Red Hat Training

A Red Hat training course is available for Red Hat Virtualization

1.4. Manager をサポートするコンポーネント

Red Hat JBoss Enterprise Application Platform
Red Hat JBoss Enterprise Application Platform は Java アプリケーションサーバーです。クロスプラットフォームの Java アプリケーションの効率的な開発と配信をサポートするフレームワークを提供します。Red Hat Virtualization Manager は、Red Hat JBoss Enterprise Application Platform を使用して提供されます。
重要
Red Hat Virtualization Manager にバンドルされている Red Hat JBoss Enterprise Application Platform のバージョンは、他のアプリケーションを提供するために使用され ません。これは、Red Hat Virtualization Manager にサービスを提供するという特定の目的のためにカスタマイズされています。Manager に含まれている Red Hat JBoss Enterprise Application Platform を追加の目的で使用すると、Red Hat Virtualization 環境にサービスを提供する機能に悪影響を及ぼします。
レポートおよび履歴データの収集
Red Hat Virtualization Manager には、ホスト、仮想マシン、およびストレージに関するモニターリングデータを収集する Data Warehouse が含まれています。多数の事前定義されたレポートが利用可能です。お客様は、SQL をサポートするクエリーツールを使用して、環境を分析し、レポートを作成できます。
Red Hat Virtualization Manager のインストールプロセスにより、2 つのデータベースが作成されます。これらのデータベースは、インストール時に選択された Postgres インスタンスで作成されます。
  • engine データベースは、Red Hat Virtualization Manager が使用するメインのデータストアです。仮想化環境に関する情報 (状態、設定、およびパフォーマンスなど) が、このデータベースに保管されます。
  • ovirt_engine_history データベースには、engine 運用データベースから時間の経過とともに照合される設定情報および統計メトリクスが含まれます。engine データベースの設定データは 1 分ごとに検査され、変更は ovirt_engine_history データベースに複製されます。データベースへの変更を追跡することで、データベース内のオブジェクトに関する情報が提供されます。これにより、Red Hat Virtualization 環境のパフォーマンスを分析して向上させ、問題を解決することができます。
    ovirt_engine_history データベースに基づいてレポートを生成する方法は、『Red Hat Virtualization Data Warehouse Guide』 の History Database を参照してください。
重要
ovirt_engine_history データベースのデータレプリケーションは、RHEVM History Service (ovirt-engine-dwhd)によって実行されます。
ディレクトリーサービス
ディレクトリーサービスは、ユーザーおよび組織の情報をネットワークベースのストレージで一元的に保存します。保存される情報の種類には、アプリケーション設定、ユーザープロファイル、グループデータ、ポリシー、およびアクセス制御が含まれます。Red Hat Virtualization Manager は、Active Directory、Identity Management (IdM)、OpenLDAP、および Red Hat Directory Server 9 をサポートします。管理目的のみのローカル内部ドメインもあります。この内部ドメインには、admin ユーザーという 1 人のユーザーしかいません。