーを開きます。
  3. ファイルをダブルクリックします。
  4. セキュリティー警告が表示された場合は 実行 をクリックします。
  5. ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示された場合は はい をクリックします。

第2章 Linux の仮想マシンのインストール

本章では、Linux の仮想マシンのインストールに必要な手順を説明します。
  1. オペレーティングシステムをインストールする blank の仮想マシンを作成します。
  2. ストレージ用に仮想ディスクを追加します。
  3. 仮想マシンをネットワークに接続するためにネットワークインターフェースを追加します。
  4. 仮想マシンにオペレーティングシステムをインストールします。手順については、オペレーティングシステムのドキュメントを参照してください。
  5. 仮想マシンをコンテンツ配信ネットワークに登録して、適切なエンタイトルメントをサブスクライブします。
  6. 仮想マシンの追加機能が利用できるように、ゲストエージェントおよびドライバーをインストールします。
すべてのステップが完了すると、新しい仮想マシンは機能状態となり、タスクを実行できる準備が整います。

2.1. Linux 仮想マシンの作成

新規仮想マシンを作成して必要な設定を行います。

手順2.1 Linux 仮想マシンの作成

  1. 仮想マシン タブをクリックします。
  2. 新規仮想マシン ボタンをクリックし、新規仮想マシン ウィンドウを開きます。
    新規仮想マシンウィンドウ

    図2.1 新規仮想マシンウィンドウ

  3. オペレーティングシステム のドロップダウンリストから Linux システムを選択します。
  4. 仮想マシンの 名前 を入力します。
  5. 仮想マシンにストレージを追加します。インスタンスのイメージ で仮想ディスクを アタッチ または 作成 してください。
    • アタッチ をクリックして、既存の仮想ディスクを選択します。
    • 作成 をクリックして、新規仮想ディスクの サイズ (GB)エイリアス を入力してください。他の全フィールドのデフォルト設定を受け入れるか、必要に応じて変更します。全ディスク種別のフィールドの詳細は、「新規仮想ディスクおよび仮想ディスクの編集ウィンドウの設定」 を参照してください。
  6. 仮想マシンをネットワークに接続します。全般 タブの下の nic1 ドロップダウンリストから仮想 NIC プロファイルを選択して、ネットワークインターフェースを追加します。
  7. システム タブで、仮想マシンの メモリーサイズ を指定します。
  8. ブートオプション タブで、仮想マシンを起動する 1 番目のデバイス を選択します。
  9. その他の全フィールドのデフォルト設定を受け入れるか、必要に応じて変更します。新規仮想マシン ウィンドウの全フィールドに関する詳細情報は、「新規仮想マシンおよび仮想マシンの編集ウィンドウの設定」を参照してください。
  10. OK をクリックします。
新規仮想マシンが作成され、仮想マシンの一覧に Down のステータスで表示されます。この仮想マシンを使用する前には、オペレーティングシステムをインストールして、コンテンツ配信ネットワークに登録する必要があります。

2.2. 仮想マシンの起動

2.2.1. 仮想マシンの起動

手順2.2 仮想マシンの起動

  1. 仮想マシン タブをクリックして、ステータスが Down の仮想マシンを選択します。
  2. 実行 ( ) のボタンをクリックします。
    または、仮想マシンを右クリックして 実行 を選択します。
仮想マシンの ステータスUp に変わり、オペレーティングシステムのインストールが開始します。仮想マシンへのコンソールが自動的に開かれていない場合には開きます。

2.2.2. 仮想マシンのコンソールの表示

Remote Viewer を使用して仮想マシンに接続します。

手順2.3 仮想マシンへの接続

  1. Remote Viewer がインストールされていない場合はインストールします。「コンソールコンポーネントのインストール」 を参照してください。
  2. 仮想マシン タブをクリックして仮想マシンを選択します。
  3. コンソールボタンをクリックするか、仮想マシンを右クリックして コンソール を選択します。
    • 接続プロトコルに SPICE が指定されている場合は、仮想マシンのコンソールウィンドウが自動的に開きます。
    • 接続プロトコルに VNC が指定されている場合は、console.vv ファイルがダウンロードされます。ファイルをクリックすると、仮想マシンのコンソールウィンドウが自動的に開きます。

注記

システムが仮想マシンに自動的に接続されるように設定することができます。「仮想マシンへの自動接続」を参照してください。

2.2.3. 仮想マシンのシリアルコンソールの表示

仮想マシンのシリアルコンソールには、管理ポータルやユーザーポータルからコンソールを開くのではなく、コマンドラインからアクセスします。シリアルコンソールは、SSH とキーペアを使用して VirtIO チャネル経由でエミュレートされます。Manager は接続のプロキシーの役割を果たし、仮想マシンの配置の情報を提供して、認証鍵を保管します。管理ポータルまたはユーザーポータルから各ユーザーの公開鍵を追加できます。適切なパーミッションのある仮想マシンのシリアルコンソールにのみアクセス可能です。

重要

仮想マシンのシリアルコンソールにアクセスするには、ユーザーは仮想マシン上の UserVmManager、SuperUser または UserInstanceManager のパーミッションが必要です。これらのパーミッションは、ユーザーごとに明示的に定義する必要があり、全員 にこれらのパーミッションを割り当てるだけでは不十分です。
シリアルコンソールには、Manager の TCP ポート 2222 経由でアクセスします。このポートは、新規インストールで engine-setup を実行中に開放されます。シリアルコンソールは、Manager の ovirt-vmconsole パッケージおよび ovirt-vmconsole-proxy、仮想ホストの ovirt-vmconsole パッケージおよび ovirt-vmconsole-host に依存します。デフォルトでは、新規インストールの際に、これらのパッケージはインストールされます。既存の環境にパッケージをインストールするには、ホストを再インストールしてください。『管理ガイド』の「仮想化ホストの再インストール」を参照してください。

手順2.4 仮想マシンのシリアルコンソールへの接続

  1. 仮想マシンのシリアルコンソールにアクセスするクライアントマシンで、SSH キーペアを生成します。Manager は、RSA キーの生成など、標準の SSH キータイプをサポートします。
    # ssh-keygen -t rsa -b 2048 -C "admin@internal" -f .ssh/serialconsolekey
    このコマンドで、公開鍵と秘密鍵が生成されます。
  2. 管理ポータルまたはユーザーポータルのヘッダーバーにあるログインユーザーの名前をクリックし、オプション をクリックして オプションの編集 ウィンドウを開きます。
  3. ユーザーの公開鍵 のテキストフィールドで、シリアルコンソールにアクセスする際に使用するクライアントマシンの公開鍵を貼り付けます。
  4. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  5. 編集 をクリックします。
  6. 仮想マシンの編集 ウィンドウの コンソール タブで、VirtIO シリアルコンソールを有効にする のチェックボックスを選択します。
  7. クライアントマシンで、仮想マシンのシリアルコンソールに接続します。
    1. 利用可能な仮想マシンが 1 台の場合には、以下のコマンドでユーザーをその仮想マシンに接続します。
      # ssh -t -p 2222 ovirt-vmconsole@MANAGER_IP
      Red Hat Enterprise Linux Server release 6.7 (Santiago)
      Kernel 2.6.32-573.3.1.el6.x86_64 on an x86_64
      USER login:
      複数の仮想マシンが使用できる状態の場合には、このコマンドは利用可能な仮想マシンを一覧表示します。
      # ssh -t -p 2222 ovirt-vmconsole@MANAGER_IP
      1. vm1 [vmid1]
      2. vm2 [vmid2]
      3. vm3 [vmid3]
      > 2
      Red Hat Enterprise Linux Server release 6.7 (Santiago)
      Kernel 2.6.32-573.3.1.el6.x86_64 on an x86_64
      USER login:
      接続するマシンの数を入力して、Enter を押します。
    2. または、一意識別子または名前を使用して仮想マシンに直接接続します。
      # ssh -t -p 2222 ovirt-vmconsole@MANAGER_IP --vm-id vmid1
      # ssh -t -p 2222 ovirt-vmconsole@MANAGER_IP --vm-name vm1

重要

接続の異常によりシリアルコンソールセッションが切断された場合には、TCP タイムアウトが発生します。タイムアウトの期間が終了するまで、この仮想マシンのシリアルコンソールに再接続することはできません。

2.2.4. 仮想マシンへの自動接続

ログインすると、実行中の仮想マシンが 1 台の場合には、その仮想マシンに自動的に接続することができます。これは、オプション ウィンドウから設定できます。

手順2.5 仮想マシンへの自動接続

  1. ヘッダーバーにあるサインイン中のユーザー名をクリックしてから、オプション をクリックし、オプションの編集 ウィンドウを開きます。
  2. 自動的に接続 チェックボックスをクリックします。
  3. OK をクリックします。
実行中の仮想マシンが 1 台だけの場合は、ユーザーポータルに次回ログインすると、そのマシンに自動的に接続されます。

2.3. 必要なエンタイトルメントのサブスクライブ

Red Hat により署名されたパッケージをインストールするには、インストール先のシステムをコンテンツ配信ネットワークに登録し、自分のサブスクリプションプールからエンタイトルメントを使用して、必要なリポジトリーを有効にする必要があります。

手順2.6 サブスクリプションマネージャーを使用した必要なエンタイトルメントのサブスクライブ

  1. コンテンツ配信ネットワークにシステムを登録します。プロンプトが表示されたら、カスタマーポータルのユーザー名とパスワードを入力します。
    # subscription-manager register
  2. 適切なサブスクリプションプールを特定して、プールの識別子を書き留めます。
    # subscription-manager list --available
  3. 上記のステップで特定したプール識別子を使用して、必要なエンタイトルメントをアタッチします。
    # subscription-manager attach --pool=pool_id
  4. 全リポジトリーを無効にするには、以下のコマンドを実行します。
    # subscription-manager repos --disable=*
  5. 複数のリポジトリーがあるサブスクリプションプールをシステムがサブスクライブする場合は、デフォルトではメインのリポジトリーのみが有効化されます。それ以外のリポジトリーは利用可能ですが、無効化されています。リポジトリーを有効化するには、以下のコマンドを実行します。
    # subscription-manager repos --enable=repository
  6. 現在インストールされている全パッケージを最新の状態にします。
    # yum update

2.4. ゲストエージェントおよびドライバーのインストール

2.4.1. Red Hat Virtualization のゲストエージェントとドライバー

Red Hat Virtualization ゲストエージェントおよびドライバーにより、Red Hat Enterprise Linux および Windows 仮想マシンの追加情報や機能が提供されます。主要な機能には、リソースの使用状況の監視、ユーザーポータルや管理ポータルからの正常なシャットダウンまたは再起動などが含まれます。この機能を使用する仮想マシン上に、Red Hat Virtualization ゲストエージェントとドライバーをインストールする必要があります。

表2.1 Red Hat Virtualization のゲストドライバー

ドライバー
説明
対象ゲスト
virtio-net
準仮想化ネットワークドライバーは、rtl のようなエミュレーションデバイスよりも高いパフォーマンスを提供します。
サーバーまたはデスクトップ
virtio-block
準仮想化 HDD ドライバーは、ゲストとハイパーバイザーとの間の調整および通信を最適化することによって、IDE のようなエミュレーションデバイスよりも高い I/O パフォーマンスを提供します。このドライバーは、ホストがハードウェアデバイスの役割を果たすのに使用する virtio-device のソフトウェア実装を補完します。
サーバーまたはデスクトップ
virtio-scsi
準仮想化 iSCSI HDD ドライバーは、virtio ブロックデバイスに同様の機能性と、一部の追加拡張機能を提供します。特に、このドライバーは、100 単位のデバイスの追加をサポートし、標準の SCSI デバイス名前付けスキームを使用してデバイスに命名します。
サーバーまたはデスクトップ
virtio-serial
Virtio-serial は、複数のシリアルポートのサポートを提供します。パフォーマンス向上によりゲストとホストの間の通信が高速化され、ネットワークの複雑化が回避されます。この高速通信は、ゲストエージェントならびにゲストとホスト間のクリップボードを使用したコピー&ペーストやロギングなどのその他の機能に必要です。
サーバーまたはデスクトップ
virtio-balloon
Virtio-balloon はゲストが実際にアクセスするメモリーの容量を制御するのに使用します。これにより、メモリーのオーバーコミットが向上します。Red Hat Virtualization では バルーンドライバーは今後互換性を保つためにインストールされますが、デフォルトでは使用されません。
サーバーまたはデスクトップ
qxl
準仮想化ディスプレイドライバーによりホスト上の CPU 使用率が低減されます。また大半のワークロードでネットワーク帯域幅が削減されることにより、パフォーマンスが向上します。
サーバーまたはデスクトップ

表2.2 Red Hat Virtualization のゲストエージェントおよびツール

ゲストエージェント/ツール
説明
対象ゲスト
rhevm-guest-agent-common
Red Hat Virtualization Manager が内部イベントおよび情報 (例: IP アドレスおよびインストールされているアプリケーションなど) を受信できるようになります。また、Manager がゲストに対してシャットダウンやリブートなどの特定のコマンドを実行できるようになります。
Red Hat Enterprise Linux 6 以降のバージョンのゲストでは、rhevm-guest-agent-common により tuned が仮想マシンにインストールされ、最適化された仮想化ゲストプロファイルを使用するように設定されます。
サーバーまたはデスクトップ
spice-agent
SPICE エージェントは複数のモニターに対応しており、QEMU エミュレーションよりも優れたユーザーエクスペリエンスと応答性を提供します。client-mouse-mode ではカーソルキャプチャーは必要ありません。SPICE エージェントは、ディスプレイレベルの削減、色深度の追加、壁紙の無効化、フォントスムージング、アニメーションによって、ワイドエリアネットワークで使用する場合の帯域幅の使用率を低減します。SPICE エージェントは、クリップボードのサポートを有効化してクライアントとゲストの間におけるテキストと画像の両方のカットアンドペースト操作や、クライアント側の設定に対応した自動ゲストディスプレイ設定を可能にします。Windows ゲストでは、SPICE エージェントは vdservice と vdagent で構成されます。
サーバーまたはデスクトップ
rhev-sso
Red Hat Virtualization Manager へのアクセスに使用する認証情報に基づいたユーザーの自動ログインを可能にするエージェント。
デスクトップ

2.4.2. Red Hat Enterprise Linux へのゲストエージェントとドライバーのインストール

Red Hat Virtualization Agent リポジトリーで提供される rhevm-guest-agent パッケージを使用して、Red Hat Enterprise Linux の仮想マシンに Red Hat Virtualization ゲストエージェントとドライバーをインストールします。

手順2.7 Red Hat Enterprise Linux へのゲストエージェントとドライバーのインストール

  1. Red Hat Enterprise Linux 仮想マシンにログインします。
  2. Red Hat Virtualization Agent リポジトリーを有効にします。
    • Red Hat Enterprise Linux 6 の場合
      # subscription-manager repos --enable=rhel-6-server-rhv-4-agent-rpms
    • Red Hat Enterprise Linux 7 の場合
      # subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rh-common-rpms
  3. rhevm-guest-agent-common パッケージと依存関係をインストールします。
    # yum install rhevm-guest-agent-common
  4. サービスを起動して、有効にします。
    • Red Hat Enterprise Linux 6 の場合
      # service ovirt-guest-agent start
      # chkconfig ovirt-guest-agent on
    • Red Hat Enterprise Linux 7 の場合
      # systemctl start ovirt-guest-agent.service
      # systemctl enable ovirt-guest-agent.service
  5. qemu-ga サービスを起動して有効化します。
    • Red Hat Enterprise Linux 6 の場合
      # service qemu-ga start
      # chkconfig qemu-ga on
    • Red Hat Enterprise Linux 7 の場合
      # systemctl start qemu-guest-agent.service
      # systemctl enable qemu-guest-agent.service
ゲストエージェントにより、使用状況に関する情報が Red Hat Virtualization Manager に提供されるようになりました。Red Hat Virtualization エージェントは、/etc/ ディレクトリーの ovirt-guest-agent.conf 設定ファイルで設定可能な ovirt-guest-agent と呼ばれるサービスとして実行されます。

第3章 Windows 仮想マシンのインストール

本章では、Windows の仮想マシンのインストールに必要な手順を説明します。
  1. オペレーティングシステムをインストールする blank の仮想マシンを作成します。
  2. ストレージ用に仮想ディスクを追加します。
  3. 仮想マシンをネットワークに接続するためにネットワークインターフェースを追加します。
  4. virtio-win.vfd のディスケットを仮想マシンにアタッチして、オペレーティングシステムのインストール時に VirtIO に最適化されたデバイスドライバーがインストールされるようにします。
  5. 仮想マシンにオペレーティングシステムをインストールします。手順については、オペレーティングシステムのドキュメントを参照してください。
  6. 仮想マシンの追加機能が利用できるように、ゲストエージェントおよびドライバーをインストールします。
すべてのステップが完了すると、新しい仮想マシンは機能状態となり、タスクを実行できる準備が整います。

3.1. Windows 仮想マシンの作成

新規仮想マシンを作成して必要な設定を行います。

手順3.1 Windows 仮想マシンの作成

  1. 仮想マシン タブをクリックします。
  2. 新規仮想マシン ボタンをクリックし、新規仮想マシン ウィンドウを開きます。
    新規仮想マシンウィンドウ

    図3.1 新規仮想マシンウィンドウ

  3. オペレーティングシステム のドロップダウンリストから Windows システムを選択します。
  4. 仮想マシンの 名前 を入力します。
  5. 仮想マシンにストレージを追加します。インスタンスのイメージ で仮想ディスクを アタッチ または 作成 してください。
    • アタッチ をクリックして、既存の仮想ディスクを選択します。
    • 作成 をクリックして、新規仮想ディスクの サイズ (GB)エイリアス を入力してください。他の全フィールドのデフォルト設定を受け入れるか、必要に応じて変更します。全ディスク種別のフィールドの詳細は、「新規仮想ディスクおよび仮想ディスクの編集ウィンドウの設定」 を参照してください。
  6. 仮想マシンをネットワークに接続します。全般 タブの下の nic1 ドロップダウンリストから仮想 NIC プロファイルを選択して、ネットワークインターフェースを追加します。
  7. システム タブで、仮想マシンの メモリーサイズ を指定します。
  8. ブートオプション タブで、仮想マシンを起動する 1 番目のデバイス を選択します。
  9. その他の全フィールドのデフォルト設定を受け入れるか、必要に応じて変更します。新規仮想マシン ウィンドウの全フィールドに関する詳細情報は、「新規仮想マシンおよび仮想マシンの編集ウィンドウの設定」を参照してください。
  10. OK をクリックします。
新規仮想マシンが作成され、仮想マシンの一覧に Down のステータスで表示されます。仮想マシンを使用する前には、オペレーティングシステムと VirtIO に最適化されたディスクおよびネットワークドライバーをインストールする必要があります。

3.2. 1 回実行オプションを使用した仮想マシンの起動

3.2.1. VirtIO に最適化されたハードウェアへの Windows のインストール

virtio-win.vfd ディスケットを仮想マシンにアタッチして、Windows のインストール中に VirtIO に最適化されたディスクおよびネットワークデバイスドライバーをインストールします。これらのドライバーは、エミュレートされたデバイスドライバーに比べ、パフォーマンスが高くなっています。
1 回実行 オプションを使用して、新規仮想マシン ウィンドウで定義された ブートオプション とは異なる 1 回限りの起動設定としてディスケットをアタッチします。以下の手順では、VirtIO インターフェースを使用するディスクと Red Hat VirtIO ネットワークが仮想マシンに追加されていることが前提となっています。

注記

virtio-win.vfd ディスケットは、Manager サーバーでホストされている ISO ストレージドメインに自動的に配置されます。その他の ISO ストレージドメインには、管理者が rhevm-iso-uploader ツールを使用して手動でアップロードする必要があります。

手順3.2 Windows インストール中の VirtIO ドライバーのインストール

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 1 回実行 をクリックします。
  3. ブートオプション メニューを選択します。
  4. フロッピー のチェックボックスを選択し、ドロップダウンリストから virtio-win.vfd を選択します。
  5. CD/DVD のチェックボックスを選択し、ドロップダウンリストから必要な Windows ISO を選択します。
  6. ブートシーケンス フィールドで CD/DVD-ROM を 1 番上に移動します。
  7. 必要に応じて、その他の 1 回実行 オプションを設定します。詳しい情報は、「1 回実行ウィンドウの設定」 を参照してください。
  8. OK をクリックします。
仮想マシンの ステータスUp に変わり、オペレーティングシステムのインストールが開始します。仮想マシンへのコンソールが自動的に開かれていない場合には開きます。
Windows のインストールには、インストールプロセスの早期に追加のドライバーを読み込むオプションが含まれています。このオプションを使用して、A: として仮想マシンにアタッチされている virtio-win.vfd フロッピーディスクからドライバーを読み込みました。サポートされる仮想マシンアーキテクチャーおよび Windows バージョンごとに、最適なハードウェアデバイスドライバーが含まれるフォルダーがディスク上に存在します。

3.2.2. 仮想マシンのコンソールの表示

Remote Viewer を使用して仮想マシンに接続します。

手順3.3 仮想マシンへの接続

  1. Remote Viewer がインストールされていない場合はインストールします。「コンソールコンポーネントのインストール」 を参照してください。
  2. 仮想マシン タブをクリックして仮想マシンを選択します。
  3. コンソールボタンをクリックするか、仮想マシンを右クリックして コンソール を選択します。
    • 接続プロトコルに SPICE が指定されている場合は、仮想マシンのコンソールウィンドウが自動的に開きます。
    • 接続プロトコルに VNC が指定されている場合は、console.vv ファイルがダウンロードされます。ファイルをクリックすると、仮想マシンのコンソールウィンドウが自動的に開きます。

注記

システムが仮想マシンに自動的に接続されるように設定することができます。「仮想マシンへの自動接続」を参照してください。

3.3. ゲストエージェントおよびドライバーのインストール

3.3.1. Red Hat Virtualization のゲストエージェントとドライバー

Red Hat Virtualization ゲストエージェントおよびドライバーにより、Red Hat Enterprise Linux および Windows 仮想マシンの追加情報や機能が提供されます。主要な機能には、リソースの使用状況の監視、ユーザーポータルや管理ポータルからの正常なシャットダウンまたは再起動などが含まれます。この機能を使用する仮想マシン上に、Red Hat Virtualization ゲストエージェントとドライバーをインストールする必要があります。

表3.1 Red Hat Virtualization のゲストドライバー

ドライバー
説明
対象ゲスト
virtio-net
準仮想化ネットワークドライバーは、rtl のようなエミュレーションデバイスよりも高いパフォーマンスを提供します。
サーバーまたはデスクトップ
virtio-block
準仮想化 HDD ドライバーは、ゲストとハイパーバイザーとの間の調整および通信を最適化することによって、IDE のようなエミュレーションデバイスよりも高い I/O パフォーマンスを提供します。このドライバーは、ホストがハードウェアデバイスの役割を果たすのに使用する virtio-device のソフトウェア実装を補完します。
サーバーまたはデスクトップ
virtio-scsi
準仮想化 iSCSI HDD ドライバーは、virtio ブロックデバイスに同様の機能性と、一部の追加拡張機能を提供します。特に、このドライバーは、100 単位のデバイスの追加をサポートし、標準の SCSI デバイス名前付けスキームを使用してデバイスに命名します。
サーバーまたはデスクトップ
virtio-serial
Virtio-serial は、複数のシリアルポートのサポートを提供します。パフォーマンス向上によりゲストとホストの間の通信が高速化され、ネットワークの複雑化が回避されます。この高速通信は、ゲストエージェントならびにゲストとホスト間のクリップボードを使用したコピー&ペーストやロギングなどのその他の機能に必要です。
サーバーまたはデスクトップ
virtio-balloon
Virtio-balloon はゲストが実際にアクセスするメモリーの容量を制御するのに使用します。これにより、メモリーのオーバーコミットが向上します。Red Hat Virtualization では バルーンドライバーは今後互換性を保つためにインストールされますが、デフォルトでは使用されません。
サーバーまたはデスクトップ
qxl
準仮想化ディスプレイドライバーによりホスト上の CPU 使用率が低減されます。また大半のワークロードでネットワーク帯域幅が削減されることにより、パフォーマンスが向上します。
サーバーまたはデスクトップ

表3.2 Red Hat Virtualization のゲストエージェントおよびツール

ゲストエージェント/ツール
説明
対象ゲスト
rhevm-guest-agent-common
Red Hat Virtualization Manager が内部イベントおよび情報 (例: IP アドレスおよびインストールされているアプリケーションなど) を受信できるようになります。また、Manager がゲストに対してシャットダウンやリブートなどの特定のコマンドを実行できるようになります。
Red Hat Enterprise Linux 6 以降のバージョンのゲストでは、rhevm-guest-agent-common により tuned が仮想マシンにインストールされ、最適化された仮想化ゲストプロファイルを使用するように設定されます。
サーバーまたはデスクトップ
spice-agent
SPICE エージェントは複数のモニターに対応しており、QEMU エミュレーションよりも優れたユーザーエクスペリエンスと応答性を提供します。client-mouse-mode ではカーソルキャプチャーは必要ありません。SPICE エージェントは、ディスプレイレベルの削減、色深度の追加、壁紙の無効化、フォントスムージング、アニメーションによって、ワイドエリアネットワークで使用する場合の帯域幅の使用率を低減します。SPICE エージェントは、クリップボードのサポートを有効化してクライアントとゲストの間におけるテキストと画像の両方のカットアンドペースト操作や、クライアント側の設定に対応した自動ゲストディスプレイ設定を可能にします。Windows ゲストでは、SPICE エージェントは vdservice と vdagent で構成されます。
サーバーまたはデスクトップ
rhev-sso
Red Hat Virtualization Manager へのアクセスに使用する認証情報に基づいたユーザーの自動ログインを可能にするエージェント。
デスクトップ

3.3.2. Windows へのゲストエージェントとドライバーのインストール

Red Hat Virtualization ゲストエージェントとドライバーは、Red Hat Virtualization Manager の依存関係としてインストールされる rhev-guest-tools-iso パッケージにより提供される rhev-tools-setup.iso ISO ファイルを使用して、Windows の仮想マシンにインストールします。この ISO ファイルは、Red Hat Virtualization Manager のインストール先のシステムの /usr/share/rhev-guest-tools-iso/rhev-tools-setup.iso にあります。

注記

rhev-tools-setup.iso ISO ファイルは、engine-setup の実行時に、デフォルトの ISO ストレージドメインがある場合には、そこに自動的にコピーされます。コピーされない場合は、手動で ISO ストレージドメインにアップロードする必要があります。

注記

更新されたバージョンのツールとドライバーをインストールするには、実行中の Windows 仮想マシンに新しいバージョンの rhev-tools-setup.iso ISO ファイルを手動でアタッチする必要があります。仮想マシンで APT サービスが有効化されている場合は、更新された ISO ファイルは自動的にアタッチされます。

注記

コマンドラインからインストールする場合や、Windows Deployment Services などのデプロイメントツールの一部としてゲストエージェントとドライバーをインストールする場合には、RHEV-toolsSetup.exeISSILENTMODEISNOREBOOT のオプションを追加して、ゲストエージェントとドライバーをサイレントインストールし、インストール先のマシンがインストール直後に再起動しないようにすることが可能です。マシンは、デプロイメントのプロセスの完了後に再起動することができます。
D:\RHEV-toolsSetup.exe ISSILENTMODE ISNOREBOOT

手順3.4 Windows へのゲストエージェントとドライバーのインストール

  1. 仮想マシンにログインします。
  2. rhev-tools-setup.iso ファイルが含まれている CD ドライブを選択します。
  3. RHEV-toolsSetup をダブルクリックします。
  4. ようこそ画面で Next をクリックします。
  5. RHEV-Tools InstallShield Wizard ウィンドウのプロンプトに従います。コンポーネント一覧のチェックボックスがすべてチェックされていることを確認してください。
    インストールする Red Hat Virtualization ツールの全コンポーネントの選択

    図3.2 インストールする Red Hat Virtualization ツールの全コンポーネントの選択

  6. インストールが完了すると、Yes, I want to restart my computer now を選択して Finish をクリックし、変更を適用します。
ゲストエージェントとドライバーにより、使用状況に関する情報が Red Hat Virtualization Manager に渡されるようになり、USB デバイス、仮想マシンへのシングルサインオン、その他の機能を利用できるようになりました。Red Hat Virtualization ゲストエージェントは、RHEV Agent と呼ばれるサービスとして実行されます。この RHEV Agent は、C:\Program Files\Redhat\RHEV\Drivers\Agent にある rhev-agent 設定ファイルを使用して設定できます。

3.3.3. Red Hat Virtualization Application Provisioning Tool (APT) を使用したWindows へのゲストの自動追加

Red Hat Virtualization Application Provisioning Tool (APT) は、Windows 仮想マシンおよびテンプレートにインストール可能な Windows のサービスです。仮想マシンに APT サービスをインストールし、実行すると、アタッチされている ISO ファイルが自動的にスキャンされます。APT サービスにより、有効な Red Hat Enterprise Virtualization ゲストツールの ISO が認識され、他にはゲストツールがインストールされていない場合には、ゲストツールが APT サービスによりインストールされます。また、ゲストツールがインストール済みで、かつ ISO イメージに格納されているツールのバージョンの方が新しい場合には、アップグレードが自動的に実行されます。以下の手順は、仮想マシンに rhev-tools-setup.iso という ISO ファイルをアタッチした状態であることを前提としています。

手順3.5 Windows への APT サービスのインストール

  1. 仮想マシンにログインします。
  2. rhev-tools-setup.iso ファイルが含まれている CD ドライブを選択します。
  3. RHEV-Application Provisioning Tool をダブルクリックします。
  4. User Account Control ウィンドウで Yes をクリックします。
  5. インストールが完了したら RHEV-Application Provisioning Tool InstallShield Wizard ウィンドウの Start RHEV-apt Service のチェックボックスが選択されていることを確認して Finish をクリックし、変更を適用します。
APT サービスによる仮想マシンへのゲストツールのインストールまたはアップグレードが成功すると、この仮想マシンにログインしているユーザーへの確認なしに、仮想マシンは自動的に再起動されます。APT サービスがインストール済みのテンプレートから作成した仮想マシンが初めて起動される場合にも、APT サービスによりこれらの操作が実行されます。

注記

Start RHEV-apt Service チェックボックスを解除すると、RHEV-apt サービスをインストール直後に停止することができます。Services ウィンドウを使用すると、サービスをいつでも停止、起動、再起動することができます。

第4章 追加設定

4.1. 仮想マシンへのシングルサインオン (SSO) 設定

シングルサインオン (認証委任とも呼ばれる) を設定すると、ユーザーポータルへのログインで使用した認証情報で仮想マシンに自動的にログインできます。シングルサインオンは、Red Hat Enterprise Linux の仮想マシンでも Windows の仮想マシンでも使用できます。

重要

ユーザーポータルへのシングルサインオンが有効になっている場合は、仮想マシンへのシングルサインオンは使用できません。ユーザーポータルへのシングルサインオンが有効な状態では、ユーザーポータルによるパスワードの確認が必要ないため、このパスワードが渡されず、仮想マシンにサインインできません。

4.1.1. IPA (IdM) を使用する Red Hat Enterprise Linux の仮想マシンへのシングルサインオン (SSO) 設定

GNOME と KDE グラフィカルデスクトップおよび IPA (IdM) サーバーを使用して、Red Hat Enterprise Linux 仮想マシンのシングルサインオンを設定するには、仮想マシンに rhevm-guest-agent パッケージと、ウィンドウマネージャー関連のパッケージをインストールする必要があります。

重要

以下の手順は、IPA の設定が正常に機能している状態で、かつ IPA ドメインが Manager にアタッチ済みであることを前提としています。また、NTP を使用して、Manager、仮想マシン、および IPA (IdM) をホストするシステムのクロックを確実に同期させる必要があります。

手順4.1 Red Hat Enterprise Linux の仮想マシンへのシングルサインオン (SSO) を設定

  1. Red Hat Enterprise Linux 仮想マシンにログインします。
  2. 必須チャンネルを有効にします。
    • Red Hat Enterprise Linux 6 の場合
      # subscription-manager repos --enable=rhel-6-server-rhv-4-agent-rpms
    • Red Hat Enterprise Linux 7 の場合
      # subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rh-common-rpms
  3. ゲストエージェントパッケージをダウンロードして、インストールします。
    # yum install rhevm-guest-agent-common
  4. シングルサインオンパッケージをインストールします。
    # yum install rhevm-guest-agent-pam-module
    # yum install rhevm-guest-agent-gdm-plugin
  5. IPA パッケージをインストールします。
    # yum install ipa-client
  6. 以下のコマンドを実行し、プロンプトに従って ipa-client を設定し、仮想マシンをドメインにアタッチします。
    # ipa-client-install --permit --mkhomedir

    注記

    DNS 難読化を使用する環境では、このコマンドは以下のようになります。
    # ipa-client-install --domain=FQDN --server==FQDN
  7. Red Hat Enterprise Linux 7.2 では、以下のコマンドを実行します。
    # authconfig --enablenis --update

    注記

    Red Hat Enterprise Linux 7.2 では、System Security Services Daemon (SSSD) の新しいバージョンが導入されましたが、その設定は、Red Hat Virtualization Manager のゲストエージェントのシングルサインオン実装との互換性がありません。上記のコマンドを実行することで、シングルサインオンが確実に機能するようになります。
  8. IPA ユーザーの詳細を取得します。
    # getent passwd IPA_user_name
    これに対し、以下のような出力が返されます。
    some-ipa-user:*:936600010:936600001::/home/some-ipa-user:/bin/sh
    次のステップで、some-ipa-user のホームディレクトリーを作成する際にこの情報が必要になります。
  9. IPA ユーザーのホームディレクトリーを設定します。
    1. 新規ユーザーのホームディレクトリーを作成します。
      # mkdir /home/some-ipa-user
    2. 新規ユーザーのホームディレクトリーの所有権をこの新しいユーザーに指定します。
      # chown 935500010:936600001 /home/some-ipa-user
シングルサインオンで使用するように設定したユーザーとパスワードで、ユーザーポータルにログインして、仮想マシンのコンソールに接続すると自動的にログインされます。

4.1.2. Active Directory を使用した Red Hat Enterprise Linux の仮想マシンへのシングルサインオン (SSO) 設定

GNOME と KDE グラフィカルデスクトップおよび Active Directory を使用して、Red Hat Enterprise Linux 仮想マシンのシングルサインオンを設定するには、仮想マシンに rhevm-guest-agent パッケージと、ウィンドウマネージャー関連のパッケージをインストールして、仮想マシンをドメインに登録する必要があります。

重要

以下の手順は、IPA の設定が正常に機能している状態で、かつ Active Directory ドメインが Manager にアタッチ済みであることを前提としています。また、NTP を使用して、Manager、仮想マシン、および Active Directory をホストするシステムのクロックを確実に同期させる必要があります。

手順4.2 Red Hat Enterprise Linux の仮想マシンへのシングルサインオン (SSO) を設定

  1. Red Hat Enterprise Linux 仮想マシンにログインします。
  2. Red Hat Enterprise Virtualization Agent チャンネルを有効にします。
    • Red Hat Enterprise Linux 6 の場合
      # subscription-manager repos --enable=rhel-6-server-rhv-4-agent-rpms
    • Red Hat Enterprise Linux 7 の場合
      # subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rh-common-rpms
  3. ゲストエージェントパッケージをダウンロードして、インストールします。
    # yum install rhevm-guest-agent-common
  4. シングルサインオンパッケージをインストールします。
    # yum install rhev-agent-gdm-plugin-rhevcred
  5. Samba クライアントパッケージをインストールします。
    # yum install samba-client samba-winbind samba-winbind-clients
  6. 仮想マシンで /etc/samba/smb.conf ファイルを編集して以下の内容を追加します。DOMAIN は短いドメイン名に、REALM.LOCAL は Active Directory レルムに置き換えてください。
    [global]
       workgroup = DOMAIN
       realm = REALM.LOCAL
       log level = 2
       syslog = 0
       server string = Linux File Server
       security = ads
       log file = /var/log/samba/%m
       max log size = 50
       printcap name = cups
       printing = cups
       winbind enum users = Yes
       winbind enum groups = Yes
       winbind use default domain = true
       winbind separator = +
       idmap uid = 1000000-2000000
       idmap gid = 1000000-2000000
       template shell = /bin/bash
  7. 仮想マシンをドメインにアタッチします。
    net ads join -U user_name
  8. winbind サービスを起動して、このサービスがブート時に起動されるようにします。
    • Red Hat Enterprise Linux 6 の場合
      # service winbind start
      # chkconfig winbind on
    • Red Hat Enterprise Linux 7 の場合
      # systemctl start winbind.service
      # systemctl enable winbind.service
      
  9. システムと Active Directory で通信がされていることを確認します。
    1. 信頼関係が作成されたことを確認します。
      # wbinfo -t
    2. ユーザーを一覧表示できるかどうかを確認します。
      # wbinfo -u
    3. グループを一覧表示できるかどうかを確認します。
      # wbinfo -g
  10. NSS および PAM スタックを設定します。
    1. 認証の設定 ウィンドウを開きます。
      # authconfig-tui
    2. Winbind の使用 のチェックボックスを選択して、次へ を選び Enter を押します。
    3. OK ボタンを選択して Enter を押します。
シングルサインオンで使用するように設定したユーザーとパスワードで、ユーザーポータルにログインして、仮想マシンのコンソールに接続すると自動的にログインされます。

4.1.3. Windows 仮想マシンへのシングルサインオン (SSO) 設定

Windows 仮想マシンのシングルサインオンを設定するには、Windows ゲストエージェントをゲスト仮想マシンにインストールする必要があります。このエージェントは、RHEV Guest Tools ISO ファイルに含まれています。RHEV-toolsSetup.iso のイメージが ISO ドメインにない場合、システム管理者にお問い合わせください。

手順4.3 Windows 仮想マシンへのシングルサインオン (SSO) 設定

  1. Windows の仮想マシンを選択します。マシンの電源がオンになっていることを確認します。
  2. CD/DVD を変更 をクリックします。
  3. イメージの一覧から RHEV-toolsSetup.iso を選択します。
  4. OK をクリックします。
  5. コンソール をクリックして、仮想マシンにログインします。
  6. 仮想マシンの CD/DVD ドライブを探して、Guest Tools ISO ファイルのコンテンツにアクセスし、RHEV-ToolsSetup.exe を起動します。ツールがインストールされたら、変更を適用するためにマシンを再起動するようにプロンプトが表示されます。
シングルサインオンで使用するように設定したユーザーとパスワードで、ユーザーポータルにログインして、仮想マシンのコンソールに接続すると自動的にログインされます。

4.1.4. 仮想マシンのシングルサインオン (SSO) の無効化

以下の手順では、仮想マシンのシングルサインオンを無効にする方法を説明します。

手順4.4 仮想マシンのシングルサインオン (SSO) の無効化

  1. 仮想マシンを選択して、編集 をクリックします。
  2. コンソール タブをクリックします。
  3. シングルサインオンを無効にする のチェックボックスを選択します。
  4. OK をクリックします。

4.2. USB デバイスの設定

SPICE プロトコルで接続された仮想マシンは、USB デバイスに直接、接続するよう設定することができます。
仮想マシンがアクティブで仮想マシンにフォーカスがある場合、USB デバイスはリダイレクトされます。USB リダイレクトは、デバイスがプラグインされるたびに手動で有効にしたり、SPICE クライアントメニューでアクティブな仮想マシンに自動でリダイレクトしたりするように設定することもできます。

重要

クライアントマシンとゲストマシンとの違いを理解しておくことが重要なポイントとなります。クライアントとはゲストにアクセスするハードウェアのことで、ゲストとはユーザーポータルまたは管理ポータルから接続できる仮想デスクトップまたは仮想サーバーのことです。

4.2.1. 仮想マシンでの USB デバイスの使用

USB リダイレクトの 有効 モードでは、Linux および Windows 仮想マシンの KVM/SPICE USB リダイレクトが可能です。仮想 (ゲスト) マシンは、ネイティブ USB に対してゲストにインストールされたエージェントやドライバーを必要としません。Red Hat Enterprise Linux クライアントでは、USB のリダイレクトに必要なパッケージはすべて、virt-viewer パッケージにより提供されています。Windows クライアントでは、usbdk パッケージもインストールする必要があります。USB の有効モードは、以下のクライアントおよびゲストでサポートされます。
  • クライアント
    • Red Hat Enterprise Linux 7.1 以降
    • Red Hat Enterprise Linux 6.0 以降
    • Windows 10
    • Windows 8
    • Windows 7
    • Windows 2008
    • Windows 2008 Server R2
  • ゲスト
    • Red Hat Enterprise Linux 7.1 以降
    • Red Hat Enterprise Linux 6.0 以降
    • Windows 7
    • Windows XP
    • Windows 2008

注記

64 ビットアーキテクチャーの PC をご使用の場合は、Internet Explorer の 64 ビット版を使用して USB ドライバーの 64 ビット版をインストールする必要があります。64 ビットアーキテクチャーに 32 ビットバージョンをインストールしても、USB リダイレクトは機能しません。正しい USB タイプを最初にインストールすれば、32 ビットと 64 ビット両方のブラウザーから USB リダイレクトを使用することができます。

4.2.2. Windows クライアントでの USB デバイスの使用

Windows クライアントでは、USB デバイスをゲストにリダイレクトするために、usbdk サービスを実行する必要があります。必ず usbdk バージョンがクライアントマシンのアーキテクチャーに適合するようにしてください。たとえば、64 ビットの Windows マシンには、64 ビットバージョンの usbdk をインストールする必要があります。

手順4.5 Windows クライアントでの USB デバイスの使用

  1. usbdk サービスのインストールが完了して稼働中の状態となったら、SPICE プロトコルを使用するように設定した仮想マシンを選択します。
  2. USB サポートが 有効 に設定されていることを確認します。
    1. 編集 をクリックします。
    2. コンソール タブをクリックします。
    3. USB サポート のドロップダウンリストから 有効 を選択します。
    4. OK をクリックします。
  3. コンソールオプション ボタンをクリックして、USB 自動共有を有効にする のチェックボックスにチェックを入れます。
  4. 仮想マシンを起動して コンソール ボタンをクリックし、その仮想マシンに接続します。USB デバイスをクライアントマシンに差し込むと、そのデバイスは自動的にリダイレクトされて、ゲストマシン上に表示されます。

4.2.3. Red Hat Enterprise Linux クライアント上での USB デバイスの使用

usbredir パッケージにより、Red Hat Enterprise Linux クライアントから仮想マシンへの USB リダイレクトが有効になります。usbredirvirt-viewer パッケージの依存関係で、このパッケージとともに自動的にインストールされます。

手順4.6 Red Hat Enterprise Linux クライアント上での USB デバイスの使用

  1. 仮想マシン タブをクリックして、SPICE プロトコルを使用するように設定されている仮想マシンを選択します。
  2. USB サポートが 有効 に設定されていることを確認します。
    1. 編集 をクリックします。
    2. コンソールタブをクリックします。
    3. USB サポート のドロップダウンリストから 有効 を選択します。
    4. OK をクリックします。
  3. コンソールオプション ボタンをクリックして、USB 自動共有を有効にする のチェックボックスにチェックを入れます。
  4. 仮想マシンを起動して コンソール ボタンをクリックし、その仮想マシンに接続します。USB デバイスをクライアントマシンに差し込むと、そのデバイスは自動的にリダイレクトされて、ゲストマシン上に表示されます。

4.3. マルチモニターの設定

4.3.1. Red Hat Enterprise Linux 仮想マシンのマルチディスプレイ設定

SPICE プロトコルで仮想マシンを接続する場合、Red Hat Enterprise Linux 仮想マシン 1 台につき最大 4 つのディスプレイを設定することができます。
  1. 仮想マシンで SPICE セッションを起動します。
  2. SPICE クライアントウィンドウの上部にある View のドロップダウンメニューを開きます。
  3. Display メニューを開きます。
  4. 有効または無効にするディスプレイの名前をクリックします。

    注記

    デフォルトでは、仮想マシンでの SPICE セッションの起動時には Display 1 のみが有効になっています。他のディスプレイが有効になっていない場合に、このディスプレイを無効にするとセッションが終了してしまいます。

4.3.2. Windows 仮想マシンのマルチディスプレイ設定

SPICE プロトコルで仮想マシンを接続する場合、Windows 仮想マシン 1 台につき最大 4 つのディスプレイを設定することができます。
  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 仮想マシンの電源をオフの状態で、編集 をクリックします。
  3. コンソール タブをクリックします。
  4. モニター のドロップダウンリストからディスプレイの数を選択します。

    注記

    この設定により、仮想マシンで有効となるディスプレイの最大数が制御されます。仮想マシンの実行中には、この範囲内で追加のディスプレイを有効にすることができます。
  5. OK をクリックします。
  6. 仮想マシンで SPICE セッションを起動します。
  7. SPICE クライアントウィンドウの上部にある View のドロップダウンメニューを開きます。
  8. Display メニューを開きます。
  9. 有効または無効にするディスプレイの名前をクリックします。

    注記

    デフォルトでは、仮想マシンでの SPICE セッションの起動時には Display 1 のみが有効になっています。他のディスプレイが有効になっていない場合に、このディスプレイを無効にするとセッションが終了してしまいます。

4.4. コンソールオプションの設定

4.4.1. コンソールオプション

接続プロトコルは、仮想マシンへのグラフィカルコンソールの提供に使用する基盤テクノロジーで、このプロトコルにより物理マシンと同じように仮想マシンの操作をが可能になります。現在、Red Hat Virtualization は以下の接続プロトコルをサポートしています。
SPICE

Simple Protocol for Independent Computing Environments (SPICE) は、Linux 仮想マシンおよび Windows 仮想マシンの両方に推奨される接続プロトコルです。SPICE を使用して仮想マシンへのコンソールを開くには、Remote Viewer を使用します。

VNC

Virtual Network Computing (VNC) は Linux 仮想マシンと Windows 仮想マシンのいずれの場合も、コンソールを開くのに使用することができます。VNC を使用して仮想マシンにアクセスするコンソールを開くには、Remote Viewer または VNC クライアントを使用します。

RDP

Remote Desktop Protocol (RDP) は、Windows 仮想マシンへのコンソールを開く場合にのみ使用可能で、Remote Desktop がインストール済みの Windows マシンから仮想マシンにアクセスする場合にのみ利用することができます。また、RDP を使用して Windows 仮想マシンに接続するには、あらかじめ仮想マシン上でリモート共有をセットアップし、Remote Desktop の接続を許可するようにファイアウォールを設定する必要があります。

注記

現在、Windows 8 を実行する仮想マシンでは、SPICE はサポートされていません。Windows 8 の仮想マシンが SPICE プロトコルを使用するように設定されると、必要な SPICE ドライバーがないことが検出されて、RDP を使用するように自動的にフォールバックします。

4.4.1.1. コンソールオプションへのアクセス

呼び出しメソッドや USB のリダイレクトを有効/無効にするかなど、仮想マシンのグラフィカルコンソールを開くためのオプションを複数設定することができます。

手順4.7 コンソールオプションへのアクセス

  1. 実行中の仮想マシンを選択します。
  2. コンソールオプション ウィンドウを開きます。
    • 管理ポータルで仮想マシンを右クリックして コンソールオプション をクリックします。
    • ユーザーポータルで、コンソールオプションの編集 ボタンをクリックします。
    ユーザーポータルのコンソールオプションの編集ボタン

    図4.1 ユーザーポータルのコンソールオプションの編集ボタン

注記

VNC 接続プロトコル使用時のキーボードレイアウトなど、各接続プロトコル固有のその他のオプションは、仮想マシンの編集 ウィンドウの コンソール タブで設定できます。

4.4.1.2. SPICE コンソールオプション

接続プロトコルに SPICE を選択した場合は、コンソールオプション ウィンドウから、以下のオプションが使用できます。
コンソールオプションウィンドウ

図4.2 コンソールオプションウィンドウ

コンソールの呼び出し

  • 自動: Manager が自動的にコンソールの呼び出しの方法を選択します。
  • ネイティブクライアント: 仮想マシンのコンソールに接続すると、ファイルのダウンロードのダイアログが表示され Remote Viewer 経由で仮想マシンのコンソールを開くためのファイルが提供されます。
  • SPICE HTML5 ブラウザークライアント (テクノロジープレビュー): 仮想マシンのコンソールに接続すると、ブラウザータブが開き、コンソールとして機能します。

SPICEのオプション

  • control-alt-del のショートカットを ctrl+alt+end にマップ: このチェックボックスを選択して、Ctrl+Alt+Del のキーの組み合わせを、仮想マシン内の Ctrl+Alt+End にマッピングします。
  • USB 自動共有を有効にする: USB デバイスを自動的に仮想マシンへリダイレクトするには、このチェックボックスを選択します。このオプションが選択されていない場合は、USB デバイスはゲストの仮想マシンではなくクライアントマシンに接続されます。ゲストマシンで USB デバイスを使用するには手動で SPICE クライアントメニューを有効にする必要があります。
  • 全画面表示で開く: 仮想マシンへの接続時に仮想マシンのコンソールを自動的に全画面表示で開くように設定するには、このチェックボックスをチェックします。SHIFT+F11 を押して、全画面表示のオン、オフを切り替えます。
  • SPICE プロキシーを有効にする: SPICE プロキシーを有効にするには、このチェックボックスを選択します。
  • WAN オプションを有効にする: このチェックボックスを選択すると、Windows 仮想マシン上で WANDisableEffects および WANColorDepth のパラメーターをそれぞれ animation16 ビットに設定されます。WAN 環境内の帯域幅が制限されます。このオプションは、特定の Windows 設定で帯域幅が過剰に使用されるのを防ぎます。

4.4.1.3. VNC コンソールオプション

接続プロトコルに VNC を選択した場合は、コンソールオプション ウィンドウから、以下のオプションが使用できます。
コンソールオプションウィンドウ

図4.3 コンソールオプションウィンドウ

コンソールの呼び出し

  • ネイティブクライアント: 仮想マシンのコンソールに接続すると、ファイルのダウンロードのダイアログが表示され Remote Viewer 経由で仮想マシンのコンソールを開くためのファイルが提供されます。
  • noVNC: 仮想マシンのコンソールに接続すると、ブラウザータブが開き、コンソールとして機能します。

VNC のオプション

  • control-alt-del のショートカットを ctrl+alt+end にマップ: このチェックボックスを選択して、Ctrl+Alt+Del のキーの組み合わせを、仮想マシン内の Ctrl+Alt+End にマッピングします。

4.4.1.4. RDP コンソールオプション

接続プロトコルに RDP を選択した場合は、コンソールオプション ウィンドウから、以下のオプションが使用できます。
コンソールオプションウィンドウ

図4.4 コンソールオプションウィンドウ

コンソールの呼び出し

  • 自動: Manager が自動的にコンソールの呼び出しの方法を選択します。
  • ネイティブクライアント: 仮想マシンのコンソールに接続すると、ファイルのダウンロードのダイアログが表示され Remote Desktop 経由で仮想マシンのコンソールを開くためのファイルが提供されます。

RDP のオプション

  • ローカルドライブを使用: ゲストの仮想マシン上から、クライアントマシンのドライブにアクセスできるようにするには、このチェックボックスを選択します。

4.4.2. Remote Viewer のオプション

4.4.2.1. Remote Viewer のオプション

ネイティブクライアント のコンソール呼び出しオプションを指定した場合は、Remote Viewer で仮想マシンに接続されます。Remote Viewer ウィンドウでは、接続先の仮想マシンとの対話に複数のオプションを提供しています。
Remote Viewer の接続オプション

図4.5 Remote Viewer の接続オプション

表4.1 Remote Viewer のオプション

オプションホットキー
ファイル (File)
  • Screenshot: アクティブなウィンドウのスクリーンショットを作成して、指定の場所に保存します。
  • USB device selection: USB リダイレクトが仮想マシンで有効になっている場合は、このメニューからクライアントマシンに接続されている USB デバイスにアクセスすることができます。
  • Quit: コンソールを終了します。このオプションのホットキーは Shift+Ctrl+Q です。
表示
  • Full screen: 全画面モードのオン、オフを切り替えます。有効にすると、全画面モードでは仮想マシンが全画面表示されるようになります。無効にすると、仮想マシンは 1 つのウィンドウとして表示されます。全画面を有効/無効にするホットキーは、SHIFT+F11 です。
  • Zoom: コンソールウィンドウを拡大/縮小します。Ctrl++ は拡大、Ctrl+- は縮小、Ctrl+0 は画面を元のサイズに戻します。
  • Automatically resize: この項目にチェックマークを付けると、コンソールウィンドウのサイズに応じて、ゲストの解像度が自動的に調整されるようになります。
  • Displays: ゲスト仮想マシンのディスプレイを有効および無効にすることができます。
キーの送信
  • Ctrl+Alt+Del: Red Hat Enterprise Linux の仮想マシンでは、仮想マシンの一時停止、シャットダウン、再起動のオプションを示すダイアログが表示されます。Windows の仮想マシンでは、タスクマネージャーまたは Windows のセキュリティーダイアログが表示されます。
  • Ctrl+Alt+Backspace: Red Hat Enterprise Linux の仮想マシンでは、X サーバーを再起動し、Windows の仮想マシンでは何も起こりません。
  • Ctrl+Alt+F1
  • Ctrl+Alt+F2
  • Ctrl+Alt+F3
  • Ctrl+Alt+F4
  • Ctrl+Alt+F5
  • Ctrl+Alt+F6
  • Ctrl+Alt+F7
  • Ctrl+Alt+F8
  • Ctrl+Alt+F9
  • Ctrl+Alt+F10
  • Ctrl+Alt+F11
  • Ctrl+Alt+F12
  • Printscreen: 仮想マシンに Printscreen キーボードオプションを渡します。
ヘルプAbout エントリーでは、使用中の仮想マシンのバージョン詳細が表示されます。
仮想マシンからのカーソルの解放SHIFT+F12

4.4.2.2. Remote Viewer のホットキー

仮想マシンのホットキーは、全画面モード、ウィンドウモードのどちらでも使用することができます。全画面モードを使用している場合には、画面上部の中央にマウスのポインターを移動すると、ホットキーのボタンを含むメニューが表示されます。ウィンドウモードを使用している場合には、仮想マシンウィンドウのタイトルバーにある Send key メニューからホットキーを使用することができます。

注記

クライアントマシンで vdagent が実行されていない場合に、ウィンドウモードで、マウスを仮想マシン内で使用すると、仮想マシンのウィンドウ内にマウスがロックされます。マウスのロックを解除するには、Shift+F12 を押します。

4.4.2.3. console.vv ファイルと Remote Viewer の手動による関連付け

Remote Viewer がインストールされた状態で、ネイティブクライアントのコンソールオプションを使用して仮想マシンのコンソールを開こうとした際に console.vv ファイルをダウンロードするように要求された場合には、手動で Remote Viewer と console.vv ファイルを関連付けし、Remote Viewer が自動的にこれらのファイルを使用してコンソールを開くことができるようにします。

手順4.8 console.vv ファイルと Remote Viewer の手動による関連付け

  1. 仮想マシンを起動します。
  2. コンソールオプション ウィンドウを開きます。
    • 管理ポータルで仮想マシンを右クリックして コンソールオプション をクリックします。
    • ユーザーポータルで、コンソールオプションの編集 ボタンをクリックします。
    ユーザーポータルのコンソールオプションの編集ボタン

    図4.6 ユーザーポータルのコンソールオプションの編集ボタン

  3. コンソールの呼び出しメソッドを ネイティブクライアント に変更して OK をクリックします。
  4. その仮想マシンのコンソールを開くように試み、console.vv ファイルを開くか保存するように要求されたら 保存 をクリックします。
  5. ローカルマシン上でファイルを保存した場所にナビゲートします。
  6. console.vv ファイルをダブルクリックし、プロンプトが表示されたら インストールされたプログラムの一覧からプログラムを選択する を選択します。
  7. プログラムから開く ウィンドウで この種類のファイルを開くときは、選択したプログラムをいつも使う を選択して 参照 ボタンをクリックします。
  8. C:\Users\[user name]\AppData\Local\virt-viewer\bin ディレクトリーにナビゲートして remote-viewer.exe を選択します。
  9. Open をクリックして、OK をクリックします。
ネイティブクライアントのコンソール呼び出しオプションを使用して仮想マシンのコンソールを開く場合には、Remote Viewer は、使用するアプリケーションの選択は要求せずに Red Hat Virtualization Manager が提供する console.vv ファイルを自動的に使用してその仮想マシンのコンソールを開きます。

4.5. ウォッチドッグの設定

4.5.1. 仮想マシンへのウォッチドッグカードの追加

仮想マシンにウォッチドッグカードを追加して、オペレーティングシステムの応答性を監視することができます。

手順4.9 仮想マシンへのウォッチドッグカードの追加

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 編集 をクリックします。
  3. 高可用性 タブをクリックします。
  4. ウォッチドッグモデル のドロップダウンリストから使用するウォッチドッグモデルを選択します。
  5. ウォッチドッグアクション のドロップダウンリストからアクションを 1 つ選択します。これは、ウォッチドッグがトリガーされた場合に仮想マシンが取るアクションです。
  6. OK をクリックします。

4.5.2. ウォッチドッグのインストール

仮想マシンにアタッチされたウォッチドッグカードをアクティブ化するには、その仮想マシンに watchdog パッケージをインストールして watchdog サービスを起動する必要があります

手順4.10 ウォッチドッグのインストール

  1. ウォッチドッグカードがアタッチされた仮想マシンにログインします。
  2. watchdog パッケージおよび依存関係をインストールします。
    # yum install watchdog
  3. /etc/watchdog.conf ファイルを編集して、以下の行のコメントを解除します。
    watchdog-device = /dev/watchdog
  4. 変更を保存します。
  5. watchdog サービスを起動して、このサービスがブート時に起動されるようにします。
    • Red Hat Enterprise Linux 6 の場合:
      # service watchdog start
      # chkconfig watchdog on
    • Red Hat Enterprise Linux 7 の場合:
      # systemctl start watchdog.service
      # systemctl enable watchdog.service

4.5.3. ウォッチドッグ機能の確認

ウォッチドッグカードが仮想マシンにアタッチされ、watchdog サービスがアクティブな状態であることを確認します。

警告

以下の手順は、ウォッチドッグの機能をテストする目的のみで記載しています。実稼働環境のマシンでは決して実行しないでください。

手順4.11 ウォッチドッグ機能の確認

  1. ウォッチドッグカードがアタッチされた仮想マシンにログインします。
  2. ウォッチドッグカードが仮想マシンによって認識されていることを確認します。
    # lspci | grep watchdog -i
  3. 以下のコマンドを実行して、ウォッチドッグがアクティブな状態であることを確認します。
    • カーネルパニックをトリガーします。
      # echo c > /proc/sysrq-trigger
    • watchdog サービスを終了します。
      # kill -9 `pgrep watchdog`
ウォッチドッグタイマーがリセットできなくなり、ウォッチドッグカウンターはその後すぐにゼロに達します。ウォッチドッグカウンターがゼロに達すると、仮想マシンの ウォッチドッグ ドロップダウンメニューで指定したアクションが実行されます。

4.5.4. watchdog.conf 内のウォッチドッグ用パラメーター

以下の一覧には、/etc/watchdog.conf ファイルで使用可能な watchdog サービスの設定オプションをまとめています。オプションを設定するには、そのオプションのコメントを解除して、変更を保存した後に watchdog サービスを再起動する必要があります。

注記

watchdog サービスの設定と watchdog コマンドのオプションについての詳しい説明は watchdog の man ページを参照してください。

表4.2 watchdog.conf の変数

変数名デフォルト値備考
ping該当なしアドレスが到達可能かどうかを検証するためにウォッチドッグが ping の送信を試みる IP アドレス。ping の行をさらに追加して複数の IP アドレスを指定することができます。
interface該当なしウォッチドッグがモニターしてネットワークトラフィックの有無を確認するネットワークインターフェース。interface の別行に追記して複数のネットワークインターフェースを指定することができます。
file/var/log/messagesウォッチドッグが変更をモニターするローカルシステム上のファイル。file の行をさらに追加して複数のファイルを指定することができます。
change1407ウォッチドッグの間隔の数。この値を超えると、ウォッチドッグがファイルへの変更を確認します。change の行は、file 行の直後の行に指定する必要があります。この設定は、change 行の直前の file 行に適用されます。
max-load-124仮想マシンが 1 分間維持することのできる負荷の最大平均。この平均値を超えると、ウォッチドッグがトリガーされます。値を 0 に設定すると、この機能は無効となります。
max-load-518仮想マシンが 5 分間維持することのできる負荷の最大平均。この平均値を超えると、ウォッチドッグがトリガーされます。値を 0 に設定すると、この機能は無効となります。デフォルトでは、この変数の値は max-load-1 の約 3/4 の値に設定されます。
max-load-1512仮想マシンが 15 分間維持することのできる負荷の最大平均。この平均値を超えると、ウォッチドッグがトリガーされます。値を 0 に設定すると、この機能は無効となります。デフォルトでは、この変数の値は max-load-1 の約 1/2 の値に設定されます。
min-memory1仮想マシン上で空けておく必要のある仮想メモリー容量。この値は、ページ単位で計測されます。値を 0 に設定すると、この機能は無効となります。
repair-binary/usr/sbin/repairウォッチドッグのトリガー時に実行されるローカルシステム上のバイナリーファイルのパスとファイル名。指定したファイルによって、ウォッチドッグがウォッチドッグカウンターをリセットするのを妨げている問題が解決される場合には、ウォッチドッグアクションはトリガーされません。
test-binary該当なし各期間にウォッチドッグが実行を試みるローカルシステム上のバイナリーファイルのパスとファイル名。テストバイナリーにより、ユーザー定義のテスト用ファイルを指定することができます。
test-timeout該当なしユーザー定義のテストを実行することができる時間制限 (秒単位)。値を 0 に設定すると、ユーザー定義のテストを期間無制限で継続することができます。
temperature-device該当なしwatchdog サービスが実行されているマシンの温度を確認するデバイスのパスと名前
max-temperature120watchdog サービスが実行されているマシンの最大許容温度。この温度に達するとマシンが停止します。単位換算は考慮されないため、使用しているウォッチドッグカードに適合した値を指定する必要があります。
adminrootメール通知の送信先メールアドレス
interval10ウォッチドッグデバイスへの更新の間隔 (秒単位)。ウォッチドッグデバイスは、少なくとも毎分に 1 回更新があることを想定し、1 分間に更新がなかった場合には、ウォッチドッグがトリガーされます。この 1 分間はウォッチドッグデバイスのドライバーにハードコードされており、設定はできません。
logtick1watchdog サービスで詳細ログ記録を有効にすると、watchdog サービスは定期的にログメッセージをローカルシステムに書き込みます logtick の値はメッセージが書き込まれるウォッチドッグの間隔を示します。
realtimeyesウォッチドッグがメモリー内にロックされるかどうかを指定します。値を yes に指定すると、ウォッチドッグはメモリー内にロックされ、メモリーからスワップアウトされませんが、値を no に指定すると、ウォッチドッグはメモリーからスワップアウトできるようになります。ウォッチドッグがメモリーからスワップアウトされた後、ウォッチドッグカウンターがゼロに達する前にスワップインで書き戻されなかった場合には、ウォッチドッグがトリガーされます。
priority1realtime の値が yes に設定されている場合のスケジュールの優先順位
pidfile/var/run/syslogd.pid対象のプロセスがアクティブかどうかを確認するためにウォッチドッグが監視する PID ファイルのパスとファイル名。対象のプロセスがアクティブでない場合には、ウォッチドッグがトリガーされます。

4.6. 仮想 NUMA の設定

管理ポータルで、仮想マシンに仮想 NUMA ノードを設定して、ホストに物理 NUMA ノードをピニングすることができます。ホストのデフォルトポリシーは、ホストで利用可能なリソースで仮想マシンをスケジューリングして実行します。そのため、1 つのホストソケットに収まらない大容量の仮想マシンをバッキングするリソースは、複数の NUMA ノードに分散して、時間をかけてノード間を移動するため、パフォーマンスが低下したり推測不能になったりする可能性があります。仮想 NUMA ノードを設定および固定して、このような状況を回避して、パフォーマンスを向上します。
仮想 NUMA を設定するには、ホストで NUMA を有効にする必要があります。ホストで NUMA が有効になっているかを確認するには、ホストにログインして numactl --hardware を実行します。このコマンドの出力には、最低でも 2 つの NUMA ノードが表示されるはずです。仮想マシンの ホスト タブからホストを選択して NUMA サポート をクリックして、ホストの NUMA トポロジーを確認することもできます。このボタンは、選択したホストに最低でも 2 つの NUMA ノードがないと利用できません。

手順4.12 仮想 NUMA の設定

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 編集 をクリックします。
  3. ホスト タブをクリックします。
  4. 特定 のラジオボタンを選択して、一覧からホストを 1 つ選択します。選択したホストには、最低でも 2 つの NUMA ノードが指定されている必要があります。
  5. 移行オプション のドロップダウンリストから 移行を許可しない を選択します。
  6. NUMA ノード数 フィールドに数字を入力して、仮想 NUMA ノードを仮想マシンに割り当てます。
  7. チューニングモード ドロップダウンリストから 厳格優先、または インターリーブ を選択します。選択したモードが 優先 の場合は NUMA ノード数1 に設定する必要があります。
  8. NUMA 固定 をクリックします。
    NUMA トポロジーウィンドウ

    図4.7 NUMA トポロジーウィンドウ

  9. NUMA トポロジー ウィンドウで、必要に応じて右側のボックスから仮想 NUMA ノードをクリックして、左側のホスト NUMA ノードにドラッグして、OK をクリックします。
  10. OK をクリックします。

注記

ホストデバイスが 1 台以上あり、これらのデバイスがすべて単一の NUMA ノードに属している場合には、仮想 NUMA ノードをホスト NUMA ノードに固定しなければ、システムはホストデバイスのメモリーマップト I/O (MMIO) が含まれる NUMA ノードにデフォルト設定されます。

4.7. 仮想マシンの Red Hat Satellite エラータ管理の設定

管理ポータルで、利用可能なエラータを表示するように仮想マシンの設定を行います。利用可能なエラータを表示するには、仮想マシンは Red Hat Satellite サーバーに関連付ける必要があります。
Red Hat Virtualization 4.1 では、Red Hat Satellite 6.1 を使用したエラータ管理をサポートしています。
以下の前提条件を満たす必要があります。

重要

Satellite サーバー内では、仮想マシンは FQDN で識別されます。このため、外部コンテンツホストの ID を Red Hat Virtualization で維持管理する必要はありません。

手順4.13 Red Hat Satellite エラータ管理の設定

注記

仮想マシンは、Satellite サーバーにコンテンツホストとして登録し、katello-agent パッケージをインストールする必要があります。
ホストの登録の設定方法についての詳しい情報は、『Red Hat Satellite User Guide』の「Configuring a Host for Registration」のセクションを参照してください。また、ホストの登録および katello-agent パッケージのインストールの方法に関する詳しい情報は、『Red Hat Satellite User Guide』の「Registration」のセクションを参照してください。
  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 編集 をクリックします。
  3. Foreman/Satellite タブをクリックします。
  4. プロバイダー のドロップダウンリストから必要な Satellite サーバーを選択します。
  5. OK をクリックします。

第5章 仮想マシンの編集

5.1. 仮想マシンのプロパティーの編集

ストレージ、オペレーティングシステム、ネットワークのパラメーターへの変更は、仮想マシンに悪影響を及ぼす可能性があります。変更を加える前に変更内容が正しいことを確認してください。仮想マシンは、実行中に編集することができます。一部の変更 (以下の手順にリスト) は、即時に適用されます。その他のすべての変更を適用するには、仮想マシンをシャットダウンして再起動する必要があります。

手順5.1 仮想マシンの編集

  1. 編集する仮想マシンを選択します。
  2. 編集 をクリックします。
  3. 必要に応じて設定を変更します。
    以下の設定への変更は、即時に適用されます。
    • 名前
    • 説明
    • コメント
    • 最適化オプション (デスクトップ/サーバー)
    • 削除防止
    • ネットワークインターフェース
    • メモリーサイズ (このフィールドを編集して、仮想メモリーをホットプラグします。「仮想メモリーのホットプラグ」を参照してください。)
    • 仮想ソケット (CPU をホットプラグするには、このフィールドを編集します。「仮想 CPU のホットプラグ」を参照してください。)
    • カスタム移行ダウンタイムを使用
    • 高可用性
    • 実行/移行キューでの優先度
    • 厳密なユーザーチェックを無効にする
    • アイコン
  4. OK をクリックします。
  5. 次回の起動時の設定 ポップアップウィンドウが表示された場合には、OK をクリックします。
ステップ 3 でリストした設定の変更は、即時に適用されます。その他の変更はすべて、仮想マシンをシャットダウンして再起動した後に適用されます。それまでの間は、変更が保留されていることを示すオレンジ色のアイコンが ( ) リマインダーとして表示されます。

5.2. ネットワークインターフェース

5.2.1. 新規ネットワークインターフェースの追加

仮想マシンに複数のネットワークインターフェースを追加することができます。複数のネットワークインターフェースを使用すると、複数の論理ネットワーク上に仮想マシンを配置することができます。

手順5.2 仮想マシンへのネットワークインターフェース追加

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 詳細ペインにある ネットワークインターフェース タブをクリックします。
  3. 新規作成 をクリックします。
    新規ネットワークインターフェースウィンドウ

    図5.1 新規ネットワークインターフェースウィンドウ

  4. ネットワークインターフェースの 名前 を入力します。
  5. ドロップダウンリストを使用して、ネットワークインターフェースの プロファイル および タイプ を選択します。プロファイル および タイプ のドロップダウンリストは、対象のクラスターで利用可能なプロファイルおよびネットワークタイプや、仮想マシンで利用可能なネットワークインターフェースカードに応じて生成されます。
  6. 必要に応じて、カスタム MAC アドレス チェックボックスを選択し、ネットワークインターフェースカードの MAC アドレスを入力します。
  7. OK をクリックします。
新しいネットワークインターフェースは、仮想マシンの詳細ペインにある ネットワークインターフェース タブに表示されます。ネットワークインターフェースカードが仮想マシン上で定義されており、ネットワークに接続されている場合に、リンク状態Up にデフォルト設定されています。
新規ネットワークインターフェース ウィンドウのフィールドに関する詳細は、「新規ネットワークインターフェースおよびネットワークインターフェースの編集ウィンドウの設定」 を参照してください。

5.2.2. ネットワークインターフェースの編集

ネットワーク設定を変更するには、ネットワークインターフェースを編集する必要があります。以下の手順は、実行中の仮想マシンで実行することが可能ですが、実行中でない仮想マシンでしか実行できないアクションもあります。

手順5.3 ネットワークインターフェースの編集

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 詳細ペインの ネットワークインターフェース タブをクリックし、編集するネットワークインターフェースを選択します。
  3. 編集 をクリックします。この ネットワークインターフェースの編集 ウィンドウには、新規ネットワークインターフェース ウィンドウと同じフィールドが含まれています。
  4. 必要に応じて設定を変更します。
  5. OK をクリックします。

5.2.3. ネットワークインターフェースのホットプラグ

ネットワークインターフェースは、ホットプラグが可能です。ホットプラグとは、仮想マシンを実行中にデバイスを有効または無効にする操作です。

注記

ゲストのオペレーティングシステムは、ネットワークインターフェースのホットプラグをサポートする必要があります。

手順5.4 ネットワークインターフェースのホットプラグ

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 詳細ペインの ネットワークインターフェース タブをクリックし、ホットプラグするネットワークインターフェースを選択します。
  3. 編集 をクリックします。
  4. ネットワークインターフェースを有効にするには カードのステータス結線 に、ネットワークインターフェースを無効にするには 抜線 に設定します。
  5. OK をクリックします。

5.2.4. ネットワークインターフェースの削除

手順5.5 ネットワークインターフェースの削除

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 詳細ペインの ネットワークインターフェース タブをクリックし、削除するネットワークインターフェースを選択します。
  3. 削除 をクリックします。
  4. OK をクリックします。

5.3. 仮想ディスク

5.3.1. 新規仮想ディスクの追加

複数の仮想ディスクを仮想マシンに追加することができます。
ディスクのデフォルトタイプは、イメージ です。直接 LUN ディスクまたは Cinder (OpenStack Volume) ディスクを追加することも可能です。イメージ ディスクの作成はすべて、Manager が管理します。直接 LUN ディスクには、外部で用意された既存のターゲットが必要です。Cinder ディスクでは、外部プロバイダー ウィンドウを使用して Red Hat Virtualization 環境に追加された OpenStack ボリュームのインスタンスにアクセスできる状態でなければなりません。詳しい情報は「ストレージ管理用の OpenStack Volume (Cinder) インスタンスの追加」を参照してください。既存のディスクは、仮想マシンにアタッチされたフローティングディスクまたは共有可能なディスクのいずれかです。

手順5.6 仮想マシンへのディスクの追加

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 詳細ペインで ディスク タブをクリックします。
  3. 新規作成 をクリックします。
    新規仮想ディスクウィンドウ

    図5.2 新規仮想ディスクウィンドウ

  4. 適切なラジオボタンを使用して イメージ直接 LUNCinder を切り替えます。ユーザーポータルで追加できる仮想ディスクは、イメージ ディスクのみです。直接 LUN および Cinder ディスクは、管理ポータルから追加できます。
  5. 新規ディスクの サイズ (GB)エイリアス説明 を入力します。
  6. ドロップダウンリストおよびチェックボックスで、ディスクを設定します。全ディスクタイプのフィールドに関する詳細は 「新規仮想ディスクおよび仮想ディスクの編集ウィンドウの設定」 を参照してください。
  7. OK をクリックします。
しばらくすると、詳細ペインに新規ディスクが表示されます。

5.3.2. 仮想マシンへの既存ディスクのアタッチ

フローティングディスクとは、どの仮想マシンにも関連付けられていないディスクのことです。
フローティングディスクにより、仮想マシンの設定に要する時間を最小限に抑えることができます。フローティングディスクを仮想マシンのストレージとして指定すると、仮想マシンの作成時にディスクが事前割り当されるのを待つ必要がなくなります。
フローティングディスクは、単一の仮想マシンにアタッチすることができます。ただし、ディスクが共有可能な場合には、複数の仮想マシンをアタッチすることも可能です。共有ディスクを使用する仮想マシンはそれぞれ、異なるディスクインターフェースタイプを使用できます。
フローティングディスクが仮想マシンにアタッチされると、仮想マシンはそのディスクにアクセスできるようになります。

手順5.7 仮想マシンへの仮想ディスクのアタッチ

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 詳細ペインで ディスク タブをクリックします。
  3. アタッチ をクリックします。
    仮想ディスクのアタッチのウィンドウ

    図5.3 仮想ディスクのアタッチのウィンドウ

  4. 利用可能なディスクの一覧から仮想ディスクを 1 つまたは複数選択し、インターフェース ドロップダウンから必要なインターフェースを選択します。
  5. OK をクリックします。

注記

仮想マシンに仮想ディスクをアタッチ/デタッチしても、クォータリソースは消費されません。

5.3.3. 仮想ディスクの使用可能なサイズの拡張

仮想ディスクの利用可能なサイズは、仮想ディスクが仮想マシンにアタッチされた状態で拡張することができます。仮想ディスクのサイズを変更しても、そのベースとなっているパーティションや、その仮想ディスク上のファイルシステムのサイズは変更されません。パーティションやファイルシステムのサイズ変更を行うには、必要に応じて fdisk ユーティリティーを使用してください。詳しくは、「How to Resize a Partition using fdisk」 の記事を参照してください。

手順5.8 仮想ディスクの使用可能なサイズの拡張

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 詳細ペインで ディスク タブをクリックして、編集するディスクを選択します。
  3. 編集 をクリックします。
  4. サイズを拡張 (GB) フィールドに値を入力します。
  5. OK をクリックします。
ドライブのサイズ調整中は、ターゲットディスクのステータスが一時的に locked になります。ドライブのサイズ調整が完了すると、ドライブのステータスが OK に変わります。

5.3.4. 仮想ディスクのホットプラグ

仮想ディスクはホットプラグが可能です。ホットプラグとは、仮想マシンを実行中にデバイスを有効または無効にする操作です。

注記

ゲストのオペレーティングシステムは、仮想ディスクのホットプラグをサポートする必要があります。

手順5.9 仮想ディスクのホットプラグ

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 詳細ペインで ディスク タブをクリックして、ホットプラグするディスクを選択します。
  3. アクティブ化 をクリックしてディスクを有効にするか、非アクティブ化 をクリックしてディスクを無効にします。
  4. OK をクリックします。

5.3.5. 仮想マシンからの仮想ディスクの削除

手順5.10 仮想マシンからの仮想ディスクの削除

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 詳細ペインで ディスク タブをクリックして、削除するディスクを選択します。
  3. 非アクティブ化 をクリックします。
  4. OK をクリックします。
  5. 削除 をクリックします。
  6. オプションとして、完全に削除 のチェックボックスを選択すると、その仮想ディスクは環境から完全に削除されます。ディスクが共有されているなどの理由からこのオプションを選択しなかった場合には、その仮想ディスクは ディスク のリソースタブに残ります。
  7. OK をクリックします。
ディスクが iSCSI などのブロックストレージとして作成され、ディスクの作成時に 削除後にワイプ のチェックボックスが選択されている場合には、Red Hat Virtualization ホストのログファイルを表示して、データがディスクから完全に削除されていることを確認できます。『管理ガイド』の「削除後に仮想ディスクをワイプする設定」を参照してください。
ディスクが iSCSI などのブロックストレージとして作成され、ディスクが削除される前にストレージドメインで 削除後に破棄 のチェックボックスが選択されている場合には、削除時に blkdiscard コマンドが論理ボリュームで呼び出され、下層のストレージにブロックが空いたことが通知されます。『管理ガイド』の「削除後の仮想ディスクを破棄する設定」 を参照してください。Enable Discard のチェックボックスが選択されている仮想ディスクが 1 つ以上の仮想マシンにアタッチされている場合には、仮想ディスクの削除時にも blkdiscard が論理ボリュームで呼び出されます。

5.3.6. インポートされたストレージドメインからのディスクイメージのインポート

詳細ペインの ディスクのインポート タブを使用して、インポートされたストレージドメインからフローティング仮想ディスクをインポートします。
以下の手順では、管理ポータルへのアクセス権が必要です。

注記

QEMU との互換性があるディスクのみが Manager にインポートすることができます。

手順5.11 ディスクイメージのインポート

  1. データセンターにインポートしたストレージドメインを選択します。
  2. 詳細ペインで ディスクのインポート をクリックします。
  3. インポートする仮想マシンを 1 台または複数選択して インポート をクリックすると、ディスクのインポート ウィンドウが開きます。
  4. 各ディスクに適切な ディスクプロファイル を選択します。
  5. OK をクリックすると選択したディスクがインポートされます。

5.3.7. インポートされたストレージドメインからの未登録のディスクイメージのインポート

詳細ペインの ディスクのインポート タブを使用して、ストレージドメインからフローティング仮想ディスクをインポートします。Red Hat Virtualization 環境以外で作成されたフローティングディスクは、Manager には登録されていません。ストレージドメインをスキャンして、インポート予定で未登録のフローティングディスクを特定します。
以下の手順では、管理ポータルへのアクセス権が必要です。

注記

QEMU との互換性があるディスクのみが Manager にインポートすることができます。

手順5.12 ディスクイメージのインポート

  1. データセンターにインポートしたストレージドメインを選択します。
  2. ストレージドメインを右クリックして、Manager が未登録のディスクを特定できるように ディスクのスキャン を選択します。
  3. 詳細ペインで ディスクのインポート をクリックします。
  4. インポートする仮想マシンを 1 台または複数選択して インポート をクリックすると、ディスクのインポート ウィンドウが開きます。
  5. 各ディスクに適切な ディスクプロファイル を選択します。
  6. OK をクリックすると選択したディスクがインポートされます。

5.4. 仮想メモリーのホットプラグ

仮想メモリーは、ホットプラグすることができます。ホットプラグとは、仮想マシンを実行中にデバイスを有効または無効にする操作です。メモリーがホットプラグされる度に、詳細ペインの 仮想マシンデバイス タブに新規メモリーデバイスとして最大 16 個まで表示されます。仮想マシンがシャットダウン/再起動されると、他のメモリーデバイスをホットプラグできるように、これらのデバイスは仮想マシンのメモリーを減らすことなく 仮想マシンデバイス タブから消去されます。セルフホストエンジンの Manager 仮想マシンのサポートでは、この機能はサポートされません。

重要

現在 Red Hat Virtualization では、仮想メモリーのホットアンプラグはサポートされていません。

手順5.13 仮想メモリーのホットプラグ

  1. 仮想マシン タブをクリックして、実行中の仮想マシンを選択します。
  2. 編集 をクリックします。
  3. システム タブをクリックします。
  4. 必要な合計容量を入力して、メモリーサイズ を増やします。メモリーは、256 MB の倍数で追加することが可能です。デフォルトでは、仮想マシンの最大許容メモリーは、指定したメモリーサイズの 4 倍に設定されています。この値はユーザーインターフェースで変更されますが、最大値はホットプラグされないので、変更待ちのアイコンが表示されます。これを回避するには、最大値を元の値に変更してください。
  5. OK をクリックします。
    このアクションにより、仮想マシンの保留中の変更 ウィンドウが開きます。これは、仮想マシンが再起動されるまで maxMemorySizeMbminAllocatedMem の値が変更されないためです。ただし、メモリーサイズ の値が変更されるとホットプラグのアクションがトリガーされ、この変更は即時に適用されます。
    仮想メモリーのホットプラグ

    図5.4 仮想メモリーのホットプラグ

  6. OK をクリックします。
仮想マシンの 定義済みメモリー は、詳細ペインの 全般 タブで更新され、詳細ペインの 仮想マシンデバイス タブで新たに追加されたメモリーデバイスが表示されます。

5.5. 仮想 CPU のホットプラグ

仮想 CPU はホットプラグが可能です。ホットプラグとは、仮想マシンを実行中にデバイスを有効または無効にする操作です。

重要

仮想 CPU が以前にホットプラグされている場合にのみ、仮想 CPU のホットアンプラグはサポートされます。作成時に指定された数よりも少ない仮想 CPU に対して、仮想マシンの仮想 CPU をホットアンプラグできません。
以下の前提条件を満たす必要があります。
  • 仮想マシンの オペレーティングシステム は、新規仮想マシン または Edit Virtual Machine ウィンドウで明示的に設定する必要があります。
  • 仮想マシンのオペレーティングシステムで、CPU ホットプラグ機能がサポートされている必要があります。サポートに関する詳細は、以下の表を参照してください。
  • Windows の仮想マシンには、ゲストエージェントをインストールする必要があります。「Windows へのゲストエージェントとドライバーのインストール」を参照してください。

手順5.14 仮想 CPU のホットプラグ

  1. 仮想マシン タブをクリックして、実行中の仮想マシンを選択します。
  2. 編集 をクリックします。
  3. システム タブをクリックします。
  4. 必要に応じて 仮想ソケット の値を変更します。
  5. OK をクリックします。

表5.1 仮想 CPU ホットプラグのためのオペレーティングシステムのサポートマトリックス

オペレーティングシステム
バージョン
アーキテクチャー
ホットプラグのサポート
ホットアンプラグのサポート
Red Hat Enterprise Linux Atomic Host 7
 
x86
はい
はい
Red Hat Enterprise Linux 6.3+
 
x86
はい
はい
Red Hat Enterprise Linux 7.0+
 
x86
はい
はい
Red Hat Enterprise Linux 7.3+
 
PPC64
はい
はい
Microsoft Windows Server 2008
すべて
x86
いいえ
いいえ
Microsoft Windows Server 2008
Standard、Enterprise
x64
いいえ
いいえ
Microsoft Windows Server 2008
データセンター
x64
はい
いいえ
Microsoft Windows Server 2008 R2
すべて
x86
いいえ
いいえ
Microsoft Windows Server 2008 R2
Standard、Enterprise
x64
いいえ
いいえ
Microsoft Windows Server 2008 R2
データセンター
x64
はい
いいえ
Microsoft Windows Server 2012
すべて
x64
はい
いいえ
Microsoft Windows Server 2012 R2
すべて
x64
はい
いいえ
Microsoft Windows Server 2016
Standard、Datacenter
x64
はい
いいえ
Microsoft Windows 7
すべて
x86
いいえ
いいえ
Microsoft Windows 7
Starter、Home、Home Premium、Professional
x64
いいえ
いいえ
Microsoft Windows 7
Enterprise、Ultimate
x64
はい
いいえ
Microsoft Windows 8.x
すべて
x86
はい
いいえ
Microsoft Windows 8.x
すべて
x64
はい
いいえ
Microsoft Windows 10
すべて
x86
はい
いいえ
Microsoft Windows 10
すべて
x64
はい
いいえ

5.6. 複数のホストへの仮想マシンの固定

仮想マシンは、複数のホストに固定することができます。複数のホストに固定すると、クラスター内の特定のホスト 1 台または全ホストで実行するのではなく、特定のホストのサブセット上で仮想マシンを実行することができます。仮想マシンは、指定したホストがすべて利用できない場合でもクラスター内の他のホストで実行することはできません。この設定は、たとえば、物理ハードウェアの設定が同じホストでだけ仮想マシンを実行するために使用することができます。
仮想マシンは、複数のホストに固定されている場合にはライブマイグレーションできませんが、ホストの障害が発生した場合には、高可用性に設定された仮想マシンは、その仮想マシンが固定されている他のホストで自動的に再起動されます。

注記

高可用性は、単一ホストに固定されている仮想マシンではサポートされていません。

手順5.15 複数のホストへの仮想マシンの固定

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 編集 をクリックします。
  3. ホスト タブをクリックします。
  4. 実行を開始するホスト:特定 のラジオボタンを選択して、一覧からホストを 2 台以上選択します。
  5. 移行オプション のドロップダウンリストから 移行を許可しない を選択します。
  6. 高可用性 タブをクリックします。
  7. 高可用性 のチェックボックスを選択します。
  8. 優先度 のドロップダウンリストから または を選択します。移行がトリガーされると、キューが作成され、優先度の高い仮想マシンが最初に移行されます。クラスターのリソースが不足してきた場合には、優先度の高い仮想マシンのみが移行されます。
  9. OK をクリックします。

5.7. 仮想マシンの CD の変更

仮想マシンを実行中に仮想マシンがアクセスできる CD を変更することができます。

注記

使用できるのは、仮想マシンが所属するクラスターの ISO ドメインに追加されている ISO ファイルのみです。

手順5.16 仮想マシンの CD の変更

  1. 仮想マシン タブをクリックして、実行中の仮想マシンを選択します。
  2. CD/DVD を変更 をクリックします。
  3. ドロップダウンリストからオプションを選択します。
    • 一覧から ISO ファイルを選択して、仮想マシンが現在アクセス可能な CD/DVD を取り出し、ISO ファイルを CD/DVD としてマウントします。
    • 一覧から [取り出し] を選択して、仮想マシンが現在アクセス可能な CD/DVD を取り出します。
  4. OK をクリックします。

5.8. スマートカード認証

スマートカードは、外付けハードウェアのセキュリティー機能です。最も一般的な用途はクレジットカードですが、認証トークンとしても多数の企業で使用されています。スマートカードは、Red Hat Virtualization の仮想マシンの保護に使用することができます。

手順5.17 スマートカードの有効化

  1. スマートカードのハードウェアがクライアントマシンに接続され、メーカーの指示に従ってインストールされていることを確認します。
  2. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  3. 編集 をクリックします。
  4. コンソール タブをクリックして、スマートカードを有効にする のチェックボックスを選択します。
  5. OK をクリックします。
  6. コンソール アイコンをクリックすると、実行中の仮想マシンに接続され、スマートカード認証がクライアントのハードウェアから仮想マシンへ渡されます。

重要

スマートカードのハードウェアが正しくインストールされていない場合にスマートカード機能を有効にすると、仮想マシンの読み込みが正しく行われない可能性があります。

手順5.18 スマートカードの無効化

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 編集 をクリックします。
  3. コンソール タブをクリックして、スマートカードを有効にする のチェックボックスのチェックを外します。
  4. OK をクリックします。

手順5.19 スマードカード共有のためのクライアントシステム設定

  1. スマートカードを使用するには、スマートカードの証明書にアクセスするための特定のライブラリーが必要になる場合があります。これらのライブラリーは、spice-gtk がゲストにスマートカードを提供するために使用する NSS ライブラリーに表示される必要があります。NSS では、これらのライブラリーが PKCS #11 インターフェースを提供していることを前提としています。
  2. モジュールのアーキテクチャーが spice-gtk/remote-viewer のアーキテクチャーと一致していることを確認してください。たとえば、32b PKCS #11 ライブラリーしかない場合には、スマートカードを機能させるには、32b ビルドの virt-viewer をインストールする必要があります。

手順5.20 CoolKey のミドルウェアでの RHEL クライアント設定

  • CoolKey スマートカードのミドルウェアは、Red Hat Enterprise Linux に含まれています。Smart card support グループをインストールしてください。Smart Card Support グループが Red Hat Enterprise Linux システムにインストールされている場合には、スマートカードが有効になっている場合は、ゲストにリダイレクトされます。以下のコマンドで Smart card support グループをインストールしてください。
    # yum groupinstall "Smart card support"

手順5.21 その他のスマートカードのミドルウェアでの RHEL クライアント設定

  • システムの NSS データベースにライブラリーを登録します。root で以下のコマンドを実行してください。
    # modutil -dbdir /etc/pki/nssdb -add "module name" -libfile /path/to/library.so

手順5.22 Windows クライアントの設定

  • Red Hat では、Windows クライアントに PKCS #11 サポートを提供しません。サードパーティーから、PKCS #11 サポートを提供するライブラリーを取得するようにしてください。サードパーティーからライブラリーを取得した場合には、管理者権限を持つユーザーで以下のコマンドを実行して、ライブラリーを登録してください。
    modutil -dbdir %PROGRAMDATA%\pki\nssdb -add "module name" -libfile C:\Path\to\module.dll

第6章 管理タスク

6.1. 仮想マシンのシャットダウン

手順6.1 仮想マシンのシャットダウン

  1. 仮想マシン タブをクリックして、実行中の仮想マシンを選択します。
  2. シャットダウン ( ) のボタンをクリックします。
    または、仮想マシンを右クリックして シャットダウン を選択します。
  3. オプションとして管理ポータルで、仮想マシンのシャットダウン の確認ウィンドウで仮想マシンのシャットダウンの 理由 を入力します。これにより、シャットダウンの説明が提供され、次回、この仮想マシンの電源が投入された際にログに表示されます。

    注記

    仮想マシンのシャットダウンの 理由 フィールドは、クラスター設定で有効化されている場合のみ表示されます。詳しい情報は、『管理ガイド』の「新規クラスターおよびクラスターの編集ウィンドウの設定とコントロール」を参照してください。
  4. 仮想マシンのシャットダウン の確認ウィンドウで OK をクリックします。
仮想マシンが正常にシャットダウンし、仮想マシンの ステータスDown に変わります。

6.2. 仮想マシンの一時停止

仮想マシンを一時停止するのは、仮想マシンを ハイバネート モードに設定することと同じです。

手順6.2 仮想マシンの一時停止

  1. 仮想マシン タブをクリックして、実行中の仮想マシンを選択します。
  2. サスペンド ( ) のボタンをクリックします。
    または、仮想マシンを右クリックし サスペンド を選択します。
仮想マシンの ステータスSuspended に変わります。

6.3. 仮想マシンの再起動

手順6.3 仮想マシンの再起動

  1. 仮想マシン タブをクリックして、実行中の仮想マシンを選択します。
  2. 再起動 ( ) のボタンをクリックします。
    または、仮想マシンを右クリックして 再起動 を選択します。
  3. 仮想マシンの再起動 の確認ウィンドウで OK をクリックします。
仮想マシンの ステータスReboot In Progress に変わった後に Up に戻ります。

6.4. 仮想マシンの削除

重要

仮想マシンの実行中には 削除 のボタンは無効になっています。仮想マシンは削除する前にシャットダウンしておく必要があります。

手順6.4 仮想マシンの削除

  1. 仮想マシン タブをクリックして、削除する仮想マシンを選択します。
  2. 削除 をクリックします。
  3. オプションとして、仮想マシンにアタッチされている仮想ディスクを仮想マシンとともに削除するには、ディスクを削除 チェックボックスを選択します。ディスクを削除 チェックボックスを選択しなかった場合には、仮想ディスクはフローティングディスクとして環境に残ります。
  4. OK をクリックします。

6.5. 仮想マシンのクローン作成

先にテンプレートやスナップショットを作成する必要なしに、仮想マシンのクローンを作成できます。

重要

仮想マシンの実行中には 仮想マシンをクローン のボタンは無効です。仮想マシンのクローンを作成する前にシャットダウンしておく必要があります。

手順6.5 仮想マシンのクローン作成

  1. 仮想マシン タブをクリックして、クローン作成する仮想マシンを選択します。
  2. 仮想マシンをクローン をクリックします。
  3. 新規仮想マシンの クローン名 を入力します。
  4. OK をクリックします。

6.6. 仮想マシンのゲストエージェントとドライバーの更新

6.6.1. Red Hat Enterprise Linux でのゲストエージェントとドライバーの更新

Red Hat Enterprise Linux 仮想マシンで、最新版が使用されるようにゲストエージェントとドライバーを更新します。

手順6.6 Red Hat Enterprise Linux でのゲストエージェントとドライバーの更新

  1. Red Hat Enterprise Linux 仮想マシンにログインします。
  2. rhevm-guest-agent-common パッケージを更新します。
    # yum update rhevm-guest-agent-common
  3. サービスを再起動します。
    • Red Hat Enterprise Linux 6 の場合
      # service ovirt-guest-agent restart
    • Red Hat Enterprise Linux 7 の場合
      # systemctl restart ovirt-guest-agent.service

6.6.2. Windows でのゲストエージェントとドライバーの更新

ゲストツールは、Red Hat Manager と管理対象の仮想マシンとの間の通信を可能にするソフトウェアで構成され、仮想マシンの IP アドレス、メモリーの使用率、インストールされているアプリケーションなどの情報を提供します。ゲストツールは、ゲストにアタッチ可能な ISO ファイルとして配布されています。この ISO ファイルは、RPM ファイルとしてパッケージされており、Red Hat Virtualization Manager がインストールされているマシンからインストールおよびアップグレードすることができます。

手順6.7 Windows でのゲストエージェントとドライバーの更新

  1. Red Hat Virtualization Manager で Red Hat Virtualization ゲストツールを最新バージョンに更新します。
    # yum update -y rhev-guest-tools-iso*
  2. ISO ドメインに ISO ファイルをアップロードします。[ISODomain] は、お使いの ISO ドメインに置き換えてください。
    engine-iso-uploader --iso-domain=[ISODomain] upload /usr/share/rhev-guest-tools-iso/rhev-tools-setup.iso

    注記

    rhev-tools-setup.iso ファイルは、直近に更新した ISO ファイルへのシンボリックリンクです。このリンクは rhev-guest-tools-iso パッケージを更新するたびに最新の ISO ファイルをポイントするように自動的に変更されます。
  3. 管理ポータルまたはユーザーポータルで、仮想マシンが実行中の場合には、CD/DVD を変更 ボタンを使用して最新の rhev-tools-setup.iso ファイルを各仮想マシンにアタッチします。仮想マシンの電源がオフの場合には、1 回実行 ボタンをクリックして ISO を CD としてアタッチしてください。
  4. 更新した ISO が含まれる CD/DVD ドライブを選択して、RHEV-ToolsSetup.exe ファイルを実行します。

6.7. 仮想マシンの Red Hat Satellite エラータの表示

Red Hat Virtualization 仮想マシンが Red Hat Satellite サーバーからエラータ情報を受信するように設定した後には各ホストのエラータを表示することができます。
仮想マシンが利用可能なエラータを表示をするように設定するための詳しい情報は「仮想マシンの Red Hat Satellite エラータ管理の設定」を参照してください。

手順6.8 Red Hat Satellite エラータの表示

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 詳細ペインの エラータ タブをクリックします。

6.8. 仮想マシンとパーミッション

6.8.1. 仮想マシンのシステムパーミッションの管理

システム管理者は、SuperUser として管理ポータルの全側面を管理する管理者です。他のユーザーには、より特定的な管理者ロールを割り当てることができます。このような制限付きの管理者ロールは、特定のリソースに限定した特定の管理者権限をユーザーに付与する場合に有用です。たとえば、DataCenterAdmin ロールは、割り当てられたデータセンターのみに対して (ただし、そのデータセンター用のストレージは例外)、ClusterAdmin は割り当てられたクラスターのみに対して管理者権限があります。
UserVmManager は、データセンター内の仮想マシンの管理ロールです。このロールは、特定の仮想マシン、データセンター、または仮想化環境全体に適用することができるので、ユーザーによって異なる仮想マシンリソースを管理できるようにする場合に有用です。
ユーザーの仮想マシン管理者ロールは、以下のアクションを許可します。
  • 仮想マシンの作成/編集/削除
  • 仮想マシンの実行/一時停止/シャットダウン/停止

注記

ロールとパーミッションは、既存のユーザーにしか割り当てることができません。
エンドユーザーの多くは、仮想化環境の仮想マシンリソースのみに関与しています。このため、Red Hat Virtualization では、ユーザーが仮想マシンを専用に (データセンター内の他のリソースは対象外) 管理できるようにするためのユーザーロールを複数提供しています。

6.8.2. 仮想マシン管理者ロール

以下の表には、仮想マシンの管理に適用可能な管理者のロールと権限についての説明をまとめています。

表6.1 Red Hat Virtualization のシステム管理者ロール

ロール権限備考
DataCenterAdminデータセンター管理者ストレージを除く特定のデータセンター下の全オブジェクトに対する管理者パーミッションがある。
ClusterAdminクラスター管理者特定のクラスター下の全オブジェクトに対する管理者パーミッションがある。
NetworkAdminネットワーク管理者特定の論理ネットワーク上の全操作に対する管理者パーミッションがある。仮想マシンにアタッチされたネットワークを設定/管理することができる。仮想マシンネットワークにポートミラーリングを設定するには、ネットワークに対する NetworkAdmin ロールと、仮想マシンに対する UserVmManager ロールを適用。

6.8.3. 仮想マシンのユーザーロール

以下の表には、仮想マシンのユーザーに適用可能なユーザーのロールおよび権限についての説明をまとめています。これらのロールにより、仮想マシンの管理やアクセスを行うユーザーポータルへアクセスすることができますが、管理ポータルへのパーミッションは付与されません。

表6.2 Red Hat Virtualization のシステムユーザーロール

ロール権限備考
UserRole仮想マシンとプールへのアクセルと使用が可能ユーザーポータルにログインして仮想マシンやプールを使用できる。
PowerUserRole仮想マシンおよびテンプレートの作成と管理が可能このロールをユーザーに適用するには、設定 ウィンドウを使用して環境全体を対象とするか、特定のデータセンターまたはクラスターを対象とする。たとえば、PowerUserRole がデータセンターレベルで適用されると、PowerUser はそのデータセンター内で仮想マシンおよびテンプレートを作成することができる。PowerUserRole が適用されると、VmCreatorDiskCreator、および TemplateCreator のロールが適用されているのに相当する。
UserVmManager仮想マシンのシステム管理者仮想マシンの管理、スナップショットの作成と使用を行うことができる。ユーザーポータル内で仮想マシンを作成したユーザーには、そのマシンに対する UserVmManager ロールが自動的に割り当てられる。
UserTemplateBasedVmテンプレートのみを使用できる制限付き権限テンプレートを使用して仮想マシンを作成できる権限レベル
VmCreatorユーザーポータルで仮想マシンを作成することができる。このロールは特定の仮想マシンに適用するのではなく、設定 ウィンドウから全環境でユーザーに適用。クラスターにこのロールを適用する場合には、データセンター全体、または特定のストレージドメインに対して DiskCreator ロールを適用する必要がある。
VnicProfileUser仮想マシンの論理ネットワークおよびネットワークインターフェースのユーザー論理ネットワークの作成時に 全ユーザーにこのネットワークの使用を許可する オプションを選択すると、その論理ネットワークの全ユーザーに対して VnicProfileUser パーミッションが割り当てられ、ユーザーは仮想マシンのネットワークインターフェースを論理ネットワークにアタッチ/デタッチすることができる。

6.8.4. ユーザーへの仮想マシン割り当て

自分以外のユーザー用に仮想マシンを作成する場合には、その仮想マシンを使用できるようにそのユーザーにロールを割り当てる必要があります。パーミッションを割り当てられるのは既存のユーザーのみである点に注意してください。ユーザーアカウント作成に関する詳しい情報は、『Red Hat Virtualization 管理ガイド』の「ユーザーとロール」を参照してください。
ユーザーポータルは、User、PowerUser、および UserVmManager の 3 つのデフォルトロールをサポートしています。ただし、ロールは、管理ポータルを通してカスタマイズ設定することも可能です。デフォルトのロールについては、以下に説明します。
  • User は、仮想マシンに接続して、その仮想マシンを使用することができます。このロールは、日常的なタスクを実行するデスクトップのエンドユーザーに適しています。
  • PowerUser は、仮想マシンを作成し、仮想リソースを表示することができます。このロールは、組織内のユーザーに仮想リソースを提供する必要のある管理者またはマネージャーに適しています。
  • UserVmManager は仮想マシンの編集と削除、ユーザーパーミッションの割り当て、スナップショットおよびテンプレートの使用が可能です。仮想化環境の設定変更を行う必要があるユーザーに適しています。
仮想マシンを作成すると、UserVmManager の権限を自動的に継承します。これにより、仮想マシンに変更を加えたり、自分が管理しているユーザーや Identity Management (IdM) または RHDS グループ内のユーザーにパーミッションを割り当てたりすることができます。詳しい情報は、管理ガイドを参照してください。

手順6.9 ユーザーへのパーミッション割り当て手順

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 詳細ペインの パーミッション タブをクリックします。
  3. 追加 をクリックします。
  4. 検索 テキストボックスに氏名またはユーザー名、もしくはその一部を入力し、検索 をクリックします。結果一覧に検索候補が表示されます。
  5. パーミッションを割り当てるユーザーのチェックボックスにチェックマークを付けます。
  6. 割り当てるロール ドロップダウンメニューから UserRole ロールを選択します。
  7. OK をクリックします。
この仮想マシンへのアクセスを許可されているユーザーのユーザー名とロールが表示されます。

注記

1 台のみの仮想マシンへのパーミッションがユーザーに割り当てられている場合には、その仮想マシンに対してシングルサインオン (SSO) を設定することができます。シングルサインオンを有効にすると、ユーザーポータルにログインして、SPICE コンソールなどで仮想マシンに接続する際に、自動的に仮想マシンにログインされるため、ユーザー名とパスワードを再度入力する必要はありません。シングルサインオンは、仮想マシン単位で有効/無効にすることができます。仮想マシンのシングルサインオンの有効化/無効化についての詳しい情報は、「仮想マシンへのシングルサインオン (SSO) 設定」を参照してください。

6.8.5. 仮想マシンのユーザーアクセスの削除

手順6.10 仮想マシンのユーザーアクセスの削除

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 詳細ペインの パーミッション タブをクリックします。
  3. 削除 をクリックします。選択したパーミッションの削除を確認する警告メッセージが表示されます。
  4. 削除するには、OK をクリックします。中止するには、キャンセル をクリックします。

6.9. スナップショット

6.9.1. 仮想マシンのスナップショット作成

スナップショットとは、ある時点における、任意またはすべての仮想マシンのオペレーティングシステムとアプリケーションのビューです。仮想マシンに変更を加えると予期せぬ結果をもたらす可能性がある場合には、その変更を加える前に仮想マシンのスナップショットを作成しておきます。スナップショットを使用すると、仮想マシンを以前の状態に戻すことができます。

手順6.11 仮想マシンのスナップショット作成

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 詳細ペインの スナップショット タブをクリックして、作成 をクリックします。
    スナップショットの作成

    図6.1 スナップショットの作成

  3. スナップショットの説明を入力します。
  4. チェックボックスで 含めるディスク を選択します。
  5. メモリーを保存 チェックボックスで、スナップショットに仮想マシンのメモリーを含めるかどうかを指定します。
  6. OK をクリックします。
選択したディスク上の仮想マシンのオペレーティングシステムとアプリケーションは、スナップショット内に格納され、プレビューと復元が可能です。スナップショットは Locked のステータスで作成され、OK に変わります。スナップショットをクリックすると、詳細ペインの右ペインにある 全般ディスクネットワークインターフェースインストール済みのアプリケーション のタブに詳細が表示されます。

6.9.2. スナップショットを使用した仮想マシンの復元手順

スナップショットを使用して、仮想マシンを以前の状態に復元することができます。

手順6.12 スナップショットを使用した仮想マシンの復元

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 詳細ペインの スナップショット タブをクリックして使用可能なスナップショットを一覧表示します。
  3. 左ペインで復元するスナップショットを選択します。スナップショットの詳細が右ペインに表示されます。
  4. プレビュー の横のドロップダウンメニューをクリックして カスタムプレビュースナップショット ウィンドウを開きます。
    カスタムプレビュースナップショット

    図6.2 カスタムプレビュースナップショット

  5. チェックボックスを使用して、復元する 仮想マシンの設定メモリー、およびディスクを選択し、OK をクリックします。この操作により、複数のスナップショットの設定とディスクを使用してカスタマイズされたスナップショットを作成し、そのスナップショットから復元を行うことができます。
    カスタムプレビュースナップショットのウィンドウ

    図6.3 カスタムプレビュースナップショットのウィンドウ

    スナップショットのステータスが プレビューモード に変わります。仮想マシンのステータスは、一時的に Image Locked となった後、Down に戻ります。
  6. 仮想マシンを起動すると、スナップショットのディスクイメージを使用して実行されます。
  7. コミット をクリックして、仮想マシンをスナップショットの状態に完全に復元します。その後のスナップショットは消去されます。
    または、元に戻す ボタンをクリックしてスナップショットを無効にし、仮想マシンを以前の状態に戻します。

6.9.3. スナップショットからの仮想マシンの作成

仮想マシンからスナップショットを作成しましたので、次にこのスナップショットを使用して別の仮想マシンを作成します。

手順6.13 スナップショットからの仮想マシンの作成

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 詳細ペインの スナップショット タブをクリックして使用可能なスナップショットを一覧表示します。
  3. 表示された一覧からスナップショットを選択して、クローン をクリックします。
  4. 仮想マシンの 名前説明 を入力します。
    スナップショットからの仮想マシンのクローン作成

    図6.4 スナップショットからの仮想マシンのクローン作成

  5. OK をクリックします。
しばらくすると、クローン作成した仮想マシンがナビゲーションペインの 仮想マシン タブに、Image Locked のステータスで表示されます。この仮想マシンは、Red Hat Virtualization が仮想マシンの作成を完了するまでこのステータスのままとなります。20 GB ハードドライブを事前割り当てした仮想マシンの場合は、作成に 15 分ほどかかります。スパース割り当ての仮想ディスクは、事前割り当て済みの仮想ディスクよりも所要時間が短くなります。
仮想マシンを使用できる準備が整うと、ナビゲーションペインの 仮想マシン タブで、ステータスが Image Locked から Down に変わります。

6.9.4. スナップショットの削除

Red Hat Virtualization 環境から仮想マシンのスナップショットを完全に削除します。この操作は、実行中の仮想マシンでのみサポートされています。

重要

イメージチェーンからスナップショットを削除する際には、元のボリュームと新たにマージされるボリュームの両方を一時的に格納するのに十分な空き容量がストレージドメインにあることを確認してください。十分な空き容量がない場合には、スナップショットの削除に失敗し、スナップショットを削除するためにそのボリュームをエクスポートして再インポートする必要があります。これは、2 つのボリュームからのデータがリサイズされたボリュームにマージされ、このボリュームがマージされた 2 つのイメージの合計サイズを収容できるサイズに拡張されるためです。
  • 削除するスナップショットがベースイメージに含まれる場合には、削除するスナップショットが含まれるボリュームの後続のボリュームは、ベースボリュームを含めたサイズに拡張されます。
  • 削除するスナップショットが、内部ストレージでホストされている QCOW2 (シンプロビジョニング) 形式のベース以外のイメージに含まれている場合には、後続のボリュームは、削除するスナップショットが含めたサイズに拡張されます。

手順6.14 スナップショットの削除

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 詳細ペインの スナップショット タブをクリックして、その仮想マシンのスナップショットを表示します。
    スナップショット一覧

    図6.5 スナップショット一覧

  3. 削除するスナップショットを選択します。
  4. 削除 をクリックします。
  5. OK をクリックします。

6.10. ホストデバイス

6.10.1. 仮想マシンへのホストデバイスの追加

互換性のあるホストで、デバイスを直接割り当てるための設定が完了している場合には、仮想マシンをホストデバイスに直接アタッチして、パフォーマンスを向上させることができます。

手順6.15 仮想マシンへのホストデバイスの追加

  1. 仮想マシンを選択してから、詳細ペインの ホストデバイス タブをクリックすると、その仮想マシンにすでにアタッチされているホストデバイスの一覧が表示されます。仮想マシンにアタッチできるのは、同じホストのデバイスのみです。仮想マシンに 1 台のホストのデバイスがアタッチされている場合に、別のホストのデバイスをアタッチすると、前のホストのデバイスは自動的に削除されます。
    ホストデバイスを仮想マシンにアタッチするには、その仮想マシンが Down の状態である必要があります。仮想マシンが実行中の場合には、仮想マシンがシャットダウンされるまで変更は適用されません。
  2. デバイスの追加 をクリックして ホストデバイスの追加 ウィンドウを開きます。
  3. 固定先ホスト ドロップダウンメニューでホストを選択します。
  4. 機能 ドロップダウンメニューを使用して pciscsi、または usb_device のホストデバイスを一覧表示します。
  5. 使用可能なホストデバイス ペインから仮想マシンにアタッチするデバイスのチェックボックスを選択してから矢印ボタンをクリックし、それらのデバイスを アタッチするホストデバイス ペインに移動して仮想マシンにアタッチするデバイスの一覧を作成します。
  6. 必要なホストデバイスをすべて アタッチするホストデバイス ペインに移動したら、OK をクリックしてそれらのデバイスを仮想マシンにアタッチし、ウィンドウを閉じます。
これらのホストデバイスは、次回に仮想マシンの電源をオンにした時に仮想マシンにアタッチされます。

6.10.2. 仮想マシンからのホストデバイスの削除

仮想マシンの詳細ペインで、仮想マシンに直接アタッチされているホストデバイスをその仮想マシンから削除します。
別のホストのデバイスを追加するために、仮想マシンに直接アタッチされたホストデバイスをすべて削除するには、削除の操作を実行する代わりに、必要なホストのデバイスを追加すると、その仮想マシンにアタッチ済みの全デバイスが自動的に削除されます。

手順6.16 仮想マシンからのホストデバイスの削除

  1. 仮想マシンを選択して、詳細ペインの ホストデバイス タブをクリックすると、その仮想マシンにアタッチされているホストデバイスが一覧表示されます。
  2. 仮想マシンからデタッチするホストデバイスを選択するか、Ctrl を押しながら複数のデバイスを選択してから デバイスの削除 をクリックして ホストデバイスの削除 ウィンドウを開きます。
  3. OK をクリックして操作を確定し、仮想マシンからそれらのデバイスをデタッチします。

6.10.3. 別のホストへの仮想マシンの固定

仮想マシンの詳細ペインにある ホストデバイス タブで、仮想マシンを特定のホストに固定することができます。
仮想マシンにホストデバイスがアタッチされている場合には、別のホストにその仮想マシンを固定すると、アタッチされているホストデバイスは自動的に削除されいます。

手順6.17 ホストへの仮想マシンの固定

  1. 仮想マシンを選択して、詳細ペインの ホストデバイス タブをクリックします。
  2. 他のホストに固定 をクリックして、ホストへの仮想マシンの固定 ウィンドウを開きます。
  3. ホスト ドロップダウンメニューでホストを選択します。
  4. OK をクリックして仮想マシンを選択したホストに固定します。

6.11. アフィニティーグループ

仮想マシンのアフィニティーにより、特定の仮想マシンが同じホストで一緒に実行されるか、異なるホストで別々に実行されるかを指定するルールのセットを定義することができます。これにより、詳細にわたるワークロードシナリオを作成して、厳格なライセンス要件や高可用性が要求されるワークロードなどの課題に対処することができます。
仮想マシンのアフィニティーは、仮想マシンを 1 つまたは複数のアフィニティーグループに追加することによって仮想マシンに適用します。アフィニティーグループとは、同一のパラメーターセットや条件が適用された複数の仮想マシンのグループです。これらのパラメーターには、アフィニティーグループ内の仮想マシンが同じホストで実行されるようにするポジティブ (一緒に実行) アフィニティー、アフィニティーグループ内の仮想マシンが異なるホストで実行されるようにするネガティブ (個別に実行) アフィニティーが含まれます。
これらのパラメーターにはさらなる条件を適用することができます。たとえば、ハード強制 (外部の条件に関わらず、アフィニティーグループ内の仮想マシンが同じホストまたは異なるホストで確実に実行されるようにする条件) やソフト強制 (可能であれば、アフィニティーグループ内の仮想マシンの実行先に同じホストまたは異なるホストを優先する条件) を適用することができます。
アフィニティーグループ、パラメーター、条件の組み合わせは、アフィニティーポリシーとして知られています。アフィニティーポリシーは、再起動する必要なく実行中の仮想マシンにすぐに適用されます。

注記

アフィニティーグループは、クラスターレベルで仮想マシンに適用されます。仮想マシンがクラスター間で移動すると、その仮想マシンは、移動元のクラスターの全アフィニティーグループから削除されます。

重要

アフィニティーグループは、そのアフィニティーグループが定義されているクラスターに適用されるスケジュールポリシーで VmAffinityGroups のフィルターモジュールまたは加重モジュールが有効化されている場合にのみ有効となります。VmAffinityGroups フィルターモジュールはハード強制の実装に、VmAffinityGroups 加重モジュールはソフト強制の実装に使用されます。

6.11.1. アフィニティーグループの作成

管理ポータルで、新しいアフィニティーグループを作成することができます。

手順6.18 アフィニティーグループの作成

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 詳細ペインで アフィニティーグループ タブをクリックします。
  3. 新規作成 をクリックします。
  4. アフィニティーグループの 名前 および 説明 を入力します。
  5. ポジティブ のチェックボックスにチェックを入れてポジティブアフィニティーを適用するか、チェックを外してネガティブアフィニティーを適用します。
  6. 強制 のチェックボックスにチェックを入れてハード強制を適用するか、チェックを外してソフト強制を適用します。
  7. ドロップダウンリストを使用してアフィニティーグループに追加する仮想マシンを選択します。+ および - のボタンを使用して仮想マシンを追加または削除します。
  8. OK をクリックします。

6.11.2. アフィニティーグループの編集

手順6.19 アフィニティーグループの編集

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 詳細ペインで アフィニティーグループ タブをクリックします。
  3. 編集 をクリックします。
  4. ポジティブ および 強制 のチェックボックスを任意の値に変更し、+ および - ボタンを使用してアフィニティーグループに仮想マシンを追加または削除します。
  5. OK をクリックします。

6.11.3. アフィニティーグループの削除

手順6.20 アフィニティーグループの削除

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 詳細ペインで アフィニティーグループ タブをクリックします。
  3. 削除 をクリックします。
  4. OK をクリックします。
アフィニティーグループのメンバーであった仮想マシンに適用されていたアフィニティーポリシーは適用されなくなりました。

6.12. 仮想マシンとテンプレートのエクスポート/インポート

注記

エクスポートストレージドメインは非推奨になりました。データストレージドメインは、データセンターからアタッチを解除して、同じ環境または異なる環境にある別のデータセンターにインポートすることができます。仮想マシン、フローティング仮想ディスクイメージ、テンプレートは、インポートしたストレージドメインからアタッチされているデータセンターにアップロードすることができます。ストレージドメインのインポートに関する情報は、『Red Hat Virtualization 管理ガイド』の「既存のストレージドメインのインポート」の項を参照してください。
Open Virtual Machine Format (OVF) の形式で保管されている仮想マシンとテンプレートは、同じ Red Hat Virtualization 環境内または異なる環境のデータセンター間でエクスポート/インポートすることが可能です。
仮想マシンとテンプレートをエクスポートまたはインポートするには、その仮想マシンまたはテンプレートが属するデータセンターに、アクティブなエクスポートドメインをアタッチする必要があります。エクスポートドメインは、エクスポートされる各仮想マシンまたはテンプレート用の 2 つのディレクトリーを格納する一時記憶域として機能します。一方のディレクトリーには、仮想マシンまたはテンプレートの OVF ファイルが含まれ、もう一方のディレクトリーにはディスクイメージや、仮想マシンまたはテンプレートのイメージが格納されます。
仮想マシンとテンプレートのエクスポート/インポートは 3 段階で行います。
  1. 仮想マシンまたはテンプレートをエクスポートドメインにエクスポートします。
  2. エクスポートドメインを一方のデータセンターからデタッチし、もう一方のデータセンターにアタッチします。エクスポートドメインは、同じ Red Hat Virtualization 環境内の異なるデータセンターにアタッチしたり、異なる Red Hat Virtualization Manager インストールで管理されている別の Red Hat Virtualizaiton 環境のデータセンターにアタッチしたりすることができます。

    注記

    エクスポートドメインは、一度に 1 つのデータセンターでしかアクティブにできないので、エクスポート元のデータセンターまたはインポート先のデータセンターのいずれか一方アタッチする必要があります。
  3. エクスポートドメインをアタッチしたデータセンターに仮想マシンまたはテンプレートをインポートします。
仮想マシンまたはテンプレートをエクスポート/インポートする際には、その仮想マシンまたはテンプレートの名前、説明、リソース割り当て、高可用性設定などの基本情報は維持されますが、エクスポートプロセス時には特定のユーザーロールやパーミッションは保存されません。仮想マシンまたはテンプレートへのアクセスに特定のユーザーロールおよびパーミッションが必要な場合には、仮想マシンまたはテンプレートをインポートした後に再度設定する必要があります。
また、V2V 機能を使用して、Xen または VMware などの他の仮想化プロバイダーの仮想マシンや Windows 仮想マシンのインポートも可能です。V2V は、Red Hat Virtualization でホストできるように、仮想マシンを変換します。VMware プロバイダーから仮想マシンをインポートするには、2 つの段階があります。V2V のインストールおよび使用方法に関する詳細は、「Converting Virtual Machines from Other Hypervisors to KVM with virt-v2v」を参照してください。

重要

仮想マシンをシャットダウンしてから、エクスポートまたはインポートする必要があります。

6.12.1. 仮想マシンとテンプレートのエクスポート/インポートの図解

以下の手順では、仮想マシンまたはテンプレートをデータセンターからエクスポートして、別のデータセンターにインポートするにあたって必要となるステップを図解で説明します。

手順6.21 仮想マシンとテンプレートのエクスポート/インポート

  1. エクスポートドメインをエクスポート元のデータセンターにアタッチします。
    エクスポートドメインの接続

    図6.6 エクスポートドメインの接続

  2. 仮想マシンまたはテンプレートをエクスポートドメインにエクスポートします。
    仮想リソースのエクスポート

    図6.7 仮想リソースのエクスポート

  3. エクスポート元のデータセンターからエクスポートドメインをデタッチします。
    エクスポートドメインのデタッチ

    図6.8 エクスポートドメインのデタッチ

  4. エクスポートドメインをインポート先のデータセンターにアタッチします。
    エクスポートドメインのアタッチ

    図6.9 エクスポートドメインのアタッチ

  5. インポート先のデータセンターに仮想マシンまたはテンプレートをインポートします。
    仮想リソースのインポート

    図6.10 仮想リソースのインポート

6.12.2. エクスポートドメインへの仮想マシンのエクスポート

仮想マシンをエクスポートドメインにエクスポートすると、異なるデータセンターにインポートできるようになります。この作業を開始する前には、エクスポートする仮想マシンが属するデータセンターにエクスポートドメインをアタッチしておく必要があります。

警告

仮想マシンをシャットダウンしてから、エクスポートまたはインポートする必要があります。

手順6.22 エクスポートドメインへの仮想マシンのエクスポート

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. エクスポート をクリックします。
  3. オプションで、以下のチェックボックスにチェックマークを付けます。
    • 強制的に上書き: エクスポートドメイン上の仮想マシンの既存のイメージを上書きします。
    • スナップショットを結合: ディスクごとに 1 つのエクスポートボリュームが作成されます。このオプションにより、スナップショットの復元ポイントが削除され、テンプレートベースの仮想マシンにテンプレートが含まれるようになります。また、仮想マシンのテンプレートに対する依存関係が削除されます。テンプレートに依存している仮想マシンの場合は、このオプションを選択するか、インポート先のデータセンターにそのテンプレートが存在していることを確認してください。

      注記

      テンプレートから仮想マシンを作成する場合には、新規仮想マシンリソースの割り当てストレージの割り当て で、2 つのストレージ割り当てオプションから選択することができます。
      • クローン を選択した場合には、仮想マシンはテンプレートに依存しません。テンプレートはインポート先のデータセンターに存在している必要はありません。
      • シンプロビジョニング を選択した場合には、仮想マシンはテンプレートに依存するので、インポート先のデータセンターに存在するか、仮想マシンと一緒にエクスポートする必要があります。または、スナップショットを結合 のチェックボックスを選択して、テンプレートディスクと仮想ディスクを 1 つのディスクに結合します。
      どのオプションが選択されているかを確認するには、その仮想マシンを選択してから、詳細ペインの 全般 タブをクリックします。
  4. OK をクリックします。
仮想マシンのエクスポートが開始します。仮想マシンのエクスポート中には、仮想マシン の結果一覧に Image Locked のステータスで表示されます。仮想マシンのハードディスクイメージのサイズによっては、最長 1 時間ほどかかる場合があります。進捗状況を確認するには、イベント タブを使用してください。 操作が完了すると、仮想マシンはエクスポートドメインにエクスポートされ、エクスポートドメインの詳細ペインの 仮想マシンのインポート タブに表示されます。

6.12.3. インポート先データセンターへの仮想マシンのインポート

エクスポートドメインに仮想マシンが配置されました。この仮想マシンを新たなデータセンターにインポートする前に、エクスポートドメインをインポート先のデータセンターにアタッチしておく必要があります。

手順6.23 インポート先データセンターへの仮想マシンのインポート

  1. ストレージ タブをクリックして、結果一覧からエクスポートドメインを選択します。エクスポートドメインは、ステータスが Active である必要があります。
  2. 詳細ペインで 仮想マシンのインポート タブを選択すると、インポートできる仮想マシンが一覧表示されます。
  3. インポートする仮想マシンを 1 台または複数選択し、インポート をクリックします。
    仮想マシンのインポート

    図6.11 仮想マシンのインポート

  4. デフォルトのストレージドメイン および クラスター を選択します。
  5. スナップショットを結合 のチェックボックスを選択すると、スナップショットの復元ポイントが削除され、テンプレートベースの仮想マシンにテンプレートが含まれるようになります。
  6. インポートする仮想マシンをクリックして、ディスク サブタブをクリックします。このタブから、割り当てポリシーストレージドメイン のドロップダウンリストを使用して、仮想マシンが使用するディスクをシンプロビジョニングするか、事前割り当てするかを選択したり、ディスクを保管するストレージドメインを指定したりすることができます。また、インポートされるディスクの中でどのディスクが仮想マシンのブートディスクとして機能するかを示すアイコンも表示されます。
  7. OK をクリックすると仮想マシンがインポートされます。
    仮想化環境に仮想マシンが存在する場合には、 仮想マシンのインポートの競合 ウィンドウが開きます。
    仮想マシンのインポートの競合のウィンドウ

    図6.12 仮想マシンのインポートの競合のウィンドウ

  8. 以下のラジオボタンのいずれかを選択します。
    • インポートしない
    • クローンとしてインポート (このオプションを選択した場合は、新規名 フィールドに仮想マシンの一意の名前を入力してください。)
  9. オプションとして すべてに適用 のチェックボックスを選択し、重複した仮想マシンをすべて同じサフィックスでインポートしてから、クローン作成された仮想マシンに追加するサフィックス フィールドにサフィックスを入力します。
  10. OK をクリックします。

重要

1 回のインポート操作でインポートできるのは、同じアーキテクチャーの仮想マシンのみです。インポートする仮想マシンのいずれかが他の仮想マシンと異なるアーキテクチャーの場合には、警告が表示されて、同じアーキテクチャーの仮想マシンのみをインポートするように選択の変更を求められます。

6.12.4. VMware プロバイダーからの仮想マシンのインポート

VMware vCenter プロバイダーから Red Hat Virtualization 環境に仮想マシンをインポートします。各インポート操作の際に 仮想マシンのインポート ウィンドウに詳細を入力して、VMware プロバイダーからインポートするか、外部プロバイダーとして VMware プロバイダーを追加して、インポート操作時に事前設定されたプロバイダーを選択することができます。外部プロバイダーの追加手順は、「VMware インスタンスを仮想マシンプロバイダーとして追加する方法」を参照してください。
Red Hat Virtualization では、VMware の仮想マシンをインポートする前に V2V を使用して正しい形式に変換します。少なくとも 1 台のホストに virt-v2v パッケージをインストールする必要があります (この手順ではプロキシーホストとして参照されています)。virt-v2v パッケージは Red Hat Virtualization Hosts (RHVH) ではデフォルトで提供されますが、Red Hat Enterprise Linux ホストにはインストールが必要です。Red Hat Enterprise Linux ホストのバージョンは Red Hat Enterprise Linux 7.2 以降でなければなりません。

警告

仮想マシンは、シャットダウンしてからインポートする必要があります。インポートプロセス中に VMware で仮想マシンを起動すると、データが破損する可能性があります。

注記

インポートに失敗した場合には、/var/log/vdsm/import/ 内の該当するログファイルと、プロキシーホストの /var/log/vdsm/vdsm.log で詳細を参照してください。

手順6.24 VMware からの仮想マシンのインポート

  1. 仮想マシン タブで、インポート をクリックして 仮想マシンのインポート ウィンドウを開きます。
    仮想マシンのインポートウィンドウ

    図6.13 仮想マシンのインポートウィンドウ

  2. ソース 一覧から VMware を選択します。
  3. VMware プロバイダーを外部プロバイダーとして設定した場合には、外部プロバイダー の一覧から選択してください。プロバイダーの認証情報が正しいことを確認してください。外部プロバイダーの設定時にインポート先のデータセンターまたはプロキシーホストを指定していない場合には、これらのオプションをこの時点で選択します。
  4. VMware プロバイダーを設定していない場合、または VMware プロバイダーからインポートする場合には、以下の詳細を指定してください。
    1. 仮想マシンの取得先の データセンター を一覧から選択します。
    2. vCenter フィールドには、VMware vCenter インスタンスの IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名を入力します。
    3. ESXi フィールドには、仮想マシンのインポート元となるホストの IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名を入力します。
    4. データセンター フィールドには、指定した ESXi ホストが属するデータセンターおよびクラスターの名前を入力します。
    5. ESXi および Manager の間で SSL 証明書を交換した場合には、ESXi ホストの証明書が検証されるように SSL 検証 をチェックした状態にしてください。交換していない場合は、このオプションのチェックを外してください。
    6. VMware vCenter インスタンスの ユーザー名パスワード を入力します。ユーザーは、仮想マシンが属する VMware のデータセンターおよび ESXi ホストにアクセスできる必要があります。
    7. 選択したデータセンターで、仮想マシンのインポート操作中に、プロキシーホスト として機能する、virt-v2v をインストール済みのホストを指定します。このホストは、VMware vCenter 外部プロバイダーのネットワークに接続可能である必要もあります。
  5. ロード をクリックして、VMware プロバイダー上の仮想マシンの一覧を生成します。
  6. ソース上の仮想マシン 一覧から仮想マシンを 1 つまたは複数選択し、矢印を使用して インポートする仮想マシン 一覧に移動します。次へ をクリックします。

    重要

    1 回のインポート操作に含めることができるのは、同じアーキテクチャーを共有する仮想マシンのみです。インポートする仮想マシンの中で別のアーキテクチャーの仮想マシンが含まれる場合は警告が表示され、同じアーキテクチャーの仮想マシンのみを含めるように選択の変更を求められます。

    注記

    仮想マシンのネットワークデバイスが e1000 または rtl8139 のドライバータイプを使用する場合には、仮想マシンは、Red Hat Virtualization へのインポート後に同じドライバータイプを使用します。
    必要に応じて、インポートの後にドライバータイプを手動で VirtIO に変更できます。仮想マシンをインポートした後にドライバータイプを変更する方法については、「ネットワークインターフェースの編集」を参照してください。ネットワークデバイスが e1000 または rtl8139 以外のドライバータイプを使用する場合は、ドライバータイプはインポート時に自動的に VirtIO に変更されます。VirtIO ドライバーをアタッチする オプションを使用すると、ドライバーが VirtIO に変更された場合にはデバイスがオペレーティングシステムにより正しく検出されるように、インポートした仮想マシンファイルに VirtIO ドライバーを注入することができます。
    仮想マシンのインポートウィンドウ

    図6.14 仮想マシンのインポートウィンドウ

  7. 仮想マシンが属するする クラスター を選択します。
  8. 仮想マシンの CPU プロファイル を選択します。
  9. スナップショットを結合 のチェックボックスを選択すると、スナップショットの復元ポイントが削除され、テンプレートベースの仮想マシンにテンプレートが含まれるようになります。
  10. クローン のチェックボックスを選択すると、仮想マシンの名前と MAC アドレスが変更され、全ディスクがクローンされます。スナップショットはすべて削除されます。名前の横に警告のシンボルがついた状態で仮想マシンが表示された場合、仮想マシンの システム内の仮想マシン のコラムにチェックがついている場合には、仮想マシンをクローンし、名前を変更する必要があります。
  11. インポートする各仮想マシンをクリックして、ディスク サブタブをクリックします。割り当てポリシーストレージドメイン の一覧を使用して、仮想マシンが使用するディスクをシンプロビジョニングするか、事前割り当てするかを選択したり、ディスクを保管するストレージドメインを指定したりすることができます。また、インポートされるディスクの中でどのディスクが仮想マシンのブートディスクとして機能するかを示すアイコンも表示されます。

    注記

    ターゲットのストレージドメインは、ファイルベースのドメインでなければなりません。現時点では制約があるため、ブロックベースのドメインを指定すると V2V の操作が失敗してしまいます。
  12. クローン のチェックボックスを選択した場合には、全般 のサブタブで仮想マシンの名前を変更してください。
  13. OK をクリックすると仮想マシンがインポートされます。

6.12.5. Xen ホストからの仮想マシンのインポート

Red Hat Enterprise Linux 5 の Xen から Red Hat Virtualization 環境に仮想マシンをインポートします。Red Hat Virtualization では、Xen の仮想マシンをインポートする前に V2V を使用して正しい形式に変換します。少なくとも 1 台のホストに virt-v2v パッケージをインストールする必要があります (この手順ではプロキシーホストとして参照されています)。virt-v2v パッケージは Red Hat Virtualization Hosts (RHVH) ではデフォルトで提供されますが、Red Hat Enterprise Linux ホストにはインストールが必要です。Red Hat Enterprise Linux ホストのバージョンは Red Hat Enterprise Linux 7.2 以降でなければなりません。

警告

仮想マシンは、シャットダウンしてからインポートする必要があります。インポートプロセス中に Xen で仮想マシンを起動すると、データが破損する可能性があります。

注記

インポートに失敗した場合には、/var/log/vdsm/import/ 内の該当するログファイルと、プロキシーホストの /var/log/vdsm/vdsm.log で詳細を参照してください。

手順6.25 Xen ホストからの仮想マシンのインポート

  1. プロキシーホストと Xen ホスト間の公開鍵認証を有効化します。
    1. プロキシーホストにログインして vdsm ユーザーの SSH キーを生成します。
      # sudo -u vdsm ssh-keygen
    2. vdsm ユーザーの公開鍵を Xen ホストにコピーします。
      # sudo -u vdsm ssh-copy-id root@xenhost.example.com
    3. プロキシーホストにログインして、V2V ホストの known_hosts ファイルに公開鍵を追加します。
      # sudo -u vdsm ssh root@xenhost.example.com
  2. 管理ポータルにログインします。仮想マシン タブで、インポート をクリックして 仮想マシンのインポート ウィンドウを開きます。
    仮想マシンのインポートウィンドウ

    図6.15 仮想マシンのインポートウィンドウ

  3. プロキシーホストが含まれる データセンター を選択します。
  4. ソース のドロップダウンリストからXEN (RHEL) を選択します。
  5. Xen ホストの URI を入力します。必要なフォーマットは事前に入力済みです。<hostname> は、Xen ホストのホスト名に置き換えてください。
  6. プロキシーホスト のドロップダウンリストからプロキシーホストを選択します。
  7. ロード をクリックして、Xen ホスト上の仮想マシンの一覧を生成します。
  8. ソース上の仮想マシン 一覧から仮想マシンを 1 つまたは複数選択し、矢印を使用して インポートする仮想マシン 一覧に移動します。

    注記

    現在の制約では、ブロックデバイスを使用する Xen 仮想マシンは、ソース上の仮想マシン 一覧には表示されず、Red Hat Virtualization にインポートできません。
  9. 次へ をクリックします。

    重要

    1 回のインポート操作に含めることができるのは、同じアーキテクチャーを共有する仮想マシンのみです。インポートする仮想マシンの中で別のアーキテクチャーの仮想マシンが含まれる場合は警告が表示され、同じアーキテクチャーの仮想マシンのみを含めるように選択の変更を求められます。
    仮想マシンのインポートウィンドウ

    図6.16 仮想マシンのインポートウィンドウ

  10. 仮想マシンが属するする クラスター を選択します。
  11. 仮想マシンの CPU プロファイル を選択します。
  12. スナップショットを結合 のチェックボックスを選択すると、スナップショットの復元ポイントが削除され、テンプレートベースの仮想マシンにテンプレートが含まれるようになります。
  13. クローン のチェックボックスを選択すると、仮想マシンの名前と MAC アドレスが変更され、全ディスクがクローンされます。スナップショットはすべて削除されます。名前の横に警告のシンボルがついた状態で仮想マシンが表示された場合、仮想マシンの システム内の仮想マシン のコラムにチェックがついている場合には、仮想マシンをクローンし、名前を変更する必要があります。
  14. インポートする各仮想マシンをクリックして、ディスク サブタブをクリックします。割り当てポリシーストレージドメイン の一覧を使用して、仮想マシンが使用するディスクをシンプロビジョニングするか、事前割り当てするかを選択したり、ディスクを保管するストレージドメインを指定したりすることができます。また、インポートされるディスクの中でどのディスクが仮想マシンのブートディスクとして機能するかを示すアイコンも表示されます。

    注記

    ターゲットのストレージドメインは、ファイルベースのドメインでなければなりません。現時点では制約があるため、ブロックベースのドメインを指定すると V2V の操作が失敗してしまいます。
  15. クローン のチェックボックスを選択した場合には、全般 のサブタブで仮想マシンの名前を変更してください。
  16. OK をクリックすると仮想マシンがインポートされます。

6.12.6. KVM ホストからの仮想マシンのインポート

KVM から Red Hat Virtualization 環境に仮想マシンをインポートします。Red Hat Virtualization は、KVM 仮想マシンを正しい形式に変換してからインポートします。KVM ホストとインポート先のデータセンターのホスト (このホストは以下の手順ではプロキシーホストと呼ぶ) 1 台以上の間で公開鍵認証を有効にする必要があります。

警告

仮想マシンは、シャットダウンしてからインポートする必要があります。インポートプロセス中に KVM で仮想マシンを起動すると、データが破損する可能性があります。

注記

インポートに失敗した場合には、/var/log/vdsm/import/ 内の該当するログファイルと、プロキシーホストの /var/log/vdsm/vdsm.log で詳細を参照してください。

手順6.26 KVM ホストからの仮想マシンのインポート

  1. プロキシーホストと KVM ホスト間の公開鍵認証を有効化します。
    1. プロキシーホストにログインして vdsm ユーザーの SSH キーを生成します。
      # sudo -u vdsm ssh-keygen
    2. vdsm ユーザーの公開鍵を KVM ホストにコピーします。
      # sudo -u vdsm ssh-copy-id root@kvmhost.example.com
    3. KVM ホストにログインして、プロキシーホストの known_hosts ファイルに公開鍵を追加します。
      # sudo -u vdsm ssh root@kvmhost.example.com
  2. 管理ポータルにログインします。仮想マシン タブで、インポート をクリックして 仮想マシンのインポート ウィンドウを開きます。
    仮想マシンのインポートウィンドウ

    図6.17 仮想マシンのインポートウィンドウ

  3. プロキシーホストが含まれる データセンター を選択します。
  4. ソース のドロップダウンリストからKVM (Libvirt を使用) を選択します。
  5. 以下の形式で、KVM ホストの URI を入力します。
    qemu+ssh://root@kvmhost.example.com/system
  6. 認証が必要 のチェックボックスが選択された状態にしてください。
  7. ユーザー名 フィールドに root と入力します。
  8. KVM ホストの root パスワード を入力します。
  9. ドロップダウンリストから プロキシーホスト を選択します。
  10. ロード をクリックして、KVM ホスト上の仮想マシンの一覧を生成します。
  11. ソース上の仮想マシン 一覧から仮想マシンを 1 つまたは複数選択し、矢印を使用して インポートする仮想マシン 一覧に移動します。
  12. 次へ をクリックします。

    重要

    1 回のインポート操作に含めることができるのは、同じアーキテクチャーを共有する仮想マシンのみです。インポートする仮想マシンの中で別のアーキテクチャーの仮想マシンが含まれる場合は警告が表示され、同じアーキテクチャーの仮想マシンのみを含めるように選択の変更を求められます。
    仮想マシンのインポートウィンドウ

    図6.18 仮想マシンのインポートウィンドウ

  13. 仮想マシンが属する クラスター を選択します。
  14. 仮想マシンの CPU プロファイル を選択します。
  15. スナップショットを結合 のチェックボックスを選択すると、スナップショットの復元ポイントが削除され、テンプレートベースの仮想マシンにテンプレートが含まれるようになります。
  16. クローン のチェックボックスを選択すると、仮想マシンの名前と MAC アドレスが変更され、全ディスクがクローンされます。スナップショットはすべて削除されます。名前の横に警告のシンボルがついた状態で仮想マシンが表示された場合、仮想マシンの システム内の仮想マシン のコラムにチェックがついている場合には、仮想マシンをクローンし、名前を変更する必要があります。
  17. インポートする各仮想マシンをクリックして、ディスク サブタブをクリックします。割り当てポリシーストレージドメイン の一覧を使用して、仮想マシンが使用するディスクをシンプロビジョニングするか、事前割り当てするかを選択したり、ディスクを保管するストレージドメインを指定したりすることができます。また、インポートされるディスクの中でどのディスクが仮想マシンのブートディスクとして機能するかを示すアイコンも表示されます。

    注記

    ターゲットのストレージドメインは、ファイルベースのドメインでなければなりません。現時点では制約があるため、ブロックベースのドメインを指定すると操作が失敗してしまいます。
  18. クローン のチェックボックスを選択した場合には、全般 のサブタブで仮想マシンの名前を変更してください。
  19. OK をクリックすると仮想マシンがインポートされます。

6.13. ホスト間における仮想マシンの移行

ライブマイグレーションは、サービスを停止せずに物理ホスト間で稼働中の仮想マシンを移行する機能を提供します。新しい物理ホストに移行される間、仮想マシンは電源オンの状態を維持し、ユーザーアプリケーションは継続的に実行されます。バックグラウンドでは、仮想マシンの RAM が移行元のホストから移行先のホストにコピーされます。ストレージおよびネットワークの接続性は変更されません。

6.13.1. ライブマイグレーションの前提条件

ライブマイグレーションを使用すると、仮想マシンをシームレスに移行して、数多くの一般メンテナンスタスクをサポートすることができます。ライブマイグレーションを使用する前には、Red Hat Virtualization 環境がライブマイグレーションをサポートするように正しく設定されているかどうかを十分前もって確認してください。
仮想マシンのライブマイグレーションを適切に実行するには、少なくとも以下の条件を満たしている必要があります。
  • CPU の互換性を確保するために、移行元と移行先のホストはいずれも同じクラスターのメンバーであること。

    注記

    一般的に、異なるクラスターの間で仮想マシンをライブマイグレーションすることは推奨されません。現在サポートされているユースケースについての説明は、https://access.redhat.com/articles/1390733 に記載しています。
  • 移行元と移行先のホストは、Up の状態であること。
  • 移行元と移行先のホストは、同じ仮想ネットワークと VLAN にアクセス可能であること。
  • 移行元と移行先のホストは、仮想マシンが属するデータストレージドメインにアクセス可能であること。
  • 移行先ホストには、仮想マシンの要件に対応するのに十分な CPU 容量があること。
  • 移行先のホストには、仮想マシンの要件に対応するのに十分な RAM の空き容量があること。
  • 移行する仮想マシンには、cache!=none カスタムプロパティーが設定されていないこと。
また、パフォーマンスを最適化するには、ストレージネットワークと管理ネットワークを分割してネットワークが飽和状態となるのを回避する必要があります。仮想マシンの移行は、ホスト間における大容量のデータ転送を伴います。
ライブマイグレーションは、管理ネットワークを使用して実行します。各ライブマイグレーションイベントの最大転送速度は 30 MBps に制限されており、またサポートされる同時マイグレーション数もデフォルトで制限されています。このような対策にかかわらず、同時にマイグレーションを行うことにより、管理ネットワークが飽和状態となってしまう可能性があります。このため、ストレージ、ディスプレイ、仮想マシンデータ用に別々の論理ネットワークを作成してネットワーク飽和のリスクを最小限に抑えることを推奨します。

6.13.2. ライブマイグレーションの最適化

仮想マシンのライブマイグレーションは、リソースを集中的に使用する操作となる場合があります。以下の 2 つのオプションは、環境内の全仮想マシンに対してグローバルで設定するか、クラスターレベル、または個別の仮想マシンレベルで設定することができます。
移行の自動収束 オプションでは、仮想マシンのライブマイグレーション中に自動収束を使用するかどうかを設定することができます。ワークロードが大きくサイズの大きい仮想マシンは、ライブマイグレーション中に到達する転送速度よりも早くメモリーをダーティーな状態にして、移行を収束できないようにする可能性があります。QEMU の自動収束機能は、仮想マシンの移行を強制的に収束することができます。移行が収束されていない場合には、QEMU が自動的に検出して、仮想マシンの vCPU の使用率を制限します。
移行時の圧縮の有効化 オプションでは、仮想マシンのライブマイグレーション中に移行の圧縮を使用するかどうかを設定することができます。この機能は、Xor Binary Zero Run-Length-Encoding を使用して、仮想マシンのダウンタイムおよび、メモリーの書き込みの多いワークロードを実行する仮想マシンやメモリー更新パターンがスパースなアプリケーションの合計ライブマイグレーション時間を減らします。
デフォルトでは、どちらのオプションもグローバルに無効化されています。

手順6.27 仮想マシンの移行の自動収束および移行の圧縮の設定

  1. グローバルレベルで最適化設定を行います。
    1. グローバルレベルで自動収束を有効化します。
      # engine-config -s DefaultAutoConvergence=True
    2. グローバルレベルで移行の圧縮を有効化します。
      # engine-config -s DefaultMigrationCompression=True
    3. ovirt-engine サービスを再起動して変更を有効にします。
      # systemctl restart ovirt-engine.service
  2. クラスターレベルで最適化設定を行います。
    1. クラスターを選択します。
    2. 編集 をクリックします。
    3. スケジューリングポリシー タブをクリックします。
    4. 移行の自動収束 リストから グローバル設定から継承する自動収束 または 自動収束しない を選択します。
    5. 移行時の圧縮の有効化 リストから グローバル設定から継承する圧縮 または 圧縮しない を選択します。
  3. 仮想マシンレベルで最適化設定を行います。
    1. 仮想マシンを選択します。
    2. 編集 をクリックします。
    3. ホスト タブをクリックします。
    4. 移行の自動収束 リストから クラスター設定から継承する自動収束 または 自動収束しない を選択します。
    5. 移行時の圧縮の有効化 リストから クラスター設定から継承する圧縮 または 圧縮しない を選択します。

6.13.3. 仮想マシンの自動移行

Red Hat Virtualization Manager は、ホストがメンテナンスモードに切り替わると、全仮想マシンのライブマイグレーションを自動的に開始します。各仮想マシンの移行先ホストは、仮想マシンが移行する際に評価され、クラスター全体に負荷が分散されます。
Manager は、スケジューリングポリシーに対応した負荷分散もしくはパワーセービングのレベルを維持する目的で、仮想マシンのライブマイグレーションを自動的に開始します。デフォルトでは、スケジューリングポリシーは定義されていませんが、管理者は自分の環境に最も適したスケジューリングポリシーを指定することを推奨します。また、必要に応じて、特定の仮想マシンの自動または手動のライブマイグレーションを無効にすることもできます。

6.13.4. 仮想マシンの自動移行の防止

Red Hat Virtualization Manager では、仮想マシンの自動移行を無効にすることができます。また、仮想マシンが特定のホスト上のみで実行されるように設定すると、手動での仮想マシン移行も無効にすることが可能です。
自動移行を無効にし、仮想マシンが特定のホストで実行されるように要求する機能は、Red Hat High Availability や Cluster Suite などのアプリケーション高可用性製品を使用している場合に有用です。

手順6.28 仮想マシンの自動移行の防止

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 編集 をクリックします。
    仮想マシンの編集ウィンドウ

    図6.19 仮想マシンの編集ウィンドウ

  3. ホスト タブをクリックします。
  4. 実行を開始するホスト のラジオボタンで、クラスター内の任意ホスト または 特定 のホストで仮想マシンを実行するように指定します。特定のホストで実行する場合は、一覧から特定のホストまたはホストのグループを選択します。

    警告

    仮想マシンを特定の 1 台のホストに明示的に割り当て、移行を無効にすると、Red Hat Virtualization の高可用性機能は使用できません (その逆も同様)。特定の 1 台のホストに割り当てられた仮想マシンを高可用性にするには、Red Hat High Availability など、外部の高可用性製品を使用する必要があります。この制約は、複数の特定ホストに割り当てられている仮想マシンには適用されません。

    重要

    仮想マシンにホストデバイスが直接アタッチされ、異なるホストが指定された場合には、以前のホストのデバイスは、仮想マシンから自動的に削除されます。
  5. 移行のオプション のドロップダウンリストから 手動の移行のみを許可する または 移行を許可しない を選択します。
  6. オプションで カスタム移行ダウンタイムを使用する チェックボックスを選択して、ミリ秒単位で値を指定します。
  7. OK をクリックします。

6.13.5. 手動での仮想マシン移行

実行中の仮想マシンを指定のホストクラスター内の任意のホストにライブマイグレーションすることができます。仮想マシンのライブマイグレーションによってサービスが中断することはありません。 別のホストへの仮想マシン移行は、特定のホストが過負荷の状態になった場合に特に役立ちます。ライブマイグレーションの前提条件については、「ライブマイグレーションの前提条件」を参照してください。

注記

ホストをメンテナンスモードに設定すると、ホストで実行中の仮想マシンは自動的に同じクラスター内の別のホストに移行されます。これらの仮想マシンを手動で移行する必要はありません。

注記

一般的に、異なるクラスターの間で仮想マシンをライブマイグレーションすることは推奨されません。現在サポートされているユースケースについての説明は、https://access.redhat.com/articles/1390733 に記載しています。

手順6.29 手動での仮想マシン移行

  1. 仮想マシン タブをクリックして、実行中の仮想マシンを選択します。
  2. 移行 をクリックします。
  3. ラジオボタンで ホストを自動選択 を選択するか、移行先のホストを選択 を選択して、ドロップダウンリストでホストを指定します。

    注記

    ホストを自動選択 オプションを選択すると、システムは、スケジューリングポリシーで設定されている負荷分散および電源管理のルールに従って、移行先のホストを決定します。
  4. OK をクリックします。
移行中には 移行 のプログレスバーに進捗状況が表示されます。仮想マシンの移行が完了すると、ホスト のコラムが更新され、仮想マシンが移行した先のホストが表示されます。

6.13.6. 移行優先度の設定

Red Hat Virtualization Manager は、一定のホストからの仮想マシン移行の同時要求をキューに入れます。負荷分散プロセスが毎分実行されます。移行イベントにすでに関与しているホストは、その移行イベントが完了するまで、移行サイクルには含まれません。移行要求がキューにあり、その要求に対応できるホストがクラスター内にある場合には、そのクラスターを対象に定義されている負荷分散ポリシーに従って、移行イベントがトリガーされます。
移行キューの順序は、ミッションクリティカルな仮想マシンを他より先に移行するように設定するなど、仮想マシンごとに優先度を設定して変更することができます。移行は優先度をベースに順番に行われ、最も優先度の高い仮想マシンが先に移行されます。

手順6.30 移行優先度の設定

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 編集 をクリックします。
  3. 高可用性 タブを選択します。
  4. 優先度 のドロップダウンリストから、 を選択します。
  5. OK をクリックします。

6.13.7. 実行中の仮想マシンの移行キャンセル

仮想マシンの移行に予想以上の時間がかかっている場合には、全仮想マシンがどこで実行されているかを確認した上で環境に変更を加えます。

手順6.31 実行中の仮想マシンの移行キャンセル

  1. 移行中の仮想マシンを選択します。仮想マシン リソースタブに Migrating From のステータスで表示されます。
  2. 移行をキャンセル をクリックします。
仮想マシンのステータスが Migrating From から Up に変わります。

6.13.8. 高可用性仮想サーバーの自動移行におけるイベントおよびログ通知

高可用性機能により仮想サーバーが自動的に移行された場合には、その自動移行の詳細情報は、トラブルシューティングを行う際に役立つように イベントタブおよび engine.log に記録されます。以下はその例です。

例6.1 Web 管理ポータルのイベントタブの通知

Highly Available Virtual_Machine_Name failed. It will be restarted automatically.
Virtual_Machine_Name was restarted on Host Host_Name

例6.2 Manager engine.log 内の通知

このログは、Red Hat Virtualization Manager の /var/log/ovirt-engine/engine.log で確認することができます。
Failed to start Highly Available VM. Attempting to restart. VM Name: Virtual_Machine_Name, VM Id:Virtual_Machine_ID_Number

6.14. 仮想マシンの高可用性設定によるアップタイムの向上

6.14.1. 高可用性とは

高可用性とは、プロセスが中断された際 (例: ゲストからの電源切断もしくは Red Hat Virtualization Manager からの shutdown コマンド送信以外の方法で仮想マシンが終了した場合など) に、仮想マシンが自動的に再起動することを意味します。このようなイベントが発生した際、高可用性の仮想マシンは、元のホストもしくは同じクラスター内の別のホスト上で、自動的に再起動します。
Red Hat Virtualization Manager はホストとストレージを常にモニタリングしており、ハードウェア障害を自動的に検出するので、高可用性が可能となります。ホストの障害が検出されると、高可用性に設定されている仮想マシンはいずれも、クラスター内の別のホストで自動的に再起動します。また、全仮想マシンがモニタリングされるので、仮想マシンのオペレーティングシステムがクラッシュすると、自動的に信号が送られて、仮想マシンが自動的に再起動します。ストレージドメイン V4 以降の場合は、ストレージ上の特別なボリュームでリースを取得する機能が仮想マシンに追加され、元のホストの電源が切断された場合でも、仮想マシンが別のホストで起動できるようになります。仮想マシンが複数のホストで起動されてしまうと、仮想マシンのディスクが破損する場合があるため、この機能は、仮想マシンが 2 つの異なるホストで起動されるのを防ぐ仕組みにもなっています。
高可用性を設定すると、仮想マシンは数秒で再起動し、ユーザーの介入は必要ないため、サービスの停止を最小限に抑えることができます。高可用性により、その時点にリソース使用率が低いホスト上で、もしくは設定したワークロード分散/パワーセービングポリシーに基づいてゲストが再起動するので、リソースのバランスを保つことができます。このため、仮想マシンを随時再起動するために十分な容量が確保されます。

6.14.2. 高可用性を使用する理由

高可用性は、クリティカルなワークロードを実行する仮想マシンに推奨される設定です。
高可用性により、仮想マシンは以下のようなシナリオで確実に再起動されるようになります。
  • ハードウェア障害によりホストが非稼働状態となった場合
  • 定期的なダウンタイムでホストがメンテナンスモードに切り替えられた場合
  • 外部ストレージリソースとの通信が途絶えたためにホストが使用不可となった場合
高可用性の仮想マシンは、そのマシンを実行していた元のホストまたは同じクラスター内の別のホストのいずれかで、自動的に再起動します。

6.14.3. 高可用性に関する考慮事項

高可用性のホストには、電源管理デバイスとフェンシングパラメーターを設定する必要があります。また、ホストの稼働が停止した時に仮想マシンを高可用性状態にするには、同じクラスター内で使用可能な別のホスト上で起動する必要があります。高可用性の仮想マシンの移行を有効にするには、以下の条件を満たしている必要があります。
  • 高可用性の仮想マシンを実行するホストで、電源管理の設定を設定済みであること。
  • 高可用性の仮想マシンを実行するホストが、他に使用可能なホストが存在するクラスターの一部であること。
  • 移行先のホストが稼働中であること。
  • 仮想マシンが属するデータドメインに、移行元および移行先のホストがアクセス可能であること。
  • 移行元と移行先のホストが、同じ仮想ネットワークと VLAN にアクセス可能であること。
  • 移行先のホストに、仮想マシンの要件に対応する、未使用の CPU が十分にあること。
  • 移行先のホストに、仮想マシンの要件に対応する、未使用の RAM が十分にあること。

6.14.4. 高可用性仮想マシンの設定

高可用性は、仮想マシンごとに個別に設定する必要があります。

手順6.32 高可用性仮想マシンの設定

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 編集 をクリックします。
  3. 高可用性 タブをクリックします。
    高可用性タブ

    図6.20 高可用性タブ

  4. 高可用性 のチェックボックスを選択し、その仮想マシンで高可用性を有効化します。
  5. 仮想マシンのリースを保持するストレージドメインを選択するか、仮想マシンリース用のターゲットストレージドメイン ドロップダウンリストから 仮想マシンリースなし を選択してこの機能を無効にします。仮想マシンリースに関する詳しい情報は「高可用性とは」を参照してください。

    重要

    この機能は、V4 以降のストレージドメインでのみ利用できます。
  6. 優先度 のドロップダウンリストから または を選択します。移行がトリガーされると、キューが作成され、優先度の高い仮想マシンが最初に移行されます。クラスターのリソースが不足してきた場合には、優先度の高い仮想マシンのみが移行されます。
  7. OK をクリックします。

6.15. その他の仮想マシンのタスク

6.15.1. SAP モニタリングの有効化

管理ポータルから仮想マシンの SAP モニタリングを有効にします。

手順6.33 仮想マシンでの SAP モニタリングの有効化

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 編集 をクリックします。
  3. カスタムプロパティー のタブをクリックします。
    SAP の有効化

    図6.21 SAP の有効化

  4. ドロップダウンリストから sap_agent を選択します。2 番目のドロップダウンメニューが True に設定されていることを確認してください。
    以前のプロパティーが設定されている場合には、プラスのボタンをクリックして新規プロパティーを追加した上で sap_agent を選択します。
  5. OK をクリックします。

6.15.2. Red Hat Enterprise Linux 5.4 以降の仮想マシンで SPICE を使用するための設定

SPICE は、仮想デスクトップや仮想サーバーの表示を可能にする、仮想化環境向けに設計されたリモートディスプレイプロトコルです。SPICE は質の高いユーザーエクスペリエンスを提供しつつ、CPU の使用率を低減し、高品質のビデオストリーミングに対応します。
SPICE を Linux マシンで使用すると、仮想マシンのコンソール上のマウスカーソルの動きが大幅に向上します。SPICE を使用するためには、X-Windows に追加の QXL ドライバーが必要です。QXL ドライバーは Red Hat Enterprise Linux 5.4 以降で提供されており、これより古いバージョンではサポートされていません。Red Hat Enterprise Linux を実行する仮想マシンに SPICE を インストールすると、グラフィカルユーザーインターフェースのパフォーマンスが大幅に向上します。

注記

SPICE は通常、ユーザーが GUI を使用する必要のある仮想マシンに最も有用です。仮想サーバーを作成するシステム管理者が、グラフィカルユーザーインターフェースを最小限しか使用しない場合には、SPICE の設定を望まない可能性があります。

6.15.2.1. QXL ドライバーのインストールおよび設定

QXL ドライバーは、Red Hat Enterprise Linux 5.4 以降のバージョンを実行している仮想マシンに手動でインストールします。仮想マシンが Red Hat Enterprise Linux 6.0 または 7.0 を実行している場合には、QXL ドライバーがデフォルトでインストールされているので、この作業は必要ありません。

手順6.34 QXL ドライバーのインストール

  1. Red Hat Enterprise Linux 仮想マシンにログインします。
  2. QXL ドライバーをインストールします。
    # yum install xorg-x11-drv-qxl
グラフィカルインターフェースまたはコマンドラインを使用して、QXL ドライバーを設定することができます。以下の手順のいずれか 1 つのみを実行してください。

手順6.35 GNOME での QXL ドライバー設定

  1. システム をクリックします。
  2. 管理 をクリックします。
  3. ディスプレイ をクリックします。
  4. ハードウェア タブをクリックします。
  5. ビデオカードの設定 をクリックします。
  6. qxl を選択して、OK をクリックします。
  7. 仮想マシンからログアウトした後に再度ログインして、X-Windows を再起動します。

手順6.36 コマンドライン上での QXL ドライバー設定

  1. 以下のコマンドを実行して、/etc/X11/xorg.conf をバックアップします。
    # cp /etc/X11/xorg.conf /etc/X11/xorg.conf.$$.backup
  2. /etc/X11/xorg.conf の Device のセクションを以下のように変更します。
    Section 	"Device"
    Identifier	"Videocard0"
    Driver		"qxl"
    Endsection

6.15.2.2. SPICE を使用するためのタブレットとマウスの設定

/etc/X11/xorg.conf ファイルを編集して、仮想マシンのタブレットデバイスで SPICE を有効にします。

手順6.37 SPICE を使用するためのタブレットとマウスの設定

  1. ゲストで、タブレットデバイスが使用可能であるかどうかを確認します。
    # /sbin/lsusb -v | grep 'QEMU USB Tablet'
    コマンドで出力が全く表示されない場合は、タブレットの設定は中止してください。
  2. 以下のコマンドを実行して、/etc/X11/xorg.conf をバックアップします。
    # cp /etc/X11/xorg.conf /etc/X11/xorg.conf.$$.backup
  3. /etc/X11/xorg.conf に以下の変更を加えます。
    Section "ServerLayout"
    Identifier     "single head configuration"
    Screen      0  "Screen0" 0 0
    InputDevice    "Keyboard0" "CoreKeyboard"
    InputDevice    "Tablet" "SendCoreEvents"
    InputDevice    "Mouse" "CorePointer"
    EndSection
    							 
    Section "InputDevice"
    Identifier  "Mouse"
    Driver      "void"
    #Option      "Device" "/dev/input/mice"
    #Option      "Emulate3Buttons" "yes"
    EndSection
    							 
    Section "InputDevice"
    Identifier  "Tablet"
    Driver      "evdev"
    Option      "Device" "/dev/input/event2"
    Option "CorePointer" "true"
    EndSection
  4. 仮想マシンからログアウトした後に、再度ログインして、X-Windows を再起動します。

6.15.3. KVM 仮想マシンの時刻管理

仮想化には、仮想マシンの時刻管理におけるさまざまな課題が伴います。一部の CPU のタイムスタンプカウンター (TSC) は一定ではないため、クロックソースとして TSC を使用する仮想マシンに時刻同期の問題が発生する場合があります。正確な時刻管理なしに稼働している仮想マシンが、実際の時間よりも早くもしくは遅く動作すると、ネットワーク接続されたアプリケーションに深刻な影響を及ぼす可能性があります。
KVM は、仮想マシンに準仮想化クロックを提供することにより、この問題に対処します。KVM pvclock は、この機能をサポートする KVM ゲストに安定した時刻ソースを提供します。
現在、凖仮想化クロックに完全に対応するのは Red Hat Enterprise Linux 5.4 以降のマシンのみです。
不正確なクロックとカウンターが原因で、仮想マシンに以下のような問題が発生する場合があります。
  • クロックが実際の時間と同期しなくなることにより、セッションが無効となり、ネットワークに影響を及ぼす場合があります。
  • クロックが遅れた仮想マシンは、移行する場合に問題が発生することがあります。
このような問題は、他の仮想プラットフォームでも存在するので、時刻同期は常にテストする必要があります。

重要

ホストと仮想マシンで、Network Time Protocol (NTP) デーモンが稼働している必要があります。ntpd サービスを有効にし、デフォルトの起動シーケンスに追加してください。
  • Red Hat Enterprise Linux 6 の場合
    # service ntpd start
    # chkconfig ntpd on
  • Red Hat Enterprise Linux 7 の場合
    # systemctl start ntpd.service
    # systemctl enable ntpd.service
ntpd サービスを使用すると、いかなる場合でもクロックスキューを最小限に抑えることができるはずです。
使用する NTP サーバーは、稼働中でホストおよび仮想マシンにアクセス可能である必要があります。
CPU に Constant TSC が搭載されているかどうかの確認

constant_tsc フラグが付いている場合には、CPU は Constant TSC を搭載しています。CPU に constant_tsc フラグが付いているかどうかを確認するには、以下のコマンドを実行します。

$ cat /proc/cpuinfo | grep constant_tsc
何らかの出力が表示された場合は、CPU に constant_tsc ビットが搭載されていることになります。出力が全く表示されなかった場合には、以下の手順に従ってください。
Constant TSC を搭載していないホストの設定

Constant TSC を搭載してないシステムには、追加の設定が必要です。電源管理機能により、正確な時刻管理が妨げられてしまうので、KVM を使用して仮想マシンが正確に時刻管理するには、この機能を無効にする必要があります。

重要

以下に説明する手順は、AMD リビジョン F の CPU のみが対象となります。
CPU に constant_tsc ビットが搭載されていない場合には、電源管理機能をすべて無効にします (BZ#513138)。各システムには、時刻管理のためのタイマーが複数あります。TSC は、ホスト上では安定していません。これは、cpufreq の変化やディープ C ステート、より高速な TSC を搭載したホストへの移行などが原因となる場合があります。ディープ C スリープ状態に入ると、TSC が停止する可能性があります。カーネルがディープ C ステートを使用しないようにするには、ホスト上の grub.conf ファイルのカーネルブートオプションに、「processor.max_cstate=1」を追記します。
term Red Hat Enterprise Linux Server (2.6.18-159.el5)
        root (hd0,0)
	kernel /vmlinuz-2.6.18-159.el5 ro root=/dev/VolGroup00/LogVol00 rhgb quiet processor.max_cstate=1
/etc/sysconfig/cpuspeed 設定ファイルを編集して MIN_SPEEDMAX_SPEED の変数を使用可能な最高の周波数に変更することにより、cpufreq を無効にします (constant_tsc が搭載されていないホストのみで必要)。有効な上限値は、/sys/devices/system/cpu/cpu*/cpufreq/scaling_available_frequencies ファイルに記載されています。
時刻設定のずれによってホストの同期が外れた場合にアラートを受信するための engine-config ツールの使用

rhevm-config ツールを使用すると、時刻設定のずれによってホストが同期から外れた際のアラートを設定することができます。

ホスト上の時刻のずれに関連するパラメーターは EnableHostTimeDriftHostTimeDriftInSec の 2 つです。EnableHostTimeDrift をデフォルト値 false に設定すると 、ホストの時刻のずれの通知を受信することができます。HostTimeDriftInSec パラメーターは、アラートが送信開始されるまでの最大許容誤差を設定するのに使用します。
アラートはホストごとに 毎時 1 回送信されます。
Red Hat Enterprise Linux 仮想マシンでの準仮想化クロックの使用

一部の Red Hat Enterprise Linux 仮想マシンには、追加のカーネルパラメーターが必要です。これらのパラメーターは、/boot/grub/grub.conf ファイルの /kernel の行の末尾に追記することによって設定できます。

注記

カーネルパラメーターの設定プロセスは、ktune パッケージを使用して自動化することが可能です。
ktune パッケージは、対話型の Bourne シェルスクリプト fix_clock_drift.sh を提供します。スーパーユーザーとして実行すると、このスクリプトはさまざまなシステムパラメーターを検査し、スクリプトを実行している仮想マシンが負荷時にクロックドリフトの影響を受けやすいかどうかを判断します。影響を受けやすい場合には、/boot/grub/ ディレクトリーに新規 grub.conf.kvm ファイルを作成します。このファイルには、カーネルが KVM 仮想マシンにおける大幅なクロックドリフトを明らかにして防止できるようにするためのカーネルパラメーターが追加されたカーネルブート行が含まれています。スーパーユーザーとして fix_clock_drift.sh を実行した後、スクリプトによって grub.conf.kvm ファイルが作成されたら、システム管理者は、仮想マシンの現行の grub.conf ファイルを手動でバックアップしてから、新規 grub.conf.kvm ファイルを手動でチェックし、追加のブート行のパラメーター以外は grub.conf と同じであることを確認した上で、最後に grub.conf.kvm ファイルを grub.conf に名前変更して仮想マシンを再起動する必要があります。
以下の表には、Red Hat Enterprise Linux のバージョンと、Constant TSC が搭載されていないシステム上の仮想マシンに必要なパラメーターをまとめています。
Red Hat Enterprise Linux仮想マシンの追加カーネルパラメーター
準仮想化クロックを搭載の 5.4 AMD64/Intel 64追加のパラメーターは不要
準仮想化クロックを搭載していない 5.4 AMD64/Intel 64notsc lpj=n
準仮想化クロックを搭載した 5.4 x86追加のパラメーターは不要
準仮想化クロックを搭載していない 5.4 x86clocksource=acpi_pm lpj=n
5.3 AMD64/Intel 64notsc
5.3 x86clocksource=acpi_pm
4.8 AMD64/Intel 64notsc
4.8 x86clock=pmtmr
3.9 AMD64/Intel 64追加のパラメーターは不要
3.9 x86追加のパラメーターは不要

第7章 テンプレート

テンプレートとは、仮想マシンのコピーです。テンプレートを使用すると、後で同様の仮想マシンを繰り返し作成する場合に作業を簡素化することができます。テンプレートには、ベースとなっている仮想マシン上のソフトウェア設定、ハードウェア設定、およびインストール済みソフトウェアがキャプチャーされます。テンプレートのベースとなっている仮想マシンはソース仮想マシンとして知られています。
仮想マシンをベースにテンプレートを作成すると、仮想マシンディスクの読み取り専用コピーが作成されます。この読み取り専用ディスクは、新規テンプレートおよびそのテンプレートをベースに作成されるすべての仮想マシンのベースディスクイメージとなります。このため、テンプレートをベースに作成した仮想マシンが環境に存在する限りは、そのテンプレートを削除することはできません。
テンプレートをベースに作成された仮想マシンの使用する NIC タイプとドライバーは元の仮想マシンと同じですが、MAC アドレスは一意で異なるアドレスが割り当てられます。
テンプレート タブから直接仮想マシンを作成することも、仮想マシン タブから作成することもできます。テンプレート タブで、必要なテンプレートを右クリックして、新規仮想マシン を選択します。新規仮想マシンの設定や制御の選択に関する詳しい情報は「仮想マシンの全般設定」を参照してください。

7.1. テンプレートとしてのデプロイに備えた仮想マシンのシーリング

本セクションでは、Linux および Windows の仮想マシンをシーリングする手順について説明します。シーリングとは、仮想マシンをベースにテンプレートを作成する前に、その仮想マシンのシステム固有の情報をすべて削除するプロセスです。シーリングは、同じテンプレートをベースにして作成した複数の仮想マシンで同じ情報が使用されるのを防ぐのに必要です。また、予測可能な 仮想 NIC の順序などのその他の機能が確実に動作するためにも不可欠です。

7.1.1. テンプレートとしてデプロイする Linux 仮想マシンのシーリング

Linux 仮想マシンを使用したテンプレート作成に備えて仮想マシンをシーリングするには、手動または sys-unconfig コマンドを使用する 2 つの主要な方法があります。Linux 仮想マシンを手動でシーリングするには、次回仮想マシンを起動する際にさまざまな設定タスクを開始するフラグの役割を果たすファイルを、仮想マシンに作成する必要があります。sys-unconfig コマンドを使用する場合は、このプロセスを自動化できます。ただし、いずれの手法でも、シーリングする仮想マシンに固有のファイルや、その仮想マシンをベースにして作成したテンプレートを使用して作成された仮想マシンの間で競合発生の原因となる可能性があるファイルを手動で削除する必要があります。したがって、これらの手法は、Linux 仮想マシンをシーリングする手法としていずれも有効で、同じ結果が得られます。

7.1.1.1. テンプレートとしてデプロイする Linux 仮想マシンの手動シーリング

Linux の仮想マシンをベースにテンプレートを作成する場合には、その仮想マシンをあらかじめ一般化 (シーリング) しておく必要があります。

手順7.1 Linux 仮想マシンのシーリング

  1. 仮想マシンにログインします。
  2. システムを再設定するためのフラグを付けます。
    # touch /.unconfigured
  3. SSH ホストキーを削除します。
    # rm -rf /etc/ssh/ssh_host_*
  4. ホスト名を localhost.localdomain に変更します。
    • Red Hat Enterprise Linux 6 の場合は、/etc/sysconfig/networkHOSTNAME の値を編集します。
      HOSTNAME=localhost.localdomain
    • Red Hat Enterprise Linux 7 の場合は、hostnamectl コマンドを使用します。
      # hostnamectl set-hostname localhost.localdomain
  5. /etc/udev/rules.d/70-* を削除します。
    # rm -rf /etc/udev/rules.d/70-*
  6. /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth* から HWADDRUUID の行を削除します。
  7. 任意で /var/log から全ログを削除し、/root からのログを作成します。
  8. 仮想マシンをシャットダウンします。
    # poweroff
仮想マシンがシーリングされ、テンプレートを作成できるようになりました。設定ファイルの競合が発生することなく、このテンプレートから Linux 仮想マシンをデプロイすることができます。
ここで説明する手順は、Red Hat Enterprise Linux 仮想マシンをテンプレートとして使用するようにシーリングするために必要なステップです。追加のホストや、サイト固有のカスタムの手順もあります。

7.1.1.2. テンプレートとしてデプロイする Linux 仮想マシンを sys-unconfig でシーリングする手順

Linux の仮想マシンをベースにテンプレートを作成する場合には、その仮想マシンをあらかじめ一般化 (シーリング) しておく必要があります。

手順7.2 sys-unconfig を使用した Linux 仮想マシンのシーリング

  1. 仮想マシンにログインします。
  2. SSH ホストキーを削除します。
    # rm -rf /etc/ssh/ssh_host_*
  3. ホスト名を localhost.localdomain に変更します。
    • Red Hat Enterprise Linux 6 の場合は、/etc/sysconfig/networkHOSTNAME の値を編集します。
      HOSTNAME=localhost.localdomain
    • Red Hat Enterprise Linux 7 の場合は、hostnamectl コマンドを使用します。
      # hostnamectl set-hostname localhost.localdomain
  4. /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth* から HWADDRUUID の行を削除します。
  5. 任意で /var/log から全ログを削除し、/root からのログを作成します。
  6. 次のコマンドを実行します。
    # sys-unconfig
仮想マシンがシャットダウンされて、シーリング済みの状態となり、テンプレートを作成できるようになりました。設定ファイルの競合が発生することなく、このテンプレートから Linux 仮想マシンをデプロイすることができます。

7.1.2. テンプレートとしてデプロイする Windows 仮想マシンのシーリング

Windows 仮想マシン用に作成されたテンプレートは、仮想マシンのデプロイに使用する前に一般化 (シール) する必要があります。この処理により、仮想マシン固有の設定はテンプレートで再現されなくなります。
Windows テンプレートを使用前にシールするには、Sysprep ツールを使用します。

重要

このプロセスの実行中には、仮想マシンを再起動しないでください。
Sysprep プロセスを開始する前には、以下のように設定されているかどうかを確認します。
  • Windows Sysprep パラメーターが正しく定義されていること。
    正しく定義されていない場合には、仮想マシンの 編集 をクリックして、オペレーティングシステム および ドメイン のフィールドに必要な情報を入力します。
  • Manager のオーバーライドファイルに、正しいプロダクトキーが定義されていること。
    オーバーライドファイルは /etc/ovirt-engine/osinfo.conf.d/ ディレクトリーに作成し、/etc/ovirt-engine/osinfo.conf.d/00-defaults.properties の後に表示される名前で拡張子を .properties とする必要があります。たとえば、/etc/ovirt-engine/osinfo.conf.d/10-productkeys.properties などです。最後のファイルがそれ以外のすべてのファイルに優先します。
    正しく定義されていない場合には、/etc/ovirt-engine/osinfo.conf.d/00-defaults.properties から Windows オペレーティングシステム用のデフォルト値をオーバーライドファイルにコピーし、productKey.value および sysprepPath.value のフィールドに適切な値を入力します。

    例7.1 Windows 7 のデフォルト設定値

    # Windows7(11, OsType.Windows, false),false
    os.windows_7.id.value = 11
    os.windows_7.name.value = Windows 7
    os.windows_7.derivedFrom.value = windows_xp
    os.windows_7.sysprepPath.value = ${ENGINE_USR}/conf/sysprep/sysprep.w7
    os.windows_7.productKey.value =
    os.windows_7.devices.audio.value = ich6
    os.windows_7.devices.diskInterfaces.value.3.3 = IDE, VirtIO_SCSI, VirtIO
    os.windows_7.devices.diskInterfaces.value.3.4 = IDE, VirtIO_SCSI, VirtIO
    os.windows_7.devices.diskInterfaces.value.3.5 = IDE, VirtIO_SCSI, VirtIO
    os.windows_7.isTimezoneTypeInteger.value = false

7.1.2.1. Windows 7、Windows 2008 または Windows 2012 テンプレートのシーリング手順

テンプレートを使用して仮想マシンをデプロイする前に、Windows 7、Windows 2008 または Windows 2012 のテンプレートをシーリングします。

手順7.3 Windows 7、Windows 2008 または Windows 2012 テンプレートのシーリング手順

  1. C:\Windows\System32\sysprep\sysprep.exe から Sysprep を起動します。
  2. 以下の情報を Sysprep ツールに入力します。
    • システムクリーンアップアクション 下で、システムの OOBE (Out-of-Box-Experience) に入る を選択します。
    • コンピューターのシステム識別番号 (SID) を変更する必要がある場合には、一般化する チェックボックスにチェックを入れます。
    • シャットダウンオプション で、シャットダウン を選択します。
  3. OK をクリックするとシーリングプロセスが完了します。仮想マシンは、処理が完了すると自動的にシャットダウンされます。
Windows 7、Windows 2008、Windows 2008 のテンプレートがシーリングされ、仮想マシンをデプロイする準備が整いました。

7.2. テンプレートの作成

既存の仮想マシンからテンプレートを作成して、追加の仮想マシンを作成するためのブループリントとして使用します。

重要

テンプレートを作成する前に、ソースの仮想マシンをシーリングして、システム固有の詳細をすべて、仮想マシンから削除する必要があります。これは、同じテンプレートをベースにして作成した複数の仮想マシンに、システム固有の同じ設定内容が適用されないようにするために必要です。「テンプレートとしてデプロイする Linux 仮想マシンのシーリング」を参照してください。
テンプレートの作成時には、RAW または QCOW2 のいずれかのディスク形式を選択できます。QCOW2 を選択すると、ディスクは必ずシンプロビジョニングされます。また、ファイルストレージ上にある RAW はシンプロビジョニングの仮想ディスクですが、ブロックストレージ上にある RAW は事前定義済みの仮想ディスクになります。

手順7.4 テンプレートの作成

  1. 仮想マシン タブをクリックして、ベースにする仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 仮想マシンの電源がオフで Down のステータスであることを確認します。
  3. テンプレートの作成 をクリックします。新規テンプレート ウィンドウの全フィールドに関する詳細は、「新規テンプレートとテンプレートの編集ウィンドウの設定」を参照してください。
    The New Template window

    図7.1 新規テンプレートのウィンドウ

  4. テンプレートの 名前説明、および コメント を入力します。
  5. クラスター ドロップダウンリストからテンプレートに関連付けるクラスターを選択します。デフォルトでは、ソースの仮想マシンと同じクラスターが選択されます。
  6. 任意で、CPU プロファイル のドロップダウンリストからテンプレートに対する CPU プロファイルを選択します。
  7. オプションで、既存のテンプレートのサブテンプレートとして新規テンプレートを作成するには、テンプレートのサブバージョンとして作成 のチェックボックスにチェックを入れて ルートテンプレート を選択し、サブバージョン名 を入力します。
  8. ディスクの割り当て セクションでは、エイリアス テキストフィールドでディスクのエイリアスを入力します。形式 ドロップダウンからはディスク形式、ターゲット ドロップダウンからはディスクを保存するストレージドメイン、ディスクプロファイル ドロップダウンからはディスクのプロファイルを選択します。デフォルトでは、ソースの仮想マシンと同じです。
  9. 全ユーザーにこのテンプレートへのアクセスを許可する チェックボックスを選択して、テンプレートをパブリックに指定します。
  10. 仮想マシンのパーミッションをコピーする チェックボックスを選択して、ソースの仮想マシンのパーミッションをテンプレートにコピーします。
  11. OK をクリックします。
テンプレートの作成中には、仮想マシンは Image Locked のステータスで表示されます。テンプレートの作成プロセスは、仮想ディスクのサイズやストレージハードウェアの性能によっては、最長で 1 時間かかる場合があります。作成が完了すると、テンプレートが テンプレート タブに追加されて、そのテンプレートを使用して新規仮想マシンを作成することができるようになります。

注記

テンプレートの作成時には、仮想マシンがコピーされるので、作成後には既存の仮想マシンとそのテンプレートの両方が使用可能となります。

7.3. テンプレートの編集

テンプレートが作成された後には、そのプロパティーを編集することができます。テンプレートは、仮想マシンのコピーであるため、テンプレートの編集で使用できるオプションは、仮想マシンの編集 ウィンドウのオプションと全く同じです。

手順7.5 テンプレートの編集

  1. テンプレート タブをクリックして、テンプレートを選択します。
  2. 編集 をクリックします。
  3. 必要なプロパティーを変更します。
  4. OK をクリックします。

7.4. テンプレートの削除

テンプレートを使用して、シンプロビジョニングのストレージ割り当てオプションで仮想マシンを作成した場合は、仮想マシンを実行し続ける必要があるため、テンプレートを削除することはできませんが、クローンした仮想マシンは、クローン元のテンプレートには依存しないため、テンプレートを削除することができます。

手順7.6 テンプレートの削除

  1. テンプレート タブをクリックして、テンプレートを選択します。
  2. 削除 をクリックします。
  3. OK をクリックします。

7.5. テンプレートのエクスポート

7.5.1. エクスポートドメインへのテンプレート移行

注記

エクスポートストレージドメインは非推奨になりました。データストレージドメインは、データセンターからアタッチを解除して、同じ環境または異なる環境にある別のデータセンターにインポートすることができます。仮想マシン、フローティング仮想ディスクイメージ、テンプレートは、インポートしたストレージドメインからアタッチされているデータセンターにアップロードすることができます。ストレージドメインのインポートに関する情報は、『Red Hat Virtualization 管理ガイド』の「既存のストレージドメインのインポート」の項を参照してください。
テンプレートをエクスポートドメインにエクスポートしてから、同じ Red Hat Virtualization 環境内または異なる環境内にある別のデータドメインに移動します。以下の手順では、管理ポータルへのアクセスが必要です。

手順7.7 個別のテンプレートをエクスポートドメインにエクスポートする手順

  1. テンプレート タブをクリックして、テンプレートを選択します。
  2. エクスポート をクリックします。
  3. 強制的に上書き のチェックボックスを選択すると、エクスポートドメインにある以前のバージョンのテンプレートは置き換えられます。
  4. OK をクリックしてテンプレートのエクスポートを開始します。これは、仮想ディスクイメージのサイズやストレージハードウェアのタイプによっては、最長 1 時間ほどかかる場合があります。
インポートプロセスを開始する前に、上記の手順を繰り返して、対象のテンプレートをすべてエクスポートドメインにエクスポートしておきます。
ストレージ タブをクリックしてエクスポートドメインを選択し、詳細ペインの テンプレートのインポート タブをクリックし、エクスポートドメインにエクスポートされたテンプレートをすべて表示します。

7.5.2. テンプレートの仮想ハードディスクのコピー

シンプロビジョニングのストレージ割り当てオプションが選択されているテンプレートから作成した仮想マシンを移動する場合には、そのテンプレートのディスクは、仮想ディスクと同じストレージドメインにコピーする必要があります。この手順では、管理ポータルへのアクセスが必要です。

手順7.8 仮想ハードディスクのコピー

  1. ディスク タブをクリックして、コピーするテンプレートのディスクを選択します。
  2. コピー をクリックします。
  3. ドロップダウンリストから ターゲット のデータドメインを選択します。
  4. OK をクリックします。
テンプレートの仮想ハードディスクのコピーが、同じまたは異なるストレージドメインに作成されました。仮想ハードディスクの移動準備としてテンプレートのディスクをコピーした場合は、これで仮想ハードディスクを移動できる状態となりました。

7.6. テンプレートのインポート

7.6.1. データセンターへのテンプレートのインポート

注記

エクスポートストレージドメインは非推奨になりました。データストレージドメインは、データセンターからアタッチを解除して、同じ環境または異なる環境にある別のデータセンターにインポートすることができます。仮想マシン、フローティング仮想ディスクイメージ、テンプレートは、インポートしたストレージドメインからアタッチされているデータセンターにアップロードすることができます。ストレージドメインのインポートに関する情報は、『Red Hat Virtualization 管理ガイド』の「既存のストレージドメインのインポート」の項を参照してください。
新たにアタッチしたエクスポートドメインから、テンプレートをインポートします。以下の手順では、管理ポータルへのアクセスが必要です。

手順7.9 データセンターへのテンプレートのインポート

  1. ストレージ タブをクリックして、新たにアタッチされたエクスポートドメインを選択します。
  2. 詳細ペインで テンプレートのインポート のタブをクリックして、テンプレートを選択します。
  3. インポート をクリックします。
  4. インポートするテンプレートを選択します。
  5. ドロップダウンリストで インポート先のクラスターストレージ ドメインを選択します。該当する場合には、サフィックス を変更してください。
    もしくは、すべてのテンプレートをクローン作成 のチェックボックスからチェックを外します。
  6. OK をクリックしテンプレートをインポートすると、通知ウィンドウが開きます。閉じるをクリックして通知ウィンドウを閉じます。
テンプレートが移行先のデータセンターにインポートされました。インポートは、ストレージハードウェアによって最大 1 時間かかる場合があります。イベント タブからインポートの進捗を確認することができます。
インポートプロセスが完了すると、テンプレートは テンプレート のリソースタブに表示されます。このテンプレートから新規仮想マシンを作成したり、このテンプレートをベースとした、既存のインポート済み仮想マシンを実行したりすることができます。

7.6.2. OpenStack Image Service からテンプレートとしての仮想ディスクイメージのインポート

OpenStack Image サービスが外部プロバイダーとして Red Hat Virtualization Manager に追加されている場合には、OpenStack Image サービスによって管理される仮想ディスクイメージを Manager にインポートすることが可能です。以下の手順では、管理ポータルへのアクセスが必要です。
  1. ストレージ タブをクリックして、OpenStack Image Service ドメインを選択します。
  2. 詳細ペインの イメージ タブをクリックして、インポートするイメージを選択します。
  3. インポート をクリックします。
  4. ディスクイメージのインポート先の データセンター を選択します。
  5. ドメイン名 ドロップダウンリストから、仮想ディスクイメージの保管先となるストレージドメインを選択します。
  6. オプションで、クォータ を選択して仮想ディスクイメージに適用します。
  7. テンプレートとしてインポート のチェックボックスを選択します。
  8. 仮想ディスクイメージをテンプレートとして使用可能にする クラスター を選択します。
  9. OK をクリックします。
イメージがテンプレートとしてインポートされ、テンプレート タブに表示されます。このテンプレートをベースに仮想マシンを作成できるようになりました。

7.7. テンプレートとパーミッション

7.7.2. テンプレート管理者ロール

以下の表には、テンプレートの管理に適用可能な管理者のロールと権限についての説明をまとめています。

表7.1 Red Hat Virtualization のシステム管理者ロール

ロール権限備考
TemplateAdminテンプレートに対するすべての操作が可能テンプレートのストレージドメインおよびネットワーク詳細の作成/削除/設定、およびドメイン間でのテンプレート移動を行う権限がある。
NetworkAdminネットワーク管理者テンプレートにアタッチされたネットワークの設定と管理が可能。

7.7.3. テンプレートユーザーロール

以下の表には、ユーザーポータルでテンプレートを使用および管理するのに適用可能なユーザーロールや権限についての説明をまとめています。

表7.2 Red Hat Virtualization のテンプレートユーザーロール

ロール権限備考
TemplateCreator割り当てられたリソース内で仮想マシンのテンプレートの作成/編集/管理/削除ができる。TemplateCreator ロールは特定のテンプレートに適用されない。設定 ウィンドウを使用して、環境全体でこのロールをユーザーに適用。または、特定のデータセンター、クラスター、ストレージドメインでこのロールを適用。
TemplateOwnerテンプレートの編集/削除、テンプレートのユーザーパーミッションの割り当て/管理ができる。TemplateOwner ロールは、テンプレートを作成したユーザーに自動的に割り当てられる。テンプレートに対する TemplateOwner パーミッションのないその他のユーザーは、そのテンプレートを表示または使用することはできない。
UserTemplateBasedVmテンプレートを使用して、仮想マシンを作成することができる。テンプレートのプロパティーは編集できない。
VnicProfileUserテンプレートの論理ネットワークおよびネットワークインターフェースのユーザー論理ネットワークの作成時に全ユーザーにこのネットワークの使用を許可するオプションを選択すると、その論理ネットワークの全ユーザーに対して VnicProfileUser パーミッションが割り当てられ、ユーザーはテンプレートのネットワークインターフェースを論理ネットワークにアタッチ/デタッチすることができる。

7.7.4. リソースに対する管理者およびユーザーロールの割り当て

リソースに対して管理者またはユーザーのロールを割り当てると、ユーザーはそのリソースへのアクセスや管理ができるようになります。

手順7.10 リソースへのロール割り当て

  1. リソースタブ、ツリーモード、または検索機能を使用して、結果一覧に表示された候補の中から対象のリソースを選択します。
  2. 詳細ペインの パーミッション タブをクリックして、 選択されたリソースに割り当てられたユーザー、ユーザーのロール、継承されたパーミッションを一覧表示します。
  3. 追加 をクリックします。
  4. 検索 テキストボックスに既存ユーザーの名前またはユーザー名を入力し、検索 をクリックします。結果一覧に表示される検索候補からユーザーを選択します。
  5. 割り当てるロール ドロップダウンリストからロールを選択します。
  6. OK をクリックします。
ユーザーにロールが割り当てられました。このユーザーは、対象のリソースに対して有効化されたロールのパーミッションを継承します。

7.7.5. リソースからの管理者またはユーザーロールの削除

リソースから管理者またはユーザーのロールを削除すると、そのリソースのロールに関連付けられたユーザーのパーミッションは継承されなくなります。

手順7.11 リソースからのロール削除

  1. リソースタブ、ツリーモード、または検索機能を使用して、結果一覧に表示された候補の中から対象のリソースを選択します。
  2. 詳細ペインの パーミッション タブをクリックして、 選択されたリソースに割り当てられたユーザー、ユーザーのロール、継承されたパーミッションを一覧表示します。
  3. リソースから削除するユーザーを選択します。
  4. 削除 をクリックします。パーミッションが削除されることを確認する パーミッションの削除 ウィンドウが開きます。
  5. OK をクリックします。
ユーザーロールおよび関連付けられたパーミッションが削除されました。

7.8. Cloud-Init を使用した仮想マシンの設定の自動化

Cloud-Init は、ホスト名、ネットワークインターフェース、承認キーなどの仮想マシンの初期設定を自動化するためのツールです。テンプレートをベースにデプロイされた仮想マシンをプロビジョニングする際に、ネットワーク上における競合を回避するために使用することができます。
このツールを使用するには、まず仮想マシンに cloud-init パッケージをインストールする必要があります。インストールの完了後には、ブートプロセス中に Cloud-Init サービスが起動し、設定の指示を検索するようになります。次に 1 回実行 ウィンドウのオプションを使用してそれらの指示を 1 回のみ指定するか、新規仮想マシン仮想マシンの編集テンプレートの編集 ウィンドウのオプションで、仮想マシンが毎回起動するたびにそれらの指示を指定するようすることができます。

7.8.1. Cloud-Init のユースケースシナリオ

Cloud-Init を使用すると、さまざまなシナリオの仮想マシン設定を自動化することができます。一般的なシナリオには以下のような例があります。
テンプレートをベースとして作成された仮想マシン
1 回実行 ウィンドウの 初期起動 のセクションの Clund-Init オプションを使用して、テンプレートをベースに作成された仮想マシンを初期化することができます。これにより、仮想マシンの初回起動時の設定をカスタマイズすることができます。
仮想マシンのテンプレート
新規テンプレート および テンプレートの編集 ウィンドウの 初回起動 タブで Cloud-Init/Sysprep を使用 のオプションを使用して、そのテンプレートをベースに作成される仮想マシンをカスタマイズするオプションを指定することができます。
仮想マシンプール
新規プール ウィンドウの 初回起動 タブで、Cloud-Init/Sysprep を使用 オプションを使用して、仮想マシンプールから取得する仮想マシンをカスタマイズするオプションを指定することができます。これにより、仮想マシンプールから仮想マシンが取得される度に適用される標準の設定項目一式を指定することができます。仮想マシンのベースとなるテンプレートに指定されているオプションは、継承または上書きしたり、仮想マシンプール自体にオプションを指定したりすることができます。

7.8.2. Cloud-Init のインストール

以下の手順は、仮想マシンに Cloud-Init をインストールする方法を説明します。Cloud-Init がインストールされたら、この仮想マシンをベースにしたテンプレートを作成することができます。このテンプレートで作成された仮想マシンは、起動時のホスト名、タイムゾーン、root パスワード、認証キー、ネットワークインターフェース、DNS サービスの設定など、Cloud-Init の機能を活用することができます。

手順7.12 Cloud-Init のインストール

  1. 仮想マシンにログオンします。
  2. 必要なリポジトリーを有効にします。
    • Red Hat Enterprise Linux 6 の場合:
      # subscription-manager repos --enable=rhel-6-server-rpms
      # subscription-manager repos --enable=rhel-6-server-rh-common-rpms
    • Red Hat Enterprise Linux 7 の場合:
      # subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rpms
      # subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rh-common-rpms
  3. cloud-init パッケージと依存関係をインストールします。
    # yum install cloud-init

7.8.3. Cloud-Init を使用したテンプレートの準備

cloud-init パッケージが Linux 仮想マシンにインストールされている限りは、仮想マシンにより Cloud-Init が有効化されたテンプレートを作成することができます。以下の手順に記載されているように、テンプレートの含まれる一連の標準設定を指定するか、Cloud-Init の設定ステップを省略して、このテンプレートをベースにして仮想マシンを作成する際に設定します。

注記

以下の手順では、テンプレートの作成時における Cloud-Init の使用方法について説明していますが、同じ設定を 新規仮想マシン および テンプレートの編集1 回実行 ウィンドウでも使用できます。

手順7.13 Cloud-Init を使用したテンプレートの準備

  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 編集 をクリックします。
  3. 初期起動 タブをクリックし Cloud-Init/Sysprep を使用 のチェックボックスを選択します。
  4. 仮想マシンのホスト名 のテキストフィールドにホスト名を入力します。
  5. タイムゾーンを設定 のチェックボックスを選択し、タイムゾーン のドロップダウンリストからタイムゾーンを選択します。
  6. 認証 のセクションを展開し、設定済みのパスワードを使用 のチェックボックスを選択して既存の認証情報を使用するか、チェックを外して パスワードパスワードを確認 のテキストフィールドに root のパスワードを入力して新しい root パスワードを指定します。
  7. SSH 認証キー のテキストフィールドに 仮想マシン上の承認済みホストのファイルに追加する SSH キーを入力します。
  8. SSH キーを再生成 のチェックボックスを選択して仮想マシン用の SSH キーを再生成します。
  9. ネットワーク のセクションを展開し、DNS サーバー のテキストフィールドに任意の DNS サーバーを入力します。
  10. DNS 検索ドメイン のテキストフィールドに任意の DNS 検索ドメインを入力します。
  11. ネットワーク のチェックボックスを選択して + および - のボタンを使用して仮想マシンにネットワークインターフェースを追加または削除します。
  12. カスタムスクリプト のセクションを展開し、カスタムスクリプト のテキストフィールドに任意のカスタムスクリプトを入力します。
  13. OK をクリックします。
  14. テンプレートを作成 をクリックし、必要に応じてフィールドに入力します。
  15. OK をクリックします。
このテンプレートを使用して、新規仮想マシンをプロビジョニングできるようになりました。

7.8.4. Cloud-Init を使用した仮想マシンの設定の初期化

cloud-init を使用して、Linux 仮想マシンの初期設定を自動化します。Cloud-Init フィールドを使用して、仮想マシンのホスト名、タイムゾーン、root パスワード、認証キー、ネットワークインターフェース、DSN サービスを設定することができます。また、カスタムスクリプト (YAML 形式のスクリプト) を指定して、起動時に実行することもできます。このカスタムスクリプトにより、Cloud-Init でサポートされるが、Cloud-Init フィールドに存在しない追加の Cloud-Init 設定を指定することができます。カスタムスクリプトに関する詳しい情報は、Cloud config examples を参照してください。

手順7.14 Cloud-Init を使用した仮想マシンの設定の初期化

以下の手順では、一連の Cloud-Init の設定が指定された仮想マシンを起動します。仮想マシンがベースにするテンプレートに、関連の設定が含まれる場合には、随時変更を加え、OK をクリックして仮想マシンを起動します。
  1. 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
  2. 1 回実行 をクリックします。
  3. 初期起動 セクションを展開し、Cloud-Init チェックボックスを選択します。
  4. 仮想マシンのホスト名 のテキストフィールドにホスト名を入力します。
  5. タイムゾーンを設定 のチェックボックスを選択し、タイムゾーン のドロップダウンメニューからタイムゾーンを選択します。
  6. 設定済みのパスワードを使用 のチェックボックスを選択して既存の認証情報を使用するか、チェックを外して パスワードパスワードを確認 のテキストフィールドに root のパスワードを入力し、新しい root パスワードを指定します。
  7. SSH 認証キー のテキストフィールドに 仮想マシン上の承認済みホストのファイルに追加する SSH キーを入力します。
  8. SSH キーを再生成 のチェックボックスを選択して仮想マシン用の SSH キーを再生成します。
  9. DNS サーバー のテキストフィールドに任意の DNS サーバーを入力します。
  10. DNS 検索ドメイン のテキストフィールドに任意の DNS 検索ドメインを入力します。
  11. ネットワーク のチェックボックスを選択して + および - のボタンを使用して仮想マシンにネットワークインターフェースを追加または削除します。
  12. カスタムスクリプト のテキストフィールドに任意のカスタムスクリプトを入力します。スクリプトで指定した値が適切であることを確認します。適切でない場合にはアクションが失敗します。
  13. OK をクリックします。

注記

仮想マシンに Cloud-Init がインストールされているかを確認するには、仮想マシンを選択して、アプリケーション のサブタブをクリックします。ゲストエージェントがインストールされている場合にのみ表示されます。

7.9. テンプレートをベースにした仮想マシンの作成

テンプレートから仮想マシンを作成して、オペレーティングシステム、ネットワークインターフェース、アプリケーション、その他のリソースを仮想マシンに事前定義済みの仮想マシンを作成できるようにします。

注記

テンプレートをベースにして作成された仮想マシンは、そのテンプレートに依存します。このため、仮想マシンがテンプレートをベースに作成された場合には、そのベースとなっているテンプレートは Manager からは削除できません。ただし、テンプレートから仮想マシンをクローン作成すると、そのテンプレートに依存しなくなります。詳しい情報は「テンプレートをベースとするクローン仮想マシンの作成」を参照してください。
テンプレートから仮想マシンを作成する場合には、RAW または QCOW2 のディスク形式を選択できます。ストレージの割り当てシンプロビジョニング の場合は、ディスク形式は QCOW2 とマークされ、これは変更できません。ストレージの割り当て がクローンの場合は、QCOW2 または RAW から選択できます。

手順7.15 テンプレートをベースにした仮想マシンの作成

  1. 仮想マシン タブをクリックします。
  2. 新規仮想マシン をクリックします。
  3. 仮想マシンを実行する クラスター を選択します。
  4. テンプレートベース 一覧からテンプレートを選択します。
  5. 名前説明、および コメント を入力し、それ以外のフィールドには、テンプレートから継承されたデフォルト値を受け入れます。これらの値は必要に応じて変更することが可能です。
  6. リソースの割り当て タブを選択します。
  7. ストレージの割り当て のセクションで シンプロビジョニング のラジオボタンを選択します。
  8. ターゲット ドロップダウンリストを使用して、仮想マシンの仮想ディスクの保存先となるストレージドメインを選択します。
  9. OK をクリックします。
仮想マシンが 仮想マシン タブに表示されます。

7.10. テンプレートをベースとするクローン仮想マシンの作成

クローン仮想マシンは、テンプレートをベースにしており、テンプレートの設定を継承します。クローン仮想マシンは、作成後にはベースとなっているテンプレートには依存しません。つまり、他の依存関係がない場合にはテンプレートを削除できます。

注記

テンプレートから仮想マシンをクローン作成すると、ベースとなったテンプレートの名前は、その仮想マシンの 仮想マシンの編集 ウィンドウの 全般 タブに表示されます。このテンプレート名を変更すると、全般 タブのテンプレート名も更新されます。ただし、Manager からテンプレートを削除した場合には、そのテンプレートの元の名前が代わりに表示されます。
テンプレートから仮想マシンを作成する場合には、RAW または QCOW2 のディスク形式を選択できます。ストレージの割り当てシンプロビジョニング の場合は、ディスク形式は QCOW2 とマークされ、これは変更できません。ストレージの割り当て がクローンの場合は、QCOW2 または RAW から選択できます。

手順7.16 テンプレートをベースとした仮想マシンのクローン作成

  1. 仮想マシン タブをクリックします。
  2. 新規仮想マシン をクリックします。
  3. 仮想マシンを実行する クラスター を選択します。
  4. テンプレートベース のドロップダウンメニューからテンプレートを選択します。
  5. 名前説明、および コメント を入力し、それ以外のフィールドではテンプレートから継承されたデフォルト値を受け入れるか、必要に応じてこれらの値を変更することが可能です。
  6. リソースの割り当て タブを選択します。
  7. ストレージの割り当て のセクションで クローン のラジオボタンを選択します。
  8. 形式 ドロップダウンリストからディスク形式を選択してください。このディスク形式により、クローン作成操作の速度と新規仮想マシンが最初に必要とするディスク領域の容量が左右されます。
    • QCOW2 を選択すると、クローン作成操作が速くなり、ストレージ容量の使用率が最適化されます。ディスク容量は必要に応じて割り当てられます。これは、デフォルトの選択肢です。
    • RAW を選択すると、クローン作成操作が遅くなり、仮想マシンの読み取り/書き込み操作が最適化されます。テンプレートで要求されている全ディスク領域は、クローン操作時に割り当てられます。
  9. ターゲット のドロップダウンメニューを使用して、仮想マシンの仮想ディスクの保存先となるストレージドメインを選択します。
  10. OK をクリックします。

注記

仮想マシンのクローン作成には多少時間がかかる場合があります。テンプレートのディスクのコピーが新規作成される必要があります。この間、仮想マシンのステータスは最初に Image Locked と表示された後、Down に変わります。
仮想マシンが作成され、仮想マシン タブに表示されます。クローン操作が完了したら、その仮想マシンにユーザーを割り当て、使用を開始することができます。

付録A 参照: 管理ポータルおよびユーザーポータルの各種ウィンドウの設定

A.1. 新規仮想マシンおよび仮想マシンの編集ウィンドウの設定

A.1.1. 仮想マシンの全般設定

以下の表には、新規仮想マシン および 仮想マシンの編集 ウィンドウの 全般 タブで使用可能なオプションについての説明をまとめています。

表A.1 仮想マシン: 全般設定

フィールド名
説明
クラスター
仮想マシンのアタッチ先となるホストクラスター名。仮想マシンは、ポリシールールに従って、そのクラスター内のいずれかの物理マシン上でホストされます。
テンプレート
仮想マシンのベースとなるテンプレート。デフォルトでは、このフィールドは Blank に設定されており、オペレーティングシステムがインストールされていない仮想マシンを作成することができます。テンプレートは 名前 | サブバージョン名 (サブバージョン番号) として表示されます。新しい各バージョンには、バージョンの相対的順序を示す番号が括弧内に記されます。この番号が大きいほど新しいバージョンとなります。
テンプレートバージョンチェーンのルートテンプレートの場合には、バージョン名は ベースバージョン として表示されます。
仮想マシンがステートレスの場合には、テンプレートの 最新 バージョンを選択するオプションがあります。このオプションでは、テンプレートの新しいバージョンが作成されると、仮想マシンは再起動時にその最新のテンプレートをベースにして再作成されます。
オペレーティングシステム
オペレーティングシステム。有効な値には、Red Hat Enterprise Linux、Windows のさまざまなバージョンが含まれます。
インスタンスタイプ
仮想マシンのハードウェア設定のベースにすることができるインスタンスタイプ。デフォルトでは、このフィールドは仮想マシンがインスタンスタイプに関連付けられていないことを意味する カスタム に設定されます。このドロップダウンメニューから利用できるその他のオプションには LargeMediumSmallTinyXLarge、および管理者が作成したカスタムのインスタンスタイプがあります。
チェーンのリンクアイコンが横に付いているその他の設定は、選択したインスタンスタイプに合わせて事前に入力されます。これらの値の 1 つを変更すると、仮想マシンはそのインスタンスタイプからデタッチされ、壊れたチェーンアイコンが表示されます。ただし、変更した設定を元の値に戻すと、仮想マシンは再度このインスタンスタイプにアタッチされ、チェーンアイコンのリンクが再接続されます。
最適化オプション
仮想マシンを最適化するシステムのタイプ。オプションには サーバーデスクトップ の 2 つがあり、このフィールドはデフォルトでは サーバー に設定されます。サーバーとして機能するように最適化された仮想マシンにはサウンドカードは搭載されず、クローン作成されたディスクイメージが使用され、ステートレスには設定されません。一方、デスクトップマシンとして機能するように最適化された仮想マシンには、サウンドカードが搭載され、イメージ (シンプロビジョニング) が使用されて、ステートレスに設定されます。
名前
仮想マシンの名前。この名前はデータセンター内で一意である必要があります。またスペースを入れず、アルファベットまたは数字を少なくとも 1 文字入れる必要があります。仮想マシン名の最大長は 255 文字です。
仮想マシンの ID
仮想マシンの ID。仮想マシンの作成時に、その仮想マシンにカスタムの ID を設定することが可能です。作成時に ID が指定されなかった場合には、UUID が自動的に割り当てられます。カスタムで設定した ID と自動生成された ID はいずれも、仮想マシンの作成後には変更できません。
説明
新規仮想マシンのわかりやすい説明を入力します。
コメント
仮想マシンに関する、プレーンテキスト形式の人間が判読できるコメントを追加するためのフィールド
ステートレス
仮想マシンをステートレスモードで実行する場合はこのチェックボックスを選択します。このモードは、主にデスクトップ仮想マシンに使用します。ステートレスのデスクトップやサーバーを実行すると、仮想マシンのハードディスクイメージに新規の COW 層が作成されて、新規/変更データが保存されます。ステートレスの仮想マシンをシャットダウンすると、その新規 COW 層は削除され、仮想マシンは元の状態に戻ります。ステートレスの仮想マシンは、短期間の使用、臨時スタッフによる使用の必要がある仮想マシン作成時に便利です。
一時停止モードで起動
仮想マシンを常に一時停止モードで起動するには、このチェックボックスを選択します。このオプションは、仮想マシンが SPICE 接続に長時間を要する場合 (例: 仮想マシンが遠隔地にある場合など) に適しています。
削除防止
このチェックボックスを選択すると、仮想マシンの削除ができなくなります。このチェックボックスの選択を解除しない限り、仮想マシンの削除はできません。
インスタンスのイメージ
アタッチ をクリックして、仮想マシンにフローティングディスクをアタッチするか、作成 をクリックして新しい仮想ディスクを追加します。さらに仮想ディスクを追加または削除するには、プラスまたはマイナスボタンを使用します。
編集 をクリックして 仮想ディスクのアタッチ または 新規仮想ディスク ウィンドウを再度開きます。このボタンは、仮想ディスクがアタッチまたは作成された後に表示されます。
仮想 NIC プロファイルを選択することにより、仮想マシンネットワークインターフェースをインスタンス化します。
nic1 ドロップダウンリストから仮想 NIC プロファイルを選択して、仮想マシンにネットワークインターフェースを追加します。さらにネットワークインターフェースを追加または削除するには、プラスまたはマイナスボタンを使用します。

A.1.2. 仮想マシンのシステム設定

以下の表には、新規仮想マシン および 仮想マシンの編集 ウィンドウの システム タブで使用可能なオプションについての説明をまとめています。

表A.2 仮想マシン: システム設定

フィールド名
説明
メモリーサイズ
仮想マシンに割り当てるメモリーの容量。メモリー割り当て時は、仮想マシンで実行するアプリケーションの処理とストレージの要件を考慮してください。
最大メモリー
仮想マシンに割り当て可能なメモリーの最大容量。最大ゲストメモリーは、選択したゲストアーキテクチャーやクラスターの互換性レベルによっても制約されます。
仮想 CPU の合計数
仮想マシンに割り当てる処理能力 (CPU のコア数)。物理ホスト上のコアを上回る数のコアを仮想マシンに割り当てないようにしてください。
仮想ソケット
仮想マシンの CPU ソケット数。物理ホストに存在するよりも多い数のソケットを仮想マシンに割り当てないようにしてください。
仮想ソケットあたりのコア数
各仮想ソケットに割り当てるコア数
コアあたりの CPU スレッド数
各コアに割り当てるスレッドの数。この値を増やすと、同時マルチスレッディング機能 (SMT) が有効になります。IBM POWER8 は最大で 1 コアあたり 8 スレッドをサポートします。x86 (Intel および AMD) CPU タイプの場合には、推奨値は 1 です。
エミュレーションするカスタムの仮想マシンタイプ
このオプションで、マシンタイプを指定することができます。変更した場合には、仮想マシンはこのマシンタイプをサポートするホストでのみ実行されるようになります。デフォルトではクラスターのデフォルトのマシンタイプが適用されます。
カスタム CPU タイプ
このオプションで、CPU のタイプを指定することができます。変更した場合には、仮想マシンはこの CPU タイプをサポートするホストでのみ実行されるようになります。デフォルトではクラスターのデフォルトの CPU タイプが適用されます。
カスタムの互換バージョン
互換バージョンにより、クラスター、プロパティーの値、エミュレーションされたマシンタイプでサポートされる機能はどれかが決定されます。デフォルトではクラスターの設定が継承されるので、クラスターと同じ互換モードで実行するように設定されています。場合によっては、デフォルトの互換モードを変更する必要があります。たとえば、クラスターが新規互換バージョンに更新されているが、仮想マシンが再起動されていない場合などです。これらの仮想マシンは、クラスターのバージョンよりも古いカスタム互換モードを使用するように設定することが可能です。詳しい情報は、『管理ガイド』の「クラスターの互換バージョンの変更」を参照してください。
ハードウェアクロックの時間オフセット
このオプションは、ゲストのハードウェアクロックのタイムゾーンオフセットを設定します。Windows OS の場合には、この値は (インストール中またはその後に) ゲストで設定されているタイムゾーンに対応する必要があります。デフォルトの Linux インストールの大半は、ハードウェアクロックが GMT+00:00 となることを想定しています。
カスタムのシリアル番号ポリシーを指定する
このチェックボックスで、仮想マシンのシリアル番号を指定することができます。以下のいずれかを選択してください。
  • ホストの ID: 仮想マシンのシリアル番号に、ホストの UUID を設定します。
  • 仮想マシンの ID: 仮想マシンのシリアル番号に、仮想マシンの UUID を設定します。
  • カスタムのシリアル番号: カスタムのシリアル番号を指定することができます。

A.1.3. 仮想マシンの初期起動設定

以下の表には、新規仮想マシン および 仮想マシンの編集 ウィンドウの 初期起動 タブで利用可能なオプションについての説明をまとめています。この表に記載した設定項目は、Cloud-Init/Sysprep を使用 のチェックボックスを選択した場合にのみ表示されます。また、以下の説明のとおり、特定のオプションは、全般 タブの オペレーティングシステム 一覧で Linux ベースまたは Windows ベースのオプションのいずれかが選択されている場合のみ表示されます。

表A.3 仮想マシン: 初期起動設定

フィールド名
オペレーティングシステム
説明
Cloud-Init/Sysprep を使用
Linux、Windows
このチェックボックスで、仮想マシンの初期化に Cloud-Init と Sysprep のどちらを使用するかを切り替えます。
仮想マシンのホスト名
Linux、Windows
仮想マシンのホスト名
ドメイン
Windows
仮想マシンが属する Active Directory ドメイン
組織名
Windows
仮想マシンが属する組織の名前。このオプションは、Windows を実行する仮想マシンの初回起動時に表示される組織名を設定するテキストフィールドに対応します。
Active Directory OU
Windows
仮想マシンが属する Active Directory ドメインの組織単位
タイムゾーンを設定
Linux、Windows
仮想マシンのタイムゾーン。このチェックボックスを選択してから、タイムゾーン の一覧からタイムゾーンを指定します。
管理パスワード
Windows
仮想マシンの管理ユーザーのパスワード。このオプションの設定を表示するには、矢印マークをクリックして展開します。
  • 設定済みのパスワードを使用: このチェックボックスは、最初の管理ユーザーパスワードを指定した後には自動的に選択されます。管理パスワード管理パスワードを確認 のフィールドを有効にして新規パスワードを指定するには、このチェックボックスからチェックを外す必要があります。
  • 管理パスワード: 仮想マシンの管理ユーザーのパスワード。このテキストフィールドと 管理パスワードを確認 のテキストフィールドにパスワードを入力してください。
認証
Linux
仮想マシンの認証情報の詳細。このオプションの設定を表示するには、矢印マークをクリックして展開します。
  • 設定済みのパスワードを使用: このチェックボックスは、最初の root パスワードを指定した後には自動的に選択されます。パスワードパスワードを確認 のフィールドを有効にして新規パスワードを指定するには、このチェックボックスからチェックを外す必要があります。
  • パスワード: 仮想マシンの root パスワード。このテキストフィールドと パスワードを確認 のテキストフィールドにパスワードを入力してください。
  • SSH 認証キー: 仮想マシンの認証済みキーファイルに追加する SSH キー。新しい行に各 SSH を入力すると、複数の SSH キーを指定することができます。
  • SSH キーを再生成: 仮想マシン用の SSH キーを再生成します。
カスタムロケール
Windows
仮想マシン用のカスタムロケールオプション。ロケールは en-US のような形式にする必要があります。このオプションの設定を表示するには、矢印マークをクリックして展開します。
  • 入力ロケール: ユーザー入力のロケール
  • UI の言語: ボタンやメニューなどのユーザーインターフェースの要素に使用する言語
  • システムロケール: システム全体のロケール
  • ユーザーロケール: ユーザーのロケール
ネットワーク
Linux
仮想マシンのネットワーク関連の設定。このオプションの設定を表示するには、矢印マークをクリックして展開します。
  • DNS サーバー: 仮想マシンが使用する DNS サーバー
  • DNS 検索ドメイン: 仮想マシンが使用する DNS 検索ドメイン
  • ネットワーク: 仮想マシンのネットワークインターフェースを設定します。このチェックボックスを選択し、+ または - のボタンをクリックしてネットワークインターフェースを仮想マシンに追加または削除します。+ ボタンをクリックすると、一連のフィールドが表示されて、DHCP を使用するかどうかの指定や、IP アドレス、ネットマスク、ゲートウェイの設定、ブート時にネットワークインターフェースを起動するかどうかの指定を行うことができます。
カスタムスクリプト
Linux
仮想マシンが起動時に実行するカスタムスクリプト。このフィールドに入力するスクリプトは、Manager により作成されたスクリプトに追加されるカスタム YAML セクションで、ユーザーおよびファイルの作成や、yum リポジトリーの設定、コマンドの実行などのタスクを自動化することができます。このフィールドに入力することができるスクリプトの形式についての詳しい情報は、「カスタムのスクリプト」の記載内容を参照してください。
Sysprep
Windows
カスタムの Sysprep 定義。この定義は、完全な無人インストールの応答ファイルの形式にする必要があります。Red Hat Virtualization Manager のインストール先マシンの /usr/share/ovirt-engine/conf/sysprep/ ディレクトリー内のデフォルトの応答ファイルをコピー&ペーストし、必要に応じてフィールドを変更することができます。

A.1.4. 仮想マシンのコンソール設定

以下の表には、新規仮想マシン および 仮想マシンの編集 ウィンドウの コンソール タブで使用可能なオプションについての説明をまとめています。

表A.4 仮想マシン: コンソール設定

フィールド名
説明
ヘッドレスモード
仮想マシンのグラフィカルコンソールが必要ない場合には、このチェックボックスを選択します。これにより、追加リソースが消費されないようにします。
この項目が選択されている場合には、VirtIO シリアルコンソールを有効にする 以外の他のフィールドすべてが無効になります。
ビデオタイプ
グラフィックデバイスを定義します。QXL はデフォルオtで、どちらのグラフィックプロトコルもサポートします。VGA および CIRRUS は、VNC プロトコルのみをサポートします。
グラフィックプロトコル
使用するディスプレイプロトコルを定義します。SPICE はデフォルトのプロトコルで、VNC がもう 1 つのオプションです。両プロトコルを使用できるようにするには、SPICE + VNC を選択してください。
VNC のキーボードレイアウト
仮想マシンのキーボードレイアウトを定義します。このオプションは VNC プロトコルを使用する場合のみ使用できます。
USB サポート
SPICE USB リダイレクトを定義します。このオプションは SPICE プロトコルを使用する仮想マシンのみで使用できます。以下のいずれかを選択してください。
  • 無効: クライアントマシンから仮想マシンへの USB リダイレクトができなくなります。
  • 有効: Linux および Windows 用にネイティブの KVM/SPICE USB リダイレクションを有効にします。仮想マシンは、ネイティブ USB 用のゲスト内エージェントやドライバーを必要としません。
コンソール切断時のアクション
コンソールの切断時のアクションを定義します。SPICE と VNC コンソールの接続のみに関連します。この設定は、仮想マシン実行中に変更可能ですが、新規コンソール接続が確立されるまで有効になりません。以下のいずれかを選択してください。
  • アクションなし: 何もしません。
  • 画面をロック: これはデフォルトのオプションです。全 Linux マシンおよび Windows デスクトップの場合には、これにより現在アクティブなユーザーのセッションがロックされます。Windows サーバーの場合には、これにより、デスクトップと現在アクティブなユーザーがロックされます。
  • ユーザーをログアウト: 全 Linux マシンおよび Windows デスクトップの場合には、これにより現在のアクティブなユーザーセッションからログアウトされます。Windows サーバーの場合には、デスクトップと現在アクティブなユーザーがログアウトされます。
  • 仮想マシンをシャットダウン: 正常な仮想マシンのシャットダウンを開始します。
  • 仮想マシンを再起動: 正常な仮想マシンの再起動を開始します。
モニター
仮想マシンのモニター数。このオプションは、SPICE ディスプレイプロトコルを使用する仮想デスクトップのみ使用できます。124 から選択します。Windows 8 および Windows Server 2012 の仮想マシンではマルチモニターはサポートされていない点に留意してください。
スマートカードを有効にする
スマートカードは、外付けハードウェアのセキュリティー機能です。最も一般的な用途はクレジットカードですが、認証トークンとしても多数の企業で使用されています。スマートカードは、Red Hat Virtualization の仮想マシンの保護に使用することができます。個々の仮想マシンでスマートカード認証を有効または無効にするには、このチェックボックスを選択または解除します。
シングルサインオンメソッド
シングルサインオンを有効にすると、ゲストエージェントを使用してユーザーポータルから仮想マシンに接続する際にゲストオペレーティングシステムにサインインできます。
  • シングルサインオンを無効にする: ゲストエージェントから仮想マシンにサインインしない場合にはこのオプションを選択します。
  • ゲストエージェントを使用してシングルサインオンを行う: シングルサインオンを有効にして、ゲストエージェントを使用して仮想マシンにサインインできるようにします。
厳密なユーザーチェックを無効にする
このオプションを使用するには、詳細パラメーター の矢印をクリックしてこのチェックボックスを選択します。このオプションが選択されていると、他のユーザーが接続する前に仮想マシンを再起動する必要がなくなります。
デフォルトでは、仮想マシンへ接続可能なユーザーが 1 人のみとなるように、厳密なユーザーチェックが有効になっています。仮想マシンが再起動されるまで、他のユーザーはその仮想マシンへのコンソールを開くことができません。例外として、SuperUser はいつでも接続でき、既存の接続を置き換えることができます。SuperUser が接続している場合は、通常のユーザーは仮想マシンが再起動されるまで再接続することができません。
厳密なユーザーチェックを無効にすると、前のユーザーのセッションを新規ユーザーに公開することになるため、慎重に行なってください。
サウンドカードを有効にする
サウンドカードデバイスは、すべての仮想マシンユースケースで必要なわけではありません。仮想マシンにサウンドカードが必要な場合には、ここで有効化してください。
VirtIO シリアルコンソールを有効にする
VirtIO シリアルコンソールは、SSH およびキーペアを使用して VirtIO チャネル経由でエミュレートされ、管理ポータルやユーザーポータルからコンソールを開くのではなく、クライアントマシンのコマンドラインから直接仮想マシンのシリアルコンソールにアクセスできます。Manager が接続のプロキシーの役割を果たし、仮想マシンの配置の情報を提供して、認証鍵を保管するため、シリアルコンソールから直接 Manager にアクセスできる必要があります。仮想マシン上の VirtIO コンソールを有効にするには、チェックボックスを選択します。
SPICE でファイル転送を有効にする
外部ホストからのコンテンツを仮想マシンの SPICE コントロールにドラッグアンドドロップできるかどうかを定義します。このオプションは、SPICE プロトコルを使用する仮想マシンのみで利用できます。このチェックボックスは、デフォルトで選択されます。
SPICE でクリップボードへのコピー&ペーストを有効にする
外部ホストからのコンテンツを仮想マシンの SPICE コントロールにコピー&ペーストできるかどうかを定義します。このオプションは、SPICE プロトコルを使用する仮想マシンのみで利用できます。このチェックボックスは、デフォルトで選択されます。

A.1.5. 仮想マシンのホスト設定

以下の表には、新規仮想マシン および 仮想マシンの編集 ウィンドウの ホスト タブで使用可能なオプションについての説明をまとめています。

表A.5 仮想マシン: ホスト設定

フィールド名
サブ要素
説明
実行を開始するホスト
 
仮想マシンを実行する優先ホストを定義します。以下のいずれかを選択してください。
  • クラスター内の任意のホスト: 仮想マシンはクラスター内の使用可能なホストで起動、実行できます。
  • 特定のホスト: 仮想マシンは、クラスター内の特定のホストで起動します。ただし、Manager または管理者は、仮想マシンの移行/高可用性の設定に応じて、クラスター内の別のホストに仮想マシンを移行することが可能です。使用可能なホストの一覧から、特定のホストまたはホストのグループを選択します。
移行のオプション
移行モード
仮想マシンの実行/移行オプションを定義します。このオプションを使用しない場合には、仮想マシンはクラスターのポリシーに従って実行/移行されます。
  • 手動および自動の移行を許可する: 仮想マシンは、環境のステータスに応じてホスト間で自動移行されるか、管理者が手動で移行することができます。
  • 手動の移行のみを許可する: 仮想マシンは、管理者による手動のホスト間移行のみが可能です。
  • 移行を許可しない: 仮想マシンは、自動または手動のいずれでも移行することはできません。
 
カスタムマイグレーションポリシーを使用
移行収束のポリシーを定義します。チェックボックスにチェックが入っていない場合は、ホストがポリシーを決定します。
  • Legacy: バージョン 3.6 のレガシーの動作。デフォルトの動作に優先する vdsm.conf への設定変更が、そのまま適用されます。ゲストエージェントのフックメカニズムは無効になります。
  • Minimal downtime: 一般的な状況での仮想マシンの移行が可能です。仮想マシンのダウンタイムは長時間にならないはずです。仮想マシンが長時間経過した後に収束されない場合は移行が中断されます (最大 500 ミリ秒の QEMU の繰り返し回数により異なります)。ゲストエージェントのフックメカニズムは有効になります。
  • Suspend workload if needed: 仮想マシンが高負荷のワークロードを実行している場合など、多くの状況で仮想マシンを移行できます。仮想マシンのダウンタイムはさらに長時間にわたる可能性があります。ワークロードが過剰な場合には、移行が中断されてしまう可能性があります。ゲストエージェントのフックメカニズムは有効になります。
 
カスタム移行ダウンタイムを使用
このチェックボックスにより、ライブマイグレーション中の仮想マシンの最長ダウンタイムをミリ秒単位で指定することができます。各仮想マシンのワークロードと SLA の要件に応じて、異なる最長ダウンタイムを設定してください。VDSM のデフォルト値を使用するには 0 を入力します。
 
移行の自動収束
マイグレーションポリシーが Legacy の場合にのみ有効です。このオプションは、仮想マシンのライブマイグレーション中に自動収束を使用するかどうかを設定することができます。ワークロードが大きくサイズの大きい仮想マシンは、ライブマイグレーション中に到達する転送率よりも早くメモリーをダーティーな状態にして、移行を収束できないようにする可能性があります。QEMU の自動収束機能は、仮想マシンの移行を強制的に収束させることができます。QEMU は収束されていないことを自動検出し、仮想マシンで vCPU のスロットルを減らします。デフォルトでは、自動収束はグローバルレベルで無効化されています。
  • クラスター設定から継承する を選択して、クラスターレベルで設定されている自動収束設定を使用します。このオプションは、デフォルトで選択されています。
  • クラスター設定またはグローバル設定を無効にして仮想マシンの自動収束を可能にするには、自動収束 を選択します。
  • クラスター設定またはグローバル設定を無効にして、仮想マシンの自動収束を避けるには 自動収束しない を選択します。
 
移行時の圧縮の有効化
マイグレーションポリシーが Legacy の場合にのみ有効です。このオプションでは、仮想マシンのライブマイグレーション中に移行の圧縮を使用するかどうかを設定することができます。この機能は、Xor Binary Zero Run-Length-Encoding を使用して、仮想マシンのダウンタイムおよび、メモリーの書き込みの多いワークロードを実行する仮想マシンやメモリー更新パターンがスパースなアプリケーションの合計ライブマイグレーション時間を減らします。デフォルトでは、移行の圧縮はグローバルレベルで無効化されています。
  • クラスター設定から継承する を選択して、クラスターレベルで設定されている圧縮設定を使用します。このオプションは、デフォルトで選択されています。
  • クラスター設定またはグローバル設定を無効にして仮想マシンの圧縮を可能にするには、圧縮 を選択します。
  • クラスター設定またはグローバル設定を無効にして、仮想マシンの圧縮を避けるには 圧縮しない を選択します。
 
ホストの CPU をパススルーする
このチェックボックスにより、仮想マシンはその仮想マシンが配置されているホストの物理 CPU の機能を活用することができます。このオプションは、または 移行を許可しない が選択されている場合のみ有効にすることができます。
NUMA の設定
NUMA ノード数
仮想マシンに割り当てる仮想 NUMA ノードの数。チューニングモード優先 に指定されている場合には、この値は 1 に設定する必要があります。
 
チューニングモード
メモリーの割り当てに使用する方法
  • 厳格: ターゲットノードでメモリーを割り当てることができない場合にはメモリーの割り当ては失敗します。
  • 優先: 単一の優先メモリーノードからのみメモリーの割り当てが行なわれます。十分なメモリーが使用できない場合には、 他のノードからメモリーを割り当てることができます。
  • インターリーブ: メモリーはラウンドロビンアルゴリズムでノード全体に割り当てられます。
 
NUMA 固定
NUMA トポロジー ウィンドウが開きます。このウィンドウでは、ホストの合計 CPU、メモリー、NUMA ノード、仮想マシンの仮想 NUMA ノードが表示されます。右側のボックスから各仮想 NUMA をクリックして、左側にドラッグして、仮想 NUMA ノードをホストの NUMA ノードに固定します。

A.1.6. 仮想マシンの高可用性設定

以下の表には、新規仮想マシン および 仮想マシンの編集 ウィンドウの 高可用性 タブで使用可能なオプションについての説明をまとめています。

表A.6 仮想マシン: 高可用性設定

フィールド名
説明
高可用性
仮想マシンを高可用性に設定する場合は、このチェックボックスを選択します。たとえば、ホストのメンテナンスを行う場合には、全仮想マシンが別のホストに自動的にライブマイグレーションされます。ホストがクラッシュして応答なしの状態になった場合には、高可用性に設定されている仮想マシンのみが別のホストで再起動されます。ホストがシステム管理者によって手動でシャットダウンされた場合には、仮想マシンは別のホストには自動的にライブマイグレーションされません。
このオプションは、ホスト タブの 移行のオプション 設定が 手動の移行のみを許可する または 移行を許可しない のいずれかに設定されている場合には、使用できない点に注意してください。仮想マシンを高可用性にするには、Manager がその仮想マシンを必要に応じて別の使用可能なホストに移行できる必要があります。
仮想マシンリース用のターゲットストレージドメイン
仮想マシンのリースを保持するストレージドメインを選択するか、仮想マシンリースなし を選択して機能を無効にします。ストレージドメインを選択すると、特別なボリュームで仮想マシンのリースが保持され、元のホストの電源が切断されたり、応答がなくなったりした場合に仮想マシンが別のホストで起動できるようになります。
この機能は、V4 以降のストレージドメインでのみ利用できます。
実行/移行キューでの優先度
仮想マシンを別のホストへ移行する、または別のホストで再起動する際の優先度を設定します。
ウォッチドッグ
ユーザーは、仮想マシンにウォッチドッグカードをアタッチすることができます。ウォッチドッグとは、障害を自動的に検知して復旧するために使用するタイマーです。一旦設定すると、ウォッチドッグタイマーは、システムの稼働中に継続的にゼロに向かってカウントダウンを行い、システムはウォッチドッグを定期的に再起動してゼロに達しないようにします。タイマーがゼロに達した場合には、システムがタイマーをリセットできなくなったことを意味し、その結果、障害が発生し、その障害に対処するための修正操作が行われます。この機能は、高可用性が要求されるサーバーに特に役立ちます。
ウォッチドッグモデル: 仮想マシンに割り当てるウォッチドッグカードのモデル。現在、唯一サポートされているモデルは i6300esb です。
ウォッチドッグアクション: ウォッチドッグタイマーがゼロに達した場合に実行するアクション。以下のアクションが使用可能です。
  • なし: アクションは一切実行されませんが、ウォッチドッグイベントが監査ログに記録されます。
  • リセット: 仮想マシンはリセットされ、そのリセットのアクションが Manager に通知されます。
  • 電源オフ: 仮想マシンは即時にシャットダウンされます。
  • ダンプ: ダンプが実行され、仮想マシンが一時停止されます。
  • 一時停止: 仮想マシンが一時停止され、ユーザーによって再開することができます。

A.1.7. 仮想マシンのリソース割り当て

以下の表には、新規仮想マシン および 仮想マシンの編集 ウィンドウの リソースの割り当て タブで使用可能なオプションについての説明をまとめています。

表A.7 仮想マシン: リソースの割り当て設定

フィールド名
サブ要素
説明
CPU 割り当て
CPU プロファイル
仮想マシンに割り当てる CPU プロファイル。 CPU プロファイルは、仮想マシンが稼働するホスト上で、アクセス可能な処理能力の最大数を定義します。これは、そのホストが利用可能な合計処理能力の割合として表現されます。CPU プロファイルは、データセンターに対して作成された QoS のエントリーに基づいて、クラスターレベルで定義されます。
CPU シェア
ユーザーは、仮想マシンが要求する CPU リソースのレベルを、他の仮想マシンに対して相対的に設定することができます。
  • : 512
  • : 1024
  • : 2048
  • カスタム: ユーザーによって定義された CPU シェアのカスタムレベル
 
CPU ピニングトポロジー
特定のホストで仮想マシンの仮想 CPU (vCPU) を実行できるようにします。以下のように、CPU ピニングの構文は v#p[_v#p] となります。
  • 0#0: vCPU 0 を pCPU 0 にピニングします。
  • 0#0_1#3: vCPU 0 を pCPU 0 に、vCPU 1 を pCPU 3 にピニングします。
  • 1#1-4,^2: vCPU 1 を pCPUs 1 から 4 (pCPU 2 以外) にピニングします。
仮想マシンをホストに固定するには、Host タブで以下も選択する必要があります。
  • 実行を開始するホスト: 特定
  • 移行のオプション: 移行を許可しない
  • ホストの CPU をパススルーする
メモリーの割り当て
確保する物理メモリー
仮想マシンに確保する物理メモリー容量。0 を最小とし、その仮想マシンの定義済みメモリー容量を最大とする範囲内で任意の値を指定します。
メモリーバルーンデバイスを有効にする
仮想マシンのメモリーバルーンデバイスを有効化します。この設定を有効化すると、クラスター内でメモリーをオーバーコミットできるようになります。大容量のメモリーを突然割り当てるアプリケーションに対してこの設定を有効化しますが、確保するメモリーには定義済みのメモリーと同じ値に設定します。メモリーをゆっくり消費するアプリケーションや負荷に対してバルーンを使用して、仮想デスクトップなど長期間休止状態にしたり、メモリーを解放したりします。詳しい情報は、『管理ガイド』の「最適化の設定」を参照してください。
IO スレッドIO スレッドを有効にするvirtio-blk データプレーンを有効化します。VirtIO インターフェースを使用するディスクを仮想マシンの他の機能から分離したスレッドに固定して、そのディスクの速度を向上するには、このチェックボックスを選択します。ディスクのパフォーマンスが向上すると、仮想マシンの全体的なパフォーマンスが向上します。VirtIO インターフェースを使用するディスクは、ラウンドロビンアルゴリズムで IO スレッドに固定されます。
 IO スレッド数オプションで、数字の値を入力して複数の IO スレッドを作成します。最大値は 127 で、デフォルト値は 1 です。
ストレージの割り当て
ストレージの割り当て オプションは、テンプレートをベースに仮想マシンが作成された場合のみ使用可能です。
シンプロビジョニング
ストレージ容量の使用率を最適化します。必要な場合のみ、ディスク容量を割り当てます。選択した場合には、ディスクの形式が QCOW2 とマークされ、変更できません。
クローン
ゲストの読み取り/書き込み操作の速度を最適化します。テンプレートで要求した全ディスク容量がクローン作成時に割り当てられます。選択した場合には、ディスク形式に QCOW2 または RAW のいずれかを選択できます。
VirtIO-SCSI を有効にする
ユーザーは、仮想マシン上での VirtIO-SCSI の使用を有効化/無効化することができます。
ディスクの割り当て
ディスクの割り当て オプションは、テンプレートをベースに仮想マシンが作成された場合のみ使用可能です。
エイリアス
テンプレートが使用する仮想ディスクのエイリアス。デフォルトでは、エイリアスはテンプレートの仮想マシンと同じ値が設定されます。
仮想サイズ
テンプレートをベースとする仮想マシンが使用可能なディスク容量。この値は編集不可で、参考のためのみに提供されます。
形式
仮想ディスクの形式。利用できるオプションは QCOW2 と Raw です。ストレージの割り当て のセクションで シンプロビジョニング が選択されている場合には、QCOW2 が自動的に選択されて変更できません。
ターゲット
テンプレートが使用する仮想ディスクが保管されるストレージドメイン。デフォルトでは、ストレージドメインはテンプレートの仮想マシンと同じ値に設定されます。
ディスクプロファイル
仮想ディスクに割り当てるディスクプロファイル。ディスクプロファイルは、データセンター内に定義されたストレージプロファイルをベースに作成されています。

A.1.8. 仮想マシンのブートオプション設定

以下の表には、新規仮想マシン および 仮想マシンの編集 ウィンドウの ブートオプション タブで使用可能なオプションについての説明をまとめています。

表A.8 仮想マシン: ブートオプションの設定

フィールド名
説明
1番目のデバイス
仮想マシンを新たにインストールした後には、その新規仮想マシンを起動する前にブートモードに設定しておく必要があります。仮想マシンがブートを最初に試みる必要のあるデバイスを選択してください。
  • ハードディスク
  • CD-ROM
  • ネットワーク (PXE)
2番目のデバイス
1 番目のデバイスが使用できない場合に、仮想マシンがブートに使用する 2 番目のデバイスを選択します。1 番目のデバイスとして選択したオプションは、ここでは表示されません。
CD/DVD をアタッチ
ブートデバイスとして CD/DVD-ROM を選択した場合は、このチェックボックスにチェックを入れ、ドロップダウンメニューから CD/DVD-ROM イメージを選択してください。イメージは ISO ドメインから入手できる状態でなければなりません。
ブートメニューを有効にする
ブートデバイスを選択するメニューを有効化します。仮想マシンの電源を投入してコンソールに接続した後で、仮想マシン起動が開始する前に、ブートデバイスを選択できるメニューが表示されます。必要なインストールメディアを選択できるように、初期ブートの前にこのオプションを有効化する必要があります。

A.1.9. 仮想マシンの乱数ジェネレーター設定

以下の表には、新規仮想マシン および 仮想マシンの編集 ウィンドウの 乱数ジェネレーター タブで使用可能なオプションについての説明をまとめています。

表A.9 仮想マシン: 乱数ジェネレーターの設定

フィールド名
説明
乱数ジェネレーターを有効にする
このチェックボックスを選択すると、準仮想化の乱数ジェネレーター PCI デバイス (virtio-rng) が有効になります。このデバイスにより、ホストから仮想マシンにエントロピーが渡され、より高度な乱数を生成できるようになります。このチェックボックスは、RNG デバイスがホスト上に存在し、かつホストのクラスターで有効になっている場合のみ選択できる点に注意してください。
期間 (ミリ秒)
期間をミリ秒単位で指定します。省略した場合には、libvirt のデフォルトである 1000 ミリ秒 (1 秒) が使用されます。このフィールドに値を設定する場合は、1 期間あたりのバイト数 も入力する必要があります。
1 期間あたりのバイト数
指定した期間ごとに消費可能なバイト数を指定します。
デバイスソース
乱数ジェネレーターのソース。これは、ホストのクラスターでサポートされるソースに合わせて自動的に選択されます。
  • /dev/urandom source: Linux により提供される乱数ジェネレーター
  • /dev/hwrng source: 外部ハードウェアのジェネレーター

A.1.10. 仮想マシンのカスタムプロパティー設定

以下の表には、新規仮想マシン および 仮想マシンの編集 ウィンドウの カスタムプロパティー タブで使用可能なオプションについての説明をまとめています。

表A.10 仮想マシン: カスタムプロパティーの設定

フィールド名
説明
推奨事項および制限事項
sap_agent
仮想マシンの SAP モニタリングを有効にします。true または false に設定します。
-
sndbuf
ソケット経由で仮想マシンの送信データを送るバッファーのサイズを入力します。デフォルト値は 0 です。
-
vhost
vhost-net (仮想マシンにアタッチされている仮想ネットワークインターフェースカード上のカーネルベース virtio ネットワークドライバー) を無効にします。vhost を無効にするには、このプロパティーを以下のような形式で設定します。
LogicalNetworkName: false
このプロパティーを設定すると、仮想マシンは LogicalNetworkName にアタッチされている仮想 NIC 上の vhost-net 設定なしに明示的に起動されます。
vhost-net は、virtio-net よりも高いパフォーマンスを提供し、存在する場合にはデフォルトで全仮想マシンに有効化されます。このプロパティーを無効にすると、パフォーマンス問題の切り分け/診断や vhost-net エラーのデバッグ (例: vhost が存在しない仮想マシンで移行が失敗するかどうか) をより容易に行うことができます。
viodiskcache
virtio ディスクのキャッシュモード。writethrough は並行してキャッシュとディスクにデータを書き込みます。writeback は、キャッシュからの変更をディスクにコピーせず、none はキャッシュを無効にします。viodiskcache カスタムプロパティーの制限に関する詳しい情報は、https://access.redhat.com/solutions/2361311 を参照してください。
viodiskcache が有効化されている場合は、仮想マシンのライブマイグレーションは実行できません。

警告

sndbuf カスタムプロパティーの値を高くすると、ホストと応答なしの仮想マシンとの間で、通信上の問題が発生する可能性が高くなります。

A.1.11. 仮想マシンのアイコン設定

カスタムのアイコンを仮想マシンおよびテンプレートに追加することができます。カスタムのアイコンを使用すると、ユーザーポータルで仮想マシンを区別しやすくなります。以下の表では、新規仮想マシン および 仮想マシンの編集アイコン タブで利用可能なオプションについて説明しています。

表A.11 仮想マシン: アイコン設定

ボタン名
説明
アップロード
このボタンをクリックして、カスタムのイメージを仮想マシンのアイコンとして使用します。以下の制約が適用されます。
  • サポートされる形式: jpg、png、gif
  • 最大サイズ: 24 KB
  • 最大寸法: 幅 150 px、高さ 120 px
デフォルトを使用
このボタンを使用して、オペレーティングシステムのデフォルトのイメージを仮想マシンのアイコンとして設定します。

A.1.12. 仮想マシンの Foreman/Satellite 設定

以下の表には、新規仮想マシン および 仮想マシンの編集 ウィンドウの Foreman/Satellite タブで使用可能なオプションについての説明をまとめています。

表A.12 仮想マシン:Foreman/Satellite 設定

フィールド名
説明
プロバイダー
仮想マシンが Red Hat Enterprise Linux を実行しており、そのシステムが Satellite サーバーと連携するように設定されている場合には、一覧から Satellite の名前を選択します。これにより、Satellite のコンテンツ管理機能を使用して、仮想マシンに適したエラータを表示することができます。詳しくは、「仮想マシンの Red Hat Satellite エラータ管理の設定」を参照してください。

A.2. 新規ネットワークインターフェースおよびネットワークインターフェースの編集ウィンドウの設定

以下の設定値は、仮想マシンのネットワークインターフェースを追加または編集する際に適用します。1 台の仮想マシンに複数のネットワークインターフェースがアタッチされている場合は、その仮想マシンを複数の論理ネットワークに配置することができます。

表A.13 ネットワークインタフェースの設定

フィールド名
説明
名前
ネットワークインターフェースの名前。このテキストフィールドは最長で 21 文字に制限されており、アルファベットの大文字/小文字、数字、ハイフン、アンダースコアを任意に組み合わせた一意名にする必要があります。
プロファイル
ネットワークインターフェースが配置される論理ネットワーク。デフォルトでは、ovirtmgmt 管理ネットワークにすべてのネットワークインターフェースが配置されます。
タイプ
ネットワークインターフェースが仮想マシンに対して提示する仮想インターフェース。VirtIO はより高速ですが、VirtIO ドライバーが必要です。VirtIO ドライバーは、Red Hat Enterprise Linux 5 以降のバージョンには搭載されています。Windows には VirtIO ドライバーは搭載されていませんが、ゲストツール ISO または仮想フロッピーディスクからインストールすることができます。rtl8139 および e1000 のデバイスドライバーは大半のオペレーティングシステムに搭載されています。
カスタム MAC アドレス
カスタムの MAC アドレスを設定するには、このオプションを選択します。Red Hat Virtualization Manager は、ネットワークインターフェースを特定するために環境で一意な MAC アドレスを自動的に生成します。同じ MAC アドレスのデバイスが 2 つ同じネットワーク上でオンラインとなると、ネットワークの競合が発生する原因となります。
リンク状態
ネットワークインターフェースが論理ネットワークに接続されているかどうか。
  • Up: スロットにネットワークインターフェースがあります。
    • カードのステータス結線 の場合は、ネットワークインターフェースがネットワークケーブルに接続されてアクティブな状態であることを意味します。
    • カードのステータス抜線 の場合は、ネットワークインターフェースがネットワークに自動的に接続され、アクティブになります。
  • Down: スロットにネットワークインターフェースがありますが、ネットワークには接続されていません。この状態では、仮想マシンは実行できません。
カードのステータス
仮想マシンにネットワークインターフェースが定義されているかどうか。
  • 結線: 仮想マシン上でネットワークインターフェースが定義されています。
    • リンク状態Up の場合は、ネットワークインターフェースがネットワークケーブルに接続され、アクティブな状態であることを意味します。
    • リンク状態Down の場合は、ネットワークインターフェースはネットワークケーブルに接続されていません。
  • 抜線: ネットワークインターフェースは Manager にのみ定義されており、仮想マシンには関連付けられていません。
    • リンク状態Up の場合には、ネットワークインターフェースが結線されると、自動的にネットワークに接続され、アクティブになります。
    • リンク状態Down の場合には、仮想マシンに定義されるまで、ネットワークインターフェースはどのネットワークにも接続されません。

A.3. 新規仮想ディスクおよび仮想ディスクの編集ウィンドウの設定

表A.14 新規仮想ディスクおよび仮想ディスクの編集の設定: イメージ

フィールド名
説明
サイズ (GB)
新規仮想ディスクのサイズ (GB 単位)
エイリアス
仮想ディスク名。最大長は 40 文字。
説明
仮想ディスクの説明。このフィールドへの入力は推奨されますが、必須ではありません。
インターフェース
ディスクが仮想マシンに対して提示する仮想インターフェース。VirtIO はより高速ですが、ドライバーが必要です。このドライバーは、Red Hat Enterprise Linux 5 以降のバージョンには搭載されています。Windows には、このドライバーは搭載されていませんが、ゲストツール ISO または仮想フロッピーディスクからインストールすることができます。IDE デバイスには特別なドライバーは必要ありません。
インターフェースのタイプは、そのディスクがアタッチされているすべての仮想マシンを停止してから更新できます。
データセンター
仮想ディスクを使用できるデータセンター
ストレージドメイン
仮想ディスクが格納されるストレージドメイン。ドロップダウンリストには、対象のデータセンターで使用できる全ストレージドメインが表示されます。また、ストレージドメインの全容量と現在の空き容量も表示されます。
割り当てポリシー
新規仮想ディスクのプロビジョニングポリシー
  • Preallocated を選択すると、仮想ディスクの作成時に、ストレージドメイン上のディスクの全サイズが割り当てられます。Preallocated ディスクの仮想サイズおよび実サイズは同じです。 Preallocated の仮想ディスクは、Thin Provision の仮想ディスクよりも作成に時間がかかりますが、読み取り/書き込みのパフォーマンスがより優れています。Preallocated の仮想ディスクはサーバーや、その他の I/O を集中的に行う仮想マシンに推奨します。仮想マシンが 4 秒につき 1 GB の書き込みを行うことができる場合には、可能ならば Preallocated のディスクを使用してください。
  • Thin Provision を選択すると、仮想ディスクの作成時に 1 GB の容量が割り当てられ、ディスクが拡張可能な上限が設定されます。ディスクの仮想サイズが上限です。実サイズは、それまでに割り当て済みの容量です。Thin Provision ディスクは、Prealocated のディスクよりも作成が高速で、ストレージのオーバーコミットメントが可能です。Thin Provision の仮想ディスクはデスクトップに推奨します。
ディスクプロファイル
仮想ディスクに割り当てるディスクプロファイル。ディスクプロファイルは、ストレージドメイン内の仮想ディスクの最大スループットと入出力操作数の最大レベルを定義します。ディスクプロファイルは、データセンターに対して作成されたストレージ QoS エントリーに基づいてストレージドメインレベルで定義されます。
ディスクのアクティブ化
仮想ディスクの作成直後にアクティブ化します。このオプションは、フローティングディスクの作成時には利用できません。
削除後にワイプ
仮想ディスクの削除時に、機密性の高い情報を削除するためのセキュリティーの強化を有効にすることができます。
ブート可能
仮想ディスクにブート可能のフラグを設定することができます。
共有可能
仮想ディスクを複数の仮想マシンに同時にアタッチすることができます。
読み取り専用
ディスクを読み取り専用に設定することができます。同じディスクを 1 つの仮想マシンには読み取り専用として、もう 1 つの仮想マシンには再書き込み可能としてアタッチすることが可能です。このオプションは、フローティングディスクの作成時には利用できません。
Enable Discard
仮想マシンの実行中にシンプロビジョニングされたディスクを圧縮できます。ブロックストレージの場合は、下層のストレージデバイスは呼び出しの破棄をサポートする必要があり、このオプションは、下層のストレージが discard_zeroes_data プロパティーをサポートしない限り 削除後に破棄 と併用できません。ファイルストレージの場合は、下層のファイルシステムやブロックデバイスが呼び出しの破棄をサポートしている必要があります。すべての要件が満たされている場合には、ゲスト仮想マシンから実行した SCSI UNMAP コマンドは、QEMU により下層のストレージに渡され、未使用の領域を開放します。
直接 LUN の設定は、ターゲット > LUN または LUN > ターゲット のいずれかのタブで表示することができます。ターゲット > LUN には、検出先のホストで利用可能な LUN の一覧、LUN > ターゲット には 全 LUN の一覧が表示されます。

表A.15 新規仮想ディスクおよび仮想ディスクの編集の設定: 直接 LUN

フィールド名
説明
エイリアス
仮想ディスク名。最大長は 40 文字。
説明
仮想ディスクの説明。このフィールドへの入力は推奨されますが、必須ではありません。デフォルトでは、このフィールドに LUN ID の最後の 4 文字が挿入されています。
デフォルトの動作は、engine-config コマンドで PopulateDirectLUNDiskDescriptionWithLUNId の設定キーを適切な値に指定して設定することができます。完全な LUN ID を使用するには、設定キーを -1 に、この機能を無視するには 0 に指定します。正の整数を指定すると、適切な文字数の LUN ID と説明が挿入されます。
インターフェース
ディスクが仮想マシンに対して提示する仮想インターフェース。VirtIO はより高速ですが、ドライバーが必要です。このドライバーは、Red Hat Enterprise Linux 5 以降のバージョンには搭載されています。Windows には、このドライバーは搭載されていませんが、ゲストツール ISO または仮想フロッピーディスクからインストールすることができます。IDE デバイスには特別なドライバーは必要ありません。
インターフェースのタイプは、そのディスクがアタッチされているすべての仮想マシンを停止してから更新できます。
データセンター
仮想ディスクを使用できるデータセンター
使用するホスト
LUN のマウント先のホスト。データセンター内の任意のホストを選択できます。
ストレージタイプ
追加する外部 LUN のタイプ。iSCSI または Fibre Channel から選択可能です。
ターゲットを検出
このセクションは、iSCSI の外部 LUN を使用する場合に、「ターゲット > LUN」 のタブを選択すると拡張されます。
アドレス: ターゲットサーバーのホスト名または IP アドレス
ポート: ターゲットサーバーへの接続を試みるポート。デフォルトのポートは 3260 です。
ユーザー認証: iSCSI サーバーには、ユーザー認証が必要です。ユーザー認証 フィールドは、iSCSI の外部 LUN を使用する場合に表示されます。
CHAP のユーザー名: LUN にログインするパーミッションのあるユーザーの名前。このフィールドは、ユーザー認証 チェックボックスが選択されている場合に編集が可能です。
CHAP のパスワード: LUN にログインするパーミッションのあるユーザーのパスワード。このフィールドは、ユーザー認証 チェックボックスが選択されている場合に編集が可能です。
ディスクのアクティブ化
仮想ディスクの作成直後にアクティブ化します。このオプションは、フローティングディスクの作成時には利用できません。
ブート可能
仮想ディスクにブート可能のフラグを設定することができます。
共有可能
仮想ディスクを複数の仮想マシンに同時にアタッチすることができます。
読み取り専用
ディスクを読み取り専用に設定することができます。同じディスクを 1 つの仮想マシンには読み取り専用として、もう 1 つの仮想マシンには再書き込み可能としてアタッチすることが可能です。このオプションは、フローティングディスクの作成時には利用できません。
Enable Discard
仮想マシンの実行中にシンプロビジョニングされたディスクを圧縮できます。このオプションが有効な場合は、ゲスト仮想マシンから実行した SCSI UNMAP コマンドは、QEMU により下層のストレージに渡され、未使用の領域を開放します。
SCSI パススルーを有効にする
インターフェースVirtIO-SCSI に設定されている場合に利用可能。このチェックボックスを選択すると、物理 SCSI デバイスから仮想ディスクへのパススルーが有効になります。VirtIO-SCSI インターフェースに SCSI パススルーを有効にすると、SCSI discard のサポートが自動的に含まれます。このチェックボックスが選択されている場合は、読み取り専用 はサポートされません。
このチェックボックスが選択されていない場合は、仮想ディスクはエミュレーションされた SCSI デバイスを使用します。エミュレーションされた VirtIO-SCSI ディスクでは、読み取り専用 がサポートされています。
特権のある SCSI I/O を許可
SCSI パススルーを有効にする のチェックボックスを選択すると設定可能となります。このチェックボックスを選択すると、フィルター処理なしの SCSI 汎用 I/O (SG_IO) アクセスが可能となり、ディスクに対して特権のある SG_IO コマンドを実行できるようになります。これには、永続的な予約が必要です。
SCSI 予約を使用
SCSI パススルーを有効にする および 特権のある SCSI I/O を許可 のチェックボックスが選択されている場合に利用できます。このチェックボックスを選択すると、SCSI 予約を使用する仮想マシンからこのディスクへのアクセスが失われないように、このディスクを使用した仮想マシンの移行が無効になります。
ターゲットを検出 セクションで各フィールドに必要事項を入力し、検出 をクリックしてターゲットのサーバーを検出します。次に 全ターゲットにログイン ボタンをクリックして、そのターゲットサーバー上の利用可能な LUN を一覧表示し、各 LUN の横にあるラジオボタンで追加する LUN を選択することができます。
仮想マシンのハードディスクイメージとして LUN を直接使用すると、仮想マシンと仮想マシンのデータの間の抽象化層が削除されます。
直接 LUN を仮想マシンのハードディスクイメージとして使用する際には、以下の点に注意してください。
  • 直接 LUN のハードディスクイメージのライブストレージ移行はサポートされていません。
  • 直接 LUN ディスクは、仮想マシンエクスポートには含まれません。
  • 直接 LUN ディスクは、仮想マシンのスナップショットには含まれません。
適切なデータセンターへのディスク作成のパーミッションがある OpenStack Volume ストレージドメインを利用できない場合には Cinder 設定フォームは無効になります。Cinder ディスクでは、外部プロバイダー ウィンドウを使用して Red Hat Virtualization 環境に追加した OpenStack Volume インスタンスにアクセスできる状態でなければなりません。詳しい情報は、「ストレージ管理のための OpenStack Volume (Cinder) インスタンスの追加」を参照してください。

表A.16 新規仮想ディスクおよび仮想ディスクの編集の設定: Cinder

フィールド名
説明
サイズ (GB)
新規仮想ディスクのサイズ (GB 単位)
エイリアス
仮想ディスク名。最大長は 40 文字。
説明
仮想ディスクの説明。このフィールドへの入力は推奨されますが、必須ではありません。
インターフェース
ディスクが仮想マシンに対して提示する仮想インターフェース。VirtIO はより高速ですが、ドライバーが必要です。このドライバーは、Red Hat Enterprise Linux 5 以降のバージョンには搭載されています。Windows には、このドライバーは搭載されていませんが、ゲストツール ISO または仮想フロッピーディスクからインストールすることができます。IDE デバイスには特別なドライバーは必要ありません。
インターフェースのタイプは、そのディスクがアタッチされているすべての仮想マシンを停止してから更新できます。
データセンター
仮想ディスクを使用できるデータセンター
ストレージドメイン
仮想ディスクが格納されるストレージドメイン。ドロップダウンリストには、対象のデータセンターで使用できる全ストレージドメインが表示されます。また、ストレージドメインの全容量と現在の空き容量も表示されます。
ボリュームのタイプ
仮想ディスクのボリュームタイプ。ドロップダウンリストに、利用可能なボリュームのタイプがすべて表示されます。ボリュームのタイプは、OpenStack Cinder で管理/設定されます。
ディスクのアクティブ化
仮想ディスクの作成直後にアクティブ化します。このオプションは、フローティングディスクの作成時には利用できません。
ブート可能
仮想ディスクにブート可能のフラグを設定することができます。
共有可能
仮想ディスクを複数の仮想マシンに同時にアタッチすることができます。
読み取り専用
ディスクを読み取り専用に設定することができます。同じディスクを 1 つの仮想マシンには読み取り専用として、もう 1 つの仮想マシンには再書き込み可能としてアタッチすることが可能です。このオプションは、フローティングディスクの作成時には利用できません。

重要

ジャーナリングファイルシステムには読み取りおよび書き込みのアクセスが必要です。このようなファイルシステム (例: EXT3EXT4、または XFS) が含まれている仮想ディスクに 読み取り専用 オプションを使用するのは適切ではありません。

A.4. 新規テンプレートとテンプレートの編集ウィンドウの設定

以下の表には、新規テンプレートテンプレートの編集 ウィンドウの設定について詳しくまとめています。

表A.17 「新規テンプレート」と「テンプレートの編集」の設定

フィールド
説明/アクション
名前
テンプレートの名前。テンプレートは管理ポータルの テンプレート タブにこの名前でリストされます。また REST API でテンプレートにアクセスする際には、この名前を使用します。このテキストフィールドは最長で 40 文字に制限されており、アルファベットの大文字/小文字、数字、ハイフン、アンダースコアを任意に組み合わせた名前かつデータセンター内で一意の名前に指定する必要があります。この名前は環境内の別のデータセンターで再利用することができます。
説明
テンプレートの説明。このフィールドへの入力は推奨されますが、必須ではありません。
コメント
テンプレートに関する、プレーンテキスト形式の人間が判読できるコメントを追加するためのフィールド
クラスター
テンプレートが関連付けられるクラスター。デフォルトでは元の仮想マシンと同じです。データセンター内の任意のクラスターを選択することができます。
CPU プロファイルテンプレートに割り当てる CPU プロファイル。CPU プロファイルは、仮想マシンを実行するホストにおいて仮想マシンがアクセスできる最大処理能力量を定義します。これは、ホストで利用可能な処理能力合計に対する割合で表されます。CPU プロファイルは、データセンターに対して作成された QoS エントリーに基づいてクラスターレベルで定義されます。
テンプレートのサブバージョンとして作成
既存のテンプレートの新しいバージョンとしてテンプレートを作成するかどうかを指定します。このオプションを設定するには、チェックボックスを選択してください。
  • ルートテンプレート: サブテンプレートが配下に追加されるテンプレート。
  • サブバージョン名: テンプレートの名前。テンプレートをベースに新規仮想マシンを作成する際に、この名前でテンプレートにアクセスします。仮想マシンがステートレスの場合には、最新のサブバージョン名ではなく、サブバージョンの一覧に 最新 オプションが含まれます。このオプションでは、再起動すると、最新のテンプレートのサブバージョンが仮想マシンに自動的に適用されます。特に、サブバージョンは、ステートレスな仮想マシンプールを使用する場合に有用です。
ディスクの割り当て
エイリアス: テンプレートが使用する仮想ディスクのエイリアス。デフォルトでは、エイリアスはソースの仮想マシンと同じ値が設定されます。
仮想サイズ: テンプレートをベースとする仮想マシンが使用可能なディスク容量。この値は編集不可で、参考のためのみに提供されます。この値は、ディスクの作成または編集時に指定したサイズ (GB 単位) に対応しています。
形式: テンプレートで使用する仮想ディスクの形式。利用可能なオプションは QCOW2 と RAW です。デフォルトでは、形式は RAW に設定されています。
ターゲット: テンプレートが使用する仮想ディスクが保管されるストレージドメイン。デフォルトでは、ストレージドメインはソース仮想マシンと同じ値に設定されます。クラスター内の任意のストレージドメインを選択することができます。
ディスクプロファイル: テンプレートが使用する仮想ディスクに割り当てるディスクプロファイル。ディスクプロファイルは、データセンター内に定義されたストレージプロファイルをベースに作成されています。
全ユーザーにこのテンプレートへのアクセスを許可する
テンプレートがパブリックかプライベートかを指定します。パブリックのテンプレートは、全ユーザーがアクセス可能ですが、プライベートのテンプレートは、TemplateAdmin または SuperUser のロールが割り当てられたユーザーのみがアクセスすることができます。
仮想マシンのパーミッションをコピーする
ソースの仮想マシンで設定されている明示的なパーミッションをテンプレートにコピーします。

A.5. 1 回実行ウィンドウの設定

1 回実行 ウィンドウでは、仮想マシンに 1 回限りのブートオプションを定義します。永続的なブートオプションについては、新規仮想マシン ウィンドウの ブートオプション タブを使用します。1 回実行 ウィンドウには、設定可能なセクションが複数含まれています。
ブートオプション のセクションでは、仮想マシンのブートシーケンス、実行オプション、オペレーティングシステムおよび必要なドライバーのインストール用ソースイメージを定義します。

表A.18 ブートオプションのセクション

フィールド名
説明
フロッピー
仮想マシンにフロッピーディスクイメージをアタッチします。Windows ドライバーをインストールするには、このオプションを使用します。フロッピーディスクイメージは、ISO ドメインに配置する必要があります。
CD/DVD
仮想マシンに ISO イメージをアタッチします。このオプションを使用して仮想マシンのオペレーティングシステムとアプリケーションをインストールします。CD イメージは、ISO ドメイン内に配置する必要があります。
ブートシーケンス
仮想マシンのブートに使用する起動デバイスの順序を決定します。ハードディスクCD/DVD-ROM、または ネットワーク (PXE) を選択してください。一覧でオプションの順序を変更するには、上へ移動下へ移動 のボタンを使用してください。
ステートレスで実行
シャットダウン時に仮想マシンに加えられたすべての変更を削除します。このオプションは、仮想ディスクを仮想マシンにアタッチしている場合のみに使用することができます。
一時停止モードで起動
仮想マシンを起動した後に一時停止して、コンソールに接続できるようにします。リモートの仮想マシンに適しています。
Linux ブートオプション セクションは、BIOS ブートローダーを使用する代わりに、Linux カーネルを直接起動するフィールドが含まれます。

表A.19 Linux ブートオプションのセクション

フィールド名
説明
カーネルパス
仮想マシンをブートするカーネルイメージへの完全修飾パス。カーネルイメージは、ISO ドメイン (iso://path-to-image 形式のパス名) か、ホストのローカルストレージドメイン (/data/images 形式のパス名) のいずれかに格納する必要があります。
initrd パス
カーネルパスで指定したカーネルに使用する ramdisk イメージへの完全修飾パス。ramdisk イメージは、ISO ドメイン (iso://path-to-image 形式) か、ホストのローカルストレージドメイン (/data/images 形式のパス名) のいずれかに格納する必要があります。
カーネルパラメーター
ブート時に定義したカーネルとあわせて使用するカーネルコマンドラインのパラメーター。
初期起動 セクションを使用して、仮想マシンの初期化に Cloud-Init または Sysprep を使用するかどうかを指定します。Linux ベースの仮想マシンの場合には、初期起動 タブで Cloud-Init/Sysprep を使用 のチェックボックスを選択して、使用できるオプションを確認します。Windows ベースの仮想マシンの場合には、ブートオプション タブで フロッピー のチェックボックスにチェックを付け、一覧から [sysprep] フロッピーを選択してアタッチする必要があります。
初期起動 セクションで利用可能なオプションは、仮想マシンがベースにするオペレーティングシステムにより異なります。

表A.20 初期起動セクション (Linux ベースの仮想マシン)

フィールド名
説明
仮想マシンのホスト名
仮想マシンのホスト名
タイムゾーンを設定
仮想マシンのタイムゾーン。このチェックボックスを選択してから、タイムゾーン の一覧からタイムゾーンを指定します。
認証
仮想マシンの認証情報の詳細。このオプションの設定を表示するには、矢印マークをクリックして展開します。
認証 > ユーザー名
仮想マシンに新規ユーザーを作成します。このフィールドが空白の場合は、デフォルトユーザーは root となります。
認証 > 設定済みのパスワードを使用
このチェックボックスは、最初の root パスワードを指定した後には自動的に選択されます。パスワードパスワードを確認 のフィールドを有効にして新規パスワードを指定するには、このチェックボックスからチェックを外す必要があります。
認証 > パスワード
仮想マシンの root パスワード。このテキストフィールドと パスワードを確認 のテキストフィールドにパスワードを入力してください。
認証 > SSH 認証キー
仮想マシンの認証済みキーファイルに追加する SSH キー
認証 > SSH キーの再生成
仮想マシン用の SSH キーを再生成します。
ネットワーク
仮想マシンのネットワーク関連の設定。このオプションの設定を表示するには、矢印マークをクリックして展開します。
ネットワーク > DNS サーバー
仮想マシンが使用する DNS サーバー
ネットワーク > DNS 検索ドメイン
仮想マシンが使用する DNS 検索ドメイン
ネットワーク > ネットワーク
仮想マシンのネットワークインターフェースを設定します。このチェックボックスを選択し、+ または - のボタンをクリックしてネットワークインターフェースを仮想マシンに追加または削除します。+ ボタンをクリックすると、一連のフィールドが表示されて、DHCP を使用するかどうかの指定や、IP アドレス、ネットマスク、ゲートウェイの設定、ブート時にネットワークインターフェースを起動するかどうかの指定を行うことができます。
カスタムスクリプト
仮想マシンが起動時に実行するカスタムスクリプト。このフィールドに入力するスクリプトは、Manager により作成されたスクリプトに追加されるカスタム YAML セクションで、ユーザーおよびファイルの作成や、yum リポジトリーの設定、コマンドの実行などのタスクを自動化することができます。このフィールドに入力することができるスクリプトの形式についての詳しい情報は、「カスタムのスクリプト」の記載内容を参照してください。

表A.21 初期起動セクション (Windows ベースの仮想マシン)

フィールド名
説明
仮想マシンのホスト名
仮想マシンのホスト名
ドメイン
仮想マシンが属する Active Directory ドメイン
組織名
仮想マシンが属する組織の名前。このオプションは、Windows を実行する仮想マシンの初回起動時に表示される組織名を設定するテキストフィールドに対応します。
Active Directory OU
仮想マシンが属する Active Directory ドメイン内の組織単位 (Windows)。CN=Users,DC=lab,DC=local などの識別名を指定する必要があります。
タイムゾーンを設定
仮想マシンのタイムゾーン。このチェックボックスを選択してから、タイムゾーン の一覧からタイムゾーンを指定します。
管理パスワード
仮想マシンの管理ユーザーのパスワード。このオプションの設定を表示するには、矢印マークをクリックして展開します。
管理パスワード > 設定済みのパスワードを使用
このチェックボックスは、最初の管理ユーザーパスワードを指定した後には自動的に選択されます。管理パスワード管理パスワードを確認 のフィールドを有効にして新規パスワードを指定するには、このチェックボックスからチェックを外す必要があります。
管理パスワード > 管理パスワード
仮想マシンの管理ユーザーのパスワード。このテキストフィールドと 管理パスワードを確認 のテキストフィールドにパスワードを入力してください。
カスタムロケール
ロケールは en-US のような形式にする必要があります。このオプションの設定を表示するには、矢印マークをクリックして展開します。
カスタムロケール > 入力ロケール
ユーザー入力のロケール
カスタムロケール > UI 言語
ボタンやメニューなどのユーザーインターフェースの要素に使用する言語
カスタムロケール > システムロケール
システム全体のロケール
カスタムロケール > ユーザーロケール
ユーザーのロケール
Sysprep
カスタムの Sysprep 定義。この定義は、完全な無人インストールの応答ファイルの形式にする必要があります。Red Hat Virtualization Manager のインストール先マシンの /usr/share/ovirt-engine/conf/sysprep/ ディレクトリー内のデフォルトの応答ファイルをコピー&ペーストし、必要に応じてフィールドを変更することができます。この定義は、初期起動 フィールドに入力した値を上書きします。
ドメイン
仮想マシンが属する Active Directory ドメイン。空欄のままにした場合は、以前の ドメイン フィールドの値が使用されます。
代替の認証情報
このチェックボックスを選択して、別の認証情報に ユーザー名パスワード を設定できるようにします。
システム セクションでは、サポートされるマシンタイプまたは CPU タイプを定義することができます。

表A.22 システムのセクション

フィールド名
説明
エミュレーションするカスタムの仮想マシンタイプ
このオプションで、マシンタイプを指定することができます。変更した場合には、仮想マシンはこのマシンタイプをサポートするホストでのみ実行されるようになります。デフォルトではクラスターのデフォルトのマシンタイプが適用されます。
カスタム CPU タイプ
このオプションで、CPU のタイプを指定することができます。変更した場合には、仮想マシンはこの CPU タイプをサポートするホストでのみ実行されるようになります。デフォルトではクラスターのデフォルトの CPU タイプが適用されます。
ホスト セクションは、仮想マシンのホストを定義するのに使用されます。

表A.23 ホストのセクション

フィールド名
説明
クラスター内の任意のホスト
仮想マシンを任意の使用可能なホストに割り当てます。
特定
仮想マシンにユーザー定義のホストを指定します。
コンソール セクションは、仮想マシンに接続するためのプロトコルを定義します。

表A.24 コンソールのセクション

フィールド名
説明
VNC
VNC を使用して仮想マシンに接続するには、VNC クライアントが必要です。オプションとして、ドロップダウンリストから VNC のキーボードレイアウト を指定することもできます。
SPICE
Linux および Windows 仮想マシンに推奨されるプロトコル。QXL ドライバーなしの SPICE プロトコルの使用は、Windows 8 および Server 2012 の仮想マシンではサポートされていますが、この設定では複数のモニターおよびグラフィックアクセラレーションのサポートはありません。
カスタムプロパティー セクションには、仮想マシン実行の VDSM 追加オプションが含まれます。

表A.25 カスタムプロパティーのセクション

フィールド名
説明
sap_agent
仮想マシンの SAP モニタリングを有効にします。true または false に設定します。
sndbuf
仮想マシンの送信データをソケット経由で送るバッファーのサイズを入力します。
vhost
仮想マシンが実行される仮想化ホストの名前を入力します。名前は文字と数字の組み合わせが可能です。
viodiskcache
virtio ディスクのキャッシュモード。writethrough は並行してキャッシュとディスクにデータを書き込みます。writeback は、キャッシュからの変更をディスクにコピーせず、none はキャッシュを無効にします。viodiskcache カスタムプロパティーの制限に関する詳しい情報は、https://access.redhat.com/solutions/2361311 を参照してください。

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