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Data Warehouse ガイド

Red Hat Virtualization 4.1

Red Hat Virtualization の Data Warehouse 機能の使用方法

概要

本書には、Red Hat Virtualization Data Warehouse に関連する情報および手順が記載されています。

第1章 Data Warehouse のインストールおよび設定

1.1. Data Warehouse の設定の概要

Red Hat Virtualization Manager には、包括的な管理履歴データベースが含まれています。これは、どのアプリケーションでもデータセンター、クラスター、およびホストレベルでさまざまな情報を抽出するために使用できます。Data Warehouse をインストールすると、ovirt_engine_history データベースが作成されます。このデータベースは、Manager がレポート目的で情報をログに記録するように設定されます。
Red Hat Virtualization には Data Warehouse が必要です。Manager と同じマシンに、または Manager にアクセスできる別のマシンにインストールおよび設定できます。
  1. Manager マシンに Data Warehouse をインストールして設定します。

    この設定には単一の登録マシンのみが必要で、設定が最も簡単な方法ですが、ホストマシンの要求が増えます。Data Warehouse サービスへのアクセスが必要なユーザーには、Manager マシン自体へのアクセスが必要になります。この設定 の詳細は、『インストールガイド』 の Red Hat Virtualization Manager の設定 を参照してください。

  2. Data Warehouse を別のマシンをインストールおよび設定します。

    この設定には、2 つの登録済みマシンが必要です。これにより、Manager マシンの負荷が軽減され、そのマシン上での CPU およびメモリー共有の競合を防ぎます。また、管理者は Manager マシンへのアクセスを許可することなく、Data Warehouse マシンへのユーザーアクセスを許可することもできます。この設定の詳細は、「別のマシンへの Data Warehouse のインストールおよび設定」 を参照してください。

Data Warehouse デプロイメント内のすべてのマシンのシステムタイムゾーンを UTC に設定することを推奨します。これにより、ローカルのタイムゾーンのバリエーションによりデータ収集が中断されることがなくなります (たとえば夏時間から冬時間への変更など)。
ovirt_engine_history データベースが使用するスペースおよびリソースの推定値を算出するには、RHV Manager History Database Size Calculator ツールを使用します。この推定値は、エンティティー数と、履歴の記録を保持するように選択した期間に基づいて算出されます。
重要
engine-setup では、次の動作が想定されています。
  • Data Warehouse パッケージをインストールし、engine-setup を実行し、Data Warehouse の設定に No と回答します。
    Configure Data Warehouse on this host (Yes, No) [Yes]: No
  • engine-setup を再度実行します。Data Warehouse を設定するオプションは表示されなくなります。
engine-setup にオプションを再度表示するようにするには、engine-setup --reconfigure-optional-components を実行します。
現在インストールされている Data Warehouse パッケージのみを設定し、設定で有効なリポジトリーにあるパッケージ更新が適用されないようにするには、--offline オプションを追加します。

1.2. 別のマシンへの Data Warehouse のインストールおよび設定

Red Hat Virtualization Manager がインストールされている別のマシンに Data Warehouse をインストールして設定します。Data Warehouse サービスを別のマシンでホストすることは、Manager マシンの負荷を削減する上で役立ちます。

前提条件

  • Manager を別のマシンにインストールおよび設定している必要があります。
  • Data Warehouse マシンを設定するには、以下が必要です。
    • Red Hat Enterprise Linux 7 がインストールされている仮想マシンまたは物理マシン。
    • Red Hat Enterprise Linux Server および Red Hat Virtualization のサブスクリプションプールへのサブスクリプション。
    • Manager の /etc/ovirt-engine/engine.conf.d/10-setup-database.conf ファイルからのパスワード。
    • Data Warehouse マシンから Manager データベースマシンの TCP ポート 5432 へのアクセスが許可されました。
  • リモート Data Warehouse データベースを使用することを選択した場合は、Data Warehouse サービスをインストールする前にデータベースを設定する必要があります。リモート Data Warehouse データベースは、ローカルデータベースよりも優れたパフォーマンスを提供します。データベースホストに関する以下の情報が必要です。
    • ホストの完全修飾ドメイン名
    • データベースに到達できるポート (デフォルトでは 5432)
    • データベース名
    • データベースユーザー
    • データベースのパスワード
    • postgres.conf ファイルを編集してアクセスを手動で付与する必要があります。/var/lib/pgsql/data/postgresql.conf ファイルを編集し、listen_addresses 行を変更して以下と一致するようにします。
      listen_addresses = '*'
      その行が存在しない、またはコメントアウトされている場合には、手動で追加します。
      Manager マシンでデータベースがホストされていて、そのデータベースが Red Hat Virtualization Manager のクリーンセットアップ中に設定された場合には、デフォルトでアクセス権限が付与されます。
注記
リモート Data Warehouse データベースを手動でインストールする場合は、『インストールガイドの リモート PostgreSQL データベースの準備 を参照してください。

手順1.1 別のマシンへの Data Warehouse のインストールおよび設定

  1. システムを必要なエンタイトルメントにサブスクライブします。詳細は、『インストールガイドの 必要なエンタイトルメントへのサブスクライブ を参照してください。
  2. 現在インストールされている全パッケージを最新の状態にします。
    # yum update
  3. ovirt-engine-dwh-setup パッケージをインストールします。
    # yum install ovirt-engine-dwh-setup
  4. engine-setup コマンドを実行し、プロンプトに従ってマシンに Data Warehouse を設定します。
    # engine-setup
    Configure Data Warehouse on this host (Yes, No) [Yes]:
  5. Enter を押して自動検出されたホスト名をそのまま使用するか、別のホスト名を 入力 して Enter を押します。
    Host fully qualified DNS name of this server [autodetected hostname]:
  6. Enter キーを押してファイアウォールを自動的に設定するか、No入力 して Enter を押して既存の設定を維持します。
    Setup can automatically configure the firewall on this system.
    Note: automatic configuration of the firewall may overwrite current settings.
    Do you want Setup to configure the firewall? (Yes, No) [Yes]:
    ファイアウォールの自動設定を選択した場合に、ファイアウォール管理機能がアクティブ化されていなければ、サポートされているオプション一覧から、選択したファイアウォール管理機能を指定するように要求されます。ファイアウォールマネージャーの名前を入力し、Enter を押します。この操作は、オプションが 1 つしかリストされていない場合でも必要です。
  7. Manager マシンの完全修飾ドメイン名を 入力 して Enter キーを押します。
    Host fully qualified DNS name of the engine server []:
  8. Enter を押して、設定で SSH を使用して Manager の証明書に署名することを許可します。
    Setup will need to do some actions on the remote engine server. Either automatically, using ssh as root to access it, or you will be prompted to manually perform each such action.
    Please choose one of the following:
    1 - Access remote engine server using ssh as root
    2 - Perform each action manually, use files to copy content around
    (1, 2) [1]:
  9. Enter キーを押してデフォルトの SSH ポートをそのまま使用するか、別のポート番号を 入力 して Enter キーを押します。
    ssh port on remote engine server [22]:
  10. Manager マシンの root パスワードを入力します。
    root password on remote engine server manager.example.com:
  11. Data Warehouse データベースに関する以下の質問に回答します。
    Where is the DWH database located? (Local, Remote) [Local]: 
    Setup can configure the local postgresql server automatically for the DWH to run. This may conflict with existing applications.
    Would you like Setup to automatically configure postgresql and create DWH database, or prefer to perform that manually? (Automatic, Manual) [Automatic]:
    Enter を押して強調表示されたデフォルトを選択するか、別の設定を 入力 して Enter を押します。Remote を選択した場合には、リモートデータベースホストに関する詳細を提供するように求められます。事前設定したリモートデータベースホストに関する以下の値を入力してください。
    DWH database host []: dwh-db-fqdn
    DWH database port [5432]:
    DWH database secured connection (Yes, No) [No]:
    DWH database name [ovirt_engine_history]:
    DWH database user [ovirt_engine_history]:
    DWH database password: password
    Data Warehouse データベースの設定および移行方法に関する詳細は、「別のマシンへの Data Warehouse データベースの移行」 を参照してください。
  12. Manager データベースマシンの完全修飾ドメイン名およびパスワードを入力します。Enter を押して、他のフィールドのデフォルト値を受け入れます。
    Engine database host []: engine-db-fqdn
    Engine database port [5432]: 
    Engine database secured connection (Yes, No) [No]: 
    Engine database name [engine]: 
    Engine database user [engine]: 
    Engine database password: password
  13. 収集したデータを Data Warehouse が保持する期間のオプションを選択します。
    Please choose Data Warehouse sampling scale:
    (1) Basic
    (2) Full
    (1, 2)[1]:
    Full を選択すると、「ovirt-engine-dwhd.conf の Data Warehouse サービスのアプリケーション設定」 に記載のデータストレージ設定のデフォルト値が使用されます(Data Warehouse がリモートホストにインストールされている場合に推奨)。
    Basic により、DWH_TABLES_KEEP_HOURLY の値を 720 に、DWH_TABLES_KEEP_DAILY の値を 0 に減らし、Manager マシンの負荷を軽減します(Manager と Data Warehouse が同じマシンにインストールされている場合に推奨)。
  14. インストールの設定を確認します。
    Please confirm installation settings (OK, Cancel) [OK]:
  15. Red Hat Virtualization Manager で ovirt-engine サービスを再起動します。
    # systemctl restart ovirt-engine.service
  16. オプションで、の手順に従っ http://www.postgresql.org/docs/9.2/static/ssl-tcp.html#SSL-FILE-USAGE て、SSL を設定してデータベース接続をセキュリティー保護します。

1.3. 別のマシンへの Data Warehouse の移行

Data Warehouse サービスを Red Hat Virtualization Manager から別のマシンに移行します。Data Warehouse サービスを別のマシンでホストすることで、各個別マシンの負荷が削減され、CPU やメモリーを他のプロセスと共有することで競合が生じる可能性を回避できます。
Data Warehouse サービスを移行すると、既存の ovirt_engine_history データベースに接続するか、オプションで Data Warehouse サービスを移行する前に ovirt_engine_history データベースを新しいデータベースマシンに移行します。ovirt_engine_history データベースが Manager 上でホストされている場合、Data Warehouse サービスに加えてデータベースを移行すると、Manager マシンのリソースへの移動がさらに削減されます。データベースは、Data Warehouse サービスを移行するのと同じマシンに移行することも、Manager マシンと新しい Data Warehouse サービスマシンの両方とは別のマシンに移行することもできます。

1.3.1. 別のマシンへの Data Warehouse データベースの移行

必要に応じて、Data Warehouse サービスを移行する前に ovirt_engine_history データベースを移行します。engine-backup を使用してデータベースのバックアップを作成し、新しいデータベースマシンで復元します。engine-backup の詳細は、 engine-backup --help を実行してください。
システムを必要なエンタイトルメントにサブスクライブします。『インストールガイドの 必要なエンタイトルメントへのサブスクライブ を参照してください。
Data Warehouse サービスのみを移行するには、「別のマシンへの Data Warehouse サービスの移行」 を参照してください。

手順1.2 別のマシンへの Data Warehouse データベースの移行

  1. Data Warehouse データベースおよび設定ファイルのバックアップを作成します。
    # engine-backup --mode=backup --scope=dwhdb --scope=files --file=file_name --log=log_file_name
  2. そのバックアップファイルを Manager マシンから新たなマシンにコピーします。
    # scp /tmp/file_name root@new.dwh.server.com:/tmp
  3. engine-backup を新しいマシンにインストールします。
    # yum install ovirt-engine-tools-backup
  4. 新しいマシンで Data Warehouse データベースを復元します。FILE_NAME は、Manager からコピーしたバックアップファイルです。
    # engine-backup --mode=restore --scope=files --scope=dwhdb --file=file_name --log=log_file_name --provision-dwh-db --no-restore-permissions
これで、Manager がホストされるマシンとは別のマシンで、Data Warehouse データベースがホストされるようになりました。「別のマシンへの Data Warehouse サービスの移行」 に進んで移行を完了します。

1.3.2. 別のマシンへの Data Warehouse サービスの移行

Red Hat Virtualization Manager にインストールおよび設定された Data Warehouse サービスを専用のホストマシンに移行します。Data Warehouse サービスを別のマシンでホストすることは、Manager マシンの負荷を削減する上で役立ちます。この手順では、Data Warehouse サービスを移行する前に Data Warehouse サービスのみを移行します。Data Warehouse サービスを移行する前に Data Warehouse データベース( ovirt_engine_history データベースとも呼ばれます)を移行するには、「別のマシンへの Data Warehouse データベースの移行」 を参照してください。

前提条件

以下の前提条件が完了していることを確認します。

  1. Manager と Data Warehouse が同じマシン上にインストールおよび設定されている必要があります。
  2. 新たな Data Warehouse マシンを設定するには、以下の項目が必要です。
    • Red Hat Enterprise Linux 7 がインストールされている仮想マシンまたは物理マシン。
    • Red Hat Enterprise Linux Server および Red Hat Virtualization のエンタイトルメントプールへのサブスクリプション。
    • Manager の /etc/ovirt-engine/engine.conf.d/10-setup-database.conf ファイルからのパスワード。
    • Data Warehouse マシンから Manager データベースマシンの TCP ポート 5432 へのアクセスが許可されました。
    • Manager の /etc/ovirt-engine-dwh/ovirt-engine-dwhd.conf.d/10-setup-database.conf ファイルからの ovirt_engine_history データベース 認証情報。「別のマシンへの Data Warehouse データベースの移行」 を使用して ovirt_engine_history データベースを移行した場合は、そのマシンでのデータベースのセットアップ中に定義した認証情報を取得します。
このシナリオのインストールでは、以下の 4 つのステップを実施する必要があります。
  1. 新しい Data Warehouse マシンの設定:手順 1.3新たな Data Warehouse マシンの準備
  2. Manager マシンで Data Warehouse サービスを停止します(手順 1.4)。Manager マシンでの Data Warehouse サービスの停止
  3. 新しい Data Warehouse マシンの設定:手順 1.5新たな Data Warehouse マシンの設定
  4. Manager マシンで Data Warehouse サービスを無効にします(手順 1.6)。Manager マシンでの Data Warehouse サービスの無効化

手順1.3 新たな Data Warehouse マシンの準備

  1. システムを必要なエンタイトルメントにサブスクライブします。詳細は、『インストールガイド の 必要なエンタイトルメントへのサブスクライブ を参照してください。
  2. 現在インストールされている全パッケージを最新の状態にします。
    # yum update
  3. ovirt-engine-dwh-setup パッケージをインストールします。
    # yum install ovirt-engine-dwh-setup

手順1.4 Manager マシンでの Data Warehouse サービスの停止

  1. Data Warehouse サービスを停止します。
    # systemctl stop ovirt-engine-dwhd.service
  2. データベースがリモートマシンでホストされる場合には、postgres.conf ファイルを編集して手動でアクセス権限を付与する必要があります。/var/lib/pgsql/data/postgresql.conf ファイルを編集し、listen_addresses 行を変更して以下と一致するようにします。
    listen_addresses = '*'
    その行が存在しない、またはコメントアウトされている場合には、手動で追加します。
    Manager マシンでデータベースがホストされていて、そのデータベースが Red Hat Virtualization Manager のクリーンセットアップ中に設定された場合には、デフォルトでアクセス権限が付与されます。
    Data Warehouse データベースの設定および移行方法に関する詳細は、「別のマシンへの Data Warehouse データベースの移行」 を参照してください。
  3. postgresql サービスを再起動します。
    # systemctl restart postgresql.service

手順1.5 新たな Data Warehouse マシンの設定

この手順で示されている質問は、ovirt_engine_history データベースを 1 台のマシンおよび Data Warehouse サービスから別のマシンに移行する場合にのみ表示されます。質問の順序は、お使いの環境によって異なる場合があります。
  1. ovirt_engine_history データベースと Data Warehouse サービスの両方を 同じ マシンに移行する場合は、以下を実行します。それ以外の場合は、次のステップに進みます。
    # sed -i '/^ENGINE_DB_/d' \ 
            /etc/ovirt-engine-dwh/ovirt-engine-dwhd.conf.d/10-setup-database.conf
    
    # sed -i \
         -e 's;^\(OVESETUP_ENGINE_CORE/enable=bool\):True;\1:False;' \
         -e '/^OVESETUP_CONFIG\/fqdn/d' \
         /etc/ovirt-engine-setup.conf.d/20-setup-ovirt-post.conf
    
  2. engine-setup コマンドを実行して、マシンでの Data Warehouse の設定を開始します。
    # engine-setup
  3. Enter を押して、Data Warehouse を設定します。
    Configure Data Warehouse on this host (Yes, No) [Yes]:
    
  4. Enter キーを押して自動検出されたホスト名をそのまま使用するか、別のホスト名を 入力 して Enter を押します。
    Host fully qualified DNS name of this server [autodetected host name]:
  5. Enter キーを押してファイアウォールを自動的に設定するか、No入力 して Enter を押して既存の設定を維持します。
    Setup can automatically configure the firewall on this system.
    Note: automatic configuration of the firewall may overwrite current settings.
    Do you want Setup to configure the firewall? (Yes, No) [Yes]:
    ファイアウォールの自動設定を選択した場合に、ファイアウォール管理機能がアクティブ化されていなければ、サポートされているオプション一覧から、選択したファイアウォール管理機能を指定するように要求されます。ファイアウォールマネージャーの名前を入力し、Enter を押します。この操作は、オプションが 1 つしかリストされていない場合でも必要です。
  6. Manager の完全修飾ドメイン名およびパスワードを入力します。Enter を押して、他のフィールドのデフォルト値を受け入れます。
    Host fully qualified DNS name of the engine server []: engine-fqdn
    Setup will need to do some actions on the remote engine server. Either automatically, using ssh as root to access it, or you will be prompted to manually perform each such action.
    Please choose one of the following:
    1 - Access remote engine server using ssh as root
    2 - Perform each action manually, use files to copy content around
    (1, 2) [1]: 
    ssh port on remote engine server [22]:
    root password on remote engine server engine-fqdn: password
  7. ovirt_engine_history データベースの場所に関する以下の質問に答えます。
    Where is the DWH database located? (Local, Remote) [Local]: Remote
    上記のように代替オプションを 入力 してから、Enter を押します。
  8. ovirt_engine_history ホストの完全修飾ドメイン名およびパスワードを入力します。Enter を押して、他のフィールドのデフォルト値を受け入れます。
    DWH database host []: dwh-db-fqdn
    DWH database port [5432]:
    DWH database secured connection (Yes, No) [No]:
    DWH database name [ovirt_engine_history]:
    DWH database user [ovirt_engine_history]:
    DWH database password: password
    Data Warehouse データベースの設定および移行方法に関する詳細は、「別のマシンへの Data Warehouse データベースの移行」 を参照してください。
  9. Manager データベースマシンの完全修飾ドメイン名およびパスワードを入力します。Enter を押して、他のフィールドのデフォルト値を受け入れます。
    Engine database host []: engine-db-fqdn
    Engine database port [5432]:
    Engine database secured connection (Yes, No) [No]:
    Engine database name [engine]:
    Engine database user [engine]:
    Engine database password: password
  10. 収集したデータを Data Warehouse が保持する期間のオプションを選択します。
    Please choose Data Warehouse sampling scale:
    	(1) Basic
    	(2) Full
    	(1, 2)[1]:
    Full を選択すると、「ovirt-engine-dwhd.conf の Data Warehouse サービスのアプリケーション設定」 に記載のデータストレージ設定のデフォルト値が使用されます(Data Warehouse がリモートホストにインストールされている場合に推奨)。
    注記
    Basic から Full に移行する場合は、最初に既存の基本データのみを使用できます。
    Basic を使用すると、DWH_TABLES_KEEP_HOURLY の値を 720 に、DWH_TABLES_KEEP_DAILY の値を 0 に減らし、Manager マシンの負荷を軽減しますが、詳細な履歴は低くなります。
  11. Manager から既存の Data Warehouse サービスを永続的に切断していることを確認します。
    Do you want to permanently disconnect this DWH from the engine? (Yes, No) [Yes]:
  12. インストールの設定を確認します。
    Please confirm installation settings (OK, Cancel) [OK]:
    

手順1.6 Manager マシンでの Data Warehouse サービスの無効化

  1. Manager マシンで Manager を再起動します。
    # service ovirt-engine restart
    この手順は、Dashboard が機能するために必要です。
  2. Data Warehouse サービスを無効にします。
    # systemctl disable ovirt-engine-dwhd.service
  3. Data Warehouse に関するファイルを削除します。
    # rm -f /etc/ovirt-engine-dwh/ovirt-engine-dwhd.conf.d/*.conf /var/lib/ovirt-engine-dwh/backups/*
これで、Manager がホストされるマシンとは別のマシンで、Data Warehouse サービスがホストされるようになりました。

1.4. Data Warehouse のサンプリングスケールの変更

Red Hat Virtualization には Data Warehouse が必要です。Manager と同じマシン、または Manager にアクセスできる別のマシンにインストールして設定することができます。デフォルトのデータ保持設定はすべてのセットアップに必要なわけではないため、engine-setup は、BasicFull の 2 つのデータサンプリングスケールを提供します。
  • Full を選択すると、「ovirt-engine-dwhd.conf の Data Warehouse サービスのアプリケーション設定」 に記載のデータ保持設定のデフォルト値が使用されます(Data Warehouse がリモートホストにインストールされている場合に推奨)。
  • Basic により、DWH_TABLES_KEEP_HOURLY の値を 720 に、DWH_TABLES_KEEP_DAILY の値を 0 に減らし、Manager マシンの負荷を軽減します(Manager と Data Warehouse が同じマシンにインストールされている場合に推奨)。
サンプリングスケールは、インストール時に engine-setup によって設定されます。
--== MISC CONFIGURATION ==--
         
Please choose Data Warehouse sampling scale:
(1) Basic
(2) Full
(1, 2)[1]:
--reconfigure-dwh-scale オプションを指定して engine-setup を再度実行して、後でサンプリングスケールを変更できます。

例1.1 Data Warehouse のサンプリングスケールの変更

# engine-setup --reconfigure-dwh-scale
[...]
Welcome to the RHEV 4.0 setup/upgrade.
Please read the RHEV 4.0 install guide
https://access.redhat.com/site/documentation/en-US/Red_Hat_Enterprise_Virtualization/4.1/html/Installation_Guide/index.html.
Please refer to the RHEV Upgrade Helper application
https://access.redhat.com/labs/rhevupgradehelper/ which will guide you in the upgrading process.
Would you like to proceed? (Yes, No) [Yes]: 
[...]
Setup can automatically configure the firewall on this system.
Note: automatic configuration of the firewall may overwrite current settings.
Do you want Setup to configure the firewall? (Yes, No) [Yes]:
[...]
Setup can backup the existing database. The time and space required for the database backup depend on its size. This process takes time, and in some cases (for instance, when the size is few GBs) may take several hours to complete.
If you choose to not back up the database, and Setup later fails for some reason, it will not be able to restore the database and all DWH data will be lost.
Would you like to backup the existing database before upgrading it? (Yes, No) [Yes]: 
[...]
Please choose Data Warehouse sampling scale:
(1) Basic
(2) Full
(1, 2)[1]: 2
[...]
During execution engine service will be stopped (OK, Cancel) [OK]: 
[...]
Please confirm installation settings (OK, Cancel) [OK]:
必要に応じて、「ovirt-engine-dwhd.conf の Data Warehouse サービスのアプリケーション設定」 に説明されているように、個々のデータ保持設定を調整することもできます。

第2章 履歴データベースについて

2.1. 履歴データベースの概要

Red Hat Virtualization には、包括的な管理履歴データベースが含まれています。このデータベースをレポートアプリケーションで使用して、データセンター、クラスター、ホストレベルでレポートを生成できます。本章では、履歴データベースに対してクエリーを設定する方法について説明します。
Red Hat Virtualization Manager は、PostgreSQL 9.2.x をデータベースプラットフォームとして使用し、仮想化環境の状態、その設定、およびパフォーマンスに関する情報を保存します。インストール時に、Red Hat Virtualization Manager は engine という名前の PostgreSQL データベースを作成します。
ovirt-engine-dwh パッケージをインストールすると、ovirt_engine_history と呼ばれる 2 つ目のデータベースが作成されます。このデータベースには、エンジン の操作データベースから 1 分ごとに収集された履歴設定情報および統計メトリクスが含まれます。データベースへの変更を追跡すると、データベース内のオブジェクトに関する情報が提供され、ユーザーはアクティビティーの分析、パフォーマンスの強化、問題の解決が可能になります。
警告
ovirt_engine_history データベースのデータレプリケーションは、Red Hat Virtualization Manager Extract Transform Load Service、ovirt-engine-dwhd によって実行されます。このサービスは、データ統合ツールである Talend Open Studio に基づいています。このサービスは、データウェアハウスパッケージのセットアップ中に自動的に開始するように設定されています。これは、engine データベースからデータを抽出し、データを履歴データベース標準に変換し、ovirt_engine_history データベースにロードする Java プログラムです。
ovirt-engine-dwhd サービスは停止しないでください。
ovirt_engine_history データベーススキーマは、時間の経過とともに変更されます。データベースには、サポートされているバージョン管理された API に一貫した構造を提供するための一連のデータベースビューが含まれています。ビューは、データベースクエリーの結果セットで設定される仮想テーブルです。データベースは、ビューの定義を SELECT ステートメントとして保存します。SELECT ステートメントの結果は、ビューが返す仮想テーブルに入力されます。ユーザーは、テーブルの参照と同じ方法で、PL/PGSQL ステートメントでビュー名を参照します。

2.2. 設定履歴の追跡

Red Hat Virtualization 履歴データベース (ovirt_engine_history と呼ばれる) のデータを使用して、engine データベースを追跡できます。
ETL サービス (ovirt-engine-dwhd) は 3 種類の変更を追跡します。
  • 新しいエンティティーが engine データベースに追加されます。ETL サービスは、変更を ovirt_engine_history データベースに新しいエントリーとして複製します。
  • 既存のエンティティーが更新されます。ETL サービスは、変更を ovirt_engine_history データベースに新しいエントリーとして複製します。
  • エンティティーが engine データベースから削除されます。ovirt_engine_history データベースの新しいエントリーは、対応するエンティティーに削除済みフラグを付けます。削除されたエンティティーには、削除済みのフラグのみが付けられます。
ovirt_engine_history データベースの設定テーブルは、engine データベースの対応するテーブルとはいくつかの点で異なります。最も明らかな違いは、設定 列が少ないことです。これは、特定の設定アイテムは他の設定アイテムよりもレポートする内容が興味深くなく、データベースサイズを考慮して保持されないためです。また、engine データベースのいくつかのテーブルの列は ovirt_engine_history の 1 つのテーブルに表示され、データの表示がより簡単かつ理解できるように異なる列名を持ちます。すべての設定テーブルには以下が含まれます。
  • history_id: エンティティーの設定バージョン。
  • create_date フィールド: エンティティーがシステムに追加されたタイミング。
  • update_date フィールド: エンティティーが変更されたタイミング。
  • delete_date: エンティティーがシステムから削除された日付。

2.3. 統計履歴の記録

ETL サービスは、1 分ごとに統計テーブルにデータを収集します。少なくとも過去 24 時間のデータが 1 分ごとに保存されますが、削除ジョブが最後に実行された時刻によっては、48 時間まで保存できます。2 時間以上経過した分単位のデータは、1 時間ごとのデータに集約され、2 か月間保存されます。2 日以上経過した毎時データは日次データに集計され、5 年間保存されます。
毎時データおよび日次データは毎時および日次テーブルで確認できます。
個別の統計データはそれぞれの集計レベルテーブルに保持されます (サンプル、毎時、日次の履歴)。すべての履歴テーブルには、行を一意に識別するための history_id 列も含まれます。テーブルは、過去の設定に関連してエンティティーの統計値に関するレポートを有効にするために、ホストの設定バージョンを参照します。

2.4. ovirt-engine-dwhd.conf の Data Warehouse サービスのアプリケーション設定

以下は、Data Warehouse サービスのアプリケーション設定を行うためのオプション一覧です。これらのオプションは、/usr/share/ovirt-engine-dwh/services/ovirt-engine-dwhd/ovirt-engine-dwhd.conf ファイルで利用できます。/etc/ovirt-engine-dwh/ovirt-engine-dwhd.conf.d/ の下のオーバーライドファイルでデフォルト値への変更を設定します。変更を保存したら、Data Warehouse サービスを再起動します。

表2.1 ovirt-engine-dwhd.conf アプリケーション設定変数

変数名 デフォルト値 備考
DWH_DELETE_JOB_HOUR 3 削除ジョブが実行される時間。0 から 23 までの値を指定します。0 は午前 0 時です。
DWH_SAMPLING 60 データが統計テーブルに収集される間隔 (秒単位)。
DWH_TABLES_KEEP_SAMPLES 24 DWH_SAMPLING からのデータが保存される時間数。2 時間以上経過したデータは、毎時データに集約されます。
DWH_TABLES_KEEP_HOURLY 1440 毎時データが保存される時間数。デフォルトは 60 日です。2 日以上経過した毎時データは日次データに集計されます。
DWH_TABLES_KEEP_DAILY 43800 日次データが保存される時間数。デフォルトは 5 年間です。
DWH_ERROR_EVENT_INTERVAL 300000 エラーが Manager の audit.log にプッシュされる最小間隔(ミリ秒単位)。

2.5. タグ履歴の追跡

ETL サービスは、管理ポータルに表示されるタグ情報を 1 分ごとに収集し、このデータをタグ履歴テーブルに保存します。ETL サービスは 5 種類の変更を追跡します。
  • タグは管理ポータルで作成されます。ETL サービスは、タグの詳細、タグツリー内の位置、およびタグツリー内の他のオブジェクトとの関係をコピーします。
  • エンティティーは管理ポータルのタグツリーに割り当てられます。ETL サービスは、ovirt_engine_history データベースへの追加を新しいエントリーとして複製します。
  • タグが更新されます。ETL サービスは、タグの詳細の変更を ovirt_engine_history データベースに新しいエントリーとして複製します。
  • エンティティーまたはタグブランチが管理ポータルから削除されます。ovirt_engine_history データベースは、対応するタグと関係を新しいエントリーで削除済みとしてフラグします。削除されたタグと関連は、削除済みまたは解除済みとしてフラグを付けます。
  • タグブランチが移動します。対応するタグと関連は新規エントリーとして更新されます。移動したタグと関連は、更新済みのフラグのみが付けられます。

2.6. 履歴データベースへの読み取り専用アクセスの許可

編集を許可せずに履歴データベースへのアクセスを許可するには、ovirt_engine_history データベースにログインして読み取ることができる読み取り専用の PostgreSQL ユーザーを作成する必要があります。この手順は、履歴データベースがインストールされているシステムで実行する必要があります。

手順2.1 履歴データベースへの読み取り専用アクセスの許可

  1. 履歴データベースへの読み取り専用アクセスを許可するユーザーを作成します。
    # psql -U postgres -c "CREATE ROLE [user name] WITH LOGIN ENCRYPTED PASSWORD '[password]';" -d ovirt_engine_history
  2. 新しく作成されたユーザーに、履歴データベースに接続するための権限を付与します。
    # psql -U postgres -c "GRANT CONNECT ON DATABASE ovirt_engine_history TO [user name];"
  3. 新しく作成されたユーザーに public スキーマの使用を許可します。
    # psql -U postgres -c "GRANT USAGE ON SCHEMA public TO [user name];" ovirt_engine_history
  4. 新しく作成されたユーザーに付与される残りの権限を生成し、ファイルに保存します。
    # psql -U postgres -c "SELECT 'GRANT SELECT ON ' || relname || ' TO [user name];' FROM pg_class JOIN pg_namespace ON pg_namespace.oid = pg_class.relnamespace WHERE nspname = 'public' AND relkind IN ('r', 'v');" --pset=tuples_only=on  ovirt_engine_history > grant.sql
  5. 前の手順で作成したファイルを使用して、新たに作成したユーザーに権限を付与します。
    # psql -U postgres -f grant.sql ovirt_engine_history
  6. 新しく作成されたユーザーに権限を付与するために使用したファイルを削除します。
    # rm grant.sql
  7. 新しく作成されたユーザーの以下の行を /var/lib/pgsql/data/pg_hba.conf ファイルに追加します。
    # TYPE  DATABASE                USER           ADDRESS                 METHOD
    host    ovirt_engine_history    [user name]    0.0.0.0/0               md5
    host    ovirt_engine_history    [user name]    ::0/0                   md5
    
  8. PostgreSQL サービスをリロードします。
    # systemctl reload postgresql
    
  9. 読み取り専用ユーザーのアクセス権限をテストできます。
    # psql -U [user name] ovirt_engine_history -h localhost
    Password for user [user name]: 
    psql (9.2.23)
    Type "help" for help.
    
    ovirt_engine_history=>
  10. ovirt_engine_history データベースを終了するには、\q を入力します。
ovirt_engine_history データベースのテーブルおよびビューに対する読み取り専用ユーザーの SELECT ステートメントは成功しますが、変更は失敗します。

2.7. 統計履歴ビュー

統計データは、hourlydaily、および samples ビューで使用できます。
統計ビューをクエリーするには、SELECT * FROM view_name_[hourly|daily|samples]; を実行します。以下に例を示します。
# SELECT * FROM v4_1_statistics_hosts_resources_usage_daily;
使用可能なビューの一覧を表示するには、以下を実行します。
# \dv

2.7.1. デバッグモードの有効化

デバッグモードを有効にして、ログサンプリング、毎時、および日次ジョブ時間を /var/log/ovirt-engine-dwh/ovirt-engine-dwhd.log ファイルに記録できます。これは、ETL プロセスを確認する際に役立ちます。デバッグモードはデフォルトで無効になっています。
  1. Manager マシンにログインし、設定ファイル(例: /etc/ovirt-engine-dwh/ovirt-engine-dwhd.conf.d/logging.conf)を作成します。
  2. 以下の行を設定ファイルに追加します。
    # DWH_AGGREGATION_DEBUG=true
  3. ovirt-engine-dwhd サービスを再起動します。
    # systemctl restart ovirt-engine-dwhd.service
デバッグモードを無効にするには、設定ファイルを削除してサービスを再起動します。

2.7.2. ストレージドメイン統計ビュー

表2.2 システム内の各ストレージドメインの履歴統計

Name 説明 インデックス付き
history_id bigint テーブル内のこの行の一意の ID。 いいえ
history_datetime date この履歴行のタイムスタンプ (集計レベルに従って分、時間、日に丸められます)。 はい
storage_domain_id uuid システム内のストレージドメインの一意の ID。 はい
storage_domain_status smallint ストレージドメインのステータス いいえ
seconds_in_status integer 集計期間中に、ストレージドメインがステータス列に示される通りのステータス表示状態にあった合計秒数。たとえば、1 分間のうちストレージドメインが Active であったのが 55 秒間、Inactive であったのが 5 秒間だった場合、2 つの行は同じ 1 分間としてテーブルに報告されます。1 つの行は、ステータスが Active で seconds_in_status が 55 となり、別の行はステータスが Inactive で seconds_in_status が 5 になります。 いいえ
minutes_in_status numeric(7,2) 集計期間中に、ストレージドメインがステータス列に示される通りのステータス表示状態にあった合計分数。たとえば、1 時間のうちストレージドメインが Active であったのが 55 分間、Inactive であったのが 5 分間だった場合、2 つの行は同じ 1 時間としてテーブルに報告されます。1 つの行は、ステータスが Active で minutes_in_status が 55 となり、別の行はステータスが Inactive で minutes_in_status が 5 となります。 いいえ
available_disk_size_gb integer ディスクで使用可能な (未使用の) 合計容量。ギガバイト (GB) で表されます。 いいえ
used_disk_size_gb integer ディスクの合計使用容量。ギガバイト (GB) で表されます。 いいえ
storage_configuration_version integer サンプル時のストレージドメイン設定バージョン。これは、v4_1_configuration_history_storage_domains ビューの history_id の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。 はい

2.7.3. ホスト統計ビュー

表2.3 システム内の各ホストの履歴統計

Name 説明 インデックス付き
history_id bigint テーブル内のこの行の一意の ID。 いいえ
history_datetime date この履歴行のタイムスタンプ (集計レベルに従って分、時間、日に丸められます)。 はい
host_id uuid システム内のホストの一意の ID。 はい
host_status smallint
  • -1 - Unknown Status (ETL の問題を示すためにのみ使用されます。Red Hat サポートにご連絡ください。
  • 1 - Up
  • 2 - Maintenance
  • 3 - Problematic
いいえ
seconds_in_status integer 集計期間中に、ホストがステータス列に示される通りのステータスであった合計秒数。たとえば、1 分間のうちホストがアップの状態であったのが 55 秒間、ダウンの状態であったのが 5 秒間であった場合、この 1 分間は 2 行で表示されます。1 つは、ステータスが Up で seconds_in_status が 55 となり、別の行はステータスが Down で seconds_in_status が 5 になります。 いいえ
minutes_in_status numeric(7,2) 集計期間中に、ホストがステータス列に示される通りのステータスであった合計分数。たとえば、1 時間のうちホストがアップの状態であったのが 55 分間、ダウンの状態であったのが 5 分間であった場合、この 1 時間は 2 行で表示されます。1 つは、ステータスが Up で minutes_in_status が 55 となり、別の行はステータスが Down で minutes_in_status が 5 になります。 いいえ
memory_usage_percent smallint ホストで使用されているメモリーのパーセンテージ。 いいえ
max_memory_usage smallint 集計期間の最大メモリー使用量。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。 いいえ
ksm_shared_memory_mb bigint ホストが使用しているカーネル共有メモリーのサイズ。メガバイト (MB) で表されます。 いいえ
max_ksm_shared_memory_mb bigint 集計期間の最大 KSM メモリー使用量。メガバイト (MB) で表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。 いいえ
cpu_usage_percent smallint ホストで使用されている CPU の割合。 いいえ
max_cpu_usage smallint 集計期間の最大 CPU 使用量。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。 いいえ
ksm_cpu_percent smallint ホスト上の KSM が使用している CPU のパーセンテージ。 いいえ
max_ksm_cpu_percent smallint 集計期間の最大 LSM 使用量。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。 いいえ
active_vms smallint この集計におけるアクティブな仮想マシンの平均数。 いいえ
max_active_vms smallint 集計期間中の仮想マシンの最大アクティブ数。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。 いいえ
total_vms smallint この集計におけるホスト上のすべての仮想マシンの平均数。 いいえ
max_total_vms smallint 集計期間中の仮想マシンの最大総数。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。 いいえ
total_vms_vcpus integer ホストに割り当てられた vCPU の総数。 いいえ
max_total_vms_vcpus integer 集計期間中の仮想マシン vCPU の最大総数。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。 いいえ
cpu_load integer ホストの CPU 負荷。 いいえ
max_cpu_load integer 集計期間の最大 CPU 負荷。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。 いいえ
system_cpu_usage_percent smallint ホストで使用されている CPU の割合。 いいえ
max_system_cpu_usage_percent smallint 集計期間の最大 システム CPU 使用量。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。 いいえ
user_cpu_usage_percent smallint ホストで使用されているユーザー CPU の割合。 いいえ
max_user_cpu_usage_percent smallint 集計期間の最大 ユーザー CPU 使用量。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。 いいえ
swap_used_mb integer ホストの使用済みスワップサイズ使用量。メガバイト (MB) で表されます。 いいえ
max_swap_used_mb integer 集約期間のホストの最大ユーザースワップサイズ (メガバイト、MB)。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。 いいえ
host_configuration_version integer サンプル時のホスト設定バージョン。これは、v4_1_configuration_history_hosts ビューの history_id の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。 はい

2.7.4. ホストインターフェイスの統計ビュー

表2.4 システム内の各ホストネットワークインターフェイスの履歴統計

Name 説明 インデックス付き
history_id bigint テーブル内のこの行の一意の ID。 いいえ
history_datetime date この履歴ビューのタイムスタンプ (集計レベルに従って分、時間、日に丸められます)。 はい
host_interface_id uuid システム内のインターフェイスの一意識別子。 はい
receive_rate_percent smallint ホストで使用された受信レートのパーセンテージ。 いいえ
max_receive_rate_percent smallint 集計期間の最大受信レート。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。 いいえ
transmit_rate_percent smallint ホストで使用された送信レートのパーセンテージ。 いいえ
max_transmit_rate_percent smallint 集計期間の最大送信レート。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。 いいえ
received_total_byte bigint ホストが受信した合計バイト数。 いいえ
transmitted_total_byte bigint ホストから送信された合計バイト数。 いいえ
host_interface_configuration_version integer サンプル時のホストインターフェイス設定バージョン。これは、v4_1_configuration_history_hosts_interfaces ビューの history_id の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。 はい

2.7.5. 仮想マシン統計ビュー

表2.5 システム内の各仮想マシンの履歴統計

Name 説明 インデックス付き
history_id bigint テーブル内のこの行の一意の ID。 いいえ
history_datetime date この履歴行のタイムスタンプ (集計レベルに従って分、時間、日に丸められます)。 はい
vm_id uuid システム内の仮想マシンの一意の ID。 はい
vm_status smallint
  • -1 - Unknown Status (ETL の問題を示すためにのみ使用されます。Red Hat サポートにご連絡ください。
  • 0 - Down
  • 1 - Up
  • 2 - Paused
  • 3 - Problematic
いいえ
seconds_in_status integer 集計期間中に、仮想マシンがステータス列に示される通りのステータスであった合計秒数。たとえば、1 分間のうち仮想マシンがアップの状態であったのが 55 秒間、ダウンの状態であったのが 5 秒間であった場合、この 1 分間は 2 行で表示されます。1 つは、ステータスが Up で seconds_in_status が 55 となり、別の行はステータスが Down で seconds_in_status が 5 になります。 いいえ
minutes_in_status numeric(7,2) 集計期間中に、仮想マシンがステータス列に示される通りのステータスであった合計分数。たとえば、1 時間のうち仮想マシンがアップの状態であったのが 55 分間、ダウンの状態であったのが 5 分間であった場合、この 1 時間は 2 行で表示されます。1 つは、ステータスが Up で minutes_in_status が表示され、別の行はステータスが Down で minutes_in_status が 5 になります。 いいえ
cpu_usage_percent smallint 仮想マシンによって使用されている CPU の割合。 いいえ
max_cpu_usage smallint 集計期間の最大 CPU 使用量。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。 いいえ
memory_usage_percent smallint 仮想マシンで使用されているメモリーの割合。メモリー使用量を記録するには、ゲストツールを仮想マシンにインストールする必要があります。 いいえ
max_memory_usage smallint 集計期間の最大メモリー使用量。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。メモリー使用量を記録するには、ゲストツールを仮想マシンにインストールする必要があります。 いいえ
user_cpu_usage_percent smallint ホストで使用されているユーザー CPU の割合。 いいえ
max_user_cpu_usage_percent smallint 集計期間の最大 ユーザー CPU 使用量。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。 いいえ
system_cpu_usage_percent smallint ホストで使用されているシステム CPU の割合。 いいえ
max_system_cpu_usage_percent smallint 集計期間の最大 システム CPU 使用量。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。 いいえ
vm_ip text 最初の NIC の IP アドレスゲストエージェントがインストールされている場合にのみ表示されます。 いいえ
currently_running_on_host uuid 仮想マシンが実行されているホストの一意の ID。 いいえ
current_user_id uuid 仮想マシンコンソールにログインしているユーザーの一意の ID (ゲストエージェントがインストールされている場合) いいえ
disks_usage text ディスクの説明。ファイルシステムの種類、マウントポイント、合計サイズ、および使用サイズ。 いいえ
vm_configuration_version integer サンプル時の仮想マシン設定バージョン。これは、v4_1_configuration_history_vms ビューの history_id の値と同じです。 はい
current_host_configuration_version integer サンプル時のホスト設定バージョン。これは、v4_1_configuration_history_hosts ビューの history_id の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。 はい
memory_buffered_kb bigint 仮想マシン上のバッファーされたメモリー容量 (キロバイト単位)。 いいえ
memory_cached_kb bigint 仮想マシン上でキャッシュされたメモリー容量 (キロバイト単位)。 いいえ
max_memory_buffered_kb bigint 集計期間の最大バッファーメモリー (キロバイト (KB) 単位)。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。 いいえ
max_memory_cached_kb bigint 集計期間の最大キャッシュメモリー (キロバイト (KB) 単位)。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。 いいえ

2.7.6. 仮想マシンインターフェイス統計ビュー

表2.6 システム内の仮想マシンネットワークインターフェイスの履歴統計

Name 説明 インデックス付き
history_id integer テーブル内のこの行の一意の ID。 いいえ
history_datetime date この履歴行のタイムスタンプ (集計レベルに従って分、時間、日に丸められます)。 はい
vm_interface_id uuid システム内のインターフェイスの一意の ID。 はい
receive_rate_percent smallint ホストで使用された受信レートのパーセンテージ。 いいえ
max_receive_rate_percent smallint 集計期間の最大受信レート。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。 いいえ
transmit_rate_percent smallint ホストで使用された送信レートのパーセンテージ。 いいえ
max_transmit_rate_percent smallint 集計期間の最大送信レート。パーセンテージで表されます。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均レートです。 いいえ
received_total_byte bigint 仮想マシンが受信した合計バイト数。 いいえ
transmitted_total_byte bigint 仮想マシンから送信された合計バイト数。 いいえ
vm_interface_configuration_version integer サンプル時のインターフェイス設定バージョン。これは、v4_1_configuration_history_vms_interfaces ビューの history_id の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。 はい

2.7.7. 仮想ディスク統計ビュー

表2.7 システム内の仮想ディスクの履歴統計

Name 説明 インデックス付き
history_id bigint テーブル内のこの行の一意の ID。 いいえ
history_datetime date この履歴行のタイムスタンプ (集計レベルに従って分、時間、日に丸められます)。 はい
vm_disk_id uuid システム内のディスクの一意の ID。 はい
vm_disk_status smallint
  • 0 - 未割り当て
  • 1 - OK
  • 2 - ロックされています
  • 3 - 無効
  • 4 - 不正
いいえ
seconds_in_status integer 集計期間中に、仮想ディスクがステータス列に示される通りのステータスであった合計秒数。たとえば、1 分間のうち仮想ディスクがロックされている状態であったのが 55 秒間、OK の状態であったのが 5 秒間であった場合、この 1 分間は 2 行で表示されます。1 つは、ステータスが Locked で seconds_in_status が 55 となり、別の行はステータスが OK で seconds_in_status が 5 になります。 いいえ
minutes_in_status numeric(7,2) 集計期間中に、仮想ディスクがステータス列に示される通りのステータスであった合計分数。たとえば、1 時間のうち仮想ディスクがロックされている状態であったのが 55 分間、OK の状態であったのが 5 分間であった場合、この 1 時間は 2 行で表示されます。1 つは、ステータスが Locked で minutes_in_status が 55 となり、別の行はステータスが OK で minutes_in_status が 5 になります。 いいえ
vm_disk_actual_size_mb integer ディスクに割り当てられる実際のサイズ。 いいえ
read_rate_bytes_per_second integer 1 秒あたりのバイト数で表したディスクの読み取りレート。 いいえ
max_read_rate_bytes_per_second integer 集計期間の最大読み取りレート。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。 いいえ
read_latency_seconds numeric(18,9) 秒単位で測定される仮想ディスクの読み取りレイテンシー。 いいえ
max_read_latency_seconds numeric(18,9) 秒単位で測定される、集約期間中の最大読み取りレイテンシー。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。 いいえ
write_rate_bytes_per_second integer 1 秒あたりのバイト数で表したディスクへの書き込みレート。 いいえ
max_write_rate_bytes_per_second integer 集計期間の最大書き込みレート。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。 いいえ
write_latency_seconds numeric(18,9) 秒単位で測定される仮想ディスクの書き込みレイテンシー。 いいえ
max_write_latency_seconds numeric(18,9) 秒単位で測定される、集約期間中の最大書き込みレイテンシー。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。 いいえ
flush_latency_seconds numeric(18,9) 秒単位で測定される仮想ディスクのフラッシュレイテンシー。 いいえ
max_flush_latency_seconds numeric(18,9) 秒単位で測定される、集約期間中の最大フラッシュレイテンシー。1 時間ごとの集計の場合、これは収集されたサンプルの最大値です。日次集計の場合、これは 1 時間あたりの最大平均値です。 いいえ
vm_disk_configuration_version integer サンプル時の仮想ディスク設定バージョン。これは、v4_1_configuration_history_vms_disks ビューの history_id の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。 はい

2.8. 設定履歴ビュー

設定ビューをクエリーするには、SELECT * FROM view_name; を実行します。以下に例を示します。
# SELECT * FROM v4_1_configuration_history_datacenters;
使用可能なビューの一覧を表示するには、以下を実行します。
# \dv
注記
delete_date は、最新のビューには表示されません。これらのビューは、定義上、削除されていない生きているエンティティーの最新の設定を提供するためです。

2.8.1. データセンターの設定

次の表は、システム内のデータセンターの設定履歴パラメーターを示しています。

表2.8 v4_1_configuration_history_datacenters

Name 説明 インデックス付き
history_id integer 履歴データベースの設定バージョンの ID。これは、v4_1_configuration_history_clusters ビューの datacenter_configuration_version の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。 いいえ
datacenter_id uuid システム内のデータセンターの一意の ID。 はい
datacenter_name character varying(40) 編集ダイアログに表示されるデータセンターの名前。 いいえ
datacenter_description character varying(4000) 編集ダイアログに表示されるデータセンターの説明。 いいえ
is_local_storage boolean データセンターがローカルストレージを使用するかどうかを示すフラグ。 いいえ
create_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムに追加された日付。 いいえ
update_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムで変更された日付。 いいえ
delete_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムから削除された日付。 いいえ

2.8.2. データセンターストレージドメインマップ

次の表は、システム内のストレージドメインとデータセンターの関係を示しています。

表2.9 v4_1_map_history_datacenters_storage_domains

Name 説明 インデックス付き
history_id integer 履歴データベースの設定バージョンの ID。これは、v4_1_configuration_history_clusters ビューの datacenter_configuration_version の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。 いいえ
storage_domain_id uuid システム内のこのストレージドメインの一意の ID。これは、v4_1_configuration_history_storage_domains ビューに参加するために使用できます。 はい
datacenter_id uuid システム内のデータセンターの一意の ID。これは、v4_1_configuration_history_datacenters ビューに参加するために使用できます。 はい
attach_date timestamp with time zone ストレージドメインがデータセンターに接続された日付。 いいえ
detach_date timestamp with time zone ストレージドメインがデータセンターから切り離された日付。 いいえ

2.8.3. ストレージドメインの設定

次の表は、システム内のストレージドメインの設定履歴パラメーターを示しています。

表2.10 v4_1_configuration_history_storage_domains

Name 説明 インデックス付き
history_id integer 履歴データベースの設定バージョンの ID。これは、ストレージドメイン統計ビューの storage_configuration_version の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。 いいえ
storage_domain_id uuid システム内のこのストレージドメインの一意の ID。 はい
storage_domain_name character varying(250) ストレージドメイン名。 いいえ
storage_domain_type smallint
  • 0 - データ(マスター)
  • 1 - データ
  • 2 - ISO
  • 3 - エクスポート
いいえ
storage_type smallint
  • 0 - 不明
  • 1 - NFS
  • 2 - FCP
  • 3 - iSCSI
  • 4 - ローカル
  • 6 - すべて
いいえ
create_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムに追加された日付。 いいえ
update_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムで変更された日付。 いいえ
delete_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムから削除された日付。 いいえ

2.8.4. クラスターの設定

次の表は、システム内のクラスターの設定履歴パラメーターを示しています。

表2.11 v4_1_configuration_history_clusters

Name 説明 インデックス付き
history_id integer 履歴データベースの設定バージョンの ID。これは、v4_1_configuration_history_hosts および v4_1_configuration_history_vms ビューの cluster_configuration_version の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。 いいえ
cluster_id uuid このクラスターが存在するデータセンターの一意識別子。 はい
cluster_name character varying(40) 編集ダイアログに表示されるクラスターの名前。 いいえ
cluster_description character varying(4000) 編集ダイアログで定義されているとおり。 いいえ
datacenter_id uuid このクラスターが存在するデータセンターの一意識別子。 はい
cpu_name character varying(255) 編集ダイアログで表示されるとおり。 いいえ
compatibility_version character varying(40) 編集ダイアログで表示されるとおり。 いいえ
datacenter_configuration_version integer 作成時または更新時のデータセンター設定バージョン。これは、v4_1_configuration_history_datacenters ビューの history_id の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。 いいえ
create_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムに追加された日付。 いいえ
update_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムで変更された日付。 いいえ
delete_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムから削除された日付。 いいえ

2.8.5. ホストの設定

次の表は、システム内のホストの設定履歴パラメーターを示しています。

表2.12 v4_1_configuration_history_hosts

Name 説明 インデックス付き
history_id integer 履歴データベースの設定バージョンの ID。これは、ホスト統計ビューの host_configuration_version の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。 いいえ
host_id uuid システム内のホストの一意の ID。 はい
host_unique_id character varying(128) このフィールドは、ホストの物理 UUID とその MAC アドレスの 1 つの組み合わせで、システムにすでに登録されているホストを検出するために使用されます。 いいえ
host_name character varying(255) ホストの名前 (編集ダイアログと同じ)。 いいえ
cluster_id uuid このホストが属するクラスターの一意の ID。 はい
host_type smallint
  • 0 - RHEL ホスト
  • 2 - RHEV ハイパーバイザーノード
いいえ
fqdn_or_ip character varying(255) Red Hat Virtualization Manager が通信するホストの DNS 名または IP アドレス(編集ダイアログに表示されるとおり)。 いいえ
memory_size_mb integer ホストの物理メモリー容量。メガバイト(MB)で表されます。 いいえ
swap_size_mb integer ホストスワップパーティションのサイズ。 いいえ
cpu_model character varying(255) ホストの CPU モデル。 いいえ
number_of_cores smallint ホスト内の CPU コアの合計数。 いいえ
number_of_sockets smallint CPU ソケットの合計数。 いいえ
cpu_speed_mh numeric(18,0) メガロス(MHz)で表されるホストの CPU 速度。 いいえ
host_os character varying(255) ホストのオペレーティングシステムのバージョン。 いいえ
kernel_version character varying(255) ホストのカーネルバージョン。 いいえ
kvm_version character varying(255) ホストの KVM バージョン。 いいえ
vdsm_version character varying ホストの VDSM バージョン。 いいえ
vdsm_port integer 編集ダイアログで表示されるとおり。 いいえ
threads_per_core smallint コアあたりのスレッドの総数。 いいえ
hardware_manufacturer character varying(255) ホストのハードウェア製造元。 いいえ
hardware_product_name character varying(255) ホストのハードウェアの製品名。 いいえ
hardware_version character varying(255) ホストのハードウェアのバージョン。 いいえ
hardware_serial_number character varying(255) ホストのハードウェアのシリアル番号。 いいえ
cluster_configuration_version integer 作成時または更新時のクラスター設定バージョン。これは、v4_1_configuration_history_clusters ビューの history_id の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。 いいえ
create_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムに追加された日付。 いいえ
update_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムで変更された日付。 いいえ
delete_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムから削除された日付。 いいえ

2.8.6. ホストインターフェイスの設定

次の表は、システム内のホストインターフェイスの設定履歴パラメーターを示しています。

表2.13 v4_1_configuration_history_hosts_interfaces

Name 説明 インデックス付き
history_id integer 履歴データベースの設定バージョンの ID。これは、ホストインターフェイス統計ビューの host_interface_configuration_version の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。 いいえ
host_interface_id uuid システム内のこのインターフェイスの一意の ID。 はい
host_interface_name character varying(50) ホストから報告されるインターフェイス名。 いいえ
host_id uuid このインターフェイスが属するホストの一意の ID。 はい
host_interface_type smallint
  • 0 - rt18139_pv
  • 1 - rt18139
  • 2 - e1000
  • 3 - pv
いいえ
host_interface_speed_bps integer インターフェイス速度 (ビット/秒)。 いいえ
mac_address character varying(59) インターフェイスの MAC アドレス。 いいえ
logical_network_name character varying(50) インターフェイスに関連付けられた論理ネットワーク。 いいえ
ip_address character varying(20) 編集ダイアログで表示されるとおり。 いいえ
gateway character varying(20) 編集ダイアログで表示されるとおり。 いいえ
bond boolean このインターフェイスがボンディングインターフェイスであることを示すフラグ。 いいえ
bond_name character varying(50) このインターフェイスが含まれているボンディングの名前 (ボンディングの一部である場合)。 いいえ
vlan_id integer 編集ダイアログで表示されるとおり。 いいえ
host_configuration_version integer 作成時または更新時のホスト設定バージョン。これは、v4_1_configuration_history_hosts ビューの history_id の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。 いいえ
create_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムに追加された日付。 いいえ
update_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムで変更された日付。 いいえ
delete_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムから削除された日付。 いいえ

2.8.7. 仮想マシンの設定

次の表は、システム内の仮想マシンの設定履歴パラメーターを示しています。

表2.14 v4_1_configuration_history_vms

Name 説明 インデックス付き
history_id integer 履歴データベースの設定バージョンの ID。これは、仮想マシン統計ビューの vm_configuration_version の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。 いいえ
vm_id uuid システム内のこの仮想マシンの一意の ID。 はい
vm_name character varying(255) 仮想マシンの名前。 いいえ
vm_description character varying(4000) 編集ダイアログで表示されるとおり。 いいえ
vm_type smallint
  • 0 - デスクトップ
  • 1 - サーバー
いいえ
cluster_id uuid この仮想マシンが属するクラスターの一意の ID。 はい
template_id uuid この仮想マシンの派生元であるテンプレートの一意の ID。テンプレートはこのバージョンで履歴データベースと同期されないため、フィールドは今後使用するためのものです。 いいえ
template_name character varying(40) この仮想マシンの派生元であるテンプレートの名前。 いいえ
cpu_per_socket smallint ソケットあたりの仮想 CPU。 いいえ
number_of_sockets smallint 仮想 CPU ソケットの合計数。 いいえ
memory_size_mb integer 仮想マシンに割り当てられた合計メモリー。メガバイト (MB) で表されます。 いいえ
operating_system smallint
  • 0 - 他の OS
  • 1 - Windows XP
  • 3 - Windows 2003
  • 4 - Windows 2008
  • 5 - Linux
  • 7 - Red Hat Enterprise Linux 5.x
  • 8 - Red Hat Enterprise Linux 4.x
  • 9 - Red Hat Enterprise Linux 3.x
  • 10 - Windows 2003 x64
  • 11 - Windows 7
  • 12 - Windows 7 x64
  • 13 - Red Hat Enterprise Linux 5.x x64
  • 14 - Red Hat Enterprise Linux 4.x x64
  • 15 - Red Hat Enterprise Linux 3.x x64
  • 16 - Windows 2008 x64
  • 17 - Windows 2008 R2 x64
  • 18 - Red Hat Enterprise Linux 6.x
  • 19 - Red Hat Enterprise Linux 6.x x64
  • 20 - Windows 8
  • 21 - Windows 8 x64
  • 23 - Windows 2012 x64
  • 1001 - その他
  • 1002 - Linux
  • 1003 - Red Hat Enterprise Linux 6.x
  • 1004 - SUSE Linux Enterprise Server 11
  • 1193 - SUSE Linux Enterprise Server 11
  • 1252 - Ubuntu Precise Pangolin LTS
  • 1253 - Ubuntu Quantal Quetzal
  • 1254 - Ubuntu Raring Ringtails
  • 1255 - Ubuntu Saucy Salamander
いいえ
default_host uuid 編集ダイアログに表示されるとおり、システムのデフォルトホストの ID。 いいえ
high_availability boolean 編集ダイアログで表示されるとおり。 いいえ
initialized boolean この仮想マシンが、少なくとも 1 回は Sysprep 初期化目的で起動されたかどうかを示すフラグ。 いいえ
stateless boolean 編集ダイアログで表示されるとおり。 いいえ
fail_back boolean 編集ダイアログで表示されるとおり。 いいえ
usb_policy smallint 編集ダイアログで表示されるとおり。 いいえ
time_zone character varying(40) 編集ダイアログで表示されるとおり。 いいえ
vm_pool_id uuid この仮想マシンが属するプールの ID。 いいえ
vm_pool_name character varying(255) 仮想マシンのプールの名前。 いいえ
created_by_user_id uuid この仮想マシンを作成したユーザーの ID。 いいえ
cluster_configuration_version integer 作成時または更新時のクラスター設定バージョン。これは、v4_1_configuration_history_clusters ビューの history_id の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。 いいえ
default_host_configuration_version integer 作成時または更新時のホスト設定バージョン。これは、v4_1_configuration_history_hosts ビューの history_id の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。 いいえ
create_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムに追加された日付。 いいえ
update_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムで変更された日付。 いいえ
delete_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムから削除された日付。 いいえ

2.8.8. 仮想マシンインターフェイスの設定

次の表は、システム内の仮想インターフェイスの設定履歴パラメーターを示しています。

表2.15 v4_1_configuration_history_vms_interfaces

Name 説明 インデックス付き
history_id integer 履歴データベースの設定バージョンの ID。これは、仮想マシンインターフェイス統計ビューの vm_interface_configuration_version の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。 いいえ
vm_id uuid システム内の仮想マシンの一意の ID。 はい
vm_interface_id uuid システム内のこのインターフェイスの一意の ID。 はい
vm_interface_name character varying(50) 編集ダイアログで表示されるとおり。 いいえ
vm_interface_type smallint
仮想インターフェイスのタイプ。
  • 0 - rt18139_pv
  • 1 - rt18139
  • 2 - e1000
  • 3 - pv
いいえ
vm_interface_speed_bps integer 集計中のインターフェイスの平均速度 (ビット/秒)。 いいえ
mac_address character varying(20) 編集ダイアログで表示されるとおり。 いいえ
logical_network_name character varying(50) 編集ダイアログで表示されるとおり。 いいえ
vm_configuration_version integer 作成時または更新時の仮想マシン設定バージョン。これは、v4_1_configuration_history_vms ビューの history_id の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。 いいえ
create_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムに追加された日付。 いいえ
update_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムで変更された日付。 いいえ
delete_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムから削除された日付。 いいえ

2.8.9. 仮想マシンデバイスの設定

次の表は、仮想マシンと、ディスクや仮想インターフェイスなどの関連デバイスとの関係を示しています。

表2.16 v4_1_configuration_history_vms_devices

Name 説明 インデックス付き
history_id integer 履歴データベースの設定バージョンの ID。 いいえ
vm_id uuid システム内の仮想マシンの一意の ID。 はい
device_id uuid システム内のデバイスの一意の ID。 いいえ
type character varying(30) 仮想マシンデバイスのタイプ。disk または interface を指定できます。 はい
address character varying(255) デバイスの物理アドレス。 いいえ
is_managed boolean デバイスが Manager によって管理されているかどうかを示すフラグ。 いいえ
is_plugged boolean デバイスが仮想マシンにプラグインされているかどうかを示すフラグ。 いいえ
is_readonly boolean デバイスが読み取り専用かどうかを示すフラグ。 いいえ
vm_configuration_version integer サンプルが取得された時点の仮想マシン設定バージョン。 いいえ
device_configuration_version integer サンプル取得時のデバイス設定バージョン。- type フィールドの値が インターフェイス に設定されている場合、このフィールドは v4_1_configuration_history_vms_interfaces ビューの history_id フィールドに参加します。- type フィールドの値が disk に設定されている場合、このフィールドは v4_1_configuration_history_vms_disks ビューの history_id フィールドに結合されます。 いいえ
create_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムに追加された日付。 いいえ
update_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムに追加された日付。 いいえ
delete_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムに追加された日付。 いいえ

2.8.10. 仮想ディスクの設定

次の表は、システム内の仮想ディスクの設定履歴パラメーターを示しています。

表2.17 v4_1_configuration_history_vms_disks

Name 説明 インデックス付き
history_id integer 履歴データベースの設定バージョンの ID。これは、仮想ディスク統計ビューの vm_disk_configuration_version の値と同じであり、それらを結合するために使用できます。 いいえ
vm_disk_id uuid システム内のこのディスクの一意の ID。 はい
vm_disk_name text 編集ダイアログに表示される仮想ディスクの名前。 いいえ
vm_disk_description character varying(500) 編集ダイアログで表示されるとおり。 いいえ
image_id uuid システム内のイメージの一意の ID。 いいえ
storage_domain_id uuid このディスクイメージが属するストレージドメインの ID。 はい
vm_disk_size_mb integer ディスクの定義済みサイズ。メガバイト (MB) で表されます。 いいえ
vm_disk_type smallint
編集ダイアログで表示されるとおり。現在、システムおよびデータのみが使用されています。
  • 0 - 未割り当て
  • 1 - システム
  • 2 - データ
  • 3 - 共有
  • 4 - swap
  • 5 - temp
いいえ
vm_disk_format smallint
編集ダイアログで表示されるとおり。
  • 3 - 未割り当て
  • 4 - COW
  • 5 - RAW
いいえ
is_shared boolean 仮想マシンのディスクが共有されているかどうかを示すフラグ。 いいえ
create_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムに追加された日付。 いいえ
update_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムで変更された日付。 いいえ
delete_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムから削除された日付。 いいえ

2.8.11. ユーザー詳細の履歴

次の表は、システム内のユーザーの設定履歴パラメーターを示しています。

表2.18 v4_1_users_details_history

Name 説明
user_id uuid Manager によって生成された、システム内のユーザーの一意の ID。
first_name character varying(255) ユーザーの名。
last_name character varying(255) ユーザーの姓。
domain character varying(255) 承認拡張の名前。
username character varying(255) アカウント名。
department character varying(255) ユーザーが属する組織の部門。
user_role_title character varying(255) 組織内のユーザーの役職またはロール。
email character varying(255) 組織内のユーザーの電子メール。
external_id text 外部システムからのユーザーの一意識別子。
active boolean ユーザーがアクティブかどうかを示すフラグ。これは 1 時間ごとにチェックされます。承認拡張でユーザーが見つかると、アクティブのままになります。ログインに成功すると、ユーザーはアクティブになります。
create_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムに追加された日付。
update_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムで変更された日付。
delete_date timestamp with time zone このエンティティーがシステムから削除された日付。