Red Hat Training

A Red Hat training course is available for Red Hat Virtualization

6.12. 仮想マシンとテンプレートのエクスポートおよびインポート

注記
エクスポートストレージドメインは非推奨になりました。ストレージデータドメインはデータセンターから接続を解除し、同じ環境または別の環境にある別のデータセンターにインポートすることができます。仮想マシン、フローティング仮想ディスクイメージ、およびテンプレートは、インポートされたストレージドメインからアタッチされたデータセンターにアップロードできます。ストレージドメインのインポートに関する詳細は、『Red Hat Virtualization Administration Guide』 の Importing Existing Storage Domains セクションを参照してください。
Open Virtual Machine Format (OVF)に保存されている仮想マシンおよびテンプレートは、同じまたは異なる Red Hat Virtualization 環境のデータセンターからエクスポートおよびインポートできます。Open Virtual Appliance (OVA)ファイルに保存されている仮想マシンは、データセンターにインポートできます。
仮想マシンおよびテンプレートをエクスポートまたはインポートするには、エクスポートまたはインポートする仮想マシンまたはテンプレートが含まれるデータセンターにアクティブなエクスポートドメインを割り当てる必要があります。エクスポートドメインは、エクスポートされた各仮想マシンまたはテンプレートに対して 2 つのディレクトリーを含む一時ストレージ領域として機能します。1 つのディレクトリーには、仮想マシンまたはテンプレートの OVF ファイルが含まれます。他のディレクトリーは、仮想マシンまたはテンプレートのディスクイメージまたはイメージを保持します。
仮想マシンおよびテンプレートをエクスポートおよびインポートするには、以下の 3 つのステージがあります。
  1. 仮想マシンまたはテンプレートをエクスポートドメインにエクスポートします。
  2. エクスポートドメインをあるデータセンターから切り離し、別のデータセンターにアタッチします。同じ Red Hat Virtualization 環境の別のデータセンターに接続したり、Red Hat Virtualization Manager の別のインストールによって管理される別の Red Hat Virtualization 環境のデータセンターにアタッチしたりできます。
    注記
    エクスポートドメインは、一度に 1 つのデータセンターでのみアクティブにできます。つまり、エクスポートドメインはソースデータセンターまたは宛先データセンターのいずれかにアタッチされる必要があります。
  3. エクスポートドメインが割り当てられているデータセンターに仮想マシンまたはテンプレートをインポートします。
仮想マシンまたはテンプレートをエクスポートまたはインポートする場合、その仮想マシンまたはテンプレートの名前や説明、リソースの割り当て、ならびに高可用性設定などの基本情報を含むプロパティーは保持されます。ただし、特定のユーザーロールとパーミッションはエクスポートプロセス中に保持されません。特定のユーザーロールとパーミッションが仮想マシンまたはテンプレートにアクセスするために必要な場合は、仮想マシンまたはテンプレートのインポート後に再度設定する必要があります。
V2V 機能を使用して、Xen や VMware などの他の仮想化プロバイダーから仮想マシンをインポートするか、Windows 仮想マシンをインポートできます。V2V は仮想マシンを変換し、Red Hat Virtualization がホストできるようにします。V2V のインストールおよび使用に関する詳細は、Converting Virtual Machines from Other Hypervisors to KVM with virt-v2v を参照してください。
重要
仮想マシンはエクスポートまたはインポート前にシャットダウンする必要があります。

6.12.1. 仮想マシンおよびテンプレートのエクスポートおよびインポートのためのグラフィカル概要

この手順では、あるデータセンターから仮想マシンまたはテンプレートをエクスポートし、その仮想マシンまたはテンプレートを別のデータセンターにインポートするために必要な手順をグラフィカルに概要します。

手順6.21 仮想マシンとテンプレートのエクスポートおよびインポート

  1. エクスポートドメインをソースデータセンターに接続します。

    図6.6 Attach Export Domain

    Attach Export Domain
  2. 仮想マシンまたはテンプレートをエクスポートドメインにエクスポートします。

    図6.7 仮想リソースのエクスポート

    仮想リソースのエクスポート
  3. ソースデータセンターからエクスポートドメインをデタッチします。

    図6.8 エクスポートドメインのデタッチ

    エクスポートドメインのデタッチ
  4. エクスポートドメインを移行先データセンターに接続します。

    図6.9 エクスポートドメインのアタッチ

    エクスポートドメインのアタッチ
  5. 仮想マシンまたはテンプレートを移行先データセンターにインポートします。

    図6.10 仮想リソースのインポート

    仮想リソースのインポート