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7.6.4.2. マネージャーでの fence_kdump の設定

Manager の kdump 設定を編集します。これは、デフォルトの設定では十分ではない場合にのみ必要です。現在の設定値は以下の方法で確認できます。
# engine-config -g OPTION

手順7.18 engine-config での Kdump の手動設定

  1. engine-config コマンドを使用して kdump の設定を編集します。
    # engine-config -s OPTION=value
    重要
    編集した値は、Kdump Configuration Options の表に記載されているように、fence_kdump リスナー設定ファイルでも変更する必要があります。「fence_kdump リスナーの設定」 を参照してください。
  2. ovirt-engine サービスを再起動します。
    # systemctl restart ovirt-engine.service
  3. 必要に応じて、Kdump 統合 を有効にしてすべてのホストを再インストールします(以下の表を参照)。
以下のオプションは engine-config を使用して設定できます。

表7.10 Kdump 設定オプション

変数 説明 デフォルト 注記
FenceKdumpDestinationAddress fence_kdump メッセージの送信先となるホスト名または IP アドレスを定義します。空の場合、マネージャーの FQDN が使用されます。 空の文字列 (Manager FQDN が使用されます) このパラメーターの値を変更する場合は、fence_kdump リスナー設定ファイルの LISTENER_ADDRESS の値と一致させ、Kdump 統合 が有効になっているすべてのホストを再インストールする必要があります。
FenceKdumpDestinationPort fence_kdump メッセージの送信先となるポートを定義します。 7410 このパラメーターの値を変更する場合は、fence_kdump リスナー設定ファイルの LISTENER_PORT の値と一致させ、Kdump 統合 が有効になっているすべてのホストを再インストールする必要があります。
FenceKdumpMessageInterval fence_kdump が送信するメッセージの間隔を秒単位で定義します。 5 このパラメーターの値を変更する場合は、fence_kdump リスナー設定ファイルの KDUMP_FINISHED_TIMEOUT の値の半分以下にし、Kdump 統合 が有効になっているすべてのホストを再インストールする必要があります。
FenceKdumpListenerTimeout fence_kdump リスナーが生存しているとみなす最後のハートビートからの最大タイムアウトを秒単位で定義します。 90 このパラメーターの値を変更する場合は、fence_kdump リスナー設定ファイルの HEARTBEAT_INTERVAL の値の 2 倍以上でなければなりません。
KdumpStartedTimeout kdumping ホストからの最初のメッセージを受信するまで (ホストの kdump フローが開始されたことを検出するまで) の最大タイムアウトを秒単位で定義します。 30 このパラメーターの値を変更する場合は、fence_kdump リスナー設定ファイルの SESSION_SYNC_INTERVAL の値の 2 倍以上、Fence Kdump Message Interval の値を変更する必要があります。