アップグレードガイド
Red Hat Virtualization の更新およびアップグレード作業
概要
第1章 Red Hat Virtualization 環境の更新
1.1. 更新についての概要
- 適切なエンタイトルメントのサブスクライブ
- システムの更新
- engine-setup の再実行
- 不要となったリポジトリーの削除
ホストは、ホストの更新が利用できるかを確認して通知する Red Hat Virtualization Manager から直接アップグレードできます。
第2章 マイナーリリース間の更新
2.1. Red Hat Virtualization Manager の更新
手順2.1 Red Hat Virtualization Manager の更新
- Red Hat Virtualization Manager マシンで、更新パッケージが利用可能かどうかを確認します。
# engine-upgrade-check
- 更新がない場合には、コマンドは
No upgradeというテキストを出力します。# engine-upgrade-check VERB: queue package ovirt-engine-setup for update VERB: package ovirt-engine-setup queued VERB: Building transaction VERB: Empty transaction VERB: Transaction Summary: No upgrade
注記
更新があるにも拘らず、入手できない場合には、必要なリポジトリーが有効化されていることを確認してください。『インストールガイド』の「必要なエンタイトルメントのサブスクライブ」を参照してください。 - 更新が利用可能な場合には、コマンドが更新すべきパッケージを一覧表示します。
# engine-upgrade-check VERB: queue package ovirt-engine-setup for update VERB: package ovirt-engine-setup queued VERB: Building transaction VERB: Transaction built VERB: Transaction Summary: VERB: updated - ovirt-engine-lib-3.3.2-0.50.el6ev.noarch VERB: update - ovirt-engine-lib-3.4.0-0.13.el6ev.noarch VERB: updated - ovirt-engine-setup-3.3.2-0.50.el6ev.noarch VERB: update - ovirt-engine-setup-3.4.0-0.13.el6ev.noarch VERB: install - ovirt-engine-setup-base-3.4.0-0.13.el6ev.noarch VERB: install - ovirt-engine-setup-plugin-ovirt-engine-3.4.0-0.13.el6ev.noarch VERB: updated - ovirt-engine-setup-plugins-3.3.1-1.el6ev.noarch VERB: update - ovirt-engine-setup-plugins-3.4.0-0.5.el6ev.noarch Upgrade available Upgrade available
- ovirt-engine-setup パッケージを更新します。
# yum update ovirt-engine-setup
- Red Hat Virtualization Manager を更新します。
engine-setupを実行すると、スクリプトは、ファイアウォールルールや PKI 証明書の更新、Data Warehouse データベースのバックアップなどの設定に関する質問を尋ねます。次にスクリプトは、ovirt-engineサービスの停止、更新パッケージのダウンロード/インストール、データベースのバックアップ/更新、インストール後の設定の段階を経てから、ovirt-engineサービスを起動します。注記
engine-setupスクリプトは Red Hat Virtualization Manager のインストールプロセス中にも使用され、指定した設定値が保存されます。更新時には、設定のプレビューの際に保存された値が表示されますが、インストール後の設定変更にengine-configを使用している場合には、表示される値が最新のものでない可能性があります。たとえば、インストール後にengine-configを使用してSANWipeAfterDeleteをtrueに変更している場合、engine-setupによる設定プレビューでは「Default SAN wipe after delete: False」と出力されますが、変更した値がengine-setupにより上書きされるわけではありません。# engine-setup
重要
2.2. ホストの更新
UserPackageNamesForCheckUpdate」で追加のパッケージを指定してアップグレードマネージャーにより更新の有無が監視されるようにすることができます。この値に、ワイルドカードを指定することができます。以下のように、Manager マシンで engine-config コマンドを実行します。
# engine-config -m UserPackageNamesForCheckUpdate=vdsm-hook-ethtool-options
警告
yum update を使用して Red Hat Enterprise Linux ホストを手動で更新する必要があります。
yum update を手動で実行する必要はありません。更新時には /etc および /var のディレクトリーで変更された内容のみが保存されます。他のパスに含まれる変更データは更新時にすべて置き換えられます。
HostPackagesUpdateTimeInHours の設定値でこの設定を変更することが可能です。Manager マシンで engine-config コマンドを実行します。以下に例を示します。
# engine-config -s HostPackagesUpdateTimeInHours=48
重要
手順2.2 Red Hat Enterprise Linux ホストおよび Red Hat Virtualization Host の更新
- 管理ポータルで ホスト タブをクリックして、更新するホストを選択します。
- ホストに更新が必要な場合には、アクション項目 の欄に警告のメッセージとホスト名の横にアイコンが表示され、新しいバージョンが入手できることが通知されます。
- ホストの更新が必要でない場合には、警告メッセージやアイコンは表示されず、これ以外の操作は必要ありません。
- をクリックすると、ホストのアップグレード の確認のウィンドウが開きます。
- をクリックしてホストを更新します。ホスト タブにホストの情報が更新され、ステータスが以下の順序で変わります。
- Maintenance
- Installing
- Up
注記
2.3. ホストの手動更新
yum コマンドを使用します。Red Hat Virtualization Host (RHVH) は yum コマンドを使用して更新を行いますが、追加パッケージのインストールは現在サポートされていません。yum で定期的にシステムを更新して、セキュリティーやバグ修正がタイムリーに適用されるようにすることを強く推奨します。ホストの更新の手順には、ホストの停止と再起動が含まれます。クラスターレベルで移行が有効に設定されている場合は、仮想マシンは自動的にクラスター内の別のホストに移行されるので、ホストの更新は、ホストの使用率が比較的低い時間帯に実行することを推奨します。
重要
手順2.3 ホストの手動更新
- 管理ポータルで ホスト タブをクリックして、更新するホストを選択します。
- をクリックして、ホストをメンテナンスモードに切り替えします。
- Red Hat Enterprise Linux ホストの場合は、ホストマシンにログインして以下のコマンドを実行します。
# yum update
- Red Hat Virtualization Host の場合は Cockpit ユーザーインターフェースにログインして、Tools > Terminal をクリックして以下のコマンドを実行します。
# yum update
- すべての更新が正常に適用されるように、ホストを再起動します。
第3章 Red Hat Virtualization 4.0 へのアップグレード
3.1. Red Hat Virtualization 4.0 へのアップグレードに関する考慮事項
重要
- バージョン 4.0 へのアップグレードを実行できるのは、バージョン 3.6 からのみです。
- Red Hat Enterprise Virtualization 3.6 よりも前のバージョンから 4.0 にアップグレードするには、1 バージョンずつ順番にアップグレードを進めてから最新版にアップグレードする必要があります。たとえば、Red Hat Enterprise Virtualization 3.5 を使用している場合は、まず 3.6 の最新のマイナーバージョンにアップグレードしてから Red Hat Virtualization 4.0 にアップグレードする必要があります。最新の 3.6 マイナーバージョンへのアップグレードに関する説明は、Red Hat Enterprise Virtualization 3.6 の『アップグレードガイド』を参照してください。データセンターおよびクラスターの互換バージョンが 3.6 でなければ、アップグレードを実行できません。
- Red Hat Virtualization Manager 4.0 は、Red Hat Enterprise Linux 7.2 での実行がサポートされています。
- バージョン 4.0 へのアップグレードには、Manager をホストするマシンのベースオペレーティングシステムのアップグレードも含まれます。
3.2. Red Hat Virtualization Manager 4.0 へのアップグレード
注記
ovirt-engine-rename を使用して Manager の名前を変更してください。
engine-setup を実行する前に、アップグレードした Manager マシンにこれらのパッケージをインストールする必要があります。これらのパッケージの拡張機能の設定は、アップグレードの際には移行されません。
手順3.1 Red Hat Virtualization Manager 4.0 へのアップグレード
- Red Hat Enterprise Virtualization Manager 3.6 で、環境をバックアップします。
# engine-backup --scope=all --mode=backup --file=backup.bck --log=backuplog.log
- バックアップファイルを適切なデバイスにコピーします。
- Red Hat Enterprise Linux 7 をインストールします。詳しい情報は『Red Hat Enterprise Linux インストールガイド』を参照してください。
- Red Hat Virtualization Manager 4.0 をインストールします。『Red Hat Virtualization インストールガイド』を参照してください。
- バックアップしたファイルを Red Hat Virtualization Manager 4.0 マシンにコピーして、バックアップを復元します。
# engine-backup --mode=restore --file=backup.bck --log=restore.log --provision-db --provision-dwh-db --no-restore-permissions
注記
バックアップに Data Warehouse データが含まれる場合には、--provision-dwh-dbオプションを使用します。Reports は Red Hat Virtualization 4.0 で非推奨になり、engine-backup で復元されなくなりました。詳しい情報は BZ#1340810 を参照してください。 - オプションの拡張パッケージが Red Hat Enterprise Virtualization Manager 3.6 マシンにインストールされていた場合にはインストールしてください。
# yum install ovirt-engine-extension-aaa-ldap ovirt-engine-extension-aaa-misc ovirt-engine-extension-logger-log4j
注記
これらのパッケージの拡張機能の設定は、バックアップと復元のプロセス中に移行されないため、手動で再度適用する必要があります。 - Red Hat Virtualization Manager 4.0 で別のマシンを使用する場合には、Red Hat Enterprise Virtualization Manager 3.6 マシンの使用を停止してください。
engine-setupを実行して Manager を設定します。# engine-setup
- IP アドレスまたは FQDN が Red Hat Enterprise Virtualization 3.6 と異なる場合は
ovirt-engine-renameを実行して Manager の名前を変更し、プロンプトに従って新しい情報を設定します。# /usr/share/ovirt-engine/setup/bin/ovirt-engine-rename
注記
# subscription-manager repos --disable=*
# subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rhv-4-mgmt-agent-rpms
3.3. セルフホストエンジンのアップグレード
第4章 アップグレード後のタスク
4.1. クラスターの互換バージョンの変更
注記
手順4.1 クラスターの互換バージョンの変更
- 管理ポータルで クラスター タブをクリックします。
- 表示された一覧の中から、変更するクラスターを選択します。
- をクリックします。
- 互換バージョン を必要な値に変更します。
- をクリックして、クラスターの互換バージョンを変更 の確認ウィンドウを開きます。
- をクリックして確定します。
4.2. データセンターの互換バージョンの変更
注記
手順4.2 データセンターの互換バージョンの変更
- 管理ポータルで データセンター タブをクリックします。
- 表示された一覧の中から、変更するデータセンターを選択します。
- をクリックします。
- 互換バージョン を必要な値に変更します。
- をクリックして、データセンターの互換バージョンを変更 の確認ウィンドウを開きます。
- をクリックして確定します。
付録A オフラインの Red Hat Virtualization Manager の更新
A.1. Red Hat Virtualization Manager をオフラインでインストールするためのローカルリポジトリーの更新
- リポジトリーをホストするシステムで、リポジトリーを同期して利用可能な各パッケージの最新バージョンをダウンロードします。
# reposync -l --newest-only /var/ftp/pub/rhevrepo
このコマンドを実行すると、多数のパッケージがダウンロードされて完了に長時間を要する場合があります。 - Manager システムでリポジトリーが利用可能であることを確認してから、Manager システムを更新/アップグレードします。マイナーバージョン間での Manager 更新についての情報は「Red Hat Virtualization Manager の更新」を、メジャーバージョン間のアップグレードについての情報は「更新についての概要」を参照してください。
