Red Hat Training

A Red Hat training course is available for Red Hat Virtualization

1.3. Manager にアクセスするためのインターフェイス

ユーザーポータル
デスクトップ仮想化は、個人コンピューターのデスクトップ環境に類似したデスクトップ環境をユーザーに提供します。ユーザーポータルは、Virtual Desktop Infrastructure をユーザーに配信します。ユーザーは、Web ブラウザーからユーザーポータルにアクセスして、割り当てられた仮想デスクトップを表示し、アクセスします。ユーザーポータルでユーザーが使用できるアクションは、システム管理者が設定します。標準ユーザーは、システム管理者によって割り当てられたデスクトップを起動、停止、および使用できます。パワーユーザーは、いくつかの管理アクションを実行できます。どちらのタイプのユーザーは同じ URL からユーザーポータルにアクセスし、ログイン時にパーミッションレベルに適したオプションと共に表示されます。
  • 標準のユーザーアクセス

    標準ユーザーは、仮想デスクトップの電源をオンまたはオフにし、ユーザーポータルを介して接続できます。仮想マシンへの直接接続は、Simple Protocol for Independent Computing Environments (SPICE) または Virtual Network Computing (VNC) クライアントにより容易になります。どちらのプロトコルも、ローカルにインストールされたデスクトップ環境と同様の環境をユーザーに提供します。管理者は、仮想マシンの作成時に仮想マシンへの接続に使用するプロトコルを指定します。

    ユーザーポータルおよびサポートされるブラウザーおよびクライアントの詳細は、ユーザー ポータルの概要 を参照し てください。
  • Power User Access

    Red Hat Virtualization User Portal は、仮想リソースの作成、使用、監視を行うグラフィカルユーザーインターフェイスをパワーユーザーに提供します。システム管理者は、ユーザーにパワーユーザーアクセスを付与することで、一部の管理タスクを委譲できます。標準ユーザーが実行できるタスクに加えて、パワーユーザーは次のことができます。

    • 仮想マシンの作成、編集、および削除
    • 仮想ディスクおよびネットワークインターフェイスを管理します。
    • 仮想マシンにユーザーパーミッションを割り当てます。
    • テンプレートを作成して使用し、仮想マシンを迅速にデプロイします。
    • リソースの使用状況と重大度の高いイベントを監視します。
    • スナップショットを作成して使用し、仮想マシンを以前の状態に復元します。
    パワーユーザーは、委譲する仮想マシン管理タスクを実行できます。データセンターおよびクラスターレベルの管理タスクは、環境管理者用に保存されます。
Administration Portal
管理ポータルは、Red Hat Virtualization Manager サーバーのグラフィカル管理インターフェイスです。管理者は、Web ブラウザーから を使用して、仮想化環境のすべての要素を監視、作成、および維持できます。管理ポータルから実行できるタスクには、以下が含まれます。
  • 仮想インフラストラクチャー(ネットワーク、ストレージドメイン)の作成および管理。
  • ホストのインストールおよび管理。
  • 論理エンティティー(データセンター、クラスター)の作成および管理。
  • 仮想マシンの作成および管理。
  • Red Hat Virtualization のユーザーおよびパーミッション管理。
管理ポータルは JavaScript を使用して表示されます。
管理ポータルの機能については、Red Hat Virtualization Administration Guide で詳しく説明しています。管理ポータルがサポートするブラウザーおよびプラットフォームに関する情報は、Red Hat Virtualization Installation Guide を参照してください。
Representational State Transfer (REST) API
Red Hat Virtualization REST API は、Red Hat Virtualization 環境の交換および制御のためのソフトウェアインターフェイスを提供します。REST API は、HTTP アクションをサポートする任意のプログラミング言語で使用することができます。
REST API 開発者および管理者は以下を行うことができます。
  • エンタープライズ IT システムとの統合
  • サードパーティーの仮想化ソフトウェアとの統合
  • 自動メンテナーンスおよびエラーチェックタスクを実行します。
  • スクリプトを使用して、Red Hat Virtualization 環境で反復タスクを自動化します。
API 仕様と使用例については、Red Hat Virtualization REST API Guide を参照してください。